JPH08257085A - 椅子式エアーマッサージ機 - Google Patents

椅子式エアーマッサージ機

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JPH08257085A
JPH08257085A JP6059695A JP6059695A JPH08257085A JP H08257085 A JPH08257085 A JP H08257085A JP 6059695 A JP6059695 A JP 6059695A JP 6059695 A JP6059695 A JP 6059695A JP H08257085 A JPH08257085 A JP H08257085A
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彰司 星野
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Mikio Mochida
美喜雄 持田
Hiromitsu Ichikawa
洋光 市川
Katsumi Inaba
勝美 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、使い心地およびマッサージ効果を夫
々向上できる椅子式エアーマッサージ機を得ることにあ
る。 【構成】座部2とこの座部2の後端部に設けられた背凭
れ部3とを有する椅子本体1と、座部2および背凭れ部
3の少なくとも座部2に一つ以上配設され圧縮空気の給
排気に伴って膨脹・収縮をする座部用袋体4、5と、こ
れら袋体4、5に圧縮空気を給排気する駆動装置11と
を具備する椅子式エアーマッサージ機を前提とする。座
部用袋体4、5は、その後縁に固定部4a、5aを有
し、この固定部4a、5aを背凭れ部3側に配置させて
座部2に固定したことを特徴とする。それにより、袋体
4、5の膨脹を大きくし、その膨脹時における身体の逃
げを少なくすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気の給排気によ
り袋体を膨脹・収縮させ、この袋体により椅子に座った
使用者の身体に断続的に圧迫を加えてマッサージをする
椅子式エアーマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子の座部および背凭れ部に膨脹
・収縮可能な複数の袋体を配設し、これら袋体への圧縮
空気の供給に伴い袋体が膨脹する動作により椅子に座っ
た使用者の身体を圧迫し、次に、前記圧縮空気の供給の
停止に伴い身体により袋体が押され袋体内の空気を排出
して収縮することを繰り返して、身体をマッサージする
椅子式エアーマッサージ機は、特公平3−41185号
公報等で知られている。
【0003】前記公報に記載の空気マッサージ椅子で
は、少なくとも椅子の背部(背凭れ部)を略脊椎骨の湾
曲に適合した生理的湾曲形状に構成し、この生理的湾曲
形状に沿って複数の突出部をその略全幅に亘って設け、
この突出部上に膨脹・収縮する袋体を対応させて配置し
ている。しかも、その袋体は、椅子の幅方向に沿って延
びる両縁部を取付け縁として、これらを接着や溶着など
の固定手段により固着している(前記公報第4頁左欄第
8行〜同欄第13行、および第5図a、b参照)。
【0004】また、前記公報には、袋体の膨脹方向によ
る身体各部に対する圧迫方向を変化させるために、前記
突出部の突端の形状を変化させる点が記載されており、
特に、圧迫作用が身体の大腿部より臀部側に向かって行
われるように袋体を膨脹させるために、座部の突出部に
固定された袋体の膨脹方向を背凭れ部側とする技術が記
載されている(前記公報第4頁右欄第4行〜同欄第11
行、および第13図参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のように
突出部を設けた構成においては、それがクッション性を
持っているとしても、これら突起は局部的に身体に対し
て当たるから、各突起による異物感をぬぐうことはでき
ず、使い心地が良くないという問題がある。
【0006】また、前記のように袋体を固定するに当た
り、その両縁部を固定する構成においては、一つ一つの
袋体を固定するために必要な工数が多いので、袋体の固
定作業が面倒であるという問題がある。
【0007】しかも、既述のように袋体の両縁が固定さ
