JPH08264755A - 半導体素子、ラテラル型トライアック、およびラテラル型フォトトライアック - Google Patents

半導体素子、ラテラル型トライアック、およびラテラル型フォトトライアック

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JPH08264755A
JPH08264755A JP7065870A JP6587095A JPH08264755A JP H08264755 A JPH08264755 A JP H08264755A JP 7065870 A JP7065870 A JP 7065870A JP 6587095 A JP6587095 A JP 6587095A JP H08264755 A JPH08264755 A JP H08264755A
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region
gate
regions
anode
lateral
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Toru Takahashi
徹 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラテラル型のフォトトライアックにおいて、
チップ形状を大型化することなく、転流特性を大幅に改
善する。 【構成】 同一チップ内に設けられている一対のチャン
ネルCH1,CH2の各ゲート領域31,32が、各チャン
ネルCH1,CH2のアノード領域21,22の対向間位置
よりも外側に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板の表面に少
なくともアノード領域と、ゲート領域と、カソード領域
とからなるチャンネルを2つ形成してなる半導体素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の半導体素子の一例として、フォ
トトライアックの回路図を図4に示す。
【0003】同図において、T1,T2は外部接続端子、
CH1は第1チャンネル、CH2は第2チャンネルであ
る。
【0004】第1チャンネルCH1は、PNP型トラン
ジスタQ11、NPN型トランジスタQ12、ゲート端子G
1、およびゲート抵抗R1からなる。同様に、第2チャン
ネルCH2は、PNP型トランジスタQ21、NPN型ト
ランジスタQ22、ゲート端子G2、およびゲート抵抗R2
からなる。
【0005】ここで、第1チャンネルCH1が動作する
ときには、一方の外部接続端子T1はアノードになり、
他方の外部接続端子T2はカソードとなる。逆に、第2
チャンネルCH2が動作するときには、一方の外部接続
端子T1はカソードになり、他方の外部接続端子T2はア
ノードとなる。そして、各チャンネルCH1,CH2のゲ
ート端子G1,G2には、光信号が入力されるようになっ
ている。
【0006】外部接続端子T1,T2には交流電圧が印加
されるが、ある時相において、たとえば、いま一方の外
部接続端子T1に正極、他方の外部接続端子T2には負極
の電圧が印加されたものとする。
【0007】すると、一方の外部接続端子T1はアノー
ド、他方の外部接続端子T2はカソードとなり、第1チ
ャンネルCH1のPNP型トランジスタQ11のベース・
エミッタ間には順方向電圧が加わるが、NPN型トラン
ジスタQ12のコレクタ・ベース間には逆バイアスの電圧
が加わるため、このトランジスタQ12は動作しない。
【0008】そこで、このとき、ゲート端子G1に光信
号が入力されると、NPN型トランジスタQ12のベース
に電流が流れてこのトランジスタQ12がオンし、その結
果、PNP型トランジスタQ11のベースにも電流が流れ
てこのトランジスタQ11がオンする。すると、このPN
P型トランジスタQ11のコレクタ電流がNPN型トラン
ジスタQ12のベース電流として流れ込むため、このトラ
ンジスタQ12が確実にオンし、第1チャンネルCH1
動作状態となる。
【0009】この現象は、第2チャンネルCH2の動作
についても同様である。
【0010】図5および図6は、図4の回路を半導体基
板の片面上に形成したフォトトライアック(特に、非ゼ
ロクロス型のもの)の具体的な構成を示したものであ
り、図5は平面図、図6は図5のA−A線に沿う断面図
である。
【0011】シリコンのN型基板1の表面には、ボロン
を不純物として拡散することにより、それぞれ一対のア
ノード領域21,22、P型のゲート領域31,32、およ
び抵抗領域61,62が形成されている。また、各ゲート
領域31,32の内部には、リンを不純物として拡散する
ことにより、カソード領域41,42が形成されている。
