JPH08256708A - 冷凍精米 - Google Patents

冷凍精米

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Publication number
JPH08256708A
JPH08256708A JP7088848A JP8884895A JPH08256708A JP H08256708 A JPH08256708 A JP H08256708A JP 7088848 A JP7088848 A JP 7088848A JP 8884895 A JP8884895 A JP 8884895A JP H08256708 A JPH08256708 A JP H08256708A
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JP
Japan
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rice
frozen
cooking
milled
water
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Pending
Application number
JP7088848A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Kano
康彦 嘉納
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  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般家庭やスーパー等の普通の冷凍庫で容易
に長期間保存することができ、かつ炊飯時間を通常の
洗米、浸漬、炊飯における炊飯時間に較べて半減す
ることができ、しかも通常の前記、、で炊いたご
はんよりおいしいごはんに炊きあがる新規な冷凍精米の
提供。 【構成】 実質的に糠を含まず、水分をほぼ飽和状態で
含有する精米がさらさらの状態で冷凍保存されているこ
とを特徴とする冷凍精米。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通の冷凍庫で長期間
保存でき、炊飯時間を短縮できる冷凍精米に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来から、品質を落さな
いで米を保存するには、籾または玄米の状態で低温貯蔵
する方法が採用されており、精米については品質を落さ
ないで保存することは無理なものと考えられており、消
費者が少なくとも1ヶ月以内に消費できる量だけ精米し
て販売されているのが実情である。
【0003】そして、おいしいごはんを炊くためには、
洗米、浸漬、すなわち米への水分の吸収飽和処理
(米を所定量の水につけて一時間位置いておく操作)、
炊飯、という過程が必要とされており、の工程を省
略あるいは短縮したのでは、決しておいしいごはんを得
ることはできない。
【0004】しかしながら、最近共働きの家庭や単身赴
任者が増加し、これらの人々は腹をすかせて帰宅し、前
記からの工程を採ることは困難であり、ついの工
程を省略し、あまりおいしくないごはんを食べざるを得
ない状況にある。また、食堂などにおいても炊飯時間の
短縮は客を待たせる時間を短くできるので従来から熱望
されていたことである。
【0005】現在、精米の長期保存および短時間炊飯を
目的として、無菌室炊飯加工米あるいはα化促進加工米
が一応存在している。しかしながら、無菌室炊飯加工米
やα化促進加工米は、特別の容器や袋等に密閉して保存
する必要があり、コストがかかりすぎるうえ、無菌室炊
飯加工米は精米を洗米、浸漬、炊飯のプロセスで
炊いたごはんに較べて食味の点で非常に劣っている。ま
た、α化促進米は炊飯時間は通常どおりであり、これを
短縮することはできていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、一
般家庭やスーパー等の普通の冷凍庫で容易に長期間保存
することができ、かつ炊飯時間を通常の洗米、浸
漬、炊飯における炊飯時間に較べて半減することがで
き、しかも通常の前記、、で炊いたごはんよりお
いしいごはんに炊きあがる新規な冷凍精米を提供する点
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、実質的
に糠を含まず、水分をほぼ飽和状態で含有する精米がさ
らさらの状態で冷凍保存されていることを特徴とする冷
凍精米に関する。冷凍保存の状態は、家庭用冷凍庫で保
存できることを前提とするものであり、通常、−10〜
−20℃の間で冷凍保存する。
【0008】本発明の第二は、精米を洗浄し、温水ない
し熱水に10〜30分浸漬して水分がほぼ飽和状態まで
含有された精米を得、ついで、これを水切りし、−25
℃以下、好ましくは、−25℃〜−40℃、とくに好ま
しくは、−30℃〜−35℃の雰囲気下で冷凍すること
を特徴とする冷凍精米の製法に関する。
【0009】前記冷凍温度はとくに制限はないが、−2
5℃以下、とくに−30℃前後が好ましい。−25℃よ
り高いと、でき上ったごはんの食味が水っぽく、歯ごた
えに欠けるものとなる。一方、−40℃より低くなる
と、艶と粘りに欠けるものとなる。
【0010】精米に水分をほぼ飽和した状態まで浸透さ
せるためには、水の温度が低い場合には長時間、水の温
度が高い場合には比較的短時間浸漬すればよいが、水の
温度が低く浸漬時間が長くなりすぎると、米の表面ので
んぷんが溶け出してベトベトしたり、均一な飽和状態と
することが難かしい。また、温度が高すぎても浸漬時間
は短かくて済むが、やはり均一な飽和状態が達成し難
い。好ましい水温は45〜60℃であり、とくに50℃
前後がもっとも好ましい。
【0011】冷凍操作は、ほぼ均一な飽和状態まで吸水
された精米が冷凍中に蒸発しないように、急速に冷凍さ
せることが好ましい。そのためには精米が重なりあわな
い程度の薄層にして冷凍することが好ましい。
【0012】
【実施例】底部に、米は通さないがすみやかに排水がで
