JP3913001B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子式又はマット式等のマッサージ機に係り、特に使用者の首部、背部、腰部等をマッサージするのに好適なマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−276537号公報には、マット部(マット本体)にその上面に開口する収容凹部を形成し、膨脹収縮されるエアーバッグを用いて使用者の腕をその幅方向両側からマッサージするマッサージユニットを、前記収容凹部の縁に90度回動可能に取付けるとともに、この収容凹部内に配置した移動用エアーバッグの膨脹収縮に伴い、マッサージユニットを、横転姿勢で収容凹部に収容される非使用位置と、マット本体の上面から起上がった姿勢となる使用位置とにわたって移動できるマッサージ機が記載されている。前記マッサージユニットは腕が出し入れできるように溝状に形成され、その外面は硬質となっていて、このユニットが非使用位置に配置された状態では、硬質な外面はマット本体の上面と略面一に設けられるようになっている。
【0003】
前記公報に記載のマッサージ機は、手用のマッサージを行なう専用のアタッチメントをマット本体とは別に用意することなく、マット本体に仰臥した使用者の腕を、その幅方向両側から膨脹収縮するエアーバッグを用いてマッサージできるように特化したものであって、使用者の首部や腰部等をマッサージすることは教示していない。
【0004】
そして、前記公報に記載の技術を例えば腰部用として適用した場合には、使用者の腰部が載る位置に対応して配置された腰部用のマッサージユニットが、回動を伴ってマット本体の収容凹部に出し入れされるから、以下の不都合が考えられる。腰部用マッサージユニットが非使用位置に配置された状態では、その硬質な外面が使用者の腰部に当って邪魔になり易い。又、腰部用マッサージユニットが使用位置に配置された状態では、起立された腰部用マッサージユニット内に腰部が収容される。そのため、この状態で腰部をその幅方向両側から膨脹収縮するエアーバッグでマッサージできるだけであって、腰部をその厚み方向からマッサージすることができない。したがって、マッサージユニットのエアーバッグは使用者の体形に応じて適正に配置されることがないとともに、身体の裏側から腰部をマッサージすることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、マッサージ具の配置を使用者の体形に適合させつつ使用者をその身体の厚み方向裏側からマッサージするのに好適なマッサージ機を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、身体支持面を有したマッサージ機本体と、この本体の身体支持面上に取付けられエアーの給排気により膨脹収縮する枕用エアーバッグと、このエアーバッグの近傍に位置し前記身体支持面に開口して前記マッサージ機本体に設けられた収容凹部に、前記マッサージ機本体の厚み方向に移動可能に収容され、エアーの給排気により膨張収縮して使用者の首部をマッサージする施療用エアーバッグを有したマッサージ具と、このマッサージ具を裏側から支持して設けられ、エアーの給排気により前記マッサージ機本体の厚み方向に膨脹収縮して、膨脹時に前記マッサージ具を前記使用者の首部に押付ける使用位置に配置させるとともに、収縮時に前記首部に前記マッサージ具が当たらないような非使用位置に前記マッサージ具を配置させる移動用エアーバッグと、前記各エアーバッグに給排気を行わせるとともに、前記移動用エアーバッグの圧力を複数の圧力に調節する圧力調節弁を有した駆動装置とを具備し、前記駆動装置に、前記枕用エアーバッグを収縮させた状態で、前記移動用エアーバッグを膨張させ前記マッサージ具を押上げて前記使用位置に維持しつつ、前記施療用エアーバッグへの給排気を繰り返して前記マッサージ具を用いたマッサージを行わせるモードと、前記施療用エアーバッグが繰り返し膨張収縮されている期間中に、前記移動用エアーバッグを繰り返し膨張収縮させてマッサージを行わせるモードと、このモードでのマッサージにおいて前記圧力調節弁を制御して前記移動用エアーバッグの膨張の程度を段階的に変化させながらマッサージを行わせるモードが設定されているとともに、前記駆動装置は、前記移動用エアーバッグを収縮させて前記マッサージ具が前記非使用位置に配置された状態で前記枕用エアーバッグに給気してこのバッグを膨張状態に維持させることを特徴としている。