れているために、この袋体の膨脹が制限され易い。した
がって、膨脹時の圧迫方向を身体の大腿部より臀部側に
向ける構成(その結果、膨脹力で身体が膨脹方向に逃げ
る傾向を少なくできる。)にも拘らず、マッサージ効果
が小さいという問題がある。
【0008】本発明の目的は、使い心地およびマッサー
ジ効果を夫々向上できる椅子式エアーマッサージ機を得
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、座部とこの座部の後端部に設けられた背凭れ部とを
有する椅子本体と、前記座部および背凭れ部のうち少な
くとも座部に一つ以上配設され圧縮空気の給排気に伴っ
て膨脹・収縮をする座部用袋体と、この袋体に圧縮空気
を給排気する駆動装置とを具備する椅子式エアーマッサ
ージ機を前提とする。
【0010】そして、前記目的を達成するために、前記
座部用袋体は、その後縁の固定部を前記背凭れ部側に配
置させて前記座部に固定したものである。
【0011】また、請求項2に係る本発明は、座部とこ
の座部の後端部に設けられた背凭れ部とを有する椅子本
体と、前記座部および背凭れ部のうち少なくとも背凭れ
部に一つ以上配設され圧縮空気の給排気に伴って膨脹・
収縮をする背凭れ部用袋体と、この袋体に圧縮空気を給
排気する駆動装置とを具備する椅子式エアーマッサージ
機を前提とする。
【0012】そして、前記目的を達成するために、前記
背凭れ部に上下方向に延びて配設される前記背凭れ部用
袋体は、その上縁の固定部を前記背凭れ部の上端側に配
置させて前記背凭れ部に固定したものである。
【0013】
【作用】請求項1に係る椅子式エアーマッサージ機にお
いて、座部用袋体は、その後縁の固定部を椅子本体の背
凭れ部側に配置して座部用袋体を座部に固定したから、
座部用袋体はその前縁が移動できて背凭れ部側に寄りな
がら膨脹し、それにより、背凭れ部に支持されている使
用者の身体に対して上方ではなく、斜め後方、言い換え
れば、背凭れ部方向への膨脹成分を多く含む膨脹力を使
用者の臀部または大腿部に与えて、身体が上方に逃げる
ことを少なくする。
【0014】しかも、以上のように座部用袋体の前縁が
前記固定部側に寄りながら膨脹するので、固定部が座部
用袋体の膨脹の制約となることがなく、この袋体は大き
く膨脹して、既述のように使用者の臀部または大腿部を
圧迫する。
【0015】さらに、座部に膨脹方向を特定するための
突出部を設ける必要がないので、使用時における異物感
をなくすことができる。
【0016】また、請求項2に係る椅子式エアーマッサ
ージ機において、背凭れ部用袋体は、その上縁の固定部
を椅子本体における背凭れ部の上端側に配置して背凭れ
用袋体を背凭れ部に固定したから、背凭れ部用袋体はそ
の下縁が移動できて前記固定部側に寄りながら膨脹し、
それにより、背凭れ部に支持されている使用者の背中に
対して前方ではなく、上向きの膨脹成分を多く含む膨脹
力を使用者の背中に与えて、身体が前方に逃げることを
少なくするとともに、背中を下から上向きに延ばす。
【0017】しかも、以上のように背凭れ部用袋体の下
縁が前記固定部側に寄りながら膨脹するので、固定部が
背凭れ部用袋体の膨脹の制約となることがなく、この袋
体は大きく膨脹して、既述のように使用者の背筋を圧迫
する。
【0018】さらに、背凭れ部に膨脹方向を特定するた
めの突出部を設ける必要がないので、使用時における異
物感をなくすことができる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の第1実
施例を説明する。本発明の一実施例に係る椅子式エアー
マッサージ機全体の構成を示す図1および図2中符号1
で示す椅子本体は、座部2と、背凭れ部3とを有してい
る。
【0020】座部2の幅方向両側には肘掛部2aが夫々
設けられている。背凭れ部3は、座部2の後端部におい
て、この座部2に対して所定の角度傾斜して設けられて
いる。なお、本発明において、肘掛部2aは省略しても
よいし、背凭れ部3はリクライニング動作等座部2の後
方において起倒可能に設けてもよい。
【0021】座部2の前部には椅子本体1に座った使用
者の腿部をマッサージするための座部用第1袋体4が座
部2の幅方向に延びて配設され、座部2の後部には前記
使用者の臀部をマッサージするための座部用第2袋体5
が座部2の幅方向に延びて配設されている。これら袋体
4、5は平行に設けられている。
