JPH08257105A - 疎水性脱臭材およびその再生方法 - Google Patents

疎水性脱臭材およびその再生方法

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JPH08257105A
JPH08257105A JP7093116A JP9311695A JPH08257105A JP H08257105 A JPH08257105 A JP H08257105A JP 7093116 A JP7093116 A JP 7093116A JP 9311695 A JP9311695 A JP 9311695A JP H08257105 A JPH08257105 A JP H08257105A
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deodorant
deodorizing
carrier
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高湿度環境下においても高い脱臭処理能力を
長期間維持することができ、加熱再生処理により何回も
脱臭能力を再生することができ、特に強い悪臭を有する
酢酸の吸着性能が著しく改善された台所用、トイレ用、
排ガス用、塗装排ガス用、空気清浄器用および冷蔵庫用
の脱臭材の提供。 【構成】 (A)担体、(B)(i)その上に形成され
たシリカ/アルミナの比が少なくとも100以上である
疎水性ゼオライトおよび(ii)亜鉛酸化物と二酸化ケイ
素との無定形の複合物からなる吸着層、ならびに(C)
それに担持された二酸化マンガンと銅酸化物よりなる触
媒成分、からなることを特徴とする疎水性脱臭材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の悪臭物質や有害
物質を高湿度環境下においても脱臭処理することが出来
る疎水性脱臭材に関し、さらにはその加熱再生処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装排ガス中には、例えば、メチルエチ
ルケトン、アセトン、ベンゼン、トルエン等の溶剤蒸気
が多量に含まれている。従来は、この排ガスをそのまま
放出してきたが、最近では、公害防止のため、これらの
塗装排ガスを燃焼処理したり、高価な貴金属触媒により
酸化処理した後排気するようになった。直接燃焼処理す
るためには、多量の焼却用の燃料を必要とするため運転
コストが嵩み、さらにSOx、NOx等の有害物質を副
生する恐れがある。貴金属触媒は、総じて硫黄系の触媒
毒によって被毒されやすく解決すべき幾つかの課題があ
る。
【0003】各種の燃焼排ガスには人体に悪影響を及ぼ
す有害物質が含まれ、家庭用あるいは、業務用の各種の
厨房等から排出される厨芥(生ゴミ)を加熱もしくは発
酵処理するときには、種々の悪臭物質を発生する。野
菜、果物、肉、魚介類等の食料が収納される冷蔵庫にお
いても、これら食物が発生する様々な悪臭または、腐敗
臭が生じる。またトイレでは、不快な悪臭が生じやすく
脱臭処理を必要としている。そのような有害物質もしく
は、悪臭物質として、SOx、NOx、アンモニア、ア
ミン類などの窒素化合物、アルコール類、アルデヒド
類、例えば酢酸のような有機酸類や硫化水素、メルカプ
タン、ジメチルサルファイド、ジメチルジサルファイド
のような硫黄化合物類等種々の物質を挙げることができ
る。
【0004】従来から、吸着脱臭剤や触媒を用いてこれ
らの、溶剤蒸気、悪臭物質や有害物質を除去することが
種々提案されてきた。例えば、特公平6−26671号
公報には、モノリス型触媒成形体構成部全体にクロム、
ニッケル、鉄、コバルト、銅、亜鉛、マンガン、の非貴
金属、あるいは、貴金属から選択される遷移金属及び/
又はその酸化物によりなる触媒を20〜80WT%、Si
2を10〜65WT%、Al23を0.2〜15WT%、
MgOを1〜25WT%含有させた触媒成形体が開示され
ており、経時的な圧力損失の上昇を招くことのないモノ
リス型において、経時的な触媒活性性能低下を防止し、
常に安定した品質を保つと記載されており、オゾン分解
性能ならびにCO除去性能の開示がある。
【0005】特開平7−16422号公報には、ZnO
を15乃至45重量%、SiO2を20乃至50重量
%、マンガン酸化物をMnOに換算して10乃至50重
量%、銅酸化物をCuOに換算して5乃至25重量%、
バナジウム酸化物をV25に換算して3〜15重量%含
有する成形体により構成されていることを特徴とする脱
臭材が開示されており、トイレ及び家屋内で発生する種
々の臭気を除去することができる高効率な脱臭材を提供
すると記載されている。
【0006】特開平3−190805号公報には、銀、
銅および亜鉛から選ばれる抗菌作用を有する金属の酸化
物と二酸化ケイ素との無定形の複合物からなる脱臭性能
を有する抗菌剤が開示されており、抗菌作用を有する金
属を酸化物として二酸化ケイ素と無定形の複合物にする
ことで、拘禁効果の持続性、抗菌物質の安定性、耐熱性
等の点で多くの利点があること、さらに悪臭ガスである
アンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類等が
金属との配位結合により化学吸着されることを見いだ
し、この発明に至ったものであると記載されている。し
かしながら、使用して脱臭性能が低下した脱臭部材を再
生処理し繰り返し使用する方法については、言及されて
いない。
【0007】特公平7−4506号公報には、アルシ
ン、ホスフイン、ジボランおよびセレン化水素の1種以
上の有毒成分を含有するガスに(1)酸化銅、(2)二
酸化マンガン、および(3)二酸化珪素、酸化アルミニ
ウムおよび酸化亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも
1種の金属酸化物、の組成物からなる浄化剤を接触させ
て当該ガスから有害性分を吸着除去する排ガス除去方法
が開示されているが、悪臭ガスへの適用の教示はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、吸着剤として
