JP3602370B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置の画像形成プロセスに用いられる定着装置に関し、更に詳しくは、定着ユニットの定着部位における帯熱ローラに対して接離可能に圧接される加圧ローラの圧力解除手段に改良を施してなる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置にあっては、光学系により結像された原稿画像による静電潜像を現像剤により現像し、そのトナー像を転写紙上に転写して定着することにより、画像形成プロセスを形成している。
【0003】
このような画像形成プロセスに用いられる定着装置は、通常、内部にヒータを備えた帯熱ローラと、この帯熱ローラの外周面に圧接される加圧ローラとでユニット化されて構成されているとともに、この定着ユニットの帯熱ローラと加圧ローラとの間のニップ部(定着部位)に、未定着トナーを保持した転写紙を通紙させ、トナーを加熱融解させながら加圧することにより、転写紙上にトナー像を定着させるようになっている。
【0004】
そして、定着ユニットの定着部位を構成する加圧ローラは、圧力解除機構を介して帯熱ローラに対して接離可能に圧接状態で配置されているとともに、紙詰まり等のジャム発生時に、圧力解除機構による両ローラ間の圧接状態を解除することにより、定着ユニット内に残留する転写紙の除去を容易にしている。
【0005】
従来、この種の定着装置における圧力解除機構においては、例えば特開昭59−105668号公報(以下、先行例1という)に開示されているような構成を有するものがある。この先行例1に記載の発明は、図7および図8に示すように、帯熱ローラaに対して加圧スプリングbの付勢力にて加圧ローラcが圧接状態で接離方向Xに移動可能に軸支された圧力レバーdに、定着ユニット側の固定軸eに回動自在に軸支された圧力解除レバーfのカム部gを接触可能に対応させて配置し、加圧ローラcの圧力解除時、図8に示すように、圧力解除レバーfを手動操作にて時計廻り方向の圧力解除方向Yに回動させて、カム部gの押込み動作にて圧力レバーdを帯熱ローラaと加圧ローcラとの離間方向に接触移動させロックすることにより行われている。
【0006】
一方、転写紙の除去後、加圧ローラcの圧力復帰を行う場合には、図8に1点破線で示すように、再び圧力解除レバーfを手動操作にてカム部gが圧力レバーdから離間する反時計廻り方向の復帰方向Zに回動させてロック解除することにより行うようになっている。
【0007】
また、従来の他の圧力解除機構(以下、先行例2という)としては、図9に示すように、帯熱ローラaに対して加圧スプリングbの付勢力にて加圧ローラcを圧接状態で接離方向Xに移動可能に軸支する揺動軸hに、定着ユニット側の固定軸eに回動自在に軸支されて復帰スプリングiにて復帰方向Zに付勢された圧力解除レバーfを当接係合させてなる構成を有するものがある。
【0008】
この先行例2における圧力解除機構は、ジャム発生時における画像形成装置本体(図示せず)側にヒンジ結合にて開閉可能に設けたドアパネルDの開扉状態において、手動操作にて圧力解除レバーfの作用点P側の取手端部を固定軸eを支点Oとして復帰スプリングiの付勢力に抗してドア側時計廻り方向の圧力解除方向Yに傾倒回動させ、加圧ローラcの揺動軸hを加圧スプリングbの付勢力に抗して帯熱ローラaから離間する接離方向Xに移動させる。このことにより、加圧ローラcの圧力解除を行うようにしてなるとともに、圧力解除レバーfの力点F側の端部を定着ユニットの固定フレームjに当接係止させることにより、加圧ローラcの圧力解除状態が維持されるように、圧力解除レバーfを傾倒状態にロック可能にしている。
【0009】
