JPH0826478B2 - 耐熱塗装用鋼板 - Google Patents

耐熱塗装用鋼板

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JPH0826478B2
JPH0826478B2 JP62080048A JP8004887A JPH0826478B2 JP H0826478 B2 JPH0826478 B2 JP H0826478B2 JP 62080048 A JP62080048 A JP 62080048A JP 8004887 A JP8004887 A JP 8004887A JP H0826478 B2 JPH0826478 B2 JP H0826478B2
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JP
Japan
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heat
resistant coating
resistant
film
steel sheet
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JP62080048A
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JPS63247398A (ja
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内田  和子
良一 加藤
憲一 増原
武典 出口
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温に曝してもその表面に塗装された耐熱
性塗膜の密着性を高く維持することができる耐熱塗装用
鋼板に関するものである。
〔従来の技術〕
フツ素樹脂等を主原料とする耐熱性塗料を塗装された
耐熱塗装金属板は、これらの樹脂の耐熱性や非粘着性が
活かされて調理器具やダクトなどに使用されている。近
年、需要が増大するに従いこのような耐熱塗装金属板と
して、耐熱性に加えて耐食性,加工性等の性能と共に安
価なことが要求されるようになつてきた。
従来、耐熱塗装金属板の原板としてはステンレス鋼
板,アルミめつき鋼板などが使用されてきた。しかしな
がら、ステンレス鋼板は価格的に高くて用途が制限され
ており、またアルミめつき鋼板は合金層が存在するため
に曲げ加工等によつてクラツクが入つてその上に塗装さ
れている耐熱性塗膜の密着性を不良にし、耐熱塗装金属
板の耐熱性のみならず耐食性も低下させるので加工が制
限されるという欠点があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記従来技術の欠点がなく、その表面に塗
装されている耐熱性塗膜の塗膜密着性を初期だけでなく
高温で使用してゆく期間においても高く維持し、塗膜剥
離を生ぜしめることなく、優れた耐食性を持つようにさ
せる耐熱塗装金属板用の原板を安価に提供することを目
的とする。
本発明者等は、上記目的を達成するために先ず安価に
提供するために素材として鋼板を用い、これに種々な皮
膜を形成せしめたが、目的を達成させるだけの皮膜が容
易には得られない問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記問題点を解決して本発明の目的を達
成するため更に検討を進めた結果、鋼板面上に形成され
た特定厚さのニツケル電気めつき層と更にその上に形成
された特定量の電解によるクロメート皮膜とから成る複
合の皮膜によつて上記目的が達成できることを究明して
本発明を成した。
すなわち本発明は、耐熱塗装の下地として鋼板の表面
に厚さ0.4μm以上のニツケル電気めつき層と更にその
上にCrとして10mg/m2以上の電解によるクロメート皮膜
とが形成されていることを特徴とする耐熱塗装用鋼板に
関するものである。
〔構成の説明〕
本発明に係る耐熱塗装用鋼板の第一の特徴はその表面
に厚さ0.4μm以上のニツケル電気めつき層が形成され
ていることである。このニツケル電気めつき層(以下、
単にニツケルめつき層と言う)は、鋼板の熱酸化による
酸化皮膜の成長を抑制して高温に曝される条件下におい
ても耐熱性塗膜の密着性を保持することが出来るという
理由で耐熱塗装に適していることが判つたのである。ニ
ツケルめつき層の厚さが0.4μm未満の場合は、ピンホ
ールがひどくなつて被覆の均一性が低下し、次に説明す
るクロメート皮膜をその上に形成させても上記ピンホー
ルは不完全にしか埋められないため、耐熱性塗膜の密着
性が低いものとなる。このニツケルめつき層は既知の電
気めつき法で形成されるが、ピンホールの生成は実際的
に避けられず、塗膜の耐食性を低下させる。このピンホ
ールをニツケルめつき層の厚さを厚くすることによつて
完全に埋めるためには3μm以上の厚さにしなければな
らない(この理由はニツケル電析ではNiは金属結晶化す
るのでピンホール部に選択的に析出するよりは既に析出
しているNi上に析出し易いからと考えられる)。しかし
ながら、ニツケルめつき層がこのような厚さでは経済性
の点で不利益である。従ってニツケルめつき層の厚さは
2μm以下とするのが好ましく、ピンホールは次に説明
するクロメート皮膜で埋められる。
