JP2006068408A - 骨盤矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が立ったり座ったりする動作を繰り返すことなく、座ったままの状態で無理なく(苦痛を与えることなく)硬直した筋肉を効果的にほぐすことができるとともに、歪んだ骨盤を効果的に矯正することができる新規な骨盤矯正装置を提案する。
【解決手段】弾力性を有する素材からなるクッション体13と、このクッション体13に内蔵され又は該クッション体13の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体14と、上記クッション体13に内蔵され又は該クッション体13の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体15と、これら一方及び他方の押圧体14,15を膨張及び収縮させる駆動装置4,6,7と、を備えてなる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、開いた骨盤が引き締められるよう矯正するために使用される骨盤矯正装置に関し、特に、使用者が着座することにより骨盤が矯正される骨盤矯正装置に関するものである。
人は、骨盤が外に拡がる(恥骨弓の角度が広がる)と、体型上見た目も良くなく、また贅肉が付き易くなり、また、筋肉が硬直して血管や神経が圧迫され、腰痛や肩こり、冷え性や便秘症、頭痛や生理痛等々の要因になるとも言われている。そして、こうした骨盤の歪みを矯正することにより、骨格バランスが良好となり健康を回復することができ、さらに所謂ヒップアップを図ることができると言われている。特に、女性は、骨盤が広がり易いばかりではなく、出産や偏った生活習慣により、さらに骨盤が広がる場合が多い。そこで、従来、こうした外側に広がった骨盤を矯正する骨盤矯正具として、図7に示すものが販売されている。この骨盤矯正具50は、ウレタン樹脂により一体成形されてなるクッションであり、人が着座する着座部50aの中央は、薄肉部50bとなされ、左右両側は、それぞれ肉厚部50c,50dとされている。すなわち、この骨盤矯正具50の上面は、上記薄肉部50bの中央から上記左右の肉厚部50c,50dに亘ってなだらかに登る円弧状となされ、裏面もほぼ同様の形状に成形されている。したがって、使用者Pがこの着座部50a上に着座すると、そのまま使用者Pの自重により該着座部50aが下方に撓むと同時に、変形して左右両側の肉厚部50c,50dが使用者Pの腰の左右両側に当接し、この結果、使用者Pの腰の両側が締め付けられる。こうした作用により、広がった骨盤をある程度矯正することが可能となる。
しかしながら、上述した従来の骨盤矯正具では、使用者が着座した状態を維持する限り、上記左右両側の肉厚部50c,50dが腰の両側に当接した状態が継続されることから、長時間座ったままの状態を維持することは苦痛な場合が多い。こうした苦痛を和らげるためには、素材を軟質なものに変更することも可能であるが、このように素材を軟質にした場合には、逆に骨盤の矯正を効果的に行うことはできない。したがって、従来の骨盤矯正具では、所定の時間座った後には、使用を止め、再度座る(使用する)という動作を繰り返さなければならず、極めて使い勝手が悪い。
そこで、本発明は、上述した従来の骨盤矯正具が有する課題を解決するために提案されたものであって、使用者が立ったり座ったりする動作を繰り返すことなく、座ったままの状態で無理なく(苦痛を与えることなく)硬直した筋肉を効果的にほぐすことができるとともに、歪んだ骨盤を効果的に矯正することができる新規な骨盤矯正装置を提案することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、本発明(請求項1記載の発明)は、弾力性を有する素材からなるクッション体と、このクッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体と、上記クッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体と、これら一方及び他方の押圧体を膨張及び収縮させる駆動装置と、を備え、上記一方及び他方の押圧体は、同一のタイミングで膨張と収縮を繰り返すよう構成されてなることを特徴とするものである。
