JPH09313935A - 低級アルデヒド化合物の除去触媒および除去方法 - Google Patents

低級アルデヒド化合物の除去触媒および除去方法

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JPH09313935A
JPH09313935A JP8139031A JP13903196A JPH09313935A JP H09313935 A JPH09313935 A JP H09313935A JP 8139031 A JP8139031 A JP 8139031A JP 13903196 A JP13903196 A JP 13903196A JP H09313935 A JPH09313935 A JP H09313935A
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catalyst
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zeolite
metal
aldehyde compound
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JP8139031A
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Yasuhiro Fujii
康浩 藤井
Kunio Kimura
邦夫 木村
Yukiyoshi Ono
之良 小野
Hidenobu Wakita
英延 脇田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率かつ経済的にアルデヒドを除去できる
除去触媒を提供することを目的としている。 【解決手段】 白金族金属を担持した金属酸化物からな
る第1の触媒体、第1の触媒体の下流に配置した少なく
ともゼオライトと貴金属とからなる第2の触媒体を具備
する低級アルデヒド化合物の除去触媒。低級アルデヒド
化合物を含むガスを、80℃以上に加熱された第1の触
媒体に接触させた後、第2の触媒体に接触させ、かつ第
2の触媒体を250℃以上に加熱する過程を含む除去方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコール燃料自
動車の排ガス処理、あるいは燃焼、乾燥、調理、空調用
機器等において利用される低級アルデヒド化合物の除去
触媒および除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気相中の低級アルデヒド化合物を
除去する方法としては、活性炭やゼオライトなどの吸着
剤を用いる吸着方法、および酸化機能を有する金属触媒
などを高温で用いる燃焼除去方法が主に用いられてき
た。また、オゾン発生機能を持たせた機器を用いて、ア
ルデヒド化合物をオゾンガスにより酸化分解する方式も
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】吸着剤としての活性炭
は、高い吸着活性を示すが、吸着飽和に達すると吸着活
性を示さなくなり、加熱再生も困難である。このため、
吸着剤としての寿命が短い。これに対して、ゼオライト
は、吸着飽和に達しても加熱による再生が可能である
が、アルデヒドのような極性の低い分子に対しては、吸
着活性が低い。また、金属触媒を用いた燃焼除去方法
は、転化率が100%に近い活性を示すが、燃焼に熱が
必要なため、発熱に要するエネルギーのコストを考慮す
ると経済的でない。オゾンガスによる除去方法は、常温
で使用可能であるが、オゾンガスは人体に有害であるた
め、リーク時の危険性が懸念されるなどの問題を有して
いた。
【0004】本発明は、以上に鑑み、高効率かつ経済的
に低級アルデヒド化合物を除去できる触媒体を提供する
ことを目的とする。本発明は、またその触媒体を用いた
低級アルデヒド化合物の除去方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の低級アルデヒド
化合物の除去触媒は、白金族金属を担持した金属酸化物
