JPH08268832A - 乳化化粧料 - Google Patents
乳化化粧料Info
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- JPH08268832A JPH08268832A JP10045795A JP10045795A JPH08268832A JP H08268832 A JPH08268832 A JP H08268832A JP 10045795 A JP10045795 A JP 10045795A JP 10045795 A JP10045795 A JP 10045795A JP H08268832 A JPH08268832 A JP H08268832A
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Abstract
らかつさっぱりとした独特の使用性を有し、安定性にも
優れた乳化化粧料を提供する。 【構成】 本発明は、シリコーン油の1種または2種以
上と、高分子量ポリエーテル変性シリコーンの1種また
は2種以上と、アミノ酸および/またはその塩類の1種
または2種以上と、水と、を配合することを特徴とす
る。
Description
しくは、こってりとした高粘度でありながらかつさっぱ
りとした独特の使用性を有し、安定性にも優れた乳化化
粧料に関する。
耐熱・耐酸化性を有することが知られており、種々の工
業用材料として多用されている。特に、化粧料用あるい
は医薬部外品用材料としては、のびが軽くさっぱりとし
た感触を有することから、メイクアップ化粧料、頭髪化
粧料をはじめとするさまざまな用途で使用されている。
しかしながら、シリコーン油は安定な油中水型乳化系を
得ることが非常に困難であるという欠点を有しており、
その解決が望まれている。この欠点を解決するために、
シリコーン油を配合した外相において、特定の塩を含有
した水溶液と多価アルコールを混合した内相とポリオキ
シアルキレン変性オルガノポリシロキサンを用いる乳化
組成物(特開昭62−215510)が提案されている
が、この乳化組成物は、クリーム状化粧料として充分な
粘度が得られず、シリコーン油乳化組成物としては、使
用に制約を受けるという欠点があった。
にかんがみ、鋭意研究を重ねた結果、特定のポリオキシ
アルキレン基含有率を有する高分子量シリコーン化合物
及び、アミノ酸および/またはその塩類を配合する事に
よって 高粘度でありながらさっぱりとした独特の使用
性を有する乳化化粧料が得られる事を見いだし、本発明
を完成するに至った。
(I)シリコーン油の1種または2種以上と、(II)
下記式1で示されるポリエーテル変性シリコーンの1種
または2種以上と、(III)アミノ酸および/または
その塩類の1種または2種以上と、(IV)水と、を配
合することを特徴とする乳化化粧料である。
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b
R’ (式中、R'は水素原子、アシル基、および炭
素数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基で
あり、またaは5〜50の整数であり、bは5〜50の
整数である。)で示されるポリオキシアルキレン基から
なる群から選択される基であり、3つのAのうち少なく
とも1つはポリオキシアルキレン基である。Rはメチル
基またはフェニル基であり、またmは50〜1000の
整数であり、nは1〜40の整数である。さらに、ポリ
エーテル変性シリコーン中のポリオキシアルキレン基の
含有率が40重量%以上であり、ポリエーテル変性シリ
コーンの分子量が30000以上である。〕 本発明に用いられるシリコーン油は、特に限定されるも
のではないが、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチ
ルフェニルシロキサン共重合体等の低粘度から高粘度ま
でのジオルガノポリシロキサン;オクタメチルシクロテ
トラシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン,
テトラメチルテトラフェニルテトラシクロシロキサン等
の環状シロキサン;高重合度のガム状ジメチルポリシロ
キサン,ガム状のジメチルシロキサン・メチルフェニル
シロキサン共重合体,ガム状ジメチルポリシロキサンの
環状シロキサン溶液;トリメチルシロキシケイ酸等,ト
リメチルシロキシケイ酸の環状シロキサン溶液等が例示
され、さらに炭素原子数6〜50のアルキル基を有する
ジオルガノポリシロキサン,アミノ変性シリコーン、ア
ルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げ
られる。
油の配合量は特に限定されないが、80%以下が好まし
い。
性シリコーンは下記式1で示される、ポリオキシアルキ
レン基を有するオルガノポリシロキサンである。式1
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b
R’(式中、R' は水素原子、アシル基、および炭素
数1〜4のアルキル基からなる群から選択される基であ
り、またaは5〜50の整数であり、bは5〜50の整
数である。)で示されるポリオキシアルキレン基からな
