JPH08256705A - 果肉食感を有するゼリーの製造方法 - Google Patents

果肉食感を有するゼリーの製造方法

Info

Publication number
JPH08256705A
JPH08256705A JP7068441A JP6844195A JPH08256705A JP H08256705 A JPH08256705 A JP H08256705A JP 7068441 A JP7068441 A JP 7068441A JP 6844195 A JP6844195 A JP 6844195A JP H08256705 A JPH08256705 A JP H08256705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pectin
jelly
texture
solution
gellan gum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7068441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3101524B2 (ja
Inventor
Kazuo Uchida
和郎 内田
Yasuyuki Morita
康幸 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANEI GEN F F I Inc, San Ei Gen FFI Inc filed Critical SANEI GEN F F I Inc
Priority to JP07068441A priority Critical patent/JP3101524B2/ja
Publication of JPH08256705A publication Critical patent/JPH08256705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3101524B2 publication Critical patent/JP3101524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】果肉食感を有するゼリーの製造方法を提供す
る。 【構成】ジェランガムとLMペクチンを含むゲル化剤を
水に加え、加熱撹拌溶解し、この溶液に2価の金属イオ
ンを含む水溶液を撹拌しながら滴下し、溶液中にLMペ
クチンと2価の金属イオンの反応物であるゲル状物を形
成せしめた後、この混合液を容器に充填し、冷却させて
ゲル化した、果肉食感を有するゼリーの製造することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果肉を使用しないで
も、果肉状の食感を有するゼリーの製造方法に関するも
のであり、さらに詳しくはジェランガムとLMペクチン
を含有させたゲル化剤を水に加熱撹拌溶解し、この溶液
に2価の金属イオンを含む水溶液を撹拌しながら滴下
し、溶液中にLMペクチンと2価の金属イオンの反応物
であるゲル状物を形成せしめた後、この混合液を容器に
充填し、冷却させてゲル化した、果肉食感を有するゼリ
ーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、果肉状の食感のゼリーを得るた
め、ゼリーに果肉のカットしたものやピューレ、パルプ
等を添加する方法があるが、それらの果肉等の分散が悪
く、容器の下部や上部に片寄る欠点がある。また、果肉
を分散させるため、ゼリー溶液の粘度を上げる方法があ
るが、食感的に糊状感があり好ましくない。
【0003】また、果肉食感を有するゼリーの製造方法
(特公平1−222745)が知られるが、この方法に
よるとアルギン酸塩、アルギン酸、ペクチンを含有さ
せ、さらに、カラギナン、ファーセレラン、寒天、ゼラ
チン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、マンナ
ン、サイリュームシードガムの中から選ばれたガム質の
1種または2種以上を組み合わせたものに、金属塩を添
加し、アルギン酸塩、アルギン酸、ペクチンと陽イオン
のゲルを形成させたのち、カップに充填することによ
り、果肉食感を有するゼリーを作るというものである。
この方法のカラギナン、ファーセレラン等のガム質を用
いると、ゼリーを固めるに必要な濃度では、ガム質の量
が多く、溶液の粘度が高くなってしまうため、また、金
属塩を添加したとき、溶液の粘度や溶解したガム質自身
の妨害のため、ペクチン等と陽イオンのゲルの形成が阻
害され、ゲルが細かく、しかも柔らかいものになり、ゲ
ル化させゼリーとした場合、どうしても、果肉のカット
したものやピューレを入れたときのような食感とはなら
ず、ざらつき感の少ない、つるりとした食感となり、果
肉感の少ない、しかも、糊状感があるゼリーになるとい
う欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、果肉のカッ
トしたものやピューレを入れたような、果肉感の強い、
しかも、均一に果肉状の食感を有するゼリーの製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジェランガム
とLMペクチンを含むゲル化剤を水に加熱攪拌溶解し、
この溶液を攪拌しながら2価の金属イオンを含む溶液を
滴下することにより、溶液中に含まれているLMペクチ
ンはジェランガムと均一に溶解混合しているにもかかわ
らず、2価の金属イオンは選択的にLMペクチンのみと
反応し、耐熱性の陽イオンのゲルを形成する。このゲル
は攪拌により潰され、丁度、果肉の繊維の様な状態とな
る。このゲルとゾルの混合溶液を容器に充填し、冷却す
ることにより、ジェランガムがゲル化し、LMペクチン
と陽イオンのゲルを取り囲むようにゲル化することによ
り、ゼリー全体が果肉状の食感を有する組織となる。
【0006】ジェランガムとLMペクチンを含むゲル化
剤を水に加え加熱撹拌溶解後添加する2価の金属イオン
を含む溶液は、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等のカ
ルシウム、マグネシウム等の2価の陽イオンを含む金属
イオンが含有された水溶液である。また、ジェランガム
とLMペクチンの溶解性改善やゲル形成の安定化や金属
イオンの反応性のコントロールのため、クエン酸3ナト
リウム等のアルカリ(土類)金属塩類を添加することも