【0007】
この発明及び以下の各発明を椅子式マッサージ機で実施する場合にマッサージ機本体は椅子本体であり、又、この発明及び以下の各発明をマット式マッサージ機で実施する場合にマッサージ機本体はマット本体である。又、この発明及び以下の各発明において、マッサージ具が硬質又は半硬質な指圧用又は揉み用等の施療凸部を有するかどうかは問わないとともに、マッサージ具をバイブレータであってもよく、更にこのマッサージ具と移動用エアーバッグとは一体的に接続されていてもいなくてもよい。又、この発明及び以下の各発明において、マッサージ具の使用位置は、使用者の体重によってマッサージ機本体が沈み込んだ時に使用者にマッサージ具が当接する場合もあるので、必ずしもマッサージ機本体の身体支持面から表側に突出された位置には限定されない。又、この発明及び以下の各発明において、収容凹部、マッサージ具、及び移動用エアーバッグは、マッサージ機本体に支持された使用者の首部に対するマッサージ用として設けることができる。
【0008】
請求項1に係る発明においては、移動用エアーバッグの膨脹により、マッサージ機本体の厚み方向に沿ってマッサージ具を使用位置に移動させて、このマッサージ具をマッサージ機本体の身体支持面に支持されている使用者の首部にその裏側から押付けることができる。そのため、マッサージ具によって身体の裏側から前記首部をマッサージできる。この場合、マッサージ機本体の厚み方向に膨脹収縮する移動用エアーバッグを前記押付け用の駆動源に用いたから、使用者の首部の形状に倣うようにマッサージ具が傾いて押付けられても、それに応じて移動用エアーバッグがその内部の空気の弾性により自在に変形されるので、使用者の首部の形状にマッサージ具の配置を適合させてマッサージをすることができる。又、移動用エアーバッグを収縮させてマッサージ具を非使用位置に配置した状態では、マッサージ機本体の身体支持面に支持されている使用者の首部にマッサージ具が当たらないようにマッサージ具が配置されるから、マッサージ具が硬めであってもそれが邪魔になることがない。
加えて、請求項1に係る発明では、マッサージ機本体に取付けられた枕用エアーバッグを収縮させた状態で、移動用エアーバッグ及びマッサージ具を用いたマッサージを行なうので、膨脹維持された枕用エアーバッグに使用者の頭部を支持した場合のように使用者の首部がマッサージ具から大きく離れるということがなく、こうした最適な条件下で首部に対する既述のマッサージができる。
更に、請求項1に係る発明では、マッサージ具が非使用位置に配置された状態で枕用エアーバッグに給気してこのバッグを膨脹状態に維持させるから、マッサージをせずに、しかも、枕用エアーバッグを膨脹させてマッサージ機本体を使用する場合に、マッサージ具が邪魔になることを防止できる。
【0014】
又、請求項1に係る発明は、施療用エアーバッグが繰り返し膨脹収縮されている期間中に、前記移動用エアーバッグの膨脹収縮が行なわれるようにしている。この場合に、請求項2に係る発明のように、前記移動用エアーバッグの膨脹収縮の周期を前記施療用エアーバッグの膨脹収縮の周期より大きくするとよい。
【0015】
このため、請求項1の発明においては、使用者の被施療部に対するマッサージ具の押付け具合を移動用エアーバッグの膨張収縮により変動させることができるから、それに伴い施療用エアーバッグの膨張収縮に伴うマッサージ具の揉み動作に強弱の変化を与えることができる。しかも、この際に、請求項1の発明では、圧力調節弁を制御して移動用エアーバッグの圧力を段階的に変化させて、マッサージ具の揉み動作に強弱の変化を与えることもでき、それにより、揉みマッサージの慣れを抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0024】
