JP2930913B2 - 荷室の壁構造 - Google Patents

荷室の壁構造

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JP2930913B2
JP2930913B2 JP32114896A JP32114896A JP2930913B2 JP 2930913 B2 JP2930913 B2 JP 2930913B2 JP 32114896 A JP32114896 A JP 32114896A JP 32114896 A JP32114896 A JP 32114896A JP 2930913 B2 JP2930913 B2 JP 2930913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車体の後
部に設けられる荷室の壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バン型車両の後部には、図8に示
すように、荷室201が設けられており、この荷室20
1の側部を形成する壁部202は、上下に接続されたア
ルミ押し出し材からなる複数のアウターパネル203,
・・・と、各アウターパネル203,・・・を、それぞ
れに設けられた各リブ204,・・・にて固定するアル
ミ押し出し材からなる複数のピラー205と、各ピラー
205に固定された内壁面を形成する内張り材206と
により構成されている。
【0003】複数のアウターパネル203,・・・が接
続されてなる前記壁部202は、各アウターパネル20
3,・・・を、横方向の剛性が確保される各リブ20
4,・・・と縦方向に交差するように配し、縦方向の剛
性が確保される前記ピラー205とによって支持する形
に補強するとともに荷室201の壁部202の剛性力が
確保されている(実開平2−32481号公報参照)。
【0004】一方、保冷車や冷凍車の荷室においては、
該荷室の断熱性を確保するために、図9に示すような構
造を有した保冷用壁部211が用いられている(実開昭
56−118885号公報参照)。
【0005】すなわち、この保冷用壁部211は、アル
ミ押し出し材からなる外板212と、該外板212に設
けられた断熱材213と、該断熱材213の表面を被覆
する被服材214とにより構成されており、前記外板2
12は、外壁面を形成する外板部215と、内壁面を形
成する内板部216と、前記外板部215及び前記内板
部216を結合する結合部217からなり、複数の閉断
面形状が形成されている。これにより、前記保冷用壁部
211の剛性が確保されるとともに、アルミ製の外板2
12と荷室内空間218との間に、前記断熱材213を
設けることによって、荷室の断熱性が確保されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記保
冷用壁部211において、前記外板212の外板部21
5と内板部216とは、結合部217によって結合され
ているため、荷室外の熱は、前記内板部216全面に伝
達されてしまう。また、前記外板部215と内板部21
6との間には空気層があり、この空気層に荷室外の熱が
外板部215を介して伝わり、空気層を介して前記内板
部216に伝達され、この空気層は壁部211全体にあ
るため、前記内板部216全面に伝達されてしまう。こ
のため、前記保冷用壁部211は、前記外板212の厚
み寸法T1に、前記断熱材213の厚み寸法T2を加え
た厚み寸法T3を有しているにも関わらず、その断熱効
果は前記断熱材213の厚み寸法T2のみに依存してし
まう。その結果、同じ断熱効果を得るためには、前記断
熱材213の厚み寸法T2を大きくする必要があり、こ
れにより、前記保冷用壁部211の厚み寸法T3が大き
くなるとともに、荷室内空間218が狭くなってしまう
という問題点があった。
【0007】また、従来バン型車両においては、保冷車
や冷凍車等の断熱性を確保しなければならない荷室を形
成する場合と、通常の荷室を形成する場合とによって、
壁部を形成する構成部材を変えなければならず、部材の
管理コストがかかるとともに、組立工程の変化による煩
雑さが生じてしまう。
【0008】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、基本となる構成部材を変えること
なく、断熱性の確保を要する荷室と通常の荷室とを形成
