JP3619671B2 - エアーマッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エアーの給排気によってエアーバッグを膨縮させて、被施療部をマッサージするエアーマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マット部にエアーの給排気によって膨縮する複数のエアーバッグを配設し、このエアーバッグにエアー給排気装置からエアーを給排気して被施療部を押圧してマッサージをするマット式(布団式ともいう)マッサージ機あるいは椅子の背もたれ部等に同様にエアーの給排気によって膨縮するエアーバッグを配設した椅子式エアーマッサージ機は広く知られている。
【0003】
そして、この種の従来のマット式または椅子式のエアーマッサージ機は、マット部の内部あるいは背もたれ部の内部に配設された前記複数のエアーバッグを各種マッサージモードによって定められた順序に従って膨縮させてマッサージをするものである。しかし、この種のエアーマッサージ機においては膨張するエアーバッグで被施療部を押圧するものではあるものの、その膨張量はあくまでも被施療部を押圧することを目的としていることから、身体のある部位例えば腰部あるいは背筋等を伸ばすことはできないものである。
【0004】
しかし、マッサージをする場合に身体の各部位を伸ばすことはより良好なマッサージ効果を得ることができるものであり、また、身体の各部位を伸ばすことは例えば腰痛等の疾患部のリハビリ等を効果的になすことができるものであることから、このようなことができるエアーマッサージ機の出現は極めて有益なことである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにマッサージをする場合に良好なマッサージ効果を得る等の観点から身体部位の伸ばしができることが望ましいにもかかわらず、従来のエアーマッサージ機は、この機能を有していないものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上方を開口するとともに互いに対向する対向壁を底部から前記開口に向かうにつれて拡開させて傾斜壁とした凹部を有する支持体と、前記凹部の底部に互いの一端部を接近させて取着されるとともに互いに対向する対向面と反対側の面を前記傾斜壁に支持させて前記凹部内に配設され、エアーの給排気により膨縮する一対の押上用エアーバッグと、この押上用エアーバッグにエアーの給排気をするエアー給排気装置と、円筒状部材からなり前記一対の押上用エアーバッグの前記両対向面に支持させて配置され、前記一対の押上用エアーバッグの膨張につれて前記両対向面によって上方に押上げられて移動するとともに、前記両押上用エアーバッグの略最大膨張時には少なくとも一部は前記両押上用エアーバッグの上端部から突出する押圧子とを備エアーマッサージ機としたものである。
【0009】
この請求項1記載の発明は、上方を開口するとともに互いに対向する対向壁を底部から前記開口に向かうにつれて拡開させて傾斜壁とした凹部を支持体に設け、この凹部の底部に互いの一端部を近接させて取着されるとともに互いに対向する対向面と反対側の面を前記傾斜壁に支持させ、エアーの給排気により膨縮する一対の押上用エアーバッグを前記凹部内に配設し、この押上用エアーバッグの両対向面に支持させて配置され前記一対の押上用エアーバッグの膨張につれて前記対向面によって上方に押上げられて移動するとともに、前記両押上用エアーバッグの略最大膨張時には少なくともその一部は前記両押上用エアーバッグの上端部から突出する押圧子を設けたことから、押上用エアーバッグが膨張するにつれて上方に押上げられる前記押圧子によって身体の部位は上方に押上げられて伸ばされるとともに、この押圧子は身体の前記押上げる部分を押圧して指圧効果を付与するという作用を有するものである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、支持体を、身体を支持するマット部によって構成したエアーマッサージ機としたものである。
【0011】
この請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、支持体を身体を支持するマット部によって構成したことから、請求項1記載の発明の作用に加えて、マットに横たえた身体を押上げて伸ばすことから、より効果的に身体を押上げて伸ばすことができるという作用を有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の参考例に係るマット式エアーマッサージ機を図1ないし図4に基いて説明する。
【0013】
図1に示すようにマット式エアーマッサージ機1は、支持体としてのマット部10とエアー給排気装置20とから構成されている。
【0014】
