JP2000323935A - 高耐圧出力回路 - Google Patents

高耐圧出力回路

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JP2000323935A
JP2000323935A JP11133660A JP13366099A JP2000323935A JP 2000323935 A JP2000323935 A JP 2000323935A JP 11133660 A JP11133660 A JP 11133660A JP 13366099 A JP13366099 A JP 13366099A JP 2000323935 A JP2000323935 A JP 2000323935A
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transistor
voltage
bipolar transistor
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resistor
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JP11133660A
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Daisuke Sakata
大輔 坂田
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New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類のトランジスタを用いることなく
トランジスタ単体で出力回路を構成した場合に比して大
きな出力振幅を得ることのできるようにする。 【解決手段】 第1及び第2のトランジスタ1,2に
は、負荷抵抗器9を介して電源電圧Vccとアースとの間
に直列接続されており、電源電圧Vccを第1及び第2の
トランジスタ1,2で分担するようになっており、第1
のトランジスタ1のベース電流が増加して第2のトラン
ジスタ2が飽和状態となると、第2のトランジスタ2の
ベース電位の低下と共に、第1のトランジスタ1のコレ
クタ電圧も徐々に低下して、出力電圧も低下するものと
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された信号を
所定のレベルで出力する出力回路に係り、特に、耐電圧
の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路において、出力信号とし
て比較的大きな振幅を得ようとする場合等に他の回路部
分とは異なる構成の出力回路が必要となることがある。
例えば、PLL(PhaseLockedLoop)回路において用いら
れる位相比較器の出力段に、その前段の信号振幅に比し
て大きな信号振幅を得ることができるチャージポンプ部
と称される出力回路が設けられることがある。図4に
は、そのような半導体集積回路において用いられる出力
回路の一回路構成例が示されており、以下、同図を参照
しつつこの従来の出力回路について説明する。この出力
回路は、接合型FET(JunctionFieldEffectTransisto
r)とnpn形トランジスタQが直列接続されてなり、接
合型FETのドレインには、負荷抵抗器RLを介して電
源電圧Vccが印加される一方、npn形トランジスタの
エミッタは接地され、そのベースには前段からの信号が
印加されるよう構成されたものである。
【0003】かかる構成においては、電源電圧を接合型
FETとnpn形トランジスタQとで分担することで、
npn形トランジスタQに耐電圧以上の電圧が印加され
ないようにしつつ、接合型FETのドレインに接続され
た出力端子21からは、npn形トランジスタQが単体
で出力段を構成した場合より大きい出力振幅が得られる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
回路をバイポーラ型半導体集積回路上で実現するには、
半導体基板上にエピタキシャル層を成長させ、そこに抵
抗器等の回路素子が形成されると共に、従来の接合型F
ETは、そのエピタキシャル層をいわゆるチャンネルと
した構造で形成されるものとなる。しかしながら、この
ように接合型FETとバイポーラトランジスタとを同一