この第1の発明では、使用者が着座した状態で、上記一方及び他方の押圧体が膨張及び収縮を繰り返し、こうした膨張及び収縮が繰り返されることにより、使用者の腰の左右両側が締め付けられ、また、締め付けられた状態から緩められる。なお、上記一方及び他方の押圧体が膨張と収縮を繰り返す速度は、特に限定されるものではないが、一方の押圧体の膨張と他方の押圧体の膨張とのタイミングは同一である必要がある。また、この第1の発明では、上記一方及び他方の押圧体は、クッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されている必要があるが、このクッション体の肉厚は、全て均等である必要はなく、例えば、上記一方の押圧体や他方の押圧体が配置されている部分は、薄肉とされ、他の部位は肉厚とされているものであっても良い。また、このクッション体は、少なくとも弾力性を有する素材であれば良く、例えば、軟質ウレタンフォーム,発泡ウレタンフォーム,低反発ウレタンフォーム等の樹脂やゴム等によりスポンジ状に成形されたものばかりではなく、綿等であっても良い。また、この第1の発明においては、上記一方及び他方の押圧体を膨張,収縮する手段は、請求項3記載の発明のように、空気を用いるものばかりではなく、液体を用いるものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、硬質素材により成形されてなり下面は接地面とされてなる基材と、この基材の下面よりも上部全体を覆ってなるとともに弾力性を有する素材により成形されたクッション体と、膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体と、膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体と、これら一方及び他方の押圧体を膨張及び収縮させる駆動装置と、を備えてなり、上記一方及び他方の押圧体は、同一のタイミングで膨張と収縮を繰り返すよう構成されてなるとともに、上記基材の上面のほぼ中央には、使用者の臀部が載置される湾曲部が形成され、この湾曲部を構成する傾斜面又は湾曲面には、上記一方の押圧体と他方の押圧体が配置されてなることを特徴とするものである。
この第2の発明では、第1の発明と比較した場合、湾曲部が形成された基材が構成要素とされており、この基材に形成された傾斜面又は湾曲面に一方及び他方の押圧体が配置されている点に特徴を有する。また、この基材は、例えば、硬質樹脂、硬質ゴム又は木その他の硬質素材により成形されており、ほぼ中央に臀部が収容される湾曲部が形成されている必要があるが、この湾曲部は、必ずしもすり鉢状に成形されている必要はなく、着座する部位の左右のみが上方に膨出し、前後は膨出していないものであっても良い。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は第2の発明の何れかの発明において、前記一方及び他方の押圧体は、内部に圧縮空気が充填されるエアーバッグであり、前記駆動装置は、上記一方及び他方の押圧体内にチューブを介して圧縮空気を供給するポンプと、このチューブに接続された開閉弁とを備えてなることを特徴とするものである。
この第3の発明では、上記ポンプの駆動により圧送される空気により、一方及び他方の押圧体としてのエアーバッグが膨張するとともに、該エアーバッグ内に充填された空気が排気されることにより収縮する。そして、上記各エアーバッグの膨張及び収縮動作は、開閉弁の開閉により行われる。すなわち、ポンプの作動により各エアーバッグに空気が圧送される場合には、開閉弁により排気側が閉塞され、各エアーバッグから空気が排気される場合には、開閉弁により排気側が開放される。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の発明の何れかにおいて、前記一方及び他方の押圧体は、坐骨の外側を内側に押圧する位置に配置されてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)では、膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体と、上記クッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体と、これら一方及び他方の押圧体を膨張及び収縮させる駆動装置と、を備えてなることから、従来の骨盤矯正具のように、長時間使用を継続しても苦痛とはならず、したがって、使用者が立ったり座ったりする動作を繰り返す必要はなく、しかも、一方及び他方の押圧体の膨張と収縮は同一のタイミングで動作するよう構成されていることから、使用者は座ったままの状態で硬直した筋肉を効果的にほぐすことができるとともに、歪んだ(広がった)骨盤を短時間に矯正する(恥骨弓の角度を狭める)ことができ、極めて使い勝手の良いものとすることができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、湾曲部が形成