そして、前記マット部10は、内部に発泡ウレタンフォーム等からなる肉厚のマット部材10aとこのマット部材10aを覆うカバー10bとから構成され、また、マット部材10aの上面側内側には図1に示すように首部をマッサージする首用エアーバッグ11、肩部をマッサージする肩用エアーバッグ12、背中部をマッサージする背中用エアーバッグ13、尻部をマッサージする尻用エアーバッグ14、腿部をマッサージする腿用エアーバッグ15および脚部(ふくらはぎ部)をマッサージする脚用エアーバッグ16が配置され、これら首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16は、前記カバー10bによって覆われている。また、これら首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16には、エアーホース(以下単にホースという)11aないし16aの一端側が接続されており、これらホース11aないし16aの他端は、マット部10の側縁部に設けられた接続具19に接続されている。
【0015】
また、前記マット部10の上面部つまり取付面としての前記カバー10bの上面10dには、腰部に対応する位置に一対の伸ばし用エアーバッグ17および18が配設されている。
【0016】
そして、これら伸ばし用エアーバッグ17と18は、図2に示すように互いに対向する側縁部(以下自由側縁部という)17aと18aを近接させるとともに、この自由側縁部17aおよび18aの反対側の側縁部(以下固定側縁部という)17bおよび18bを、前記マット部10を覆うカバー10bに糸17e、18eによって縫い付けることによって取着されている。
【0017】
このように伸ばし用エアーバッグ17および18は、固定側縁部17bおよび18bのみをカバー10bに固定して取着されていることから、これら伸ばし用エアーバッグ17および18に、エアーの供給が開始され次第に膨張するとこの膨張につれて前記自由側縁部側は、自由になっていることから徐々に上方に向けて膨張し、前記自由側縁部17aおよび18aは次第にマット部10の上面から上方に向けて突出し、略最大に膨張したときは図2に二点鎖線で示すようにマット部10の上面から上方に向かって大きく突出するものである。
【0018】
このように伸ばし用エアーバッグ17および18は、エアーが供給されるにつれて、自由側縁部17aおよび18aが徐々に上方に向けて突出することから、腰部をマッサージするものとすれば、腰部は徐々に押し上げられ伸ばされるものである。したがって、伸ばし用エアーバッグ17および18にエアーの給排気が繰り返されることにより、腰部を伸ばすマッサージが繰り返されるものである。
【0019】
また、前記伸ばし用エアーバッグ17および18にはそれぞれホース17cおよび18cの一端が接続され、これらホース17cおよび18cの他端は一本のホース17dに纏められて前記接続具19に接続されている。
【0020】
つぎに、前記エアー給排気装置20について説明する。
【0021】
このエアー給排気装置20は、図4に示すようにエアーポンプ等から構成される周知のエアー生成手段30、このエアー生成手段30で生成されたエアーをエアーバッグ11ないし18にエアーを給排気するロータリー弁等からなるエアー分配器32、前記エアー生成手段30およびエアー分配器32を制御するマイクロコンピューター等からなる制御手段33等から構成されている。
【0022】
そして、これらエアー生成手段30、エアー分配器32および制御手段33は図1に示すように筐体21内に収納されている。また、この筐体21の側壁には図1に示すように接続具22が設けられており、この接続具22は図示しないが前記エアー分配器32の各供給口とホース等を介して連通した図示しない複数の接続管が設けられている。
【0023】
そして、前記接続具22と前記マット部10に設けられた接続口19とは、複数のホースつまり図4に示すようにホース11aないし16aおよび17dを束ねた接続ホース26によって接続されている。
【0024】
また、前記筐体21の前面には入力手段である操作パネル23および表示パネル24が設けられており、前記操作パネル23には、各種のマッサージモードを入力する複数のモード設定釦23a、身体伸ばしモードを設定する伸ばし設定釦23b、各モードを開始させるつまり実行させる始動釦23c、マッサージ時間を設定する時間設定釦23d、電源スイッチ釦23e等が設けられている。また、前記表示パネル24には、設定されたマッサージモード、設定されたマッサージ時間等が表示されるようになっている。
【0025】
また、上記マッサージモードは、首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16に順次エアーを給排気して全身をマッサージする全身マッサージモード、首用エアーバッグ11ないし背中用エアーバッグ13に順次をエアーを給排気して上半身をマッサージする上半身マッサージモード、尻用エアーバッグ14ないし脚用エアーバッグ16に順次をエアーを給排気して下半身をマッサージする下半身マッサージモード、伸ばし用エアーバッグ17および18にエアーを給排気して身体を伸ばす伸ばしモード等である。
