JPH08239754A - 二次密着性及び耐食性に優れたZn−Mg合金めっき鋼板 - Google Patents

二次密着性及び耐食性に優れたZn−Mg合金めっき鋼板

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JPH08239754A
JPH08239754A JP6509695A JP6509695A JPH08239754A JP H08239754 A JPH08239754 A JP H08239754A JP 6509695 A JP6509695 A JP 6509695A JP 6509695 A JP6509695 A JP 6509695A JP H08239754 A JPH08239754 A JP H08239754A
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layer
alloy
concentration
corrosion resistance
steel sheet
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JP6509695A
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Yasushi Fukui
康 福居
Masanori Matsuno
雅典 松野
Hiroshi Tanaka
宏 田中
Minoru Saito
実 斎藤
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装後の二次密着性及び耐食性を両立させた
Zn−Mg合金めっき鋼板を得る。 【構成】 このZn−Mg合金めっき鋼板は、第1層と
してMg濃度0.5%以下のZn−Mg合金層、第2層
としてMg濃度7〜20%のZn−Mg合金層、第3層
としてMg濃度0.5%以下のZn−Mg合金層が下地
鋼の表面に順次積層された3層構造を持ち、第3層の付
着量が0.3g/m2 以上である。第1層,第3層と第
2層との間にMg濃度2〜7%のZn−Mg合金層を形
成させた5層構造にすることもできる。最上層の付着量
に対する第1層の付着量の比率は、1.2以上であるこ
とが好ましい。下地鋼と第1層との界面にZn−Fe合
金層又はZn−Fe−Mg合金層を形成しても良い。 【効果】 最上層をMg濃度0.5%以下及び付着量
0.3g/m2 以上とすることにより、高耐食性を損な
うことなく塗装後の二次密着性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装後の二次密着性と
高耐食性とを両立させたZn−Mg合金めっき鋼板に関
する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の耐食性を向上させるため、従来か
ら各種の表面処理が採用されている。なかでも、代表的
な表面処理方法であるZnめっきには、主として電気め
っき法,溶融めっき法等が採用されている。耐食性の向
上に対する要求は年々高まる傾向にあり、これに伴って
溶融めっき法,電気めっき法等において種々の改良が提
案されている。溶融めっき法でZnめっき鋼板の耐食性
を向上させようとすると、Znめっき層の付着量を増加
させることが先ず考えられる。しかし、製造面から付着
量の上限が制約されるため、付着量の増加によって耐食
性の向上を図ることには限界がある。また、付着量の増
加、すなわちめっき層の厚膜化は、めっき鋼板をプレス
成形するときにカジリ,フレーキング等の欠陥を発生さ
せる原因になり易い。
【0003】電気めっき法で同様に高付着量のめっき層
を形成しようとすると、ラインスピードを遅くすること
が必要になり、生産性が著しく損なわれる。そこで、電
気めっき法では、Zn−Ni系等のZn合金めっきを施
すことによって耐食性の向上を図っている。しかし、Z
n−Ni合金めっき層は、硬質で脆いため、成形時にめ
っき層に割れや欠け等の欠陥を発生させ易い。このよう
な欠陥がめっき層に発生すると、欠陥部を介して下地鋼
が露出するため、めっき層本来の性能が発揮されず、欠
陥部を起点とした腐食が進行する。以上のような背景か
ら、高耐食性のZn系合金めっき鋼板を蒸着で製造する
ことが試みられている。なかでも、Zn−Mg合金めっ
きは、優れた防食作用を有する。たとえば、特開昭64
−17853号公報では、0.5〜40重量%のMgを
含むZn−Mg合金めっき層を形成することを開示して
いる。また、Zn−Mg合金めっき層と下地鋼との間に
Zn,Ni,Cu,Mg,Al,Fe,Co,Ti等の
中間層を介在させるとき、めっき層の密着性及び加工性
が向上することが特開平2−141588号公報で紹介
されている。
【0004】塗装後の耐塗膜剥離性は、特開昭64−1
7853号公報でも紹介されているように、Zn−Mg
合金めっき層を主としてZn−Mg系金属間化合物で構
成し、且つMg相を含んでいないものとすることにより
改善される。更に、特開昭64−25990号公報で
は、Zn−Mg合金めっき層の上にZn−Ti合金めっ
き層を設けることにより、塗装後の耐食性を向上させて
いる。本発明者等も、めっき層の中央部に高Mg濃度層
を形成し、その上下に低Mg層を形成した積層型めっき
層とすることによって、耐パウダリング性,耐食性,ス
ポット溶接性,密着性,耐変色性等が向上することを見
い出し、特願平6−243358号で提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】めっき層の中央部に高
Mg濃度層を形成し、その上下に低Mg層を形成した積
層型Zn−Mg合金めっき鋼板では、塗装後の耐水二次
密着性が悪くなる場合がある。たとえば、50℃の温水
に長時間浸漬する試験では、塗膜の密着性がほとんど得
られないことがある。耐食性だけを考慮したとき、最上
層の低Mg濃度層を無くし、高Mg濃度層を最上層に位
置させることにより耐食性が向上する。しかし、最上層
に高Mg濃度層があると、塗装後の耐水二次密着性が低
下するだけでなく、湿気等による変色も大きくなる。本
発明は、このような問題を解消すべく案出されたもので
あり、最上層となる低Mg濃度層の付着量を規制するこ
とにより、塗装後の耐水二次密着性を向上させると共
に、優れた耐食性を維持したZn−Mg合金めっき鋼板
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のZn−Mg合金
めっき鋼板は、その目的を達成するため、3層構造をと
る場合には、第1層としてMg濃度0.5重量%以下の
Zn−Mg合金層、第2層としてMg濃度7〜20重量
%のZn−Mg合金層、及び第3層としてMg濃度0.