【0022】第1、第2の袋体4、5は、図4に示され
るように気密性を有する軟質材料を用い、この軟質材料
を二つ折りした状態で、その周縁部を熱シールして細長
い偏平な袋に形成されているとともに、その長手方向に
沿う一側縁を他の縁よりも幅広くして、この一側縁を固
定部4a、5aとして使用している。なお、図1、図
2、および図4中6は熱シールにより溶着された溶着部
を示しており、また、図4中7は固定部4a、5aに設
けられた複数の固定孔である。これら袋体4、5は、図
示しない給排気口を有して、この給排気口を通して圧縮
空気が給排気されることに伴い膨脹・収縮をするもので
ある。
【0023】固定部4aは座部用第1袋体4の後縁にの
み設けられ、同様に固定部5aは座部用第2袋体5の後
縁にのみ設けられている。これらの袋体4、5は、固定
手段としての固定具8により夫々座部2に固定されてい
る。
【0024】詳しくは、図3に示した座部用第1袋体4
の取付け例で代表するように座部2が備える座板2bの
所定位置には、前記固定孔7に対応して複数の円形の固
定孔9が設けられている。固定孔9は固定孔7より大径
である。
【0025】固定具8は合成樹脂製であって、平らな円
板形をなすヘッド8aの一面の中心部に軸部8bを一体
に突設し、この軸部8bの先端から複数例えば一対のく
の字状をなすクランプアーム8cをヘッド8aに向けて
一体に設けてなる。ヘッド8aは固定孔9よりも大径で
あり、軸部8bは固定孔7と同径以下の直径を有してい
る。各クランプアーム8cは弾性変形が可能であり、そ
の曲り部間の幅Aは固定孔9よりも大きく、先端部間の
幅Bは固定孔9よりも小さい。
【0026】座部用第1袋体4の座部2への固定は以下
のようにして実施する。まず、固定部4aの固定孔7を
座板2bの固定孔9に連通するように座板2b上に重
ね、次に、座板2bの表面側から固定具8のヘッド8a
を押しながら、この固定具8の軸部8bおよびクランプ
アーム8cを、固定孔7、9に順次突き抜けるように挿
入する。
【0027】そうすると、各クランプアーム8cの弾性
変形を伴って、その曲り部が固定孔9を通過するので、
各クランプアーム8cが復元する。この場合、クランプ
アーム8cの先端部は固定孔9内に入り込んだ状態に保
持されていて、この孔9の内面に弾性的に係合して広が
ろうとしているから、固定具8は図3中矢印C方向の力
を受けている。そのため、固定具8のヘッド8aと座板
2bとの間に座部用第1袋体4の固定部4aが挟着され
る。こうして座部用第1袋体4は、その後縁からなる固
定部4aを背凭れ部3側に配置させて座部2の座板2b
に固定される。
【0028】この袋体4の座部2への固定と同様にして
座部用第2袋体5も固定具8を介して座部2に固定され
るとともに、この袋体5も、その後縁からなる固定部5
aを背凭れ部3側に配置させて設けられる。
【0029】前記背凭れ部3の幅方向中央部には、圧縮
空気の給排気に伴い膨脹・収縮をして前記使用者の背筋
部をマッサージするための背凭れ部用袋体10が、上下
方向に延びて配設されている。この袋体10の構成およ
び背凭れ部3への取付け構造は、前記袋体4、5の構成
およびその座部2への取付け構造と同様であるから、図
1、図5、および図6等において同一ないしは同様な構
成部分には同一符号を付して、その説明は省略し、異な
る点のみを以下説明する。
【0030】気密性を有する軟質材料を用いて細長い偏
平な袋に形成された背凭れ部用袋体10の長手方向一端
の縁部は、他の縁よりも幅広く形成されて固定部10a
として使用されている。また、図5中3bは背凭れ部3
が有する背凭れ板である。背凭れ部用袋体10は、その
上縁からなる固定部10aを背凭れ部3の上端側に配置
させて、背凭れ部3の背凭れ板3bに固定具8を用いて
固定されている。
【0031】なお、座部用第1、第2の袋体4、5、お
よび背凭れ部用袋体10の固定において既述のような固
定具8を採用するときは、固定孔7、9の位置合わせ
と、固定具8の挿入のみで固定作業を完了できるから、
より簡単に袋体4、5、および10を固定できる点で優
れている。しかも、固定具8を強く引張る場合には、各
クランプアーム8cを弾性変形させて固定具8を引き外
すことが可能であるため、各袋体4、5、10の破損な
どにおいてその交換を簡単に可能とできる点で優れてい
る。
【0032】また、以上のように各袋体4、5、10が
