JPH0826020A - トラック等車両のアオリにおけるラッシングレールの取付装置 - Google Patents

トラック等車両のアオリにおけるラッシングレールの取付装置

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JPH0826020A
JPH0826020A JP6162070A JP16207094A JPH0826020A JP H0826020 A JPH0826020 A JP H0826020A JP 6162070 A JP6162070 A JP 6162070A JP 16207094 A JP16207094 A JP 16207094A JP H0826020 A JPH0826020 A JP H0826020A
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JP
Japan
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lashing rail
panel
connecting pin
lashing
rail
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Withdrawn
Application number
JP6162070A
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English (en)
Inventor
Tsugio Fukazawa
次男 深沢
Hiroki Ogasawara
裕樹 小笠原
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック等車両のアオリ・パネルに備えられ
かつ積載荷物固定用ロープのフックを掛け止めるラッシ
ングレールについて、従来のリベット止め作業を省略し
て、ラッシングレールを簡単に取り付け、取付工数を削
減する。アオリ全体の剛性をアップする。ラッシングレ
ール取付アオリの美観を向上する。 【構成】 ラッシングレールの取付装置は、アオリ・パ
ネル2 の凹陥部4 に被せられたラッシングレール3 上下
両端部のうち少なくとも一方に外方凸部17が設けられ、
これに対応して凹陥部4 の上下側壁のうち同側の側壁寄
り部分に内方凸部13が設けられ、ラッシングレール3 の
外方凸部17が、凹陥部4 の側壁と内方凸部13との間に嵌
め入れられ、両凸部13,17 のそれぞれ対向面に設けられ
た連結ピン嵌込み用溝18,19 によって形成される貫通孔
20に、該孔20の全長のうち少なくとも前後両端部に連結
ピン21,21 が挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラック等車両のア
オリ・パネルの内面に備えられかつ荷台上の積載荷物あ
るいは荷物被覆シートを縛るロープのフック(金具)を
掛け止めるラッシングレール(長尺金属板)の取付装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トラックのアルミニウム中空押出
形材製のアオリ・パネルには、ラッシングレールがリベ
ットにより取り付けられていた。すなわち、アオリ・パ
ネルの内面に、荷台側に向って開口した凹陥部が設けら
れ、この凹陥部に嵌まり込むようにラッシングレールが
被せられて、ラッシングレールの上下両側縁部がそれぞ
れリベットにより凹陥部の底壁に固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のラッシングレール取付方法では、ラッシング
レールを押さえた状態で、下穴をあけたのち、リベット
を打ち込むため、非常に手間がかゝり、取付工数を多く
必要とした。しかもラッシングレールをアオリ・パネル
の内面とフラットな状態に納めることができず、かつ多
数のリベットが見えるため、外観が悪いという問題があ