【0026】
つぎに、上記のマット式エアーマッサージ機1の制御について説明する。
【0027】
この制御をする制御構成は図4に示すように構成されている。すなわち同図に示すように、前記エアー生成手段30には、ホース31を介して前記エアー分配器32が接続されており、このエアー分配器32は、前記ホース11aないし16aを介して前記首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16が接続され、また、ホース17dとこのホース17dから分岐したホース17c、18cを介して前記伸ばし用エアーバッグ17および18が接続されている。
【0028】
なお、図4においてはマット部10の接続具19およびエアー給排気置20の接続具22は省略してある。
【0029】
また、前記エアー生成手段30およびエアー分配器32は、前記制御手段33によって制御されるようになっており、この制御手段33には前記操作パネル23つまり各操作釦の操作によって入力されたマッサージモード等の制御信号が入力されるようになっている。
【0030】
そして、前記操作パネル23から、所定のマッサージモードおよびマッサージ時間が設定されると、制御手段33は、前記設定されたマッサージモードによって定められた順序にしたがって各エアーバッグにエアーを給排気するように前記エアー生成手段30およびエアー分配器32を制御するものである。
【0031】
つぎに、制御つまりマット式エアーマッサージ機1の動作について説明する。なお、この発明の特徴である身体伸ばしモード以外の全身マッサージモード、上半身マッサージモードは、従来のものと同様な動作であることからその説明は省略する。
【0032】
この身体伸ばしモードを実行させる場合は、使用者は前記操作パネル23の伸ばしモード設定釦23bを操作して身体伸ばしモードを設定するとともに時間設定釦23dによって動作時間を設定した後、伸ばしたい身体部位、例えば腰部を前記伸ばし用エアーバッグ17および18の上に位置させてマット部10に仰向けに横たわり、ついで始動釦23cを操作する。
【0033】
この始動釦23cが操作されると、制御手段33は、前記伸ばし用エアーバッグ17および18にエアーを給排気して膨縮させるように前記エアー生成手段30とエアー分配器32を制御する。
【0034】
そして、伸ばし用エアーバッグ17および18にエアーの供給が開始されると伸ばし用エアーバッグ17および18は徐々に膨張し、この膨張にともなって伸ばし用エアーバッグ17および18の自由側縁部17a、18aは次第にマット部10の上面から上方に突出して腰部を上方に徐々に押し上げる。そして、伸ばし用エアーバッグ17および18が略最大に膨張したときは、図3に示すように腰部は最も上方まで押し上げられ、腰部の周囲の筋肉等は伸ばされるものである。
【0035】
そして、伸ばし用エアーバッグ17および18へのエアーの給排気が繰り返されることによって身体に対する伸ばし動作が繰り返され、前記設定した時間が経過すると制御手段33は、前記エアー生成手段30およびエアー分配器32を停止させ、この身体伸ばしモードは終了する。
【0036】
なお、腰部ではなく別の部位例えば背中部を伸ばしたい場合は、背中部を前記伸ばし用エアーバッグ17および18の上に位置させて仰向けに横たわり、伸ばし用エアーバッグ17および18を膨縮させれば背筋が伸されるつまり背中部の筋肉等を伸ばすことができるものである。
【0037】
このように、上記マット式エアーマッサージ機1は、互いに対向する自由側縁部17aおよび18aを接近させるとともに、この自由側縁部17aおよび18aと反対側の固定側縁部17bおよび18bをマット部10つまりカバー10bに取着した一対の伸ばし用エアーバッグ17および18を設け、この伸ばし用エアーバッグ17および18にエアーを供給することにより、自由側縁部をマット部10の上面部から上方に向けて突出させることができるため、腰部等の身体の部位を伸ばすことができるものである。
【0038】
また、伸ばし用エアーバッグ17および18が膨張するにつれて、前記自由側縁部17aと18aは図3に示す矢印方向に互いに離反するように動くことになり、この離反する動きよっても腰部は前記矢印方向に伸ばされることになり、この点からも身体伸ばし効果を向上させることができるものである。
【0039】
なお、制御手段33の制御により伸ばし用エアーバッグ17および18へのエアーの最大供給量を調節するようにすれば、使用者が所望する強さの身体伸ばしができるものであり、また、単位時間当たりのエアーの供給量を調節することにより押し上げる速さを調節できるものである。
【0040】
また、上記参考例においては、マット部10に首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16を設ける構成としたが、これは身体伸ばしのみをするエアーマッサージ機としたい場合は、首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16を設けない構成とすればよい。
