JP3902480B2 - マグネトロン及びマグネトロンの製造方法 - Google Patents

マグネトロン及びマグネトロンの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ等に搭載されマイクロ波を発生させるマグネトロン及びマグネトロンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の典型的なマグネトロンのフィルタ構成を示すもので、貫通コンデンサ100と一体に設けられたアース板101をシールドケース102の側面に固定し、フェライトからなるコア103の表面を絶縁処理した巻線が巻回されたインダクタコイル104の一端を、マグネトロン本体105の陰極端子106に、他端を貫通コンデンサ100の中心導体107に接続することで、ローパスフィルタが構成され、ライン上の雑音を遮断できるようになっている。そして、シールドケース102の開口部は蓋108によりカバーされており、空中にも雑音が漏れない構造となっている。
【0003】
このような構造のマグネトロンでは、一般にセラミック等の絶縁物からなるステム絶縁体109によって電気的に分離され、マグネトロン本体105、シールドケース102、蓋108がアース電位、それに対して陰極端子106、インダクタコイル104、貫通コンデンサ100の中心導体107には負の高電位、例えば4kVの高電圧が印加されて動作している。このようにインダクタコイル104には高電圧が印加されることから、国際規格IEC60335−1等において、インダクタコイル104の外面とシールドケース102及び蓋108との空間距離(図4中、A及びB)を14.5mm以上確保するように安全規格が規定されている。そこで、シールドケース102がマグネトロン本体105の軸方向において大型化しないために、矢印で示したインダクタコイル104の外面と蓋108との距離Aと、前記インダクタコイル104の外面とシールドケース102との距離Bとは同じ高さ、即ち14.5mmとなるように、前記貫通コンデンサ100のアース板101は、前記シールドケース12に取り付けられている。
【0004】
しかしながら、上記構成では、ステム絶縁体109の沿面を介して放電が起きる場合もあるため、ステム絶縁体109とシールドケース102との沿面距離を充分確保する必要がある。この問題を解決するため、この沿面距離を長くする方法が考えられるが、ステム絶縁体109の高さを高くすると、陰極端子106の位置も蓋108側に近づくことから、沿面放電は起きにくくなるが、インダクタコイル104の先端部104aと陰極端子106との位置ずれが生じて接続がしにくくなったり、貫通コンデンサ100のアース板101を位置ずれした分だけ下側に変更してシールドケース102に固定しなければならないために、規定された空間距離を確保するために、シールドケース102の大型化をまねいたりするといった問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ステム絶縁体からの放電を防止し、マグネトロンの軸方向においてコンパクトなシールドケースを有するマグネトロン及びマグネトロンの製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、マグネトロン本体の一部を構成するステム絶縁体に固着された一対の陰極端子に一端が接続されるインダクタコイルと、該インダクタコイルの他端に接続されるコンデンサと、該コンデンサが固定され、前記インダクタコイルを囲む面開口のケースと、該ケースの開口部を塞ぐ蓋とを備え、前記インダクタコイルは、コイルが形成された巻線部と、前記インダクタコイルの一端側で前記巻線部から延びる延長線部とで形成され、該延長線部の前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に斜めに延長する傾斜部を形成し、前記インダクタコイルの一端を、前記基端部よりも前記蓋側に位置させたことを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、前記ステム絶縁体と前記ケースとの沿面距離を長くするために、前記ステム絶縁体の高さを高くする場合、前記陰極端子の位置も高くした分だけ前記蓋側に近づくが、前記インダクタコイルの前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に斜めに延長する傾斜部を形成し、前記インダクタコイルの一端を、前記基端部よりも前記蓋側に位置させたので、前記コンデンサと前記ケースとの取り付け位置を前記蓋側に変更しなくても、前記インダクタコイルの一端と前記陰極端子とを同一高さにすることができるため、接続が容易であり、また、国際規格IEC60335−1等で規定された前記インダクタコイルの外面と前記蓋側との空間距離14.5mm以上が確保でき、マグネトロンが大型化することも抑制できる。