された基材が構成要素とされており、この基材に形成された傾斜面又は湾曲面に一方及び他方の押圧体が配置されていることから、該一方及び他方の押圧体の膨張による力を腰の左右両側に効果的に作用することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、一方及び他方の押圧体は、内部に圧縮空気が充填されるエアーバッグであり、前記駆動装置は、上記一方及び他方の押圧体内にチューブを介して圧縮空気を供給するポンプと、このチューブに接続された開閉弁とを備えてなることから、取扱いも簡単となるばかりではなく、安価に製造することができ、さらに、通常のクッションとして利用することができる。すなわち、この第3の発明によれば、上記駆動装置の駆動を停止させることにより、骨盤を矯正する機能を発揮する上記一方及び他方のエアーバッグは膨張することはないことから、通常のクッションとしても使用することができ、矯正する場合は腰の下に敷き、矯正しない場合にはその都度取り除くという面倒な作業を使用者に強いる必要がなく、極めて使い勝手の良いものとすることができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、一方及び他方の押圧体は、坐骨の外側を内側に押圧する位置に配置されてなることから、歪んだ(広がった)骨盤をより効果的に矯正することができ、贅肉を減少することができる。さらに、左右の坐骨の下端側の両側を一方及び他方の押圧体で押圧する場合には、より一層骨盤を矯正し易い。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る骨盤矯正装置1を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この骨盤矯正装置1は、図1に示すように、装置本体2と、この装置本体2に第1のチューブ3を介して接続された電磁弁4と、この電磁弁4に第2のチューブ5を介して接続されたエアーポンプ6と、上記電磁弁4及びエアーポンプ6に電気的に接続された制御盤(制御部又は制御手段)7から構成されている。上記電磁弁4は、本発明を構成する開閉弁であり、具体的には三方電磁弁であって、上記第1のチューブ3の一端と、上記第2のチューブ5の一端とに接続されているとともに、排気口4aが形成されている。また、上記エアーポンプ6は、図示しないモータが内蔵されてなるものであり、上記第2のチューブ5の他端が接続されている。また、上記制御盤7は、上記電磁弁4及びエアーポンプ6に電気的に接続されてなるものであり、商用電源に接続されるプラグ8が接続されてなるとともに、スイッチ9及びタイマ10及びこれらに接続された制御部11を備えている。上記スイッチ9は、オン・オフ操作により上記エアーポンプ6の駆動の開始及び停止を選択的に動作させるものであるとともに、上記電磁弁4に通電をオン・オフさせるものである。また、上記タイマ10は、制御部11の制御によりエアーポンプ6の駆動開始からの所定時間(本例では、10秒)と、該エアーポンプ6が停止された後からの所定時間をそれぞれ計測するものである。また、上記制御部11は、上記エアーポンプ6の駆動開始からタイマ10により所定の時間が経過すると、該エアーポンプ6の駆動を停止させるとともに、電磁弁4への通電をオフにし、また、上記タイマ10により所定時間が経過すると再び上記エアーポンプ6の駆動を開始させるとともに、上記電磁弁4に通電(オン)させるものである。
そして、上記装置本体2は、図示しない椅子やソファ或いは畳又は床上に載置されるものであって、図1に示すように、中央は薄肉部2aとされ、この薄肉部2aの左側及び右側並びに後ろ側は徐々に湾曲しながら上方に膨出した肉厚部2bとされている。すなわち、上記薄肉部2aの周囲には、図2又は図3に示すように、正面側を除いて上記肉厚部2bにより囲まれてなるものであり、この肉厚部2bにより囲まれた部位は、使用者が着座する着座部であるとともに、薄肉部2aから肉厚部2bに至る部位は、湾曲面部2cとされている。また、この装置本体2は、図4に示すように、基材12と、この基材12を覆っているクッション体13と、一方及び他方のエアーバッグ14,15とから構成されている。