図1に示したマット式のマッサージ機1は、マッサージ機本体としてのマット本体2と、この本体2に取付けられた複数のエアーバッグ3〜10と、マット本体2に取付けられた首用のマッサージユニット11と、これらエアーバッグ3〜10及びマッサージユニット11が有する後述のエアーバッグに対して圧縮空気を給排気する駆動装置12と、操作部としてのリモートコントローラ13とを具備している。
【0025】
折り畳み可能なマット本体2は、図2及び図3に示すように発泡ウレタンフォーム等からなるマット部材21の裏面に底板22を重ね合わせ、かつ、全体を柔軟性に富む布等のカバー23で覆って構成されている。マット部材21の表面21aは身体支持面として用いられている。マット本体2の長手方向一端部には、この本体2の幅方向に伸びる略長方形状の収容凹部24が、マット本体2の幅方向中央部に位置して設けられている。この凹部24は、マット部材21の表面21aに開口されているとともに、この開口と反対側は底板22で閉じられている。
【0026】
各エアーバッグ3〜10はいずれもマット部材21の表面21a上に配置されている。エアーバッグ3は枕用であり、これはマット本体2の長手方向一端に寄せて収容凹部24の近傍にこれと略平行に設けられている。エアーバッグ4は肩部用、エアーバッグ5、6は第1、第2の背中部用、エアーバッグ7は腰部用、エアーバッグ8は尻部用、エアーバッグ9、10は第1、第2の脚部用であって、いずれも枕用エアーバッグ3に頭部Bを乗せてマット本体2に仰臥した使用者Aの身体各部に個別に対応するように配設されている。
【0027】
マッサージユニット11は収容凹部24に収められている。このユニット11は図2及び図3に示すように、マッサージ具31の裏側に移動用エアーバッグ32を接続して構成されている。このようにマッサージ具31と移動用エアーバッグ32とをユニットに構成したので、マット本体2への組み込み部品点数が少なく取扱い等が容易になる点で優れている。マッサージ具31は、ベース33と、回動起点部34と、一対の可動板35と、一対の施療用エアーバッグ36と、一対の例えば揉み用の施療凸部37とで形成されている。
【0028】
ベース33は短冊状の硬質な平板からなり、その長手方向中央部に回動起点部34が設けられている。図示の回動起点部34はベース33の表面に突設されている。一対の可動板35は、一枚の短冊状のばね板の長手方向中央部を境に両側部分で形成されている。前記一枚のばね板はその長手方向中央部を回動起点部34に連結して設けられ、そのため、一対の可動板35の夫々は、ベース33に対して接離する方向にかつ互いに逆向きに回動起点部34を支点として回動可能に取付けられている。一対の施療用エアーバッグ36は、ベース33と可動板35との間に挟設されていて、これらベース33又は可動板35の一方例えばベース33上に接着材等を用いて固定されている。なお、一対のエアーバッグを用いることに代えて、一対の可動板35の夫々とベース33との間に夫々挟み込まれる袋部分とこれらを連通する部分とを有した単一のエアーバッグ36を用いることもできる。一対の施療凸部37はいずれも硬質な材料から例えば略半球状をなして形成されていて、夫々可動板35の自由端部側表面に固定されている。
【0029】
移動用エアーバッグ32はエアーバッグ36より大きくベース33と同程度の大きさであって、これはベース33の裏面に接着材等を用いて固定されている。更に、このエアーバッグ32の裏面は前記底板22上に接着材等を用いて固定されている。したがって、この移動用エアーバッグ32は、それに圧縮空気が給排気されることにより、マット本体2の厚み方向、本実施形態では上下方向に膨脹収縮されるように設けられている。
【0030】
