以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の水抜き構造を有するバン型トラックの箱型荷台を模式的に示す外観斜視図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図、図5は図1のV−V矢視断面図、図6は図1のVI−VI矢視断面図、図7は図2の要部拡大斜視図、図8は結合部材及びシール部材を示す図7の分解斜視図、図9は前パネル上縁結合部及び上パネル前縁結合部を示す図7の分解斜視図、図10は箱型荷台の上前端の左の隅部の分解斜視図、図11は箱型荷台の上後端の左の隅部の分解斜視図、図12は前連結部材及びガスケットの分解斜視図、図13は後連結部材及びガスケットの分解斜視図、図14は嵌合凹部から第1排水孔を通って流下する水の流路を示す斜視図、図15は嵌合凹部から第2排水孔を通って流下する水の流路を示す斜視図である。図中の「FR」は車両前方を、「UP」は車両上方を、「IN」は車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明において、前後とは車両の前後を意味し、左右とは車両前方を向いた状態での左右を意味する。
図1に示すように、バン型トラックの箱型荷台1は、前壁2と左右の側壁3と天井4と観音開き式の扉7,8を備えた扉部材(後壁)5と床6とを備え、前壁2と左右の側壁3と天井4と床6の縁部同士が結合され、後面部分に扉部材5が取り付けられることによって箱状に組み付けられている。箱型荷台1の上前端の左右の隅部には前連結部材120がそれぞれ固定され、上後端の左右の隅部には後連結部材140がそれぞれ固定されている。また、床6の後端縁部には、床後縁フレーム9が車幅方向に延設されている。なお、左右の側壁3と上前端の左右の隅部と上後端の左右の隅部とは、それぞれほぼ対称構造であるため、左側の側壁3及び隅部について説明し、右側の側壁3及び隅部についてはその説明を省略する。
図2及び図3に示すように、前壁2は、前パネル(前パネル部材)11と前パネル上縁フレーム12と左右の前パネル側縁フレーム13と内張板14とを備える。
図2に示すように、前パネル上縁フレーム12は、上下方向に配置される前板部15と、前板部15の下端から下方に延びるパネル固定フランジ部16と、前板部15の下端後方に配置された内張板支持部17と、前板部15の上端から曲折されて後方へ延びる上板部18と、3箇所の円弧内面形成部101,102,103とを有する。上板部18には、後述する前パネル上縁結合部19が形成されている。この前パネル上縁結合部19は、前パネル上縁フレーム12の後端部で車幅方向に延びる。パネル固定フランジ部16には、前パネル11の上端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部17には、内張板14の上端縁部が収容されて支持される。各円弧内面形成部101,102,103は、円周の一部が切り欠かれた断面略円弧状の内面を有し、前パネル上縁フレーム12の内側に配置されている。円弧内面形成部101は前板部15の内面(後面)に形成され、円弧内面形成部102は上板部18の内面(下面)に形成され、円弧内面形成部103は後述する第1嵌合部83の内面(下面)に形成されている。この円弧内面形成部101,102,103の内面のうち車幅方向の両端部分は、後述する第1前ボルト締結穴130として機能する。また、円弧内面形成部101の内面のうち第1前ボルト締結穴130以外の部分は、箱型荷台1の内部に設置される部品や配索される電線などを支持するクリップ(図示省略)と係合してこれを保持する係合凹部として機能し得る。
図3に示すように、前パネル側縁フレーム13は、上下方向に配置される前板部20と、前板部20の内端から内側に延びるパネル固定フランジ部21と、前板部20の内側(後方)に配置された内張板支持部22と、内張板支持部22の外面から外側に延びるフック状の前側係止部23とを有する。前板部20には、後述する前パネル側縁結合部24が形成されている。この前パネル側縁結合部24は、前パネル側縁フレーム13の車幅方向外端部で上下方向に延びる。パネル固定フランジ部21には、前パネル11の側端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部22には、内張板14の側端縁部が収容されて支持される。
図3、図4及び図6に示すように、側壁3は、側パネル(側パネル部材)31と側パネル上縁フレーム32と側パネル前縁フレーム33と内張板34と側パネル後縁フレーム46とを備える。