からなる第1の触媒体、および第1の触媒体の下流に配
置した少なくともゼオライトと貴金属とからなる第2の
触媒体を具備する。また、本発明の低級アルデヒド化合
物の除去方法は、低級アルデヒド化合物を含むガスを、
白金族金属を担持した金属酸化物からなり80℃以上に
加熱された第1の触媒体に接触させた後、少なくともゼ
オライトと貴金属とからなる第2の触媒体に接触させる
工程を有し、かつ第2の触媒体を250℃以上に加熱す
る過程を含むものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の除去触媒は、白金族金属
を担持した金属酸化物からなる第1の触媒体(以下触媒
体1という)、および触媒体1の下流に配置した少なく
ともゼオライトと貴金属とからなる第2の触媒体(以下
触媒体2という)を具備し、除去しようとする低級アル
デヒド化合物を含むガスを80℃以上の温度で触媒体1
に接触させた後、触媒体2に接触させ、かつ触媒体2を
250℃以上に加熱する過程を含むものである。すなわ
ち、低級アルデヒド化合物を含むガスを触媒体1に80
℃以上で接触させることにより、二酸化炭素やゼオライ
トに吸着されやすい脂肪酸などに変換させる。さらに、
変換されたガスを加熱機能を有する触媒体2に接触させ
ることにより、常温時はゼオライトにより吸着除去を行
い、加熱時には貴金属により吸着分子ならびに触媒体1
で変換されたガスを燃焼除去する。この際、低級アルデ
ヒド化合物の完全転化に必要な触媒体1の触媒温度は最
低80℃である。このため、加える熱量も少なく、周囲
への熱的影響も少ない。さらに、比較的低温度であるこ
とから廃熱を利用することも可能である。さらに、触媒
体2は、吸着飽和に達しない限り、ゼオライトの吸着作
用により除去可能であり、間欠的に加熱を行い吸着成分
を燃焼させることにより、連続的に触媒体2の加熱を行
う必要はなく、エネルギー面で有利である。触媒体2を
連続的に加熱せず間欠加熱し、かつ廃熱の使用が可能で
あれば、燃焼方式のものに比べ著しく経済的でり、同等
の除去活性が得られる。
【0007】また、触媒体1の白金族金属触媒にCe,
Co,およびMnからなる群より選択される金属の酸化
物を添加することにより、アルデヒドのCO2への選択
性が高くなり、低温での活性化が図れる。触媒体2を構
成するゼオライトは、SiO2/Al23モル比が13
以上のハイシリカゼオライトを含むことが望ましい。こ
の理由は、触媒体1で反応させた場合、エステル化合物
などが微量生成するので、これらの化合物の吸着にはハ
イシリカゼオライトが有効で、中でもペンタシル型ゼオ
ライトが最も好ましい。上記の除去触媒および除去方法
を利用すれば、低級アルデヒド化合物の高効率かつ経済
的な除去が可能である。
【0008】本発明の触媒体1は、金属酸化物を各種白
金族金属塩溶液に含浸し、熱処理することによって得ら
れる。担体となる金属酸化物は、比表面積の高いアルミ
ナ、シリカ、チタニア、ジルコニアなどが望ましい。さ
らに、触媒体1は、上記白金触媒を粉砕、成形し粒状に
したものを用いたり、ハニカム、セラミックファイバ
ー、セラミックフォーム、金属板などの担体に担持して
用いることができる。担体などに触媒膜を形成するに
は、シリカゾル、アルミナゾル、水ガラスなどの無機系
バインダーを用いることが望ましい。
【0009】本発明の触媒体2に用いられる貴金属は、
Ru,Rh,Pd,Ag,Os,Ir,Pt,およびA
uからなる群より選ばれる少なくとも1種が望ましい。
中でも、安価でかつ燃焼活性の高いPdが最も好まし
い。前記貴金属は、触媒体1のように、金属酸化物に担
持して用いたり、触媒体2に含まれるゼオライトに直接
担持してもよい。また、無機系バインダーを用いる際
は、バインダー中に貴金属溶液を分散させることも可能
である。さらに、本発明の触媒体2に用いられるゼオラ
イトは、A,X,Y,モルデナイト,フェリエライト,
ZSM−5,シリカライト,ベータ,Ga−シリケー
ト,Ti−シリケート,Fe−シリケート,Mn−シリ
ケートなどを用いることができる。触媒体2において