の基板上に形成することにより次のような問題が生ず
る。すなわち、まず、接合型FETとバイポーラトラン
ジスタとが同一基板上に形成されてなる半導体集積回路
において、出力回路を除く他の回路部分の多くが例えば
5vを電源電圧とするものであれば、バイポーラトラン
ジスタは、この電源電圧5vに留意した半導体製造プロ
セスで設計される。このような製造プロセスにおいて
は、一般的には集積度の向上や高速化の観点からエピタ
キシャル層の厚さは、高耐圧に留意した製造プロセスの
場合に比して薄いものとなる。
【0005】このため、このようなエピタキシャル層を
ゲートとする接合型FETは、チャンネル幅が狭くなる
ため、チャンネル抵抗が高くなり、その結果、必要な電
流能力を得るにはその占有面積を大きくしなければなら
ず、集積回路全体のチップサイズが大きくなってしまい
小型化の要求を満足することができなくなるという問題
を生ずる。一方、上述したようなバイポーラトランジス
タの電源電圧5vに留意した半導体製造プロセスで集積
回路全体の設計を行うことに代えて、接合型FETに主
眼をおいた設計をした場合には、エピタキシャル層を厚
くすることができるので、エピタキシャル層の面積が大
きくなるようなことは回避できるが、逆に、他の回路素
子のサイズが大きくなり、結局は、集積回路のチップ面
積も大きくなってしまい、高価なものとなってしまう。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、接合型FETを用いることなくトランジスタ単体で
出力回路を構成した場合に比して大きな出力振幅を得る
ことのできる高耐圧出力回路を提供するものである。本
発明の他の目的は、チップ面積の大型化や製造プロセス
の複雑化を招くことなく、トランジスタ単体で出力回路
を構成した場合に比して大きな出力振幅を得ることので
きる半導体集積回路に適した高耐圧出力回路を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記発明の課題を達成す
るため、本発明に係る高耐圧回路は、第1のバイポーラ
トランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタと
同一種類の第2のバイポーラトランジスタとが直列接続
され、前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに
は、負荷抵抗器を介して所定の第1の電圧が印加される
一方、前記第2のバイポーラトランジスタのベースに
は、所定のバイアス電圧が印加され、前記第1のバイポ
ーラトランジスタのエミッタは、第2の電圧に保持さ
れ、前記第1のバイポーラトランジスタのベースが入力
端とされる一方、前記第2のバイポーラトランジスタの
コレクタが出力端とされてなるものである。
【0008】かかる構成においては、第1のバイポーラ
トランジスタのベース電流が供給されていない状態にお
いては、第1の電圧(例えば電源電圧)と第2の電圧
(例えばアース電位)との電位差が第1及び第2のバイ
ポーラトランジスタで分担されることとなる。一方、第
1のバイポーラトランジスタのベース電流が供給され
て、コレクタ電流が増加して、遂には第2のバイポーラ
トランジスタが飽和状態に入ると、第1のトランジスタ
へは第2のバイポーラトランジスタのベース電流も引き
込まれて流れることとなり、第2のバイポーラトランジ
スタのベース電位が低下し、出力端の電圧が降下するよ
うに動作するものとなっている。
【0009】また、本発明に係る高耐圧出力回路は、ベ
ースが入力端とされる第1のバイポーラトランジスタ
と、前記第1のバイポーラトランジスタと同一種類の複
数のバイポーラトランジスタとが直列接続され、前記複
数のバイポーラトランジスタの内、最端部に位置するバ
イポーラトランジスタのコレクタには、負荷抵抗器を介
して所定の第1の電圧が印加され、前記第1のトランジ
スタのエミッタは、第2の電圧に保持される一方、前記
複数のバイポーラトランジスタの各々のベースには、そ
れぞれ所定のバイアス電圧が印加され、前記最端部に位
置するバイポーラトランジスタのコレクタが出力端とさ
れてなるものも好適である。
【0010】かかる構成においては、第1のバイポーラ
トランジスタのベース電流が供給されていない状態にお
いては、第1の電圧(例えば電源電圧)と第2の電圧
(例えばアース電位)との電位差が第1と他の複数のバ