また、チップの周辺には、チャンネルストッパとしてN
型拡散領域5が形成されている。
【0012】7はシリコン酸化膜、8はアルミ電極、9
1,92はアルミなどでできたメタル配線である。なお、
図5の平面図では図面を簡潔にするためメタル配線を省
略して示している。
【0013】ここで、図5および図6の右側にあるアノ
ード領域21、N型基板1、およびゲート領域31によっ
て、図4の第1チャンネルCH1のPNP型トランジス
タQ11が、N型基板1、ゲート領域31、およびカソー
ド領域41によって、図4の第1チャンネルCH1のNP
N型トランジスタQ12がそれぞれ構成される。同様に、
図中左側にあるアノード領域22、N型基板1、および
ゲート領域32によって、図4の第2チャンネルCH2
PNP型トランジスタQ21が、N型基板1、ゲート領域
2、およびカソード領域42によって、図4の第2チャ
ンネルCH2のNPN型トランジスタQ22がそれぞれ構
成される。また、各ゲート領域31,32が図4のゲート
端子G1,G2に、抵抗領域61,62が図4のゲート抵抗
1,R2にそれぞれ相当する。
【0014】そして、図4に示した回路図の通りに、各
部がメタル配線91,92で互いに接続されている。
【0015】たとえば、第1チャンネルCH1に着目す
ると、PNPトランジスタQ11のエミッタ側がメタル配
線91を介して一方の外部接続端子T1に接続されてい
る。また、NPNトランジスタQ12のエミッタ側がメタ
ル配線92を介して他方の外部接続端子T2に接続される
とともに、アノード領域22に連なる抵抗領域61を介し
てゲート領域31に接続されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
ラテラル型のフォトトライアックにおいては、第1、第
2の各チャンネルCH1,CH2のゲート領域31,32
所定の間隔xを存して直接に対向配置された構造である
ので、双方の干渉によって転流特性が悪いという問題が
ある。
【0017】すなわち、いま、交流の半サイクルで、一
方の外部接続端子T1に正極、他方の外部接続端子T2
は負極の電圧が印加されたとしたとき、この状態で、ゲ
ート端子G1(ゲート領域31)に光信号が入力されると、
前述のごとく第1チャンネルCH1が動作してオン状態
となる。そして、このオン状態では、正孔や電子のキャ
リアが存在する。
【0018】しかし、ゲート端子G1(ゲート領域31)へ
の光信号の入射が無くなれば、第1チャンネルCH1
オフ状態となるので、一般には短時間の内にキャリアは
消滅するはずであるが、外部接続端子T1,T2に印加さ
れる電圧がある程度大きい場合には、第1チャンネルC
1のオン状態で存在していたキャリアが、交流の次の
半サイクルまで転流する間に消滅しきれなくなる。
【0019】そして、特に、従来のように各チャンネル
CH1,CH2のゲート領域31,32の間隔xが狭い場合
には、交流の次の半サイクルで一方の外部接続端子T1
に負極、他方の外部接続端子T2には正極の電圧が印加
された状態になると、この残留していたキャリアが、ゲ
ート端子G2(ゲート領域32)に容易に流れ込む。その結
果、このゲート端子G2(ゲート領域32)には光信号が入
射されていないにもかかわらず、第2チャンネルCH2
が誤って動作してしまうという不都合を生じる。
【0020】そのため、図5および図6に示した従来の
フォトトライアックの構成においては、図3の白丸で示
すように、小さな電圧値(したがって小さな電流値)でも
残留したキャリアによって他方のチャンネルがオン状態
になって電流が流れ、転流特性が悪い結果となってい
た。
【0021】各チャンネルCH1,CH2のゲート領域3
1,32へのキャリアの相互の流れ込みを防止するには、
両ゲート領域31,32間の距離xを広げればよいが、単
に間隔xを広げただけでは、フォトトライアック全体の
チップ形状が大きくなってしまい、チップの小型化を図
る上で得策でない。
【0022】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、チップ形状を大型化することなく、転
流特性を大幅に改善することを課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、次の構成を採る。
【0024】すなわち、請求項1記載の発明では、半導
体基板表面に少なくともアノード領域と、ゲート領域
と、カソード領域とからなるチャンネルを2つ形成され
てなる半導体素子において、両アノード領域同士が対向
されて形成され、かつ、前記両ゲート領域同士は、前記
両アノード領域を間にして外側に配置されて形成されて
いる。
【0025】請求項2記載の発明では、半導体基板表面