上記基材12は、硬質樹脂により一体成形されてなるものであり、下面12aは、水平面となされ、中央には薄肉部12bが形成されており、この部薄肉12bの正面側を除いて左右両側及び背面側は肉厚部12cとされている。そして、上記薄肉部12bから上記肉厚部12cの頂点に至るまでの部位は、それぞれ(左側,右側)傾斜面部12d,12eとされている。そして、上記左傾斜面部12dには、上記一方のエアーバッグ14が固定され、また、上記右側傾斜面部12eには、他方のエアーバッグ15が固定されている。これら一方及び他方のエアーバッグ14,15は、それぞれ上記エアーポンプ6の駆動により圧送される圧縮空気により膨張するとともに、該圧縮空気が排気されることにより収縮するものであって、軟質樹脂又はゴムにより袋状に成形されている。また、上記一方のエアーバッグ14は、膨張することにより、図示しない使用者の骨盤を構成する左側の坐骨の下端側中途部を右方向に押圧できる位置に固定され、上記他方のエアーバッグ15は、膨張することにより、使用者の骨盤を構成する左側の坐骨の下端側中途部を右方向に押圧できる位置に固定されている。
そして、これら一方及び他方のエアーバッグ14,15は、図5に示すように、第3のチューブ17又は第4のチューブ18と、T字状のジョイント管19と、第5のチューブ20と、ジョイント管21を介して、上記第1のチューブ3の他端に接続されている。上記ジョイント管21は、一端が上記電磁弁4に接続された第1のチューブ3の他端と第5のチューブ20の一端とを接続するものである。また、上記T字状のジョイント管19は、上記第5のチューブ20の他端を接続する第1の接続管部19aと、この第1の接続管部19aにそれぞれ連通してなる第2及び第3の接続管部19b,19cとから構成されており、上記第2の接続管部19bには、一端が上記一方のエアーバッグ14に接続された第3のチューブ17の他端が接続され、上記第3の接続管部19cには、一端が上記他方のエアーバッグ15に接続された第4のチューブ18の他端に接続されている。したがって、この実施の形態に係る骨盤矯正装置1では、上記エアーポンプ6の駆動により、圧縮空気は、上記一方及び他方のエアーバッグ14,15に対して均等に圧送されるとともに、該一方及び他方のエアーバッグ14,15は、同一のタイミングで膨張及び収縮動作をする。
また、上記クッション体13は、図4に示すように、上記基材12の外周面から上面全体を覆ってなるものであり、本実施の形態に係る骨盤矯正装置1においては、発泡ウレタン樹脂により一体成形されている。なお、このクッション体13の肉厚は、上記一方のエアーバッグ14が配置されている部位に対応する部位と、上記他方のエアーバッグ15が配置されている部位に対応する部位は他の部位に比べ薄肉とされている。換言すれば、このクッション体13には、上記一方及び他方のエアーバッグ14,15がそれぞれ固定された基材12が下側から嵌め込まれる凹部(符号は省略する。)が形成され、その肉厚は、全てが均等なものとなされているのではなく、上記一方のエアーバッグ14が配置されている部位に対応する部位と、上記他方のエアーバッグ15が配置されている部位に対応する部位は他の部位に比べ薄肉とされている。
以下、上述した実施の形態に係る骨盤矯正装置1の使用方法及び動作に付いて説明する。先ず、この骨盤矯正装置1は、床上或いは椅子の上に載置されて使用するものであり、上記スイッチ9をオン操作すると、上記エアーポンプ6の動作が開始され、圧縮空気が上記各チューブ(符号は省略する。)を介して上記一方及び他方のエアーバッグ14,15内に均等に圧送される。なお、この状態においては、上記電磁弁4は通電状態とされている。こうした圧縮空気の圧送により、上記一方及び他方のエアーバッグ14,15は、該エアーバッグ14,15と、これらのエアーバッグ14,15の膨張方向に位置するクッション体13をそれぞれ変形させながら、図4に示す状態から図6に示すように膨張し、この結果上記クッション体13を間に介して、使用者の各坐骨Hの下端側の両側H,Hが内側に押圧される。そして、上記エアーポンプ6の駆動が開始された後に、上記タイマ10により所定時間(本例では10秒)が計測されると(所定時間が経過すると)、上記制御部11を介して上記エアーポンプ6の駆動が停止するとともに、電磁弁4への通電状態が解除され、上記排気口4aが開放される。このように排気口4aが開放されることにより、それまで膨張していた上記一方及び他方のエアーバッグ14,15は、使用者や変形したクッション体13及び該エアーバッグ14,15の素材の弾性力により徐々に収縮し、元の状態に復帰する。なお、上記タイマ10は、エアーポンプ6が停止された時点からの時間を計測しており、該停止時から所定時間が経過すると、上記制御部11により再びエアーポンプ6の駆動が開始されるとともに、電磁弁4に電気が通電され、再び一方及び他方のエアーバッグ14,15が膨張する。こうした動作により上記一方及び他方のエアーバッグ14,15の膨張及び収縮が繰り返されることにより、使用者の骨盤を構成する左右の坐骨Hが矯正される。なお、こうした駆動を停止させる場合には、上記スイッチ9をオフ操作すれば良い。