【0041】
また、上記参考例においては、身体を横たえることができる支持体をマット部10とした場合について説明したが、これは、図5に示すように偏平状に形成された基台50によって支持体を構成し、この基台50の上面に上記参考例と同様に伸ばし用エアーバッグ17および18の自由側縁部17aおよび18aを近接させるとともに、固定側縁部17bおよび18bを取着し、これら伸ばし用エアーバッグ17および18にホース51、52を接続するとともにこれらホース51、52を纏めた一本のホース53を介してエアー給排気装置20からエアーの給排気をするようにした身体伸ばし専用のエアーマッサージ機としてもよいものである。
【0042】
このように身体伸ばし専用のエアーマッサージ機とした場合は、身体の伸ばしたい部位に自由に配置できるとともに、小型とすることができることから使い勝手のよいエアーマッサージ機を提供できるものである。
【0043】
つぎに、この発明をマット式エアーマッサージ機に適用した一実施の形態を図6ないし図8に基いて説明する。
【0044】
また、この一実施の形態が上記参考例と相異する構成は、マット部の厚みが厚く形成されていることおよび身体を伸ばすための構成が異なるのみでその他の構成は同一であることから、同一部分には同一符号を付しその説明も省略する。また、図6においてはエアー給排気装置20および首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16とマット部110に設けた接続具19とを接続するホース11aないし16aの一部は省略して示してある。また、図示しない構成についても説明においては上記参考例と同一構成については同一符号を用いて説明することとする。
【0045】
つぎに、この一実施の形態において身体伸ばしをするための構成について説明する。
【0046】
マット式エアーマッサージ機100は、上記参考例と同様、マット部110と図示しないエアー給排気装置20から構成されている。そして、図6に示すように、支持体としての前記マット部110は、上記参考例のマット部10よりも厚みが厚く形成されており、この点を除いて他の構成は同一に形成されている。そして、このマット部110には図6に示すように首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16が配設されている。
【0047】
また、マット部110の上面部でかつ身体を仰向けにして横たえたとき腰部が位置する部位に、上方を開口121とした凹部120が形成されており、この凹部120は、図8に示すように互いに対向する対向壁(以下支持面という)122、123が底部124から前記開口121に向かうにつれて次第に拡開する傾斜壁として形成されている。
【0048】
そして、この凹部120には、図7に示すように底部124に互いの一端部を近接させて取付片130c、131cを図示しないが糸によって縫い付けることにより取り付けられた一つの押上用エアーバッグ130および131が配設されている。また、この押上用エアーバッグ130および131は前記凹部120に配設された状態では互いに対向する対向面(以下押上面という)130aおよび131aと反対の面(以下被支持面という)130bおよび131bは、前記凹部120の支持面122および123に対向しており、押上用エアーバッグ130および131にエアーが供給されて膨張するときは前記支持面122および123に支持されるようになっている。
【0049】
また、前記押上用エアーバッグ130および131の互いに対向する押上面130aおよび131aの間には、押圧子140が上下方向に移動可能にして配置されている。この押圧子140は、図6および図7に示すように円筒状に形成され、前記押上用エアーバッグ130および131が膨張するにつれて前記両押上面130aおよび131aによって次第に上方に押し上げられ、押上用エアーバッグ130および131が略最大に膨張した際は図7に二点鎖線で示すように少なくとも一部は前記両押上用エアーバッグ130および131の上端部から上方に突出する位置まで移動するようになっている。
【0050】
また、押圧子140は円筒状に形成されていることから、押上用エアーバッグ130および131が膨張し、押上面130aおよび131aによって両側から押圧力を受けたとき、押上面130aおよび131aによる押し上げはスムーズになされるものである。
【0051】
また、前記押圧子140は、前記両押上用エアーバッグ130および131が収縮した状態では、図7に示すように凹部120内に没入し、マット部110の上面から上方には突出しないようにその直径は設定されているものである。このことによって、身体伸ばしモードを実行しない状態でマット部110を使用する際には前記押圧子140が邪魔になることがないようになっている。
【0052】