に少なくともアノード領域と、ゲート領域と、カソード
領域とからなるラテラル型サイリスタを逆並列に接続し
て2つのチャンネルで構成されるラテラル型トライアッ
クにおいて、両アノード領域同士が対向されて配置さ
れ、かつ、前記両ゲート領域同士は、前記両アノード領
域を間にして外側に配置されて形成されている。
【0026】請求項3記載の発明では、半導体基板表面
に少なくともアノード領域と、ゲート領域と、カソード
領域とからなるラテラル型フォトサイリスタを逆並列に
接続して2つのチャンネルで構成されるラテラル型フォ
トトライアックにおいて、前記両アノード領域同士が対
向されて配置され、かつ、前記両ゲート領域同士は、前
記両アノード領域を間にして外側に配置されて形成され
ている。
【0027】請求項4記載の発明では、半導体基板表面
に不純物拡散によってアノード領域、ゲート領域と、ゲ
ート抵抗が形成され、このゲート領域内に他の不純物拡
散によってカソード領域が形成されるとともに、半導体
基板、アノード領域、ゲート領域によってPNP型トラ
ンジスタが、半導体基板、ゲート領域、カソード領域に
よってNPN型トランジスタが構成されてなるラテラル
型フォトサイリスタを逆並列に接続して2つのチャンネ
ルで構成されるラテラル型フォトトライアックにおい
て、前記半導体基板内で前記両チャンネルそれぞれのア
ノード領域同士が対向されて形成され、かつ、前記両チ
ャンネルそれぞれのゲート領域同士は、前記両アノード
領域を間にして外側に配置されて形成されている。
【0028】請求項5記載の発明では、請求項3または
4に記載のラテラル型フォトトライアックにおいて、両
ゲート領域同士の対向距離が転流特性に応じて所定距離
に設定されている。
【0029】
【作用】上記構成において、パターンレイアウトを変更
することにより、両チャンネルのゲート領域の間隔を広
げることができる。しかも、ゲート領域の間にアノード
領域が位置することから、一方のチャンネルの動作で残
留していたキャリアが逆チャンネル側のゲート領域に流
れ込み難くなる。このため、誤動作が防止されて転流特
性が大幅に改善される。
【0030】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るラテラル型のフ
ォトトライアック(特に非ゼロクロス型のもの)を半導体
基板上に形成した場合の平面図、図2は図1のA−A線
に沿う断面図であり、図5および図6に示した従来例に
対応する部分には同一の符号を付す。
【0031】図1および図2において、1はシリコンの
N型基板、21,22はフォトトライアックのアノード領
域、31,32はP型のゲート領域、41,42は各ゲート
領域31,32の内部に形成されたカソード領域、61
2は抵抗領域、5はチップの周辺にチャンネルストッ
パとして形成されたN型拡散領域、7はシリコン酸化
膜、8はアルミ電極、91,92はアルミなどのメタル配
線であり、これらは、図5および図6の構成にそれぞれ
対応している。なお、図1の平面図ではメタル配線を省
略して示している。
【0032】この実施例の特徴は、図4に示した回路図
の構成は何ら変更することなく、従来のパターンレイア
ウトのみを変更した点にある。
【0033】すなわち、本例では、一対のチャンネルC
1,CH2の各ゲート領域31,32が、各チャンネルC
1,CH2のアノード領域21,22の対向間位置よりも
外側にくるように配置されている。
【0034】この場合も、図1および図2の左側にある
アノード領域21、N型基板1、およびゲート領域31
よって、図4の第1チャンネルCH1のPNP型トラン
ジスタQ11が、N型基板1、ゲート領域31、およびカ
ソード領域41によって、図4の第1チャンネルCH1
NPN型トランジスタQ12がそれぞれ構成される。同様
に、図中右側にあるアノード領域22、N型基板1、お
よびゲート領域32によって、図4の第2チャンネルC
2のPNP型トランジスタQ21が、N型基板1、ゲー
ト領域32、およびカソード領域42によって、図4の第
2チャンネルCH2のNPN型トランジスタQ22がそれ
ぞれ構成される。また、各ゲート領域31,32が図4の
ゲート端子G1,G2に、抵抗領域61,62が図4のゲー
ト抵抗R1,R2にそれぞれ相当する。
【0035】そして、図4に示した回路図の通りに、各
部がメタル配線91,92で互いに接続される。
【0036】たとえば、第1チャンネルCH1に着目す
ると、PNPトランジスタQ11のエミッタ側がメタル配
線91を介して一方の外部接続端子T1に接続されてい
る。また、NPNトランジスタQ12のエミッタ側がメタ
ル配線92を介して他方の外部接続端子T2に接続される
とともに、アノード領域22に連なる抵抗領域61を介し
てゲート領域31に接続されている。