った。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、従来のラッシングレールのリベット止め作業
を省略することができて、ラッシングレールの取付けが
簡単であり、取付工数を削減することができ、しかもラ
ッシングレールの取付けが非常に堅固であるため、アオ
リ全体の剛性をアップすることができるうえに、ラッシ
ングレールがアオリ・パネルの内面にフラットに納ま
り、従来の取付リベットが見えないため、美観が向上す
る、トラック等車両のアオリにおけるラッシングレール
の取付装置を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明によるトラック等車両のアオリにおける
ラッシングレールの取付装置は、まず第1に、トラック
等車両の中空押出形材製アオリ・パネルにこれの長手方
向にのびかつ荷台側に開口した凹陥部が設けられ、凹陥
部の底壁の上縁寄り部分と下縁寄り部分とに、それぞれ
荷台側に突出した上側の第1内方凸部と下側の第2内方
凸部とが凹陥部の上側壁および下側壁に対向するように
設けられ、ラッシングレールの上端部と下端部とにパネ
ル側に突出した第1および第2外方凸部がそれぞれ設け
られ、アオリ・パネルの凹陥部に被せられたラッシング
レール上端部の第1外方凸部が、凹陥部の上側壁と第1
内方凸部との間に嵌め入れられ、両凸部のそれぞれ対向
面に連結ピン嵌込み用溝が相互に向い合ってかつパネル
とラッシングレールの長手方向に設けられ、これらの連
結ピン嵌込み用溝によって形成された貫通孔に、該孔の
全長のうち少なくとも前後両端部において連結ピンが挿
入され、ラッシングレール下端部の第2外方凸部が、凹
陥部の下側壁と第2内方凸部との間に嵌め入れられ、両
凸部のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み用溝が相互に向
い合ってかつパネルとラッシングレールの長手方向に設
けられ、これらの連結ピン嵌込み用溝によって形成され
た貫通孔に、該孔の全長のうち少なくとも前後両端部に
連結ピンが挿入されていることを特徴としている。
【0006】第2に、トラック等車両の中空押出形材製
アオリ・パネルにこれの長手方向にのびかつ荷台側に開
口した凹陥部が設けられ、凹陥部の上側縁に沿って差込
み部が設けられ、該差込み部の開口縁部に係止用凸部が
設けられ、凹陥部の底壁の下縁寄り部分に荷台側に突出
した内方凸部が、凹陥部の下側壁と対向するように設け
られ、ラッシングレールの下端部にパネル側に突出した
外方凸部が設けられ、アオリ・パネルの凹陥部に被せら
れたラッシングレールの上縁部が差込み部に差し込まれ
て、該上縁部が係止用凸部に差込み部の内側から係り合
わせられ、ラッシングレール下端部の外方凸部が、凹陥
部の下側壁と内方凸部との間に嵌め入れられ、両凸部の
それぞれ対向面に連結ピン嵌込み用溝が相互に向い合っ
てかつパネルとラッシングレールの長手方向に設けら
れ、これらの連結ピン嵌込み用溝によって形成された貫
通孔に、該孔の全長のうち少なくとも前後両端部に連結
ピンが挿入されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記アオリ・パネルにラッシングレールを取り
付けるには、まず第1に、アオリ・パネルの凹陥部にラ
ッシングレールを被せて、ラッシングレール上端部の第
1外方凸部を、凹陥部の上側壁と第1内方凸部との間に
嵌め入れるとともに、ラッシングレール下端部の第2外
方凸部を、凹陥部の下側壁と第2内方凸部との間に嵌め
入れる。そして、第1外方凸部と第1内方凸部のそれぞ
れ対向面の連結ピン嵌込み用溝によって形成された貫通
孔、並びに第2外方凸部と第2内方凸部のそれぞれ対向
面に連結ピン嵌込み用溝によって形成された貫通孔に、
それぞれ孔の全長のうち少なくとも前後両端部において
きつく嵌まり込む連結ピンを挿入するものである。
【0008】このように、ラッシングレールの取付けに
は、連結ピンを貫通孔に差し込むだけであるので、非常
に作業性がよく、取付工数を削減することができ、従来
