JPH08262550A - カメラの表示装置 - Google Patents

カメラの表示装置

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JPH08262550A
JPH08262550A JP7066137A JP6613795A JPH08262550A JP H08262550 A JPH08262550 A JP H08262550A JP 7066137 A JP7066137 A JP 7066137A JP 6613795 A JP6613795 A JP 6613795A JP H08262550 A JPH08262550 A JP H08262550A
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JP
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pointer
scale
camera
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JP7066137A
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English (en)
Inventor
Akio Nishizawa
彰夫 西澤
Hiroshi Wakabayashi
央 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点距離とそれに伴って変化する情報との対
応関係が明確で表示スペースも小さくて足りるカメラの
表示装置を提供する。 【構成】 指針41の回転駆動により各種情報を表示す
るカメラの表示装置において、指針41に複数の指示端
41a,41bを設ける。そして、一つの指示端41a
によりレンズの焦点距離を表示する第1の表示部41
a,42と、他の指示端41bにより焦点距離に伴って
変化する他の情報を表示する第2の表示部41b,43
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等に使用される
指針式の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの表示情報を従来のデジタル式で
表示するのではなく、アナログ式の指針により撮影駒数
や時計等を表示して視認性を向上させた装置が、例えば
特開平5−333418号公報で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被写体を一定の大きさ
で撮影するため、撮影距離の変化に応じて自動的にズー
ムレンズの焦点距離を変化させて撮影倍率を一定に維持
する定倍率撮影機能を備えたカメラでは、ズームレンズ
の焦点距離の調整範囲を越えて撮影距離が変化すると撮
影者のイメージ通りには撮影できない。また、撮影レン
ズの焦点距離に応じて内蔵ストロボの照射角が変化する
カメラでは、ズームレンズの焦点距離の変化に伴ってス
トロボ光の有効到達距離が複雑に変化する。
【0004】このように、ズームレンズ使用時には、焦
点距離の変化に伴って様々な撮影情報が変化するが、こ
れらの撮影情報と焦点距離との関係がどのように変化す
るのか経験ある撮影者によっても短時間では予測し難い
ので、現在の撮影距離が定倍率撮影が可能な範囲にある
のか、あるいはストロボ光の有効到達距離内にあるのか
等を視覚的に把握できる表示方法が望ましい。このよう
な表示を上述した指針式の表示装置で行なう場合、情報
毎に別々に指針と目盛を設けると、コストがかかる上に
表示装置が大型になる。
【0005】本発明の目的は、第1の情報とそれに伴っ
て変化する第2の情報、例えばカメラの焦点距離と、そ
れに伴って変化する他の情報、との対応関係の把握が容
易で、表示スペースも小さくて足りる表示装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図5に対
応付けて説明すると、請求項1の発明は、指針41の回
転駆動により各種情報を表示するカメラの表示装置に適
用される。そして、上述した目的は、指針41が複数の