【0037】したがって、このフォトトライアックの基
本動作は、従来例で説明した場合と全く同じであるが、
両チャンネルCH1,CH2の各ゲート領域31,32の内
側にアノード領域21,22が位置し、これにより、ゲー
ト領域31,32の間隔xを広げることができる。
【0038】このため、いま、交流の半サイクルで、一
方の外部接続端子T1に正極、他方の外部接続端子T2
は負極の電圧が印加された状態で、ゲート端子G1(ゲー
ト領域31)に光信号が入力されて第1チャンネルCH1
が動作すると、正孔や電子のキャリアが存在し、このキ
ャリアが次の交流の半サイクルに転流する間に消滅しき
れなくなっても、各チャンネルCH1,CH2のゲート領
域31,32の間隔xが広いので、この残留していたキャ
リアは、ゲート端子G2(ゲート領域32)に殆ど流れ込ま
なくなる。したがって、従来のように、ゲート端子G2
には光信号が入射されていないにもかかわらず、第2チ
ャンネルCH2が誤って動作してしまうというといった
ことは生じない。
【0039】また、ゲート領域31,32よりも内側にア
ノード領域21,22が配置されているから、第1チャン
ネルCH1のゲート領域31の残留キャリアは、アノード
領域21にも飛び込むことになる。この場合、このアノ
ード領域21はNPN型トランジスタQ12を構成してい
て電荷的には同じであり、このNPN型トランジスタQ
12で増幅されずにキャンセルされてしまう。
【0040】したがって、一方のチャンネル(ここでは
第1チャンネルCH1)のゲート領域31から他方のチャ
ンネル(ここでは第2チャンネルCH2)のゲート領域32
に飛び込む残留キャリアはその分減少するから、ゲート
領域31,32間の距離xも一層短縮できるし、また、一
層他方のチャンネルCH2のゲート領域32に残留キャリ
アが流れ込まなくなり、転流特性が一層改善される。
【0041】このことは、第2チャンネルCH2が動作
した場合にも全く同様に言えることである。
【0042】その結果、図1および図2に示すこの実施
例のフォトトライアックの構成においては、図3の黒丸
で示すように、大きな電圧値(したがって大きな電流値)
を印加した場合に始めて残留したキャリアのために他方
のチャンネルがオン状態になって電流が流れ、それより
も小さな電流値(たとえば従来の白丸で示す電流値)では
残留したキャリアの影響はなく、他方のチャンネルはオ
フ状態のままで電流は流れないので、転流特性は良好と
なる。
【0043】すなわち、従来(図3の白丸)では、両チャ
ンネルCH1,CH2のゲート領域31,32の距離が20
0μmで、このとき転流特性として144mAであったの
に、本発明(図3の黒丸)では、両チャンネルCH1,C
2のゲート領域31,32の距離が620μmにできるた
め、このときの転流特性は、196mAとなり、36%
の向上が図れる。
【0044】ところで、チップの耐圧を得るためには、
チップ内のチャンネルストッパとしてのN型拡散領域5
と各ゲート領域31,32との間、アノード領域21(また
は22)とゲート領域31(または32)の間、あるいはアノ
ード領域21,22相互間に、それぞれ一定の距離を確保
する必要がある。
【0045】たとえば、N型基板1の濃度が1014cm-3
で、目標とする耐圧が600Vの場合、約80μmの空
乏層が広がるので、各領域5、31、21,22,32の相
互間の距離は、80μm以上離す必要がある。したがっ
て、各領域31と21、21と22、22と32の3つの間隔
ごとに80μm必要で、さらに、残留キャリアの流れ込
みがないように確実を見越した距離60μmとすれば、
各チャンネルCH1,CH2のゲート領域31,32間の距
離を300μm(=80μm×3+60μm)以上に設定し
ておけば、各領域5、31、21,22,32相互の耐圧を
十分に確保した状態で、ゲート領域31,32の転流特性
を改善し得るので都合が良い。
【0046】なお、本例では、非ゼロクロス型のフォト
トライアックについて説明したが、ゼロクロス型のフォ
トトライアックについても、本発明を適用することがで
きるのは勿論である。
【0047】また、フォトトライアックに限らず、通常
のトライアックや、さらに半導体基板の表面に少なくと
もアノード領域と、ゲート領域と、カソード領域とから
なるチャンネルを2つ形成されてなる半導体素子に本発
明を広く適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0049】(1) 従来のパターンレイアウトを変更す
ることにより、チップ形状を大型化することなく、両チ
ャンネルのゲート領域の間隔を広げることができる。こ
のため、一方のチャンネルの動作で残留していたキャリ
アが逆チャンネル側のゲート領域に流れ込み難くなって