【0008】
また、前記インダクタコイルの前記一端を前記延長線部の基端部よりも前記蓋側になるように成形する際、前記延長線部の基端部から前記一端にかけて緩やかに傾斜させることで、略直角に段差をつける場合に比べ、前記インダクタコイルの線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できる。
【0009】
更に、それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたことを特徴とするので、前記インダクタコイルを共通部品として使用することで、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスを低減できる。
【0010】
また、マグネトロン本体の一部を構成するステム絶縁体に固着された一対の陰極端子に一端が接続されるインダクタコイルと、該インダクタコイルの他端に接続されるコンデンサと、該コンデンサが固定され、前記インダクタコイルを囲む面開口のケースと、該ケースの開口部を塞ぐ蓋とを備え、前記インダクタコイルに、コイルが形成された巻線部と、該巻線部から延びる延長線部とを形成し、該延長線部の前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、それぞれの前記インダクタコイルの他端を前記コンデンサに接続させて前記インダクタコイルと前記コンデンサとを一体化するとともに、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に傾斜部を形成して、前記インダクタコイルの一端が、前記基端部よりも前記蓋側に位置するように成形し、この成形後に前記コンデンサを前記ケースへ固定し、且つ、前記インダクタコイルの一端を前記陰極端子へ接続させたことを特徴とする。
【0011】
上記製造方法によれば、前記ステム絶縁体と前記ケースとの沿面距離を長くするために、前記ステム絶縁体の高さを高くする場合、前記陰極端子の位置も高くした分だけ前記蓋側に近づくが、前記インダクタコイルの前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、それぞれの前記インダクタコイルの他端を前記コンデンサに接続させて前記インダクタコイルと前記コンデンサとを一体化するとともに、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に傾斜部を形成して、前記インダクタコイルの一端が、前記基端部よりも前記蓋側に位置するように成形しているので、前記コンデンサと前記ケースとの取り付け位置を前記蓋側に変更しなくても、前記インダクタコイルの一端と前記陰極端子とを同一高さにすることができるため、接続が容易であり、また、国際規格IEC60335−1等で規定された前記インダクタコイルの外面と前記蓋側との空間距離14.5mm以上が確保でき、マグネトロンが大型化することも抑制できる。また、前記インダクタコイルの他端を前記コンデンサへ接続する際、前記インダクタコイルに外的な力が加わって前記インダクタコイルの一端の高さがずれても、前記傾斜部を成形する工程で高さのずれを修正できるため、前記インダクタコイルの一端と前記陰極端子の接続作業が安定し、自動化を図ることができる。
【0012】
また、前記インダクタコイルの前記一端を前記延長線部の基端部よりも前記蓋側になるように成形する際、前記延長線部の基端部から前記一端にかけて緩やかに傾斜させることで、略直角に段差をつける場合に比べ、前記インダクタコイルの線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できる。
【0013】
更に、それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたことを特徴とするので、前記インダクタコイルを共通部品で使用することで、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスを低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図面に基づき詳述する。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例を示すマグネトロンの要部縦断面図、図2は、図1における要部の平面図、図3は、同マグネトロンの組立図である。
【0016】