指示端41a,41bを有し、一つの指示端41a側に
はレンズの焦点距離を表示する第1の表示部41a,4
2が、他の指示端41b側には焦点距離に伴って変化す
る他の情報を表示する第2の表示部41b,43がそれ
ぞれ設けられて達成される。請求項2の発明では、第1
の表示部41a,42および第2の表示部41b,43
の少なくともいずれか一方では、電気的表示手段45,
46(図10参照)により表示態様が変更可能とされ
る。上記電気的表示手段として、請求項7の発明では液
晶表示素子45,46が用いられる。上記第2の表示部
41b,43にて表示される情報として、請求項3の発
明では絞り値が、請求項4の発明では閃光装置のガイド
ナンバーが、請求項5の発明では閃光装置の照射光の有
効到達距離が、請求項6の発明では一定倍率撮影時の撮
影距離がそれぞれ採用されている。請求項8の発明で
は、撮影距離と閃光装置使用時の撮影可能範囲とを共通
の指針21により表示する。請求項9の発明では、指針
41の駆動により各種情報を表示する表示装置に適用さ
れる。そして、指針41が複数の指示端41a,41b
を有し、一つの指示端41b側には第1の情報を表示す
る第1の表示部41a,42が、他の指示端41b側に
は第1の情報に伴って変化する第2の情報を表示する第
2の表示部41b,43がそれぞれ設けられて上述した
目的が達成される。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、指針41の指示端41a
で焦点距離が表示され、他の指示端41bで焦点距離に
伴って変化する情報が表示される。したがって、焦点距
離と他の情報との対応関係を簡単に把握できる。焦点距
離と他の情報とが1:1の対応関係にないときは、請求
項2の発明により、第1の表示部41a,42または第
2の表示部41b,43のすくなくともいずれか一方
(図10では両方)を電気的表示手段45,46にて可
変表示可能とし、対応関係の変化に合わせて表示態様を
変更すればよい。請求項7の発明では液晶表示素子4
5,46にて表示態様が変更される。請求項3の発明で
は焦点距離を絞り値との対応関係が、請求項4の発明で
は焦点距離と閃光装置のガイドナンバーとの対応関係
が、請求項5の発明では焦点距離と閃光装置の照射光の
有効到達距離との対応関係が、請求項6の発明では焦点
距離と一定倍率撮影時の撮影距離との対応関係が簡単に
把握できる。請求項8の発明では、共通の指針21によ
り撮影距離と閃光装置使用時の撮影可能範囲とが表示さ
れ、両情報の対応関係を簡単に把握できる。請求項9の
発明では、指針41の指示端41aで第1の情報が表示
され、他の指示端41bで第1の情報に伴って変化する
第2の情報が表示される。したがって、第1の情報と第
2の情報との対応関係を簡単に把握できる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図11を参照して本発明をカメ
ラの表示装置に適用した実施例を説明する。 −第1の実施例− まず、図1〜図6を用いて第1の実施例を説明する。図
1は本発明の実施例であるカメラの上面図であり、図2
はそのカメラの正面図である。本実施例のカメラはカメ
ラボディ1の上面にアナログ表示器4,デジタル表示器
5,セレクトダイアル6,シャッタボタン7,定倍率撮
影モードボタン8,露出補正ボタン9,AFボタン10
およびコマンドダイアル11を備え、カメラ正面にズー
ムレンズ2,内蔵ストロボ3およびプログラムシフト・
絞りボタン12を備えている。
【0010】セレクトダイアル6は、指標「OFF」,
「P」,「A」のいずれかを指示する位置に切り換えら
れる。「OFF」の位置では電源がOFFとなり、
「P」の位置では、被写体の明るさに応じて絞り値とシ
ャッタスピードをカメラが自動的に決定するプログラム
自動露出モード(以下、Pモードと呼ぶ。)となり、
「A」モードの位置では、撮影者がコマンドダイアル1
1で設定した絞り値に合せてカメラがシャッタスピード
を決定する絞り優先自動露出モード(以下、Aモードと
呼ぶ。)となる。アナログ表示器4については後述す
る。デジタル表示器5は、セレクトダイアル6がPモー
