JPH082686B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH082686B2
JPH082686B2 JP62236692A JP23669287A JPH082686B2 JP H082686 B2 JPH082686 B2 JP H082686B2 JP 62236692 A JP62236692 A JP 62236692A JP 23669287 A JP23669287 A JP 23669287A JP H082686 B2 JPH082686 B2 JP H082686B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェットプリンタの記録用紙に関する
ものである。
[従来の技術] 近年、カラープリンタの需要が広がってきている、と
りわけノンインパクト記録方式の一種であるインクジェ
ット記録は、簡便な装置で比較的高速のカラー記録が可
能であることから高い評価を受けている。しかし、イン
クジェット記録において、多色かつ高速高精細の画像を
得るためには、依然として克服されなければならない点
が多い。
これを記録用シートの側からみれば、十分なインク吸
収性とインク乾燥性を有することである。特に多色の記
録をするためには、当然複数のインクドットの重ね打
ち、あるいは単位面積当りのインクドット数の増大に対
応する必要上、被記録層のインク吸収容量が十分大き
く、かつ高速記録のためにインク粒子定着後の乾燥が速
やかであることが要求される。
これらの点に関しては、従来、セルロース繊維そのも
のへの吸収あるいは繊維間又は填料と繊維によって形成
される空隙による吸収を主体として、インクを平面方向
に広げながら吸収させる方法、あるいは、一定のサイズ
を効かせた紙を支持体として、その上に、填料とバイン
ダーを一定量塗布することによって形成される細かい空
隙層によってインクを吸収させようとする方法などが知
られている。しかし最近、プリンタの高速化にともなっ
て、消耗品の経済性の点や、紙らしい風合や手触り等が
特に重要視され、プレーン(非塗工紙)タイプの紙のニ
ーズがとみに高まって来ている。
プレーン紙の技術に関連するものとしては、二つの方
向が示されている。一つには例えば特開昭53−49113
号、特開昭58−8685号などで開示されている技術であ
る。前者には尿素ホルマリン樹脂粉末を内添したシート
に水溶性高分子を塗布含浸して得られるインクジェット
シートが開示されている。又、後者には、合成珪酸塩
と、ガラス繊維を内添したシートに水溶性高分子を塗
布、含浸して得られるインクジェットシートが開示され
ている。これらのインクジェットシートの特徴は、無サ
イズの原紙に特定の微粉末を内添することにより高速印
字に対応すべくインク吸収性を重んじたものである。し
かしこれらインク受容層だけから形成される記録シート
では、インク量の多い多色記録の場合、インク浸透が深
くなり、記録濃度の低下を招くとともに、裏抜け即ち印
字部の透き通しやインクの浸み通しが生ずることが大き
な問題である。一方、特公昭60−27588号には、湿潤紙
力増強剤を内添し表面塗工用塗料を塗布したシートでス
テキヒトサイズ度が3秒以下であることを特徴とする技
術が開示されている。又、特公昭61−50795号には、ケ
ン化型石油樹脂系サイズ剤を紙表面に塗布して得られる
インクジェットシートが開示されている。これらの技術
は、シートに微サイズを与えることによりインキ吸収性
をある程度押えて、ドット径をコントロールしようとす
るものである。前述に示した技術の欠点である裏抜けは
結果として押えることができるが、多色記録におけるイ
ンクの吸収性に劣る、ドットの均一な広がりや十分な見
掛け濃度が得られないなどの基本的な欠点がみられる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、非塗工紙の紙らしい風合や手触りを保った
まま、記録濃度が高く、十分なインク吸収性があり、且
つ裏抜けが少ないインクジェット記録用紙を提供せんと
するものである。
[問題点を解決するための手段] 前述の問題点を解決すべく検討を重ねた結果、一層抄
きでは従来の技術をどのように組合せても従来からの問
題点即ち、十分なインク吸収性を得るために、厚い塗工