誤動作が防止され、転流特性が大幅(たとえば36%程
度)に改善される。
【0050】(2) また、ゲート領域よりも内側にアノ
ード領域が配置されているから、一方のチャンネルのゲ
ート領域の残留キャリアは、そのアノード領域にも飛び
込むことになる。この場合、このアノード領域はNPN
型トランジスタを構成していて電荷的には同じであり、
このNPN型トランジスタで増幅されずにキャンセルさ
れてしまう。
【0051】したがって、一方のチャンネルのゲート領
域から他方のチャンネルのゲート領域に飛び込む残留キ
ャリアはその分減少するから、ゲート領域間の距離も一
層短縮できるし、また、一層他方のチャンネルのゲート
領域に残留キャリアが流れ込まなくなり、転流特性が改
善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るラテラル型のフォトトラ
イアックを半導体基板上に形成した場合の平面図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明と従来例との転流特性を比較して示す特
性図である。
【図4】フォトトライアックの回路図である。
【図5】図4の回路図で示されるラテラル型のフォトト
ライアックを半導体基板上に形成した場合の従来例の平
面図である。
【図6】図5のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…N型基板、21,22…アノード領域、31,32…ゲ
ート領域、41,42…カソード領域、5…N型拡散領
域、61,62…抵抗領域、7…シリコン酸化膜、8…ア
ルミ電極、91,92…メタル配線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に少なくともアノード
    領域と、ゲート領域と、カソード領域とからなるチャン
    ネルを2つ形成されてなる半導体素子において、 前記両アノード領域同士が対向されて形成され、かつ、
    前記両ゲート領域同士は、前記両アノード領域を間にし
    て外側に配置されて形成されていることを特徴とする半
    導体素子。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面に少なくともアノード領
    域と、ゲート領域と、カソード領域とからなるラテラル
    型サイリスタを逆並列に接続して2つのチャンネルで構
    成されるラテラル型トライアックにおいて、 前記両アノード領域同士が対向されて配置され、かつ、
    前記両ゲート領域同士は、前記両アノード領域を間にし
    て外側に配置されて形成されていることを特徴とするラ
    テラル型トライアック。
  3. 【請求項3】 半導体基板表面に少なくともアノード領
    域と、ゲート領域と、カソード領域とからなるラテラル
    型フォトサイリスタを逆並列に接続して2つのチャンネ
    ルで構成されるラテラル型フォトトライアックにおい
    て、 前記両アノード領域同士が対向されて配置され、かつ、
    前記両ゲート領域同士は、前記両アノード領域を間にし
    て外側に配置されて形成されていることを特徴とするラ
    テラル型フォトトライアック。
  4. 【請求項4】 半導体基板表面に不純物拡散によってア
    ノード領域、ゲート領域と、ゲート抵抗が形成され、こ
    のゲート領域内に他の不純物拡散によってカソード領域
    が形成されるとともに、半導体基板、アノード領域、ゲ
    ート領域によってPNP型トランジスタが、半導体基
    板、ゲート領域、カソード領域によってNPN型トラン
    ジスタが構成されてなるラテラル型フォトサイリスタを
    逆並列に接続して2つのチャンネルで構成されるラテラ
    ル型フォトトライアックにおいて、 前記半導体基板内で前記両チャンネルそれぞれのアノー
    ド領域同士が対向されて形成され、かつ、前記両チャン
    ネルそれぞれのゲート領域同士は、前記両アノード領域
    を間にして外側に配置されて形成されていることを特徴
    とするラテラル型フォトトライアック。
  5. 【請求項5】 前記両ゲート領域同士の対向距離が転流
    特性に応じて所定距離に設定されていることを特徴とす
    る請求項3または4に記載のラテラル型フォトトライア
    ック。
JP7065870A 1995-03-24 1995-03-24 半導体素子、ラテラル型トライアック、およびラテラル型フォトトライアック Pending JPH08264755A (ja)

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