JP2918996B2 - インクジェット用紙 - Google Patents

インクジェット用紙

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水性インク記録材に関し、詳しくは水性イン
クに対し優れた印字性と乾燥性を示し、普通紙の外観を
有するインクジェットプリンター用紙に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
水性リンクを用いるインクジェット方式のプリンター
の性能及びインクの品質の向上によって、上質紙のよう
な普通紙を使用して、鮮明な画像及び印字を得ることが
可能になってきた。
しかし、一方でプリントの品位、彩度、外観、解像
度、画像等を更に魅力あるものにすることへの要求が一
段と高まり、より高度とに品質の紙が必要になってい
る。
従来、インクの吸収性及び乾燥性を改良するために、
無サイズ紙のように水吸収性の大きい紙を用いたり、シ
リカのような吸収性被覆層を設けることが提案され(特
公昭60−27588号公報及び特公昭63−65037号公報参
照)、水の吸収性や発色濃度に改善効果が見られてい
る。
特に、水の吸収性の大きい低サイズ度の紙に10g/m2
下の比較的微量の吸水性顔料被覆層を設ける微塗工紙吸
収タイプのインクジェット用紙がコスト、風合い、性能
等のバランスが良いとされている。
吸収タイプのインクジェット用紙にはインクの吸収性
が良くインクが紙層内部に吸収されて、見かけ上乾燥し
た状態になること及び紙に吸収された水性インクによる
カールやぼこつきを押さえることの二つが要求されてい
る。
インクの吸収性の大きい紙ほど、その結果としての水
性インクによる紙の変形は大きくなり易いことから、こ
の二つの条件は一般には相容れない要素を含んでいる。
例えば、低サイズの紙を用い紙の吸収速度を早くすると
インクの浸透が早くなり、インクが紙層深くまで浸透
し、カールやぼこつきの原因となる。
従来から寸法安定性が良好な紙は知られており、OCR
用紙、NIP用紙等に用いられているが、紙の水性インク
によるぼこつきやカールを軽減、改善させる技術や方法
は未だに開発されていない。
このような微塗工紙吸収タイプのインクジェット用紙
は表面強度が通常の上質紙より劣り、外観が異なり、従
来の普通紙と置き換えて用いることは困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らはかかる現状に鑑み、インクジェットプリ
ンター用紙の吸水性と様々な特性について鋭意研究した
結果、普通紙の特性は吸水性顔料の塗布量が多い場合は
損なわれるものの、水溶性高分子を吸水性顔料より多く
使用することにより普通紙の特性を保持できること、こ
の場合、解像度は吸水性顔料の塗布量が多いと或いは紙
の吸水性が小さいと優れているが、普通紙の特性を保持
したままで、紙の吸水性を一定範囲内に制御することに
より、解像度を上げることができること、更に、乾燥性
は紙の吸水性を一定範囲内に制御することと併せて水溶
性高分子と吸水性顔料からなる被覆層の塗布量を一定範
囲にすることにより普通紙の特性を保持したままで、向
上できることを見いだし本発明を完成するに至った。
従って、本発明の目的は水性インクを用いるインクジ
ェットプリンターに使用する用紙であって、優れた印字
性、乾燥性を示し、普通紙の外観を有し、且つぼこつ
き、カールの発生が少なく、高速度でプリントすること
が可能な従来技術の欠点を解消したインクジェット用紙
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はブリストー吸水度が2秒間で80ml/m2以下、
0.08秒間で10ml/m2以上の紙の少なくとも片面に、被覆
層固形分の50%以上90%未満の水溶性高分子と10%以上
50%未満の吸水性顔料を主成分とする被覆層を0.5〜5g/
m2の割合で設けたことを特徴とするインクジェット用紙
である。
本発明に用いられる紙は木材からの針葉樹及び広葉樹
晒クラフトパルプのようなセルロースパルプを公知の抄
紙機において填料、サイズ剤、歩留向上剤、紙力増強剤
等の製紙用薬品を添加して抄造されたもので、紙厚はプ
リントの走行性と最終用途の要求特性によって決められ
るが、10〜200μm、坪量は20〜200g/m2で表面平滑性の
良好なものが望ましい。
紙の吸水度はブリストーテスターで測定したもので、
紙を吸収体として用いるので、2秒間で80ml/m2以下、
好ましくは40ml/m2以下であり、0.08秒間で10ml/m2
上、好ましくは20ml/m2以上であり、ステキヒトサイズ
度では、64g/m2の坪量で1〜20秒、好ましくは5〜15秒
である。
本発明の被覆層に用いられる顔料は吸水性と顕色性が
あり無色或いは白色のもので、適切な初期吸水性、即ち
短時間での吸水に必要な粒子間の空隙を確保するためあ
る程度粒子が大きく、2次粒子径が1〜10μmの微粒子
合成シリカが好ましい。シリカの他にカオリンクレー、
タルク、ゼオライト、炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、プラスチ
ック顔料等が利用可能である。
本発明の吸水性顔料は被覆層固形分の10%以上50%未
満含有されるが、含有量が10%未満では効果が十分では
なく、50%以上では普通紙感が損なわれ、表面の強度が
不足するので好ましくない。
被覆層の接着剤としてはポリビニルアルコール、カゼ
イン、澱粉及びその誘導体等の天然及び合成水溶性高分
子が吸水性顔料との接着性が良く、且つ水性インクとの
親和性が良いため好ましい。
水溶性高分子の使用量は被覆層固形分の50%以上で、
特に60%以上であることが好ましく、更に、水溶性高分
子の50%以上が鹸化度90%以上のポリビニルアルコール
であることが水性インクとの親和性が更に改善されるの
で特に好ましい。
水性インク画像の耐水化に用いるカチオン性水溶性高
分子を被覆層固形分の2〜25重量%添加するのが好まし
い。
被覆層が厚すぎる場合は層の強度が不足する上普通紙
感に欠けるので皮膜層の塗布量は5g/m2以下であること
が望ましい。又、層が薄すぎる場合はインクの鮮明な発
色と規則的なドット形状による高解像度を得ることが困
難なので塗布量は0.5g/m2以上であることが好ましい。
本発明の被覆層は公知の塗布方法で得ることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例において部及び%
は重量部及び重量%を示す。
参考例1 広葉樹晒クラフトパルプ(フリーネス430ml C.S.F.カ
ナダ標準フリーネス)80部、針葉樹晒クラフトパルプ
(フリーネス480ml C.S.F.)20部、カルサイト系軽質炭
酸カルシウム(PC:白石工業社製)20部、カチオン澱粉
(ケイトF:王子コーンスターチ社製)2部、紙力増強剤
(ポリストロン191:荒川化学社製)0.1部、アルキルケ
テンダイマー系サイズ剤(サイリーンH−40:花王社
製)0.1部に水を加え0.5%に調整した後公知の長網抄紙
機で抄造し、ヤンキードライヤーの表面に紙のフェルト
面を密着させて水分10%、坪量58g/m2、ベック平滑度13
5秒(フェルト面)及び18秒(ワイヤー面)の片艶紙を
得た。原紙のブリストー法により吸水度は2秒間で30ml
/m2、0.08秒間で11ml/m2であった。
微粒子シリカ(ファインシールP37:徳山曹達社製)30
部に水を加えて、攪拌した後、澱粉(王子エースA:王子
コーンスターチ社製)70部を添加し、濃度10%の塗料−
1を製造した。
片艶紙のフェルト面に塗料−1を固形分2g/m2、乾燥
しインクジェット用紙を製造した。塗布面のベック平滑
度は100秒、ステキヒトサイズ度は10秒であった。
参考例2 微粒子シリカ(ミズシカルP73:水沢化学社製)30部に
加えて攪拌した後、澱粉(王子エースA:王子コーンスタ
ーチ社製)70部を添加し、濃度8%の塗料−2を製造し
た。
多筒式ドライヤーで水分15%まで乾燥してサイズプレ
スで塗料−2を紙の両面に固形分として2g/m2ずつ塗
布、乾燥する以外は参考例1と同様にして、水分8%の
インクジェット用紙を製造した。
インクジェット用紙の記録面(フェルト面)のベック
平滑度は100秒、ステキヒトサイズ度は15秒であった。
塗布前の原紙のブリストー法による吸水度は2秒間で
60ml/m2、0.08秒間で15ml/m2であった。
実施例1 微粒子シリカ(ミズシカルP73:水沢化学社製)45部に
水を加え、攪拌し、不完全鹸化ポリビニルアルコール
(PVA 207:クラレ社製)55部を添加し、濃度10%の塗料
−3を製造した。多筒式ドライヤーで水分15%まで乾燥
させ、サイズプレスで塗料−3を片面に固形分で4g/m2
塗布、乾燥する以外は参考例1と同様にして水分8%の
インクジェット用紙を製造した。
インクジェット用紙の記録面のベック平滑度は100
秒、ステキヒトサイズ度は15秒であった。
塗布前の原紙のブリストー法による吸水度は2秒間で
70ml/m2、0.08秒間で14ml/m2であった。
比較例1 アルキルケテンダイマー系サイズ剤を0.2部用いる以
外は参考例1と同様にしてインクジェット用紙を製造し
た。
インクジェット用紙のステキヒトサイズ度は19秒、ブ
リストー法による塗布前の原紙の吸水度は2秒間で27ml
/m2、0.08秒間で4ml/m2であった。
比較例2 塗料−1を固形分で0.2g/m2塗布する以外は参考例2
と同様にしてインクジェット用紙を製造した。インクジ
ェット用紙の記録面のベック平滑度は31秒で、ステキヒ
トサイズ度は10秒であり、ブリストー法による塗布前の
原紙の吸水度は2秒間で60ml/m2、0.08秒間で15ml/m2
あった。
参考例1、2、実施例1及び比較例1、2で得られた
インクジェット用紙の評価を次の方法で行なった。
紙の吸水度 ブリスト−テスターを用いて、単位時間当たりの水の
吸収量を測定する(J.TAPPI試験法)。
インクジェットプリント特性 インクジェットプリンター(インクジェットヒューレ
ットパッカード社製)を用い、インク吸収性及びプリン
ト印字の鮮明度について評価を行い、プリントしたイン
クの乾燥性の良いものから優、良、可及びやや難で示し
た。評価結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明のインクジェット用紙はインクの吸収速度及び
吸収量が多く、印字が鮮明であって、かつ普通紙とほぼ
同一の外観を示し、高速の優れたインクジェット・プリ
ンターの普及を可能ならしめるものであり、産業界に寄
与するところが大である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−203967(JP,A) 特開 昭63−1583(JP,A) 特開 昭64−30780(JP,A) 特開 平1−95092(JP,A) 特開 平1−186372(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブリストー吸水度が2秒間で80ml/m2
    下、0.08秒間で10ml/m2以上の紙の少なくとも片面に、
    被覆層固形分の50%以上90%未満の水溶性高分子と10%
    以上50%未満の吸水性顔料を主成分とする被覆層を0.5
    〜5g/m2の割合で設けてなり、且つ前記水溶性高分子の5
    0%以上が鹸化度90%以下のポリビニルアルコールであ
    ることを特徴とするインクジェット用紙。
  2. 【請求項2】水溶性高分子が被覆層固形分の60%以上90
    %未満である請求項1記載のインクジェット用紙。
  3. 【請求項3】前記紙のブリストー吸水度が2秒間で40ml
    /m2以下である請求項1記載のインクジェット用紙。
  4. 【請求項4】前記紙のブリストー吸水度が0.08秒間で20
    ml/m2以上である請求項1または3記載のインクジェッ
    ト用紙。
  5. 【請求項5】前記紙のステキヒトサイズ度が64g/m2の秤
    量で1〜20秒である請求項1記載のインクジェット用
    紙。
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