以上の構成のマッサージユニット11のエアーバッグ32、36が収縮された状態では、このユニット11の厚みEは、図2に例示するように収容凹部24の深さより小さく、詳しくは、マット本体2上に仰臥した使用者Aの体重を受けてマット部材21の表面21aが沈み込んでも、この表面21aから上に突出されることがない寸法に設定されている。又、マッサージユニット11は、その移動用エアーバッグ32を中程度以上に膨脹させた状態では、図3に例示するように少なくともマッサージ具31の施療凸部37がマット部材21の表面21aから突出されるようになっている。なお、この場合、マット本体2に使用者が載らない自由状態では、マッサージユニット11全体が収容凹部24から突出しないが、使用者の体重を受けて身体支持面としての表面21aが沈み込んだ場合に、結果として施療凸部37が身体支持面としての表面21aから突出されることも含んでいる。
【0031】
前記駆動装置12は、例えばマット本体2の長手方向他端部(マット本体2上に仰臥した使用者Aの足先側の端部)に内蔵されている。なお、駆動装置12は前記内蔵に代えてマット本体2の外部に設置されるものでもよい。図4に示すように駆動装置12は、ダイヤフラム式電磁ポンプ等からなるエアー生成手段41、この手段41にホース42を介して接続されたロータリー弁等からなるエアー分配器43、ホース42から分岐された分岐ホース44を介して接続された電磁弁45を制御するマイクロコンピュータ等からなる制御手段46を具備している。
【0032】
エアー分配器43は、前記エアーバッグ3〜10の夫々に対応した通気口と、前記一対の首部用施療用エアーバッグ36に対応する単一の通気口と、一つの排気口(図示しない)とを有している。電磁弁45には排気口付きのものが使用されている。
【0033】
エアーバッグ3〜10の夫々に対応したエアー分配器43の通気口には、ホース51〜58を介してエアーバッグ3〜10が個別に接続されている。エアーバッグ36に対応したエアー分配器43の通気口にはホース59の一端部が接続され、このホース59の他端部は二股に分岐されて、これらの分岐ホース59aはいずれも首部用施療用エアーバッグ36に接続されている。又、電磁弁45と移動用エアーバッグ32とはホース60を介して接続されている。ホース60には圧力調節弁61が設けられている。この弁61は制御手段46によって複数の圧力値に調節できるもので、例えばエアーバッグ32を最大膨脹圧力P2とこれより低い中間膨脹圧力P1との2段階に調節できるようになっている。これら両圧力P1、P2のいずれであっても、図3(B)に示すようにマッサージ具31を使用者Aの首部Cにその裏側から押し当てることができるようにエアーバッグ32が膨脹される。
【0034】
マット本体2の外部で操作可能に設けられる前記リモートコントローラ13は、信号ケーブル62を介して制御手段46に接続されている。信号ケーブル62は必要に応じて制御手段46に挿脱できる。リモートコントローラ13によって駆動装置12を所望とする運転モードで運転させたり、停止させたりする指示が与えられる。前記運転モードとしては、エアーバッグ4〜10の内の少なくとも一部を予め定められた順番に従って順次膨脹収縮させるモード、及びエアーバッグ4〜10の中から任意に選択した一つのエアーバッグを膨脹収縮させるモードの他、枕用エアーバッグ3とマッサージユニット11とを図5に示す関係で動作させるモード、更にはマッサージユニット11のエアーバッグ32、36を図6(A)又は(B)に示す第1ユニットモード又は第2ユニットモードで運転させるモード等が設定されている。
【0035】
前記構成を備えたマット式マッサージ機1は、通常のマットとして、或はエアーマッサージ機として使用される。通常のマットとして使用する場合には、リモートコントローラ13での指示に従い駆動装置12を運転するとともに電磁弁45を開いてホース60を介して枕用エアーバッグ3を膨脹させ、任意の膨脹時点で駆動装置12の運転を停止させるとともにエアー分配器43で枕用エアーバッグ3に至る給排気経路を閉じて、このエアーバッグ3を膨脹状態に維持させて使用する。
【0036】
この使用においては、図5に示すようにエアーバッグ4〜10及びマッサージユニット11に対する給排気は停止状態に維持され、このユニット11のエアーバッグ32、36はいずれも収縮されている。そのため、図2に示すように縮んで非使用位置に配置されたマッサージユニット11の硬質な施療凸部37が、マット本体2上に支持された使用者Aにその裏側から当たることがない。よって、硬い異質感を使用者Aに与えることがなく、使用者Aは良好な使用感を得ることができる。
【0037】
又、マッサージ機としての使用において使用者Aの首部Cをマッサージする場合について説明する。この首部マッサージは、図5に示すように枕用エアーバッグ3を収縮状態に維持した状態下で行われる。つまり、枕用エアーバッグ3の給排気経路に介装されている電磁弁45を排気ポジションに維持することで、エアーバッグ3が膨脹されている場合には、その内部の空気を電磁弁45の排気口から排気して行われる。なお、前記排気ポジションでは分岐ホース44とホース60との連通は遮断されている。こうした使用状態では、マット本体2上に仰臥した使用者Aの首部Cが収容凹部24の上端開口から極力離れないようにできる。これに対して、通常のマットとして使用する場合には、膨脹維持された枕用エアーバッグ3に使用者Aの頭部Bが支持されることにより、使用者Aの首部Cは収容凹部24の上端開口から離れる。したがって、首部Cが収容凹部24の上端開口に近づいた条件下、つまり、マッサージ具31に対して首部Cが近くに配置された条件下で、この首部Cに対するマッサージが行われる。
【0038】
この首部マッサージでは、図3に示すように移動用エアーバッグ32が膨脹されることにより、マッサージ具31が使用位置に押上げられ、その一対の施療凸部37を首部Cの裏側に押付けて維持しつつ、この状態で首部Cをその裏側から掴みながら揉む動作が実行される。
【0039】
つまり、使用位置に押上げられたマッサージ具31の施療用エアーバッグ36への給排気により、これらを繰返し膨脹収縮させるに伴い、一対の可動板35が回動起点部34を支点として互いに逆方向に同期して回動される。そのため、施療用エアーバッグ36が同期して膨脹する時に、両可動板35上の一対の施療凸部37が、既に押し当てられている首部Cにより深く押込まれつつ互いに寄るように移動され、この逆に、施療用エアーバッグ36が同期して収縮する時には、使用者Aの体重を受けて前記と逆に一対の施療凸部37が次第に後退しつつ開くように移動される。したがって、こうした動作の繰り返しにより、首部Cをその裏側から揉みマッサージすることができる。
【0040】
この場合、既述のようにマッサージ具31を首部Cにその裏側から押付けるための駆動源として、マット本体2の厚み方向に膨脹収縮する移動用エアーバッグ32を用いたから、このバッグ32の膨脹に伴い使用者の首部Cの形状に倣うようにマッサージ具31が傾くことがあっても、それに適合して移動用エアーバッグ32はその内部の空気の弾性により自在に変形される。このように首部Cに対するマッサージ具31の配置を首部Cの形状に適合させつつマッサージができるので、良好な揉みマッサージを首部Cに施すことができる。
【0041】
そして、こうした首部Cに対する揉みマッサージにおいて、以下説明する運転モードを任意に選択する場合には一対の施療凸部37による揉みマッサージをより効果的に施すことができる。
【0042】
首部Cへのマッサージをリモートコントローラ13の指示に従い図6(A)に示した第1ユニットモードで行なう場合には、制御手段46での制御によって、マッサージユニット11の一対の施療用エアーバッグ36がそれへの給排気の繰り返しに伴い膨脹収縮している期間中に、移動用エアーバッグ32がそれへの給排気の繰り返しに伴い膨脹収縮される。そのため、首部Cに対するマッサージ具31の押付け具合が移動用エアーバッグ32の膨脹収縮により変動されるから、それに伴い施療用エアーバッグ36の膨脹収縮に伴う一対の施療凸部37の首部Cに対する揉み動作に強弱の変化を与えることができる。こうした強弱の変化によって揉みマッサージの馴れを抑制してその効果を良好にできる。なお、このような強弱の付与は、エアーバッグ36の膨脹収縮だけではなく、制御手段46により電磁弁45を開いた状態で圧力調節弁61を制御して、エアーバッグ32の圧力をP1又はP2に調節することにより、膨脹の程度を段階的に変化させることによっても実現できる。