イポーラトランジスタで分担されることとなる。一方、
第1のバイポーラトランジスタのベース電流が供給さ
れ、コレクタ電流が増加すると、コレクタが第1の電圧
に保持されたバイポーラトランジスタから順に飽和状態
となり、その飽和状態となったバイポーラトランジスタ
のベース電流が第1のトランジスタのコレクタ電流とし
て引き込まれてゆき、その飽和状態のバイポーラトラン
ジスタのベース電位が低下すると共に、出力端の電圧が
降下するように動作するものとなっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図3を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、第1の回路構成例について、図1
を参照しつつ説明する。この高耐圧出力回路S1は、2
つのバイポーラトランジスタを主たる構成要素としてな
るものである。すなわち、高耐圧出力回路S1は、np
n形の第1のトランジスタ(図1においては「Q1」と
表記)1と、同じくnpn形の第2のトランジスタ(図
1においては「Q2」と表記)2とを有し、第1のトラ
ンジスタ1のコレクタと第2のトランジスタ2のエミッ
タとが接続される一方、第2のトランジスタ2のコレク
タには、負荷抵抗器9及び電源端子13を介して第1の
電圧としての所定の電源電圧Vccが印加されるようにな
っている。また、第1のトランジスタ1のエミッタは、
アースに接続されて、第2の電圧として零電位に保持さ
れており、第1及び第2のトランジスタ1,2は、いわ
ば直列接続された状態とされている。
【0012】また、第1の抵抗器5と第2の抵抗器6と
が直列接続されて、第1の抵抗器5の一方の端子は、電
源端子13に接続される一方、第2の抵抗器6の一端
は、アースに接続されている。そして、これら第1及び
第2の抵抗器5,6の接続点は、第2のトランジスタ2
のベースに接続されており、第1の抵抗器5と第2の抵
抗器6の抵抗値によって定まるいわゆる分圧比に応じた
電源電圧Vccの分圧電圧が、第2のトランジスタ2のベ
ースにバイアス電圧として印加されるようになってい
る。そして、第1のトランジスタ1のベースに図示され
ない前段の回路からの信号が入力端子11を介して印加
され、後述するような動作により第2のトランジスタ2
のコレクタに接続された出力端子12から出力信号が得
られるようになっている。
【0013】次に、上記構成における動作について、図
2を参照しつつ説明する。まず、前提条件として第1の
抵抗器5の抵抗値をR1、第2の抵抗器6の抵抗値をR
2とすれば、これらは同一の抵抗値、すなわち、R1=
R2に設定されているものとする。また、図2におい
て、横軸は、第1のトランジスタ1のベース電流を、縦
軸は、出力端子12における電圧または第1のトランジ
スタ1のコレクタ電圧を表すものとする。最初に、第1
のトランジスタ1のベース電流が供給されていない状態
にある場合、すなわち、図2においては、A点で示され
た領域における動作について説明する。この場合、第1
及び第2のトランジスタ1,2のいずれにも電流が流れ
ないため、第2のトランジスタ2のベースには、電源ラ
インとアース間の電圧、すなわち、電源電圧Vccを第1
及び第2の抵抗器5,6による分圧比で分圧した分圧電
圧が印加されることとなる。ここで、分圧電圧は、先の
前提条件より、Vcc×{R2/(R1+R2)}=Vc
c/2となる。また、この場合、第2のトランジスタ2
は電流が流れていないため、そのベース・エミッタ間電
圧Vbe2は、ほぼ0vであり、そのため、第1のトラン
ジスタ1のコレクタ・エミッタ間の電圧Vce1は、第2
のトランジスタ2のベース電圧同様、Vcc/2とな
る。
【0014】一方、第2のトランジスタ2のコレクタ・
エミッタ間の電圧Vce2は、第2のトランジスタ2のコ
レクタ電流が流れず、負荷抵抗器9には電圧降下が生じ
ないため、Vce2=Vcc−Vce1=Vcc−(Vcc/2)の
電圧となる。すなわち、第1のトランジスタ1にベース
電流が供給されず、第1及び第2のトランジスタ1,2
が共に非動作状態となる際には、これら第1及び第2の
トランジスタ1,2には、電源電圧がVccであるにも関
わらず、電源電圧のほぼ1/2の電圧がそれぞれ印加さ
れるだけとなる。
【0015】次に、第1のトランジスタ1のベースにベ
ース電流が供給される場合について説明する。まず、第