ドやAモードの位置を指示するときにシャッタスピード
や絞り値を表示する。定倍率撮影モードボタン8は、被
写体を一定の大きさで撮影する定倍率撮影を指示するも
のである。すなわち、定倍率撮影モードボタン8が押さ
れると、その時点での撮影倍率が維持されるように撮影
距離に応じてズームレンズ2の焦点距離が自動的に調整
される。
【0011】コマンドダイアル11を単独で回すとズー
ムレンズ2の焦点距離が変化する。露出補正ボタン9を
押しながらコマンドダイアル11を回すと露出補正量が
変化し、AFボタン10を押しながらコマンドダイアル
11を回すとオートフォーカスモードとマニュアルフォ
ーカスモードとに切り替えられる。オートフォーカスモ
ードは、後述の測距装置1d(図4参照)が検出した被
写体距離に応じてズームレンズ2が自動的に合焦位置へ
駆動されるものである。さらに、セレクトダイアル6が
Pモードのときに、プログラムシフト・絞りボタン12
を押しながらコマンドダイアル11を回すと、適正露出
のままで絞り値とシャッタスピードの組合せが変更され
る。また、セレクトダイアル6がAモードのときに、プ
ログラムシフト・絞りボタン12を押しながらコマンド
ダイアル11を回すと、絞り値が選択される。
【0012】アナログ表示器4は各種の撮影情報を表示
するための指針式の表示器で、図3に詳細を示すよう
に、撮影距離情報を表示する表示部20、フィルムの撮
影駒数を表示する表示部30、露出補正量を表示する表
示部35、および焦点距離情報を表示する表示部40を
有する。表示部30は不図示のステッピングモータで回
転駆動される指針31と、撮影駒数を示す目盛32とを
有する。目盛32の英文字「E」からなる指標32aは
フィルムの不在を示す。目盛32は、カメラに装着され
るフィルムの最大撮影駒数である36駒分だけ設けられ
ている。露出補正表示部35は不図示のステッピングモ
ータで回転駆動される指針36と、補正値を示す目盛3
7とを有する。露出補正ボタン9およびコマンドダイア
ル11により露出補正値が設定されると、指針36が目
盛37上に付された数値「−2」〜「+2」の間の設定
された露出補正量を示す位置へ回転する。
【0013】表示部40は、不図示のステッピングモー
タで回転駆動される指針41と、指針41の右側に設け
られた第1の目盛42と、指針41の左側に設けられた
第2の目盛43とを有する。第1の目盛42はズームレ
ンズ2(図1,2参照)の焦点距離を示し、第2の目盛
43は、ズームレンズ2の開放絞り値を示している。な
お、図は、ズームレンズ2の焦点距離が35mm〜70mm
の間で変化し、開放絞り値がF3.5〜F4.5の間で
変化するときの例である。指針41の指示端41aと第
1の目盛42とによってズームレンズ2の現在の焦点距
離が指示されると、そのときのズームレンズ2の開放絞
り値が指示端41bと第2の目盛43とによって指示さ
れるように、第1の目盛42と第2の目盛43の表示位
置が定められている。
【0014】左側の表示部20は、不図示のステッピン
グモータで回転駆動される指針21と、撮影距離を表示
する距離目盛22と、液晶表示パネル23とを有する。
指針21は、その指示端21aと距離目盛22とによっ
て、カメラが検出しまたは撮影者が設定した撮影距離が
表示されるように駆動される。液晶表示パネル23に
は、定倍率撮影モードボタン8(図2参照)の押し込み
操作に応答して定倍率撮影が開始されたとき、ズームレ
ンズ2の焦点距離を表示する目盛24(図5参照)が撮
影距離に対応した位置に表示される。指示端21bが目
盛24の範囲内にあるか否かで、定倍率撮影が可能な範
囲か否かが判明する。ズームレンズ2の焦点距離を読み
取ることもできる。なお、目盛24の表示位置は、定倍
率撮影モードボタン8で設定された撮影倍率に応じて変
化する。その表示位置の制御手順は後述する。AFボタ
ン10とコマンドダイアル11によりオートフォーカス
モードが選択された状態で測距が行なわれていないと
き、指針21は距離目盛22上の文字「AF」からなる
指標22aを指示する位置に駆動される。なお、指標2
2bは無限遠撮影モードであることを、指標22cはマ
クロ撮影モードつまり近接撮影モードであることをそれ
