JPH08264380A - 高圧コンデンサ用ブッシング及びその製造方法 - Google Patents

高圧コンデンサ用ブッシング及びその製造方法

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JPH08264380A
JPH08264380A JP9134795A JP9134795A JPH08264380A JP H08264380 A JPH08264380 A JP H08264380A JP 9134795 A JP9134795 A JP 9134795A JP 9134795 A JP9134795 A JP 9134795A JP H08264380 A JPH08264380 A JP H08264380A
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external bolt
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taper
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flange
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Yuichi Ito
裕一 伊藤
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Marcon Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード線のインダクタンスによる電圧の誘起
を無くし、絶縁スリーブの損傷、及びリード線の断線を
防止する。 【構成】 下端部にケースの上蓋2を、上端部に外部ボ
ルト端子8を有するフランジ3をはんだ付けした碍子1
と、外部ボルト端子8に絶縁スリーブ7を被覆したコン
デンサ素体からのリード線6を接続した構成において、
フランジ3はその中心に外面側に開いたテーパ4及びこ
のテーパの内面側に連設されたテーパ5を形成してあ
り、前記外部ボルト端子8は外面側からナット9によっ
て締め付けられ、はんだ付けされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インパルス用などの高
圧コンデンサに使用するコンデンサ用ブッシング及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧コンデンサ用ブッシングは、
図3に示すような構造のものが用いられていた。すなわ
ち、碍子21はその下端部をコンデンサケースの上蓋2
2にはんだ付けし、上端部には外部ボルト端子23を有
するフランジ24をはんだ付けしている。このフランジ
24は、前記外部ボルト端子23を削り出し、又ははん
だ付けなどの溶接によって具備しており、碍子21内部
においてコンデンサ素体からのリード線25をビスなど
のねじ26止めによって接続している。なお、27は、
リード線25を束ね外部ボルト端子23へ接続する圧着
端子であり、28はリード線25を絶縁する例えば紙管
スリーブからなる絶縁スリーブ、29はリード線25と
コンデンサ素体からのリード線30とを接続する圧着ス
リーブ、31はリード線30に被覆した紙管スリーブか
らなる絶縁スリーブである。
【0003】このような構成のフランジは、次のように
して組み立てられる。すなわち、リード線25は、圧着
端子27によって束ねられ、ねじ26でフランジ24の
内面に接続される。このリード線25に紙管スリーブ2
8を被覆し、この状態でフランジ24を碍子21の上端
部にはんだ付けする。
【0004】碍子21のリード線25とコンデンサ素体
からのリード線30との接続は、両者を引き寄せ圧着ス
リーブ29に挿入し、この圧着スリーブ29を潰して行
うが、コンデンサ素体からのリード線30は、このリー
ド線接続作業が、上蓋22から碍子21を開いた状態で
行われるため長くしなければならない。したがって、碍
子21を上蓋22にはんだ付けすると、接続されたリー
ド線25及び30の長さは余剰部分が生じ、この余剰な
長さは、碍子21の中空部分に押し込まれる。前述のよ
うに、リード線25及び30は、紙管スリーブ28及び
31によって被覆されているから、碍子21の中空部分
に押し込まれたリード線25と30及び紙管スリーブ2
8及び31は、この中空部分の中でループ状になる。こ
のループ状のリード線25及び30は、リード線のイン
ダクタンスの影響で電流が流れるたびに電圧を誘起し、
紙管スリーブ28及び31が破損したり、この破損によ
ってリード線25、30間に放電が起こり、断線するな
どの問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の高圧コンデンサ用ブッシングでは、碍子21の中空
部分にループ状に押し込まれたリード線25、30のイ
ンダクタンスにより、このリード線25、30に電流が
流れるたびに電圧が誘起され、紙管スリーブ28、31
の損傷を生ずる場合があり、この損傷によるリード線2
5、30間で生ずる放電によって断線するなどの問題点
を有していた。
【0006】本発明は、上記の欠点を除去するために成
されたもので、リード線を適宜な長さにすることによっ
て、リード線が碍子の中空部分でループ状にならないよ
うに構成したものである。このような構成にしたことに
より、リード線のインダクタンスによる電圧の誘起を無
くし、紙管スリーブの損傷、及びリード線の断線を防止
することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下端部にコン
デンサケースの上蓋を、上端部に外部ボルト端子を有す
るフランジをはんだ付けした碍子と、前記外部ボルト端
子に絶縁スリーブを被覆したコンデンサ素体からのリー
ド線を接続した高圧コンデンサ用ブッシングにおいて、
前記フランジはその中心に外面側に開いたテーパ及びこ
のテーパの内面側に連設された外部ボルト端子係止部を
形成してあり、前記外部ボルト端子は外面側からナット
によって締め付けられ、はんだ付けされていることを特
徴とする高圧コンデンサ用ブッシングである。
【0008】
【作用】本発明になる高圧コンデンサ用ブッシング及び
その製造方法では、適宜な長さのリード線を接続した外