1のトランジスタ1のベース電流が供給され始めて、ベ
ース電流が零の状態から徐々に所定値まで増加してゆく
場合、すなわち、図2において、A点からB点までの領
域の動作について説明する。第1のトランジスタ1へ図
示されない前段の回路からベース電流が注入され始める
と、それに伴い第1のトランジスタ1のコレクタ電流も
流れ始める。ここで、第2のトランジスタ2は、ベース
接地であり、未だ飽和してない状態であれば、ベース電
流は無視できる程度に小さいため、第1のトランジスタ
1のコレクタ電流とほぼ同じ電流がコレクタ電流として
流れ始めることとなる。
【0016】その結果、負荷抵抗器9にも電流が流れる
ため、その電流の大きさに比例した電圧降下が発生し、
出力端子12における電圧は、Vcc−RL×Iとなる
(図2の実線の特性線参照)。なお、ここで、RLは、
負荷抵抗器9の抵抗値、Iは、負荷抵抗器9を流れる電
流であるとする。そして、この場合、第2のトランジス
タ2のベース電流は、先に述べたように小さく無視でき
るとすれば、ベース電位の降下も無視することができ、
その結果、第1のトランジスタ1のコレクタ・エミッタ
間の電圧Vce1は、Vce1=(Vcc/2)−Vbe2とな
る。ここで、Vbe2は、第2のトランジスタ2のベース
・エミッタ間電圧である。また、第2のトランジスタ2
のコレクタ・エミッタ間の電圧Vce2は、Vce2=(出力
端子12の電圧)−Vbe2となる。入力電流の増加に伴
い第1のトランジスタ1のコレクタ電流が増加すると、
やがて負荷抵抗器9における電圧降下RL×Iが大きく
なり、第2のトランジスタ2のコレクタ・エミッタ間の
電圧Vce2が飽和状態に入ることとなる(図2において
はB点にあたる)。
【0017】そして、さらに第1のトランジスタ1のコ
レクタ電流が増してゆくと、第2のトランジスタ2のエ
ミッタ電流も増すが、電流増幅率hfeが極端に低下し、
そのままでは、第2のトランジスタ2は第1のトランジ
スタ1へ電流を流すことができなくなるので、不足分が
第2のトランジスタ2のベースからも供給されるように
なる。図2においては、B点からC点にかけての領域が
この場合の動作状態にあたる。第2のトランジスタ2の
ベースからも電流供給がなされるようになると、第2の
トランジスタ2は飽和状態のままで、そのベース電位
は、流れるベース電流に比例して生ずる第1の抵抗器5
における電圧降下分だけ低下してゆくこととなる。それ
に伴い、第2のトランジスタ2のコレクタ電位も低下し
てゆき、同時に出力端子12における電位も低下してゆ
くこととなる(図2のB点乃至C点の間参照)。
【0018】さらに第1のトランジスタ1のベース電流
が増加してゆくと、ついには第1のトランジスタ1も飽
和状態に至り(図2においてC点の状態)、出力端子1
2における電圧低下もそこで停止することとなる。この
状態においては、第1及び第2のトランジスタ1,2い
ずれもが飽和状態にあるため、出力端子12における電
位は、2×VceSATとなる。ここで、VceSATは、第1及
び第2のトランジスタ1,2の飽和電圧であり、いずれ
も同じ値であると仮定した場合のものである。
【0019】次に、第2の回路構成例について、図3を
参照しつつ説明する。なお、図1に示された回路構成例
における構成要素と同一のものについては、同一の符号
を付して、その詳細な説明は省略し、以下、異なる点を
中心に説明することとする。この第2の回路構成例にお
ける高耐圧出力回路S2は、直列接続されるトランジス
タを先の図1に示された回路構成例よりさらに一つ追加
し、全部で3つのトランジスタを直列接続して構成した
ものである。すなわち、この高耐圧出力回路S2は、第
1のトランジスタ1と第2のトランジスタ2の間に第3
のトランジスタ(図3においては「Q3」と表記)3を
設け、これらが次述するように直列接続された状態に設
けられてなるものである。なお、これら3つのトランジ
スタ1〜3は、いずれもnpn形のものである。
【0020】第1のトランジスタ1のコレクタは、第3
のトランジスタ3のエミッタに接続され、この第3のト
ランジスタ3のコレクタには、3つのトランジスタ1か
ら3の直列部分の一方の最端部に位置する第2のトラン
ジスタ2のエミッタが接続されて、第1乃至第3のトラ
ンジスタ1〜3が出力端子12とアースとの間に直列接
続されたものとなっている。また、電源端子13とアー
スとの間には、第3の抵抗器7と第4の抵抗器8が、電