一方、転写紙の除去後の圧力解除レバーfの復帰操作は、ドアパネルDの閉扉時の回動動作によって、ドアパネルDの背面側に圧力解除レバーfの作用点P側の取手端部を当接させて摺接可能にし、そのドアパネルDの閉扉時のヒンジ回動に伴う押込み動作に連動させて圧力解除レバーfをロック解除位置まで反時計廻り方向の復帰方向Zに摺接回動させる。このことにより、復帰スプリングiの付勢力にて自動的に復帰させるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来構造の定着装置における圧力解除機構では、先行例1のように、転写紙の除去後に加圧ローラcの圧力復帰を手動操作にて行う場合、圧力解除レバーfのロック解除に多大な力を要する。しかも、圧力解除レバーfの復帰操作を忘れて、加圧ローラcの圧力解除状態のまま画像形成装置本体の点検口の開閉ドア(図示せず)を閉扉させることが往々にしてあり、これによって、画像形成装置本体の再起動が不能になるために、再びドアを開扉して圧力解除レバーfの復帰操作を行わねばならないという面倒な手間を要する。
【0011】
また、先行例2のように、転写紙の除去後の圧力解除レバーfの復帰動作をドアパネルDの閉扉動作に連動させてなる圧力解除機構にあっては、加圧ローラcの圧力解除状態において、圧力解除レバーfの復帰動作を軽い力で円滑に行わせるために、圧力解除レバーfの作用点Pを支点Oよりも常に上方に位置させて、ドアパネルDのヒンジ回動による閉扉時の押上げ動作に連動させるようになっている。そのため、画像形成装置本体が、例えば水平方向に開閉移動するドア等の多彩なドア開閉機構や形状を有する機種、あるいは省スペース化が要求される機種等に対して機構的に対応させることが困難である。
【0012】
しかも、圧力解除レバーfの力点F側の端部と定着ユニットの固定フレームjとの当接係止状態が不安定であるために、圧力解除状態での転写紙の除去作業中における操作ミス等によって、圧力解除レバーfに不用意に軽く触れるだけで、圧力解除レバーfが復帰スプリングiの付勢力にて自動的に復帰してしまう。また、帯熱ローラaに対して加圧ローラcを圧接状態に付勢する加圧スプリングbのバネ力が強いために、加圧ローラcが弾発的に強力に圧力復帰し、これによって、帯熱ローラaと加圧ローラcとの間の定着部位に手指が挟み込まれると怪我をし易いという危険性がある。
【0013】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、紙詰まり等のジャム発生時における定着部位の圧力解除による転写紙の除去が安全に行え、かつ、圧力解除後の圧力復帰がドアの閉扉動作にて自動的に容易にかつ確実に行えるようにするとともに、多彩なドアパネルの開閉形態及び形状を有する画像形成装置に対する汎用性を高めることができるようにした定着装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、開閉ドアを備えた画像形成装置本体内に組み込まれ、開閉ドアを開けて転写紙の除去を可能とする定着装置において、帯熱ローラと、該帯熱ローラの下方に位置して帯熱ローラに圧接される加圧ローラと、該加圧ローラを前記帯熱ローラに接離可能に圧接させる圧接手段と、該圧接手段への圧力を解除することにより前記帯熱ローラに圧接された前記加圧ローラの圧接状態を解除する圧力解除手段とを備え、前記圧力解除手段は、その一端の作用点が閉扉状態における開閉ドアの背面に摺接可能とし、前記開閉ドアの閉扉動作に連動させて、前記作用点が上方向に複数段階的に摺接回動するとともに、圧接手段の他端側に設けた軸を支点として回動自在に軸支され、前記開閉ドアを開く場合、前記作用点が、前記支点より下方に回動されると、前記圧力手段への圧力が解除され、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して離間させ、前記開閉ドアが閉じる場合、前記圧力解除手段の一端である作用点が、前記開閉ドアに摺接して、前記軸を支点として該支点より上方に回動され、前記圧力手段に加圧して、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して圧接させることを特徴とする。
【0015】
発明、前記圧力解除手段、前記作用点を形成する一端面を楕円形状の曲面に形成したことを特徴とする。
【0017】
本発明において、前記開閉ドアにおける前記圧力解除手段の作用点が摺接する面を、傾斜面と垂直面としたことを特徴とする。
【0018】
本発は、前記圧力解除手段の他端に当接して、圧力解除時に前記作用点の下方回動を止める固定フレームを有することを特徴とする。
【0019】