することができる荷室の壁構造を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、上下に連結された複数の外板によ
周壁が形成される荷室の壁構造において、前記外板
を、板状の一般部と、該一般部の上縁に沿って設けられ
た上方開口状の上縁嵌合部と、前記一般部の下縁に沿っ
て設けられた下方開口状の下縁嵌合部と、前記一般部及
び前記上縁嵌合部間に設けられ、前記一般部から延び
記上縁嵌合部に一体に繋がる外側延出面該外側延出面
から一体に内側に延び互いに離間して突設された少なく
とも一対の上端突設片、及び該一対の上端突設片の先端
架橋するとともに前記外側延出面に平行して延び前記
上縁嵌合部に一体に繋がる内側延出面からなる上端閉断
面部と、前記一般部及び前記下縁嵌合部間に設けられ、
前記一般部から延び前記下縁嵌合部に一体に繋がる外側
延出面、該外側延出面から一体に内側に延び互いに離間
して突設された少なくとも一対の下端突設片、及び該一
対の下端突設片の先端に架橋するとともに前記外側延出
面に平行して延び前記下縁嵌合部に一体に繋がる内側延
出面からなる下端閉断面部と、により内方開口状に形成
し、前記上縁嵌合部を、前記上端閉断面部における前記
外側延出面より内側に屈曲した後上方へ延出した上端段
差部と、該上端段差部より下方に離間した部位にて内方
へ突出された上端突片と、前記上端閉断面部における前
記内側延出面より外方へ屈曲した後上方へ延出した上端
L字片と、該上端L字片の先端に内方へ向けて突出され
た上端フック部とにより形成するとともに、前記下縁嵌
合部を、前記下端閉断面部の前記下端突設片の中途部よ
り下方に延出した後外方へ折曲された断面L字状の下端
L字片と、前記下端閉断面部の前記内側延出面の先端に
外方へ向けて突設された下端フック部とにより形成し、
下方に配置された外板の前記上端L字片の前記上端フッ
ク部を、上方に配置された外板の前記下端フック部に係
合し、かつ下方に配置された外板の前記上端段差部に、
上方に配置された外板の前記下端閉断面部より下方へ延
出した前記外側延出面の先端を当接しつつ、下方に配置
された外板の前記上端突設片に、上方に配置された外板
の前記下端L字片を係合して、下方に配置された外板の
前記上縁嵌合部を、上方に配置された外板の前記下縁嵌
合部に嵌合して両外板を連結した状態で、両嵌合部から
なる閉断面形状を前記両 外板の連結部分に沿って形成す
る一方、前記各外板の前記一般部に沿って延在する非金
属製の内板を、複数の外板を通して配設し前記閉断面部
の延在方向に対し交差させ前記内側延出面に面接させる
とともに、前記上端フック部及び前記下端フック部によ
る係合箇所を境とした上部に位置する前記下端閉断面部
の前記内側延出面もしくは前記下縁嵌合部と、前記係合
箇所を境とした下部に位置する前記上端閉断面部の前記
内側延出面もしくは前記上縁嵌合部とで固定して、前記
各外板の一般部と前記内板との間に断熱材を収容可能な
収容空間を形成した。
【0010】すなわち、荷室の壁を形成するには、外板
を上下に並べて複数配置するとともに、上方に配置され
た外板の下縁嵌合部を、下方に配置された外板の上縁嵌
合部に嵌合して、隣接した外板同士を連結する。する
と、前記両外板の連結部分には、両嵌合部からなる閉断
面形状が前記連結部分に沿って形成される。また、複数
の外板が上下に連結されてなる各外板の連結部には、
前記各嵌合部に連なる閉断面形状が、外板の長さ方向に
沿って形成されているので、これにより、壁部に対する
横方向の剛性力及び連結部分の強度が確保される。そし
て、非金属性の内板を、各外板に設けられた各嵌合部
連なる閉断面部の内側延出面に面接させ、前記各外板の
一般部に沿って固定することによって、前記壁部は、該
壁部に対する縦方向の剛性力が確保される。これによ
り、各外板の一般部が一枚の板状に形成され、後述の収
容空間を形成しても、壁の剛性が確保できる。またこの
とき、前記各外板の一般部と前記内板との間には、断熱
材を収容可能な収容空間が形成されるので、保冷車や冷
凍車等の断熱性を確保しなければならない荷室の壁部を
形成する場合には、非金属製の前記内板を固定する際に
前記収容空間に断熱材を配設することにより、該断熱材
及び非金属製の前記内板によって、収容室内の断熱性が
確保される。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態
を図に従って説明する。図1は、箱バンの後部に設けら
れた荷室1を示す斜視図であり、該荷室1は、前記箱バ
ンの車両を構成するベース部材上に設けられたフロア2
と、該フロア2の前端部に立設した前壁3と、前記フロ
ア2の両側に立設した側壁4,4と、前壁3と側壁4,
4の上端部間に架橋されたルーフ5とにより形成されて
いる。この荷室1の後端部には、開口部6が設けられて
おり、該開口部6は、前記荷室1の後端部に設けられた
一対の観音扉7,7によって、開閉自在に閉鎖されてい
る。
【0018】前記各壁3,4,4は、図2にも示すよう
に(側壁4のみ図示)、荷室1の外面を形成する長尺状
の外板としての複数のアウターパネル11,・・・と、
各アウターパネル11,・・・の荷室内側に設けられ、
荷室1の内面を形成する内板としてのベニヤ板12とに
より形成されている。前記アウターパネル11は、アル
ミ押し出し材からなり、板状の一般部21と、該一般部
21の一方の端縁である上縁に沿って延在して設けられ
た上方開放状の上縁嵌合部22と、前記一般部21の下
縁に沿って設けられた下縁嵌合部23と、前記一般部2
1に平行した平行部24を先端に備えるとともに、前記
両嵌合部22,23間にて前記一般部21に突設された
フランジ25とが一体形成されている。なお、前記両嵌
合部22,23と前記フランジ25との間に、該フラン
ジ25より高さ寸法の低い図中破線で示した小フランジ
26を形成しても良い。
【0019】尚、この実施の形態においては、複数の外
板の連結によって荷室の周壁を得るために外板の両端縁
に設けられた連結部を、掛止部分を有した相互の嵌め合
いを利用して連結するように形成した嵌合部を設けるこ
とによって、構成したもので、隣接する外板の連結部と
しての嵌合部同士の嵌合(連結)により外板を連結する
ようにしたものである。
【0020】前記上縁嵌合部22と前記一般部21との
間には、前記一般部21の上端部から延びて上縁嵌合部
22に一体に繋がる(又は連なる)上端部の外側延出面
31と、該外側延出面31から内側に一体に延びかつ、
互いに離間して突設された一対の上端突設片32,33
と、両上端突設片32,33の先端に架橋するととも
に、前記一般部21に平行して上方へ延出し上縁嵌合部
22に一体に繋がる(又は連なる)上端の内側延出面3
4が形成されており、この上縁嵌合部22は、前記両上
端突設片32,33と前記上端の内側延出面34と前記
一般部21の上端部の外側延出面31とにより閉断面形
状に形成された上端閉断面部1001によって補強され
ている。前記外側延出面31の上端には、上縁嵌合部2
2を形成する内側に屈曲した後上方へ延出してなる上端
段差部35が形成されており、その段差は、前記一般部
21の厚み寸法と一致するように設定されている。前記
上端段差部35より下方に離間した部位には、上縁嵌合
部22を形成する内側に突出した突片36が設けられて
いる。前記内側延出面34の先端には、上縁嵌合部22
を形成する外側に屈曲した後上方へ延出する断面L字状
の上端L字片37が設けられており、該上端L字片37
の先端には、上縁嵌合部22を形成する内側へ向けて突
出した上端フック部38が形成されている。そして、前
記上端突設片32から前記上端L字片38の先端までの
長さ寸法は、前記上端突設片32から前記上端段差部3
5の上端までの長さ寸法より短めに設定されている。
【0021】また、前記下縁嵌合部23と前記一般部2
1との間には、前記一般部21の下端部から延びて下縁
嵌合部23に一体に繋がる(又は連なる)下端部の外側
延出面41と、該下端の外側延出面41から内側に一体
に延び、かつ互いに離間して突設された一対の下端突設
42,43と、両下端突設片42,43の先端に架橋
するとともに、前記一般部21に平行して下方へ延出
し、下縁嵌合部23に一体に繋がる(又は連なる)下端
の内側延出面44が形成されており、この下縁嵌合部2
3は、前記両下端突設片42,43と前記下端の内側延
出面44と前記一般部21の下端部の外側延出面41と
により閉断面形状に形成された下端閉断面部1002に
よって補強されている。下方に設けられた前記下端突設
片43には、前記一般部21より離間した部位に、下縁
嵌合部23を形成する下方に延出した断面L字状の下端
L字片45が設けられており、前記下端突設片43から
下端L字片45の先端までの長さ寸法は、前記上縁嵌合
部22の前記上端突片36から前記上端段差部35の先
端までを嵌着可能な寸法に設定されている。そして、前
記下端の内側延出面44の先端には、下縁嵌合部23を
形成する外側に突出した下端フック部46が設けられて
おり、前記下端の内側延出面44の長さ寸法は、前記下
端L字片45に前記上縁嵌合部22の上端段差部35が
嵌着された状態で、上縁嵌合部22の上端L字片37の
上端フック部38が、当該下端の内側延出面44に設け
られた下端フック部46に係合可能な寸法に設定されて
いる。 これにより、前記上縁嵌合部22と下縁嵌合部2
3とは、互いに連結可能に構成されており、図2に示し
たように、下方に配置されたアウターパネル11の前記
上端L字片37の前記上端フック部38を、上方に配置
されたアウターパネル11の前記下端フック部46に係
合し、かつ下方に配置されたアウターパネル11の前記
上端段差部35に、上方に配置されたアウターパネル1
1の前記下端閉断面部1002より下方へ延出した前記
外側延出面41の先端を当接しつつ、下方に配置された
アウターパネル11の前記上端突設片36に、上方に配
置されたアウターパネル11の前記下端L字片45を係
合して、下方に配置されたアウターパネル11の前記上
縁嵌合部22を、上方に配置されたアウターパネル11
の前記下縁嵌合部23に嵌合して両アウターパネル1
1,11を連結した状態で、 両嵌合部22,23からな
る閉断面形状を、前記両アウターパネル11,11の連
結部分に沿って形成できるように構成されている。
【0022】なお、前記上縁及び下縁嵌合部22,23
に形成された上端及び下端突設片33,42は、一般部
21に直交して設けられたものを例に挙げて図示した
が、図中破線で示したように、前記一般部21に対して
傾斜して形成しても良い。
【0023】一方、前記ベニヤ板12は、複数枚荷室の
前後方向に隙間の無いように並べて配設し、複数のアウ
ターパネル11,・・・が接続され形成された外壁面に
合致する面積を有しており、各アウターパネル11,・
・・の上縁嵌合部22(上端の内側延出面34でも良
い。)、下端の内側延出面44(下縁嵌合部23でも良
い)、すなわち、前記上端フック部38及び前記下端フ
ック部46による係合箇所を境とした上部に位置する前
記下端閉断面部1002の前記内側延出面44もしくは
前記下縁嵌合部23と、前記係合箇所を境とした下部に
位置する前記上端閉断面部1001の前記内側延出面3
4もしくは前記上縁嵌合部22(図2参照)、及び前記
フランジ25の平行部24に面接する部位が、木ねじ5
1,・・・によって固定されている。これにより、前記
ベニヤ板12と前記各アウターパネル11の一般部21
との間には、断熱材を収容可能な収容空間52,・・・
が形成されている。
【0024】また、ベニア板12は、複数のアウターパ
ネル11,・・・間を上下方向に通して(跨って)配設
されており、ベニア板12が上縁嵌合部22、上縁平断
面部1001、下縁嵌合部23、下縁閉断面部1002
間に跨って(通して)、これらと直交(交差)する形に
なるため、荷室壁の縦方向の剛性を高めることに寄与す
る。したがって、一般部21が一枚の板状に形成され曲
げやねじりに対して比較的弱いものであっても、両端の
閉断面部1001,1002とベニア板12とにより横
方向の剛性を確保することができる。さらに、上縁嵌合
部22、下縁嵌合部23に連なる両端の閉断面部100
1,1002で、上端嵌合部22、下縁嵌合部23基部
が補強され、各外板単体においても、嵌合し結合された
状態においても、該嵌合部22,23への外力による曲
げ、ねじり等の変形を防ぐことができる。
【0025】以上の構成にかかる本実施例において、荷
室1の前壁3あるいは側壁4を形成する際には(側壁4
のみ図示)、複数のアウターパネル11,・・・を上下
に配設するとともに、各アウターパネル11,・・・同
士を、各アウターパネル11,・・・の上縁及び下縁に
沿って設けられた上縁嵌合部22と下縁嵌合部23との
嵌合により結合する。すると、複数のアウターパネル1
1,・・・が上下に接続されてなる側壁4には、図3に
も示すように、互いに嵌合した上縁嵌合部22と下縁嵌
合部23とからなる閉断面形状が、各アウターパネル1
1,・・・の長さ方向に沿って形成されるので、外力や
振動に対して変形されにくくなることに加えて、該上縁
嵌合部22と下縁嵌合部23が嵌合し、結合された部位
にベニア板12が面接されるので、外力等による変形や
外れに強くなる。
【0026】また、前記に加えパネル11,・・・に設
けられた前記フランジ25の平行部24に、図4に示す
ように、前記各アウターパネル11,・・・の一般部2
1に沿って延在するベニヤ板12を面接させるととも
に、木ねじ51,・・・によって固定する。すると、側
壁4には、前記ベニヤ板12、アウターパネル11の一
般部21、該一般部21の上縁に設けられた上縁閉断面
部1001、及び前記フランジ25からなる閉断面形状
と、前記ベニヤ板12、アウターパネル11の一般部2
1、該一般部21の下縁に設けられた下縁閉断面部10
02、及び前記フランジ25からなる閉断面形状とが形
成されるので、この閉断面形状によってもこの側壁4に
対する縦方向、横方向の剛性力をも確保することができ
る。
【0027】このように、本実施の形態にかかる側壁4
にあっては、複数のアウターパネル11,・・・の一般
部21を一枚の板状にし、断熱材を収容可能な収容空間
52,・・・を形成しても、側壁4の縦方向及び横方向
の剛性を確保することができるので、複数接続されたア
ウターパネルに複数のピラーを固定して横方向の剛性を
確保するとともに、各ピラーに板状の内張り材を固定し
て縦方向の剛性を確保した従来の壁構造と比較して、ピ
ラーが不要となり、側壁4の厚み寸法を抑えることがで
きる。
【0028】そして、前記各アウターパネル11,・・
・の一般部21と前記ベニヤ板12との間には、断熱材
を収容可能な収容空間52、52が形成されるので、保
冷車や冷凍車等の断熱性を確保しなければならない荷室
1の側壁4を形成する場合には、前記ベニヤ板12を固
定する際に前記収容空間52,52に断熱材を配設する
ことにより、この断熱材と前記ベニヤ板12によって、
荷室1内の断熱性を確保することができる。このよう
に、前記アウターパネル11と前記ベニヤ板12とを、
他の部材に変更することなく、断熱性の確保を要する荷
室1の側壁4と、通常の荷室1の側壁4とを形成するこ
とができるので、保冷車や冷凍車の荷室1の側壁4を形
成する場合と、通常の荷室1の側壁4を形成する場合と
によって、側壁の構成部材を変更しなければならなかっ
た従来と比較して、部材の管理コストの低減化を図るこ
とができるとともに、側壁4組立時における組立工程の
変更に起因する煩雑さを防止することができる。
【0029】さらに、アウターパネル11の一般部21
と前記ベニヤ板12との間に、断熱材を配設することに
よって、前記断熱材及び前記ベニヤ板12(図9参照)
によって荷室1内の断熱性を確保することができるの
で、前述の従来技術のように外板部215と内板部21
6とを結合する結合部217からなる閉断面形状が外板
212全体にわたって形成されている構造のアウターパ
ネルに断熱材を設けた場合と比較して、外板11に受け
た熱を直接荷室内に伝えてしまう外板11と一体に繋が
った部分は上縁嵌合部22と下縁嵌合部23とフランジ
25の部分のみであり、中に空気層があり、この空気層
を加冷してこの空気層を介して荷室内に伝えてしまう閉
断面形状に成している箇所は、上縁嵌合部22と下縁嵌
合部23とで形成される閉断面形状の結合部分と、補強
のための上端閉断面部1001と、下端閉断面部100
2であり、従来同様、熱伝導率の高いアルミ押し出し材
から成るにもかかわらず側壁4の厚み寸法を肉厚にする
ことなく、同等の断熱効果を得ることができる。
【0030】なお、本実施の形態においては、アウター
パネル11に木製のベニヤ板12を固定した場合につい
てのみ説明したが、例えば、合成樹脂製の板材などのよ
うに、金属と比較して熱伝導率の低い非金属からなる部
材を用いても良い。また、化粧合板を用いた場合には、
荷室1の内壁面の見栄えを向上させることができる。
【0031】(第2の実施の形態)図5、図6、図7
は、第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形
態と異なる部分についてのみ説明する。なお、図5は、
後述の断熱材61と収容空間52、板材62、内張材6
3との配設関係を分かり易くするために断熱材を図示し
ないように描いたものである。
【0032】すなわち、荷室1の側壁4は、前述したア
ウターパネル11が、上下に複数連結されてなり、各ア
ウターパネル11,・・・には、上端閉断面部1001
及びフランジ25間と、下端閉断面部1002及び前記
フランジ25間とに形成された各収容空間52,52に
発泡剤からなる断熱材61,・・・が、前記フランジ2
5に設けられた平行部24に支持された状態で、介装さ
れている。さらに、これらの断熱材61,・・・は、各
アウターパネル11,・・・の交差方向、すなわち上下
方向に延在するとともに、上部嵌合部22と各フランジ
25,・・・の平行部24,・・・及び下部閉断面部1
002の内側延出面44とに木ねじ51,・・・で固定
された木製長尺状の内板としての板材62,・・・によ
って、各アウターパネル11,・・・の延在方向に等間
隔をおいた部位にて保持固定されている。そして、各板
材62,・・・の間には、該板材62,62が離間して
いる分の間隙64が形成されている。さらに、該間隙6
4には、厚肉の厚肉断熱材71を積層する。そして、各
板材62,・・・の内側面には、樹脂製の板状の内張り
材63が、面接した状態で釘72,・・・によって固定
されており、各板材62,・・・および厚肉断熱材7
1,・・・を該内張り材63で覆っている。
【0033】この第2の実施の形態においては、側壁4
1に対する縦方向及び横方向の剛性力も第1の実施の形
態と同様の効果を得ることができるとともに、荷室1の
断熱性をさらに高めることができるので、断熱性の高い
側壁4を必要とする冷凍車に適した荷室の壁構造となり
得る。
【0034】また、この場合、側壁4の総厚み寸法B1
における前記内張り材63と前記厚肉断熱材71と木製
の板材62との厚み寸法B2にて、断熱効果を得ること
ができるので、前述した従来と比較して、厚肉断熱材7
1の厚み寸法を肉厚にすることなく、同等の断熱効果を
得ることができる。これにより、従来と比較して、側壁
4の総厚み寸法B1を、薄肉に形成することができるの
で、荷室内空間を広くすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の荷室の壁構
造にあっては、外板を上下に並べて複数配設するととも
に、上方に配置された外板の下縁嵌合部を、下方に配置
された外板の上縁嵌合部に嵌合して、隣接した外板同士
を連結することにより、複数の外板が上下に接続されて
なる各外板の連結部には、両嵌合部により閉断面形状
が、連結部分に沿って形成されるとともに、両嵌合部と
外板の一般部との間には、前記各嵌合部に連なる閉断面
部が、外板の長さ方向に沿って形成されているので、こ
れにより形成された壁部の横方向の剛性力及び連結部分
の強度を確保することができる。そして、前記一般部に
沿って延在する非金属性の内板を、各外板に設けられた
各嵌合部に連なる閉断面部の内側延出面に面接させ
定することによって、前記壁部に対する縦方向の剛性力
を確保することができる。これにより、各外板の一般部
が一枚の板状に形成され、後述の収容空間を形成して
も、壁の剛性を確保できる。したがって、複数接続され
た外板に複数のピラーを固定して横方向の剛性を確保す
るとともに、各ピラーに板状の内張り材を固定して縦方
向の剛性を確保した従来の壁構造と比較して、ピラーが
不要となり、壁部の厚み寸法を抑えることができる。
【0036】またこのとき、前記各外板の一般部と前記
内板との間には、断熱材を収容可能な収容空間が形成さ
れるので、保冷車や冷凍車等の断熱性を確保しなければ
ならない荷室の壁部を形成する場合には、非金属製の前
記内板を固定する際に、前記収容空間に断熱材を配設す
ることにより、該断熱材及び非金属製の前記内板によっ
て、収容室内の断熱性を確保することができる。このよ
うに、前記外板と前記内板とを、他の部材に変更するこ
となく、断熱性の確保を要する荷室の壁部と、通常の荷
室の壁部とを形成することができるので、保冷車や冷凍
車の荷室の壁部を形成する場合と、通常の荷室の壁部を
形成する場合とによって、壁部の構成部材を変えなけれ
ばならなかった従来と比較して、部材の管理コストの低
減化を図ることができるとともに、壁部組立時における
組立工程の変更に起因する煩雑さを防止することができ
る。
【0037】そして、外板の一般部と前記内板との間
に、断熱材を配設することによって、前記断熱材及び非
金属製の前記内板によって荷室内の断熱性を確保するこ
とができるので、熱伝導率の高いアルミ押し出し材から
なる外板に断熱材を面接させた状態で固定した場合と比
較して、壁部の厚み寸法を肉厚にすることなく、同等の
断熱効果を得ることができる。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】同実施の形態における側壁の組立工程を示す要
部の斜視図である。
