JPH08266671A - 火災用ロボット設備 - Google Patents

火災用ロボット設備

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Publication number
JPH08266671A
JPH08266671A JP7076792A JP7679295A JPH08266671A JP H08266671 A JPH08266671 A JP H08266671A JP 7076792 A JP7076792 A JP 7076792A JP 7679295 A JP7679295 A JP 7679295A JP H08266671 A JPH08266671 A JP H08266671A
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JP
Japan
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fire
robot
cleaning
water
nozzle
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Application number
JP7076792A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuhisa Hatanaka
育久 畠中
Masayuki Nakamura
雅之 中村
Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
Mitsuru Yagi
充 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】消火機能のみならず避難誘導機能、火源探知機
能、等多くの機能を備えた多目的火災用ロボットを得る
ことを目的とする。 【構成】ノズル13に連通する給水タンク803と駆動
用の蓄電池20とを搭載した多目的火災用ロボット10
であって;応援給受水手段820と、応援給受電手段5
10と、避難誘導手段760と、壁面防護手段160
と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多くの機能を備えた
火災用ロボット設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネル内には、火災発生に備えて消火
用ロボットが設けられているが、この消火用ロボットは
火災感知器と接続する制御盤により制御される。該制御
盤は、該火災感知器から火災信号を受信すると、消火用
ロボットを火源近傍迄移動させるとともに、搭載されて
いる給水タンク内の消火剤を火源に向って消火ノズルか
ら放出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の消火用ロボッ
トには、次の様な問題がある。 (1)給水タンクの容量が小さいと消火活動中に消火剤
が不足することがあり、又、逆にそれが大きいと消火用
ロボットの重量が重くなり、大きな電源が必要となる。
【0004】(2)蓄電池の容量が小さいと、消火活動
中に電圧が低下し、搭載されている機器が作動しなくな
ることがあり、又、逆にそれが大きいと、消火用ロボッ
トの重量が重くなるとともに火災用ロボットが大型化す
る。
【0005】(3)制御盤は火災感知器の火災信号に基
き火源を決め、消火用ロボットを制御するので、消火用
ロボットの消火位置が、火源に対して最も効果的に消火
活動できる位置とならないことがある。そのため、効率
良く消火できないことがある。
【0006】(4)従来の火災用ロボット設備では、自
動避難誘導手段、壁面の過熱を防止するため自動壁面防
護手段、が設けられていない。そのため、トンネル内で
火災が発生すると逃げ遅れや壁面熱損壊等が発生する。
【0007】(5)従来の火災用ロボット設備では、火
災感知器や壁面等の自動掃除手段が設けられていない。
そのため、交通規制をしながら人間がその作業をしなけ
ればならないので、危険であるとともに作業能率も良く
ない。
【0008】この発明は上記事情に鑑み、消火手段のみ
ならず避難誘導手段、火源探知手段、等多くの手段を備
えた火災用ロボット設備を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明は、放水ノズル
と駆動用の蓄電池とを搭載した火災用ロボットであっ
て;応援給受水手段と、応援給受電手段と、避難誘導手
段と、壁面防護手段と、を備えていることを特徴とする
火災用ロボット設備、である。
【0010】第2発明は、火災監視区域に配設された移
動経路と;放水ノズルに連通する受給管体と火災用ロボ
ットの移動経路に沿って配設された供給管体と該両管体
を接続する流体継手とからなる給受水手段と;該移動経
路に沿って配設された給電用配線と、該火災用ロボット
に設けられ、かつ、該給電用配線に流れる電流を無接触
で検出する受電コイルとからなる給受電手段と;を備え
た火災用ロボットであって;避難誘導手段と、壁面防護
手段と、を備えていることを特徴とする火災用ロボット
設備、である。
【0011】第1発明の作用について説明する。火災が
発生すると制御手段の命令により火災用ロボットは、火
災発生地点近傍まで移動する。そして、火源に向って消
火用ノズルから消火剤を放出するが、壁面温度が異常に
上昇すると、壁面防護用ノズルから水を放出し、壁面を
冷却する。
【0012】消火活動をしていない火災用ロボットは、
制御手段の命令により避難情報を視覚や聴覚を介してト
ンネル内の人々に伝達し、安全な方向に誘導する。
【0013】作業中に火災用ロボットの蓄電池の電圧が
低下すると、他の火災用ロボットが接近し応援給受電装
置を介して、応援給電を行なう。
【0014】消火作業中に給水タンクの消火剤が少なく
なると、他の火災用ロボットが接近し、応援給受水装置
を介して応援給水を行なう。