のラッシングレールのリベット止め作業を省略し得ると
ともに、ラッシングレールの取付けが非常に堅固である
ため、ラッシングレールのガタツキを防止することがで
きるとともに、アオリ全体の剛性がアップする。
【0009】また、ラッシングレールがアオリ・パネル
の内面にフラットに納まり、従来の取付リベットが見え
ないため、美観が向上する。
【0010】なお、連結ピンを貫通孔にきつく挿入する
際、ラッシングレール側の上下外方凸部が連結ピンによ
って上下両側に押し広げられるが、上下外方凸部はこれ
らとそれぞれ同側の凹陥部上側壁および凹陥部下側壁に
当たるため、上下両側に広がることはない。
【0011】つぎに第2に、アオリ・パネルにラッシン
グレールを取り付けるには、アオリ・パネルの凹陥部の
開口部の前方に、ラッシングレールを傾斜状に配して、
まずラッシングレールの上縁部を、凹陥部の上側縁に沿
う差込み部に差し込み、該上縁部を係止用凸部に差込み
部の内側から係り合わせる。そうして、このラッシング
レールをこれの上縁部を回転の中心として、ラッシング
レールの下部をパネル側に回転させて、ラッシングレー
ルの下端寄りの外方凸部を、凹陥部の下側壁と内方凸部
との間に嵌め入れる。その後、これら両凸部のそれぞれ
対向面に設けられた連結ピン嵌込み用溝によって形成さ
れた貫通孔に、該孔の全長のうち少なくとも前後両端部
においてきつく嵌まり込む連結ピンを挿入する。
【0012】従って、この第2の場合も上記第1の場合
と同様に、従来のラッシングレールのリベット止め作業
を省略し得るとともに、ラッシングレールを、いわば回
転嵌合方式により、簡単にセットすることができるた
め、非常に作業性がよく、取付工数を削減することがで
きる。
【0013】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0014】この明細書において、内とはトラック荷台
の内側をいゝ、外とは同外側をいうものとする。
【0015】まずトラック(10)の全体を示す図2におい
て、トラック(10)のアオリ(1) は、アルミニウム中空押
出形材製の中空アオリ・パネル(2) とラッシングレール
(3)とよりなり、アオリ・パネル(2) の下端部が荷台(1
1)の側面に揺動自在に取り付けられ、アオリ(1) は荷台
(11)に対して起倒自在となされている。ラッシングレー
ル(3) には、荷台(11)上の積載荷物の頂部あるいは荷物
被覆シートを縛るロープのフック(図示略)を掛け止め
るためのフック嵌入れ用孔(8) が所定間隔おきに設けら
れている。
【0016】つぎに、この発明の第1実施例を示す図1
において、アオリ・パネル(2) の上縁部に、荷台側に開
口した凹陥部(4) が設けられている。なお、凹陥部(4)
の底壁(7) のパネル部分には、強度アップのために上下
中空部(31)(32)が相互間に隔壁(33)を介して設けられて
いる。
【0017】このアオリ・パネル(2) の凹陥部(4) の底
壁(7) の上縁寄り部分と下縁寄り部分とに、それぞれ荷
台側に突出した上側の第1内方凸部(12)と下側の第2内
方凸部(13)とが凹陥部(4) の上側壁(5) および下側壁
(6) に対向するように設けられ、これらに対応して、ラ
ッシングレール(3) の上端部と下端部とにパネル(2) 側
に突出した第1および第2外方凸部(16)(17)がそれぞれ
設けられている。
【0018】アオリ・パネル(2) の凹陥部(4) に被せら
れたラッシングレール(3) 上端部の第1外方凸部(16)
が、凹陥部(4) の上側壁(5) と第1内方凸部(12)との間
に形成された嵌合凹部(14)に嵌め入れられ、両凸部(12)
(16)のそれぞれ対向面には連結ピン嵌込み用溝(18)(19)
が相互に向い合ってかつパネル(2) とラッシングレール
(3) の長手方向に設けられている。
【0019】一方、ラッシングレール(3) 下端部の第2
外方凸部(17)が、凹陥部(4) の下側壁(6) と第2内方凸
部(13)との間に形成された嵌合凹部(15)に嵌め入れら
