JP3085965B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JP3085965B2 JP02157568A JP15756890A JP3085965B2 JP 3085965 B2 JP3085965 B2 JP 3085965B2 JP 02157568 A JP02157568 A JP 02157568A JP 15756890 A JP15756890 A JP 15756890A JP 3085965 B2 JP3085965 B2 JP 3085965B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水性インクを用いたインクジェット記録方法
に関し、詳しくは優れた画像品質を持ち、プリント後の
インクの裏抜けが改良されたインクジェット記録方法に
関する。
〔従来の技術〕
水性インクを用いるインクジェット方式のプリンター
とインクの改良によって、インクジェット記録用紙とし
て普通紙を使用して、鮮明な画像、印字を得ることが可
能になってきた。しかし一方でプリントの品位、彩度、
外観、画像を更に魅力あるものにするために、より高度
な特性をもつ用紙が要求されるようになっている。
従来、無サイズ紙のようなインクの吸収性の優れた紙
を用いたり、紙やプラスチックフィルム等の基材にシリ
カのような吸収性被覆層を設けること(特公昭60−2758
8号公報、特公昭63−65037号公報参照)が提案されてお
り、インクの吸収性や発色濃度等が通常の紙より改善さ
れている。
特に、低サイズ度の紙の上にシリカのような顔料を含
む水性インク受容性被覆層を微塗工した吸収タイプのイ
ンクジェット記録用紙はコスト、風合、性能のバランス
がよく、将来のインクジェット記録用紙として期待され
ている。
このような水性インク受容性被覆層を微塗工した吸収
タイプのインクジェット記録用紙としては、インクの吸
収性が良く、インクが紙層内部に吸収されて、見掛け上
乾燥した状態になることが要求されている。
インクの吸収性が大きい紙程、ステキヒトサイズ度が
小さくなりインクが紙の内部にまで浸透し紙の裏面(イ
ンク受容性被覆層の反対面)よりインクが透けて見える
裏写り(Show Through)、更にはインクが裏面に通り
抜ける裏抜け(Strike Through)現象を起こす。
逆に、インクの吸収性が小さい高サイズ度の紙を用い
ると、紙へのインクの浸透と吸収が抑えられ、裏写り、
裏抜けを防ぐことができるが、受容性被覆層の吸収能力
が小さく、にじみが発生し画像品質が著しく低下する場
合がある。また、十分な吸収性を持たせるために大量の
被覆層を設けると風合を損なうという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らはかかる現状にかんがみ、鋭意研究を行っ
た結果従来明らかでなかった紙へのインクの吸収(浸
透)厚さを、制御し、非浸透厚さを一定以上保持するこ
とにより紙のインクの吸収性を最大限に利用しながら、
インクの過度の浸透、吸収を抑え、裏移り、裏抜けを防
ぐことができることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
本発明は水性インクを使用する多色又は単色のインク
ジェットプリンターに用いる被記録材であってインクの
吸収速度が早く、吸収容量が大きく、高速度でプリント
することができ、発色が鮮明で、且つインクの裏抜けを
軽減でき、前記従来技術の欠点を解消し得るインクジェ
ット記録方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明は、水性インクを用いる
インクジェットプリンターにより、インクジェット記録
用紙に記録を行う方法において、使用するインクジェッ
ト記録用紙が、ステキヒトサイズ度が2秒〜10秒で、且
つ坪量が50g/m2〜200g/m2の紙の片面に、顔料、接着剤
及びカチオンポリマーを含有する水性インク受容性被覆
層を0.5g/m2〜15g/m2設けてなり、且つ水性インク受容
性被覆層が、該接着剤を被覆層固形分の10重量%〜50重
量%含有し、該カチオンポリマーを被覆層固形分の2重
量%〜25重量%含有し、該インクジェット記録用紙のス
テキヒトサイズ度が4秒以上であり、該プリンターのイ
ンク最大使用量でのインク浸透が紙の厚さの10%〜70%
としたことを特徴とするインクジェット記録方法に関す
る。
本発明に用いられる紙は、針葉樹クラフトパルプ、広
葉樹晒クラフトパルプ等のセルロースパルプを主成分と
して、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料等を添加し
て、公知の抄紙機で抄造しヤンキードライヤーあるいは
多筒式ドライヤーで乾燥して製造され、紙の厚さはプリ
ントの最終用途によって決定されるが30〜200μm、坪
量は50〜200g/m2、表面平滑性の良好なものが一般に用
いられる。
紙を吸収体の一部として用いるので特定の範囲の吸収
性が要求され、50〜70g/m2の坪量でステキヒトサイズ度
は2〜10秒の範囲が好ましい。サイズ度が10秒を越える
ごとく大きいと、吸収性被覆層の吸収能力が小さく、に
じみや乾燥不良等が発生し画像品質が著しく低下するの
で使用出来ない。
サイズ度が2秒未満のごとく小さいと、インクが紙に
拡散して画像品位が低下するばかりでなく、紙の深部に
まで浸透し裏抜け及び裏写り現象が顕著となる。
本発明のインク受容性被覆層に好ましい高吸水性顔料
は顕色性の白色顔料である微粒子合成ケイ酸が好まし
い。微粒子合成ケイ酸以外に利用又は併用可能な白色顔
料としては、例えばカオリンクレー、タルク、ゼオライ
ト、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ホワイトカ
ーボン、有機顔料(プラスチックピグメント)等が挙げ
られる。