【0015】第2発明の作用について説明する。この発
明と第1発明との主なる相違点は、この発明では応援給
水、応援給電を必要としないことである。
【0016】即ち、火災用ロボットには電源供給手段を
介して常時給電されており、又、流体継手を介してホー
ス付受給管体と供給管体とが接続され消火用ノズルに消
火剤が供給される。
【0017】
【実施例】この発明の第1実施例を図1〜図12により
説明する。トンネルの走行路の側壁上部又は真上にモノ
レール30を設け、該モノレール30に車輪11を介し
て火災用ロボット10を設ける。
【0018】この火災用ロボット10は、例えば、消
火、火災監視用の消火用ロボットであり、間隔をおいて
複数配設されている。前記モノレール30は、火災用ロ
ボットの走行を案内する移動経路で、例えば、前記トン
ネルの他、石油化学工場などのプラント設備の敷地、工
場内、ビルなどの建物内、などの消火対象物に沿って配
設される。
【0019】このモノレール30には前記火災用ロボッ
ト10を待機させるロボットステーション31が間隔を
あけて複数設けられている。このロボットステーション
31は開閉自在なボックスである。
【0020】モノレール30には、所定間隔、例えば、
25m間隔、に移動定点32が設けられている。この移
動定点32は火災用ロボット10が消火、或いは火災監
視のため移動する時の停止位置である。
【0021】モノレール30に沿って給電区画毎にルー
プ状の給電用配線620が配設されている。この給電用
配線620は耐腐蝕性の樹脂でコーティングされるとと
もに、高周波電源装置411に接続されている。
【0022】火災用ロボット10には、前記給電用配線
620から給電を受けるための受電体650が設けられ
ている。該受電体650で受電した高周波電流は、必要
に応じて直流、又は交流に交換して電動モータ642、
制御装置17、充電式蓄電池20、監視用モニタカメラ
22、火源探知手段としての炎検出手段、例えば、赤外
線画像センサ110、等に供給する。この受電体650
として、例えば、受電コイルが用いられる。なお火源探
知手段は上記赤外線画像センサの他に太陽電池などでも
よい。
【0023】図3は、給電用配線620と受電コイル6
50との位置関係を説明する図で、660はループ状に
配線された給電用配線620の支持部材、661は火災
用ロボット10のアーム663に設けられた補助輪、6
62は火災用ロボット10の上部に設けられ、上端に車
輪641とモータ642を有するアームである。その給
電用配線620の間に間隙を空けて挿入されるように、
受電コイル650が火災用ロボット10のアーム662
に固定されている。
【0024】また、火災用ロボット10の電源変換装置
322は、例えば、受電コイル650と並列に、この受
電コイル650と給電用配線620の周波数に共振する
共振回路を構成するコンデンサと、この共振回路のコン
デンサと並列に接続された整流用ダイオードと、このダ
イオードに接続され、出力を所定電圧に制御する安定化
電源回路と、直流を交流に変換するDC−ACコンバー
タ等とから構成されている。なお、安定化電源回路は、
例えば、電流制限用のコイルと出力調整用トランジスタ
とフィルタを構成するダイオード及びトランジスタから
構成されている。
【0025】前記電動モータ642は車輪641を正転
/逆転させ火災用ロボット10を走行させる。又、モニ
タノズル13は、ホースリール103に接続され、該ホ
ースリール103のホース105は受給管体530に接
続されている。この受給管体530の先端部には、接触
式流体継手510が設けられている。
【0026】受給管体530の後端部530aはジョイ
ントサポータ120により支持されている。このジョイ
ントサポータ120は火災用ロボット10の基台101
に固定されており、電動シリンダ102により摺動す
る。該受給管体530には、該基台101に固定された
ホースリール103のホース105が接続されている
が、このホース105は速度調整式ローラ106により
挾持されている。
【0027】受給管体530の先端部530bには、供
給管体520のフランジ522に係合する係止爪107
が設けられている。
【0028】火災用ロボット10には、火源探知装置1
10が設けられている。この火源探知装置110とし
て、例えば、赤外線画像センサが用いられている。この
センサ110はセンサ本体111と、該センサ本体11
1を保持するセンサホルダ112と、から構成されてい
る。
【0029】センサ本体111には、複数の焦電素子1
13を備えたセンサ部114と、該センサ部114を制
御する制御部115と、が備えられている。このセンサ
部114は、縦方向Y及び横方向Xに所定範囲回転して
監視領域の温度分布を計測する。
【0030】センサ部114の縦方向Y及び横方向Xの
移動により、異常温度部分のY軸、X軸位置を制御部1
15に送出する。制御部115は、その位置情報から図
示しない分割エリアのマトリックスから火災位置を確定
する。尚、前記実施例では、縦方向に回転するセンサ部
を示したが、縦方向に回転させることなく複数のセンサ
自体で縦方向の監視領域をカバーするようにしてもよ
い。
【0031】制御部115は、前記火源FG位置から火
災用ロボット10の位置が、消火に適当か否か判断す
る。即ち、火源FG位置が火災用ロボット10のモニタ
ノズル13の放水範囲内か否かを判断する。
【0032】例えば、火源FG位置が放水範囲内にある
場合は、そこを最適消火点と判断するが、、そうでない
場合には火災用ロボット10を前進F、又は後退Bさせ
てその位置を調整し、火源FG位置が放水範囲内に入る
ようにする。
【0033】22は監視用テレビカメラ、40は消火剤
の貯蔵部、41は火災受信機44とアンテナ43を有す
る送受信機42とが接続されている制御盤、45は火災
受信機44に接続され、かつ、トンネルの側壁に間隔を
おいて複数配設された火災感知器、をそれぞれ示す。こ
の火災感知器45として、例えば、熱、煙、炎の光、ガ
ス、臭いなどによる各種感知器があるが、必要に応じて