源端子13側からこの順で直列接続されており、第3及
び第4の抵抗器7,8の相互の接続点は、第3のトラン
ジスタ3のベースに接続されて、所定のバイアス電圧が
印加されるようになっている。
【0021】次に、かかる構成における動作について説
明する。なお、基本的な動作は、先の図1に示された回
路構成例におけるものと同様であるので、以下、異なる
点を中心に説明することとする。まず、第1及び第2の
抵抗器5,6の相互の接続点に得られる分圧電圧をVB
1、第3及び第4の抵抗器7,8の相互の接続点に得ら
れる分圧電圧をVB2とすると、VB1>VB2が満足される
ように第1乃至第4の抵抗器5〜8の抵抗値を設定する
ことにより、第1乃至第3のトランジスタ1〜3は、第
1のトランジスタ1のベース電流が供給されない場合、
これら分圧電圧VB1,VB2に応じた電圧を分担すること
となる。
【0022】すなわち、例えば、第1及び第2の抵抗器
5,6の抵抗値を、相互の比がR1:R2=1:2とな
るように設定し、一方、第3及び第4の抵抗器7,8の
抵抗値を、相互の比がR3:R4=2:1となるように
設定したとする。この場合、VB1=Vcc×{R2/(R
1+R2)}=2Vcc/3となり、また、VB2=Vcc×
{R4/(R3+R4)}=Vcc/3となる。したがっ
て、第1のトランジスタ1のベース電流が零の状態にお
いては、第1乃至第3のトランジスタ1〜3のそれぞれ
のコレクタ・エミッタ間電圧は、いずれもほぼVcc/3
となる。
【0023】一方、第1のトランジスタ1のベースにベ
ース電流が供給され始めた場合の動作については、第1
のトランジスタ1のベース電流の増加と共に第2のトラ
ンジスタ2、第3のトランジスタ3、第1のトランジス
タ1の順で順次飽和に至る点を除けば、その基本的な動
作は、先の図1に示された回路構成例の場合と同様であ
る。すなわち、先の図1に示された回路構成例において
は、第1のトランジスタ1のベース電流が増加し、出力
電圧が大凡Vcc/2付近で第2のトランジスタ2が飽和
状態となり、その後、第1のトランジスタ1のコレクタ
電圧は、ベース電流のさらなる増大と共に低下してゆく
ものであった(図2参照)。
【0024】これに対して、この第2の回路構成例の場
合には、第1のトランジスタ1のベース電流の増大によ
り、最初に第2のトランジスタ2が飽和状態となり、さ
らなる第1のトランジスタ1のベース電流の増大によ
り、次に第3のトランジスタ3が飽和状態となり、その
後、第1のトランジスタ1のコレクタ電圧は、先の第1
の回路構成例の場合と同様にベース電流の増大と共に低
下してゆくものとなる。
【0025】例えば、先に述べたように、第1及び第2
の抵抗器1,2による分圧電圧VB1=2Vcc/3、第3
及び第4の抵抗器3,4による分圧電圧VB2=Vcc/3
と、それぞれ設定した場合、第2のトランジスタ2が飽
和状態となったところで、出力電圧は、大凡2Vcc/3
であり、第3のトランジスタ3が飽和状態となったとこ
ろで、出力電圧は、大凡Vcc/3となる。
【0026】上述したいずれの回路構成例においてもn
pnバイポーラトランジスタを用いたが、これに限定さ
れる必要はなく、pnpバイポーラトランジスタを用い
ても勿論良いものである。なお、この場合、トランジス
タの極性の違いに応じて、各部の電位、電流の設定がn
pnバイポーラトランジスタを用いた場合と逆となるの
は当然のことである。また、直列接続されるトランジス
タの数は、上述した回路構成例に限定される必要はな
く、これ以外の複数個を直列接続しても勿論良いもので
ある。さらに、それぞれのトランジスタのバイアス電圧
を設定する各々の抵抗器(第1乃至第4の抵抗器5〜
8)を、定電流源に置き換えても基本的に上述したと同
様の動作を得ることができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
同一種類の複数のバイポーラトランジスタを直列接続し
て出力回路を構成するようにしたので、従来と異なり、
接合型FETを用いることなく、トランジスタ単体で出
力回路を構成する場合に比して、より大きな出力電圧を
得ることができる。また、半導体素子としてバイポーラ
トランジスタだけを用いるようにしたので、従来と異な
り接合型FETとバイポーラトランジスタとが混在する
ことにより、いずれの半導体素子にも適する製造プロセ
スを選択する困難さを回避できると共に、チップ面積の
