JPH0825604A - 化粧シートとその製造方法 - Google Patents

化粧シートとその製造方法

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JPH0825604A
JPH0825604A JP6160222A JP16022294A JPH0825604A JP H0825604 A JPH0825604 A JP H0825604A JP 6160222 A JP6160222 A JP 6160222A JP 16022294 A JP16022294 A JP 16022294A JP H0825604 A JPH0825604 A JP H0825604A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック多層シートよりなる化粧シート
において、透明フイルム表裏の不透明性模様と光反射性
模様とが化粧シートの表面側から厚さ方向に十分な位置
の差をもって観察できる立体感のある化粧シートを提供
する。 【構成】 表面側の透明層3と、中間の透明フイルム2
と、裏面側の隠蔽層1とが複合一体化され、表面側の透
明層3と中間の透明フイルム2の間には、少なくとも不
透明性模様4を有する表面側模様が形成され、中間の透
明フイルム2と隠蔽層1との間にはパール又は金属粉等
の光反射性材料が混入された光反射性模様5を少なくと
も有する裏面側模様が形成され、化粧シートの表面側か
ら、表面側模様の間を通して裏面側模様と裏面側模様の
間に見える隠蔽層1が透視される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の内装材や外装
材あるいは家具や什器等の表面材として用いる化粧シー
ト、特にプラスチック多層シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧シートとしては、特公平1−
25703号に示されるものがある。図8は、上記従来
の化粧シートの断面図である。この従来の化粧シート
は、表面全体にパール光沢を有する層Bを有する基体シ
ートAの表面に、表面に遮光性模様Eを有する透明層C
を形成し、該透明層Cの表面に透明保護層Dを設けた構
造である。上記従来の化粧シートによれば、シートの表
面側から遮光性模様Eの間に0.05mmから0.3m
mの膜厚の透明層Cを通してパール光沢を有する層Bが
透視される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の化粧シートでは、透明層Cの厚さを仮に0.
1mmから0.5mmに変えた場合でも、遮光性模様E
と光反射層としてのパール光沢を有する層Bとの間に位
置の差が認められず立体感が得られない。これは、遮光
性模様Eの間から光反射層がベタに見え、遮光性模様E
が光反射層上に直接印刷形成されているかのように見
え、あるいは、遮光性模様Eが光反射層からの反射光に
よって見えにくいためである。
【0004】本発明は上記事情に基いてなされたもの
で、プラスチック多層シートよりなるこの種の化粧シー
トにおいて、透明フイルム表裏の不透明性模様と光反射
性模様とが化粧シートの表面側から厚さ方向に十分な位
置の差をもって観察できる立体感のある化粧シートを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を達成
するための手段を、本発明の実施例に対応する図を参照
して説明する。すなわち、本願の請求項1の発明は、透
明、着色透明及び半透明を含む実質的に透明なプラスチ
ック層よりなる表面側の透明層3と、透明、着色透明及
び半透明を含む実質的に透明なプラスッチックフイルム
よりなる中間の透明フイルム2と、裏面側の隠蔽層1と
を少なくとも具備し、これらが複合一体化される化粧シ
ートの構造を前提としている。請求項1の発明では、前
記表面側の透明層3と中間の透明フイルム2の間には、
少なくとも不透明性模様4を有する表面側模様が形成さ
れ、前記中間の透明フイルム2と隠蔽層1との間にはパ