れ、両凸部(13)(17)のそれぞれ対向面には連結ピン嵌込
み用溝(18)(19)が相互に向い合ってかつパネル(2) とラ
ッシングレール(3) の長手方向に設けられている。
【0020】そして、上記ラッシングレール(3) の上下
両側縁部において、連結ピン嵌込み用溝(18)(19)によっ
て形成された貫通孔(20)に、該孔(20)の全長のうち少な
くとも前後両端部においてきつく嵌まり込む一対のステ
ンレス鋼製の連結ピン(21)(21)がパネル(2) とラッシン
グレール(3) の長手方向に挿入されている。
【0021】上記において、アオリ・パネル(2) にラッ
シングレール(3) を取り付けるには、図1に示すよう
に、アオリ・パネル(2) の凹陥部(4) にラッシングレー
ル(3)を被せて、ラッシングレール(3) 上端部の第1外
方凸部(16)を、凹陥部(4) の上側壁(5) と第1内方凸部
(12)との間に形成された嵌合凹部(15)に嵌め入れるとと
もに、ラッシングレール(3) 下端部の第2外方凸部(17)
を、凹陥部(4) の下側壁(6) と第2内方凸部(13)との間
に形成された嵌合凹部(16)に嵌め入れる。
【0022】そして、第1内方凸部(12)と第1外方凸部
(16)のそれぞれ対向面の連結ピン嵌込み用溝(18)(19)に
よって形成された貫通孔(20)、並びに第2内方凸部(13)
と第2外方凸部(17)のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み
用溝(18)(19)によって形成された貫通孔(20)に、それぞ
れ孔の全長のうち少なくとも前後両端部においてきつく
嵌まり込む連結ピン(21)(21)を挿入するものである。
【0023】このように、ラッシングレール(3) の取付
けには、連結ピン(21)(21)を貫通孔(20)に差し込むだけ
であるので、非常に作業性がよく、取付工数を削減する
ことができ、従来のラッシングレールのリベット止め作
業を省略し得る。またラッシングレール(3) の取付けが
非常に堅固であるため、ラッシングレール(3) のガタツ
キを防止することができるとともに、アオリ(1) 全体の
剛性がアップする。
【0024】また、ラッシングレール(3) がアオリ・パ
ネル(2) の内面にフラットに納まり、従来の取付リベッ
トが見えないため、美観が向上する。
【0025】なお、連結ピン(21)(21)を貫通孔(20)にき
つく挿入する際、ラッシングレール(3) 側の上下外方凸
部(16)(17)が連結ピン(21)(21)によって上下両側に押し
広げられるが、上下外方凸部(16)(17)はこれらとそれぞ
れ同側の凹陥部上側壁(5) および凹陥部下側壁(6) に当
たるため、上下両側に広がることはない。
【0026】図3と図4は、この発明の第2実施例を示
すものである。ここで、上記第1実施例の場合と異なる
点は、ラッシングレール(3) がいわゆる回転嵌合方式に
より取り付けられている点にある。
【0027】すなわち、アオリ・パネル(2) の凹陥部
(4) の上側縁に沿って差込み部(22)が設けられ、該差込
み部(22)の開口上縁部に下方にのびる係止用凸部(23)が
設けられている。差込み部(22)の底壁(24)の下端に、荷
台側に伸びるラッシングレール保持用水平凸部(25)が設
けられている。水平凸部(25)の先端は、係止用下向き凸
部(23)より内側に位置するようになされている。
【0028】そして、凹陥部(4) の底壁(7) の下縁寄り
部分に荷台側に突出した内方凸部(13)が、凹陥部(4) の
下側壁(6) と対向するように設けられている。
【0029】一方、ラッシングレール(3) の上端寄り部
分に、パネル(2) 内側に折れ曲がった屈曲部(26)が設け
られ、該屈曲部(26)より所定間隔をおいて下側に外方に
突出した突起(27)が設けられ、またラッシングレール
(3) の下端部に外方凸部(17)が設けられている。
【0030】そして、アオリ・パネル(2) の凹陥部(4)
に被せられたラッシングレール(3)の上縁部(3a)が差込
み部(22)に差し込まれて、該上縁部(3a)が係止用凸部(2
3)に差込み部(22)の内側から係り合わせられるととも
に、ラッシングレール(3) 下端部の外方凸部(17)が、凹
陥部(4) の下側壁(6) と内方凸部(13)との間に形成され
た嵌合凹部(15)に嵌め入れられている。なお、外方凸部
(17)の下面(17a) には、断面円弧状の勾配がつけられて
いて、先端がやや細くなされており、嵌合凹部(15)に嵌
め入れやすい形状となされている。
【0031】上記第1実施例の場合と同様に、内方凸部
(13)と外方凸部(17)のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み
用溝(18)(19)が相互に向い合ってかつパネル(2) とラッ
シングレール(3) の長手方向に設けられ、これらの連結
ピン嵌込み用溝(18)(19)によって形成された貫通孔(20)
に、該孔(20)の全長のうち少なくとも前後両端部に連結
ピン(21)(21)が挿入されている。
【0032】上記において、アオリ・パネル(2) にラッ
シングレール(3) を取り付けるには、まず図4に示すよ
うに、パネル(2) の凹陥部(4) の開口部の前側に、ラッ
シングレール(3) を傾斜状に配して、ラッシングレール
(3) の上縁部(3a)を、凹陥部(4) の上側縁に沿う差込み
部(22)に差し込み、ラッシングレール(3) 上端寄り部分
の屈曲部(26)の上縁を、パネル(2) 側の係止用下向き凸
部(23)の下縁に係り合わせる。
【0033】そしてつぎに、このラッシングレール(3)
の屈曲部(26)の上縁を回転の中心として、ラッシングレ
ール(3) の下部をパネル(2) 側に回転させる。これによ
り、図3に示すように、ラッシングレール(3) の上縁部
(3a)が係止用凸部(23)に差込み部(22)の内側から係り合
わせられるとともに、ラッシングレール(3) の屈曲部(2
6)の下側部分が、パネル(2) 側のラッシングレール保持
用水平凸部(25)の先端に当接せしめられ、ラッシングレ
ール(3) が凹陥部(4) 内に入り込まないように保持され
る。
【0034】一方、ラッシングレール(3) 下端の外方凸
部(17)を、凹陥部(4) の下側壁(6)と内方凸部(13)との
間に形成された嵌合凹部(15)に嵌め入れる。
【0035】その後、これら両凸部(13)(17)のそれぞれ
対向面に設けられた連結ピン嵌込み用溝(18)(19)によっ
て形成された貫通孔(20)に、該孔(20)の前後両端部にお
いてきつく嵌まり込む連結ピン(21)(21)を挿入する。
【0036】従って、この第2実施例の場合も上記第1
実施例の場合と同様に、従来のラッシングレールのリベ
ット止め作業を省略し得るとともに、ラッシングレール
(3)を、いわば回転嵌合方式により、簡単にセットする
ことができるため、非常に作業性がよく、取付工数を削
減することができる。また、ラッシングレール(3) がア
オリ・パネル(2) の内面にフラットに納まり、従来の取
付リベットが見えないため、美観が向上する。
【0037】この第2実施例のその他の点は上記第1実
施例の場合と同様であるので、図面において同一のもの
には同一の符号を付した。
【0038】また、上記第2実施例において、アオリ・
パネル(2) の凹陥部(4) の上側縁に沿って設けられる差
込み部(22)の断面形状、およびラッシングレール(3) の
上縁部(3a)の断面形状は、図示のものに限定されず、そ
の他の形状であっても勿論良く、要するに、差込み部(2
2)の開口縁部に係止用凸部(23)が設けられてい、アオリ
・パネル(2) の凹陥部(4) に被せられたラッシングレー
ル(3) の上縁部(3a)が差込み部(22)に差し込まれたさ
い、該上縁部(3a)が係止用凸部(23)に差込み部(22)の内
側から係り合わせられるようになされておれば、良い。
【0039】なお、上記実施例では、連結ピン(21)(21)
が、貫通孔(20)の前後両端部にきつく挿入されている
