JP2589864Y2 - 内装部品の取付構造 - Google Patents

内装部品の取付構造

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JP2589864Y2 JP1993018913U JP1891393U JP2589864Y2 JP 2589864 Y2 JP2589864 Y2 JP 2589864Y2 JP 1993018913 U JP1993018913 U JP 1993018913U JP 1891393 U JP1891393 U JP 1891393U JP 2589864 Y2 JP2589864 Y2 JP 2589864Y2
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重夫 岡田
秀夫 新井
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TS Tech Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、自動車の成形
天井の如き、内装部品を車体パネル側に取り付ける取付
構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の成形天井を車体パネ
ルたるルーフレールに取り付ける場合には、通常、成形
天井の裏面側に逆U字状を呈する金属製ブラケットの尖
鋭脚部を打ち込んで、該ブラケットを介してルーフレー
ルに取り付ける構造が採用されているが、この構造の下
では、ブラケットの尖鋭脚部が成形天井の表皮層まで達
してしまう恐れがあるので、これにより、当該表皮層に
不要な凹凸形状が出現して、外観上の見映えを著しく害
してしまう問題点を有していた。
【0003】そこで、斯る事態の発生を考慮して、実公
平3−40664号公報や実開平4−79751号公報
に示す取付構造が提案されている。この内、前者の取付
構造は、成形天井の所定部位に段部付の貫通孔を形成す
る一方、ブラケットの張出フランジ部に複数の尖鋭脚を
立設して、成形天井の表面側から、該ブラケットの各尖
鋭脚を上記貫通孔の周縁部に打ち込んで、ブラケットの
張出フランジ部を貫通孔の段部内に面一となるように収
納することにより、成形天井の表皮層側に凹凸形状が出
現することを防止できる構成となっている。これに対し
て、後者の取付構造は、成形天井の両側部位に折曲溝を
形成して、その周縁部を上方に折り曲げ可能となす一
方、該折り曲げられる周縁部に切欠孔を形成して、当該
切欠孔にブラケットを固定することにより、やはり、成
形天井の表皮層側に凹凸形状が出現することを防止でき
る構成となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、これら従来
の取付構造にあっては、いずれも、成形天井に対して所
望の孔加工を施さなければならないので、自ずと、加工
工数が増加することは言うまでもないが、これに加え
て、前者のものでは、貫通孔の表面側孔縁にブラケット
の張出フランジ部を収納する段部を精度をもって形成し
なければならず、又、後者のものでは、切欠孔以外に
も、周縁部の折り曲げを可能とする折曲溝を更に連続し
て形成しなければならないので、一層、加工上の問題点
が助長されることとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来の取
付構造の課題を有効に解決するために開発されたもの
で、自動車の内装部品を車体パネルにブラケットを介し
て取り付ける取付構造を前提として、上記ブラケット
は、ベース部材とクリップ部材の2部品から構成され
て、ベース部材は、クリップ部材を嵌着する中央隆起部
と該中央隆起部の両側縁に延設されたフランジ部とを備
え、中央隆起部側にロック孔とガタ防止壁を形成し、各
フランジ部側に内装部品の裏面に食い込む食込爪を形成
してなり、他方、クリップ部材は、上記ベース部材の中
央隆起部に嵌着する嵌合部と車体パネル側に固定される
固定部とを備え、少なくとも、嵌合部側に上記中央隆起
部のロック孔に係止するロック爪とガタ防止壁を形成す
る構成を採用した。
【0006】
【作用】依って、本考案にあっては、まず、自動車の
装部品の裏面側から、その所定個所にベース部材の各フ
ランジ部をプレスで強く押し付けて、その食込爪を外方
にカシメながら強制的に食い込ませると、該食込爪が内
装部品の表皮層側に達することなく、ベース部材が内装