適宜選択される。なお、47は連絡管33を介して供給
配管100に接続され、かつ、制御盤41により制御さ
れる給水ポンプである。
【0034】供給配管100は、モノレール30に沿っ
て配設され、該配管100には移動定点32に対応して
複数の供給管体520が設けられている。この供給管体
520には、弁135と接触式流体継手510が設けら
れている。
【0035】前記接触式流体継手510は図4に示す様
に、供給管体520と受給管体530とから構成されて
いる。
【0036】供給管体520の供給路523は直径Dに
形成されているが、その先端部は絞り込まれ、断面円錐
台状をなしている。放出口521の直径dは、前記直径
Dに比べ大幅に縮径されている。両直径の割合d/Dは
必要に応じて適宜決定されるが、例えば、d/Dは1/
5が選ばれる。
【0037】供給管体520の先端にはフランジ522
が設けられている。この供給管体520の先端面は接触
面524をなしているが、この接触面524は、平滑
に、かつ、軸心Cに対して垂直状に形成されている。
【0038】受給管体530には受給路533が設けら
れているが、この受給路533は、出口536に向って
次第に広がっている。受給口531の直径wは前記放出
口521の直径dより若干大きく形成されている。該両
直径の割合d/wは必要に応じて適宜選択され、例え
ば、d/wは0.9が選ばれる。前記放出口521と受
給口531とは対向しており、両口521、531の軸
心は該流体継手510の軸心C上に位置している。
【0039】受給管体530の後端には、フランジ53
2が設けられている。この受給管体530の後端面は、
接触面534をなしているが、この接触面534は平滑
に、かつ、軸心Cに対して垂直状に形成されている。
【0040】この接触面534は、Oリング537を介
して前記接触面524に当接しているが、両接触面52
4、534間にはわずかな隙間があり、この隙間が吸引
部Gを形成している。
【0041】この吸引部Gは放出口521、受給口53
1と連通し、通水時においては、両口521、531間
における圧力と同圧、即ち、負圧となる。なお、両接触
面524、534の面積の大きさは、必要に応じて適宜
選択されるが、その面積が大きくなるに従って吸引力が
増大する。
【0042】火災用ロボット10には図9に示す様に、
避難情報提供手段(避難誘導手段)が設けられている。
この手段は視覚、聴覚などを介して避難情報を提供する
もので、例えば、ネオンサインなどで形成された避難方
向指示器760、壁面などに避難方向を映写する映写器
761、注意を促すパトライト762、火災状況や避難
方向などを音声により伝達するスピーカ763、などが
用いられる。これらの避難情報提供手段は、火災用ロボ
ットの制御装置17により制御される。
【0043】図10に示す様に火災用ロボット10には
壁面防護手段、即ち、消火用ノズル(モニタノズル)1
3と別個に形成された壁面冷却用の壁面防護用ノズル1
60が設けられている。このノズル160は受給管体5
30に連通し、かつ、図示しない高圧パイプに回動自在
に設けられている複数のノズル162から構成されてい
る。この火災用ロボット10には、温度監視手段、即
ち、内部温度を計測する温度センサ165と外部温度を
計測する温度センサ166が設けられているが、この両
温度センサ165、166として、例えば、熱電対温度
計が用いられる。
【0044】火災用ロボット10には、掃除治具手段を
着脱するためのデバイス接続装置260が設けられてい
る。このデバイス接続装置260に接続される掃除治具
手段として図11に示す様にトンネル側壁面264を掃
除するための自動掃除治具装置280と、図12に示す
様に炎感知器等の火災感知器のレンズ等を掃除する火災
感知器の自動掃除治具装置290とがある。
【0045】トンネル側壁面の掃除治具装置280は、
図11に示すように回転ブラシ261を備えている。こ
の回転ブラシ261は洗浄水を噴出しながらブラシを回
転させ側壁面264を擦ることにより掃除するが、この
回転力は火災用ロボット10の図示しないモータにより
与えられ、また、洗浄水はホースリール103から供給
される。
【0046】この回転ブラシ261はガイドローラ26
2に固定されており、このガイドローラ262は回転ブ
ラシ261より遅い回転数で回転しながら回転ブラシ2
61を案内する。このガイドローラ262は側壁面26
4の上下に平行に配設されたブラシ用レール266に支
持されている。
【0047】火災感知器45の掃除治具装置290は、
マニュピレータ291を介してデバイス接続装置260
に接続されている。この洗浄治具装置290は、例え
ば、回転ブラシ292と高圧エアノズル293とから構
成されている。この回転ブラシ272は洗浄水を噴出し
ながらブラシを回転させ感知器前面のレンズ45Lなど
擦ることにより掃除するが、該レンズ45Lに付着した
洗浄水は、高圧エアノズル293から噴出される高圧エ
アにより吹き飛ばされるので、該レンズ面は即座に乾燥
状態となる。
【0048】回転ブラシ292の回転力は火災用ロボッ
ト10の図示しないモータにより与えられ、洗浄水はホ
ースリール103から供給され、又、高圧エアは火災用
ロボット10に搭載された高圧エアタンク296から供
給される。
【0049】本実施例の作動につき説明する。火災受信
機44が火災感知器45から火災情報、例えば、火災信
号を受信すると、その火災信号に基づいて火源FGを判
別し、その情報を制御盤41に出力する。
【0050】制御盤41は、火源FGの情報に基づき、
火災用ロボット10を停止させる移動消火定点32aを
判別する。この移動消火定点32aとして、ロボットス
テーションに最も近い発報感知器に対応する移動定点3
2から1つロボットステーション31寄りの移動定点が
指定される。そして、火災用ロボット10を特定して火
源FGの情報と移動消火定点32aの情報、並びに移動
指令を送受信機42を通じ無線で送信する。