が、連結ピン(21)(21)の圧入は、アオリ・パネル(2) の
両端より例えば1/4〜1/3程度である。また、貫通
孔(20)には、該孔(20)の前後両端部においてきつく嵌ま
り込む一対の第1連結ピン(21)(21)と、第1連結ピン(2
1)(21)同志の間の該孔(20)の中間部分に略全長にわたっ
てゆるく嵌まり込む第2連結ピン(図示略)とを挿入す
るようにしても良い。
【0040】また図示のものは連結ピン(21)(21)、並び
に貫通孔(20)の横断面形状が円形であるが、これはその
他、方形等であってもよい。
【0041】また、中空アオリ・パネル(2) は、1つの
中空押出形材製パネルによって構成される場合と、数個
の中空押出形材製パネルにより構成される場合とがある
が、いずれの場合も、この発明の装置により、アオリ・
パネル(2) にラッシングレール(3) が取り付けられるも
のである。
【0042】また、この発明によるラッシングレール
(3) の取付装置は、トラック(10)のアオリ(1) だけでな
く、貨車その他の車両の荷台用壁にも同様に適用される
ものである。
【0043】
【発明の効果】この発明によるトラック等車両のアオリ
におけるラッシングレールの取付装置は、上述のよう
に、まず第1発明は、トラック等車両の中空押出形材製
アオリ・パネルにこれの長手方向にのびかつ荷台側に開
口した凹陥部が設けられ、凹陥部の底壁の上縁寄り部分
と下縁寄り部分とに、それぞれ荷台側に突出した上側の
第1内方凸部と下側の第2内方凸部とが凹陥部の上側壁
および下側壁に対向するように設けられ、ラッシングレ
ールの上端部と下端部とにパネル側に突出した第1およ
び第2外方凸部がそれぞれ設けられ、アオリ・パネルの
凹陥部に被せられたラッシングレール上端部の第1外方
凸部が、凹陥部の上側壁と第1内方凸部との間に嵌め入
れられ、両凸部のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み用溝
が相互に向い合ってかつパネルとラッシングレールの長
手方向に設けられ、これらの連結ピン嵌込み用溝によっ
て形成された貫通孔に、該孔の全長のうち少なくとも前
後両端部において連結ピンが挿入され、ラッシングレー
ル下端部の第2外方凸部が、凹陥部の下側壁と第2内方
凸部との間に嵌め入れられ、両凸部のそれぞれ対向面に
連結ピン嵌込み用溝が相互に向い合ってかつパネルとラ
ッシングレールの長手方向に設けられ、これらの連結ピ
ン嵌込み用溝によって形成された貫通孔に、該孔の全長
のうち少なくとも前後両端部に連結ピンが挿入されてい
るもので、この第1発明によれば、アオリ・パネルにラ
ッシングレールを取り付けるのに、まず第1に、アオリ
・パネルの凹陥部にラッシングレールを被せて、ラッシ
ングレール上端部の第1外方凸部を、凹陥部の上側壁と
第1内方凸部との間に嵌め入れるとともに、ラッシング
レール下端部の第2外方凸部を、凹陥部の下側壁と第2
内方凸部との間に嵌め入れる。そして、第1外方凸部と
第1内方凸部のそれぞれ対向面の連結ピン嵌込み用溝に
よって形成された貫通孔、並びに第2外方凸部と第2内
方凸部のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み用溝によって
形成された貫通孔に、それぞれ孔の全長のうち少なくと
も前後両端部においてきつく嵌まり込む連結ピンを挿入
するものである。
【0044】このように、第1発明によれば、ラッシン
グレールの取付けには、連結ピンを貫通孔に差し込むだ
けであるので、非常に作業性がよく、取付工数を削減す
ることができ、従来のラッシングレールのリベット止め
作業を省略し得るとともに、従来の取付リベットを使用
しない(従って、アオリ本体にリベット孔をあけない)
ため、ラッシングレールの取付けが非常に堅固であり、
ラッシングレールのガタツキを防止することができると
ともに、ピン結合後のラッシングレール取付アオリの強
度がアップし、ラッシングレールは嵌合後にアオリ・パ
ネルと剛体となるため、アオリ全体の剛性がアップす