本発明は、前記圧力解除手段、回動とともに前記固定フレームに当接する他端の角縁が、円弧状の曲面を有することを特徴とする。
【0020】
本発は、前記圧力解除手段、前記作用点の下方回動を止める場合に前記固定フレームに当接する他端の係止面が平坦な面を有することを特徴とする。
【0021】
本発、前記圧接手段、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対する接離方向に移動可能に支持するように、一端が回動自在に軸支され、他端が弾性体により前記帯熱ローラに対する前記加圧ローラの圧接方向に付勢され、前記圧力解除手段の一端側の圧力により前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して可動手段により接離方向に移動させる。前記圧力解除手段は、前記軸を前記圧接手段の他端側に設ける。前記開閉ドアを開いて圧力解除する場合、圧力解除手段の他端が前記固定フレームに当接して回動を止めると同時に、前記弾性体の付勢に抗して、前記圧接手段を圧力解除状態に保つ。前記開閉ドアを閉じる場合、前記固定フレームから前記圧力解除手段の他端が離れ、前記圧接手段の他端が弾性体の付勢により前記帯熱ローラに対する前記加圧ローラの圧接方向に移動する。
【0022】
すなわち、本発明に係る定着装置は、上記の構成を採用することにより、圧力解除手段の作用点が支点よりも下方に位置するようにして、帯熱ローラに対する加圧ローラを離間方向に移動可能にして圧力解除するようになっていることから、圧力解除手段の長さが短い場合や装置本体内の設置スペースが狭い場合でも、回転ストロークを大きくすることができるために、帯熱ローラに対する加圧ローラの離間ストローク幅を大きくすることができ、これによって、転写紙の除去を円滑に行うことができるとともに、装置全体の小型化及び省スペース化を図ることができる。また、開閉ドアが閉じる場合、圧力解除手段の一端である作用点が、前記開閉ドアに摺接して圧接手段に前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して圧接させるので、開閉ドアを閉じるだけで、圧力解除手段が自動的に圧接状態に復帰するので、従来のように、復帰操作を忘れることがなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図6に示す図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は本発明に係る定着装置が組み込まれた画像形成装置、例えばレーザプリンタの画像形成プロセスの全体構成を概略的に示すもので、符号1はレーザプリンタ本体である。
【0024】
このレーザプリンタ本体1の画像形成プロセスは、原稿載置台2上に載置された原稿(図示せず)を光学ユニット3の走査にて読み取リ、この読み取られた原稿画像のデータをデジタル信号化してLSUユニット(レーザ光学系ユニット)4に転送する。このLSUユニット4には、ポリゴンミラー5が内蔵され、このポリゴンミラー5から照射されるレーザ光によって原稿画像が転写ローラ6上に結像されるようになっている。
【0025】
そして、この転写ローラ6の表面は、帯電チャージ7にて一様に帯電されていて、レーザ光の照射によって原稿画像の静電画像が形成される。この転写ローラ6上に形成された静電画像は、現像器ユニット8から供給されるトナーにて現像されるようになっている。
【0026】
一方、転写ローラ6には、給紙カセット9に積載された転写紙100がピックアップローラ10及びレジストロ−ラ対11を介して一枚づつ搬送される。転写紙100は、転写チャージャ12によって電荷が付加され、これによって、転写紙100上に現像画像であるトナ−像が転写されるようになっている。
【0027】
トナ−像が転写された転写紙100は、後述する定着ユニット21内に搬送され、この定着ユニット21にて転写紙100上にトナ−像が定着されるようになっている。それとともに、定着後の転写紙100は、排紙ローラ13を介して排紙トレイ14上に排出され積載されるようになっている。
【0028】
また、プリンタ本体1の片側(図示の実施形態では右側)の側面には、点検口15が内部の画像形成プロセスに対応する部位に開口し、この点検口15には、水平方向A,Bに開閉移動自在な開閉ドアであるドアパネル16が設けられている。