部品の裏面に確実に固定されるので、後は、ベース部材
の中央隆起部にクリップ部材の嵌合部を嵌着すると、ロ
ック孔にロック爪が自動的に係止して、これにより、ベ
ース部材にクリップ部材が抜け外れることなく確実に合
体できる。又、斯る合体状態にあっては、クリップ部材
側のガタ防止壁の先端縁が内装部品の裏面に弾接して、
クリップ部材の上下方向に対するガタツキを防止でき、
ベース部材側のガタ防止壁がクリップ部材の嵌合部両側
縁に弾接して、クリップ部材の左右方向に対するガタツ
キを防止できる。従って、最終的には、クリップ部材の
固定部を車体パネル側に固定すれば、これにより、自動
車の内装部品が車体パネル側に簡単且つ確実に取り付け
られることとなる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示する一実施例に基づいて
詳述すれば、該実施例に係る取付構造も、成形天井等の
内装部品を車体パネルにブラケットを介して取り付ける
ことを前提とするものであるが、特徴とするところは、
図1に示す如く、上記ブラケットBを下記のベース部材
1とクリップ部材11の2部品から構成して、該両部材
1・11を有機的に組み合わせて、内装部品をパネル側
に取り付けんとするものである。
【0008】これを具体的に説明すると、前者のベース
部材1は、金属薄板材より板状に成形されて、図2にも
示す如く、クリップ部材11を嵌着する中央隆起部2と
該中央隆起部2の両側縁に一段低くなるように延設され
た一対のフランジ部3とを備え、中央隆起部2の中央に
ロック孔4を形成する一方、該中央隆起部2の一端側に
下方に折曲するストッパー壁5を形成すると共に、該ス
トッパー壁5の両側に内方に向かって突出する一対のガ
タ防止壁6を立ち上げ形成し、且つ、各フランジ部3側
に内装部品の裏面に食い込む複数の食込爪7をバーリン
グ加工等により形成する構成となっている。
【0009】又、後者のクリップ部材11は、同じく、
金属薄板材より屈曲成形されて、図3にも示す如く、上
記ベース部材1の中央隆起部2に横方向から嵌着するU
字状の嵌合部12とパネル側に固定される固定部13と
を備え、嵌合部12のU字形状を画成する下片12aの
中央に上記中央隆起部2のロック孔4に係止するロック
爪14を立ち上げ形成すると共に、該下片12aの先端
両側に下方に折曲する一対のガタ防止壁15を形成し、
且つ、上片12bの中央にロック爪14と対向する開口
16を穿設する一方、固定部13に所望の屈曲形状を付
与して、該固定部13を嵌合部12の上片12bの先端
縁から巾寸法を若干大きくして連設する構成となってい
る。
【0010】依って、斯る構成のベース部材1とクリッ
プ部材11を用いて、今仮に、自動車の成形天井Rを車
体パネルたるルーフレールPに取り付ける場合には、ま
ず、成形天井Rの裏面側から、その両側所定個所に上記
ベース部材1のフランジ部3をプレスで強く押し付け
て、各自の食込爪7を外方にカシメながら強制的に食い
込ませると、これにより、ベース部材1が成形天井Rの
裏面側に確実に固定される。しかし、この固定状態にあ
っては、図4に示す如く、従来の如き長寸な尖鋭脚部を
ストレートに打ち込むものではないので、各食込爪7の
先端縁は、成形天井Rの基材Ra内に押し拡げられなが
ら留まり、外観を損ねる凹凸形状を表皮層Rb側に出現
させる心配が全くなくなると共に、中央隆起部2の下面
と成形天井Rの裏面間には、上記嵌合部12の下片12
aの嵌入を許容する空間Sが画成されることとなる。
【0011】そこで、後は、ベース部材1の中央隆起部
2の他端側から、図5・図6に示す如く、この空間S内
に嵌合部12の下片12aをストッパー壁5の規制を受
けるまで嵌入すると、該下片12aに形成されているロ
ック爪14が中央隆起部2のロック孔4の孔縁に自動的
に係止して、嵌合部12が中央隆起部2に嵌着するの
で、これにより、ベース部材1にクリップ部材11が抜
け外れることなく確実に合体できる。又、斯る合体状態
にあっては、図示する如く、クリップ部材11の嵌合部
12の下片12aに形成された一対のガタ防止壁15の
先端縁が成形天井Rの裏面に弾接して、クリップ部材1
1の上下方向に対するガタツキを効果的に防止し、ベー
ス部材1の中央隆起部2に形成された一対のガタ防止壁
6がクリップ部材11の嵌合部12の上片12bの両側
縁に弾接して、やはり、クリップ部材11の左右方向に
対するガタツキを効果的に防止している。