層をインク受容層として設ければ、紙らしい風合や手触
りを保つことができず、塗工層を薄くすればインク吸収
性が不足し、塗工層を設けなければインクの裏抜けが甚
しい、裏抜けを防止するためサイズを効かせればインク
の乾燥が悪く高速化や多色印字に対応できない、を解決
し得なかった。
そこで新たな発想の下に研究を重ね、内添サイズ剤を
含有する基層とその片面ないし両面に抄設したインク受
容層とからなる、異なる特性を有する層を複数層抄き合
せた多層紙とすることにより、互に相反する性質を調和
させ前記問題点を解決し発明を完成した。
本発明の多層紙の構造は、第1図〜第3図に例示した
ごとく、基層その片面あるいは両面にインク受容層を順
次抄設したもの、基層とインク受容層の複数層重ね合せ
た構造のもの等であって、必要に応じ各層の特性を変え
ることにより、より良い記録シートとすることができ
る。
本発明の基層は、木材パルプ、填料、内添サイズ剤、
歩留向上剤、その他助剤等から構成される。填料として
は、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレ
イ、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
合成珪酸塩、酸化チタン、ケイソウ土、硫酸バリウム、
有機樹脂顔料等を使用することができる。内添サイズ剤
としては、強化ロジンサイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、
エマルジョン型ロジンサイズ剤等の酸性サイズ剤及びア
ルキルケテンダイマーやカチオン性サイズ剤等の中性抄
紙用サイズ剤などを使用できる。サイズ剤の選択に当た
っては、基層からインク受容層に拡散しにくいものを選
ぶべきである。拡散しやすいサイズ剤を使用するとイン
ク受容層が撥水性を帯びてインク吸収性が悪くなる。
基層の性質としては、不透明度及びサイズ度が重要で
あり、JIS P8138で測定した不透明度が75%以上、JIS P
8122で測定したステキヒトサイズ度が3秒とすることが
好ましい。不透明度が75%以上になると、インク受容層
を通過して基層に達したインクが裏面から視認できる透
き通し(ショースルー)が少なくなり、したがって裏抜
けが小さくなる。ステキヒトサイズ度が3秒以上であれ
ば、インク受容層を通過して基層に達したインクの、基
層への浸透(ストライクスルー)が基層の表面付近で押
えられる結果裏抜け改善することができる。サイズ度が
低すぎると、インクが基層深くまで浸透して記録濃度が
低下して画像の鮮明度が低下するとともに裏抜けも目立
ってくるので好ましくない。
本発明のインク受容層は、木材パルプ、填料、水溶性
樹脂、ラテックス、歩留向上剤等の助剤からなる群より
選ばれて構成される。インク受容層の填料としては、重
質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレイ、タル
ク、シリカ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、合成珪酸
塩、酸化チタン、ケイソウ土、硫酸バリウム、有機樹脂
顔料等を使用して製造する。
本発明のインク受容層は、多色記録において十分なイ
ンク吸収性を有し、記録濃度が高いことが求められる。
前記インク受容層の材料はこの様な観点から選択し配合
割合を決定する必要がある。
一般に水性のインクジェット記録においては、直接染
料ないしは酸性染料を含む水性インクが使われている。
これらは、主として減色混合の原理によって発色してい
る。このためインク受容層が光散乱の少ない、より透明
な層である程、インクの色再現性が良好かつ鮮明な画像
が期待できる。即ち、記録されたインク受容層が一定量
の光エネルギーをその表面に受けた場合、その光エネル
ギーを十分吸収し、散乱反射が少ないほど色濃度が高
く、色再現性の良いものが得られる。
光の吸収、散乱については、クベルカ・ムンクの式
(1)の比散乱係数Sで表わすことができる。
W:シートの坪量g/m2 R0:裏当てに黒色板を用いた時のシートの反射率 R∞:十分に厚いシートの反射率 R∞は次式(2)によって算出する。
R0及びR0.89はJIS P8138の不透明度測定によって得
る。