【0051】ここで、例えば、火災用ロボット10の特
定方法としては、制御盤41から出力したアドレスと各
火災用ロボット10に記憶されている自己アドレスが一
致した場合に、その火災用ロボット10が火災発生地点
の情報と移動指令を受け取る方法が用いられる。
【0052】又、制御盤41は、火災受信機44から火
災情報を受信すると、高周波電源装置411から給電用
配線620に高周波電流を供給し、火災ロボット10に
電源を無接触で供給するとともに、火災用ロボット10
に火災位置情報と移動命令を無線で送信する。火災用ロ
ボット10は受電コイル650で無接触で受電し電源変
換装置322で変換された電源により電動モータ642
を駆動し、移動消火定点32aまで移動し、テレビカメ
ラ22を動作させ、火災地点の状況を撮影して制御盤4
1に無線で送信する。
【0053】なお、給電用配線620と受電コイル65
0との間の無接触による電源の供給は、給電用配線62
0を流れる高周波電流により、図3に点線Mで示すよう
に給電用配線620の周囲に交番磁界を生じ、受電コイ
ル650に起電力を発生させる。この起電力により発生
した交流電流は電源変換装置322のダイオードで整流
され、安定化電源回路により所定の直流電圧にされて出
力され、またDC−ACコンバータによって交流電圧と
して出力され、各種搭載機器17、20、22等に供給
される。
【0054】制御盤41によって指定された火災用ロボ
ット10は、その制御装置17が火源FG情報と移動命
令を受信すると、移動消火定点番号n読込、電動モータ
始動命令を発し、電動モータ642を正転もしくは逆転
してロボットステーション31から制御盤41によって
指定された移動消火定点32aまで移動する。制御装置
17は、火災用ロボット10が指定された移動消火定点
32aまで移動し定点信号を発すると、電動モータ停止
命令を発し、電動モータ642を停止させる。このと
き、停止した移動消火定点32aの位置を制御盤41に
送信するようにしてもよい。
【0055】停止位置の判別方法として、各移動定点3
2に突起を設け、一方、火災用ロボット10には移動定
点32の突起を検出するマイクロスイッチを設け、該マ
イクロスイッチが移動定点32を通過する毎に定点信号
を出力する。この通過した移動定点の数をカウントし
て、そのカウントされた数と火災用ロボットが移動命令
とともに読込んだ火災地点情報としての通過すべき移動
定点の数Kとの大小の比較を行って、移動停止点32a
を判別する。
【0056】別方法としては、電動モータ642が何回
転したかを回転計などで計測することにより、移動停止
点を判別する方法もある。又、カウント方法としては、
発光素子及び受光素子を設ける方法をとってもよい。
【0057】火災用ロボット10が停止し、制御盤41
が停止信号を受信したら、操作者が制御盤41を操作
し、無線で、監視用テレビカメラ22の回動命令を火災
用ロボット10に送る。そして、上下左右に回動してい
る監視用テレビカメラ22が火源FGを写した場合には
制御盤41から該カメラ22の回動停止命令を送出す
る。
【0058】ここで、上下左右に該カメラ22を首振り
させて火源FGを監視用テレビカメラ22の中央に映し
出させ、操作者が映像から火災を確認する。
【0059】また、火災用ロボット10が移動消火定点
32aで停止すると、制御装置17はジョイント接続命
令を発して電動シリンダ102を駆動させ、一点鎖線の
位置にある受給管体530Aを移動して、フランジ53
2を供給管体520のフランジ522に当て、接触面5
24、534を当接させる(図4)。この両接触面52
4、534の当接により、図示しないロック装置のスイ
ッチがオンとなり係止爪107がフランジ522に係合
する。
【0060】制御装置17は該火災用ロボット10が移
動消火定点32aで停止すると同時に赤外線画像センサ
110に火源探知命令を発する。
【0061】該システム110はセンサ部114の焦電
素子113を縦方向Y、横方向Xに移動しながら警戒エ
リアを監視する。この警戒エリアは複数の分割エリアか
ら構成され各分割エリアは、XY座表で表わされる。例
えば、該センサシステム110の縦方向Yの監視角度θ
Yは70゜、横方向の監視角度θXは150゜に調整さ
れる。
【0062】該センサシステム110の制御部115が
分割エリアの数と個所の確認をすると、火源FGまでの
距離とその大きさ(火災規模)の確認を行なう。
【0063】火源FGの分割エリアが確定すると、制御
部115は火災用ロボット10の消火用ノズル13の放
水範囲即ち消火範囲内に火源FGが入っているか否か判
断する。
【0064】火災用ロボット10が消火範囲外に位置す
る場合には、消火範囲内になるように火災用ロボット1
0を前進F、又は後退Bさせ、最適消火点32bに位置
せしめる。
【0065】火災用ロボット10が消火範囲内になる
と、制御部115は、消火すべき分割エリアの数が単数
か否か判断する。そして、該エリアが複数の場合は前記
分割エリア中、最も激しく燃えている火源FGを選択
し、火源FGの幅の確認を行なうとともに、方向制御用
モータ21を駆動させて消火用ノズル13に首振運動さ
せながら放水する。
【0066】該分割エリアが単数の場合は、火源FGの
幅を確認し、火源中心にノズル13を向けるとともに、
ノズルの放水パターンを制御する。この放水パターンと
して、遠距離迄消火できる棒状放水や、広い範囲にわた
って消火できる放射状放水、などがあるが、該ノズルに
設けた図示しない放水パターン制御手段により、必要に
応じて適宜選択される。
【0067】制御装置17は、放水制御部に弁開放命令
を送出し、弁135を開放させる。制御装置17は送受
信機18、42を介して制御盤41に放出開始命令を送
信し、給水ポンプ47を始動させ、接触式流体継手51
0を通じて消火剤、例えば泡混合液をモニタノズル13
から放出させる。
【0068】この時、制御盤41に放出開始を送信する
ようにしてもよい。又、弁開放命令は、例えば供給管体
520側にマイクロスイッチを、受給管体530側にレ
バーを設けておき、このレバーを倒してマイクロスイッ
チを動作させるようにしても良い。
【0069】供給管体520の入口526に流体、例え
ば、消火用水Sを圧力P1で供給すると、該水Sは供給
路523を通りながら放出口521で絞り込まれ、該水
の圧力P1は速度水頭に変換された後、放出口521か
ら受給管体530の受給口531に供給されるととも
に、受給路533内で再び圧力水頭に変換され、圧力P
3で出口536から排出される。
【0070】この時の放出口521からの放水圧力P2
は、ベルヌーイの定理に基いて次式により求められる。 P2=P1−Q2/2gS1 2
【0071】この式において、Qは放出口521の流
量、S1は放出口521の断面積、gは重力加速度、を
それぞれ示す。従って、流量Q、圧力P1が一定の場合
には放出圧力P2は放出口521の断面積S1の関数とな
り、断面積S1を選択することにより放水圧力P2の値を
負にすることができる。
【0072】この様に放出口521の放水圧力P2は、
供給路523及び受給路533中で最も小さな圧力とな
る。例えば、供給路523の圧力P1が10kg/cm2
であり、受給路533の圧力P3が8kg/cm2である
時には、放水圧力P2は−1kg/cm2となる。
【0073】この放水圧力P2は、接触面524、53
4間の吸引部Gの圧力となるので、両接触面524、5
34は吸引部Gを介して強く引き合い吸着する。これに
より両管部520、530は強固に接続されて一体とな
る。
【0074】給水中に両管部520、530を互いに反
対方向に引っ張っても、前記吸引部Gにおける吸引力の
ため両者520、530を引き離すことはできない。し
かし、供給管部520への給水を停止すると、前記吸引
部Gにおける吸引力はなくなるので、両管部520、5
30は自動的に吸着が解除され、離れてしまう。
【0075】なお、火災用ロボットに消火剤、例えば泡
混合液を貯蔵したタンク及びそのタンクに貯蔵された消
火剤量を検出する消火剤量検出部を設け、消火初期にお
いてはタンクから消火剤をモニタノズル13に供給し、
消火剤量検出部によって消火剤がないと判別された場合
に、消火剤の貯蔵部40から消火剤を供給するようにし
てもよい。
【0076】また、タンクに泡原液のみを貯蔵し、消火
剤の貯蔵部からは消火用水のみを供給するようにして、
それらを例えば、ラインプロポーションのような混合器
を用いて混合した後にモニタノズル13から放出するよ
うにしてもよい。ここで、タンクを設ける場合にはモニ
タノズル13とホースリール103との間に弁を設ける
ようにし、それを制御する放水制御部も制御装置17に
設ける。
【0077】消火活動中は、監視用テレビカメラ22か
ら送出される火災発生地点の映像信号を制御盤41のブ
ラウン管(図示せず)に表示し、操作者が鎮火されたか
否かを監視し、鎮火されたと判断した場合には、火災消
火完了命令を制御盤41から制御装置17に送出する。
そうすると、制御装置17から制御盤41に放出停止命
令が発信され、給水ポンプ47を停止させる。
【0078】一方、制御装置17は、電動モータ始動命
令を発して火災用ロボット10を移動消火定点32aに
向かって移動させると共に、ホースリール103を矢印
A103方向に回転させ、ホース105を巻き取りなが
ら該火災用ロボット10を移動消火定点32a迄戻す。
次に電動シリンダ102を駆動してジョイントホルダ1
20を矢印A120方向に伸ばし、受給管体530を嵌
合させて保持する。
【0079】図示しない制御手段により係止爪107を
フランジ522から外すとともに、電動シリンダ102
を矢印A102と反対方向に移動させ、元の位置に戻
す。
【0080】このようにして、移動消火定点32aに対
応して設けられた供給管520から切り離すとともに、
火災用ロボット10に設けられた部材(図示せず)をマ
イクロスイッチから離させることにより弁135を閉じ
させ、消火剤、例えば、泡混合液のモニタノズル13か
らの放出を停止させる。
【0081】その後、電動モータ642を更に逆転もし
くは正転させて火災用ロボット10を走行させ、前記ロ
ボットステーション31まで到達した時点でモータ停止
命令を発信し、電動モータ642を停止し該火災用ロボ
ット10を元の位置に戻すと共に、次の火災に備える。
制御装置17は戻った旨を制御盤41に送信する。
【0082】火災用ロボット10がロボットステーショ
ン31まで戻ったことを判別する方法としては、停止し
た移動停止点32aを起点として通過した移動定点の数
をカウントして、その数と移動命令とともに読込んだ火
災地点情報としての通過すべき移動定点の数Kとの差が
0となった場合にロボットステーション31まで戻った
とする方法が採用される。
【0083】別方法としては、電動モータ642が何回
転逆回転したかを回転計などで計測することにより、ロ
ボットステーション31に戻ったことを判別する方法も
ある。又、カウント方法としては前記発光素子及び受光
素子を設ける方法を採用しても良い。
【0084】また、火災用ロボット10が移動停止点3
2aまで移動して電動モータ642を停止した後、更に
所定位置に停止したか否かを判定し、否の場合には位置
修正を行うプログラムを設けても良い。
【0085】更に、火災用ロボット10を正確に指定し
た移動定点に停止させる為の移動微調整手段を設けても
良い。この移動微調整手段として、例えば、火災用ロボ
ット10がロボットステーション31から目標の移動定
点に向う場合に、火災用ロボット10の移動速度をその
途中迄高速で行い、該移動定点近傍に到達したら低速で
行って、その移動定点に停止し易い様に速度を制御する
方法が用いられる。
【0086】また、火災用ロボット10の受給管体53
0と移動定点32aに対応して設けられた給水管体52
0との接続が完了したことを圧力水が送液されたことを
感知する圧力センサを用いて判別し、接続が不十分と判
別される場合には、消火ロボット10の位置修正を行な