ール又は金属粉等の光反射性材料が混入された光反射性
模様5を少なくとも有する裏面側模様が形成され、化粧
シートの表面側から、前記表面側模様の間を通して前記
裏面側模様と該裏面側模様の間に見える隠蔽層1が透視
されることを特徴としている。
【0006】次に、請求項2の発明は、前記裏面側模様
は、光反射性模様5と不透明性模様6との複合になり、
前記表面不透明性模様4の間の少なくとも一部からは、
前記光反射性模様5と裏面不透明性模様6とが少なくと
も透視されることを特徴とする化粧シートにある。請求
項2の発明において、表面不透明性模様4の間から、光
反射性模様5と裏面不透明性模様6と隠蔽層1が透視さ
れることが望ましい。
【0007】次に、請求項3の発明は、図7に示される
ように、前記裏面側模様は、少なくとも光反射性模様5
と着色透明及び半透明を含む実質的に透明な透明性模様
7との複合になり、前記表面不透明性模様4の間の少な
くとも一部からは、前記光反射性模様5と透明性模様7
とが少なくとも透視されることを特徴とする化粧シート
にある。請求項3の発明において、表面不透明性模様4
の間から、光反射性模様5と透明性模様7と隠蔽層1が
透視されることが望ましい。
【0008】図7の実施態様では、裏面側模様は、光反
射性模様5と裏面不透明性模様6と着色透明及び半透明
を含む実質的に透明な透明性模様7との複合になり、表
面不透明性模様4の間から、光反射性模様5と透明性模
様7と裏面不透明性模様6と隠蔽層1が透視される。こ
のように、請求項3の発明では、裏面側模様は、光反射
性模様5を少なくとも有し、裏面不透明性模様6と透明
性模様7の少なくともいずれか一方を有する複合模様と
なっている。
【0009】上記請求項1、2又は3の発明において、
化粧シートの厚さは0.15〜0.7mm程度である。
表面の透明層3は、コーティングでもフイルム貼りでも
よく、ポリ塩化ビニル半硬質透明シートを用いることが
出来る。透明層3の表面は図1乃至図3の実施例に示さ
れるように平滑でも良く、また、図4乃至図6の実施例
に示されるようにエンボスによる微細な凹凸模様3Cを
施しても良い。透明層3の厚さは、0.05〜0.3m
m程度である。さらに、図1乃至図3の実施例に示され
るように、透明層3は、ポリ塩化ビニル半硬質樹脂等よ
りなる主体層3Aの表面に、硬質透明の保護膜3Bを形
成させることができる。保護膜3Bは、主体層3Aより
も硬質で高光沢の透明シートを加熱転写により被着した
り、紫外線硬化型樹脂を被着して紫外線硬化させること
により形成できる。この場合、透明層3の厚さは、0.
05〜0.3mm程度、主体層の厚さは、0.1〜0.
6mm程度、保護膜の厚さは、1〜20μ程度とするこ
とができる。透明層3を高光沢とすることにより、光反
射性模様5による光反射層からの輝度を向上させること
ができ、反射光が少ない場合でも輝度が高いように感じ
られる。
【0010】透明フイルム2は、厚手(0.1mm程度
以上、望ましくは0.2mm〜0.4mm)のポリ塩化
ビニル半硬質透明シートを用いることができる。図1乃
至図3の実施例に示されるように、透明フイルム2の表
裏に直接表面側及び裏面側模様を印刷形成させるときに
は、その表裏面を予めグラビア印刷可能な粗面に形成し
ておく。また、図4乃至図6の実施例に示されるよう
に、透明フイルム2の表面に表面側模様を印刷形成させ
るときには、その表面を予めグラビア印刷可能な粗面に
形成しておく。このような粗面とすることにより表裏側
模様の印刷形成特にグラビア印刷による形成が容易とな
る。
【0011】表面不透明性模様4を有する表面側模様
は、1回又は複数回の印刷により形成でき、多色による
複合模様とすることが出来る。また、その一部に光反射
性材料を混入させることが出来る。遮光インキによる表
面側模様の面積は、化粧シートの表面積の50%程度以
上とすることが望ましい。光反射性模様5を有する裏面
側模様は、1回又は複数回の印刷により形成でき、図の
各実施例では、光反射性模様5と、1回又は複数回の印