は、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル、ゼオライトな
どが用いられることが知られており、上述したように種
々の脱臭材も本出願前に提案されており、アルミナ、シ
リカ、マンガン酸化物、銅酸化物および亜鉛酸化物を組
み合わせた脱臭材も本出願前に知られている。
【0009】代表的な吸着材である活性炭は、大気中の
水分による影響を受け難く、高湿度環境でも十分に有害
物質や悪臭物質を吸着除去できる。しかしながら、脱臭
処理に使用することによって吸着能力の低下した活性炭
の加熱再生処理を実施するにあたって、例えば溶剤のよ
うな可燃性の炭化水素類を吸着しているような場合に
は、爆発火災の危険性が大きく、活性炭自体も燃える恐
れがある。また、加熱再生処理によって初期の吸着性能
まで吸着性能を回復させることは、困難である。
【0010】生ゴミ処理は、多量の水分の発生を伴うた
め従来の吸着脱臭材では、これらの大量な水分に対応で
きず急速に吸着能を失い十分な脱臭処理効果を発揮でき
ないできた。したがって、この高湿度環境下においても
高い脱臭処理能力を維持できる疎水性脱臭材の開発が要
望されている。
【0011】本発明者は、生ゴミ処理中に発生する悪臭
物質を吸着および反応によって常温で脱臭処理するため
には、物理吸着、化学吸着およびスイ−トニング等の反
応を有効に利用する触媒が不可欠であるという知見に基
づいて、鋭意研究を行った結果、高湿度環境下において
も処理ガス中の水分に影響されず脱臭処理能力を発揮
し、加熱再生処理するこにより脱臭性能が回復できる疎
水性脱臭材の開発に成功し、担体、その上に形成された
シリカ/アルミナの比が少なくとも100以上である疎
水性ゼオライトからなる吸着層、およびそれに担持され
た二酸化マンガンと銅酸化物からなる触媒成分とよりな
ることを特徴とする疎水性脱臭材および150〜500
℃の温度で加熱再生処理することを特徴とする前記疎水
性脱臭材の再生方法を完成し先に特許出願した。
【0012】例えば、生ゴミ処理、冷蔵庫、その他厨房
等で発生する排ガス中には、エチルアルコ−ルやアセト
アルデヒド等が存在する。それら自体の臭気強度は低い
が、脱臭材に吸着された後、それらの物質は、時間の経
過に伴い反応して酢酸に変わる。酢酸は、臭気強度が高
く少量であっても強い悪臭を発生する。酢酸の強い悪臭
を除去するためには、吸着層における物理吸着のみでは
不十分であって、化学吸着による脱臭が必要である。塗
装排ガスには、例えば、メチルエチルケトン、アセト
ン、ベンゼン、トルエン等の臭気強度が強く人体に有害
な溶剤蒸気が多量に含まれいる、排ガス中のこれらの有
害な溶剤蒸気を効率よく吸着除去し、加熱再生処理する
ことによって無害無臭の水や炭酸ガスに酸化分解し再生
後繰り返して使用が可能である脱臭剤が求められてい
る。また、自動車の空気清浄機用の脱臭材としては、ア
セトアルデヒドやタ−ルを含有するタバコの煙の吸着除
去や、自動車からの排ガス、例えば、SOx、NOx、
炭化水素等の有害物質が混入している車内に導入する外
気からこれらの有害物質を吸着除去に有効な脱臭剤が必
要とされている。大気の湿度は、特に夏場は、50%を
越える日も度々あり、湿度の影響を受け難い脱臭材が、
要望されている。
【0013】本発明者は、これらの有害物質や悪臭物質
をより効率よく除去できる脱臭材を鋭意研究した結果、
上述の疎水性脱臭材のシリカ/アルミナの比が少なくと
も100以上である疎水性ゼオライトからなる吸着層に
さらに亜鉛酸化物と二酸化ケイ素との無定形の複合物を
添加することによって飛躍的に化学吸着能を改善できる
ことを見いだし、加熱再生処理するこにより脱臭性能が
回復できる疎水性脱臭材のとくに酢酸の脱臭能をさらに
改善することに成功した。
【0014】すなわち、本発明は、担体、その上に形成
されたシリカ/アルミナの比が少なくとも100以上で
ある疎水性ゼオライトおよび亜鉛酸化物と二酸化ケイ素
との無定形の複合物からなる吸着層、ならびにそれに担
持された二酸化マンガンおよび銅酸化物よりなる触媒成
分、からなることを特徴とする疎水性脱臭材に関する。
【0015】また、本発明は、担体、その上に形成され
たシリカ/アルミナの比が少なくとも100以上である
疎水性ゼオライトおよび亜鉛酸化物と二酸化ケイ素との
無定形の複合物からなる吸着層、ならびにそれに担持さ
れた二酸化マンガンおよび銅酸化物よりなる触媒成分、
からなる疎水性脱臭材を、150〜500℃の温度で加
熱再生処理することを特徴とする疎水性脱臭材の再生方
法に関する。
【0016】本発明の疎水性脱臭材の一つの成分は、担
体であり、担体材料としては、特に制限はないが、通常
多孔質担体を使用し、反応ガスが流通可能であって圧力
損失の少ない担体であることが好ましい。例えば、コー
ジライト、アルミナ、シリカアルミナ、チタニアシリ
カ、ゼオライト、セピオライト、ゼオライト−セピオラ
イト混合物等の無機質担体が適している。担体は、ハニ
カム状、スポンジ状、マット状、織布状、板状、円筒状
あるいは粒状等の形状をとることができるが、特に反応
ガスの流通が容易なハニカム構造体もしくは三次元網状
構造体が好ましい。
【0017】ハニカムのセル形状は任意であり、三角、
四角、五角、六角などの多角形状やコルゲート状などの
形状をとることができる。例えば、特公昭59−150
28号公報に提案されているようなセラミック繊維の集
合体(ハニクル担体)、すなわち、珪酸ゲルにより互い
に結合されているシリカ繊維、アルミナ繊維、アルミノ
シリケート繊維、ジルコニア繊維などの無機質繊維から
選択されるセラミック繊維のシート状集合体をハニカム
状に積層して構成されるハニカム構造体が、圧力損失も
少なく幾何学的表面積も大きくかつ高い含水率を有する
ため活性成分を多く担持させることができるので特に好
ましい。本発明の疎水性脱臭材のもう一つの成分は、悪
臭物質の吸着層を構成する疎水性(耐水性)に優れたゼ
オライトである。
【0018】本発明で使用できる疎水性ゼオライトは、
チャバザイト、モルデナイト、エリオナイト、フォージ
ャサイトおよびクリノプチロライトなどの天然のゼオラ
イト、ゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトY、ゼ