い、再度接続を試みるようにしてもよい。
【0087】図9により火災用ロボット10の避難情報
提供手段、即ち、避難誘導手段について説明する。制御
盤41が火災受信機44から火災信号を受信すると、該
制御盤41は火災を検知した火災感知器45の位置から
避難誘導にあたるべき火災用ロボット10と誘導方向を
決定する。
【0088】この制御盤41は避難誘導命令を送受信機
12、18を介して前記火災用ロボット10の制御装置
17に送信する。
【0089】前記命令を受けた火災用ロボット10の制
御装置17は図示しない駆動モータを駆動させて避難誘
導情報提供、即ち、方向指示器760によるネオンサイ
ンの点燈による避難方向矢印の表示、映写器761によ
るトンネル壁面264への避難方向矢印の映写、パトラ
イト762による間欠点灯表示、スピーカ763による
避難方向などの案内、をしながら火災用ロボット10を
避難誘導方向に移動する。この火災用ロボット10の誘
導に従って自動車の運転手などは安全な場所に移動す
る。
【0090】なお、避難誘導中、操作員は監視用テレビ
カメラ22により火災状況や避難状況を監視し、適切な
誘導状態となる様火災用ロボット10のスピードや誘導
情報提供を制御盤41を介して制御する。
【0091】図10により火災用ロボット10の壁面防
護手段について説明する。制御装置17は火災用ロボッ
ト10の温度センサ165、166の情報を入力する
と、その情報に基づいて冷却の必要な異常高温の壁面を
判断するとともに、その判断に基づいて該壁面を冷却で
きるように壁面防護用ノズル160の方向を制御する。
このノズル160は、受給管体530に連通し、消火用
ノズル13への給水停止と同時に給水が停止される。
【0092】図11により火災用ロボット10のトンネ
ルの側壁面264の掃除手段について説明する。トンネ
ル内などに保管されている回転ブラシ261をデバイス
接続装置260介して火災用ロボット10に連結すると
ともに、該回転ブラシ261の位置を調節して掃除対象
壁面264に当接させる。
【0093】制御盤41は、該側壁面264に対応する
火災用ロボット10の移動範囲から図示しない清掃開始
移動定点と清掃終了移動定点とを決定する。
【0094】制御盤41は清掃命令及び前記清掃開始移
動定点から清掃終了移動定点迄の移動命令を送受信機4
2、18を介して火災用ロボット10の制御装置17に
送信する。
【0095】前記命令を受けた火災用ロボット10は駆
動モータ642を回転させて清掃開始移動定点まで移動
する。そして、該火災用ロボット10が該清掃開始移動
定点に到達すると、制御装置はジョイント接続命令を発
してホースリール103に連続する受給管体530と供
給管体520とを接続させる。
【0096】その後、該制御装置17は火災用ロボット
10に駆動モータ642の再始動命令を発する。そうす
ると、火災用ロボット10はホースリール103のホー
ス105を伸ばしながら移動を再開する。回転ブラシ2
61は洗浄水を噴出しながら回転し該側壁面264を清
掃を開始すると共に、ガイドローラ262に案内されな
がら清掃終了移動定点に向かって移動する。
【0097】火災用ロボット10は、掃除作業を行ない
ながら掃除終了移動定点に到達すると停止するととも
に、制御盤41に掃除完了信号を送出する。なお、掃除
作業中、操作員は監視用テレビカメラ22により掃除状
況を監視し、所望の仕上げ状態となる様回転ブラシやガ
イドローラ262の回転数や洗浄水の供給量を制御盤4
1を介して制御する。
【0098】図12により火災用ロボット10の火災感
知器45の掃除手段について説明する。トンネル内など
に保管されているマニュピレータ291をデバイス接続
装置260を介して火災用ロボット10に連結するとと
もに、該回転ブラシ291の位置を調節して火災感知器
45のレンズ45Lに当接させる。
【0099】制御盤41は、各火災感知器45に対応す
る位置情報及び掃除命令を送受信機42、18を介して
火災用ロボット10の制御装置17に送信する。
【0100】前記命令を受けた火災用ロボット10は駆
動モータ642を回転させて所定の移動定点に到達す
る。
【0101】そうすると、制御装置17は、ジョイント
接続命令を発してホースリール103に連続する受給管
体530と供給管体520とを流体継手510を介して
接続させる。
【0102】該制御装置17は火災用ロボット10のマ
ニュピレータ291を駆動させ、洗浄水を噴出させなが
ら回転ブラシ292を回転させてレンズ45Lを掃除す
る。レンズ45Lに付着した水滴は、高圧エアノズル2
93から噴出するエアにより吹き飛ばされ、レンズ表面
は即座に乾燥した状態となる。
【0103】火災用ロボット10は、各火災感知器45
の洗浄作業をしながら移動し、最後の火災感知器45の
掃除が終了すると、制御盤41に掃除完了信号を送出す
る。なお、掃除作業中、操作員は監視用テレビカメラ2
2により掃除状況を監視し、所望の仕上げ状態となる様
回転ブラシ292の位置や回転数、高圧エアノズル29
3のエア供給量を制御盤41を介して制御する。
【0104】この発明の第2実施例を図13、図14に
より説明する。この実施例と第1実施例との相違点は、
次の通りである。 (1)火災用ロボットに消火剤を貯する給水タンクを搭
載するとともに、応援給受水装置を設けたこと。
【0105】(2)火災用ロボットに駆動用等の電源で
ある畜電池を搭載するとともに、応援給受電装置を設け
たこと、である。
【0106】火災用ロボット10の給水タンク803は
電動ポンプ815を介して、モニタノズル13に接続さ
れている。この給水タンク803は、応援給受水装置8
20に連通している。この応援給受水装置820は、近
接する相互の火災用ロボットの給水タンク間で消火剤を
給受するもので、その手段は必要に応じて適宜選択され
る。例えば、この手段として、流体継手を備えた応援給
受管が用いられる。
【0107】火災用ロボット10の蓄電池20は、応援
給受電装置810と接続している。この応援給受電装置