る群から選択される基であり、3つのAのうち少なくと
も1つはポリオキシアルキレン基である。Rはメチル基
またはフェニル基であり、またmは50〜1000の整
数であり、nは1〜40の整数である。さらに、ポリエ
ーテル変性シリコーン中のポリオキシアルキレン基の含
有率が40重量%以上であり、ポリエーテル変性シリコ
ーンの分子量が30000以上である。〕 R' のアシル基として、例えば、ホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチロイル基、アクリロイル基、
ベンゾイル基、トルオイル基等が挙げられ、炭素数1〜
4のアルキル基として、例えば、メチル基、エチル基、
i−プロピル基、n−プロピル基、t−ブチル基、n−
ブチル基が挙げられる。なお、ポリオキシアルキレン基
において、aまたはbが5未満である場合には、ポリエ
ーテル変性シリコーンが十分な増粘効果を示さなくな
り、またaまたはbが50を超える場合には、得られた
乳化化粧料がべとつき感を有するようになる。また、ポ
リオキシアルキレン基の含有量は40重量%以上であ
り、望ましくは40〜70重量%の範囲にある。これ
は、ポリオキシアルキレン基の含有量が40重量%未満
の場合には、ポリエーテル変性シリコーンの増粘効果が
著しく低下するためであり、また70重量%を超える場
合には、シリコーン油との相溶性が低下するためであ
る。
nは1〜40の整数である。これは、mが50未満であ
り、nが1未満である場合には、増粘効果が不十分であ
り、またmが1000を超え、かつnが40を超える場
合には、得られた乳化化粧料がべたつき感を有するよう
になるからである。
性シリコーンの分子量は30000以上であり、好まし
くは50000以上である。これは、ポリエーテル変性
シリコーンの分子量が30000未満であると、乳化化
粧料に充分な粘度が得られないためである。
性シリコーンの配合量は特に限定されず、好ましくは、
0.5〜30重量%、より好ましくは0.5〜15重量
%の範囲である。これは、本発明の乳化化粧料におい
て、ポリエーテル変性シリコーンの配合量が0.5重量
%未満であると、安定な乳化化粧料を得ることができな
いためであり、また30重量%を超えると乳化化粧料が
べたつき感を有するようになるためである。
〜80重量%の範囲であることが好ましい、これは、水
の配合量が6重量%未満であると透明ゲル化し乳化化粧
料が得られず、また80重量%を超えると、乳化化粧料
から水が分離し、安定な乳化化粧料が得られないためで
ある。
その塩類は本発明の乳化化粧料の安定化剤として用いら
れ、例えば、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイ
シン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン等のモノ
アミノモノカルボン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸
等のモノアミノジカルボン酸、アルギニン、リジン等の
ジアミノモノカルボン酸およびそれらの塩類、ピロリド
ンカルボン酸およびその塩類等があげられる。
はその塩類の配合量は特に限定されないが、好ましく
は、1〜20重量%の範囲である。これは、アミノ酸お
よび/またはその塩類の配合量が1重量%に満たないと
その効果が半減し、20重量%を越えると析出が生じこ
ともある。
化合物が好適に用いられる。
リエチレングリコール、ソルビトール、プロピレングリ
コール、グリセリン等が挙げられる。
に加えて、必要により適宜、保湿剤、紫外線吸収剤、香
料、酸化防止剤、防腐防黴剤、体質顔料、着色顔料等、
通常化粧料に用いられる成分を発明の効果を損なわない
範囲で配合することができる。
具体的に明らかにする。本発明はこれにより限定される
ものではない。配合量は重量%である。
45% (1)、(2)および(7)と(8)を70℃で混合溶
解した。一方、(3)〜(6)を70℃で溶解し、ホモ
ミキサーで撹拌しながら先に調製した油相に滴下した。
滴下終了後ホモミキサーにて充分撹拌し、脱気、充填し
て乳化化粧料を得た。
45% 実施例1と同様にして、実施例2を得た。
2% 実施例1と同様にして、比較例1を得た。
2% 実施例1と同様にして、比較例2を得た。
45% グルタミン酸ナトリウムを入れない以外は実施例1と同
様にして比較例3を得た。
粘度を比較した。粘度はB型粘度計にて測定した。ま
た、実施例1、2と比較例1〜3を50℃恒温槽に放置
し、外観安定性を観察した。結果を表1に示す。
配合量で高粘度のクリームを得ることができ、その安定
性も極めて良いものであった。 (実施例3) クリーム状乳化化粧料 (1) ジメチルポリシロキサン(6cS) 20 (2) デカメチルシクロペンタシロキサン 15 (3) ポリエーテル変性シリコーン(式2) 5 (4) グリセリン 10 (5) イオン交換水 48 (6) L−グルタミン酸Na 2 (7) パラベン 適量 (8) 酸化防止剤 適量 (9) 香料 適量 (式2)
45% (4)〜(7)を70℃に加熱混合し、あらかじめ加熱
混合してあった(1)〜(3)及び(8)、(9)に添
加しホモミキサーで充分撹拌混合した。その後、脱気、