5重量%以下のZn−Mg合金層が下地鋼の表面に順次
積層されており、第3層の付着量が0.3g/m2 以上
であることを特徴とする。Zn−Mg合金めっき層が5
層構造で構成される場合には、第1層としてMg濃度
0.5重量%以下のZn−Mg合金層、第2層としてM
g濃度2〜7重量%のZn−Mg合金層、第3層として
Mg濃度7〜20重量%のZn−Mg合金層、第4層と
してMg濃度2〜7重量%のZn−Mg合金層、第5層
としてMg濃度0.5重量%以下のZn−Mg合金層が
下地鋼の表面に順次積層されており、第5層の付着量が
0.3g/m2 以上であることを特徴とする。最上層の
付着量に対する第1層の付着量の比率は、1.2以上で
あることが好ましい。また、下地鋼と第1層との界面
に、Zn−Fe合金層又はZn−Fe−Mg合金層が形
成されていてもよい。
【0007】
【作用】Mg濃度の高いZn−Mg合金層は、塗料との
界面に水や水蒸気の侵入があると、塗膜の密着強度を大
幅に低下させ、結果として塗装後の耐水二次密着性が低
下する。本発明者等は、この耐水二次密着性を改善する
ため、種々の調査・研究を行った。その結果、高Mg濃
度のZn−Mg合金層の上にMg濃度0.5重量%以下
のZn−Mg合金層を付着量0.3g/m2 以上の割合
で形成するとき、耐水二次密着性の低下が抑制されるこ
とを解明した。最上層の付着量が0.3g/m2 に満た
ないと、Mg濃度0.5重量%以下のZn−Mg合金層
が形成されていない部分がピンホール状となって残存す
るため、良好な耐水二次密着性が得られない。また、め
っき層と化成処理層や塗料との反応層が生成する場合、
Mg濃度0.5重量%以下のZn−Mg合金層よりも反
応層が厚くなり、これによっても耐水二次密着性が低下
する。このようなことから、最上層にあるZn−Mg合
金層は、Mg濃度が0.5重量%以下で、付着量が0.
3g/m2 以上であることが必要とされる。
【0008】本発明に従ったZn−Mg合金めっき鋼板
は、図1に示す3層構造又は図2に示す5層構造をもっ
ている。最上層のMg濃度を0.5重量%以下に、付着
量を0.3g/m2 に規制するとき、塗装後の耐水二次
密着性が向上する。また、耐食性は、Mg濃度が0.5
重量%以下である最上層に対する第1層の付着量比率を
1.2以下にすることによって確保される。この付着量
の比が1.2以上であるとき、耐食性の改善に有効な高
Mg濃度のZn−Mg合金層がより上方にある。他方、
付着量の比が1.2に満たないと、高Mg濃度のZn−
Mg合金層の位置に関係なく、耐食性に変化がみられな
い。また、Mg濃度0.5重量%以下のZn−Mg合金
層は、延性があるため、めっきされた鋼板をプレス加工
等で変形させるとき、ほとんど変形しない高Mg濃度の
Zn−Mg合金層と下地鋼との間の加工時における変形
量の差を吸収し、パウダリングの発生を抑制する上でも
有効である。
【0009】Mg濃度が7〜20重量%以上と高い層
は、耐食性が高く、めっき層自体の腐食寿命を長くす
る。Mg濃度が高い層から溶け出したMgは、防食性に
優れたZnの腐食生成物であるZnCl2・4Zn (O
H)2やZn (OH)2の生成を促進させ、耐食性を向上さ
せる。Mg濃度が2〜7重量%と中間濃度のZn−Mg
合金層は、低Mg濃度層と高Mg濃度層との中間の性質
を示し、更に耐食性を向上させる。このような各層の作
用が相乗的に働き、優れた耐食性が発揮される。めっき
層の密着性を確保するためには、下地鋼と第1層との界
面にZn−Fe合金層又はZn−Fe−Mg合金層を形
成することが好ましい。すなわち、蒸着法でZn−Mg
合金めっき層を形成する場合、蒸着雰囲気にO2 やH2
Oが含まれていると、鋼板表面の酸化に起因してめっき
密着性が低下する。また、表面活性化後に直ちに蒸着が
行われないので、表面の汚染によってもめっき密着性が
低下する。このようなめっき密着性の低下は、Zn−F
e合金層又はZn−Fe−Mg合金層を界面に形成する
ことにより防止される。しかし、Zn−Fe合金層又は
Zn−Fe−Mg合金層は、加工成形時にパウダリング
発生の原因ともなるので、厚みを0.5μm以下に規制
することが好ましい。Zn−Fe合金層又はZn−Fe
−Mg合金層中のFe濃度は、6重量%以上が好適であ
る。
【0010】
【実施例】めっき原板として、C:0.003重量%,
Si:0.03重量%,Mn:0.29重量%,P:
0.009重量%,S:0.002重量%,Ti:0.