810は近接する相互の火災用ロボットの蓄電池間で電
源を給受するもので、その手段は必要に応じて適宜選択
される。
【0108】この実施例では、制御盤41の移動命令に
よりロボットステーション31内の火災用ロボット10
Xは、命令された移動位置32M迄移動し、消火活動を
開始する。
【0109】そして、電圧監視手段が、蓄電池の電圧が
基準電圧以下になったことを検出すると、制御盤41は
隣接する火災用ロボット10Yに応援給電指令を発す
る。そうすると、該火災用ロボット10Yは火災用ロボ
ット10に近接し、応援給受電装置810を介して給電
を開始する。これにより火災用ロボット10Xの電源は
正常電圧となる。
【0110】又、消火活動中に給水タンク803の水位
監視手段818が、貯水量が基準水量以下になったこと
を検出すると、制御盤41は隣接する火災用ロボット1
0Yに応援給水指令を発する。そうすると、該火災用ロ
ボット10Yは、火災用ロボット10に近接し、応援給
受水装置820を介して給水を開始する。これにより火
災用ロボット10Xの給水タンク803は充水され正常
水量となる。
【0111】この発明の実施例は、上記に限定されるも
のではない。例えば、火災用ロボットの有する手段とし
て、消火手段、火源探知手段、避難誘導手段、壁面防護
手段、壁面掃除手段、火災感知器掃除手段、応援給受電
手段、応援給受水手段、を説明したが、必ずしもこれら
の手段全部を備える必要はなく、必要に応じて適宜それ
らの手段の組み合わせを変更してもよい。例えば、次の
様に組み合わせることができる。 (1)消火手段及び火源探知手段と避難誘導手段又は壁
面防護手段との組み合わせ。 (2)消火手段、火源探知手段及び避難誘導手段と応援
給電手段又は応援給受水手段との組み合わせ。 (3)消火手段、火源探知手段、避難誘導手段及び壁面
防護手段と応援給電手段又は応援給受水手段との組み合
わせ。
【0112】このような火災用ロボットは、上記実施例
において説明した様に制御されるが、次の様に複数の火
災用ロボットに同一又は異なる役割を担当させることに
より火災用ロボットの使用価値を高めることができる。
【0113】この発明の第3実施例をを図15により説
明する。トンネルの全長にわたって張架された一本のモ
ノレール30に複数の火災用ロボット10a、10b、
10c、10dを配設する。この火災用ロボット10a
〜10dは前記第2実施例のロボットと同一機能を備え
ており、それぞれロボットステーション31に待機して
いる。
【0114】制御盤41は火災感知器45から火災信号
を受信すると、該火災感知器45のアドレスから火源F
G位置を判断し、該火源FGに最も近い位置にある火災
用ロボット10aを消火にあたらせるべきロボットに決
定する。
【0115】そして、制御盤41は該火災用ロボット1
0aに火源FGに最も近い移動定点32f迄移動するよ
うに命令を発するとともに、火災用ロボット10cに対
し、矢印A10c方向に避難誘導するように命令する。
【0116】火災用ロボット10aは矢印A10a方向
に移動し、移動定点32fに到達すると、制御装置17
の指令により消火用ノズル13から火源FGに向って放
水を開始する。火災用ロボット10cは矢印A10c方
向に移動しながら、方向指示器やスピーカ等により避難
情報を提供し、避難誘導する。
【0117】火災用ロボット10aの蓄電池20の電圧
が低下すると、電圧監視手段は制御盤41に応援給電要
求を発する。制御盤41は、火災用ロボット10bを応
援給電用のロボットと定め、応援給電命令を発する。該
火災用ロボット10bは、矢印A10b方向に移動して
火災用ロボット10aに近接し、応援給受電装置810
を介して火災用ロボット10aの蓄電池20に応援給電
が行なわれる。
【0118】火災用ロボット10cが給水タンク内の消
火剤が基準以下になると、水位監視手段818は制御盤
41に応援給水要求を発する。制御盤41は火災用ロボ
ット10dを応援給水用のロボットと定め、応援給水命
令を発する。該火災用ロボット10dは矢印A10d方
向に移動して火災用ロボット10aに近接し、応援給受
水装置820を介して火災用ロボット10aの給水タン
クに応援給水が行なわれる。
【0119】火源FG近傍の壁面264が異常高温とな
ると、火災用ロボット10aの内部温度センサ165、
外部温度センサ166は制御盤41に異常温度信号を発
する。制御盤41は、消火活動中の火災用ロボット10
aに壁面冷却命令を発する。該火災用ロボット10aは
壁面防護用ノズル160を該壁面264に向け放水を開
始し、壁面冷却を行なう。
【0120】消火活動中、火災用ロボット10aの火源
探知装置110は、火源FGを監視しており消火を確認
すると、制御盤41に消火完了信号を発する。制御盤4
1は、各火災用ロボット10a〜10dに帰還命令を発
する。各火災用ロボット10a〜10dは元の位置に戻
りロボットステーション31内で待機する。
【0121】この発明の第4実施例を図16に示す様に
より説明する。トンネル内にその全長にわたって二本の
平行なレール30を設け、該レール30に複数の火災用
ロボット10g〜10hを配設する。この火災用ロボッ
ト10g〜10hは前記実施例の火災用ロボット10a
〜10dと同一機能を備えている。火災感知器45が火
災を検出し、制御盤41に火災信号を送出すると、制御
盤41は火災の規模が標準範囲か否か判断する。そし
て、標準範囲を越えていると判断すると、火源FGに最
も近い位置にある火災用ロボット10g、10hに移動
定点32fへの移動命令を発する。
【0122】該火災用ロボット10g、10iは矢印A
10g方向に移動し、移動定点32fに到達すると、制
御装置17の指令により消火用ノズル13から火源FG
に向って放水を開始する。又、標準範囲の場合には上記
火災用ロボット10g、10iのいずれか一方のみに対
して移動命令を発し消火に向わせるか、両火災ロボット
10g、10iに移動命令を発し、一方のみに消火を行
なわせる。
【0123】制御盤41は火災用ロボット10h、10