きるように多数の孔をあけた容器に精米を入れ、洗米し
た後、温度50℃に維持できる温度コントロール装置を
通して前記容器に20分間継続して50℃の温水を循環
させた。その後、この処理米を充分水きりした後、精米
が重なりあわない程度の薄層にして下記表1に示す条件
で冷凍させた。得られた冷凍精米は、いずれも一粒一粒
サラサラで、任意の量づつ計量するのに好都合の状態で
あった。また、これらの各冷凍精米は、前記の温水浸漬
処理により、でんぷんの一部にα化が進行した状態にな
っていた。この冷凍精米は、−15℃の家庭用冷凍庫に
保管した。
【0013】
【表1】
【0014】このらの各保管冷凍精米572gにそれぞ
れ水580ccづつを加え、通常の条件で炊飯した。得
られたごはんを5人のパネラーにより評価を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0015】
【表2】 (注) 艶 :白米表面の“てかり”の強弱を〇、△、×の順で示す。 粘り:噛み絞めた時の粘りの強弱を〇、△、×の順で示す。 色 :白色の淀み具合の良悪を〇、△、×の順で示す。 臭 :米臭さの適切さ(強過ぎても×)を〇、△、×の順で示す。 硬さ:歯ごたえの適切さを〇、△、×の順で示す。 味 :米の甘み強さを〇、△、×の順で示す。
【0016】以下に本発明の実施態様項を列記する。 1. 水分をほぼ飽和状態で含有する精米がさらさらの
状態で冷凍保存されていることを特徴とする冷凍精米。 2. 冷凍温度が−25℃〜−40℃である前項1記載
の冷凍精米。 3. 前記水分をほぼ飽和状態で含有する精米が、温水
ないし熱水に10〜30分浸漬して得られたものである
前項1記載の冷凍精米。 4. 前記温水ないし熱水が45〜60℃である前項3
記載の冷凍精米。 5. 精米を洗浄し、温水ないし熱水に10〜30分浸
漬して水分がほぼ飽和状態まで含有された精米を得、つ
いで、これを水切りし、−25℃以下の雰囲気下で冷凍
することを特徴とする冷凍精米の製法。 6.精米を重なりあわない程度の薄層にして冷凍を行な
う前項5記載冷凍精米の製法。 7. 前記温水ないし熱水が45〜60℃である前項5
または6記載の冷凍精米の製法。 8. 前記冷凍が、−25℃〜−40℃の雰囲気下で行
われるものである前項5、6または7記載の冷凍精米の
製法。 9. 前記冷凍が、−30℃〜−35℃の雰囲気下で行
われるものである前項5、6または7記載の冷凍精米の
製法。
【0017】
【効果】
(1)本発明により、一般家庭レベルの冷凍庫でも長期
間保存できる冷凍米が提供できるので、スーパーなどの
流通業界でも販売することができる。 (2)この冷凍精米は、洗米と浸漬の工程が終了してい
るので、一般消費者がこの工程を省くことができ、便利
である。 (3)この冷凍精米は、通常の精米を炊く場合に較べ
て、炊飯時間が半減できるので、共働きの家庭や食堂に
とつて極めて好都合である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に糠を含まず、水分をほぼ飽和状
    態で含有する精米がさらさらの状態で冷凍保存されてい
    ることを特徴とする冷凍精米。
  2. 【請求項2】 精米を洗浄し、温水ないし熱水に10〜
    30分浸漬して水分がほぼ飽和状態まで含有された精米
    を得、ついで、これを水切りし、−25℃以下の雰囲気
    下で冷凍することを特徴とする冷凍精米の製法。
JP7088848A 1995-03-22 1995-03-22 冷凍精米 Pending JPH08256708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7088848A JPH08256708A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 冷凍精米

Applications Claiming Priority (1)

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JP7088848A JPH08256708A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 冷凍精米

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Publication Number Publication Date
JPH08256708A true JPH08256708A (ja) 1996-10-08

Family

ID=13954408

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7088848A Pending JPH08256708A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 冷凍精米

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JP (1) JPH08256708A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295845A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toyo Eng Works Ltd 凍結米飯の製造方法
JP2014023481A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Asako Yamamoto 冷凍食材及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295845A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toyo Eng Works Ltd 凍結米飯の製造方法
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