図4に示すように、側パネル上縁フレーム32は、前後方向に配置される側板部35と、側板部35の下端から下方に延びるパネル固定フランジ部36と、側板部35の下端内側に配置された内張板支持部37と、側板部35の上端から曲折されて内側へ延びる上板部38と、3箇所の円弧内面形成部104,105,106とを有する。上板部38には、後述する側パネル上縁結合部39が形成されている。この側パネル上縁結合部39は、側パネル上縁フレーム32の車幅方向内端部で前後方向に延びる。パネル固定フランジ部36には、側パネル31の上端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部37には、内張板34の上端縁部が収容されて支持される。各円弧内面形成部104,105,106は、円周の一部が切り欠かれた断面略円弧状の内面を有し、側パネル上縁フレーム32の内側に配置される。円弧状内面形成部104は側板部35の内面(車幅方向内面)に形成され、円弧状内面形成部105は上板部38の内面(下面)に形成され、円弧状内面形成部106は後述する第1嵌合部83の内面(下面)に形成されている。この円弧内面形成部104,105,106の内面のうち前端部分は、後述する第2前ボルト締結穴131として、後端部分は第2後ボルト締結穴151としてそれぞれ機能する。また、円弧内面形成部104,105,106の内面のうち第2前ボルト締結穴131及び第2後ボルト締結穴151以外の部分は、箱型荷台1の内部に設置される部品や配索される電線などを支持するクリップ(図示省略)と係合してこれを保持する係合凹部として機能し得る。
図3に示すように、側パネル前縁フレーム33は、上下方向に配置される側板部40と、側板部40の後端から後方に延びるパネル固定フランジ部41と、側板部40の内側に配置された内張板支持部42と、側板部40と内張板支持部42との間に配置されたフック状の後側係止部43と、側板部40の前端から車幅方向内側に湾曲状に曲折する前板部45と、3箇所の円弧内面形成部107,108,109とを有する。後側係止部43が前側係止部23に係止した状態で、内張板支持部42の外面が内張板支持部22の外面に面接触する。前板部45には、後述する側パネル前縁結合部44が形成されている。この側パネル前縁結合部44は、側パネル前縁フレーム33の前端部で上下方向に延びる。パネル固定フランジ部41には、側パネル31の前端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部42には、内張板34の前端縁部が収容されて支持される。各円弧内面形成部107,108,109は、円周の一部が切り欠かれた断面略円弧状の内面を有し、側パネル前縁フレーム33の内側の3箇所に配置されている。円弧内面形成部107は側板部40の内面(車幅方向内面)に形成され、円弧内面形成部108は前板部45の内面(車幅方向内面)に形成され、円弧内面形成部109は後述する第1嵌合部83の内面(後面)に形成されている。この円弧内面形成部107,108,109の内面のうち上端部分は、後述する第3前ボルト締結穴132として機能する。また、円弧内面形成部107,108,109の内面のうち第3前ボルト締結穴132以外の部分は、箱型荷台1の内部に設置される部品や配索される電線などを支持するクリップ(図示省略)と係合してこれを保持する係合凹部として機能し得る。
図6に示すように、側パネル後縁フレーム46は、閉断面形状を有し上下方向に延びる柱状のフレーム基部47と、フレーム基部47の前端から前方へ延びるパネル固定フランジ部48と、パネル固定フランジ部48の内側に配置された内張板支持部49と、円周の一部が切り欠かれた断面略円弧状の内面を区画形成する3箇所の円弧内面形成部110とを有する。パネル固定フランジ部48には、側パネル31の後端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部49には、内張板34の後端縁部が収容されて支持される。3箇所の円弧内面形成部110は、フレーム基部47の閉断面内に形成されている。この円弧内面形成部110の内面のうち上端部分は、後述する第3後ボルト締結穴152として機能する。また、円弧内面形成部110の内面のうち第3後ボルト締結穴152以外の部分は、箱型荷台1の内部に設置される部品や配索される電線などを支持するクリップ(図示省略)と係合してこれを保持する係合凹部として機能し得る。
図2、図4及び図5に示すように、天井4は、上パネル(上パネル部材)51と上パネル前縁フレーム52と左右の上パネル側縁フレーム53と内張板54と上パネル後縁フレーム63とを備える。
図2に示すように、上パネル前縁フレーム52は、前後方向に配置される上板部55と、上板部55の後端から後方に延びるパネル固定フランジ部56と、上板部55の下方に配置された内張板支持部57とを有する。上板部55には、後述する上パネル前縁結合部59が形成されている。この上パネル前縁結合部59は、上パネル前縁フレーム52の前端部で車幅方向に延びる。パネル固定フランジ部56には、上パネル51の前端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部57には、内張板54の前端縁部が支持される。
図4に示すように、上パネル側縁フレーム53は、前後方向に配置されるパネル固定フランジ部61と、パネル固定フランジ部61の内側(下方)に配置された内張板支持部62とを有する。パネル固定フランジ部61の外端の外側には、後述する上パネル側縁結合部64が形成されている。この上パネル側縁結合部64は、上パネル側縁フレーム53の車幅方向外端部で前後方向に延びる。パネル固定フランジ部61には、上パネル51の外端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部62には、内張板54の外端縁部が支持される。