オライトL、ゼオライトオメガおよびZSM−5などの
合成ゼオライトなどをシリカ/アルミナの比が少なくと
も100になるように脱アルミナ処理したものが好まし
い。さらに好ましくは、アルミナを殆ど含まない結晶性
シリカである。即ちシリカライトであり、シリカライト
がもっとも好ましい。シリカライトはアルミナを殆ど含
まないためにイオン交換能が非常に小さく、また疎水性
でかつ親有機性である。
【0019】代表的なシリカライトは以下の組成式: R2O:0〜1.5M2O:<0.05Al23:40〜7
0SiO2 (式中、Rはテトラエチルアンモニウムイオンを表し、
Mはアルカリ金属陽イオンを表す。)により示される。
このシリカライトは焼成により熱分解させて有機陽イオ
ンを除去することもできる。本発明においては焼成前の
シリカライトでも、あるいは焼成後のシリカライトでも
使用できる。このようにシリカライトはアルミナを含ま
ないが、実際には製造時に原料中に含まれる不純物とし
てのアルミナが最終生成物であるシリカライトに残留す
る可能性がある。このような少量のアルミナはシリカラ
イトの性質に影響を与えない。本発明において使用する
ことのできる好ましいシリカライトは、シリカ/アルミ
ナの比が少なくとも100、通常は150以上、好まし
くは250以上のものである。シリカライトの製造およ
び性質に関する詳細は、特開昭54−72795号公
報、特公昭56−40084号公報、および1978年
2月9日発行のNature、第271巻、第5645
号、512〜516頁の「シリカライト、新規な疎水性
結晶性シリカモレキュラーシーブ」に記載されている。
【0020】本発明の疎水性脱臭材の悪臭物質の吸着層
を構成するもう一つの成分は、無定形含水シリカと酸化
亜鉛をアモルファス状に極めて微細な状態で混合するこ
とによって化学合成した亜鉛酸化物と二酸化ケイ素との
無定形の複合物(SiO2・ZnO)であって、例え
ば、特開平3−190805号公報に開示されている製
造方法によって調製できる。吸着層は、前記疎水性ゼオ
ライトと前記無定形の複合物(SiO2・ZnO)の均
一なスラリ−を調製し、通常のウオッシュコートなどの
方法により担体に担持することが好ましい。
【0021】前記疎水性ゼオライトの吸着層への担持量
は、疎水性脱臭材の全量に対して10〜30重量%、好
ましくは、13〜25重量%である。10重量%より少
ない担持量では、悪臭成分の吸着効果が乏しく、30重
量%を越えるものは、強度が得られず吸着層が剥離しや
すい。
【0022】前記無定形の複合物(SiO2・ZnO)
の吸着層への担持量は、疎水性脱臭材の全量に対してS
iO2・ZnO換算で10〜30重量%、好ましくは、
13〜25重量%である。10重量%より少ない担持量
では、悪臭成分の吸着効果が乏しく、30重量%を越え
るものは、前述の疎水性ゼオライトと混合して担持用の
スラリー溶液を調製するとき、その調製が困難になるの
みならず、強度も得られず吸着層が剥離しやすい。
【0023】本発明の疎水性脱臭材の更なるもう一つの
成分は、触媒成分であり、二酸化マンガンと銅酸化物と
により構成される。二酸化マンガンと銅酸化物は、それ
ぞれ単独の酸化物として担持しても良く、あるいは複合
酸化物の形で担持してもよい。二酸化マンガンの担持量
は、疎水性脱臭材の全量に対してMnO2換算で5〜2
5重量%、好ましくは、10〜20重量%である。5重
量%未満では、脱臭効果が期待できず、25重量%を越
えるものは、担持し難く、また、強度が得られず剥離し
やすい。銅酸化物の担持量は、疎水性脱臭材の全量に対
してCuO換算で2〜20重量%、好ましくは、3〜1
5重量%、さらに好ましくは、3〜10重量%である。
2重量%未満では、脱臭効果が期待できず、20重量%
を越えるものは、担持し難く、また、強度が得られず剥
離しやすい。前記触媒成分は、微粒子として前記無定形
の複合物(SiO2・ZnO)に吸着担持され、吸着性
能ならびに酸化分解性能の高い吸着材を容易に調製する
ことができる。
【0024】悪臭物質の一つであるメルカプタンは、吸
着層に殆ど物理吸着されることはなく、物理吸着による
脱臭は実質上不可能である。しかしながら二酸化マンガ
ンと銅酸化物とにより構成される本発明の触媒成分によ
って臭気強度が低いジメチルジサルファイドに変換さ
れ、変換されたジメチルジサルファイドは、吸着層によ
って容易に吸着除去される。生ゴミ処理や、冷蔵庫内等
で生ずるエチルアルコールやアセトアルデヒドは、それ
自体は臭気強度は低いが、脱臭材に吸着された後、時間
の経過に伴い反応して酢酸に変わる。酢酸は、臭気強度
が高く少量であっても強い悪臭を発生する。酢酸は、吸
着層における物理吸着に合わせて、本発明の触媒成分に
よる化学吸着によって効果的に脱臭される。
【0025】脱臭処理を継続して行うことによって悪臭
物質が物理吸着もしくは化学吸着により本発明の疎水性
脱臭材に吸蔵され脱臭性能が低下する。この脱臭性能が
低下した疎水性脱臭材を、150〜500℃、好ましく
は、200〜350℃、さらに好ましくは、250〜3
00℃の温度で加熱再生処理することで脱臭性能を回復
させることができ、脱臭性能が低下した脱臭材の加熱再
生処理が可能であることが判明した。再生温度は、15
0℃未満では、十分に臭いがとれず酸化分解反応も十分
には行われない。500℃を超える温度では、触媒成分
が形態変化を起こしたり担体にも悪影響が出る。また、
余分の熱エネルギーが必要となり経済的にも不利であ
る。
【0026】悪臭物質の一つであるアンモニアは、加熱
再生処理することにより窒素と水に分解される。このと
き触媒成分である二酸化マンガンと銅酸化物は、脱硝触
媒としても有効に作用し有害なNOxは、殆ど生成され
ない。他の悪臭物質の一つである酢酸および他の悪臭を
有する炭化水素類は、水と二酸化炭素に酸化分解され
る。
【0027】さらに、悪臭物質の一つであるメルカプタ
ンは、臭気強度の低いジメチルジサルファイドに変換さ
れ吸蔵されているが、このジメチルジサルファイドは、
加熱再生処理によって一酸化硫黄と二酸化硫黄に分解さ
れる。この加熱再生処理によって生成する一酸化硫黄と
二酸化硫黄は、本発明の疎水性脱臭材に吸蔵され脱臭材