刷による裏面不透明性模様6若しくは透明性模様7の少
なくともいずれか一方による複合模様とされている。透
明フイルム2の裏面には、まず、1回又は複数回の印刷
により裏面不透明性模様6(及び・又は透明性模様7)
を形成し、その外面に一部ダブルようにして光反射性模
様5を印刷形成する。光反射インキによる模様は、上記
表面側模様の遮光インキの無い部分(隙間)の面積以上
とする。表裏の不透明性模様は、遮光インキにより形成
され、光反射性模様は、透明インキにパール又は金属粉
等が混入された反射性インキにより形成される。透明性
模様7は、着色透明インキなど表面側から認識可能なイ
ンキにより形成すれば良い。表面側模様の間には隙間が
形成され、該隙間から裏面側模様の光反射性模様及び裏
面不透明性模様及び・又は透明性模様が透視でき、さら
に、裏面側模様の間に形成された隙間から隠蔽層1が透
視される。
【0012】隠蔽層1は、ポリ塩化ビニル半硬質透明白
色シートを用いることができ、ベタ印刷でもフイルム貼
りでもよく、白又はそれ以外の色、例えばグレー系、黒
系等の色とすることができる。このフイルムを基材に貼
り付けることができ、隠蔽層1の裏面に接着層と剥離紙
を設けることができる。
【0013】請求項5の発明は、化粧シートの製造方法
に係り、対応する図1乃至図3の実施例に示されるよう
に、透明フフイルム2の表面に少なくとも不透明性模様
4を有する表面側模様を1回又は複数回の印刷により形
成し、該透明フイルム2の裏面には前記表面側模様の間
から見えるように部分的な光反射性模様5を少なくとも
有する裏面側模様を1回又は複数回の印刷により形成す
る。その後、透明フイルム2の表面にコーティングかフ
イルムラミネートにより透明層3を形成し、透明フイル
ム2の裏面にはコーティングかフイルムラミネートによ
り隠蔽層1を設ける。透明層の表面には、透明フイルム
2との一体化後又はその前に、例えば紫外線硬化型樹脂
をコーティングして硬化させることにより、高硬度及び
高光沢の保護膜を形成させることができる。透明フフイ
ルム2の表裏面を、予め、印刷可能な粗面にすることに
よりグラビア印刷により容易に模様を形成できる。
【0014】請求項6の発明に係る化粧シートの製造方
法では、対応する図4乃至図6の実施例に示されるよう
に、透明フイルム2の表面に少なくとも不透明性模様4
を有する表面側模様を1回又は複数回の印刷により形成
する。また、別途グレー若しくは白色等のプラスチック
フイルムによる隠蔽層1の表面に間に隙間を有する部分
的な光反射性模様5を少なくとも有する裏面側模様を1
回又は複数回の印刷により形成する。その後、透明フイ
ルム2の表面に透明層3を形成し、透明フイルム2の裏
面に隠蔽層1を被着させる。透明フイルム2の表面は、
予めグラビア印刷可能な粗面にしておく。
【0015】
【作用】上記本願の請求項1発明の化粧シートの構成に
よれば、化粧シートの表面側から、透明層3を通して不
透明性模様4が見え、この不透明性模様4の間から透明
フイルム2を通して光反射性模様5が見え、さらに、こ
の光反射性模様5の間から隠蔽層1が見える。上記不透
明性模様4の間には、光反射性模様5と隠蔽層1が共に
見える部分と光反射性模様5のみが見える部分と隠蔽層
1のみが見える部分がある。さらに、請求項2又は3の
発明では、不透明性模様4の間から透明フイルム2を通
して光反射性模様5と裏面不透明模様6(及び・又は透
明性模様7)が少なくとも見え、隠蔽層1が見えること
もある。
【0016】これを化粧シートの表面側から見たとき
に、不透明性模様4に当たった光が反射して不透明性模
様4が見え、不透明性模様4の間からの透過光は、光反
射性模様5に当たって反射することにより光反射性模様
5が見えると同時に不透明性模様4の少なくとも一部を
を浮き立たせ、光反射性模様5の間からの透過光は隠蔽
層1又は裏面不透明模様6(及び・又は透明性模様7)
に当たって反射し又は吸収される。このように、不透明
性模様4の一部が裏面の光反射性模様5からの反射光に
より浮き立ち他の部分が隠蔽層1又は裏面不透明模様6