一般にセルロース繊維と填料を踏むシートの比散乱係
数Sは200〜700cm2/gの範囲であり、パルプの叩解度が
進むとSは小さくなる。インクジェット記録シートを考
えた場合、記録濃度を高くするあるいはドットの形状を
良くするには、パルプの叩解度が進んでいるものほど効
果がある。本発明のインク受容層においては、比散乱係
数Sが500cm2/g以下とすることが好ましく、500cm2/gを
超えると記録濃度が低下し白っぽい感じの画質となる。
インク受容層のインク吸収性を更に高め、より鮮明な
高濃度記録画像を得るには、インク受容層に前記填料を
塗布又は含浸することは好ましい方法である。填料が微
粉末状シリカであることは特に好ましい。
微粉末シリカとしては、湿式沈降法シリカ、湿式ゲル
法シリカ、乾式(気相法)シリカなどを使うことがで
き、なかでも比表面積(B.E.T.法)が150m2/g以上のも
ので、粒度分布がシャープなものほど、記録濃度が高い
ものが得られる。
この様な填料を塗布又は含浸する際には、バインダー
として水溶性樹脂、ラテックスなどを加えることがで
き、更に粘度調節剤、インクジェット記録の画像耐水性
を付与する耐水化剤、ドット径をコントロールするよう
な添加剤等を加えることができる。填料とバインダーの
比率及び塗布量は、それ等を塗布又は含浸したインク受
容層の比散乱係数500cm2/g以下からなるように配慮しな
ければならない。
特に填料が微粉末状シリカの場合は、微粉末状シリカ
を0.5〜10g/m2、望ましくは1〜5g/m2塗布または分浸す
ることによって、多色記録に十分なインク吸収性と、き
わめて記録濃度が高く且つ鮮明な画像が得られる。微粉
末状シリカを塗布又は含浸する量が5g/m2を超えると、
表面強度が低下し粉落ちが生じたり、インクの浸透距離
が多くなり記録濃度が低下する傾向がある。
本発明の2層以上の多層抄き記録シートは、上述した
インク受容層及び基層の紙料をそれぞれ用意し、例えば
円網型のバット式、サクションフォーマー、ウルトラフ
ォーマーなどの抄紙機や、長網型(On−top−Twin Form
er)のArcu−Former(Tamp−ella AB:OY製)、Ultra−t
win−Former((株)小林製作所製)、Alladin−Former
(三起鉄工(株)製)、などの抄紙機により2抄きある
いは3層抄きを行って、例えば図1及び図2に示すよう
な紙層構造の記録シートを得ることができる。
[作用] 本発明は、比較的インクが浸透し難い基層の片面ある
いは両面に、インク吸収性が良いインク受容層を抄設し
た多層構造の記録シートである。インクジェットプリン
タによりインク受容面に噴射されたインクは、インク受
容面を急速に浸透し且つ吸収される。インク受容面を浸
透したインクは基層に達するが、基層にはサイズが施さ
れているので、インクの浸透が基層上部で押えられ、記
録濃度が向上しかつインクの裏抜けがなく、かつ吸収ジ
ワも押えることができる。
裏抜けの大きさは、物理的なインクの浸透度と、視覚
的な紙層を通してのインクの透き通しの両方に関係して
いるから、基層の不透明度を一定以上の大きさとするこ
とにより透き通しが改善され、裏抜けはより改善され
る。
逆に、インク受容層は、比散乱係数を小さくすること
によって記録画像は鮮明に且つ原画像の色再現性に優れ
たものとなる。
インク吸収性をより高め又より高い記録濃度を得るた
めには、インク受容層に比表面積の大きな填料(顔料)
を塗布あるいは含浸すれば良い。
インクの浸透し難い基層がある為、少量の塗布あるい
は含浸によって十分な吸収性と濃度を得ることができ
る。
従来のごとく、一層の紙層からなるシートに、インク
の裏抜けを改善する目的で、サイズを施せば、たとえそ
れが微サイズであっても記録用インクが浸透しにくく、
吸収性、乾燥性に劣る結果、高速カラープリンターには
適合しなかった。又、インク吸収性を高めるために、紙
層をポーラスにすれば、インクが裏面に迄達し裏抜けが
甚しいものになる。紙表面に填料層を造ってインク吸収
性を高めようとすれば、紙らしい風合がなくなったり、
経済性に劣るものになり易かった。
このように、本発明は性質の異なる層を抄設すること
で、各層の性質を有効に利用できるようにし、互いに相