jに避難方向を指示し避難情報命令を発する。火災用ロ
ボット10h、10jは矢印A10h方向に避難情報を
提供しながらモノレール30上を移動し避難誘導する。
【0124】この発明の第5実施例を図17により説明
する。トンネル内に複数のループ状モノレール530を
形成し、複数の火災用ロボット10k〜10nを配設す
る。この火災用ロボット10k〜10nは前記実施例の
火災用ロボット10a〜10dと同一機能を備えてい
る。
【0125】制御盤41は、火災感知器から火災検出信
号を受信すると、火源FGに最も近い火災用ロボット1
0L、10mを消火用ロボットと決定し、火源FGに最
も近い移動定点32h、32gへの移動命令を発する。
該火災用ロボット10L、10mが該移動定点32h、
32gに到達すると、制御装置17は、放水指示を発
し、火源FGに向って消火用ノズル13から消火剤を放
出させる。又、他の火災用ロボット10K、10nに対
して必要に応じて応援給電命令、応援給水命令、壁面防
護(冷却)命令などを発する。
【0126】
【発明の効果】この発明は、以上の様な火災用ロボット
を備ているので、消火作業のみならず、必要に応じて、
火源探知、避難誘導等の種々の作業をすることができ
る。 そのため、効率良く消火活動を行なうことができ
るとともに、火災用ロボットの使用価値も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す火災用ロボット設備
の概略図である。
【図2】火災用ロボットの拡大縦断面図である。
【図3】全線式非接触型給受電装置の概略図である。
【図4】接触式流体継手である。
【図5】接触式流体継手の使用状況を示す図である。
【図6】赤外線画像センサを示す斜視図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】避難誘導機能を示す斜視図である。
【図10】壁面防護機能を示す斜視図である。
【図11】壁面用の掃除治具装置を示す斜視図である。
【図12】火災感知器の掃除治具装置を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明の第2実施例を示す火災用ロボットの
拡大縦断面図である。
【図14】使用状態を示す正面図である。
【図15】本発明の第3実施例を示す概略図である。
【図16】本発明の第4実施例を示す概略図である。
【図17】本発明の第5実施例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 火災用ロボット 13 モニタノズル 20 蓄電池 45 火災感知器 110 火源探知装置 160 壁面防護用ノズル 260 デバイス接続装置 280 壁面用の掃除治具装置 290 火災感知器の掃除治具装置 520 供給管体 530 受給管体 620 給電用配線 650 受電体 760 避難方向指示器 803 給水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 充 東京都千代田区九段南4−7−3 能美防 災株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放水ノズルと駆動用の蓄電池とを搭載した
    火災用ロボットであって;応援給受水手段と、応援給受
    電手段と、避難誘導手段と、壁面防護手段と、を備えて
    いることを特徴とする火災用ロボット設備。
  2. 【請求項2】火災監視区域に配設された移動経路と;放
    水ノズルに連通する受給管体と火災用ロボットの移動経
    路に沿って配設された供給管体と該両管体を接続する流
    体継手とからなる給受水手段と;該移動経路に沿って配
    設された給電用配線と、該火災用ロボットに設けられ、
    かつ、該給電用配線に流れる電流を無接触で検出する受
    電コイルとからなる給受電手段と;を備えた火災用ロボ
    ットであって;避難誘導手段と、壁面防護手段と、を備
    えていることを特徴とする火災用ロボット設備。
  3. 【請求項3】火源探知手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の火災用ロボット設備。
  4. 【請求項4】壁面の掃除手段を備えていることを特徴と
    する請求項1、2、又は、3記載の火災用ロボット設
    備。
  5. 【請求項5】火災感知器の掃除手段を備えていることを
    特徴とする請求項1、2、3、又は、4記載の火災用ロ
    ボット設備。
  6. 【請求項6】該受給管体が、ホースリールのホースを介
    して放水ノズルに連通していることを特徴とする請求項
    2記載の火災用ロボット設備。
  7. 【請求項7】避難誘導手段が、避難方向指示器及びスピ
    ーカであることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、又は、6記載の火災用ロボット設備。
  8. 【請求項8】火源探知手段が、炎検出手段であることを
    特徴とする請求項3記載の火源探知機能付火災用ロボッ
    ト設備。
  9. 【請求項9】壁面防護手段が、放水ノズルと別個に設け
    られた壁面防護用ノズルであることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、又は、6記載の火災用ロボット設
    備。
  10. 【請求項10】壁面の掃除手段が、洗浄水を噴出しなが
    ら回転する回転ブラシであることを特徴とする請求項4
    記載の火災用ロボット設備。
  11. 【請求項11】火災感知器の掃除手段が、洗浄水を噴出
    しながら回転する回転ブラシと、高圧エアを噴出させる
    高圧エアノズルとからなることを特徴とする請求項5記
    載の火災用ロボット設備。
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