大型化や製造プロセスの複雑化を招くことない半導体集
積回路に適した高耐圧出力回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における高耐圧出力回路の
第1の回路構成例を示す回路図である。
【図2】図1に示された高耐圧出力回路における第1の
トランジスタのベース電流の変化に対する出力電圧の変
化及び第1のトランジスタのコレクタ電圧の変化を示す
特性線図である。
【図3】本発明の実施の形態における高耐圧出力回路の
第2の回路構成例を示す回路図である。
【図4】従来回路の一回路構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…第1のトランジスタ 2…第2のトランジスタ 3…第3のトランジスタ 5…第1の抵抗器 6…第2の抵抗器 7…第3の抵抗器 8…第4の抵抗器 9…負荷抵抗器 11…入力端子 12…出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のバイポーラトランジスタと、前記
    第1のバイポーラトランジスタと同一種類の第2のバイ
    ポーラトランジスタとが直列接続され、 前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタには、負
    荷抵抗器を介して所定の第1の電圧が印加される一方、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベースには、所定
    のバイアス電圧が印加され、 前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタは、第2
    の電圧に保持され、 前記第1のバイポーラトランジスタのベースが入力端と
    される一方、 前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタが出力端
    とされてなることを特徴とする高耐圧出力回路。
  2. 【請求項2】 第1の抵抗器と第2の抵抗器とが直列接
    続され、前記第1の抵抗器の一端は、第1の電圧に、前
    記第2の抵抗器の一端は、第2の電圧に、それぞれ保持
    され、 前記第1の抵抗器と前記第2の抵抗器の相互の接続点が
    第2のバイポーラトランジスタのベースに接続されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の高耐圧出力回路。
  3. 【請求項3】 少なくともいずれか一方の抵抗器を定電
    流源としたことを特徴とする請求項2記載の高耐圧出力
    回路。
  4. 【請求項4】 ベースが入力端とされる第1のバイポー
    ラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタ
    と同一種類の複数のバイポーラトランジスタとが直列接
    続され、 前記複数のバイポーラトランジスタの内、最端部に位置
    するバイポーラトランジスタのコレクタには、負荷抵抗
    器を介して所定の第1の電圧が印加され、 前記第1のトランジスタのエミッタは、第2の電圧に保
    持される一方、 前記複数のバイポーラトランジスタの各々のベースに
    は、それぞれ所定のバイアス電圧が印加され、 前記最端部に位置するバイポーラトランジスタのコレク
    タが出力端とされてなることを特徴とする高耐圧出力回
    路。
  5. 【請求項5】 各々のバイポーラトランジスタのバイア
    ス電圧は、それぞれ少なくとも2つの抵抗器が直列接続
    され、その直列部分の一端は第1の電圧に、他端は第2
    の電圧に、それぞれ保持され、 前記2つの抵抗器の相互の接続点が前記バイポーラトラ
    ンジスタのベースに接続されて得られることを特徴とす
    る請求項4記載の高耐圧出力回路。
  6. 【請求項6】 2つの抵抗器の内、すくなくとも一方を
    定電流源としたことを特徴とする請求項5記載の高耐圧
    出力回路。
JP11133660A 1999-05-14 1999-05-14 高耐圧出力回路 Pending JP2000323935A (ja)

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