03重量%及びAl:0.035重量%の組成をもつ板
厚0.7mmのAlキルド鋼板を使用した。このめっき
原板をN2 −50%H2 ガス雰囲気中で還元加熱するこ
とにより表面の酸化皮膜を除去した後、真空室に導入し
た。真空室は、ポンプで排気しながら露点−60℃のN
2 ガスを導入し、真空度を5×10-2トールに維持し
た。この真空室内で、トータルで片面当り20g/m2
の蒸着量に設定し、Zn→Mg→Znの順番で蒸着し
た。そして、蒸着されためっき原板を270〜350℃
に加熱した。その結果、図1及び図2に示す多層構造を
持ち、界面にFe−Zn合金層又はFe−Zn−Mg合
金層が0.1〜0.3μmの厚みで形成された平均Mg
濃度5重量%のめっき鋼板が得られた。Mg濃度が最も
高い層では、約11重量%のMg濃度となっており、最
上層及び最下層のMg濃度は約0.1重量%であった。
また、中間にある層は、Mg濃度が約4重量%であっ
た。
【0011】得られたZn−Mg合金めっき鋼板は、
0.5%HCl水溶液で酸洗することにより、表面のM
g濃化層が除去された。酸洗後のめっき鋼板について、
塗装二次密着性及び耐食性を調査した。塗装二次密着性の調査 クロメート処理又は燐酸塩処理の前処理後、アクリル系
の電着塗装を塗膜厚み20μmで施した。塗装した試験
片を50℃の蒸留水中に1000時間浸漬した後、カッ
ターナイフによって1mm間隔で碁盤目状の疵をつけ、
テープ剥離試験を行った。テープに付着して試験片表面
から剥離しためっき層をカウントし、その割合を表1に
示した基準に従って塗装二次密着性として評価した。
【0012】
【表1】
【0013】耐食性の調査 JIS Z2371に準拠した塩水噴霧試験を行い、赤
錆発生時間で耐食性を評価した。3層構造(図1)及び
5層構造(図2)のZn−Mg合金めっき層が形成され
ためっき鋼板について、最上層であるMg濃度0.5重
量%以下のZn−Mg合金層の付着量と耐水二次密着性
との関係を、それぞれ表2及び表3に示す。何れの層構
造を持つめっき層においても、最上層の付着量を0.3
g/m2 以上としたとき良好な密着性が得られているこ
とが判る。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】また、最下層に対する最上層の付着量比率
が耐食性に及ぼす影響を表4及び表5に示す。なお、最
上層及び最下層は共にMg濃度が0.5重量%以下のZ
n−Mg合金層であり、最上層の付着量が0.3g/m
2 以上となるように設定した。3層構造及び5層構造の
何れの場合にあっても、付着量比を1.2以上とするこ
とによって、赤錆発生時間が長くなり、耐食性が向上し
ていることが確認された。
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、高Mg濃度のZn−Mg合金層の上にMg濃度0.