【0029】
すなわち、上記した定着ユニット21は、レーザプリンタ本体1の画像形成プロセスに着脱自在に組み込まれる。この定着ユニット21には、図2に示すように、図示しないヒータが内蔵されて加熱昇温される帯熱ローラ22と、この帯熱ローラ22に圧接される加圧ローラ23とを有する。この加圧ローラ23は、帯熱ローラ22に対して接離方向に沿って移動自在な可動部材24に軸25を介して軸支されて配置されているとともに、圧接手段30にて帯熱ローラ22に対して弾性的に圧接可能になっている。
【0030】
この圧接手段30は、圧力レバー31を有し、この圧力レバー31には、加圧ローラ23を軸支する可動部材24に当接させて作動させる作動杆32が設けられている。圧力レバー31の一端31aは、定着ユニット21の固定部に軸33を介して回動自在に軸支してなる一方、その自由な他端31bは、定着ユニット21の固定部に取り付けられた弾性体である加圧スプリング34にて支持されている。
【0031】
この加圧スプリング34は、圧力レバー31の回動方向を帯熱ローラ22に対する加圧ローラ23の圧接方向、すなわち、加圧ローラ23が軸支された可動部材24を作動杆32にて突き上げ動作させる方向に付勢している。これによって、加圧ローラ23が帯熱ローラ22に対して常に圧接状態を維持するようになっている。
【0032】
上記の圧接手段30による帯熱ローラ22と加圧ローラ23との圧接状態は、圧力解除手段40にて解除可能になっているもので、この圧力解除手段40は、圧力解除レバー41を有する。
【0033】
この圧力解除レバー41は、その一端41a側を取手端部としてレーザプリンタ本体1のドアパネル16の背面16a側に摺接可能に対応させ、かつ、その作用点Pとなる摺接面部42を楕円形状の曲面形態に形成する。一方、その他端41b側をロック端部として、定着ユニット21の固定フレーム26に摺接可能に対応させてなるとともに、その他端の力点Fとなる摺接面部43の角縁43aを円弧状の曲面形態に、ロック状態における定着ユニット21の固定フレーム26への係止面43bを平坦な面に形成する。この固定フレーム26は、ストッパーとしての役目を果たす。そして、さらに、圧力解除レバー41は、圧接手段30の圧力レバー31の他端31b側に軸44にて回動自在に軸支されている。
【0034】
一方、レーザプリンタ本体1のドアパネル16の背面側には、第1の下部傾斜面17と第2の上部垂直面18との2面からなる案内摺接面が形成され、これら第1及び第2の案内摺接面17,18に、ドアパネル16の閉扉時の移動動作に伴って圧力解除レバー41の取手端部41aの摺接面部42を摺接対応させることにより、圧力解除状態における圧力解除レバー41をドアパネル16の閉扉動作に連動させて復帰方向に段階的に回動させ、加圧ローラ23を自動的に圧力復帰させるようになっている。
【0035】
すなわち、圧力解除レバー41は、図3に示すように、例えば紙詰まり等のジャム発生による転写紙100の除去時におけるレーザプリンタ本体1のドアパネル16の後方への水平移動(図示の実施形態では、左から右)Aによる開扉状態において、その取手端部41aのドアパネル16の背面との摺接状態が開放され、圧力レバー31への支軸44を支点Oとして時計廻り方向の圧力解除方向に回動可能になっている。
【0036】
このドアパネル16の開扉状態で、圧力解除レバー41を圧力解除方向に回動させると、その他端側のロック端部41bの摺接面部43の角縁43aが定着ユニット21の固定フレーム26に当接し、その角縁43aを力点Fとして圧力解除レバー41の回動と共に圧力レバー31を加圧スプリング34の付勢力に抗して反時計廻り方向に回動させる。
【0037】
この圧力レバー31の反時計廻り方向の回動に伴って作動杆32が移動し、この作動杆32の移動に追従して加圧ローラ23を軸支する可動部材24が帯熱ローラ22に対する離間方向に移動し、これによって、加圧ローラ23の圧力解除が行われる。これと同時に、圧力解除レバー41のロック端部41bが定着ユニット21の固定フレーム26に摺接回動して、その摺接面部43の係止面43bが加圧スプリング34の付勢力にて弾性的に当接係止し、加圧ローラ23の圧力解除状態を維持するように圧力解除レバー41がロックされる。
【0038】
このとき、圧力解除レバー41は、取手端部41a側の作用点Pが支点Oよりも下方に位置するような回動範囲θを有するために、操作ミス等により、手が圧力解除レバー41に軽く触れても、圧力解除レバー41のロック状態が解除されることはなく、また、圧力解除レバー41の取手端部41a側の長さが短い場合やレーザプリンタ本体1内の設置スペースが狭い場合でも、回転ストロークを大きくすることが可能になる。
【0039】
しかも、定着ユニット21の固定フレーム26に摺接回動する圧力解除レバー41のロック端部41bの角縁43aが円弧状の曲面形態を有するために、定着ユニット21の固定フレーム26に対する摺接回動が軽荷重で円滑に行えるとともに、定着ユニット21の固定フレーム26への係止面43bが平坦な面を有するために、圧力解除レバー41のロック状態を確実にしている。
【0040】
このような圧力解除状態において、定着ユニット21内の転写紙100を除去した後、レーザプリンタ本体1のドアパネル16を前方へ水平移動(図示の実施形態では、右から左)Bさせて閉扉動作させると、図4に示すように、圧力解除レバー41の取手端部41aがドアパネル16の背面16a側の下部に右上がり傾斜させて形成した第1の案内摺接面17に当接して、その摺接動作にて圧力解除レバー41は反時計廻り方向の復帰方向にθ1だけ押上げ回動する。この場合の圧力解除レバー41の第1の案内摺接面17による第1段階の回動範囲θ1は、その取手端部41a側の作用点Pと支点Oとがほぼ同一高さとなる範囲に設定されている。
【0041】
この状態で、ドアパネル16を前方の閉扉方向Bに更に移動させると、図5に示すように、圧力解除レバー41の取手端部41aがドアパネル16の背面側の上部に垂直に形成した第2の案内摺接面18に当接して、その摺接動作にて圧力解除レバー41は復帰方向に更にθ2だけ押上げ回動する。この第2段階の圧力解除レバー41の回動θ2により、そのロック端部41b側が定着ユニット21の固定フレーム26から開放し、圧力解除レバー41がロック解除されると同時に、圧力レバー31が加圧スプリング34の付勢力にて時計廻り方向に回動する。
【0042】
このとき、ドアパネル16の背面側に形成した第1及び第2の案内摺接面17,18に摺接する圧力解除レバー41の取手端部41a側の摺接面部42が楕円形状の曲面に形成してなるために、円形状の曲面のようにベクトル荷重を均等に分散する形態と比較して、摺接面部42の作用点Pにおける垂直方向のベクトル荷重が、ドアパネル16の閉扉動作による水平方向のベクトル荷重よりも大きくなるように力が分散し、これによって、圧力解除レバー41の復帰方向への回動が軽荷重で行える。
【0043】
また、圧力レバー31の回動に伴う作動杆32による突き上げ動作にて可動部材24が帯熱ローラ22に対する圧接方向に移動し、加圧ローラ23を自動的に圧力復帰させた後、図6に示すように、ドアパネル16を完全に閉扉することにより、圧力解除レバー41の復帰動作を完了させるようになっている。
【0044】
なお、上記した実施形態において、定着ユニット21の固定フレーム21に、ロック状態における圧力解除レバー41のロック端部41bが係止する突起を設け、圧力解除時の圧力解除レバー41の最大回動範囲θを規制することにより、圧力解除レバー41の過剰回動による加圧ローラ23の不用意な圧力復帰を防止するようにしても良い。
【0045】
また、本発明は、本発明の要旨を免脱しない範囲で種々変更実施可能なことは云うまでもない。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の定着装置によれば、圧力解除手段の作用点が支点よりも下方に位置するようにして、帯熱ローラに対する加圧ローラを離間方向に移動可能にして圧力解除するようになっていることから、圧力解除手段の長さが短い場合や装置本体内の設置スペースが狭い場合でも、回転ストロークを大きくすることができるために、帯熱ローラに対する加圧ローラの離間ストローク幅を大きくすることができ、これによって、転写紙の除去を円滑に行うことができるとともに、装置全体の小型化及び省スペース化を図ることができる。また、開閉ドアが閉じる場合、圧力解除手段の一端である作用点が、前記開閉ドアに摺接して圧接手段に前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して圧接させるので、開閉ドアを閉じるだけで、圧力解除手段が自動的に圧接状態に復帰するので、従来のように、復帰操作を忘れることがなくなる。
【0047】
また、圧力解除手段の作用点が、開閉ドアの閉扉動作に連動させて自動的に、開閉ドアに摺接して圧接手段に前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して圧接させるので、開閉ドアの閉扉時、圧力解除手段を確実に復帰させることができ、従前のような転写紙の除去後の圧力解除レバーの復帰操作の忘れによる画像形成装置本体の再起動不能等の不具合を防止確実に防止することができる。
【0048】
本発明によれば、作用点を形成する一端面を楕円形状の曲面に形成したので、閉扉動作に連動して回動する圧力解除手段の摺接によるベクトル荷重を分散することができ、圧力解除レバーの復帰方向への回動の軽荷重化を助長し、復帰時の衝撃を緩和させることができるとともに、多彩なドアパネルの開閉形態及び形状を有する画像形成装置に対する汎用性を高めることができる。
【0049】
本発明によれば、圧力解除手段の復帰動作をドアパネルの閉扉動作に連動させて復帰方向に複数段階的に回動可能にしてなるために、圧力解除レバーの復帰方向の回動が軽荷重で円滑に行うことができるとともに、復帰時の衝撃を緩和させることができる。とくに、開閉ドアに設けた傾斜面である程度まで圧力解除手段を復帰させ、最後に垂直面で圧力解除状態まで圧力解除手段を回動させるので、復帰方向の回動が軽荷重で円滑かつ確実に行うことができる。
【0050】
本発明によれば、圧力解除手段の他端に当接して、圧力解除時に前記作用点の下方回動を止めるストッパーを有するので、最大圧力解除ポイントからずれることがなく、圧力解除時の安定性が増し、使用者の操作ミスによる事故を防ぐことができる。
【0051】
本発明によれば、ストッパーに当接する圧力解除手段の他端部側の角縁が円弧状の曲面を有し、また、その係止面が平坦な面を有するために、圧力解除レバーによる圧力解除及び圧力復帰操作を軽荷重で確実に行うことができる。
【0052】
本発明によれば、開閉ドアを開いて圧力解除する場合、圧力解除手段の他端が前記ストッパーに当接して回動を止めると同時に、前記弾性体の付勢に抗して、前記圧接手段を圧力解除状態に保ち、開閉ドアを閉じる場合、前記ストッパーから前記圧力解除手段の他端が離れ、前記圧接手段の他端が弾性体の付勢により前記帯熱ローラに対する前記加圧ローラの圧接方向に移動するので、従前のような圧力解除状態での転写紙の除去作業中における操作ミス等による圧力解除レバーの不用意な復帰動作を防止することができ、これによって、転写紙の除去作業を安全に行うことができるとともに、弾性体の付勢による圧力解除手段の確実な復帰動作を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置が組み込まれた画像形成装置の一実施形態を示す全体構図である。
【図2】定着装置の要部拡大図である。
【図3】定着装置における圧力解除機構のドアパネルの開扉時における圧力解除レバーによる帯熱ローラに対する加圧ローラの圧力解除状態を示す説明図である。
【図4】ドアパネルの開扉動作に連動する圧力解除レバーの第1段階の復帰回動状態を示す説明図である。
【図5】ドアパネルの開扉動作に連動する圧力解除レバーの第2段階の復帰回動状態を示す説明図である。
【図6】ドアパネルの開扉動作に連動する圧力解除レバーの復帰完了状態を示す説明図である。
【図7】従来の定着装置における圧力解除機構を示す説明図である。
【図8】従来の定着装置における圧力解除機構の圧力解除状態を示す説明図である。
【図9】従来の定着装置における圧力解除機構の他の例を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
16 ドアパネル
16a 背面
17 第1の案内摺接面