図5に示すように、上パネル後縁フレーム63は、閉断面形状を有し車幅方向に延びる梁状のフレーム基部67と、フレーム基部67の前端から前方へ延びるパネル固定フランジ部65と、パネル固定フランジ部65の内側(下方)に配置された内張板支持部66と、円周の一部が切り欠かれた断面略円弧状の内面を区画形成する3箇所の円弧内面形成部111とを有する。パネル固定フランジ部65には、上パネル51の後端縁部がリベットによって固定される。内張板支持部66には、内張板54の後端縁部が収容されて支持される。3箇所の円弧内面形成部105は、フレーム基部67の閉断面内に形成されている。この円弧内面形成部111の内面のうち車幅方向両端部分は、後述する第1後ボルト締結穴150として機能する。また、円弧内面形成部111の内面のうち第1後ボルト締結穴150以外の部分は、箱型荷台1の内部に設置される部品や配索される電線などを支持するクリップ(図示省略)と係合してこれを保持する係合凹部として機能し得る。
前パネル11と側パネル31と上パネル51とは、例えばアルミニウムや鉄などの金属製の板状部材であり、箱型荷台1の外面を形成する。また、前パネル上縁フレーム12と前パネル側縁フレーム13と側パネル上縁フレーム32と側パネル前縁フレーム33と側パネル後縁フレーム46と上パネル前縁フレーム52と上パネル側縁フレーム53と上パネル後縁フレーム63とは、例えばアルミニウム、鉄等の金属を押し出し又は引き抜き加工することにより形成され、各フレーム12,13,32,33,46,52,53,63は、それぞれ長手方向に沿って略同一の断面形状を有する。
また、各パネル部材(前パネル部材、側パネル部材及び上パネル部材)として所謂複合パネル(サンドイッチパネル)を用いてもよい。複合パネルとは、外パネルと内パネルとの間に軽量の内部層を形成したパネル部材である。外パネル及び内パネルは、アルミニウムや鉄などの金属板によって形成してもよく、内部層は、断熱効果を有する発泡樹脂製のパネル材によって構成してもよい。
箱型荷台1を組み立てる場合、まず床6に前壁2の下端を固定して前壁2を起立させる。次に、床6に左右の側壁3の下端を床6に固定するとともに前壁2の側縁と側壁3の前縁とを結合する。次に、前壁2の上縁と天井4の前縁とを結合するとともに側壁3の上縁と天井4の側縁とを結合する。次に、箱型荷台1の上前端の左右の隅部に前連結部材120を、上後端の左右の隅部に後連結部材140をそれぞれ固定する。最後に、扉部材5を箱型荷台1の後端部に取り付ける。
次に、前壁2の上縁と天井4の前縁との連結構造、前壁2の側縁と側壁3の前縁との結合構造、及び側壁3の上縁と天井4の側縁との連結構造について説明する。
前壁2の上縁と天井4の前縁とは、図2に示すように、前パネル上縁フレーム12の前パネル上縁結合部19と上パネル前縁フレーム52の上パネル前縁結合部59と結合部材70とによって結合される。同様に、前壁2の側縁と側壁3の前縁とは、図3に示すように、前パネル側縁フレーム13の前パネル側縁結合部24と側パネル前縁フレーム33の側パネル前縁結合部44と結合部材70とによって結合される。また、側壁3の上縁と天井4の側縁とは、図4に示すように、側パネル上縁フレーム32の側パネル上縁結合部39と上パネル側縁フレーム53の上パネル側縁結合部64と連結部材70とによって結合される。
本実施形態では、前パネル上縁結合部19と側パネル上縁結合部39と側パネル前縁結合部44とはほぼ同じ構成であり、前パネル側縁結合部24と上パネル前縁結合部59と上パネル側縁結合部64とはほぼ同じ構成であるため、これらを代表して前パネル上縁結合部19と上パネル前縁結合部59との連結構造について説明し、他の連結構造についてはその説明を省略する。
図7〜図9に示すように、前パネル上縁フレーム12の前パネル上縁結合部19は、第1係合部82と第2係合部81と第1嵌合部83とを有する。第2係合部81は、上板部18の外面から内側(下方)に凹設されて上方へ開口する溝形状の係合凹部81aを有する。第1嵌合部83は、第2係合部81の後方で第2係合部81よりも内側(下方)まで延びて後方に曲折する。第1嵌合部83の外面(後面及び上面)は第1嵌合凹部形成面84を構成し、第1嵌合凹部形成面84の下部には、後述する係合部材70の係止突起74aと係合する係合凹部85が前方に向かって凹設されている。第1係合部82は、第1嵌合部83の後端から後上方に曲折形成され、前方へ開口する溝形状の係合凹部82aを有する。このように、第1嵌合凹部形成面84は、第1係合部82と第2係合部81との間に形成されている。また、第1嵌合部83の内面には、上記円弧内面形成部103が突出形成されている。
上パネル前縁フレーム52の上パネル前縁結合部59は、第3係合部87と第4係合部86と第2嵌合部88とを有する。第4係合部86は、上板部55の外面から内側(下方)に凹設されて上方へ開口する溝形状の係合凹部86aを有する。第2嵌合部88は、第4係合部86の前方で第4係合部86よりも内側(下方)まで延びる。第2嵌合部88の外面(前面)は第2嵌合凹部形成面89を構成し、第2嵌合凹部形成面89の下部には、後述する係合部材70の係止突起75aと係合する係合凹部90が後方に向かって凹設されている。第3係合部87は、第2嵌合部88から後方に突設され、第1係合部82(係合凹部82a)と係合する。
第1係合部82が第3係合部87に係合した状態で、上パネル前縁フレーム52から離間する方向(前方)への前パネル上縁フレーム12の移動が規制される。また、この係合状態で、第1嵌合凹部形成面84と第2嵌合凹部形成面89とは、外側(上方)へ開口する嵌合凹部91を区画形成する。
なお、前パネル上縁結合部19に上記第2嵌合部88を設け、上パネル前縁結合部59に上記第1嵌合部83を設けてもよい。同様に、側パネル上縁結合部39や側パネル前縁結合部44に上記第2嵌合部88を設け、前パネル側縁結合部24や上パネル側縁結合部64に上記第1嵌合部83を設けてもよい。
結合部材70は、結合部材70は、カバー部71と第5係合部72と第6係合部73と一対の係合板部(嵌合挿入部)74,75とを有し、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52の間に嵌合されて両者を結合する。結合部材70は、例えばアルミニウム、鉄等の金属を押し出し又は引き抜き加工することにより形成され、長手方向に沿って略同一の断面形状を有する。
カバー部71は平板形状を有する。第5係合部72及び第6係合部73は、カバー部71の両端からそれぞれ下方へ突出する。一対の係合板部74,75は、カバー部71の中間部から所定距離だけ離間して相対向して下方へ延びる。前側の係合板部74の下端部には、前方へ突出する係止突起74aが突設され、後側の係合板部75の下端部には、後方へ突出する係止突起75aが突設されている。また、前側の係止突起74aの前面は後下方へ傾斜し、後側の係止突起75aの後面は前下方に傾斜する。これらの傾斜面は、係合板部74,75を嵌合凹部91へ挿入する際のガイドとして機能する。
係合板部74,75同士の距離及び各係合板部74,75の板厚は、係合板部74,75が係止突起74a,75a側から嵌合凹部91に挿入され、嵌合凹部91に向かって強く押圧されることにより嵌合凹部91と嵌合するように設定されている。例えば、カバー部71を上方からハンマー等によって殴打することによって嵌合凹部91に嵌合するように、上記距離及び板厚が設定されている。嵌合途中では、係止突起74a,75aが嵌合凹部91の内面(第1嵌合凹部形成面84及び第2嵌合凹部形成面89)上を摺動し、係合板部74,75が相互に近接する方向へ僅かに撓む。また、嵌合時には、係止突起74a,75aが係合凹部85,90にそれぞれ係合し、係合板部74,75が嵌合凹部91に強固に嵌合する。
係合板部74,75が嵌合凹部91に嵌合した状態で、第5係合部72は第2係合部81(係合凹部81a)に、第6係合部73は第4係合部86(係合凹部86a)にそれぞれ係合する。これにより、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とが結合状態となり、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52との相対移動が結合部材70によって阻止される。また、この結合状態では、嵌合凹部91の上方がカバー部71によって覆われる。
係合板部74,75の間には、シール部材76が装着される。シール部材76は、挿入部77と密着部78とを有する。挿入部77は、硬質の弾性材(例えば非発泡の合成ゴムなど)によって形成され、密着部78は挿入部77よりも弾性変形し易い軟質の弾性材(例えば合成ゴムの発泡体など)によって挿入部77と一体的に形成されている。なお、挿入部77と密着部78とは、合成ゴム以外の他の樹脂材であってもよい。
挿入部77は係合板部74,75の間に挿入され、この状態で密着部78は係合板部74,75の先端(下端)から突出する。密着部78は、上記結合状態で嵌合凹部91の内面(第1嵌合凹部形成面84及び第2嵌合凹部形成面89のうち少なくとも一方)に密着する。本実施形態では、密着部78の下部が、嵌合凹部91の底面91aと、底面91aの前端から前上方へ延びて係合凹部85を区画する前斜面91bと、底面91aの後端から後上方へ延びて係合凹部90を区画する後斜面91cとに密着している。なお、嵌合凹部91の底面91aと前斜面91bとは第1嵌合凹部形成面84の一部であり、後傾斜面91cは第2嵌合凹部形成面89の一部である。
前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とを連結する場合、まず前パネル上縁フレーム12の第1係合部82を上パネル前縁フレーム52の第3係合部87に係合する。この状態で第1嵌合凹部形成面84と第2嵌合凹部形成面89とによって嵌合凹部91が区画形成される。
次に、嵌合凹部91に、シール部材76が装着された結合部材70の係合板部74,75を嵌合し、第5係合部72及び第6係合部73を第2係合部81及び第4係合部86にそれぞれ係合する。これにより、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とが結合状態となり、上パネル前縁フレーム52に対する前パネル上縁フレーム12の移動が阻止される。なお、係合板部74,75の嵌合時には、第1係合部82と第3係合部87との係合によって嵌合凹部91の形状が確実に保持される。
次に、箱型荷台1の上前端の左右の隅部の連結構造について説明する。
前パネル側縁フレーム13と側パネル前縁フレーム33とを結合部材70によって結合し、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とを結合部材70によって結合し、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53とを結合部材70によって結合した状態で、箱型荷台1の上前端の左右の隅部には、図10に示すように、前パネル上縁フレーム12及び上パネル前縁フレーム52の車幅方向外端面部と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部と、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の上端面部とが露出する。なお、図10では、結合部材70及びシール部材76の図示を省略している。
前連結部材120は、前パネル上縁フレーム12及び上パネル前縁フレーム52の車幅方向外端面部上に配置される略板形状の第1前固定部121と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部上に配置される略板形状の第2前固定部122と、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の上端面部上に配置される略板形状の第3前固定部123とを一体的に有する。
第1前固定部121には、前パネル上縁フレーム12の3箇所の円弧内面形成部101,102,103にそれぞれ対応して配置された3箇所の第1前ボルト挿通孔124が形成されている。同様に、第2前固定部122には、側パネル上縁フレーム32の3箇所の円弧内面形成部104,105,106にそれぞれ対応して配置された3箇所の第2前ボルト挿通孔125が形成され、第3前固定部123には、側パネル前縁フレーム33の3箇所の円弧内面形成部107,108,109にそれぞれ対応して配置された3箇所の第3前ボルト挿通孔126が形成されている。
箱型荷台1の上前端の左右の隅部において、円弧内面形成部101,102,103の各内面は、前パネル上縁フレーム12及び上パネル前縁フレーム52の車幅方向外端面部側で開口して車幅方向内側へ延びる第1前ボルト締結穴130を構成する。同様に、円弧内面形成部104,105,106の各内面は、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部側で開口して後方に延びる第2前ボルト締結穴131を構成し、円弧内面形成部107,108,109の各内面は、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の上端面部側で開口して下方に延びる第3前ボルト締結穴132を構成する。
第1前固定部121は、前パネル上縁フレーム12及び上パネル前縁フレーム52の車幅方向外端面部上に配置された状態で、各第1前ボルト挿通孔124をそれぞれ挿通して第1前ボルト締結穴130と螺合するボルト127によって車幅方向外側から締結固定される。第2前固定部122は、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部上に配置された状態で、各第2前ボルト挿通孔125をそれぞれ挿通して第2前ボルト締結穴131と螺合するボルト127によって前方から締結固定される。第3前固定部123は、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の上端面部上に配置された状態で、各第3前ボルト挿通孔126をそれぞれ挿通して第3前ボルト締結穴132と螺合するボルト127によって上方から締結固定される。
これにより、第1前固定部121が前パネル上縁フレーム12の端面部に固定され、第2前固定部122が側パネル上縁フレーム32の前端面部に固定され、第3固定部123が側パネル前縁フレーム33の上端面部に固定される。
また、第1前固定部121は、前パネル上縁結合部19と上パネル前縁結合部59との結合部分である第1嵌合部83の円弧内面形成部103に固定される。第2前固定部122は、側パネル上縁結合部39と上パネル側縁結合部64との結合部分である第1嵌合部83の円弧状形成部106に固定される。第3前固定部123は、前パネル側縁結合部24と側パネル前縁結合部44との結合部分である第1嵌合部83の円弧状内面形成部109に固定される。
本実施形態のボルト127は、所謂タッピングスクリューであり、締結固定時に各ボルト締結穴130〜132に雌ねじが形成される。各円弧内面形成部101〜109の切り欠きにより、タッピングスクリューによる雌ねじの形成を容易に行うことができる。なお、タッピングスクリューを使用せず、各ボルト締結穴130〜132に雌ねじを予め形成してもよい。
前連結部材120は、各フレーム12,32,33に締結固定された状態で、前パネル上縁フレーム12及び上パネル前縁フレーム52の車幅方向外端面部と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部と、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の上端面部とを覆う。すなわち、箱型荷台1の上前端の左右の隅部の開口部分が、左右の前連結部材120によってそれぞれ閉止される。また、第1前固定部121には、装飾用のカバー部材(図示省略)を取り付けるためのカバー部材取付板部133が一体的に突設されている。
第1前固定部121及び第2前固定部122には、各固定部121,122の内面(フレーム12,52,53,32の端面部と対向する面)側から外面側に貫通し、嵌合凹部91に浸入した水を各固定部121,122の外面側へ排出させる第1排水孔134及び第2排水孔135がそれぞれ形成されている。第1排水孔134は、嵌合凹部91と近接して対向する位置に形成されている。第1前固定部121の内面及び第2前固定部122の内面には、嵌合凹部91よりも下方で突出し、嵌合凹部91から流下した水を受ける水受け部136が一体形成されている。各第2排水孔135は、各水受け部136の内側底部と連通する位置に形成されている。
第3前固定部123には、各排水孔134,135から流下した水の前パネル側縁フレーム13内及び側パネル前縁フレーム33内への進入を許容する流下孔170が形成されている。
前連結部材120と各フレーム12,52,53,32の端面部との間には、両者の間隙を密閉するガスケット137が挟持される。ガスケット137は、第1前固定部121及び第2前固定部122の外面周縁に沿った薄肉枠形状を有し、第1前固定部121及び第2前固定部122の外面周縁部には、ガスケット137が装着される段差部138が形成されている。また、ガスケット137には、2箇所の第1排水孔134とそれぞれ連通する2箇所の連通孔139が形成されている。
次に、箱型荷台1の上後端の左右の隅部の連結構造について説明する。
前パネル側縁フレーム13と側パネル前縁フレーム33とを結合部材70によって結合し、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とを結合部材70によって結合し、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53とを結合部材70によって結合した状態で、箱型荷台1の上後端の左右の隅部には、図11に示すように、上パネル後縁フレーム63の車幅方向外端面部と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の後端面部と、側パネル後縁フレーム46の上端面部とが露出する。なお、図11では、結合部材70及びシール部材76の図示を省略している。
後連結部材140は、上パネル後縁フレーム63の車幅方向外端面部上に配置される略板形状の第1後固定部141と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の後端面部上に配置される略板形状の第2後固定部142と、側パネル後縁フレーム46の上端面部上に配置される略板形状の第3後固定部143とを一体的に有する。
第1後固定部141には、上パネル後縁フレーム63の3箇所の円弧内面形成部111にそれぞれ対応して配置された3箇所の第1後ボルト挿通孔144が形成されている。同様に、第2後固定部142には、側パネル上縁フレーム32の3箇所の円弧内面形成部104,105,106にそれぞれ対応して配置された3箇所の第2後ボルト挿通孔145が形成され、第3後固定部143には、側パネル後縁フレーム46の3箇所の円弧内面形成部110にそれぞれ対応して配置された3箇所の第3後ボルト挿通孔146が形成されている。
箱型荷台1の上後端の左右の隅部において、円弧内面形成部111の各内面は、上パネル後縁フレーム63の車幅方向外端面部側で開口して車幅方向内側へ延びる第1後ボルト締結穴150を構成する。同様に、円弧内面形成部104,105,106の各内面は、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の後端面部側で開口して後方に延びる第2後ボルト締結穴151を構成し、円弧内面形成部110の各内面は、側パネル後縁フレーム46の上端面部側で開口して下方に延びる第3後ボルト締結穴152を構成する。
第1後固定部141は、上パネル後縁フレーム63の車幅方向外端面部上に配置された状態で、各第1後ボルト挿通孔144をそれぞれ挿通して第1後ボルト締結穴150と螺合するボルト128によって車幅方向外側から締結固定される。第2後固定部142は、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の後端面部上に配置された状態で、各第2後ボルト挿通孔145をそれぞれ挿通して第2後ボルト締結穴151と螺合するボルト128によって後方から締結固定される。第3後固定部143は、側パネル後縁フレーム46の上端面部上に配置された状態で、各第3後ボルト挿通孔146をそれぞれ挿通して第3後ボルト締結穴152と螺合するボルト128によって上方から締結固定される。