ぞれ示す。以上の4つの表示部20,30,35,40
は、共通の目盛板上に設けられている。
【0015】図4は本実施例に係るカメラの制御系の構
成を示す図である。制御装置1aはマイクロコンピュー
タおよびその周辺部分から構成され、カメラのシーケン
ス制御および種々の演算、さらに制御プログラムを実行
して表示器4,5の駆動制御を行なう。制御装置1aに
は、上述した内蔵ストロボ3,アナログ表示器4,デジ
タル表示器5,セレクトダイアル6,シャッタボタン
7,定倍率撮影モードボタン8,露出補正ボタン9,A
Fボタン10,コマンドダイアル11,プログラムシフ
ト・絞りボタン12が接続されるとともに、ズームレン
ズ2(図1,2参照)の焦点距離を検出するレンズ情報
読み取り装置1b、制御装置1aよりの指令信号に従っ
てズームレンズ2を駆動するレンズ駆動装置1c、撮影
距離(被写体距離)を検出する測距装置1d、フィルム
の巻上げ巻戻しを行なうフィルム給送装置1e、撮影済
みの駒数を計数する撮影駒数計数装置1f、カメラの絞
りやシャッタを駆動してフィルムを露光させる露光装置
1gおよびアナログ表示器4の指針の位置などの撮影情
報を記憶するメモリ1iが接続されている。なお、アナ
ログ表示器4には、制御装置1aからの制御信号に応答
して上述した指針21,31,36,41および液晶表
示パネル23(図3参照)をそれぞれ駆動する針駆動装
置1hおよび液晶駆動装置1jが設けられている。ズー
ムレンズ2の最小焦点距離fmin,最大焦点距離fmax
予めメモリ1i上に書き込まれている。
【0016】制御装置1aは、定倍率撮影モードボタン
8の押し込み操作に応答して、以下の手順によりズーム
レンズ2および液晶表示パネル23を制御する。まず、
撮影倍率βを求めるため必要な現在の撮影距離Dを測距
装置1dより読み込み、焦点距離fをレンズ情報読み取
り装置1bより読み込む。次に、検出されたデータより
撮影倍率β(=f/(D−f))を演算する。そして、
最小焦点距離fminおよび最大焦点距離fmaxのときに撮
影倍率βを与える撮影距離Dを演算し、それらに対応す
る位置に目盛24を表示させる。撮影倍率βの演算後に
測距装置1dが検出する撮影距離Dが変化すると、制御
装置1aは、元の撮影倍率βが維持されるようにズーム
レンズ2の焦点距離を変化させる。
【0017】図5は図3のアナログ表示器4の撮影途中
の一例である。この図では、表示部30の指針31が8
駒目のフィルムを撮影中であることを指し、表示部35
の指針36は露出補正がないことを示している。表示部
40の指針41の指示端41aと第1の目盛42とによ
ってズームレンズ2の焦点距離が現在50mmであること
が指示され、指針41の指示端41bと第2の目盛43
とにより、ズームレンズ2の開放絞り値目盛がおよそ4
であることが示されている。表示部20の指針21の指
示端21aと距離目盛22とにより撮影距離が現在1m
であることが指示されている。この状態で定倍率撮影モ
ードボタン8が押されると、液晶表示パネル23にはそ
の時点での撮影倍率とズームレンズ2の焦点距離に応じ
た位置に目盛24が表示される。この目盛24と指針2
1の指示端21bとによって、所望の撮影倍率での撮影
が可能な範囲が表示される。
【0018】図6(a),(b)は、図5の定倍率撮影
モードの状態のままで、撮影距離が変わった場合を示し
ている。図6(a)では指針21の指示端21aによ
り、撮影距離が0.7mに接近した状態であることが示
され、指針21の指示端21bが目盛24内を指示して
いるので、設定した撮影倍率での撮影が可能であること
が分かる。また、図6(b)では撮影距離が3mに遠ざ
かった状態であり、指針21の指示端21bが目盛24
外を指示してるので、設定した撮影倍率での撮影ができ
ないことが分かる。このようにアナログ表示を用いる
と、定倍率撮影可能な撮影距離の領域を一見して知るこ
とができる。
【0019】さらに、図6(c)は、撮影距離が3m
で、この撮影距離以外は図5と同じ条件のときに定倍率
撮影モードボタン8が押された状態を表示している。こ
の場合は、図6(a),(b)とは異なる位置に目盛2
4が表示されている。