このように押上用エアーバッグ130および131が略最大に膨張した際に、押圧子140の少なくとも一部が前記両押上用エアーバッグ130および131の上端部から上方に突出する位置まで移動することにより、この押圧子140によって図7に二点鎖線で示すように腰部は上方に押し上げられ、腰部の周囲の筋肉等は伸ばされるものである。また、この押圧子140は円筒形状に形成されていることから、その上面部は腰部等を押圧するように機能することから、腰部にいわゆる指圧効果を同時に与えることができるものである。
【0053】
また、押圧子140は上記のように指圧効果を身体の各部位に与えることができるものであることから、押上げによる身体伸ばしのみではなく指圧をする目的にも用いることができるものである。
【0054】
なお、制御構成は、上記参考例における図4に示す制御ブロック図に示されている伸ばし用エアーバッグ17および18を前記押上用エアーバッグ130および131に置き換えた構成と同一であることから、制御ブロック図は省略する。また、押上用エアーバッグ130および131へのエアーの給排気の制御も、伸ばし用エアーバッグ17および18の制御と同様である。
【0055】
つぎに、このマット式エアーマッサージ機100の身体伸ばしモードにおける動作について説明する。
【0056】
使用者が例えば腰部を中心とした部位のマッサージをしようとする場合は、エアー給排気装置20の操作パネル23の伸ばし設定釦23bを操作して身体伸ばしモードを設定するとともに、時間設定釦23dにより動作時間を設定し、ついで、腰部を前記押圧子140の上部に位置させて仰向け状態にマット部110に横たわり、始動釦23cを操作する。
【0057】
この始動釦23cが操作されると、制御手段33はエアー生成手段30およびエアー分配器32を制御して前記押上用エアーバッグ130および131にエアーの給排気をする。
【0058】
そして、押上用エアーバッグ130および131にエアーの供給が開始されると、両押上用エアーバッグ130および131は次第に膨張し、この膨張に伴って互いに対向する両押上面130aおよび131aは前記押圧子140を押圧することになり、この押圧子140が両押上面130aおよび131aから押圧力を受けると、押上面130aおよび131aは上方に向けて拡開していることから、前記押上面130aおよび131aによって次第に上方に押し上げられて上方に向けて移動する。
【0059】
そして、両押上面130aおよび131aが略最大に膨張したときは、前述したように押圧子140は、図7に二点鎖線で示した位置まで移動して両押上面130aおよび131aの上端部よりも上方に突出し、腰部を上方に押し上げる。したがって、腰部を中心とした周囲の筋肉等は伸ばされるとともに、腰部は押圧子140によって押圧され指圧効果が付与されるものである。
【0060】
そして、押上面130aおよび131aのエアーが徐々に排気されると押圧子140に加わっている両押上面130aおよび131aの押圧力は弱まることから、押圧子140は次第に下方に移動し、初期の位置つまり前記凹部120内に没入する。そして、再びエアーの供給が開始されると押圧子140は両押圧面130aおよび131aによって上方に押し上げられ、腰部を押し上げることになる。
【0061】
このように、押上面130aおよび131aへのエアーの給排気が繰り返されることにより、押圧子140は上下方向に移動し上方に移動したとき、腰部は押し上げられつつ伸ばされ、それが繰り返され、前記設定した時間が経過すると制御手段33はエアー生成手段30およびエアー分配器32を停止させ、この身体伸ばしモードは終了する。
【0062】
このように、この一実施の形態のエアーマッサージ機100は、マット部110に、上方を開口121とするとともに互いに対向する支持面122および123を底部124から前記開口121に向かうにつれて拡開させて傾斜壁とした凹部120を設け、そして、この凹部120の底壁124に、一対の押上用エアーバッグ130および131を、互いの一端部つまり下端部を近接させて取着するとともに、被支持面130bおよび131bを前記支持面122および123に支持させて前記凹部120内に設け、この押上用エアーバッグ130および131の前記押上面130aおよび131aに上下方向に移動可能に支持させて押圧子140を配設し、押上用エアーバッグ130および131の膨張によって、押圧子140を上方に押し上げ、腰部等の身体の部位を押し上げつつ伸ばすことができるとともに、押圧子140による押圧によって指圧効果が付与されるものである。
【0063】
なお、制御手段33の制御により押上用エアーバッグ130および131へのエアーの最大供給量を調節するようにようにすれば、押圧子140の突出量を変えて使用者を所望する強さで押上げて伸ばすことができるものである。
【0064】