これにより、第1後固定部141が上パネル後縁フレーム63の端面部に固定され、第2後固定部142が側パネル上縁フレーム32の後端面部に固定され、第3後固定部143が側パネル後縁フレーム46の上端面部に固定される。
また、第2後固定部142は、側パネル上縁結合部39と上パネル側縁結合部64との結合部分である第1嵌合部83の円弧状形成部106に固定される。
本実施形態のボルト128は、所謂タッピングスクリューであり、締結固定時に各ボルト締結穴150〜152に雌ねじが形成される。各円弧内面形成部104,105,106,110,111の切り欠きにより、タッピングスクリューによる雌ねじの形成を容易に行うことができる。なお、タッピングスクリューを使用せず、各ボルト締結穴150〜152に雌ねじを予め形成してもよい。
第1後固定部141の車幅方向外面の後端部と第3後固定部143の上面の後端部とは、略三角板状の補強部147によって連結されている。なお、これに代えて又は加えて、第1後固定部141と第2後固定部142とを連結する補強部や、第2後固定部142と第3後固定部143とを連結する補強部を設けてもよい。
前連結部材140は、各フレーム32,46,63に締結固定された状態で、上パネル後縁フレーム63の車幅方向外端面部と、側パネル上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の後端面部と、側パネル後縁フレーム46の上端面部とを覆う。すなわち、箱型荷台1の上後端の左右の隅部の開口部分が、左右の後連結部材140によってそれぞれ閉止される。また、第1後固定部141には、装飾用のカバー部材(図示省略)を取り付けるためのカバー部材取付板部153が一体的に突設されている。
一対の側パネル後縁フレーム46の下部を床後縁フレーム9に固定し、且つ上パネル後縁フレーム63と側パネル上縁フレーム32と側パネル後縁フレーム46とを左右一対の後連結部材140によって結合すると、上パネル後縁フレーム63と一対の側パネル後縁フレーム46と床後縁フレーム9とが略矩形状の枠体部10を形成する。そして、この枠体部10に扉部材5が取り付けられ支持される。
第2後固定部142には、その内面(フレーム32,53の端面部と対向する面)側から外面側に貫通し、嵌合凹部91に浸入した水を第2固定部142の外面側へ排出させる第1排水孔154及び第2排水孔155がそれぞれ形成されている。第1排水孔154は、嵌合凹部91と近接して対向する位置に形成されている。第2後固定部142の内面には、嵌合凹部91よりも下方で突出し、嵌合凹部91から流下した水を受ける水受け部156が一体形成されている。第2排水孔155は、各水受け部156の内側底部と連通する位置に形成されている。
第3後固定部143には、各排水孔154,155から流下した水の側パネル後縁フレーム46内への進入を許容する流下孔171が形成されている。
後連結部材140と各フレーム32,53,63の端面部との間には、両者の間隙を密閉するガスケット157が挟持される。ガスケット157は、第1後固定部141及び第2後固定部142の外面周縁には沿った薄肉枠形状を有し、第1後固定部141及び第2後固定部142の外面周縁部には、ガスケット157が装着される段差部158が形成されている。また、ガスケット157には、第1排水孔154と連通する連通孔159が形成されている。
本実施形態によれば、結合部材70の嵌合作業によって前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52とを結合するので、ボルト及びナットによる締結固定やビス止めによる固定と比較して作業が顕著に簡素化される。また、結合部材70の結合作業を箱型荷台1の外側から行うことができるので、箱型荷台1の内側から作業を行う場合に比べて作業性が良い。従って、箱型荷台1の組み立て作業や解体作業の工数及び時間を大幅に削減することができる。
また、嵌合状態では、カバー部71によって嵌合凹部91が覆われるので、外観上の見栄えが良い。
また、シール部材76の密着部78が第1嵌合凹部形成面84及び第2嵌合凹部形成面89のうち少なくとも一方に密着するので、嵌合凹部91から前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52の内側への雨水等の浸入を防止することができる。
また、箱型荷台1の上後端の左右の各隅部では、上パネル後縁フレーム63の端面部と側パネル上縁フレーム32の後端面部と側パネル後縁フレーム46の上端面部とが1つの後連結部材140に固定される。すなわち、3つのフレーム32,46,63の端部が1つの後連結部材140によって強固に連結され、1つのフレームに加わる荷重を後連結部材140を介して他の2つのフレームに効率的に分散して支持することができる。
また、上パネル後縁フレーム64と一対の側パネル後縁フレーム46と床後縁フレーム9とによって略矩形状の枠体部10が形成されるので、箱型荷台1の後面部分全体の強度を高めるとともに、枠体部10によって扉部材5を強固に支持することができる。
また、補強部147によって後連結部材140自体の強度が高まり、3つのフレーム32,46,63の端部がさらに強固に連結される。