る。またラッシングレールがアオリ・パネルの内面にフ
ラットに納まり、従来の取付リベットが見えないため、
美観が向上するという効果を奏する。
【0045】つぎに、この発明の第2発明は、トラック
等車両の中空押出形材製アオリ・パネルにこれの長手方
向にのびかつ荷台側に開口した凹陥部が設けられ、凹陥
部の上側縁に沿って差込み部が設けられ、該差込み部の
開口縁部に係止用凸部が設けられ、凹陥部の底壁の下縁
寄り部分に荷台側に突出した内方凸部が、凹陥部の下側
壁と対向するように設けられ、ラッシングレールの下端
部にパネル側に突出した外方凸部が設けられ、アオリ・
パネルの凹陥部に被せられたラッシングレールの上縁部
が差込み部に差し込まれて、該上縁部が係止用凸部に差
込み部の内側から係り合わせられ、ラッシングレール下
端部の外方凸部が、凹陥部の下側壁と内方凸部との間に
嵌め入れられ、両凸部のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込
み用溝が相互に向い合ってかつパネルとラッシングレー
ルの長手方向に設けられ、これらの連結ピン嵌込み用溝
によって形成された貫通孔に、該孔の全長のうち少なく
とも前後両端部に連結ピンが挿入されているもので、第
2発明によれば、アオリ・パネルにラッシングレールを
取り付けるには、アオリ・パネルの凹陥部の開口部の前
方に、ラッシングレールを傾斜状に配して、まずラッシ
ングレールの上縁部を、凹陥部の上側縁に沿う差込み部
に差し込み、該上縁部を係止用凸部に差込み部の内側か
ら係り合わせる。そうして、このラッシングレールをこ
れの上縁部を回転の中心として、ラッシングレールの下
部をパネル側に回転させて、ラッシングレールの下端寄
りの外方凸部を、凹陥部の下側壁と内方凸部との間に嵌
め入れる。その後、これら両凸部のそれぞれ対向面に設
けられた連結ピン嵌込み用溝によって形成された貫通孔
に、該孔の全長のうち少なくとも前後両端部においてき
つく嵌まり込む連結ピンを挿入すれば良い、従って、こ
の第2発明の場合も上記第1発明の場合と同様に、従来
のラッシングレールのリベット止め作業を省略し得ると
ともに、ラッシングレールを、いわば回転嵌合方式によ
り、簡単にセットすることができるため、非常に作業性
がよく、取付工数を削減することができる。
【0046】しかも従来の取付リベットを使用しない
(従って、アオリ本体にリベット孔をあけない)ため、
ラッシングレールの取付けが非常に堅固であり、ピン結
合後のラッシングレール取付アオリの強度がアップす
る。
【0047】また、ラッシングレールは嵌合後にアオリ
・パネルと剛体となるため、アオリ全体の剛性がアップ
する。勿論、ラッシングレールがアオリ・パネルの内面
にフラットに納まり、従来の取付リベットが見えないた
め、美観が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すもので、トラック
荷台の側面に取り付けられたアオリ・パネルの要部拡大
垂直断面図である。
【図2】この発明の第1実施例のラッシングレール取付
パネルの概略斜視図である。
【図3】この発明の第2実施例を示すもので、トラック
荷台の側面に取り付けられたアオリ・パネルの要部拡大
垂直断面図で、ラッシングレール取付後の状態を示して
いる。
【図4】同トラック荷台の側面に取り付けられたアオリ
・パネルの要部拡大垂直断面図で、ラッシングレール取
付前の状態を示している。
【符号の説明】
1 アオリ 2 中空押出形材製アオリ・パネル 3 ラッシングレール 3a 上縁部 4 凹陥部 5 上側壁 6 下側壁 7 底壁 10 トラック(車両) 11 荷台 12 第1内方凸部 13 第2内方凸部 16 第1外方凸部 17 第2外方凸部 18,19 連結ピン嵌込み用溝 20 貫通孔 21 連結ピン 22 差込み部 23 係止用凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック等車両(10)の中空押出形材製ア
    オリ・パネル(2) にこれの長手方向にのびかつ荷台側に