できる。
【0007】LMペクチンとは、脱エステル化されたエ
ステル化度50%以下のペクチンであり、カルシウムイ
オン等の陽イオンと反応し、耐熱性のゲルを作る。通
常、ジャムやフィリング等に使用されている。ジェラン
ガムは微生物の発酵により製造さるガム質である。耐熱
耐酸性に優れ、フレーバーリリースの良いことで知られ
ており、ゼリー等に主に使用されている。ジェランガム
も、カルシウム等の陽イオンと反応しゲル化するが、L
Mペクチンと比較し反応性が弱く、約50℃以下に冷却
しなければ反応しない。
【0008】また、ジェランガムは他のガム質と異な
り、添加量が非常に少なくて、ゲルを形成させるため、
LMペクチンと共に含有させ、溶解した場合、他のガム
質を混合した溶液の粘度より非常に低く、LMペクチン
と陽イオンの反応をほとんど阻害することなくLMペク
チンと陽イオンのゲルは、大きく、固くなり、果肉があ
たかも入ったような果肉感の強いゼリーを作ることが出
来る。
【0009】添加量としては、ゼリー全体に対し、LM
ペクチン0.05%〜1.0%、好ましくは0.1%〜0.
5%、ジェランガム0.03%〜0.5%、好ましくは
0.05%〜0.2%を添加するのが適当である。また溶
解後、添加する金属塩としては、乳酸カルシウムの場
合、添加量として、0.01%以上、好ましくは0.05
%〜0.4%が適当である。LMペクチンの添加量が多
い場合は、繊維感が強くなる。また、ジェランガムの添
加量が少ないとすりおろしたりんごを固めた様な組織と
なり、添加量が多いとさくさくしたりんご様の組織とな
り、金属塩の添加量は、多くする程LMペクチンと陽イ
オンのゲルは固くなる。
【0010】しかも、金属塩を添加後の攪拌により、ゼ
リーの食感を任意に設定もでき、攪拌速度を上げたり、
攪拌時間が長い程、LMペクチンと陽イオンのゲルは細
かくなり、きめ細かなゼリーとなり、攪拌速度を遅くし
たり、攪拌時間を短くする程、LMペクチンと陽イオン
のゲルは大きくなり、ゼリーはゴロゴロした食感とな
る。
【0011】
【実施例】
実施例1 LMペクチン0.3部、ジェランガム0.2部、クエン酸
3ナトリウム0.05部を水70部に添加し、80℃で
溶解後、攪拌しながら、湯2部に溶解した0.2部の乳
酸カルシウムを添加し、5倍濃縮洋なし果汁3部、クエ
ン酸0.2部、紅花色素0.1部、ペアー香料0.1部を
添加しカップに充填後、85℃30分間殺菌し、冷水で
固化させ、洋なしのゼリーを得た。この洋なしゼリー
は、なしの繊維感が良く出た果肉状の食感を有するゼリ
ーとなった。
【0012】実施例2 LMペクチン0.4部、ジェランガム0.1部、クエン酸
3ナトリウム0.05部を水70部に添加し、80℃で
溶解後、攪拌しながら、湯2部に溶解した0.1部の乳
酸カルシウムを添加し、5倍濃縮リンゴ果汁3部、クエ
ン酸0.2部、アップル香料0.1部を添加しカップに充
填後、85℃30分間殺菌し、冷水で固化させ、アップ
ルゼリーを得た。このアップルゼリーは、リンゴのすり
おろしを固めたような果肉状の食感を有するゼリーとな
った。
【0013】実施例3 LMペクチン0.15部、ジェランガム0.15部、クエ
ン酸3ナトリウム0.05部を水70部に添加し、80
℃で溶解後、攪拌しながら、湯2部に溶解した0.05
部の乳酸カルシウムを添加し、5倍濃縮ピーチ果汁3
部、クエン酸0.1部、ピーチ香料0.1部を添加しカッ
プに充填後、85℃30分間殺菌し、冷水で固化させ、
ピーチゼリーを得た。このピーチゼリーは、ピーチ特有
の柔らかな果肉状の食感を有するゼリーとなった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジェランガムとLMペクチンを含有むゲル
    化剤を水に加え、加熱撹拌溶解し、この溶液に2価の金
    属イオンを含む水溶液を撹拌しながら滴下することによ
    り、溶液中にLMペクチンと2価の金属イオンの反応物
    であるゲル状物を形成せしめた後、この混合液を冷却し
    ゲル化することを特徴とする果肉食感を有するゼリーの
    製造方法。
JP07068441A 1995-03-27 1995-03-27 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3101524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07068441A JP3101524B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07068441A JP3101524B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08256705A true JPH08256705A (ja) 1996-10-08
JP3101524B2 JP3101524B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=13373800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07068441A Expired - Fee Related JP3101524B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3101524B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095742A1 (fr) * 2000-06-14 2001-12-20 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Nouvelles compositions de gel et utilisation de celles-ci
EP1431313A1 (en) * 2002-12-19 2004-06-23 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Composition for preparing artificial fruit flesh and food product containing the same
JP2017201923A (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 ユニテックフーズ株式会社 ゼリー食品