(及び・又は透明性模様7)と重なることから、不透明
性模様4の上記一部と他の部分の間で透明フイルム2の
膜厚が観察され、立体感が得られる。このように、本願
発明では、絵柄に位置に差がついてくる。また、透明フ
イルムの厚みに比例して表裏の絵柄の位置がずれる。ま
た、表面透明層の光沢が高いほど少量の光でも反射す
る。
【0017】尚、表面模様の遮光インキの面積が、シー
ト表面積の50%以下と少ないときには、裏面の光反射
インキによる反射が全反射に近くなり表面模様の絵柄が
見えにくくなる。さらに、光反射インキによる模様の面
積が表面模様の間の面積よりも少ないと光の反射が少な
くなり立体感が出がたい。
【0018】また、請求項5の発明では、その製造の過
程で、不透明性模様4と光反射性模様5は透明フイルム
2の表裏に形成されるところから、模様が表裏で良く同
調し繊細で微妙な表現が可能となり、製造も容易であ
る。とくに、模様の微妙な同調関係と木肌の凹凸感が要
求される木目化粧シートとして優れた効果がえられる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら具
体的に説明する。
【0020】実施例1(図1乃至図3参照) 木目調化
粧シート 1.250μのPVC(ポリ塩化ビニル)半硬質透明シ
ート(透明フイルム2)の裏面側はグラビア印刷が可能
な表面粗さ1〜2μに調整された面(粗面2A)を持っ
ている。この上にオークの乱れ柾のツキ板を撮影して電
子彫刻によりグラビア製版された最も材質感を表現した
木肌版にてメジューム:ブラック:レッド:イエロー=
97.2:0.2:0.6:2の比率で調色したPVC
のダブリング用グラビアインキを印刷(裏面側不透明性
模様6、裏面側模様)する。 2.次に木が持っている照りを表現する為、メジュー
ム:パールホワイト=50:50の前記と同様インキに
て色変化版をコントラストを強めた調子で木肌版に柄を
同調させて印刷(光反射性模様5、裏面側模様)する。 3.このあと透明シート(透明フイルム2)の逆の表面
側にも、グラビア印刷が可能な表面粗さに調整してある
面(粗面2B)に、オークの乱れ柾の導管版を通常の版
とは逆のネガ版を透過光で見たときに柄が同調するよう
に製版した導管ネガ版を使用して、白:レッド:エイロ
ー:ブルー=98.8:0.4:0.4:0.4の比率
で調色したインキで裏面側の柄と同調させて印刷(表面
不透明性模様4、表面側模様)する。上記2、3におい
て、カレンダーで製造するシートでは、エンボス面に当
たる裏面の上記粗面2Aは、1〜2μの粗さとなるが、
ゴムロール面のあたる表面側の粗面2Bは、5〜15μ
とやや粗くなり、グラビア版では印刷が難しくなるので
例えば150メッシュで25〜60μの深さとすること
が望ましい。 4.3で得られた透明シート(透明フイルム2)を中に
裏面側にPVC半硬質の80μの白いシート(隠蔽層
1)と、表面側にはPVC半硬質透明シート60μ(主
体層3A)を3層ラミネートする。 5.4の3層ラミネートされたシートの表面に紫外線硬
化型の高光沢の樹脂をコーティング(保護膜3B)して
奥行きのある木目シートが得られた。
【0021】実施例2 木目調化粧シート 1.実施例1の4で3層ラミネートをするときに、透明
層3の表面に粗さを最大120μの砂目エンボスにてエ
ンボスする。マットな光沢でも立体感のあるシートが得
られた。
【0022】実施例3 木目調化粧シート 1.実施例1の3で得られたシートの裏面側に隠蔽力の
ある一般にバックプリントと呼ばれるインキによって隠
蔽力をつける為のベタインキで電子彫刻により製版した
133メッシュで55μの深さのメッシュロールでベタ
刷り(隠蔽層1)をする。 2.次に表面側にはウレタン樹脂のクリヤーなトップコ
ートを150メッシュで50μの深さのメッシュロール
でコーティング(透明層3)をして経済的でかつ実施例
1や2に近いシートを得た。このシートは木質系の基材
に貼って反射光で見てもランプシェードなどで透過光で
見ても白のインキで完全に隠蔽することなく見られる。
【0023】実施例4 木目調化粧シート 1.実施例1の3で得られたシートの裏面側にPVC半
硬質のグレー(無彩色で明度が7)の80μのシート
(隠蔽層1)と表面側にはPVCの半硬質透明シート6
0μ(透明層3)を3層ラミネートする。 2.次に転写用PETにハードコートされたフィルムを
表面側にラミネート(保護膜3B)してその熱により転
写された高光沢のグレーの染色木目調のものでもやはり
奥行きのあるシートを得た。
【0024】実施例5(図4乃至図6参照) 御影石調
化粧シート 1.PVC半硬質の100μの白いシート(隠蔽層1)
に御影石の似せたデザインよりグラビア製版された版で
印刷をする。1色目はメジューム:シルバー=45:5
5で反射する部分を形成(光反射性模様5、裏面側模
様)して、2色目はメジューム:ブラック:レッド:イ
エロー=95.1:0.1:1:3、3色目がメジュー
ム:ブラック:レッド:ブルー=92:1:2:5(裏
面不透明性模様)で石の機能を表現する。 2.次に1で得られたシートと60μのPVC半硬質透
明シート(透明フイルム2)をラミネートする。このと
き梨地調のエンボスで粗さ1〜2μのエンボスシートを
使用(粗面2A)してグラビア印刷が可能にしておく。 3.ラミネートされたシート(透明フイルム2)の上か
らテラゾーを撮影して階調豊かな版を反転したネガ調
(インキの転移する面積が多いという意味)の版で白:
レッド:イエロー:ブルー=97:1:1:1で印刷
(表面不透明性模様4、表面側模様)をする。 4.3で得られたシートの上に60μのPVC半硬質透
明シートをラミネート(透明層3)し梨地調で表面粗さ
が60μを最大とするエンボス(エンボス3C)をつけ
てマットに仕上げた。実施例5では、透明フィルムの両
面に印刷をしなくても断面の構成は変わらず、人工的に
造り出したテラゾーのように柄を同調させなくても同様
の効果が得られた。
【0025】
【発明の効果】本願請求項1、2又は3の発明による化
粧シートによれば、化粧シートの表面側から、不透明性
模様4の一部が裏面の光反射性模様5からの反射光によ
り浮き立ち、光反射性模様5がその反射特性から前に
出、該光反射性模様5の間から、奥まって、隠蔽層1又
は裏面不透明性模様6(及び・又は透明性模様7)が見
えることから、各模様による絵柄の位置に微妙な差がつ
き、透明フイルムの厚みに比例して表裏の模様による絵
柄の位置がずれ、微妙な凹凸感と絵柄の立体的な同調感
がえられる。
【0026】また、請求項5の発明では、その製造の過
程で、不透明性模様4と光反射性模様5は透明フイルム
2の表裏に形成されるところから、模様が表裏で良く同
調し繊細で微妙な表現が可能となり、製造も容易であ
る。
【0027】このように、本発明では、木目化粧シート
のように、木肌の照りと微妙に同調す凹凸感が要求され
る化粧シートに適応して優れた効果が得られる。また、
御影石調あるいは幾何学模様の化粧シートに適応しても
立体感と模様による絵柄の立体的な同調感が得られ優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る化粧シートの概略断面
図である。
【図2】同分解断面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る化粧シートの概略断
面図である。
【図5】同分解断面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係る化粧シートの
概略断面図である。
【図8】従来の化粧シートの概略断面図である。
【符号の説明】 1 隠蔽層、2 透明フイルム、3 透明層、4
表面不透明性模様、5 光反射性模様、6 裏
面不透明性模様、7 透明性模様。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明、着色透明及び半透明を含む実質的
    に透明なプラスチック層よりなる表面側の透明層と、透
    明、着色透明及び半透明を含む実質的に透明なプラスッ
    チックフイルムよりなる中間の透明フイルムと、裏面側