充填してクリーム状乳化化粧料を得た。
45% 実施例3と同様にして、実施例4を得た。
45% 実施例3と同様にして、実施例5を得た。 (比較例4) クリーム状乳化化粧料 (1) ジメチルポリシロキサン(6cS) 10 (2) デカメチルシクロペンタシロキサン 10 (3) ポリエーテル変性シリコーン(式3) 5 (4) グリセリン 30 (5) イオン交換水 43 (6) L−グルタミン酸Na 2 (7) パラベン 適量 (8) 酸化防止剤 適量 (9) 香料 適量 式3
2% 実施例3と同様にして、比較例4を得た。
2% 実施例3と同様にして、比較例5を得た。
2% 実施例3と同様にして、比較例6を得た。
2% 実施例3と同様にして、比較例7を得た。
専門パネル20名により官能評価したところ表2のよう
な結果となった。
と判定。
と判定。
と判定。
さおよびしっとりさ、べたつきのなさの点で優れたもの
であった。 (実施例6) 乳化ファンデーション (1) デカメチルシクロペンタシロキサン 29 (2) ジメチルポリシロキサン(6CS) 2 (3) ポリエーテル変性シリコーン(式4) 2 (4) プロピレングリコール 10 (5) イオン交換水 30 (6) L−アスパラギン酸ナトリウム 2 (7) パルミチン酸デキストリン処理二酸化チタン 10 (8) パルミチン酸デキストリン処理マイカ 12 (9) パルミチン酸デキストリン処理タルク 2 (10) パルミチン酸デキストリン処理酸化鉄 1 (11) パラベン 適量 (12) 酸化防止剤 適量 (13) 香料 適量 (式4)
47% (1)〜(3)及び(12)、(13)を70℃で加熱
溶解し、(7)〜(10)を加え攪拌分散する。一方、
(4)〜(6)および(11)を70℃で攪拌混合し、
先に調製した油層へホモミキサーで攪拌しながら添加
し、充分に攪拌する。その後、脱気、充填し乳化ファン
デーションを得た。このファンデーションはクリーム状
であり、のびの軽さ、しっとりさ、べたつきのなさの点
で優れたものであった。
率:45% (1)〜(10)および(23)、(24)を70℃に
加熱撹拌溶解後、(11)〜(16)を添加分散し、あ
らかじめ70℃に加熱しておいた(17)〜(22)を
添加しホモミキサーで充分乳化した。その後、脱気、充
填しサンスクリーンクリームを得た。本サンスクリーン
クリームはのびが軽く塗布しやすく、塗布中および塗布
後のべたつきもなく良好な使用性を示した。
49% (1)〜(5)および(10)、(11)を70℃で加
熱溶解後、あらかじめ70℃に加熱しておいた(6)〜
(9)を添加しホモミキサーで充分乳化する。その後、
脱気、充填してハンドクリームを得た。本ハンドクリー
ムは、塗布中のばしやすく、塗布中塗布後のべたつきも
なくさらっとした使用感触で、しかも、水仕事のあとに
も手にしっとりとした感触が残るものであった。
49% (1)〜(5)および(13)、(14)を70℃で加
熱混合後、(6)〜(8)を添加分散する。これに、あ
らかじめ70℃に加熱溶解してあった(9)〜(12)
を添加し、ホモミキサーで充分乳化した。その後、脱
気、充填し頬紅を得た。
45% (1)、(2)および(9)、(10)を70℃で加熱
混合し、これにあらかじめ70℃で加熱混合した(4)
〜(8)を添加し、ホモミキサーで充分に撹拌混合し乳
化した。その後、脱気、充填しアフターシェーブクリー
ムを得た。本アフターシェブクリームはのびの軽さ、べ
たつきのなさの点で優れており、また、塗布後にしっと
りとする優れた使用性を有するものであった。
得ることができ、のびの軽さ、しっとりさ、べたつきの
なさの点で優れた使用性を有する乳化化粧料を提供でき
る。
Claims (2)
- 【請求項1】(I) シリコーン油の1種または2種以
上と、 (II) 下記式1で示される高分子量ポリエーテル変
性シリコーンの1種または2種以上と、 (III) アミノ酸および/またはその塩類の1種ま
たは2種以上と、 (IV) 水と、を配合することを特徴とする乳化化粧
料。 式1 【化1】 〔ただし、式中Aはメチル基、フェニル基及び一般式:
−C3 H6 O(C2 H4 O)a (C3 H6 O)b R'
(式中、R' は水素原子、アシル基、および炭素数1〜
4のアルキル基からなる群から選択される基であり、ま
たaは5〜50の整数であり、bは5〜50の整数であ
る。)で示されるポリオキシアルキレン基からなる群か
ら選択される基であり、3つのAのうち少なくとも1つ
はポリオキシアルキレン基である。Rはメチル基または
フェニル基であり、またmは50〜1000の整数であ
り、nは1〜40の整数である。さらに、ポリエーテル
変性シリコーン中のポリオキシアルキレン基の含有率が
40重量%以上であり、ポリエーテル変性シリコーンの
分子量が30000以上である。〕 - 【請求項2】クリーム状である請求項1の乳化化粧料。
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- 1995-03-31 JP JP10045795A patent/JP3580385B2/ja not_active Expired - Lifetime
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