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095742A1 (fr) * 2000-06-14 2001-12-20 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Nouvelles compositions de gel et utilisation de celles-ci
US7338679B2 (en) 2000-06-14 2008-03-04 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Gel compositions and utilization thereof
EP1431313A1 (en) * 2002-12-19 2004-06-23 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Composition for preparing artificial fruit flesh and food product containing the same
US7455869B2 (en) 2002-12-19 2008-11-25 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Composition for preparing artificial fruit flesh and food product containing the same
JP2017201923A (ja) * 2016-05-11 2017-11-16 ユニテックフーズ株式会社 ゼリー食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3101524B2 (ja) 2000-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705487B2 (ja) ジェランガム含有食品用組成物の製造方法
JP3101524B2 (ja) 果肉食感を有するゼリー及びその製造方法
WO2014020717A1 (ja) 球状ゲルおよびその製造方法
JP2646065B2 (ja) 密閉容器入りゲル入り炭酸飲料の製造方法
JP3841946B2 (ja) 斑点模様ゼリー
JPH051693B2 (ja)
JP2012157278A (ja) 球状ゲルおよびその製造方法
JPH0731387A (ja) ゼリー含有飲食品の製造方法およびゼリー含有飲食品
JPH09103271A (ja) 密閉容器入りゲル入り炭酸飲料
JP3905654B2 (ja) 耐熱性粒状ゲル及びその製造方法
JP3313391B2 (ja) 果肉様ゼリー及びその製造方法
JPH09275915A (ja) 異種ゼリーが混在するゼリー食品の製造方法
JP2019054744A (ja) 疑似果肉食感ゼリーの調製方法及び疑似果肉食感ゼリー含有食品の製造方法
JP3181975B2 (ja) ゼリーインゼリー
JPS63160559A (ja) 炭酸入りゼリ−
JP4949295B2 (ja) ゲルの製造方法及びそのゲルを含む食品
JPS63230041A (ja) 異種ゲルの混在するゲル化食品の製造方法
JPH02135061A (ja) ゲル状物質含有水性液の製造法
JPH0686645A (ja) 定形ソース入りゲル
JPH0779715A (ja) 保形性のよい2層ゼリーの製造法
JPH01206960A (ja) ゲル状物
JPS5966849A (ja) ゼリ−様粒状食品
JP2006254746A (ja) プレパレーションの製造方法
KR100562702B1 (ko) 기능성 겔 상 우유 혹은 두유의 제조방법
JP2005102616A (ja) ソース入りゼリーの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120818

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees