JP5247672B2 - 車両用箱型荷台のパネル材 - Google Patents

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本発明は、トラック等の車両の箱型荷台に用いられるパネル材、特に、貨物の積み降ろしのために箱型荷台に設けられたドアに好適なパネル材に関するものである。
貨物輸送用の車両であるトラックの荷台には、上方が開放された無蓋の荷台、屋根を備え周囲が密閉された6面体の箱型荷台、つまりバンボディ等がある。近年では、風雨等による貨物の損傷を防止でき、梱包を簡易化できるとともに荷くずれの防止も容易な箱型荷台が広く普及している。箱型荷台にも用途等に応じて多種の荷台が存在し、冷凍装置により内部を低温に保つよう断熱パネルにより囲まれる冷凍車、温度管理車等の荷台や、跳ね上げ式の屋根を備え、荷台の側面から貨物の積み降ろしができるようにして荷役作業の合理化を図ったウイングボディと呼ばれる荷台もある。このような箱型荷台は、トラクタに牽引されるトレーラに着脱自在に積載される場合もある。
箱型荷台では、通常、荷台後部に観音開き式の後部ドアが設けられ、後部ドアを開放して貨物の積み降ろしを行う。図6に示されるように、荷台後部には後部ドアRDを取り付ける4辺形の後部フレームRFが設置してあり、2枚の後部ドアRDのそれぞれは、ドア外側表面に固着された複数のヒンジ金具HFにより後部フレームRFの両側の支柱に固定され、観音開き式に開放可能となっている。後部ドアRDには、これを閉鎖位置に保持するロックロッドLRが取り付けられ、ロックロッドの取り付け用金具LFあるいはロックロッド操作用ハンドルの掛け金LK等が、ブラインドリベットやボルトなどの固着具によってドア外側表面に固着される。
こうした後部ドアは、ウイングボディにも設けられている。また、2枚の後部ドアの双方又は片方を2分割してヒンジで連結し、後部ドアの全体的な開放と分割した中央部のみの開放とを可能としたものも存在する。中央部のみを開放することにより、後部ドアの全体的な開放に必要なスペースがないときも貨物の積み降ろしが可能となり、温度管理車等では、貨物積み降ろし時の高温外気の荷台室内への侵入が減少する。
車両用箱型荷台のドア用のパネル材としては、木材の合板あるいは合成樹脂により固形化した木材粉末の板を芯材とし、その両面にアルミニウム材等の薄板を積層した積層パネルが多用されている。例えば、特開2004−276678号公報に開示されたドアパネルは、図7に示されるとおり、合板WPの両面にアルミニウム材の薄板APを張り合わせたものである。ドアパネルの外側表面には、ロックロッドLRが合成樹脂製のベアリングベースBBを介して装着され、その取り付け用金具LFは、ドアパネルを貫通するボルトFBにより外側表面に固着されている。
なお、温度管理車等では、ドア内側となる積層パネルの表面に断熱パネルを重ねて固着し、ドアからの熱の侵入を防止する。断熱パネルは、発泡合成樹脂等の断熱材の両面に金属や合成樹脂の薄板を積層した、やはり積層構造のパネルとなっている。
特開2004−276678号公報
ドア用のパネル材において、合板等芯材の両面に積層されるアルミニウム材の薄板は、板厚が0.6mm〜0.8mm程度であり、ドアの全面を覆うようドアの寸法に対応した一枚板となっている。この薄板は、圧延ロールによりに加工されたアルミニウム合金板を巻き取ったコイルから切り出されて使用される。コイルとしては、幅寸法が2、3種類のものが用意されるが、車両用箱型荷台に装着されるドアには、箱型荷台の高さや横幅などの相違、その用途等に応じて種々の寸法のドアが存在する。アルミニウム材の薄板を各種のドアの寸法に合わせて切断したときは、相当多量の端材が発生して、アルミニウム材料が無駄となる。
また、ドア用のパネル材では、アルミニウム材の薄板が木材の合板等に接着により積層される場合が多い。耐用年数を経過したパネル材は、分解して材料のリサイクルを図るのが望ましいけれども、合板等は機械的な強度が大きく接着材も強力であって、このパネル材からアルミニウム材の薄板を分離するのは容易ではない。そのため、木材の合板等を芯材とするパネル材の大部分は、そのままの形態で産業廃棄物として処理されているのが現状である。
車両用箱型荷台においては、ドアの外側となる表面に複数のヒンジ金具やロックロッドの取り付け用金具等が固着される。これらの金具には、積層パネルの表面のアルミニウム材料とは異なるステンレス鋼等の金属が用いられているため、異種金属同士が接触してパネルの表面のアルミニウム材に微弱な電流が流れ、異種金属接触腐食が生じ易い。電着塗装による塗膜を形成して防錆処理を施す等の対策は採られているものの、車両用箱型荷台は、風雨に晒される等使用環境が厳しいため、それでも異種金属接触腐食による腐食痕が生じ、外観を損ねる場合がある。アルミニウム材の防錆には陽極酸化皮膜処理、いわゆるアルマイト処理が有効であるのは周知であるが、寸法の大きいアルミニウム薄板を処理槽に浸漬して酸化皮膜を形成するのは、非常に困難である。ちなみに、特許文献1に記載の図7のドアパネルでは、取り付け用金具とアルミニウム材の薄板との間に、複雑な構造の合成樹脂製ベアリングベースを介在させ、異種金属接触腐食を防いでいる。
そして、ドア用積層パネル材のアルミニウム合金は板厚が小さいため、表面の薄板のみに固着具を固定してヒンジ金具等を取り付けることは困難で、ヒンジ金具等の取り付けには、積層パネル材を貫通するボルト等が使用される。このときには、ボルトの頭部やナット等がパネル材の裏面(内側)に突出し、温度管理車等で断熱パネルを重ねて装着する作業の障害となる。
本発明の課題は、車両用箱型荷台のドア等に使用されるパネル材において、表面に積層されるアルミニウム材料を改良して上記の問題点を解決し、かつ、軽量で製造容易なパネル材を構成することにある。
上記の課題に鑑み、本発明は、車両用箱型荷台のドア等に使用されるパネル材を、発泡合成樹脂の芯材の両面に金属製板材を積層して構成し、箱型荷台の外側となる表面の金属製板材として、アルミニウム押し出し形材からなる複数の細長い形材板片を、並列に配置した板材を用い、これを芯材に接着したものである。すなわち、本発明は、
「車両用箱型荷台のドアに用いられるパネル材であって、
発泡合成樹脂からなる芯材の両面に金属からなる板状材が積層されており、
少なくとも前記車両用箱型荷台の外側の前記板状材は、複数のアルミニウム押し出し形材からなる形材板片を並列に配置し、隣り合う前記形材板片を、その端部に形成した嵌合部を嵌め合わせて結合して構成され、
前記形材板片の端部の嵌合部は、嵌め合わせたときの板厚が前記形材板片の最大板厚を越えないように設定されており、かつ、前記形材板片の前記芯材と接する表面には、長手方向に延びる複数の溝が設けられて凹凸部が形成され前記形材板片が接着により前記芯材に固着される」
ことを特徴とするパネル材となっている。
請求項2に記載のように、前記形材板片には、前記芯材と反対側の表面にも凹凸部が形成されていることが好ましい。
そして、請求項3に記載のように、前記形材板片の表面には、陽極酸化皮膜処理、つまりアルマイト処理を施こすことが好ましい。
請求項4に記載のように、幅寸法の異なる複数種類の前記形材板片を組み合わせ、幅の異なるパネル材を製造することができる。
本発明のパネル材に金具を取り付ける方法としては、請求項5に記載のように、前記形材板片が接着される前記発泡合成樹脂からなる芯材の表面に凹部を設け、前記凹部に補強板を設置して、固着具により前記金具を前記形材板片及び前記補強板に固着することができる。
車両用箱型荷台のドアに用いられる本発明の積層パネル材は、断熱材である発泡合成樹脂を芯材とし、箱型荷台の外側となる芯材の表面に、複数のアルミニウム押し出し形材からなる形材板片を並列に配置して、この形材板片を芯材に接着したものである。形材板片の芯材との接着面には凹凸部が形成されている。
つまり、本発明の積層パネル材の外側表面には、アルミニウム材の一枚板ではなく、幅寸法の小さいアルミニウム押し出し形材からなる形材板片を、密着状態で並列に配置し、隣り合う形材板片を、その端部に形成した嵌合部を嵌め合わせて結合した構造の板状材が置かれている。形材板片は、もともと幅寸法の小さい細長い板状材であるから、ドアのように多種の寸法のパネル材を製造する場合であっても、寸法の調整のために端材として切断する部分は非常に小さいものとなり、アルミニウム材の有効利用を図ることができる。ことに、請求項4の発明のように、幅寸法の異なる複数種類の形材板片、例えば、25mmの幅寸法差を有する3種の形材板片、を用意し、これらを組み合わせて表面アルミニウム材を製造したときは、実際に使用されている殆ど全てのドア用のパネル材を、端材を生じることなく製造可能となる。
また、本発明のパネル材の外側にある形材板片は、従来のアルミニウム材の薄板と比べると板厚が大きいアルミニウム押し出し形材であるため、強度及び剛性も大きく、ドアの外側に固定されるヒンジ金具やロックロッド操作ハンドル用掛け金等を、ブラインドリベット等の固着具により、形材板片に支持させて取り付けることができる。そのため、固着具の頭部がパネル材の裏面に突出することがない。重量の大きな金具を取り付けるときは、請求項5の発明のように、形材板片が接着される発泡合成樹脂芯材の表面に凹部を設けて補強板を設置し、固着具により金具を形材板片及び補強板に固着する方法を採用することができる
本発明のパネル材の芯材である発泡合成樹脂は、木材の合板等と比較すると、比重が小さく軽量であるとともに機械的強度が小さい。したがって、形材板片を芯材から分離するように力を加えると、形材板片と接着された発泡合成樹脂の表面部分が簡単に破壊し、アルミニウム材等のリサイクルのため、パネル材を分解する作業が容易となる。
そして、本発明の形材板片は、芯材との接着面に凹凸部が形成されている。つまり、形材板片の裏面には長手方向に延びる複数の溝が形成してあり、この部分が凹部となる。溝の部分は、形材板片の板厚が小さくいわゆる肉抜きとなっているため、凹凸部の形成により、形材板片の剛性を保ちながら重量を軽減することができる。また、形材板片は発泡合成樹脂製の芯材と接着されるが、接着の際には、形材板片と芯材との間の空気が凹部である溝によって排出されるとともに、接着材が溝に沿って流動し接着面全体に配分される。そのため、形材板片と芯材との間に空気が残留することはなく、両者は強固に接着される。本発明の形材板片はアルミニウム押し出し形材であるので、接着面の凹凸部は、ダイスの形状を設定することにより簡単に加工できる。
さらに、本発明では、形材板片の端部に嵌合部を形成し、これを嵌め合わせて隣り合う形材板片同士を結合されており、芯材の外側に積層される板状材を、強度及び剛性の大きいものとすることができる。嵌合部を嵌め合わせたときの板厚は、形材板片の最大板厚を越えないように設定されていて、これにより、嵌合部部分の芯材を切削する等の加工を省くことができる。形材板片がアルミニウム押し出し形材であるので、接着面の凹凸部と同様、嵌合部は簡単に加工可能である
請求項2の発明は、形材板片の芯材と反対側の表面、すなわち外側の表面にも凹凸部を形成したものである。車両用箱型荷台の外側の表面は、車両走行中に木の枝等の異物と接触して擦過痕等を生じ易いが、この表面に凹凸部を形成することにより、平らな表面と比べて痕を目立たなくすることができ、外観性が向上する。
請求項3の発明のように、形材板片の表面に陽極酸化皮膜処理(アルマイト処理)を施こしたときは、酸化皮膜によって形材板片の表面が確実に絶縁される。したがって、本発明のパネル材の外側に、ドア用のヒンジ金具など、アルミニウムとは異なる金属製の金具を直接固定したときでも、電流の流れが遮断されて異種金属接触腐食が発生することはなく、パネル材の耐久性が格段に向上する。形材板片はアルミニウム押し出し形材であって、アルミニウム材の大きな薄板と異なり、寸法が小さく吊り下げても形状が保持されるから、処理槽に浸漬する陽極酸化皮膜処理を容易に行うことができる。
本発明のパネル材の一実施例を示す断面図である。 本発明のパネル材に用いられる形材板片の拡大断面図である。 形材板片における固着具を設置する部位を示す図である。 形材板片に固着具を設置するときの別の固着方法を示す図である。 形材板片の別実施例を示す図である。 一般的な車両用箱型荷台の後部ドア近傍を示す図である。 従来のドアパネル材と金具取り付け法の一例を示す図である。
以下、図面に基づいて、車両用箱型荷台に用いられる本発明のパネル材について説明する。図1は、本発明のパネル材の一実施例を示す断面図であり、図2は、図1のパネル材の外側表面に設置された、アルミニウム押し出し形材からなる形材板片を詳細に示す拡大断面図である。
図1のパネル材は、発泡合成樹脂の断熱材1を芯材とし、その外側(車両用箱型荷台の外面側)に、複数のアルミニウム押し出し形材からなる形材板片2を並行に配置した板状体を積層し、内側(車両用箱型荷台の室内側)には、従来のパネル材に使用されるアルミニウム薄板3を積層したものである。発泡合成樹脂の断熱材1としては、例えば、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム等が使用されるが、環境保護やリサイクル性の点を考慮すると、熱可塑性樹脂であるポリスチレンフォームがより好ましい。発泡合成樹脂は、木材粉末を固形化した板などと比較すると比重が小さく、パネル材全体を軽量化することが可能であるとともに、機械的強度が小さいため、リサイクルに向けて形材板片2を分離するときに、発泡合成樹脂の表面を破壊して分離することができる。
断熱材1の厚さは、箱型荷台の用途、パネル材の使用個所等に応じて適宜調整される。例えば、温度管理車のドアに用いられるパネル材においては、断熱材1の厚さ寸法を大きくして、内側に取り付けられる断熱パネルを省略することができる。また、この実施例では、パネル材の内側にはアルミニウム薄板が積層されているけれども、外側と同様に、複数の形材板片を並行に配置した板状体を積層してもよい。
本発明のパネル材では、芯材である断熱材1の外側に、アルミニウム薄板の一枚板ではなく、形材板片2を並行に配置した板状材を積層する。個々の形材板片2は、アルミニウム押し出しにより成形された形材であって、幅寸法の小さい細長い板状材(長手方向の寸法は、パネル材の使用個所の長さ寸法となる)であるから、多種の幅のパネル材を製造する場合であっても、寸法の調整のために端材として切断する部分は非常に小さい。
そして、幅寸法Wの異なる複数種類の形材を用意すると、端材がより少なくなる。例えば、図1の実施例における形材板片2の幅寸法Wは200mmであるが、175mm、225mmのものを追加して用意しこれらを組み合わせることにより、実際に使用されている殆ど全てのドア用の表面アルミニウム材を、端材を生じることなく構成可能である。
アルミニウム押し出し形材の形材板片2は、図2(a)の断面図に示されるように、芯材に接着される接着面が、台形形状の凸部21と凹部22とが交互に一定間隔で形成された凹凸面となっている。凹部22は、形材板片2に設けられた溝であり肉抜き部であるので、その分形材板片2は軽量化される。また、形材板片2の接着面に接着材を塗布し加圧して接着するときには、形材板片2と断熱材1との間の空気が凹部22から排出されると同時に、接着材が凹部22に沿って流動し、接着面全体に亘り均等な強度の接着が行われる。
図2(a)の左端部分の拡大図である図2(b)から分かるように、接着面と反対側の外側面には、凸部21と対向する位置に極めて浅い凹部23が形成されており、外側面も凹凸面となっている。このように、外側面に僅かな凹凸を設けることにより、車両用箱型荷台の外側表面に生じた多少の傷は目立ちにくくなり、外観性が良好となる。そして、図2(b)及び図2(c)から分かるように、形材板片2の両端には、嵌合部である楔状凸部24及び楔状凹部25が形成されている。これにより、隣り合う形材板片2の結合部(図1のJ部)では、楔状凸部24と楔状凹部25とが嵌め合わされ、結合部の剛性及び強度が増大することとなる。この結合部は、図2(d)に示されるとおり、嵌め合わせたときの板厚が形材板片2の最大板厚と等しいように設定されているので、結合部において断熱材1を切削する等の加工は必要としない。形材板片2は、アルミニウム押し出しにより成形された形材であるから、両面の凹凸部や両端の嵌合部は、押し出し加工のダイスの形状を設定することにより、簡単に形成することが可能である。
形材である形材板片2は、従来のアルミニウム薄板と比較すると板厚が大きく、陽極酸化皮膜処理を容易に施すことができ、本発明の形材板片の表面にはこの処理による酸化皮膜が形成されている。また、形材板片2の板厚が大きいため、それ自体で剛性等が高く、例えばドアに利用したときは、ヒンジ金具等をブラインドリベットにより形材板片に固着し、形材板片のみに金具等を支持させることができる。このとき、形材板片の表面には酸化皮膜が形成され電気的な絶縁が行われているので、ヒンジ金具等がステンレス鋼製などアルミニウムと異なる材質であっても、異種金属接触腐食の発生を防止できる。
形材板片2は、板厚が大きく剛性等も高いから、通常は、どの部位であっても固着具を固定して金具等を支持することが可能である。ただし、図3に示すように、金具等を形材板片に固着する部位では接着面の凹部22を省略し、ここに固着具を配置して剛性をより高めることもできる。さらに、金具等の重量が大きいときは、図4に示すように、形材板片2が接着される発泡合成樹脂の断熱材1に凹部を設け、ここに木材や合成樹脂等からなる補強板4を設置し、タップねじ等の固着具により金具を形材板片2及び補強板4に固着する方法を採用することもできる。
図5に示す形材板片2の別実施例は、断熱材1の接着される接着面に、断面が3角形形状の凹凸部26を形成したものである。これによると、加圧接着の際に3角形形状の頂部が発泡合成樹脂の断熱材1に食い込み、接着面の面積が増加するので、形材板片2をより強固に断熱材1に接着することが可能である。
以上詳述したように、本発明は、車両用箱型荷台のドア等に使用されるパネル材を、発泡合成樹脂の芯材の外側となる表面に、アルミニウム押し出し形材からなる複数の細長い形材板片を並列に配置し、これらを芯材に接着して構成したものである。上記の実施例の形材板片は、表面に陽極酸化皮膜処理が施されたものであるが、さらに電着塗装等による塗膜を形成する、などの表面処理が可能であるのは言うまでもない。また、上記の実施例では、形材板片の両端部における嵌合部を楔状のものとしているが、これを突起と溝とによる嵌合に変更する等、実施例に対して種々の変形が可能であるのは明らかである。
1 断熱材(芯材)
2 形材板片
21 凸部(接着面の)
22 凹部(接着面の)
23 凹部(外側面の)
24 楔状凸部
25 楔状凹部
26 3角形形状の凹凸部
3 アルミニウム薄板
4 補強板

Claims (5)

  1. 車両用箱型荷台のドアに用いられるパネル材であって、
    発泡合成樹脂からなる芯材の両面に金属からなる板状材が積層されており、
    少なくとも前記車両用箱型荷台の外側の前記板状材は、複数のアルミニウム押し出し形材からなる形材板片を並列に配置し、隣り合う前記形材板片を、その端部に形成した嵌合部を嵌め合わせて結合して構成され、
    前記形材板片の端部の嵌合部は、嵌め合わせたときの板厚が前記形材板片の最大板厚を越えないように設定されており、かつ、前記形材板片の前記芯材と接する表面には、長手方向に延びる複数の溝が設けられて凹凸部が形成され前記形材板片が接着により前記芯材に固着されることを特徴とするパネル材。
  2. 前記形材板片には、前記芯材と反対側の表面にも凹凸部が形成されている請求項1に記載のパネル材。
  3. 前記形材板片の表面には、陽極酸化皮膜処理が施されている請求項1又は請求項2に記載のパネル材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパネル材の製造方法であって、
    幅寸法の異なる複数種類の前記形材板片を組み合わせ、幅寸法の異なるパネル材を製造することを特徴とする製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパネル材に金具を取り付ける金具取り付け法であって、
    前記形材板片が接着される前記発泡合成樹脂からなる芯材の表面に凹部を設け、前記凹部に補強板を設置して、固着具により前記金具を前記形材板片及び前記補強板に固着することを特徴とする金具取り付け法。
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