本発明に係る耐熱塗装鋼板の第二の特徴は、上記ニツ
ケルめつき層の上には更にCrとして10mg/m2以上の電解
によるクロメート皮膜が形成されていることである。こ
のクロメート皮膜が電解によつて形成されるとき、ニツ
ケルめつき層に生成している前記ピンホールがNi部分に
比べて電位的に卑であるので生成するクロメートは効率
良くピンホールを埋めることになり、同時にニツケルめ
つき層全体を被つて形成されるクロメート皮膜は耐熱性
塗膜の密着性に効果的に作用するのである。このクロメ
ート皮膜の量が多すぎると、クロメート皮膜の凝集破壊
に起因すると考えられる塗膜密着性の低下が見られるの
でCrとして100mg/m2以下が好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明
する。
実施例1〜5,比較例1〜4 冷延鋼板に先ずニツケル電気めつきを施してそれぞれ
の厚さのニツケルめつき層を形成せしめ、次いで電解ク
ロメート処理を施してそれぞれの量のクロメート皮膜を
形成せしめて、ニツケルめつき層とその上のクロメート
皮膜とから成る複合の皮膜で被覆された各種耐熱塗装用
鋼板を得た(但し、比較例2では電解クロメート処理を
施さず、また比較例3ではニツケルめつき、電解クロメ
ート処理とも施さなかつた)。
使用したニツケル電解浴はワツト浴でその組成はNiSO
4・7H2O:240g/l,NiCl2・6H2O:45g/l,ホウ酸:30g/lで
あり浴温は30℃であつた。また、クロメート電解浴の組
成はCrO3:40g/lで浴温は40℃であつた。
各実施例,比較例のめつき条件(電流密度,時間)及
びニツケルめつき層の厚さ、クロメート皮膜量を第1表
に示す。
このようにして得られた各実施例,比較例の耐熱塗装
用鋼板に、耐熱性塗料としてポリアミドイミド−ポリテ
トラフルオロエチレン系塗料を塗装し、260℃で30分間
の焼付けを行つて耐熱塗装鋼板を得た。
上記耐熱塗装鋼板から試験片を採取し、折曲試験によ
つて塗膜密着性を調べた。耐熱塗装鋼板の塗膜密着性が
高いことは、初期においてのみならず、高温で使用して
ゆく期間においても要求されていることから、折曲試験
には採取したままの初期の試験片の他、大気中で250℃
に3時間保持したもの、270℃に3時間保持したものを
供した(第2表中でこれらの塗膜密着性をそれぞれ初期
密着性,耐熱密着性(1),耐熱密着性(2)で示
す)。
また、折曲試験はJIS G 3312〔着色亜鉛鉄板で規定す
る曲げ試験〕に準じて行ない、0t及び2t各折曲部にセロ
ハンテープを密着した後に剥離し、それと共に剥離する
塗膜の剥離面積の全塗膜面積に対する割合(少数第1位
は四捨五入)によつて下記の基準で塗膜密着性を評価し
た。
結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように本発明に係る耐熱塗装用鋼
板を使用して得た耐熱塗装鋼板の塗膜密着性は、初期の
みならず、高温に保持された後でも折曲によつて塗膜が
剥離することなく最高の密着性を示し、これに対し本発
明の範囲から外れた構成の耐熱塗装用鋼板を用いた場合
は特に塗膜の耐熱密着性において劣ることが判る。
〔効果〕
以上詳述した如く、本発明に係る耐熱塗装用鋼板は、
鋼板上に特定の厚さのニツケルめつき層と更にその上に
電解による特定量のクロメート皮膜とから成る複合の皮
膜を形成させたことにより、それを原板として得られる
耐熱塗装鋼板の塗膜の密着性は高温で使用してゆく期間
においても極めて高く維持することが出来、従つて耐食
性,加工性にも優れており、しかも厚板として安価に供
給することが出来るため、用途拡大に貢献するところ大
なるものがある。
フロントページの続き (72)発明者 出口 武典 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社阪神研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−67792(JP,A) 特開 昭55−138096(JP,A) 特開 昭59−9198(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱塗装の下地として鋼板の表面に厚さ0.
    4μm以上のニツケル電気めつき層と更にその上にCrと
    して10mg/m2以上の電解によるクロメート皮膜とが形成
    されていることを特徴とする耐熱塗装用鋼板。
  2. 【請求項2】ニツケルめつき層の厚さが2μm以下であ
    る特許請求の範囲第1項に記載の耐熱塗装用鋼板。
  3. 【請求項3】クロメート皮膜の量がCrとして100mg/m2
    下である特許請求の範囲第1項または第2項に記載の耐
    熱塗装用鋼板。
JP62080048A 1987-04-01 1987-04-01 耐熱塗装用鋼板 Expired - Lifetime JPH0826478B2 (ja)

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JPS63247398A JPS63247398A (ja) 1988-10-14
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