部ボルト端子を、フランジに設けたテーパに挿入してナ
ットで締め付けた後、はんだ付けするものである。した
がって、リード線がループ状にならないので、リード線
のインダクタンスによる電圧の誘起が生じないから、こ
の電圧によって前記のリード線を被覆している紙管スリ
ーブなどの絶縁スリーブが損傷することはなく、この結
果、絶縁スリーブの損傷によるリード線間の放電が発生
しないから、リード線が断線することがない作用効果を
得ることができる。
【0009】
【実施例】本発明の特徴は、碍子の上端部にはんだ付け
するフランジと外部ボルト端子を別個に構成し、フラン
ジの外面において前記外部ボルト端子をナットで締め付
けるようにしたことによって、リード線の長さを短い適
宜なものにしたものである。この構成によって、リード
線がループ状になることはなく、絶縁スリーブの損傷
や、これに伴って発生するリード線の断線を回避するこ
とができる。
【0010】以下、本発明を図1に示す実施例で説明す
る。
【0011】碍子1はその下端部をコンデンサケースの
上蓋2にはんだ付けし、上端部にはフランジ3をはんだ
付けしている。このフランジ3は、その中心に外面側に
開いたテーパ4、及びこのテーパ4の内面側に連設され
た外部ボルト端子係止部、例えば内面側に開いたテーパ
5を形成してある。このような碍子1の中空部分には、
コンデンサ素体(図示せず)から導出したリード線6
が、絶縁スリーブ、例えば紙管スリーブ7を被覆してそ
の先端部分を外部ボルト端子8に接続されている。さら
にこの外部ボルト端子8は、そのボルト部を前記テーパ
4に挿入して、ナット9によって締め付けられ、ナット
9及びボルトの根本部ははんだ付けされ、密閉される。
前記ナット9は、テーパ4に合致する外面を有し、また
外部ボルト端子8はボルト部の下にテーパ5、すなわち
外部ボルト端子係止部に合致する係止部10を形成して
ある。したがって、前述の外部ボルト端子8をナット9
で締め付けたとき、係止部10がテーパ5によって係止
され、緊密に締められることとなる。
【0012】以上のように構成してなる高圧コンデンサ
用ブッシングは、例えば次のようにして組み立てられ
る。まず、ケース(図示せず)にコンデンサ素体(図示
せず)を収容し、上蓋2をはんだ付けし、素体から導出
したリード線6は、紙管スリーブ7のような絶縁スリー
ブを被覆してその先端を外部ボルト端子8にはんだ付け
により接続される。一方、碍子1はフランジ3をはんだ
付けしてある。前記外部ボルト端子8は、フランジ3に
形成されたテーパ4に挿入し、このボルト部をナット9
で締め付けた後、はんだ付けする。このようにして、外
部ボルト端子8をフランジ3に固定した碍子1は、その
下端部をケースの上蓋2にはんだ付けして密閉する。
【0013】以上のように構成してなる高圧コンデンサ
用ブッシングでは、リード線6が前記のような組み立て
方法を採用したことにより従来より短い適宜な長さにな
るので、碍子1の中空部分でほぼ垂直な状態に挿入され
る。したがって、リード線がループ状になることによっ
て生ずるインダクタンスの発生を防止でき、このインダ
クタンスによって誘起される電圧も発生することがな
い。そして、従来この電圧によってループ状になったリ
ード線間に生じていた放電による絶縁スリーブの損傷、
及びリード線の断線を防止することができる。
【0014】なお、上記実施例では、外部ボルト端子係
止部として内面側に開いたテーパをフランジに形成した
構成について述べたが、例えば図2に示すような突起を
外部ボルト端子に設けても同様の作用効果を得ることが
できる。
【0015】また、上記実施例では、上蓋2をケースに
はんだ付けした後、碍子1とフランジ、碍子1と上蓋2
とをはんだ付けした場合について述べたが、碍子とフラ
ンジ、碍子と上蓋をはんだ付けして組み立てた後、上蓋
をケースにはんだ付けして密閉してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、碍子の
中空部分においてリード線がループ状になることはない
から、インダクタンスによる電圧の誘起もない。したが
って、この電圧によって生ずる放電、及びこの放電によ
る絶縁スリーブの損傷や、リード線の断線のない高圧コ
ンデンサ用ブッシングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧コンデンサ用ブッシングの一実施
例を示す一部正断面図。
【図2】本発明になる外部ボルト端子係止部の他の実施
例を示す正断面図。
【図3】従来の高圧コンデンサ用ブッシングを示す一部
正断面図。
【符号の説明】
1…碍子 2…上蓋 3…フランジ 4…テーパ 5…テーパ 6…リード線 7…絶縁スリーブ 8…外部ボルト端子 9…ナット 10…係止部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部にコンデンサケースの上蓋をはん
    だ付けし、上端部に外部ボルト端子を有するフランジを
    はんだ付けした碍子と、前記外部ボルト端子に接続した
    コンデンサ素体からのリード線と、このリード線を被覆
    した絶縁スリーブとを具備した高圧コンデンサ用ブッシ
    ングにおいて、前記フランジはその中心に外面側に開い
    たテーパ及びこのテーパの内面側に連設された外部ボル
    ト端子係止部を形成してあり、外部ボルト端子は外面側
    からナットによって締め付けられ、はんだ付けされてい
    ることを特徴とする高圧コンデンサ用ブッシング。
  2. 【請求項2】 外部ボルト端子係止部が内面側に開いた
    テーパであることを特徴とする請求項1に記載の高圧コ
    ンデンサ用ブッシング。
JP09134795A 1995-03-25 1995-03-25 高圧コンデンサ用ブッシング及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3323358B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103021591A (zh) * 2012-11-27 2013-04-03 青岛吉澳尔电子有限公司 高压并联电容器用绝缘套管

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