から放出されない。すなわち、有害なSOxが放出され
ないため環境が汚染されることがない。一酸化硫黄と二
酸化硫黄の吸蔵によって酸化性能は、多少低下するもの
の本来の脱臭性能は、殆ど影響を受けない。
【0028】このように、本発明の吸着材は、前記触媒
成分の化学吸着作用によってSOx、NOxを容易に吸
着除去出来るため、塗装排ガスの浄化処理用脱臭材や、
空気清浄機、特に自動車用の空気清浄機用の脱臭材とし
て特に有効である。
【0029】ところで、加熱再生処理において、脱臭材
の温度が、触媒成分の活性温度(約150℃以上)に到
達する前に、脱臭材に吸蔵されている悪臭物質のうちに
は、脱着して放出されるものがある。触媒成分が活性温
度に到達する前に脱臭材から放出されるこれらの悪臭物
質ならびに脱臭材の触媒成分によって分解されなかった
有害成分を含む加熱再生処理排ガスを100〜500
℃、好ましくは250〜300℃の活性温度に加熱され
た酸化触媒によって酸化分解処理することが好ましい。
酸化触媒の代表的な活性成分は、白金族金属、好ましく
は低温でも活性の高い白金である。硫黄化合物は、白金
触媒には触媒毒として作用し好ましくない。したがっ
て、加熱再生処理によって生成する一酸化硫黄と二酸化
硫黄を放出しない本発明の疎水性脱臭材は、白金族触媒
と組み合わせて使用しても白金族触媒の触媒活性を低下
させない優れた効果を有する。
【0030】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0031】1.吸着層の調製
【0032】(1)シリカライトおよび無定形の複合物
(SiO2・ZnO)からなる吸着層 2.65Kgの日産化学工業社製のスノーテックス(S
iO2として20重量%含有)を2.20Kgのイオン
交換水に加えてバインダー溶液を調製し、このバインダ
ー溶液に、1.50Kgのシリカ/アルミナの比が40
0以上のUOP社製PURASIV−420(シリカラ
イト)ならびに、ラサ工業株式会社製シュ−クレンズK
D211S(280メッシュアンダ−の亜鉛酸化物と二
酸化ケイ素との無定形の複合物)をプロペラ撹拌機で撹
拌しながら投入して、固形分が45.0重量%のスラリ
ー溶液(SiO2:6.8重量%、シリカライト:1
9.1重量%、SiO2・ZnO:19.1重量%)
7.9Kgを作成した。
【0033】セラミック繊維の集合体であるニチアス社
製ハニクル担体(600セル、寸法230mmX90m
mX20mm)に上述のスラリー溶液を振りかけ、余剰
のスラリーを空気を吹き付けて除去した後、150℃の
温度で3時間乾燥した。乾燥した担体を380℃の温度
で1時間焼成し、担体1リットル当り140gの固形分
(シリカライト:60g/リットルおよびSiO2・Z
nO:60g/リットル含有)をコ−ティングした吸着
担体Aを作成した。
【0034】(2)シリカライトからなる吸着層 4.0Kgの日産化学工業社製のスノーテックス(Si
2として20重量%含有)を2.75Kgのイオン交
換水に加えてバインダー溶液を調製し、このバインダー
溶液に、4.6Kgのシリカ/アルミナの比が400以
上のUOP社製PURASIV−420(シリカライ
ト)をプロペラ攪拌機で攪拌しながら投入して、固形分
が47.5重量%のスラリー溶液(SiO2:7.0重
量%、シリカライト:40.5重量%)11.35Kg
を作成した。
【0035】セラミック繊維の集合体であるニチアス社
製ハニクル担体(600セル、寸法230mm×90m
m×20mm)に上述のスラリー溶液を振りかけ、余剰
のスラリーを空気を吹き付けて除去した後、150℃の
温度で3時間乾燥した。乾燥した担体を380℃の温度
で1時間焼成し、担体1リットル当り130gの固形分
(シリカライトを110g/リットル含有)をコーティ
ングした吸着担体Bを作成した。
【0036】(3)無定形の複合物(SiO2・Zn
O)からなる吸着層 450gの日産化学工業社製のスノーテックス(SiO
2として20重量%含有)を950gのイオン交換水に
加えてバインダー溶液を調製し、このバインダー溶液
に、600gのラサ工業株式会社製シュ−クレンズKD
211S(280メッシュアンダ−の亜鉛酸化物と二酸
化ケイ素との無定形の複合物)をプロペラ攪拌機で攪拌
しながら投入して、固形分が34.5重量%のスラリー
溶液(SiO2:4.5重量%、SiO2・ZnO:3
0.0重量%)2000gを作成した。
【0037】このスラリー溶液を同様に、ニチアス社製
ハニクル担体(600セル、寸法230mm×90mm
×20mm)に振りかけ、余剰のスラリーを空気を吹き
付けて除去した後、150℃の温度で3時間乾燥し、乾
燥した担体を380℃の温度で1時間焼成して、担体1
リットル当り80gの固形分〔無定形の複合物(SiO
2・ZnO)を78g/リットル含有〕をコーティング
した吸着担体Cを作成した。
【0038】(3)モルデナイトゼオライトからなる吸
着層450gの日産化学工業社製のスノーテックス(S
iO2として20重量%含有)を950gのイオン交換
水に加えてバインダー溶液を調製し、このバインダー溶
液に、600gのシリカ/アルミナの比が11のUOP
社製LZM−5(モルデナイトゼオライト)をプロペラ
攪拌機で攪拌しながら投入して、固形分が34.5重量
%のスラリー溶液(SiO2:4.5重量%、モルデナ
イトゼオライト:30.0重量%)2000gを作成し
た。
【0039】このスラリー溶液を同様に、ニチアス社製
ハニクル担体(600セル、寸法230mm×90mm
×20mm)に振りかけ、余剰のスラリーを空気を吹き
付けて除去した後、150℃の温度で3時間乾燥し、乾
燥した担体を380℃の温度で1時間焼成して、担体1
リットル当り90gの固形分(モルデナイトゼオライト
を78g/リットル含有)をコーティングした吸着担体
Dを作成した。
【0040】2.含浸溶液の調製
【0041】(1)硝酸マンガン溶液Mnに換算して1
5.4重量%を含有する田中化学社製硝酸マンガン溶液
〔Mn(NO32として50重量%含有〕を使用した。
【0042】(2)硝酸銅溶液500gの硝酸銅〔Cu
(NO32・3H2O〕の結晶にイオン交換水354g
を加え溶解しCuに換算して15.4重量%を含有する