このように、上記骨盤矯正装置1では、一方及び他方のエアーバッグ14,15の膨張及び収縮動作が繰り返されることにより骨盤を矯正するものであることから、従来の骨盤矯正具のように、長時間使用を継続しても苦痛とはならず、したがって、使用者が立ったり座ったりする動作を繰り返す必要はなく、使用者は座ったままの状態で硬直した筋肉を効果的にほぐすことができるとともに、歪んだ(広がった)骨盤を短時間に矯正する(恥骨弓の角度を狭める)ことができる。特に、この実施の形態に係る骨盤矯正装置1では、硬質材料により成形された基材12を構成する左傾斜面部12dに、上記一方のエアーバッグ14が固定され、また、上記右側傾斜面部12eに、他方のエアーバッグ15が固定されていることから、それぞれのエアーバッグ14,15の膨張による押圧力を骨盤に対して効率よく作用させることができる。しかも、この骨盤矯正装置1によれば、スイッチ9をオフ操作することにより、一方及び他方のエアーバッグ14,15の膨張収縮動作は停止することから、通常のクッションとして使用することができる。したがって、従来の骨盤矯正具のように、矯正する場合は腰の下に敷き、矯正しない場合にはその都度取り除くという面倒な作業を使用者に強いる必要がなく、極めて使い勝手が良い。
なお、上述した実施の形態に係る骨盤矯正装置1では、タイマ10によりエアーポンプ6の駆動時間及び停止時間を計測し、一方及び他方のエアーバッグ14,15の膨張と収縮が繰り返されるように構成したが、本発明では、こうしたタイマ10を構成要素とすることなく、例えば、一方及び/又は他方のエアーバッグ14,15内に、内部の空気圧を測定するとともに上記制御部11に接続された圧力センサを配置し、これらの圧力センサを介して上記エアーポンプ6の駆動制御や電磁弁4の開閉制御がなされるものであっても良い。
発明の実施の形態に係る骨盤矯正装置を模式的に示す模式図である。 装置本体の平面図である。 装置本体の正面図である。 装置本体の正断面図である。 装置本体を一部破断して示す平面図である。 本装置の使用状態を示す正断面図である。 従来の骨盤矯正具を示す正面図である。
符号の説明
1 骨盤矯正装置
2 装置本体
2a 薄肉部
2b 肉厚部2b
4 電磁弁
6 エアーポンプ
7 制御盤
11 制御部
12 基材
13 クッション体
14 一方のエアーバッグ
15 他方のエアーバッグ

Claims (4)

  1. 弾力性を有する素材からなるクッション体と、
    このクッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体と、
    上記クッション体に内蔵され又は該クッション体の下側に配置されてなり、膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体と、
    これら一方及び他方の押圧体を膨張及び収縮させる駆動装置と、を備え、
    上記一方及び他方の押圧体は、同一のタイミングで膨張と収縮を繰り返すよう構成されてなることを特徴とする骨盤矯正装置。
  2. 硬質素材により成形されてなり下面は接地面とされてなる基材と、この基材の下面よりも上部全体を覆ってなるとともに弾力性を有する素材により成形されたクッション体と、
    膨張することにより使用者の腰の左側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す一方の押圧体と、
    膨張することにより使用者の腰の右側を押圧するとともに膨張及び収縮を繰り返す他方の押圧体と、
    これら一方及び他方の押圧体を膨張及び収縮させる駆動装置と、を備えてなり、
    上記一方及び他方の押圧体は、同一のタイミングで膨張と収縮を繰り返すよう構成されてなるとともに、
    上記基材の上面のほぼ中央には、使用者の臀部が載置される湾曲部が形成され、この湾曲部を構成する傾斜面又は湾曲面には、上記一方の押圧体と他方の押圧体が配置されてなることを特徴とする骨盤矯正装置。
  3. 前記一方及び他方の押圧体は、内部に圧縮空気が充填されるエアーバッグであり、
    前記駆動装置は、上記一方及び他方の押圧体内にチューブを介して圧縮空気を供給するポンプと、このチューブに接続された開閉弁とを備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの骨盤矯正装置。
  4. 前記一方及び他方の押圧体は、坐骨の外側を内側に押圧する位置に配置されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の骨盤矯正装置。
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