【0020】−第2の実施例− 次に、図7,図8を用いて第2の実施例を説明する。な
お、第1の実施例と共通する箇所には同一符号を付し、
説明を省略する。また、カメラの制御系については図4
を参照するものとする。
【0021】図7は第2の実施例を適用したカメラの表
示装置のアナログ表示器4Aを示すものである。本実施
例が第1の実施例と異なる点は、液晶表示パネル23の
表示内容および表示部40の第2の目盛43の外周側に
第3の目盛44を設けた点である。本実施例では、液晶
表示パネル23に、内蔵ストロボ3により適正露出が得
られる範囲を示す目盛25と、使用フィルムのラチチュ
ードを考慮した実用上の撮影可能範囲を示す目盛26と
が表示される。第3の目盛44は、内蔵ストロボ3のガ
イドナンバを示す。すなわち、本実施例のカメラでは、
ズームレンズ2のズーミングに連動して内蔵ストロボ3
の照射角が連続的に変更され、それに伴って内蔵ストロ
ボ3のガイドナンバも変化する。ズームレンズ2の焦点
距離と内蔵ストロボ3のガイドナンバとの関係は予め判
明しているので、指針41の指示端41aが現在の焦点
距離を示したとき、指示端41bによって現在のガイド
ナンバが示されるように第3の目盛44を設けた。
【0022】目盛25,26の表示位置は、撮影時の絞
り値および内蔵ストロボ3のガイドナンバ(フィルムの
ISO感度によって変化)と、カメラに装填されたフィ
ルムの感度およびラチチュードとに基づいて制御装置1
aが演算する。すなわち、フィルムの感度を考慮したと
きの内蔵ストロボ3のガイドナンバがGN、撮影時の絞
り値がFのとき、適正露出が得られる撮影距離Dの範囲
は、D≦GN/Fで与えられ、フィルムのラチチュード
を考慮したときの撮影可能な範囲は絞り値Fをラチチュ
ードに相当する段数だけ小さくすれば与えられる。また
内蔵ストロボ3のガイドナンバGNは、既述の通りズー
ムレンズ2の焦点距離fに対応して変化する。したがっ
て、本実施例では、上述した図4に示すメモリ1iに、
ズームレンズ2の焦点距離fと、標準的なフィルム感度
(例えばISO100)のときの内蔵ストロボ3のガイ
ドナンバGNとの関係を示すテーブルを与えておき、レ
ンズ情報読み取り装置1bで現在の焦点距離fを入力し
て、それに対応するガイドナンバGNをメモリ1iから
制御装置1aに読み込む。また、フィルムのパトローネ
のDXコードからフィルム感度を読み取り、その値と上
記の標準的なフィルム感度との異同に応じてガイドナン
バGNを補正する。そして、上記の式により適正露出が
得られる撮影距離Dの範囲を求め、それに対応する位置
に目盛25が表示されるように液晶表示パネル23の表
示を制御する。目盛26の表示位置についてはフィルム
のパトローネのDXコードからフィルムのラチチュード
を読み込んで上記と同様に目盛26の表示位置を求め
る。比較的ラチチュードの広いネガフィルムとラチチュ
ードの狭いリバーサルフィルムではフィルム感度が同じ
でも表示は異なる。
【0023】図7の例では、表示部40において指針4
1の指示端41aと第1の目盛42により、現在のズー
ムレンズ2の焦点距離は50mmであることが指示され、
指針の指示端41bと第2の目盛43と第3の目盛44
により、ズームレンズ2の開放絞り値目盛がおよそ4で
あり、ガイドナンバがおよそ12であることが示されて
いる。表示部20においては、指針21の指示端21a
と距離目盛22とにより撮影距離が現在2mであること
が指示され、他端側の指示端21bが液晶表示パネル2
3の目盛25内にあるため、現在の撮影距離2mは適正
露出が得られる範囲にあることが示されている。
【0024】図8(a),(b)は図7から撮影距離が
変わったときの表示部20の表示を示す。図8(a)は
指針21の指示端21aと距離目盛22とにより撮影距
離は現在3.5mであることが指示され、指針21の指
示端21bと液晶表示パネル23の目盛25,26とに
より、現在の撮影距離3.5mは適正露出が得られる範
囲から外れているが、フィルムのラチチュードを考慮し
た実用上の撮影可能範囲内にあり、プリントの段階で満
足のいく結果が得られることが判断できる。図8(b)
は、指針21の指示端21aと距離目盛22とにより撮