硝酸銅溶液を調製した。
【0043】(3)硝酸マンガン・硝酸銅溶液A 600gの前記硝酸マンガン溶液(Mnに換算して1
5.4重量%含有)と、200gの前記硝酸銅溶液(C
uに換算して15.4重量%含有)とを混合して、Mn
に換算して11.5重量%、Cuに換算して3.85重
量%を含有する硝酸マンガン・硝酸銅溶液(Mn:Cu
重量比=3:1)を調製した。
【0044】(4)硝酸マンガン・硝酸銅溶液B 600gの前記15.4%の硝酸マンガン溶液に、11
7gの硝酸銅〔Cu(NO3)2・3H2O〕の結晶を加
え溶解して、Mnに換算して12.9重量%、Cuに換
算して4.29重量%を含有する硝酸マンガン・硝酸銅
溶液(Mn:Cu重量比=3:1)を調製した。
【0045】3.触媒の調製
【0046】実施例1 吸着担体Aを硝酸マンガン・硝酸銅溶液Aに浸漬し、取
り出して余剰の含浸溶液を空気を吹き付けて除去した
後、150℃の温度で3時間乾燥し、乾燥した担体を空
気を流しながら380℃の温度で1時間焼成して、脱臭
材の全量に対して60g/リットルのMnO2・CuO
を担持した脱臭材Aを調整した。脱臭材Aの組成は、脱
臭材の全量に対してシリカライトが、15.8重量%、
無定形の複合物が、SiO2・ZnO換算で15.8重
量%、二酸化マンガンが、MnO2換算で11.9重量
%、銅酸化物が、CuO換算で3.9重量%であった。
【0047】実施例2 実施例1において、含浸溶液として硝酸マンガン・硝酸
銅溶液Bを用いた以外は実施例1と同様にして、脱臭材
の全量に対して100g/リットルのMnO2・CuO
を担持した脱臭材Bを調整した。脱臭材Bの組成は、脱
臭材の全量に対してシリカライトが、14.3重量%、
無定形の複合物が、SiO2・ZnO換算で14.3重
量%、二酸化マンガンが、MnO2換算で17.9重量
%、銅酸化物が、CuO換算で5.9重量%であった。
【0048】比較例1 実施例1において、含浸溶液として前記硝酸マンガン溶
液(Mnに換算して15.4重量%含有)を用いた以外
は実施例1と同様にして、脱臭材の全量に対して60g
/リットルのMnO2を担持した脱臭材Vを調整した。
脱臭材Vの組成は、脱臭材の全量に対してシリカライト
が、15.8重量%、無定形の複合物が、SiO2・Z
nO換算で15.8重量%、二酸化マンガンが、MnO
2換算で16.2重量%であった。
【0049】比較例2 実施例1において、含浸溶液として前記硝酸銅溶液(C
uに換算して15.4重量%含有)を用いた以外は実施
例1と同様にして、脱臭材の全量に対して60g/リッ
トルのCuOを担持した脱臭材Wを調整した。脱臭材W
の組成は、脱臭材の全量に対してシリカライトが15.
8重量%、無定形の複合物が、SiO2・ZnO換算で
15.8重量%、銅酸化物が、CuO換算で16.2重
量%であった。
【0050】比較例3 実施例1において、担体として吸着担体Bを用いた以外
は実施例1と同様にして、脱臭材の全量に対して60g
/リットルのMnO2・CuOを担持した脱臭材Xを調
整した。脱臭材Xの組成は、脱臭材の全量に対してシリ
カライトが、29.7重量%、二酸化マンガンが、Mn
2換算で12.2重量%、銅酸化物が、CuO換算で
4.0重量%であった。
【0051】比較例4 実施例1において、吸着担体として吸着担体Cを用いた
以外は実施例1と同様にして、脱臭材の全量に対して6
0g/リットルのMnO2・CuOを担持した脱臭材Y
を調整した。脱臭材Yの組成は、脱臭材の全量に対して
無定形の複合物が、SiO2・ZnO換算で21.2重
量%、二酸化マンガンが、MnO2換算で16.0重量
%、銅酸化物が、CuO換算で5.2重量%であった。
【0052】比較例5 実施例1において、吸着担体として吸着担体Dを用いた
以外は実施例1と同様にして、脱臭材の全量に対して6
0g/リットルのMnO2・CuOを担持した脱臭材Z
を調整した。脱臭材Zの組成は、脱臭材の全量に対して
モルデナイトゼオライトが、23.6重量%、二酸化マ
ンガンが、MnO2換算で16.0重量%、銅酸化物
が、CuO換算で5.2重量%であった。
【0053】4.脱臭性能評価方法 寸法57mm×70mm×20mm(体積:約80mリ
ットル)の大きさに切断した試料を、水を張ったデシケ
ータ内の飽和水蒸気下に一晩放置し十分吸湿させた。一
晩放置吸湿した試料は、重量増加が止まり一定の重量値
を示しており、飽和吸湿していることが確認された。
【0054】(1)アンモニアの吸着量の測定 吸湿処理した試料を温度を25℃に保った16リットル
のガラス製反応槽内に設置し、大気循環用のファンを廻
しながら濃アンモニアガス9.6ミリリットルを反応槽
内に注入して反応槽内のアンモニアの初期濃度を600
ppm/16リットルに調整した。この状態で30分間
放置した後、検知管によりアンモニア濃度を測定した。
アンモニアガスが検知されないときは、この操作を何回
も繰り返し行い、アンモニアガスの温度25℃に於ける
吸着等温線を作成した。平衡濃度が1ppmのときのア
ンモニアの吸着量を吸着等温線から求め、1ppmのと
きの試料80ミリリットル当たりのアンモニアの吸着量
(mg)を算定し表1に示す。
【0055】
【表1】 ハニクル担体 吸着担体A 吸着担体B 吸着担体C 吸着担体D アンモニ ア吸着量 1.6 14 18 2.0 6.0 (mg) 脱臭材A 脱臭材B 脱臭材X 脱臭材Y 脱臭材Z アンモニ ア吸着量 35 46 34 25 17 (mg)
【0056】表1から明らかなように、吸着層を持たな
いハニクル担体、無定形の複合物(SiO2・ZnO)
からのみなる吸着層を有する吸着担体Cや、モルデナイ
トゼオライトからなる吸着層を有する吸着担体Dでは、
十分なアンモニアの吸着は行われておらず、疎水性を有
するシリカライトおよび無定形の複合物(SiO2・Z
nO)からなる吸着層を有する吸着担体Aおよび疎水性
を有するシリカライトからなる吸着層吸着担体Bは、物
理吸着によりアンモニアの吸着量が増加しているのがわ
かる。吸着層に加えて触媒成分を有する脱臭材A、脱臭
材B、脱臭材X、脱臭材Yおよび脱臭材Zには、物理吸
着に加えて化学吸着によるアンモニアの吸着量の増加が
認められる。
【0057】疎水性を持たないモルデナイトゼオライト
からなる吸着層を有する脱臭材Zは、吸湿吸着処理しな
いものは、疎水性を有するシリカライトからなる吸着層
を有する本発明の脱臭材Aおよび脱臭材Bと同等のアン
モニアの吸着能力を有する。しかしながら、吸湿処理し
たものは、表1より明らかなように触媒成分による化学
吸着によるアンモニアの吸着量しか示しておらず、モル
デナイトゼオライトからなる吸着層が、吸湿することに
よりアンモニアの吸着能力が、格段に低下し殆ど機能し
ていないことがわかる。すなわち、疎水性を有するシリ
カライトおよび無定形の複合物(SiO2・ZnO)か
らなる吸着層と二酸化マンガンおよび銅酸化物からなる
触媒成分を有する本発明の脱臭材Aおよび脱臭材Bが、
湿度の高い過酷な条件下でも優れたアンモニアの吸着性
能を有することが証明された。
【0058】(2)メチルメルカプタンの分解率の測定 メルカプタンは、殆ど物理吸着されることはないが、触
媒成分によってジメチルジサルファイドに変換され、変
換されジメチルジサルファイドは、物理吸着により吸着
除去できる。
【0059】加湿機を通し、相対湿度を90%に調整し
た流量60リットル/分の空気に1000ppmのメチ
ルメルカプタンを60ミリリットル/分の割合で混合し
1ppmのメチルメルカプタン試料ガスを調製した。流
通反応管に十分に吸湿処理した試料を設置し、25℃の
温度に保った上述のように調製した1ppmのメチルメ
ルカプタン試料ガスを60ミリリットル/分の流量(S
V値=45000Hr-1)で流した。流通反応管のメチ
ルメルカプタンの入口濃度と出口濃度とを、FPDガス
クロマトグラフィ−分析計で測定し、24時間後の分解
率(%)を求めその結果を表2に示す。
【0060】
【表2】 ハニクル担体 吸着担体A 吸着担体B 吸着担体C 吸着担体D メチルメル カプタンの 0 0 0 0 0 分解率(%) 脱臭材A 脱臭材B 脱臭材V 脱臭材W 脱臭材X 脱臭材Y 脱臭 材Z メチルメル カプタンの 99.0 99.0 90 11 98.8 98.2 96 分解率(%)
【0061】表2から明らかなように、触媒成分を有し
ないハニクル担体、吸着担体A、吸着担体B、吸着担体
Cや吸着担体Dでは、メルカプタンは、ジメチルジサル
ファイドに変換されていない。また、酸化銅を担持した
脱臭材Wでも、殆どジメチルジサルファイドに変換され
ていない。しかしながら二酸化マンガンを担持した脱臭
材Vは、メルカプタンをジメチルジサルファイドに容易
に変換し、さらに、二酸化マンガンと銅酸化物からなる
触媒成分を有する脱臭材X、脱臭材Zおよび本発明の脱
臭材A、脱臭材Bは、さらに顕著なメチルメルカプタン
の分解能を有していることが証明された。しかしなが
ら、後述するように脱臭材Zは、変換したジメチルジサ
ルファイドを吸着除去できないため、ジメチルジサルフ
ァイドの悪臭を生じる。
【0062】(3)ジメチルジサルファイドの吸着量の
測定 吸湿処理した試料を温度を25℃に保った16リットル
のガラス製反応槽内に設置し、大気循環用のファンを廻
しながらジメチルジサルファイド溶液6マイクロリット
ルを反応槽内に注入して反応槽内のジメチルジサルファ
イドの初期濃度を90ppm/16リットルに調整し
た。この状態で30分間放置し吸着平衡に達した後、ジ
メチルジサルファイドの濃度をFIDガスクロマトグラ
フィー分析計で測定した。この操作を4回繰り返し行
い、ジメチルジサルファイドの温度25℃に於ける吸着
等温線を作成した。平衡濃度が0.1ppmのときのジ
メチルジサルファイドの吸着量を吸着等温線から求め、
0.1ppmのときの試料80ミリリットル当たりのジ
メチルジサルファイドの吸着量(mg)を算定し表3に
示す。
【0063】
【表3】 ハニクル担体 吸着担体A 吸着担体B 吸着担体C 吸着担体D ジメチルジサ ルファイドの 0.3 16 23 1 1 吸着量(mg) 脱臭材A 脱臭材B 脱臭材V 脱臭材W 脱臭材X 脱臭材Y 脱臭 材Z ジメチルジサ ルファイドの 18 18 17 16 24 3 1.3 吸着量(mg)
【0064】表3から明らかに、疎水性を有するシリカ
ライトからなる吸着層を有する吸着担体もしくは、脱臭
材が、高いジメチルジサルファイドの吸着能力を有し、
本発明の脱臭材Aは、シリカライトの担持量が少ないた
め多少ジメチルジサルファイドの吸着能力が低下してい
るものの十分なジメチルジサルファイドの吸着能力を有
することが証明された。
【0065】(4)メチルエチルケトンの吸着量の測定 吸湿処理した試料を温度を25℃に保った16リットル
のガラス製反応槽内に設置し、大気循環用のファンを廻
しながらジメチルエチルケトン溶液6.5マイクロリッ
トルを反応槽内に注入して反応槽内のメチルエチルケト
ンの初期濃度を100ppm/16リットルに調整し
た。この状態で30分間放置し吸着平衡に達した後、メ
チルエチルケトンの濃度をFIDガスクロマトグラフィ
ー分析計で測定した。この操作を4回繰り返し行い、メ
チルエチルケトンの温度25℃に於ける吸着等温線を作
成した。平衡濃度が1ppmのときのメチルエチルケト
ンの吸着量を吸着等温線から求め、1ppmのときの試
料80ミリリットル当たりのメチルエチルケトンの吸着
量(mg)を算定し表4に示す。
【0066】
【表4】 ハニクル担体 吸着担体A 吸着担体B 吸着担体C 吸着担体D ジメチルジサ ルファイドの < 1 6 12 < 1 < 1 吸着量(mg) 脱臭材A 脱臭材V 脱臭材W 脱臭材X 脱臭材Y 脱臭材Z ジメチルジサ ルファイドの 15 14 13 12 2 1 吸着量(mg)
【0067】表4から明らかに、疎水性を有するシリカ
ライトからなる吸着層を有する吸着担体もしくは、脱臭
材が、高いメチルエチルケトンの吸着能力を有すること
が証明された。
【0068】(5)酢酸の吸着量の測定 吸湿処理した試料を温度を25℃に保った16リットル
のガラス製反応槽内に設置し、大気循環用のファンを廻
しながら酢酸5マイクロリットルを反応槽内に設置した
加熱ヒーター上に滴下し、蒸発させて、反応槽内の酢酸
の初期濃度を100ppm/16リットルに調整した。
この状態で30分間放置した後、検知管により酢酸濃度
を測定した。酢酸が検知されないときは、この操作を検
知管により酢酸濃度が検知されるまで(酢酸の検知管に
よる検出限界濃度:0.1ppm)何回も繰り返し行
い、検出限界濃度以下(0ppm)に於ける酢酸の吸着
量(mg)を測定しその結果を表5に示す。
【0069】
【表5】 ハニクル担体 吸着担体A 吸着担体B 吸着担体C 吸着担体D 酢酸の 吸着量 5以下 5 10 5 5以下 (mg) 脱臭材A 脱臭材B 脱臭材V 脱臭材W 脱臭材X 脱臭材Y 脱臭材Z 酢酸の 吸着量 30 45 25 20 20 30 15 (mg)
【0070】表5から明らかなように、吸着層を持たな
いハニクル担体はむろんのこと、吸着処理した疎水性を
持たないモルデナイトゼオライトからなる吸着層を有す
る脱臭材Zであっても、全く酢酸臭を除去できない。ま
た、表5から明らかなように、吸着層に亜鉛酸化物と二
酸化ケイ素との無定形の複合物(SiO2・ZnO)を
有し、触媒成分として二酸化マンガンを担持した脱臭材
A、脱臭材B、脱臭材Vおよび脱臭材Yがすぐれた酢酸
の吸着能を有し、さらに触媒成分として酸化銅を担持す
ることにより、酢酸の吸着能が改善されることがわか
る。すなわち、疎水性を有するシリカライトおよび亜鉛
酸化物と二酸化ケイ素との無定形の複合物からなる吸着
層と二酸化マンガンと銅酸化物からなる触媒成分を有す
る本発明の脱臭材Aおよび脱臭材Bが、湿度の高い過酷
な条件下でも優れた酢酸の吸着性能を有することが証明
された。
【0071】実施例3 アンモニア吸着後の脱臭材の再生試験 モニアの吸着量の測定法と同様な方法で寸法57mm×
70mm×20mm(体積:約80ミリリットル)の大
きさに切断した試料を用いて、濃アンモニアガス9.6
ミリリットルを反応槽内に注入し、30分放置して吸着
平衡に達した後、検知管によりアンモニア濃度を測定し
た。この操作を繰り返し行い全量で96ミリリットルの
アンモニアを注入してアンモニアガスの温度25℃に於
ける吸着等温線を作成し試料80ミリリットル当たりの
アンモニアの吸着量(mg)を求めた。吸着平衡に達し
た試料を、電気炉中に入れ再生温度および再生時間を変
えて加熱再生処理した。再生処理した試料のアンモニア
の吸着量を同様に求め再生前の試料のアンモニアの吸着
量を100とする再生率(%)を求め各々の温度におけ
る再生率が100%に到達する再生時間を求め、表6に
その結果を示す。
【0072】
【表6】 再生温度(℃) 200 250 300 再生時間(分) 40 10 5
【0073】表6から明らかなように、アンモニアを吸
着して吸着能が低下した脱臭材であっても200℃以上
の温度で加熱再生できることが証明された。電気炉から
排出されるガスからNOxは、検出されなかった。
【0074】実施例4 アセトアルデヒド吸着後の脱臭材の再生 試料を温度を25℃に保った16リットルのガラス製反
応槽内に設置し、大気循環用のファンを廻しながらアセ
トアルデヒド溶液4マイクロリットルを反応槽内に注入
して15分間放置し吸着平衡に達した後、アセトアルデ
ヒドの濃度をFIDガスクロマトグラフィー分析計で測
定した。この操作を繰り返し行い全量で56マイクロリ
ットルのアセトアルデヒドを注入して、アセトアルデヒ
ドの温度25℃に於ける吸着等温線を作成した。平衡濃
度が0.1ppmのときのアセトアルデヒドの吸着量を
吸着等温線から求め、0.1ppmのときの試料80ミ
リリットル当たりのアセトアルデヒドの吸着量(mg)
を算定した。吸着平衡に達した試料を、実施例3と同様
に電気炉中に入れ再生温度および再生時間を変えて加熱
再生処理した。再生処理した試料のアセトアルデヒドの
吸着量を同様に求め再生前の試料のアセトアルデヒドの
吸着量を100とする再生率(%)を求め各々の温度に
おける再生率が100%に到達する再生時間を求め、表
7にその結果を示す。
【0075】
【表7】 再生温度(℃) 150 200 250 再生時間(分) 30 10 5
【0076】表7から明らかなように、アセトアルデヒ
ドを吸着して吸着能が低下した脱臭材であっても150
℃以上の温度で加熱再生できることが証明された。
【0077】実施例5 ジメチルジサルファイド吸着後の脱臭材の再生 実施例4において、アセトアルデヒドに変えてジメチル
ジサルファイドを用いて、1時間放置し吸着平衡に達し
た後、ジメチルジサルファイドの濃度をFIDガスクロ
マトグラフィー分析計で測定した以外は、実施例4と同
様にして、全量で100マイクロリットルのジメチルジ
サルファイドを注入して、ジメチルジサルファイドの温
度25℃に於ける吸着等温線を作成した。平衡濃度が
0.1ppmのときのジメチルジサルファイドの吸着量
を吸着等温線から求め、0.1ppmのときの試料80
ミリリットル当たりのジメチルジサルファイドの吸着量
(mg)を算定した。
【0078】吸着平衡に達した試料を、実施例3と同様
に電気炉中に入れ再生温度および再生時間を変えて加熱
再生処理した。再生温度150℃では、1時間加熱再生
処理しても、試料に悪臭が残存し、十分再生処理できな
かった。再生温度200℃では、10分間加熱再生処理
することで、再生試料には悪臭が感知されず、十分に再
生処理できた。加熱再生処理中に発生する排出ガスを昇
温離脱分析(TPDガスクロマトグラフィー質量分析)
したが、SOxの発生は、500℃までの再生処理温度
では、まったく認められなかった。また、加熱再生処理
することによって、硫黄成分の吸着による試料の重量の
増加が認められた。加熱再生した試料は、新脱臭材に比
較すると吸着能は、最初の加熱再生処理によって多少低
下したが、その後繰り返し加熱再生処理しても吸着能の
降下は少なくほぼ一定となり吸着能は、安定する。すな
わち、吸蔵した硫黄化合物による被毒の悪影響をほとん
ど受けないことが証明された。
【0079】実施例6 酢酸吸着後の脱臭材の再生 酢酸を十分吸着させ吸着平衡に達した後、昇温酸化分析
(TPO FID ガスクロマトグラフィー分析)した
ところ、200℃〜250℃で酢酸が酸化分解している
ことが確認された。上述したように、脱臭処理を継続し
て行うことによって悪臭物質が物理吸着もしくは化学吸
着により本発明の疎水性脱臭材に吸蔵され脱臭性能が低
下した疎水性脱臭材を、150〜500℃の温度で加熱
再生処理することで脱臭性能を回復させることができ、
脱臭性能が低下した脱臭材の加熱再生処理が可能である
ことが証明された。
【0080】実施例7 試料を温度を25℃に保った16リットルのガラス製反
応槽内に設置した後、火をつけたタバコ3本を反応槽内
に入れ、大気循環用のファンを廻しながら1時間放置し
た。このとき、試料の重量は、約0.8gの増加が認め
られ、反応槽内は透明にはなるもののタバコ臭は、残存
した。この試料を250℃の温度で30分間再生処理し
た後、実施例4のアセトアルデヒドの吸着性能測定法と
同様にしてアセトアルデヒドの吸着性能を測定すると同
時に試料の重量変化を測定した。上述のタバコの煙の吸
着、試料の再生操作を20回繰り返しても再生した試料
は、重量増加もなく、アセトアルデヒドの吸着性能の低
下も殆ど認められなかった。
【0081】実施例8 再生加熱処理用の電気炉の排ガス出口に、あらかじめ3
00℃の温度に加熱した白金触媒を設置し、排出ガスの
後処理を行った。試料の活性温度に達しない昇温時に排
出される悪臭物質は、白金触媒により完全に処理され、
臭覚によっても悪臭は感知されなかった。硫黄系の悪臭
物質、例えばジメチルジサルファイドを吸着させた試料
を繰り返し熱再生処理しても、白金触媒の活性低下は起
らなかった。このことは、一番大きな触媒毒である硫黄
系化合物は勿論加熱再生処理によつて系外に排出されて
いないためである。
【0082】以下に本発明の実施態様を列記する。 1.担体、その上に形成されたシリカ/アルミナの比が
少なくとも100以上である疎水性ゼオライトおよび亜
鉛酸化物と二酸化ケイ素との無定形の複合物からなる吸
着層、ならびにそれに担持された二酸化マンガンと銅酸
化物よりなる触媒成分、からなることを特徴とする疎水
性脱臭材。 2.前記担体が、珪酸ゲルにより互いに結合されている
セラミック繊維のシート状集合体をハニカム状に積層し
て構成されるハニカム構造体である前項1記載の疎水性
脱臭材。 3.前記疎水性ゼオライトがシリカライトである前項1
または2記載の疎水性脱臭材。 4.前記疎水性ゼオライトの担持量が、疎水性脱臭材の
全量に対して10〜30重量%である前項1、2または
3記載の疎水性脱臭材。 5.亜鉛酸化物と二酸化ケイ素との無定形の複合物の担
持量が、疎水性脱臭材の全量に対してSiO2・ZnO
換算で10〜30重量%である前項1、2、3または4
記載の疎水性脱臭材。 6.前記二酸化マンガンの担持量が、疎水性脱臭材の全
量に対してMnO2換算で5〜25重量%である前項
1、2、3、4または5記載の疎水性脱臭材。 7.前記銅酸化物の担持量が、疎水性脱臭材の全量に対
してCuO換算で2〜20重量%である前項1、2、
3、4、5または6記載の疎水性脱臭材。 8.前項1、2、3、4、5、6または7記載の疎水性
脱臭材を、150〜500℃の再生温度で加熱再生処理
することを特徴とする疎水性脱臭材の再生方法。 9.前記再生温度が250〜300℃である前項8記載
の疎水性脱臭材の再生方法。 10.加熱再生処理排ガスを100〜500℃の活性温
度に加熱された酸化触媒によって酸化分解処理するもの
である前項8または9記載の疎水性脱臭材の再生方法。 11.前記酸化触媒が白金族金属を含有するものである
前項10記載の疎水性脱臭材の再生方法。
【0083】
【効果】
1.高湿度環境下においても高い脱臭処理能力を長期間
維持することができる。 2.加熱再生処理により何回も脱臭能力を再生すること
ができる。 3.メチルメルカプタンの分解能力、アンモニア、ジメ
チルジサルファイド、酢酸の各吸着能力、およびアンモ
ニア、ジメチルジサルファイド、酢酸、アセトアルデヒ
ドをそれぞれ吸着した後の脱臭材の各再生能力におい
て、本発明の疎水性脱臭材は、いずれの場合も優れた成
績を納め、特に強い悪臭を有する酢酸の吸着性能の改善
が著しい。これに対して、吸着層の特定要件を欠くもの
あるいは触媒成分のいずれかを欠くものは、前記各吸着
能力あるいは前記各再生能力のうち、いずれかの点で何
らかの欠陥を示した。 4.加熱再生処理に伴いSOx、NOxを排出しないた
め、周りの環境を汚染しない。 5.加熱再生処理時に、触媒毒になる硫黄化合物を排出
しないため、排ガスを容易に酸化触媒により二次処理し
て、一層脱臭効果を高めることができる。 6.硫化水素、メルカプタン、ジメチルジサルファイド
等の硫黄化合物類を湿度の高い環境下においても化学吸
着ならびに物理吸着作用によって効率よく脱臭除去でき
るため、トイレの脱臭剤として好適である。 7.排ガス中に多量の水分を有する生ゴミ処理により生
ずる排ガスを、その水分に影響されることなく効率よく
脱臭処理できる。 8.塗装排ガス中の溶剤蒸気ならびに有害成分を湿度の
影響を受けず効率よく吸着除去することができる。 9.タバコの煙およびタール等の有害成分が吸着もしく
は付着し、脱臭能が低下したものも、加熱再生処理する
ことにより、脱臭能を回復できる。 10.処理ガス中のSOx、NOxも吸着除去できるた
め、自動車の空気清浄機用の脱臭材として有効である。 11.高湿度下の環境でも十分に脱臭能を有するため、
冷蔵庫用の脱臭材として有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 20/18 B01J 23/84 311A 23/889

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)担体、(B)(i)その上に形成
    されたシリカ/アルミナの比が少なくとも100以上で
    ある疎水性ゼオライトおよび(ii)亜鉛酸化物と二酸化
    ケイ素との無定形の複合物からなる吸着層、ならびに
    (C)それに担持された二酸化マンガンと銅酸化物より
    なる触媒成分、からなることを特徴とする疎水性脱臭
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の疎水性脱臭材を、150
    〜500℃の再生温度で加熱再生処理することを特徴と
    する疎水性脱臭材の再生方法。
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