【0043】
しかも、以上の第1ユニットモードでは、図6(A)に示すように移動用エアーバッグ32の膨脹収縮の周期T1が施療用エアーバッグ36の膨脹収縮の周期T2より大きいから、首部Cに対するマッサージ具31の押付け力をゆっくりと変動させることができるので、使い心地がよい。更に、この第1ユニットモードでは、図6(A)に示すように移動用エアーバッグ32が収縮している期間T3は、エアーバッグ36は収縮状態に維持されている停止期間T4内であるから、一対の施療凸部37が首部Cを掴んだ状態で、エアーバッグ32の収縮に伴いマッサージ具31が首部Cから離れるように下側に後退することがない。そのため、一対の施療凸部37で掴まれたまま首部Cが引き下げられて使用者Aに不快感を与えるおそれがない。
【0044】
又、首部Cへのマッサージをリモートコントローラ13に指示に従い図6(B)に示した第2ユニットモードで行なう場合には、制御手段46での制御によって、施療用エアーバッグ36が繰り返し膨脹収縮されている使用期間T5中は、移動用エアーバッグ32への給排気が停止される。そのため、第1ユニットモードでの期間T3、T4との関係と同様に、エアーバッグ36の使用期間T6において一対の施療凸部37が首部Cを掴んだ状態で、エアーバッグ32の収縮に伴いマッサージ具31が首部Cから離れるように下側に後退することがない。そのため、一対の施療凸部37で掴まれたまま首部Cが引き下げられて使用者Aに不快感を与えるおそれがない。
【0045】
しかも、図6(B)に示すようにエアーバッグ36の非使用期間T7においてエアーバッグ32が膨脹されるから、使用者は首部Cの裏側へのマッサージ具31の押付け具合を容易に知覚できる。この場合の押付け力は、圧力調節弁61の調節により2段階に行なうことができるとともに、その調節状態は電磁弁45を閉止ポジションに制御することにより維持できる。したがって、所望とする力でマッサージ具31を首部Cに押付け維持した状態で、エアーバッグ36の使用期間T5により揉みマッサージを首部Cに施すことができる。
【0046】
又、前記構成のマッサージ機1は、そのエアーバッグ36を収縮状態に維持したままで移動用エアーバッグ32の圧力がP1又はP2となるように繰り返し給排気を制御することができる。したがって、この場合には、一対の施療凸部37により指圧力の強さを変動させながら首部をその裏側からマッサージすることができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】
請求項1に係る発明によれば、使用者の首部に対してマッサージ具によるマッサージをせずにマッサージ機本体を使用する場合には、非使用位置に配置されたマッサージ具が邪魔になることがなく、そして、マッサージ具を用いて首部をマッサージする場合には、使用者の首部にその裏側から押付けられるマッサージ具が使用者の首部の形状に倣う状態を得て、このマッサージ具で枕用エアーマッサージバッグに邪魔されることなくマッサージできる。更に、請求項1に係る発明によれば、使用者の首部に対してマッサージ具によるマッサージをせずに、しかも、枕用エアーマッサージバッグを膨脹させてマッサージ機本体を使用する場合には、非使用位置に配置されたマッサージ具が邪魔になることがなく、そして、首部にマッサージ具を用いてマッサージをする場合には、使用者の首部にその裏側から押付けられるマッサージ具が使用者の首部の形状に倣う状態を得て、このマッサージ具でマッサージできる。したがって、請求項1に係る発明によれば、マッサージ具の配置を使用者の首部の形状に適合させつつ使用者の首部をその身体の厚み方向裏側からマッサージするのに好適なマッサージ機を提供できる。