影距離は現在5mであることが指示され、指針21の指
示端21bと液晶表示パネル23の目盛25,26とに
より、現在の撮影距離5mは、フィルムのラチチュード
を考慮した実用上の撮影可能範囲からも外れているた
め、プリントの段階でも満足のいく結果が得られないこ
とが判断できる。
【0025】−第3の実施例− 第3の実施例を図9〜図11を用いて説明する。なお、
第1,第2の実施例と共通する箇所には同一符号を付
し、説明を省略する。
【0026】図9は本実施例を適用したカメラの上面図
である。図9のカメラでは、ズームレンズ2の交換が可
能とされ、カメラの上面部に表示切り替えボタン13が
設けられている。図10は図9のアナログ表示器4Bの
拡大図である。図10のアナログ表示器4Bが図3のも
のと違うところは、図3の第1の目盛42と第2の目盛
43に代えて、第1の液晶表示パネル45と第2の液晶
表示パネル46とを設けた点にある。第1の液晶表示パ
ネル45はズームレンズ2の焦点距離を示す目盛45a
を表示し、第2の液晶表示パネル46はズームレンズ2
の焦点距離に対応して変化する情報に関する目盛を表示
する。第2の液晶表示パネル46で表示される目盛は図
9に示す表示切り替えボタン13によって複数種類の中
から選択される。図10および図11(a)はズームレ
ンズ2の開放絞り値Fに対応する目盛46aが、図11
(b)は内蔵ストロボ3のストロボ光の有効到達距離を
示す目盛46bが、図11(c)は撮影倍率を示す目盛
46cが表示された例をそれぞれ示している。液晶表示
パネル45,46による目盛45aおよび目盛46a〜
46cの表示は、図4に示す制御装置1aによって制御
される。
【0027】すなわち、第1の液晶表示パネル45の目
盛45aおよび第2の液晶表示パネル46の目盛46a
については、ズームレンズ2に固有の情報である焦点距
離の調整可能範囲fmin〜fmaxおよび焦点距離に対応し
た開放F値を示す情報がレンズ内ROMに格納されてい
る。ズームレンズ2がカメラへ装着されたときレンズ情
報読み取り装置1bによりそれらの情報を制御装置1a
に読み込んでメモリ1iに書き込むとともに焦点距離の
調整可能範囲fmin〜fmaxおよび開放絞り値に応じて目
盛45a,46aを表示させる。目盛46bについて
は、上述した第2実施例と同様に、内蔵ストロボのガイ
ドナンバと、撮影時の絞り値と、フィルムの感度とに基
づいてストロボ光の有効到達距離を演算し、演算値が指
示端41bにて指示されるように目盛46bの表示位置
を決定する。目盛46cについては、撮影倍率は既述の
通り撮影距離と焦点距離とから求めることができ、測距
装置1dにより現在の撮影距離Dを検出し、レンズ情報
読み取り装置1bにより現在の焦点距離fを検出し、撮
影距離および焦点距離に応じて目盛46cを表示させ
る。
【0028】以上の実施例では、指針41の指示端41
aと目盛42、指針21の指示端21bと目盛24、指
針41の指示端41aと目盛45aが第1の表示部を、
指針41の指示端41bと目盛43、指針21の指示端
21aと目盛22、指針41の指示端41bと目盛4
4、指針41の指示端41bと目盛46a、46b、4
6cが第2の表示部をそれぞれ構成する。なお、指針は
回転運動するものに限らず、直線的に往復運動するもの
でもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1〜7の発明によれば、焦点距離
とそれに伴って変化する情報とを一つの指針で表示する
ので、焦点距離が変化するカメラに適用された場合に焦
点距離と他の情報との対応関係が明確で、ズーミングを
行なうことなしに焦点距離の変化に対応した他の情報の
変化の程度を予測できる。情報毎に指針を設ける必要が
ないので、表示スペースも節約できる。また、請求項8
の発明によれば、撮影距離と閃光装置使用時の撮影可能
範囲との対応関係を少ないスペースで明確に表示でき
る。請求項9の発明によれば第1の情報とそれに伴って
変化する第2の情報とを一つの指針で表示できるので、
第1の情報の変化に伴う第2の情報の変化を簡単に予測
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の表示装置が組み込まれ