また、上記一実施の形態においては、マット部110に首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16を設ける構成としたが、これは押圧子140のみにより身体伸ばしのみをするエアーマッサージ機としたい場合は、首用エアーバッグ11ないし脚用エアーバッグ16を設けない構成とすればよい。
【0065】
また、上記一実施の形態においては身体を横たえることができる支持体をマット部110とした場合について説明したが、これは、図9に示すように偏平状に形成された基台150によって支持体を構成し、この基台150に設けた凹部120内に上記一実施の形態と同様に押上用エアーバッグ130および131を配置するとともに、前記押上用エアーアバッグ130および131にホース153から分岐した、ホース151および152を接続し、前記ホース153を介してエアーを給排気する構成のエアーマッサージ機としてもよいものである。このようなエアーマッサージ機とした場合は、身体の伸ばしたい部位に自由に配置できるとともに、小型とすることができることから使い勝手のよいエアーマッサージ機を提供できるものである。
【0066】
また、支持体としては、上記それぞれの実施の形態のようにマット部10あるいは基台50等に限られるものではなく、例えば椅子式エアーマッサージ機の背もたれ部によって構成してもよいものである。
【0068】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、上方を開口するとともに互いに対向する対向壁を底部から前記開口に向かうにつれて拡開させて傾斜壁とした凹部を支持体に設け、この凹部の底部に互いの一端部を近接させて取着されるとともに互いに対向する対向面と反対側の面を前記傾斜壁に支持させ、エアーの給排気により膨縮する一対の押上用エアーバッグを前記凹部内に配設し、この押上用エアーバッグの両対向面に支持させて配置され前記一対の押上用エアーバッグの膨張につれて前記対向面によって上方に押上げられて移動するとともに、前記両押上用エアーバッグの略最大膨張時には少なくともその一部は前記両押上用エアーバッグの上端部から突出する押圧子を設けたことから、押上用エアーバッグが膨張するにつれて上方に押上げられる前記押圧子によって身体の部位は上方に押上げられて伸ばされるとともに、この押圧子は身体の前記押上げる部分を押圧して指圧効果を付与するという効果を有するものである。
【0069】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、身体を支持する支持体をマット部によって構成したことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、マットに横たわった身体をより効果的に伸ばすことができるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例に係るマット式エアーマッサージ機を示す斜視図。
【図2】上記マット式エアーマッサージ機の伸ばし用エアーバッグの取付状態を示す図。
【図3】上記伸ばし用エアーバッグの膨張状態を示す図。
【図4】上記マット式エアーマッサージ機の制御ブロック図。
【図5】上記伸ばし用エアーバッグをマット部に替えて基台に取り付けた他の参考例を示した斜視図。
【図6】本発明をマット式エアーマッサージ機に適用した場合の一実施の形態の斜視図。
【図7】上記一実施の形態の押上用エアーバッグの取付状態を示す断面図。
【図8】上記一実施の形態の形態のマット部の凹部を形成した部分の斜視図。
【図9】上記一実施の形態の押上用エアーバッグをマット部に替えて基台に取り付けた第二の実施の形態を示した斜視図。
【符号の説明】
20 エアー給排気装置
100 マット式エアーマッサージ機
110 マット部(支持体)
120 凹部
121 凹部の開口
122、123 凹部の対向壁(傾斜壁)
124 凹部の底部
130、131 押上用エアーバッグ
130a、131a 押上用エアーバッグの対向面
140 押圧子
Claims (2)
- 上方を開口するとともに互いに対向する対向壁を底部から前記開口に向かうにつれて拡開させて傾斜壁とした凹部を有する支持体と、前記凹部の底部に互いの一端部を接近させて取着されるとともに互いに対向する対向面と反対側の面を前記傾斜壁に支持させて前記凹部内に配設され、エアーの給排気により膨縮する一対の押上用エアーバッグと、この押上用エアーバッグにエアーの給排気をするエアー給排気装置と、円筒状部材からなり前記一対の押上用エアーバッグの前記両対向面に支持させて配置され、前記一対の押上用エアーバッグの膨張につれて前記両対向面によって上方に押上げられて移動するとともに、前記両押上用エアーバッグの略最大膨張時には少なくとも一部は前記両押上用エアーバッグの上端部から突出する押圧子とを備えたことを特徴とするエアーマッサージ機。
- 請求項1記載の発明において、支持体を身体を支持するマット部によって構成したことを特徴とするエアーマッサージ機。
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