【0051】
更に、請求項1、2に係る発明によれば、使用者の被施療部に対するマッサージ具の押付け具合を変動させながら施療用エアーバッグの膨脹収縮に伴うマッサージができるので、このマッサージ具による揉み動作に強弱の変化を与えて、揉みマッサージの馴れを抑制してその効果を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマット式マッサージ機をその一部を切り欠いて示す斜視図。
【図2】(A)は図1のマッサージ機のマッサージユニット回りを示す断面図。
(B)は図2(A)のZ−Z線に沿う断面図。
【図3】(A)は図2のマッサージユニットの使用状態を示す図2(A)相当の断面図。
(B)は図2のマッサージユニットの使用状態を示す図2(B)相当の断面図。
【図4】図1のエアーマッサージ機の駆動装置および給排気系統を示すブロック図。
【図5】図1のエアーマッサージ機のマッサージユニットと枕用エアーバッグとの動作タイミングを示すタイムチャート。
【図6】(A)(B)は図1のエアーマッサージ機の駆動装置によって実行される第1、第2のユニットモードでの動作タイミングを示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…マット式マッサージ機
2…マット本体(マッサージ機本体)
3…枕用エアーバッグ
11…マッサージユニット
12…駆動装置
21a…マット部材の表面(身体支持面)
24…収容凹部
31…マッサージ具
32…移動用エアーバッグ
33…ベース
34…回動起点部
35…可動板
36…施療用エアーバッグ
37…施療凸部
45…電磁弁
46…制御手段
61…圧力調節弁

Claims (2)

  1. 身体支持面を有したマッサージ機本体と、
    この本体の身体支持面上に取付けられエアーの給排気により膨脹収縮する枕用エアーバッグと、
    このエアーバッグの近傍に位置し前記身体支持面に開口して前記マッサージ機本体に設けられた収容凹部に、前記マッサージ機本体の厚み方向に移動可能に収容され、エアーの給排気により膨張収縮して使用者の首部をマッサージする施療用エアーバッグを有したマッサージ具と、
    このマッサージ具を裏側から支持して設けられ、エアーの給排気により前記マッサージ機本体の厚み方向に膨脹収縮して、膨脹時に前記マッサージ具を前記使用者の首部に押付ける使用位置に配置させるとともに、収縮時に前記首部に前記マッサージ具が当たらないような非使用位置に前記マッサージ具を配置させる移動用エアーバッグと、
    前記各エアーバッグに給排気を行わせるとともに、前記移動用エアーバッグの圧力を複数の圧力に調節する圧力調節弁を有した駆動装置と
    を具備し、
    前記駆動装置に、前記枕用エアーバッグを収縮させた状態で、前記移動用エアーバッグを膨張させ前記マッサージ具を押上げて前記使用位置に維持しつつ、前記施療用エアーバッグへの給排気を繰り返して前記マッサージ具を用いたマッサージを行わせるモードと、前記施療用エアーバッグが繰り返し膨張収縮されている期間中に、前記移動用エアーバッグを繰り返し膨張収縮させてマッサージを行わせるモードと、このモードでのマッサージにおいて前記圧力調節弁を制御して前記移動用エアーバッグの膨張の程度を段階的に変化させながらマッサージを行わせるモードが設定されているとともに、
    前記駆動装置は、前記移動用エアーバッグを収縮させて前記マッサージ具が前記非使用位置に配置された状態で前記枕用エアーバッグに給気してこのバッグを膨張状態に維持させることを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記移動用エアーバッグの膨脹収縮の周期を前記施療用エアーバッグの膨脹収縮の周期より大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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