たカメラの上面図。
【図2】図1のカメラの正面図。
【図3】第1の実施例のアナログ表示器の詳細を示す
図。
【図4】第1の実施例のカメラの制御系のブロック図。
【図5】第1の実施例のアナログ表示器による表示例を
示す図。
【図6】第1の実施例のアナログ表示器に設けられた撮
影距離の表示部の表示例を示す図。
【図7】第2の実施例のアナログ表示器による表示例を
示す図。
【図8】第2の実施例のアナログ表示器に設けられた撮
影距離の表示部の表示例を示す図。
【図9】第3の実施例の表示装置が組み込まれたカメラ
の上面図。
【図10】第3の実施例のアナログ表示器による表示例
を示す図。
【図11】第3の実施例のアナログ表示器に設けられた
焦点距離の表示部の表示例を示す図。
【符号の説明】
4,4A,4B アナログ表示器 20 撮影距離の表示部 21 指針 21a,21b 指示端 22 撮影距離の目盛 23 液晶表示パネル 24 焦点距離の目盛 25,26 閃光撮影が可能な範囲を示す目盛 30 撮影駒数の表示部 35 露出補正値の表示部 40 焦点距離の表示部 41 指針 41a,41b 指示端 42 焦点距離の目盛 43 開放F値の目盛 44 露出補正値の目盛 45 第1の液晶表示パネル 46 第2の液晶表示パネル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針の駆動により各種情報を表示するカ
    メラの表示装置において、 前記指針が複数の指示端を有し、一つの指示端側にはレ
    ンズの焦点距離を表示する第1の表示部が、他の指示端
    側には前記焦点距離に伴って変化する他の情報を表示す
    る第2の表示部がそれぞれ設けられていることを特徴と
    するカメラの表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の表示部および前記第2の表示
    部の少なくともいずれか一方では、電気的表示手段によ
    り表示態様が変更可能とされていることを特徴とする請
    求項1記載のカメラの表示装置。
  3. 【請求項3】 前記他の情報が絞り値であることを特徴
    とする請求項1記載のカメラの表示装置。
  4. 【請求項4】 前記他の情報が閃光装置のガイドナンバ
    ーであることを特徴とする請求項1記載のカメラの表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記他の情報が閃光装置の照射光の有効
    到達距離であることを特徴とする請求項1記載のカメラ
    の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記他の情報が、一定倍率撮影時の撮影
    距離であることを特徴とする請求項1記載のカメラの表
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記電気的表示手段が液晶表示素子であ
    ることを特徴とする請求項2記載のカメラの表示装置。
  8. 【請求項8】 撮影距離と閃光装置使用時の撮影可能範
    囲とを共通の指針により表示することを特徴とするカメ
    ラの表示装置。
  9. 【請求項9】 指針の駆動により各種情報を表示する表
    示装置において、 前記指針が複数の指示端を有し、一つの指示端側には第
    1の情報を表示する第1の表示部が、他の指示端側には
    前記第1の情報に伴って変化する第2の情報を表示する
    第2の表示部がそれぞれ設けられていることを特徴とす
    る表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004114651A1 (ja) * 2003-06-18 2004-12-29 Seiko Epson Corporation ディジタルカメラ
KR101495078B1 (ko) * 2008-08-01 2015-02-24 삼성전자주식회사 지침 표시 장치

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