    の隠蔽層とを少なくとも具備し、これらが複合一体化さ
    れる化粧シートにおいて、 前記表面側の透明層と中間の透明フイルムの間には少な
    くとも不透明性模様を有する表面側模様が形成され、前
    記中間の透明フイルムと隠蔽層との間にはパール又は金
    属粉等の光反射性材料が混入された光反射性模様を少な
    くとも有する裏面側模様が形成され、 化粧シートの表面側から、前記表面側模様の間を通して
    前記裏面側模様と該裏面側模様の間に見える隠蔽層が透
    視されることを特徴とする化粧シート。
  2. 【請求項2】 透明、着色透明及び半透明を含む実質的
    に透明なプラスチック層よりなる表面側の透明層と、透
    明、着色透明及び半透明を含む実質的に透明なプラスッ
    チックフイルムよりなる中間の透明フイルムと、裏面側
    の隠蔽層とを少なくとも具備し、これらが複合一体化さ
    れる化粧シートにおいて、 前記表面側の透明層と中間の透明フイルムの間には少な
    くとも不透明性模様を有する表面側模様が形成され、前
    記中間の透明フイルムと隠蔽層との間にはパール又は金
    属粉等の光反射性材料が混入された光反射性模様を少な
    くとも有する裏面側模様が形成され、 前記裏面側模様は、少なくとも光反射性模様と不透明性
    模様との複合になり、前記表面不透明性模様の間の少な
    くとも一部からは、前記光反射性模様と裏面不透明性模
    様とが少なくとも透視されることを特徴とする化粧シー
    ト。
  3. 【請求項3】 透明、着色透明及び半透明を含む実質的
    に透明なプラスチック層よりなる表面側の透明層と、透
    明、着色透明及び半透明を含む実質的に透明なプラスッ
    チックフイルムよりなる中間の透明フイルムと、裏面側
    の隠蔽層とを少なくとも具備し、これらが複合一体化さ
    れる化粧シートにおいて、 前記表面側の透明層と中間の透明フイルムの間には少な
    くとも不透明性模様を有する表面側模様が形成され、前
    記中間の透明フイルムと隠蔽層との間にはパール又は金
    属粉等の光反射性材料が混入された光反射性模様を少な
    くとも有する裏面側模様が形成され、 前記裏面側模様は、少なくとも光反射性模様と着色透明
    及び半透明を含む実質的に透明な透明性模様の複合にな
    り、前記表面不透明性模様の間の少なくとも一部から
    は、前記光反射性模様と裏面透明性模様が少なくとも透
    視されることを特徴とする化粧シート。
  4. 【請求項4】 前記表面側の透明層は、その主体層の表
    面に主体層よりも高光沢の保護膜を形成した構成になる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の化粧シー
    ト。
  5. 【請求項5】 透明フイルムの表面に少なくとも不透明
    性模様を有する表面側模様を1回又は複数回の印刷によ
    り形成し、該透明フイルムの裏面には前記表面側模様の
    間から見えるように部分的な光反射性模様を少なくとも
    有する裏面側模様を1回又は複数回の印刷により形成
    し、その後、透明フイルムの表面に透明層を形成し、透
    明フイルムの裏面には隠蔽層を設けたことを特徴とする
    化粧シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明フイルムの表面に少なくとも不透明
    性模様を有する表面側模様を1回又は複数回の印刷によ
    り形成し、隠蔽層の表面に部分的な光反射性模様を少な
    くとも有しその間に隙間を有する裏面側模様を1回又は
    複数回の印刷により形成し、その後、透明フイルムの表
    面に透明層を形成し、透明フイルムの裏面に隠蔽層を被
    着したことを特徴とする化粧シートの製造方法。
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