も、ゼオライトと貴金属触媒とを粉砕、混合、成形して
粒状にしたものを用いたり、無機系バインダーを用いて
各種担体に触媒膜を形成して用いることができる。触媒
体1,2の熱源は、電気炉などの外部から加熱したり、
担体に発熱機能のあるものを選択して触媒体内部から加
熱したりすることも可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 《実施例1》まず、アルデヒド化合物を脂肪酸に変換す
る金属触媒を検討した。触媒調製は以下のようにして行
った。Ru(硝酸塩)、Rh(硝酸塩)、Pd(硝酸
塩)、Ag(硝酸塩)、Os(塩化物)、Ir(塩化
物)、Pt(塩化白金酸)、Au(塩化物)、Cr(硝
酸塩)、Mn(硝酸塩)、Fe(硝酸塩)、Co(硝酸
塩)、Ni(硝酸塩)、Cu(硝酸塩)、およびZn
(硝酸塩)の15種類の金属塩について、水に溶解させ
た液にアルミナを加え湿式粉砕を行った後、650℃で
焼成することにより、それぞれ金属を1.0wt%担持
したアルミナを調製した。これを15〜20メッシュの
粒状に成形した。なお、白金族金属以外の金属触媒は比
較例として用いたものである。
【0011】触媒の性能評価には常圧固定床流通式反応
装置を用い、内径10mmの石英管に上記各種触媒を
1.0g充填した。触媒を充填した石英管の周りにヒー
タを設置し、触媒層の温度を自由に設定できるようにし
た。触媒層の温度は120℃に、反応ガスの流量は1L
/minに設定した。触媒層下流の反応ガスの成分をガ
スクロマトグラフで分析した。原料ガスには、アセトア
ルデヒドとホルムアルデヒドを用い、原料ガス濃度は1
00ppmアルデヒド/Airに設定した。各触媒の8
0℃における原料ガス成分の転化率を表1に示した。表
1に示すとおり、低級アルデヒド化合物の80℃におけ
る反応では、白金族金属を担持した触媒は、他の金属触
媒に比べ、高活性で転化率100%を示した。
【0012】
【表1】
【0013】次に、先の検討で高活性であったPt/A
23を用いたアルデヒド転化率と反応ガス成分の温度
依存性を検討した。実験は次のようにして行った。反応
装置は、上記の常圧固定床流通式反応装置を用い、触媒
量、反応ガス流量などの試験条件は同じにした。触媒層
を5℃/minで昇温し、20℃ごとにアルデヒドの転
化率と反応ガスの組成をガスクロマトグラフで分析し
た。反応ガスには、アセトアルデヒドとホルムアルデヒ
ドを用いた。結果をアセトアルデヒドについては表2
に、ホルムアルデヒドについては表3にそれぞれ示し
た。表2および表3の結果より、低級アルデヒドの完全
転化に要する触媒体1の温度は少なくとも80℃以上を
要することがわかった。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】次に、室温において、ゼオライトによるア
ルデヒドおよび脂肪酸の除去効率を調べた。実験は上記
の常圧固定床流通式反応装置を用い、ゼオライトはZS
M−5の5.0gを15〜20メッシュの粒状に成形し
用いた。反応ガスの流速は1L/minに設定し、原料
ガス組成は500ppmのアルデヒド、または脂肪酸を
空気で希釈したものを用いた。試験に用いた物質はアセ
トアルデヒド、ホルムアルデヒド、酢酸、およびギ酸で
ある。原料ガス導入後、10分、30分、1時間、3時
間、および5時間後の原料ガスの除去率を表4に示し
た。
【0017】
【表4】
【0018】表4に示すとおり、ゼオライトは、低級ア
ルデヒド化合物の除去活性が脂肪酸のそれに比べて著し
く低いことがわかった。また、脂肪酸の除去率は3時間
まで100%近い値を示した。これらの結果から、ゼオ
ライトは常温において脂肪酸の吸着剤として除去活性が
高く、寿命も長いことがわかった。
【0019】次に、ゼオライトと貴金属からなる触媒体
2において、ゼオライトに吸着した脂肪酸の燃焼除去活
性の温度依存性を検討した。実験は以下のようにして行
った。触媒体2は、硝酸パラジウム溶液にゼオライトZ
SM−5を含浸し、650℃で焼成して、3.0wt%
Pd/ZSM−5を調製した。性能評価は上記の常圧固
定床流通式反応装置を用い、Pd/ZSM−5の5.0