    開口した凹陥部(4) が設けられ、凹陥部(4)の底壁(7)
    の上縁寄り部分と下縁寄り部分とに、それぞれ荷台側に
    突出した上側の第1内方凸部(12)と下側の第2内方凸部
    (13)とが凹陥部(4) の上側壁(5) および下側壁(6) に対
    向するように設けられ、ラッシングレール(3) の上端部
    と下端部とにパネル側に突出した第1および第2外方凸
    部(16)(17)がそれぞれ設けられ、アオリ・パネル(2) の
    凹陥部(4) に被せられたラッシングレール(3) 上端部の
    第1外方凸部(16)が、凹陥部(4) の上側壁(5) と第1内
    方凸部(12)との間に嵌め入れられ、両凸部(12)(16)のそ
    れぞれ対向面に連結ピン嵌込み用溝(18)(19)が相互に向
    い合ってかつパネル(2) とラッシングレール(3) の長手
    方向に設けられ、これらの連結ピン嵌込み用溝(18)(19)
    によって形成された貫通孔(20)に、該孔(20)の全長のう
    ち少なくとも前後両端部において連結ピン(21)(21)が挿
    入され、ラッシングレール(3) 下端部の第2外方凸部(1
    7)が、凹陥部(4) の下側壁(6) と第2内方凸部(13)との
    間に嵌め入れられ、両凸部(13)(17)のそれぞれ対向面に
    連結ピン嵌込み用溝(18)(19)が相互に向い合ってかつパ
    ネル(2) とラッシングレール(3) の長手方向に設けら
    れ、これらの連結ピン嵌込み用溝(18)(19)によって形成
    された貫通孔(20)に、該孔(20)の全長のうち少なくとも
    前後両端部に連結ピン(21)(21)が挿入されている、トラ
    ック等車両のアオリにおけるラッシングレールの取付装
    置。
  2. 【請求項2】 トラック等車両(10)の中空押出形材製ア
    オリ・パネル(2) にこれの長手方向にのびかつ荷台側に
    開口した凹陥部(4) が設けられ、凹陥部(4)の上側縁に
    沿って差込み部(22)が設けられ、該差込み部(22)の開口
    縁部に係止用凸部(23)が設けられ、凹陥部(4) の底壁
    (7) の下縁寄り部分に荷台側に突出した内方凸部(13)
    が、凹陥部(4) の下側壁(6) と対向するように設けら
    れ、ラッシングレール(3) の下端部にパネル側に突出し
    た外方凸部(17)が設けられ、アオリ・パネル(2) の凹陥
    部(4) に被せられたラッシングレール(3) の上縁部(3a)
    が差込み部(22)に差し込まれて、該上縁部(3a)が係止用
    凸部(23)に差込み部(22)の内側から係り合わせられ、ラ
    ッシングレール(3) 下端部の外方凸部(17)が、凹陥部
    (4) の下側壁(6) と内方凸部(13)との間に嵌め入れら
    れ、両凸部(13)(17)のそれぞれ対向面に連結ピン嵌込み
    用溝(18)(19)が相互に向い合ってかつパネル(2) とラッ
    シングレール(3) の長手方向に設けられ、これらの連結
    ピン嵌込み用溝(18)(19)によって形成された貫通孔(20)
    に、該孔(20)の全長のうち少なくとも前後両端部に連結
    ピン(21)(21)が挿入されている、トラック等車両のアオ
    リにおけるラッシングレールの取付装置。
JP6162070A 1994-07-14 1994-07-14 トラック等車両のアオリにおけるラッシングレールの取付装置 Withdrawn JPH0826020A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107867339A (zh) * 2016-09-28 2018-04-03 福特全球技术公司 用于轻型客货两用车货箱的存储装置

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