【0012】従って、最終的には、図7に示す如く、ク
リップ部材11の屈曲した固定部13の先端をルーフレ
ールPの接合フランジ部Paにウエルトやガーニッシュ
等の固定手段21を介して固定すれば、これにより、成
形天井RがルーフレールP側に簡単に取り付けられると
同時に、成形天井Rの端末部側の垂れ下がりをも効果的
に防止できることとなる。しかも、この取付状態にあっ
ては、既述した如く、クリップ部材11側に形成された
一対のガタ防止壁15の作用で、クリップ部材11の上
下方向に対するガタツキが防止され、ベース部材1側に
形成された一対のガタ防止壁6の作用で、クリップ部材
11の左右方向に対するガタツキが防止されているの
で、成形天井Rが不用意にガタついたりする心配が全く
なくなり、上記垂れ下がり防止効果と相俟って、常時、
成形天井Rの確実な取付状態が保障できることとなるば
かりか、成形天井Rの表皮層Rb側に不要な凹凸形状が
出現しないので、外観上の見映えが害される心配もなく
なる訳である。
【0013】尚、上記の実施例にあっては、自動車の内
装部品として成形天井Rを対象としたものであるが、本
考案は、これに限定されるものではなく、その他の内装
部品にも、容易に実施応用できることは言うまでもない
し、又、クリップ部材11の固定部13の屈曲形成や当
該固定部13をパネル側に固定する固定手段21に関し
ても、上記した実施例のものに限定されるものではな
く、対象となる内装部品の種類やパネル側の形状に応じ
て、適宜、設計変更できることも勿論である。
【0014】
【考案の効果】以上の如く、本考案にあっては、自動車
内装部品の表皮層側に外観を損ねる不要な凹凸形状を
出現させないにも拘らず、従来の如き孔加工が全く不要
となるので、加工性・経済性の改善が大いに期待できる
こととなった。又、ベース部材とクリップ部材の有機的
な使用により、ガタツキの防止を含めて、自動車の内装
部品の確実な取付状態を保障できることともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る取付構造に供されるベー
ス部材とクリップ部材を示す分解斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】成形天井の裏面にベース部材を固定した状態を
示す要部側面図である。
【図5】ベース部材にクリップ部材を合体した状態を示
す要部断面図である。
【図6】ベース部材にクリップ部材を合体した状態を示
す要部平面図である。
【図7】成形天井をルーフレール側に取り付けた状態を
示す要部断面図である。
【符号の説明】
B ブラケット 1 ベース部材 2 中央隆起部 3 フランジ部 4 ロック孔 6 ガタ防止壁 7 食込爪 11 クリップ部材 12 嵌合部 13 固定部 14 ロック爪 15 ガタ防止壁 R 成形天井(内装部品) P ルーフレール(パネル) S 空間
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−79751(JP,U) 実開 平2−135708(JP,U) 実開 昭53−67213(JP,U) 実開 平2−86849(JP,U) 実開 平1−131647(JP,U) 実開 平6−28315(JP,U) 実公 平3−40664(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の内装部品を車体パネルにブラケ
    ットを介して取り付ける取付構造において、上記ブラケ
    ットは、ベース部材とクリップ部材の2部品から構成さ
    れて、ベース部材は、クリップ部材を嵌着する中央隆起
    部と該中央隆起部の両側縁に延設されたフランジ部とを
    備え、中央隆起部側にロック孔とガタ防止壁を形成し、
    各フランジ部側に内装部品の裏面に食い込む食込爪を形
    成してなり、他方、クリップ部材は、上記ベース部材の
    中央隆起部に嵌着する嵌合部と車体パネル側に固定され
    る固定部とを備え、少なくとも、嵌合部側に上記中央隆
    起部のロック孔に係止するロック爪とガタ防止壁を形成
    したことを特徴とする内装部品の取付構造。
JP1993018913U 1993-03-23 1993-03-23 内装部品の取付構造 Expired - Lifetime JP2589864Y2 (ja)

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