配設された椅子本体1は、柔軟性を有した表布1aによ
りカバーされている。
【0033】前記椅子本体1の下部、つまり座板2bが
天井をなす座部2の下側空間には例えばユニット化され
た駆動装置11(図7参照)が配置されている。この装
置11は、図示しないがエアーコンプレッサ、フィルタ
ータンク、分配切換器、および制御装置等を備えて形成
されている。
【0034】圧縮空気供給手段として用いられる前記エ
アーコンプレッサの圧縮空気吐出口には、圧縮空気の脈
動を吸収して圧縮空気流を平滑にする前記フィルタータ
ンクが接続されている。フィルタータンクの出口には空
気分配手段としての前記分配切換器が接続されている。
【0035】分配切換器は、この種エアー式マッサージ
機に用いられている周知のモータ等により駆動されるロ
ータリ弁であって、フィルタータンクの出口が接続され
る一つの吸気ポートと、各袋体4、5、10の給排気口
に接続された給排気管が個別に接続される複数の分配ポ
ートと、一つの排気ポートとを有しており、その流路切
換用のロータの回転により、任意に選択された分配ポー
トと吸気ポートとを連通するとともに、選択されなかっ
た分配ポートを排気ポートに連通させて、各袋体4、
5、10についての選択的給気と選択的排気とができる
ように形成されている。
【0036】制御手段としての前記制御装置は、図示し
ない中央演算処理装置CPU、リードオンメモリRO
M、ランダムアクセスメモリROM等を備える周知のマ
イクロコンピュータからなるものである。この制御装置
には各種の動作モードを実行させるプログラムが格納さ
れており、その選択された動作モードにしたがってエア
ーコンプレッサ、分配切換器等の動作を制御して、各袋
体4、5、10に対する選択的給排気を行わせるように
構成されている。なお、前記各動作モードは、リモート
コントローラまたは肘掛部2a等に設置されるコントロ
ーラ等の入力部により入力される。
【0037】前記構成の椅子式マッサージ機は、その駆
動ユニット11を動作させることにより、各袋体4、
5、10のうちの少なくとも一つの袋体の膨脹・収縮動
作が営まれ、その選択された袋体の位置に対応する身体
部分に対するマッサージが施される。このマッサージ動
作において、エアーコンプレッサは断続運転されるもの
であって、その運転時には選択された袋体が膨脹されて
椅子本体1に座った使用者の身体を圧迫し、運転停止時
には前記選択された袋体が、使用者の身体の重さを受け
て収縮する。
【0038】そして、座部用第1、第2の袋体4、5
は、いずれもその後縁のみからなる固定部4a、5a
を、背凭れ部3側に配置させて座部2に固定してあるか
ら、これら袋体4、5の前縁4b,5b側は座部2に固
定されておらず、自由に動き得る状態に設けられてい
る。
【0039】そのため、使用者の大腿部を圧迫する座部
用第1袋体4が膨脹したときには、図3中2点鎖線に示
されるように座部用第1袋体4は、その前縁4bが背凭
れ部3側に寄りながら膨脹する。このような変位を伴う
座部用第1袋体4の膨脹により、図7(A)中矢印に示
される斜め後方、言い換えれば、背凭れ部3方向への膨
脹成分を多く含む膨脹力を使用者の大腿部に与えること
ができる。
【0040】同様に、使用者の臀部を圧迫する座部用第
2袋体5も、それが膨脹したときには、その前縁5bが
背凭れ部3側に寄りながら膨脹する。このような変位を
伴う座部用第2袋体5の膨脹により、図7(B)中矢印
に示される斜め後方、言い換えれば、背凭れ部3方向へ
の膨脹成分を多く含む膨脹力を使用者の臀部に与えるこ
とができる。
【0041】それにより、椅子本体1に座った使用者の
身体が上方に逃げることが少なくなることは勿論のこ
と、使用者の身体は背凭れ部3で後方への動きを規制さ
れているので、図7(A)(B)中矢印方向の圧迫力を
原因として身体が後方に逃げ動くこともない。
【0042】しかも、座部用第1、第2の袋体4、5は
既述のようにその前縁4b、5bが固定部4a、5a側
に寄りながら膨脹するので、固定部4a、5aが座部用
第1、第2の袋体4、5の膨脹の制約となることがな
い。そのため、この座部用第1、第2の袋体4、5を大
きく膨脹させることができる。
【0043】以上のようにして、座部用第1、第2の袋
体4、5の膨脹に伴う身体の逃げを原因とする身体への
圧迫力の低減を少なくできることに加えて、これら袋体
4、5の膨脹度が大であるので、その膨脹により使用者