1は、フィラメント及びアノード(いずれも図示しない)等を有するマグネトロン本体である。
【0017】
2は、前記マグネトロン本体1の一部を構成する筒状金属容器で、該筒状金属容器2には、円柱状に形成されたアルミナセラミック等から成る高耐熱性のステム絶縁体3がろう付けによって気密接合されている。
【0018】
4は、前記ステム絶縁体3の底面にろう付けによって気密接合された一対の陰極端子である。
【0019】
5は、前記陰極端子4から伝搬されてくる不要な雑音を遮断する貫通コンデンサで、外部端子6と導通する中心導体7に後述するインダクタコイル8の他端が接続されている。
【0020】
8は、前記貫通コンデンサ5と前記陰極端子4との間に設けられ、前記陰極端子4から伝搬されてくる不要な雑音を遮断もしくは減衰させる一対のインダクタコイルである。
【0021】
前記インダクタコイル8は、直径1.4mmの耐熱性絶縁樹脂を被膜した銅線を、フェライトから成る外径5mmの円柱状のコア8aに、約9.5ターン巻回されたコア形インダクタ部8bと、前記コア8aを有しないで約4.5ターン巻回された空芯型インダクタ部8cとから構成され、前記コア形インダクタ部8bと前記空芯型インダクタ部8cの径は、それぞれ7.8mmとなるように形成されている。そして、前記インダクタコイル8の一端には、前記空芯型インダクタ部8cからこの空芯型インダクタ部8c側に延びる延長線部8dが形成されている。また、図1に示すように、前記延長線部8dの前記空芯型インダクタ部8cから延び始める基端部8eは、前記コア形インダクタ部8b及び前記空芯型インダクタ部8cの径の略中心に位置し、前記延長線部8dの先端部8fと基端部8eとの間には傾斜部8gが形成され、前記延長線部8dの先端部8fは、前記コア形インダクタ部8b及び前記空芯型インダクタ部8cの径の略中心よりも前記蓋11側、即ち、前記基端部8eよりも約2mm、前記蓋11側に位置するようになっている。そして、前記延長線部8dの先端部8fは、前記陰極端子4に各々接続されている。
【0022】
ところで、前記陰極端子4の左右に接続される前記インダクタコイル8は、左右どちらにも使用できるように同一形状に形成されており、一つの部品を共通部品として使用することで、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスの低減を図ることができるようになっている。
【0023】
9は、前記インダクタコイル8を囲む底面開口の金属製のシールドケースで、該シールドケース9の側面には前記貫通コンデンサ5に一体化されたアース板10が取り付けられことにより、前記貫通コンデンサ5が前記シールドケース9に固定されている。
【0024】
11は、前記シールドケース9の開口部を覆う金属製の蓋で、前記シールドケース9とともに雑音が空中に漏れないようにしている。
【0025】
上記構成のマグネトロンは、前記貫通コンデンサ5の外部端子6に、約4kVの負の高電圧が印加されて動作している。動作時においては、前記ステム絶縁体3によって電気的に分離されるので、前記マグネトロン本体1、前記シールドケース9、前記蓋11がアース電位で、それに対し前記陰極端子4、前記インダクタコイル8、前記貫通コンデンサ5の中心導体7が高電位となっている。
【0026】
また、前記インダクタコイル8の外面と前記シールドケース9及び前記蓋11との空間距離は、国際規格IEC60335−1等で規定された14.5mm以上が確保されるように、前記貫通コンデンサ5のアース板10を前記シールドケース9に取り付けられている。更に、前記ステム絶縁体3の沿面を介して前記シールドケース9への放電が起きる場合もあるため、本実施例では、前記ステム絶縁体3の沿面距離を十分確保するために、前記ステム絶縁体3の高さを、従来よりも約2mm高くした構成としている。
【0027】
また、通常前記ステム絶縁体3の高さが高くなると、前記陰極端子4の位置も高くした分だけ(本実施例では約2mm)前記蓋11側に近づくが、本実施例の構成では、前記延長線部8dの前記空芯型インダクタ部8cから延び始める基端部8eと、前記先端部8fとの間に前記傾斜部8gを形成することで、前記延長線部8dの先端部8fが、前記コア形インダクタ部8b及び前記空芯型インダクタ部8cの径の略中心よりも約2mm、前記蓋11側に位置するため、前記貫通コンデンサ5のアース板10と前記シールドケース9との取り付け位置を前記蓋11側に変更しなくても、前記陰極端子4と前記延長線部8dの先端部8fとを同じ高さにすることができ、前記延長線部8dの先端部8fと前記陰極端子4とを容易に接続できる。従って、前記インダクタコイル8の外面と前記蓋11側との空間距離Aと前記インダクタコイル8の外面と前シールドケース9側との空間距離Bもそのままであり、国際規格IEC60335−1等で規定された14.5mm以上確保するために前記シールドケース9を高くする必要がなくなり、マグネトロンが大型化することを抑制できるという効果がある。