反する性質を調和させることができた。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 基層(F)の原料パルプとしてフリーネス(C.S.F)3
00mlのLBKPを使用し、これに填料として軽質炭酸カルシ
ウム(TP121 奥多摩工業(株))製)をパルプ固形分
に対して20重量%重量、サイズ剤としてアクリル系カオ
チン樹脂0.2重量%、ポリアクリルアミドカチオン変性
物を同じくパルプ固形分に対して0.02重量%をそれぞれ
内添させて角型手抄き試験機(東西精器(株)製)を用
いて坪量60g/m2の基紙を抄き、プレス脱水前の状態に保
つ。次にインク受容層(A)の原パルプとしてLBKP(フ
リーネス300ml)を100部、填料として重質炭酸カルシウ
ム(イーカル1300(株)飯田工業所製)をパルプ固形分
に対して10重量%、ホリアクリルアミドカチオン変性物
をパルプ固形分に対して0.02重量%をそれぞれ内添させ
て、基層と同様の手抄き試験機によりインク受容層シー
ト坪量30g/m2を抄き、これを前述の基層シートに重ね合
せて、試験用手抄きシートの作成法(JIS P8209)によ
るプレス脱水、乾燥を行って、坪量90g/m2の2層抄きシ
ートをえた。
実施例2 基層(F)及びインク受容層(A)のそれぞれの材料
は実施例1と同様のものを使用し、小型長網テストマシ
ンに傾斜ワイヤー((株)佐野正鉄工所製)を組合わせ
た2層抄き抄紙機により坪量90g/m2の2層抄きシートを
得た。
実施例3,4、比較例1 実施例1の基層(F)のサイズ剤の量を0.5重量%、
1.0重量%と変えたものを、それぞれ実施例3,4とし、更
にサイズ剤無添加のものを比較例1とした。
比較例2〜6 表1に示すインク受容層の配合(A)〜(E)のそれ
ぞれについてインク受容層のみのシートを実施例1で用
いた角型手抄き試験機により、それぞれ90g/m2の単層シ
ートを得た。
実施例5 基層(J)の原料パルプとしてLBKP(フリーネス350c
c)100部とし、填料としてクレー(白土1級 金谷工業
(株)製)をパルプ固形分に対して20重量%、サイズ剤
として強化ロジンサイズ剤0.5重量%、更に硫酸アルミ
ニウムを1.0重量%を内添させて実施例1と同様な方法
で基層シートを作り、次にインク受容層(I)の原料パ
ルプとしてLBKP(フリーネス350cc)80部とNBKP(フリ
ーネス250cc)20部とを混合し、更に硫酸アルミニアウ
ムをパルプ固形分に対して0.5重量%を加えた以外は実
施例1と同様な方法で坪量90g/m2の2層抄きシートを得
た。
実施例6,7、比較例7,8 表1に示す基層(F)〜(l)及びインク受容層
(A)〜(D)のそれぞれの配合の組合わせからなる2
層抄きシートを実施例1と同様な方法で作成し実施例6
〜7、比較例7〜8とした。
なお基層に内添するサイズ剤の種類と量は実施例1と
同様とした。
実施例8,9 実施例1のインク受容層(A)のパルプを、それぞれ
LBKP(フリーネス250cc)100部、NBKP(フリーネス200c
c)100部に置換えた以外は同様にして記録シートを作成
しそれぞれ実施例8,9とした。
実施例10 水1430部に湿式沈降法による微粉末状シリカ(ファイ
ンシールX−37 徳山曹達(株)製)100部を分散さ
せ、バインダーとしてカチオン性樹脂28%液67部、更に
ポリビニルアルコール(ポバールPVA117(株)クラレ)
10%液50部を加えて、全体として固形分8%のサイズ液
を調製する。このサイズ液を、テストサイズプレス機を
用いて、実施例1にて作成した記録シートのインク受容
層(A)に2g/m2(固形分)塗布して記録用シートを作
成した。
実施例11,12 実施例10の湿式沈降法のシリカを、それぞれ湿式ゲル
法シリカ(ミズカシル(P73F 水沢化学工業(株)
製)、乾式法シリカ(アエロジル200日本アエロジル
(株)製)に代えた以外は同様にして実施例11,12とし
た。
上記のごとくして得られた各シートにについて、下記
の品質試験を行い、結果を表1にまとめて示した。
(1)不透明度及び比散乱係数:ハンター白色度試験方
法(JIS P8123)に準じて、ハンター反射率計((株)
東洋精機製作所)の標準化操作をグリーンフィルターを
用いて行う。各サンプルについて標準白色板を裏当てし
た時の反射率R0.89)を測定し、次に標準黒色板を裏当
てした時の反射率(R0)測定し、下式(3)により不透
明度を求める。
比散乱係数SはR0,R0.89から前述の(1)、(2)式を
用いて得られる。
なお基層及びインク受容層の各単独層の不透明度ある
いは比散乱係数の測定については、不透明度測定用とし
て60g/m2のものを、比散乱係数測定用として90/m2のも
のをそれぞれ手抄きしたサンプルを用いた。
(2)記録濃度:シャープカラーイメージプリンタIO−
700を使用して、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、
イエロー)のベタ記録(大きさ1.5cm×2cm)を行い、記
録部分をマクベス濃度計(Kollmorgen Corporation製Mc
beth、RD915)にて記録濃度を測定した。表には4色の
合計を示し、3.5以上を良とした。
(3)裏抜け:記録濃度(Df)測定に用いた記録サンプ
ルの記録部分の裏側について、マクベス濃度計により濃
度(Dw)を測定し、Dw/Df×100(%)を求めた。この値
が15を越えるものを不良とした。
実施例1〜4、比較例1は、基層のサイズ度により、
インクの浸み通し(ストライクスルー)を押えることが
可能なことを示している。比較例2〜6は、従来の1層
抄きによる吸収型のインクジェット用紙であり、実施例
1〜4と比較した場合、シート全体としての不透明度は
同程度でも、裏抜けは実施例がかなり優れている。
実施例6,8,9、比較例7は、インク受容層の比散乱係
数S値限界の違いを示しており、500cm2/gを越えなけれ
ば記録濃度も高いものが得られる。S値が低くなる程、
記録濃度が高くなることを示している。
実施例7、比較例8は、基層の不透明度限界の違いで
あり、基層の透明度が75%を下回るとインクの透き通し
(プリントスルー)が劣ることを示している。
[発明の効果] 以上の説明から明らかな様に、内添サイズ剤を含有す
る基層と、該基層の片面あるいは両面に抄設したインク
受容層とからなる多層構成の記録シートとすることによ
り、記録濃度が高くかつインクの裏抜けのない、優れた
記録特性を有するインクジェット記録用紙となる。また
従来塗工紙タイプでしか得られなかった記録特性が、抄
紙機と簡単なオンマシンサイズプレスで製造されるシー
トで得られることにより、操業性の大幅な向上が見られ
るとともに、その経済的効果も著しいものがある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明のインクジェット記録用紙の断面図
である。 1……基層、2……インク受容層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−109783(JP,A) 特開 平1−30780(JP,A) 特開 昭63−1582(JP,A) 特開 昭61−172787(JP,A) 特開 昭62−227688(JP,A) 特開 昭63−144076(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内添サイズ剤を含有する基層と、該基層の
    片面あるいは両面に抄設したインク受容層とからなるこ
    とを特徴とするインクジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】インク受容層の比散乱係数が500cm2/g以下
    であり、かつ基層の不透明度が75%以上であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のインクジェット記
    録用紙。
  3. 【請求項3】インク受容層に、微粉末状シリカを1〜5g
    /m2塗布又は含浸することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項及び第2項記載のインクジェット記録用紙。
JP62236692A 1987-09-21 1987-09-21 インクジェット記録用紙 Expired - Lifetime JPH082686B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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