5重量%以下のZn−Mg合金層を最上層として0.3
g/m2 以下の付着量で形成している。この最上層によ
って、高Mg濃度のZn−Mg合金層が塗装後の耐水二
次密着性に及ぼす悪影響が抑制される。また、高Mg濃
度のZn−Mg合金層が本来的に持つ特性が十分に発揮
され、高耐食性が確保される。このようにして、本発明
のZn−Mg合金めっき鋼板は、塗装後の二次密着性及
び高耐食性が両立した材料であり、過酷な腐食雰囲気に
曝される構造材や部品等として広範な分野で使用され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従った3層構造のZn−Mg合金め
っき鋼板
【図2】 本発明に従った5層構造のZn−Mg合金め
っき鋼板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明に従ったZn−Mg合金めっき鋼板
は、図1に示す3層構造又は図2に示す5層構造をもっ
ている。最上層のMg濃度を0.5重量%以下に、付着
量を0.3g/m以上に規制するとき、塗装後の耐水
二次密着性が向上する。また、耐食性は、Mg濃度が
0.5重量%以下である最上層に対する第1層の付着量
比率を1.2以上にすることによって確保される。この
付着量の比が1.2以上であるとき、耐食性の改善に有
効な高Mg濃度のZn−Mg合金層がより上方にある。
他方、付着量の比が1.2に満たないと、高Mg濃度の
Zn−Mg合金層の位置に関係なく、耐食性に変化がみ
られない。また、Mg濃度0.5重量%以下のZn−M
g合金層は、延性があるため、めっきされた鋼板をプレ
ス加工等で変形させるとき、ほとんど変形しない高Mg
濃度のZn−Mg合金層と下地鋼との間の加工時におけ
る変形量の差を吸収し、パウダリングの発生を抑制する
上でも有効である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】めっき原板として、C:0.003重量%,
Si:0.03重量%,Mn:0.29重量%,P:
0.009重量%,S:0.002重量%,Ti:0.
03重量%及びAl:0.035重量%の組成をもつ板
厚0.7mmの鋼板を使用した。このめっき原板をN
−50%Hガス雰囲気中で還元加熱することにより表
面の酸化皮膜を除去した後、真空室に導入した。真空室
は、ポンプで排気しながら露点−60℃のNガスを導
入し、真空度を5×10−2トールに維持した。この真
空室内で、トータルで片面当り20g/mの蒸着量に
設定し、Zn→Mg→Znの順番で蒸着した。そして、
蒸着されためっき原板を270〜350℃に加熱した。
その結果、図1及び図2に示す多層構造を持ち、界面に
Fe−Zn合金層又はFe−Zn−Mg合金層が0.1
〜0.3μmの厚みで形成された平均Mg濃度5重量%
のめっき鋼板が得られた。Mg濃度が最も高い層では、
約11重量%のMg濃度となっており、最上層及び最下
層のMg濃度は約0.1重量%であった。また、中間に
ある層は、Mg濃度が約4重量%であった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、高Mg濃度のZn−Mg合金層の上にMg濃度0.
5重量%以下のZn−Mg合金層を最上層として0.3
g/m以上の付着量で形成している。この最上層によ
って、高Mg濃度のZn−Mg合金層が塗装後の耐水二
次密着性に及ぼす悪影響が防止される。また、高Mg濃
度のZn−Mg合金層が本来的に持つ特性が十分に発揮
され、高耐食性が確保される。このようにして、本発明
のZn−Mg合金めっき鋼板は、塗装後の二次密着性及
び高耐食性が両立した材料であり、過酷な腐食雰囲気に
曝される構造材や部品等として広範な分野で使用され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 実 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社鉄鋼研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層としてMg濃度0.5重量%以下
    のZn−Mg合金層、第2層としてMg濃度7〜20重
    量%のZn−Mg合金層、第3層としてMg濃度0.5
    重量%以下のZn−Mg合金層が下地鋼の表面に順次積
    層された3層構造を持ち、第3層の付着量が0.3g/
    2 以上である二次密着性及び耐食性に優れたZn−M
    g合金めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 第1層としてMg濃度0.5重量%以下
    のZn−Mg合金層、第2層としてMg濃度2〜7重量
    %のZn−Mg合金層、第3層としてMg濃度7〜20
    重量%のZn−Mg合金層、第4層としてMg濃度2〜
    7重量%のZn−Mg合金層、第5層としてMg濃度
    0.5重量%以下のZn−Mg合金層が下地鋼の表面に
    順次積層された5層構造を持ち、第5層の付着量が0.
    3g/m2 以上である二次密着性及び耐食性に優れたZ
    n−Mg合金めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 最上層の付着量に対する第1層の付着量
    の比率が1.2以上である請求項1又は2記載のZn−
    Mg合金めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 下地鋼と第1層との界面にZn−Fe合
    金層又はZn−Fe−Mg合金層が形成されている請求
    項1〜3の何れかに記載のZn−Mg合金めっき鋼板。
JP6509695A 1995-02-28 1995-02-28 二次密着性及び耐食性に優れたZn−Mg合金めっき鋼板 Withdrawn JPH08239754A (ja)

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