【0028】
また、前記延長線部8dの先端部8fを基端部8eよりも前記蓋11側になるように成形する際、前記基端部8eから前記先端部8fにかけて緩やかに傾斜するように前記傾斜部8gを形成しているので、略直角に段差をつける場合に比べ、前記インダクタコイル8の銅線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できるという効果がある。
【0029】
また、それぞれの前記インダクタコイル8は、前記陰極端子4の左右どちらにも使用できるように同一形状に形成されているので、一つの部品を共通部品として使用することで、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスの低減を図ることができるという効果がある。
【0030】
ところで、本実施例では、インダクタコイル8に延長線部8dを形成したが、延長線部を形成せずに、空芯型インダクタ部8の一端を直接陰極端子4に接続しても構わない。
【0031】
また、コア形インダクタ部8bと、コアを有しない空芯型インダクタ部8cとから構成したが、抑制したい雑音に応じて、コア形インダクタ部のみ、あるいは空芯形インダクタ部のみ等あらゆるコイルの形態でも構わない。
【0032】
次に、上記構成における組立方法について、図3に基づいて説明する。
【0033】
まず、前記インダクタコイル8の他端を前記貫通コンデンサ5の中心導体7に当接させた後、銅線の先端をアーク溶接にて溶かして前記中心導体7に接続し、前記インダクタコイル8と前記貫通コンデンサ5とを一体化させる。
【0034】
次に、先端に傾斜面を有する2つの成形治具J、Jで、上と下から前記延長線部8dを挟み込んで押圧し、前記先端部8fと前記基端部8eとの間に前記傾斜部8gを形成し、前記先端部8fが、前記基端部8eに対して約2mm、即ち、前記コア形インダクタ部8b及び前記空芯型インダクタ部8cの径の略中心よりも前記蓋側に位置になるように成形する。
【0035】
次に、前記貫通コンデンサ5のアース板10を前記シールドケース9の側面に取り付け、前記延長線部8dの先端部8eが前記陰極端子4に当接した後、銅線の先端をアーク溶接にて溶かして接続する。
【0036】
そして、前記シールドケース9の底面開口部を覆う前記蓋11を取り付ける。
【0037】
上記製造方法により、前記インダクタコイル8と前記コンデンサ5とを一体化してから前記傾斜部8gを成形することで、前記インダクタコイル8を前記コンデンサ5へ接続する際、前記インダクタコイル8に外的な力が加わって前記延長線部8dの先端部8eの高さがずれても、前記傾斜部8gを成形する工程で前記先端部8eの高さのずれを修正できるため、前記延長線部8dの先端部8eと前記陰極端子4との接続作業が安定し、自動化を図ることができるという効果がある。
【0038】
また、前記延長線部8dの先端部8fを基端部8eよりも前記蓋11側に位置するように成形する際、前記基端部8eから前記先端部8fにかけて緩やかに傾斜するように前記傾斜部8gを形成したので、略直角に段差をつける場合に比べ、前記インダクタコイル8の銅線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できるという効果がある。
【0039】
更に、それぞれの前記インダクタコイル8は、前記陰極端子4の左右どちらにも使用できるように同一形状に形成されているので、一つの部品を共通部品として使用することで、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスを低減できるという効果がある。
【0040】
本発明の請求項1によると、前記ステム絶縁体の沿面距離を長くするために、前記ステム絶縁体の高さを高くしたとき、前記コンデンサの取り付け位置を前記蓋側に変更しなくても、前記陰極端子と前記インダクタコイルの一端とは同じ高さの位置となり、前記ステム絶縁体の沿面放電が防止できると共に、前記ケースを高くせずに国際規格IEC60335−1等で規定された前記インダクタの外面と前記蓋側との空間距離14.5mm以上が確保でき、マグネトロンが大型化することを抑制できる等の効果を奏する。
【0041】
また、前記傾斜部を形成する際、前記延長線部の基端部から前記一端にかけて緩やかに傾斜させることで、前記インダクタコイルの線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できる等の効果を奏する。