gを充填した。原料ガス組成を500ppm酢酸/Ai
rに設定し、1.0L/minで触媒体2に導入した。
原料ガス導入後、3時間まで常温で吸着し、その後10
分間触媒体2を100、200、245、250、30
0℃の5種類の温度で加熱し、さらに、1時間常温で吸
着させた。原料ガス導入後、3時間、3時間10分、4
時間10分に反応ガス成分をガスクロマトグラフで分析
した。結果を表5に示した。
【0020】
【表5】
【0021】表5に示すとおり、250℃以上であれ
ば、触媒加熱時でも貴金属の燃焼作用によりゼオライト
に吸着した酢酸分子を脱離させることなく除去してお
り、加熱後も初期の吸着除去活性を示した。これらの結
果から、脂肪酸の燃焼除去には、少なくとも触媒温度2
50℃以上が必要であることがわかった。また、ゼオラ
イトと貴金属からなる触媒を用い、常温での吸着と25
0℃以上での燃焼を繰り返すことにより、効率的な脂肪
酸の除去が可能であることがわかった。
【0022】次に、100℃に加熱した触媒体1と、加
熱機能を有した触媒体2を組み合わせた除去方法Aにお
ける低級アルデヒド化合物の除去活性ならびに加熱に要
す電力を検討した。比較対象として、300℃で常時加
熱した貴金属触媒のみを使用した燃焼除去方法B、ゼオ
ライト触媒のみを用いた常温での吸着除去方法Cを選択
した。上記3種の除去方法の詳細は以下の通りである。
除去方法Aでは、常圧固定床流通式反応装置を用い、触
媒体1を常時100℃で加熱できるように熱源を設置
し、触媒体1の下流に触媒体2を位置させ、同じく熱源
を設置し、自由に触媒温度を設定できるようにした。触
媒体1には、1.0wt.%Pt/Al23触媒を15
〜20メッシュの粒状に成形したもの1.0gを用い、
触媒体2には、3.0wt%Pd/ZSM−5を触媒体
1と同様に成形したもの5.0gを用い、それぞれ内径
10mmの石英管に充填した。触媒体2は3時間の吸着
と10分間の300℃での加熱を繰り返す間欠加熱を行
った。除去方法Bでは、除去方法Aと同様な装置を用
い、燃焼触媒には1.0wt%Pt/Al23を15〜
20メッシュの粒状に成形したもの1.0gを用いた。
この触媒体を常時300℃で加熱した。除去方法Cで
は、除去方法Aと同様な装置を用いた。吸着剤には、Z
SM−5を15〜20メッシュの粒状に成形したもの
5.0gを用いた。吸着は室温で行った。
【0023】いずれの除去方法においても、原料ガスに
500ppmアセトアルデヒド/Air、500ppm
ホルムアルデヒド/Airを用いた。原料ガス導入後、
180、190、250、430、440、500、6
80、690、および750時間後の反応ガスの成分を
ガスクロマトグラフで分析した。結果をアセトアルデヒ
ドについては表6に示した。
【0024】
【表6】
【0025】表6に示すとおり、除去方法A、Bは高い
除去率を示した。これに対して、吸着主体の除去方法C
は時間の経過により活性が著しく低下した。また、原料
ガス導入後、すなわち試験開始後750時間までの除去
方法Aでの加熱に要した電力は、除去方法Bと比べ約1
/4であった。以上の結果から、低級アルデヒド化合物
を含むガスを、白金族金属を担持した触媒体1に接触さ
せた後、前記触媒体1の下流に位置する、少なくともゼ
オライトと貴金属とからなる触媒体2に接触させる低級
アルデヒド化合物の除去方法において、触媒体1を80
℃以上で加熱し、かつ触媒体2を250℃以上で加熱す
る方法によると、高い除去率を示し、かつ経済的であ
る。
【0026】《実施例2》アルデヒド転化の反応ガス組
成に対する白金族金属触媒に添加する助触媒効果を検討
した。助触媒として用いた金属酸化物は、La、Ce、
Ni、Co、V、Mn、Fe、Crの各酸化物の8種類
である。触媒調製は以下の要領で行った。アルミナを担
体として塩化白金酸溶液と助触媒として挙げた金属の硝
酸塩とを用いて混合、焼成を行うことにより、Pt+M
/Al23を調製した。Mは助触媒として挙げた金属酸
化物を表す。反応試験は次のように行った。実施例1と
同様の反応装置を用い、上記Pt+M/Al23を1.
0g充填し、触媒温度を80℃に保持されるよう加熱し
た。各触媒につき、80℃でのアルデヒド転化率と反応
ガス中のCO2濃度をガスクロマトグラフを用いて調べ
た。反応ガスは500ppmアセトアルデヒド/Ai
r、500ppmホルムアルデヒド/Airを用い、ア
セトアルデヒドを用いた際の試験結果は表7に、ホルム
アルデヒドを用いた際の試験結果は表8にそれぞれ示し
た。
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】表7および表8の結果より、白金触媒にC
e、Co、またはMnの酸化物を加えることにより、ア
ルデヒドのCO2への転化率が向上することがわかる。
すなわち、触媒体1でのCO2への転化率が向上すれ
ば、触媒体1での脂肪酸の排出量も低下する。このた
め、触媒体2のゼオライトが脂肪酸の吸着飽和に達する
に要す時間も増大し、触媒体2を間欠加熱して用いる
際、加熱の頻度も低下しエネルギー的に有利である。
【0030】《実施例3》触媒体1でのアルデヒドの接
触反応の際に、微量のエステル化合物、ケトン化合物が
副生成物として生成する。原料ガスがアセトアルデヒド
の際は、アセトン、酢酸エチルなどが生成する。原料ガ
スがホルムアルデヒドの際は、ギ酸メチルなどが生成す
る。これらの副生成物を除去するために、数種のゼオラ
イトを用いて吸着除去試験を行った。実験は、常圧固定
床流通式反応装置を用いて行った。内径10mmの石英
管に5.0gのゼオライトを15〜20メッシュの粒状
に成形し充填した。これに10ppm/Airの原料ガ
スを1L/minで導入し、触媒層下流の反応ガスをガ
スクロマトグラフで分析することにより除去率を求め
た。用いたゼオライトは、モル比SiO2/Al23
異なるA、X、Y、モルデナイト、フェリエライト、Z
SM−5、シリカライト、およびベータの8種類であ
る。実験結果を表9に示した。
【0031】
【表9】
【0032】表9に示すとおり、エステル、ケトン化合
物の除去にはモル比SiO2/Al23の高いゼオライ
トは高活性であった。これらの結果から、触媒体1のア
ルデヒド接触反応における副生成物の除去にはモル比S
iO2/Al23が13以上のハイシリカゼオライトが
最適であり、中でもZSM−5は最も高活性である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低級アル
デヒド化合物を高効率かつ経済的に除去することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 英延 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金族金属を担持した金属酸化物からな
    る第1の触媒体、第1の触媒体の下流に配置した少なく
    ともゼオライトと貴金属とからなる第2の触媒体を具備
    することを特徴とする低級アルデヒド化合物の除去触
    媒。
  2. 【請求項2】 第1の触媒体が、助触媒としてCe、C
    o、およびMnからなる群より選択される少なくとも一
    種の金属の酸化物を含む請求項1記載の低級アルデヒド
    化合物の除去触媒。
  3. 【請求項3】 第2の触媒体のゼオライトが、モル比S
    iO2/Al23が13以上のハイシリカゼオライトを
    含む請求項1記載の低級アルデヒド化合物の除去触媒。
  4. 【請求項4】 低級アルデヒド化合物を含むガスを、白
    金族金属を担持した金属酸化物からなり80℃以上に加
    熱された第1の触媒体に接触させた後、少なくともゼオ
    ライトと貴金属とからなる第2の触媒体に接触させる工
    程を有し、かつ第2の触媒体を250℃以上に加熱する
    過程を含むことを特徴とする低級アルデヒド化合物の除
    去方法。
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