の臀部および大腿部を強く圧迫して、これら各部のマッ
サージを効果的に実施できる。
【0044】同様に、背凭れ部用袋体10の上縁のみか
らなる固定部10aを、背凭れ部3の上端側に配置して
背凭れ部用袋体10を背凭れ部3に固定したから、背凭
れ部用袋体10はその下縁10b(図5参照)が自由に
移動できて固定部10a側に寄りながら膨脹する。それ
により、背凭れ部3に支持されている使用者の背中に対
して前方ではなく、図7(C)中矢印で示すように上向
きの膨脹成分を多く含む膨脹力を使用者の背中に与え
て、身体が前方に逃げることを少なくするとともに、背
筋を下から上向きに延ばす。しかも、以上のように背凭
れ部用袋体10の下縁10bが固定部10a側に寄りな
がら膨脹するので、固定部10aが背凭れ部用袋体10
の膨脹の制約となることがなく、この袋体10は大きく
膨脹して、既述のように使用者の背筋を圧迫する。
【0045】このように背凭れ部用袋体10の膨脹に伴
う身体の逃げを原因とする身体への圧迫力の低減を少な
くできることに加えて、袋体10の膨脹度が大であるの
で、その膨脹により使用者の背筋を強く圧迫して、背筋
に対するマッサージを効果的に実施できる。しかも、こ
のマッサージにおいて背筋を下から上向きに延ばすの
で、背筋をストレッチすることもできる。
【0046】また、座部用第1、第2の袋体4、5は、
その後縁のみを固定部4a、5aとして座部2に固定さ
れ、同様に、背凭れ部用袋体10は、その上縁のみを固
定部10aとして背凭れ部3に固定したから、これらの
袋体4、5、10の椅子本体1に対する取付け箇所を従
来に比較して半減できる。そのため、各袋体4、5、1
0を椅子本体1に固定するに当たり、一つ一つの袋体を
固定するために必要が少なく、これら袋体4、5、10
の固定を容易にできる。
【0047】また、前記構成の椅子式マッサージ機は、
膨脹方向を設定するに当たり、従来のように先端形状が
傾斜した突出部を設ける必要がない。言い換えれば、身
体に対して局部的に当たる突出部がない構成であるの
で、異物感がなく、使い心地を向上できる。
【0048】図8〜図10は本発明の第2実施例を示し
ている。この第2実施例は、袋体の構成のみが前記第1
実施例とは異なり、それ以外の構成は図8〜図10に図
示されない部分を含めて図1〜図7に示した前記第1実
施例の椅子式エアーマッサージ機と同じ構成であるの
で、図示されない構成については図1〜図7をもって代
用するとともに、図示される同一ないしは同様構成部分
には第1実施例と同一の符号を付して、それらの構成の
説明およびそれに基づく作用効果の説明については省略
するが、これらの同一ないしは同様構成部分についても
第2実施例に係る椅子式エアーマッサージ機の構成の一
部をなすものである。
【0049】第2実施例の各袋体4、5、10は、袋本
体21と外包袋22とで形成されている。袋本体21
は、気密性を有する軟質材料を用い、この軟質材料を二
つ折りした状態で、その周縁部を熱シールして細長い偏
平な袋に形成されていて、その周縁の各幅はいずれも略
等しい。外包袋22は袋本体21の膨脹を妨げない柔軟
性と大きさを有する布製の袋であって、その後縁(座部
用袋体の場合)または上縁(背凭れ部用袋体の場合)の
みに固定部4a、5aまたは10aが設けられている。
また、袋本体21が有する給排気口は外包袋22を貫通
して設けられている。なお、以上の点以外の構成は前記
第1実施例と同じである。
【0050】こうした構成の袋体4、5、10を使用す
る第2実施例においても、座部用第1、第2の袋体4、
5がその後縁のみに固定部4a、5aを有して、この固
定部4a、5aを背凭れ部3側に配置して座部2に固定
され、同様に、背凭れ部用袋体10がその上縁のみに固
定部10aを有して、この固定部10aを背凭れ部3の
上端側に位置させて背凭れ部3に固定した構成により、
前記第1実施例と同様の作用を得て、本発明の所期の目
的を達成できる。
【0051】しかも、前記のような二重構造の袋体4、
5、10を使用することから、これら袋体4、5、10
が膨脹したときに固定部4a、5a、10aの固定箇所
に与えられるストレスを少なくして、袋体4、5、10
の保護性能を向上できる点で優れている。
【0052】なお、本発明は前記一実施例には制約され
ない。例えば、本発明は座部にエアーマッサージ用の袋
体を設けずに背凭れ部のみにエアーマッサージ用の袋体