また、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53との結合部分(第1嵌合部83の円弧内面形成部106)が後連結部材140に固定されるので、各フレーム同士をさらに強固に連結することができる。特に本実施形態では、嵌合凹部91を区画する第1嵌合部83が後連結部材140に固定されるので、後連結部材140によって嵌合凹部91の形状が強固に保持され、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53との結合強度が増大する。
また、箱型荷台1の上前端の左右の各隅部では、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52との結合部分(第1嵌合部83の円弧内面形成部103)と、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53との結合部分(第1嵌合部83の円弧内面形成部106)と、前パネル側縁フレーム13と側パネル前縁フレーム33との結合部分(第1嵌合部83の円弧内面形成部109)とが、1つの前連結部材120に固定される。すなわち、各フレーム間の結合部分が1つの後連結部材120によって強固に連結され、1つのフレームに加わる荷重を前連結部材120を介して他の2つのフレームに効率的に分散して支持することができる。
特に本実施形態では、嵌合凹部91を区画する第1嵌合部83が後連結部材140に固定されるので、後連結部材140によって嵌合凹部91の形状が強固に保持され、前パネル上縁フレーム12と上パネル前縁フレーム52との結合強度、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53との結合強度、及び前パネル側縁フレーム13と側パネル前縁フレーム33との結合強度が増大する。
また、箱型荷台1の外側からボルトを締結することによって前連結部材120及び後連結部材140をフレームに固定することができ、作業性が良い。
さらに、上パネル51の上面側から嵌合凹部91に浸入して各フレーム12,32,52,53の端面部(箱型荷台1の上前端及び上後端の左右の各隅部)に向かって流れた水は、各排水孔134,135,154,155を通って各固定部121,122,142の内面側から外面側に流れる。従って、嵌合凹部91に浸入した水の滞留を防止することができ、フレーム12,32,52,53の腐食を抑制することができる。
例えば、側パネル上縁フレーム32と上パネル側縁フレーム53とによって形成される嵌合凹部91に浸入して前方へ流れた水は、図14中矢印160で示すように、上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部から第1排水孔134を流通し、第2前固定部122の内面上を流下して第3前固定部123の上面上に達し、流下孔170から前パネル側縁フレーム13内及び側パネル前縁フレーム33内を流下して排出される。すなわち、前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の内部空間が排水用の樋として機能する。
また、上縁フレーム32及び上パネル側縁フレーム53の前端面部から第1排水孔134へ流入せずに流下した水は、図15中矢印161で示すように、水受け部136を介して第2排水孔135を流通し、第2前固定部122の内面上を流下して第3前固定部123の上面上に達し、流下孔170から前パネル側縁フレーム13内及び側パネル前縁フレーム33内を流下して排出される。
なお、第1前固定部121の第1排水孔134及び第2排水孔135、第2後固定部142の第1排水孔154及び第2排水孔155、並びに第3後固定部143の流下孔171も、上記と同様に機能する。
このように、フレーム12,32,33,46,63の端面部同士を強固に連結し、各フレームに加わる荷重を他のフレームに効率的に分散して支持するための前連結部材120及び後連結部材140を、箱型荷台の上前端及び上後端の各隅部に設けた場合であっても、嵌合凹部91に浸入した水を排水孔134,135,154,155から良好に排出させることができる。
また、排水孔134,135,154,155を通って流下した水は、流下孔170,171から前パネル側縁フレーム13及び側パネル前縁フレーム33の内部空間や側パネル後縁フレーム46の内部空間へ進入して流下するので、箱型荷台の上前端及び上後端の各隅部からの排水を良好に行うことができる。
なお、上記実施形態では、結合部材70にシール部材76を装着したが、シール部材76を省略してもよい。
また、上記実施形態では、前連結部材120の第1前固定部121の内面及び第2前固定部122の内面に、それぞれ個別に水受け部136を形成したが、図16及び図17に示すように、両者を一体的に形成してもよい。このように第1前固定部121の内面と第2前固定部122の内面とに跨る水受け部136を形成することにより、水受け部136を広い領域に配置することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。