【図4】図3に続く側壁の組立工程を示す要部の斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す要部の斜視図
である。
【図6】同実施の形態を示す要部の断面図である。
【図7】同実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図8】従来例を示す要部の断面図である。
【図9】他の従来例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 荷室 3 前壁 4 側壁 11 アウターパネル(外板) 12 ベニヤ板(内板) 21 一般部 22 上縁嵌合部 23 下縁嵌合部 52 収容空間 61 断熱材 62 板材(内板) 71 厚肉断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 33/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に連結された複数の外板により周壁
    が形成される荷室の壁構造において、 前記外板を、 板状の一般部と、 該一般部の上縁に沿って設けられた上方開口状の上縁嵌
    合部と、 前記一般部の下縁に沿って設けられた下方開口状の下縁
    嵌合部と、 前記一般部及び前記上縁嵌合部間に設けられ、 前記一般
    部から延び前記上縁嵌合部に一体に繋がる外側延出面
    該外側延出面から一体に内側に延び互いに離間して突設
    された少なくとも一対の上端突設片、及び該一対の上端
    突設片の先端に架橋するとともに前記外側延出面に平行
    して延び前記上縁嵌合部に一体に繋がる内側延出面から
    なる上端閉断面部と、 前記一般部及び前記下縁嵌合部間に設けられ、前記一般
    部から延び前記下縁嵌合部に一体に繋がる外側延出面、
    該外側延出面から一体に内側に延び互いに離間して突設
    された少なくとも一対の下端突設片、及び該一対の下端
    突設片の先端に架橋するとともに前記外側延出面に平行
    して延び前記下縁嵌合部に一体に繋がる内側延出面から
    なる下端閉断面部と、 により内方開口状に形成し、 前記上縁嵌合部を、前記上端閉断面部における前記外側
    延出面より内側に屈曲した後上方へ延出した上端段差部
    と、該上端段差部より下方に離間した部位にて内方へ突
    出された上端突片と、前記上端閉断面部における前記内
    側延出面より外方へ屈曲した後上方へ延出した上端L字
    片と、該上端L字片の先端に内方へ向けて突出された上
    端フック部とにより形成するとともに、 前記下縁嵌合部を、前記下端閉断面部の前記下端突設片
    の中途部より下方に延出した後外方へ折曲された断面L
    字状の下端L字片と、前記下端閉断面部の前記内側延出
    面の先端に外方へ向けて突設された下端フック部とによ
    り形成し、 下方に配置された外板の前記上端L字片の前記上端フッ
    ク部を、上方に配置された外板の前記下端フック部に係
    合し、かつ下方に配置された外板の前記上端段差部に、
    上方に配置された外板の前記下端閉断面部より下方へ延
    出した前記外側 延出面の先端を当接しつつ、下方に配置
    された外板の前記上端突設片に、上方に配置された外板
    の前記下端L字片を係合して、下方に配置された外板の
    前記上縁嵌合部を、上方に配置された外板の前記下縁嵌
    合部に嵌合して両外板を連結した状態で、両嵌合部から
    なる閉断面形状を前記両外板の連結部分に沿って形成す
    る一方、 前記各外板の前記一般部に沿って延在する非金属製の内
    板を、複数の外板を通して配設し前記閉断面部の延在方
    向に対し交差させ前記内側延出面に面接させるととも
    に、前記上端フック部及び前記下端フック部による係合
    箇所を境とした上部に位置する前記下端閉断面部の前記
    内側延出面もしくは前記下縁嵌合部と、前記係合箇所を
    境とした下部に位置する前記上端閉断面部の前記内側延
    出面もしくは前記上縁嵌合部とで固定して、前記各外板
    の一般部と前記内板との間に断熱材を収容可能な収容空
    間を形成したことを特徴とする荷室の壁構造。
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