を設けた椅子式マッサージ機にも適用できるとともに、
この逆に、座部にのみエアーマッサージ用の袋体を設
け、背凭れ部にはエアーマッサージ用の袋体を設けない
椅子式マッサージ機にも適用できる。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明に係る椅子式エアーマッ
サージ機によれば、椅子本体の座部に配設される座部用
袋体は、その固定部に制約されることなく大きく膨脹
し、かつ、その膨脹により背凭れ部方向への膨脹成分を
多く含む膨脹力を使用者の臀部または大腿部に与えて、
身体が上方に逃げることを少なくするので、マッサージ
効果を向上できるとともに、使用者に対して異物感を与
える突出部を椅子本体の座部に設けないから、使い心地
を向上できる。
【0054】また、請求項2の発明に係る椅子式エアー
マッサージ機によれば、椅子本体の背凭れ部に配設され
る背凭れ部用袋体は、その固定部に制約されることなく
大きく膨脹し、かつ、その膨脹により上向きの膨脹成分
を多く含む膨脹力を使用者の背中に与えて、身体が前方
に逃げることを少なくするとともに、背筋を下から上向
きに延ばすので、マッサージ効果を向上できるととも
に、使用者に対して異物感を与える突出部を椅子本体の
背凭れ部に設けないから、使い心地を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る椅子式エアーマッサ
ージ機全体の構成を一部を切り欠いて示す斜視図。
【図2】第1実施例に係るマッサージ機全体の構成を一
部切り欠いて示す平面図。
【図3】図2中Z−Z線に沿う断面図。
【図4】同第1実施例に係るマッサージ機が備える座部
用袋体の構成を示す平面図。
【図5】図1中Y−Y線に沿う断面図。
【図6】同第1実施例に係るマッサージ機が備える背凭
れ部用袋体の構成を示す平面図。
【図7】(A)は同第1実施例に係るマッサージ機が備
える座部用第1袋体の作用を説明するための図。(B)
は同第1実施例に係るマッサージ機が備える座部用第2
袋体の作用を説明するための図。(C)は同第1実施例
に係るマッサージ機が備える背凭れ部用袋体の作用を説
明するための図。
【図8】本発明の第2実施例に係る椅子式エアーマッサ
ージ機全体の構成を一部を切り欠いて示す斜視図。
【図9】図8中X−X線に沿う断面図。
【図10】図8中W−W線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…椅子本体、 2…座部、 3…背凭れ部、 4…座部用第1袋体、 4a…座部用第1袋体の固定部、 5…座部用第2袋体、 5a…座部用第2袋体の固定部、 10…背凭れ部用袋体、 10a…背凭れ部用袋体の固定部、 11…駆動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 洋光 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 稲葉 勝美 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座部とこの座部の後端部に設けられた背凭
    れ部とを有する椅子本体と、前記座部および背凭れ部の
    うち少なくとも座部に一つ以上配設され圧縮空気の給排
    気に伴って膨脹・収縮をする座部用袋体と、この袋体に
    圧縮空気を給排気する駆動装置とを具備する椅子式エア
    ーマッサージ機において、 前記座部用袋体は、その後縁の固定部を前記背凭れ部側
    に配置させて前記座部に固定したことを特徴とする椅子
    式エアーマッサージ機。
  2. 【請求項2】座部とこの座部の後端部に設けられた背凭
    れ部とを有する椅子本体と、前記座部および背凭れ部の
    うち少なくとも背凭れ部に一つ以上配設され圧縮空気の
    給排気に伴って膨脹・収縮をする背凭れ部用袋体と、こ
    の袋体に圧縮空気を給排気する駆動装置とを具備する椅
    子式エアーマッサージ機において、 前記背凭れ部に上下方向に延びて配設される前記背凭れ
    部用袋体は、その上縁の固定部を前記背凭れ部の上端側
    に配置させて前記背凭れ部に固定したことを特徴とする
    椅子式エアーマッサージ機。
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