【0042】
本発明の請求項によると、それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたので、前記インダクタコイルを共通部品として使用できることから、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスの低減を図ることができる等の効果を奏する。
【0043】
本発明の請求項によると、前記ステム絶縁体の沿面距離を長くするために、前記ステム絶縁体の高さを高くしたとき、前記コンデンサの取り付け位置を前記蓋側に変更しなくても、前記陰極端子と前記インダクタコイルの一端とは同じ高さの位置となり、前記ステム絶縁体の沿面放電が防止できると共に、前記ケースを高くせずに国際規格IEC60335−1等で規定された前記インダクタの外面と前記蓋側との空間距離14.5mm以上が確保でき、マグネトロンが大型化することを抑制できる。また、前記インダクタコイルを前記コンデンサへ接続する際、前記インダクタコイルに外的な力が加わって前記延長線部の一端の高さがずれても、前記傾斜部を成形する工程で高さのずれを修正できるため、前記延長線部の一端と前記陰極端子の接続作業が安定し、自動化を図ることができる等の効果を奏する。
【0044】
また、前記傾斜部を形成する際、前記延長線部の基端部から前記一端にかけて緩やかに傾斜させることで、前記インダクタコイルの線に亀裂もしくは破断等が発生することを防止できる等の効果を奏する。
【0045】
本発明の請求項によると、それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたので、前記インダクタコイルを共通部品として使用できることから、部品管理コスト及び製造工程における作業ロスの低減を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すマグネトロンの要部縦断面図である。
【図2】図1における要部の平面図である。
【図3】同マグネトロンの組立図である。
【図4】従来のマグネトロンの要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン本体
3 ステム絶縁体
4 陰極端子
8 インダクタコイル
5 貫通コンデンサ(コンデンサ)
9 シールドケース(ケース)
11 蓋
8f 先端部(一端)
8b コア型インダクタ部(巻線部)
8c 空芯型インダクタ部(巻線部)
8d 延長線部
8e 基端部
8g 傾斜部

Claims (4)

  1. マグネトロン本体の一部を構成するステム絶縁体に固着された一対の陰極端子に一端が接続されるインダクタコイルと、該インダクタコイルの他端に接続されるコンデンサと、該コンデンサが固定され、前記インダクタコイルを囲む面開口のケースと、該ケースの開口部を塞ぐ蓋とを備え、前記インダクタコイルは、コイルが形成された巻線部と、前記インダクタコイルの一端側で前記巻線部から延びる延長線部とで形成され、該延長線部の前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に斜めに延長する傾斜部を形成し、前記インダクタコイルの一端を、前記基端部よりも前記蓋側に位置させたことを特徴とするマグネトロン。
  2. それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたことを特徴とする請求項記載のマグネトロン。
  3. マグネトロン本体の一部を構成するステム絶縁体に固着された一対の陰極端子に一端が接続されるインダクタコイルと、該インダクタコイルの他端に接続されるコンデンサと、該コンデンサが固定され、前記インダクタコイルを囲む面開口のケースと、該ケースの開口部を塞ぐ蓋とを備え、前記インダクタコイルに、コイルが形成された巻線部と、該巻線部から延びる延長線部とを形成し、該延長線部の前記巻線部から延び始める基端部を前記インダクタコイルの径の略中心に位置させ、それぞれの前記インダクタコイルの他端を前記コンデンサに接続させて前記インダクタコイルと前記コンデンサとを一体化するとともに、前記基端部と前記インダクタコイルの一端との間に傾斜部を形成して、前記インダクタコイルの一端が、前記基端部よりも前記蓋側に位置するように成形し、この成形後に前記コンデンサを前記ケースへ固定し、且つ、前記インダクタコイルの一端を前記陰極端子へ接続させたことを特徴とするマグネトロンの製造方法。
  4. それぞれの前記インダクタコイルは、同一形状に形成されたことを特徴とする請求項記載のマグネトロンの製造方法。
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