18 第2の案内摺接面
20 定着装置
21 定着ユニット
22 帯熱ローラ
23 加圧ローラ
24 可動部材
25 支軸
26 固定フレーム
30 圧接手段
31 圧力レバー
31a 一端
31b 他端
32 作動杆
33 軸
34 加圧スプリング
40 圧力解除手段
41 圧力解除レバー
41a 一端(取手端部)
41b 他端(ロック端部)
42 摺接面部
43 摺接面部
43a 角縁
43b 係止面
44 軸
A 開扉方向
B 閉扉方向
F 力点
O 支点
P 作用点
X 加圧ローラの接離方向
Y 圧力解除レバーの圧力解除方向
Z 圧力解除レバーの復帰方向
θ 回動範囲
θ1 回動範囲
θ2 回動範囲

Claims (7)

  1. 開閉ドアを備えた画像形成装置本体内に組み込まれ、開閉ドアを開けて転写紙の除去を可能とする定着装置において、
    帯熱ローラと、該帯熱ローラの下方に位置して帯熱ローラに圧接される加圧ローラと、該加圧ローラを前記帯熱ローラに接離可能に圧接させる圧接手段と、該圧接手段への圧力を解除することにより前記帯熱ローラに圧接された前記加圧ローラの圧接状態を解除する圧力解除手段とを備え、
    前記圧力解除手段は、その一端の作用点が閉扉状態における開閉ドアの背面に摺接可能とし、前記開閉ドアの閉扉動作に連動させて、前記作用点が上方向に複数段階的に摺接回動するとともに、圧接手段の他端側に設けた軸を支点として回動自在に軸支され、
    前記開閉ドアを開く場合、前記作用点が、前記支点より下方に回動されると、前記圧力手段への圧力が解除され、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して離間させ、
    前記開閉ドアが閉じる場合、前記圧力解除手段の一端である作用点が、前記開閉ドアに摺接して、前記軸を支点として該支点より上方に回動され、前記圧力手段に加圧して、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して圧接させることを特徴とする定着装置。
  2. 前記圧力解除手段は、前記作用点を形成する一端面を楕円形状の曲面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記開閉ドアにおける前記圧力解除手段の作用点が摺接する面を、傾斜面と垂直面としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記圧力解除手段の他端に当接して、圧力解除時に前記作用点の下方回動を止める固定フレームを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記圧力解除手段は、回動とともに前記固定フレームに当接する他端の角縁が、円弧状の曲面を有することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記圧力解除手段は、前記作用点の下方回動を止める場合に前記固定フレームに当接する他端の係止面が平坦な面を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記圧接手段は、前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対する接離方向に移動可能に支持するように、一端が回動自在に軸支され、他端が弾性体により前記帯熱ローラに対する前記加圧ローラの圧接方向に付勢され、前記圧力解除手段の一端側の圧力により前記加圧ローラを前記帯熱ローラに対して可動手段により接離方向に移動させ、前記圧力解除手段は、前記軸を前記圧接手段の他端側に設け、前記開閉ドアを開いて圧力解除する場合、圧力解除手段の他端が前記固定フレームに当接して回動を止めると同時に、前記弾性体の付勢に抗して、前記圧接手段を圧力解除状態に保ち、前記開閉ドアを閉じる場合、前記固定フレームから前記圧力解除手段の他端が離れ、前記圧接手段の他端が弾性体の付勢により前記帯熱ローラに対する前記加圧ローラの圧接方向に移動することを特徴とする請求項4、5又は6に記載の定着装置。
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