本発明のインク受容性被覆層に好ましい接着剤は水溶
性高分子であり、ポリビニルアルコール、ポリアクリル
アミド等の合成接着剤、若しくはカゼインのごとき蛋白
質、澱粉及びその誘導体等の天然接着剤が高吸水性顔料
との接着性が良く、且つ水性インクとの親和性が良く吸
液性が向上するので好ましい。
インク受容性被覆層における顔料と接着剤の成分の配
合割合は、水性インク受容の吸収挙動及び強度の要請か
ら決められる。
接着剤の量は被覆層固形分の10〜50重量%であり、特
に15〜35重量%が好ましい。
水性染料インク画像の耐水化のため、カチオン性水溶
性高分子のごときカチオンポリマーを被覆層固形分の2
〜25重量%添加する。
被覆層の厚さは必要とされる被覆層による吸収量によ
って決められるが、厚すぎる場合は被覆層の強度不足と
なり、プリンターで紙粉が発生し、使用上様々の問題を
起こすので15g/m2以下であることが望ましい。
逆に、被覆層が薄すぎる場合はインクの初期吸収、初
期透過が不十分となり、且つ均一な被覆層を得ることが
困難なので0.5g/m2以上、好ましくは2〜10g/m2であ
る。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、もちろん本発明はこれによって限定されるものでは
ない。なお、実施例において部は固形分重量部を示す。
実施例1 晒クラフトパルプ(フリーネス430mlC.S.F.、カナダ
標準フリーネス)100kg、軽質炭酸カルシウム25kg、カ
チオン澱粉200g、紙力増強剤100g、アルケニルコハク酸
無水物80gを水5000kgと混合した後、長網抄紙機で抄造
し、水分8%で坪量75g/m2、厚さ100μmの上質紙を得
た。ステキヒトサイズ度は3秒であった。
2次粒子径6〜9μmのものが70%以上である微粒子
ケイ酸(ミズカシル:水沢化学社製)100部に水を加え
てかくはんした後、ポリビニルアルコール(PVA:107、1
0%液:クラレ社製)20部、水性カチオンポリマー(PAS
−8、30%液:日東紡社製)10部を添加した濃度15%の
塗料を前記上質紙の片面にインク受容性被覆層として固
形分7g/m2塗工、乾燥してインクジェット記録用紙を製
造した。サイズ度は4秒であった。
インクジェットプリンター(P510キャノン社製)を用
いテストパターンをプリントして、画像、裏抜け、裏写
りについて官能評価を行った。この時JIS−P−8138の
不透明度測定法を利用して、インクの裏写りからインク
の浸透深さを測定し紙の厚さの%として表示した。重色
部のインクの最大浸透深さは50%であった。
実施例2 実施例1のインクジェット記録用紙の反対面にアルキ
ルケテンダイマー系サイズ剤の1%水溶液を5ml/m2の割
合で塗布、乾燥しインクジェット記録用紙を製造した。
このインク受容性被覆層を設けたインクジェット記録
用紙のサイズ度は7秒であった。インクの浸透深さは30
%であった。
比較例1 アルケニルコハク酸無水物80gの代りに30gを用いた以
外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を製
造した。
得られたインクジェット記録用紙のサイズ度は2秒で
あった。インクの浸透深さは80%であった。
実施例1,2及び比較例1で得られたインクジェット記
録用紙の試験結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明のインクジェット記録方法は水性インクの吸収
速度と量が大きく、画像度が優秀な微塗工紙吸収型記録
用紙を用い、従来の欠点である裏抜け、裏写りを軽減乃
至解消し、優れた高速のインクジェット・フルカラー・
プリントを可能ならしめるものであり、産業界に寄与す
るところが大である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−160675(JP,A) 特開 平1−135682(JP,A) 特開 昭64−37080(JP,A) 特開 平2−243382(JP,A) 特開 平2−243381(JP,A) 特開 平1−120383(JP,A) 特開 平4−35985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性インクを用いるインクジェットプリン
    ターにより、インクジェット記録用紙に記録を行う方法
    において、使用するインクジェット記録用紙が、ステキ
    ヒトサイズ度が2秒〜10秒で、且つ坪量が50g/m2〜200g
    /m2の紙の片面に、顔料、接着剤及びカチオンポリマー
    を含有する水性インク受容性被覆層を0.5g/m2〜15g/m2
    設けてなり、且つ水性インク受容性被覆層が、該接着剤
    を被覆層固形分の10重量%〜50重量%含有し、該カチオ
    ンポリマーを被覆層固形分の2重量%〜25重量%含有
    し、該インクジェット記録用紙のステキヒトサイズ度が
    4秒以上であり、該プリンターのインク最大使用量での
    インク浸透が紙の厚さの10%〜70%としたことを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】該接着剤を被覆層固形分の15重量%〜35重
    量%含有する請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】インク浸透が紙の厚さの30%〜50%である
    請求項1又は2記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】インクジェット記録用紙の反対面がサイズ
    剤含有液を塗布、乾燥されてなる請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録方法。
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