JPH08255613A - 電気化学セル - Google Patents

電気化学セル

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JPH08255613A
JPH08255613A JP7330630A JP33063095A JPH08255613A JP H08255613 A JPH08255613 A JP H08255613A JP 7330630 A JP7330630 A JP 7330630A JP 33063095 A JP33063095 A JP 33063095A JP H08255613 A JPH08255613 A JP H08255613A
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JP
Japan
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alkali metal
metal halide
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active material
precursor
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Pending
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JP7330630A
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English (en)
Inventor
Hermann-Josef Steiner
ヘルマン−ヨセフ・シユタイナー
Arnold Van Zyl
アーノルド・フアン・ツイール
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PUROGURAMU 3 PATENT HOLDINGS
Programme 3 Patent Holdings
Original Assignee
PUROGURAMU 3 PATENT HOLDINGS
Programme 3 Patent Holdings
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/582Halogenides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/36Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34
    • H01M10/39Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34 working at high temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極活物質前駆体を製造する新規な方法を提
供する。 【解決手段】 遷移金属ハロゲン化物水性溶液をアルカ
リ金属水酸化物及び必要によっては無金属塩基と反応さ
せ、アルカリ金属ハロゲン化物を含む沈殿物を生成し;
前記アルカリ金属ハロゲン化物を含む沈殿物を残留液か
ら、可溶性反応生成物と不溶性反応生成物の比を調節す
る、または調節し得る程度に残留液を除去することによ
って分離し;必要によっては、前記沈殿物を洗浄し、そ
の中に含まれる可溶性反応生成物の含有量を調節し;必
要であれば、前記沈殿物の水分含有量を調節して成形に
適するようにし;前記沈殿物を乾燥し、アルカリ金属ハ
ロゲン化物の融点までの温度で還元し、2μm未満の平
均粒径を有する、遷移金属とアルカリ金属ハロゲン化物
との均密混合物を形成することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気化学セルに係わ
る。また本発明は、陽極活物質前駆体の製造方法、陽極
活物質前駆体、成形品の製造方法、成形品、及び電気化
学セル用の陽極前駆体に係わる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の態様に
よれば、陽極活物質前駆体を製造する方法であって、遷
移金属ハロゲン化物水性溶液をアルカリ金属水酸化物及
び必要によっては無金属塩基(metal−free
base)と反応させ、アルカリ金属ハロゲン化物を含
む沈殿物を生成し;前記アルカリ金属ハロゲン化物を含
む沈殿物を残留液から、可溶性反応生成物と不溶性反応
生成物の比を調節する、または調節し得る程度に残留液
を除去することによって分離し;必要によっては、前記
沈殿物を洗浄し、その中に含まれる可溶性反応生成物の
含有量を調節し;必要であれば、前記沈殿物の水分含有
量を調節して成形に適するようにし;前記沈殿物を乾燥
し、アルカリ金属ハロゲン化物の融点までの温度で還元
し、2μm未満の平均粒径を有する、遷移金属とアルカ
リ金属ハロゲン化物との均密混合物を形成することから
なる方法が提供される。
【0003】本発明の第2の態様によれば、本発明の第
1の態様に従って製造された陽極活物質前駆体が提供さ
れる。
【0004】本発明の第3の態様によれば、遷移金属ハ
ロゲン化物水溶液をアルカリ金属水酸化物及び必要によ
っては無金属塩基と反応させ、アルカリ金属ハロゲン化
物を含む沈殿物を生成し;前記アルカリ金属ハロゲン化
物を含む沈殿物を残留液から、可溶性反応生成物と不溶
性反応生成物の比を調節する、または調節し得る程度に
残留液を除去することによって分離し;必要によって
は、前記沈殿物を洗浄し、その中に含まれる可溶性反応
生成物の含有量を調節し;必要であれば、前記沈殿物の
水分含有量を調節して成形に適するようにし;前記沈殿
物を、電気化学セルのカソード室に配置するのに適した
形態に成形し;前記沈殿物を乾燥し、アルカリ金属ハロ
ゲン化物の融点までの温度で還元し、2μm未満の平均
粒径を有する、遷移金属とアルカリ金属ハロゲン化物と
の均密混合物を形成することからなる成形品を製造する
方法が提供される。
【0005】本発明の第4の態様によれば、本発明の第
3の態様に従う方法によって製造された成形品が提供さ
れる。
【0006】本発明の成形品は、後述のごとき電気化学
セルの陽極即ちカソード前駆体として使用するのに適し
ている。
【0007】本発明の第5の態様によれば、本発明の第
4の態様に従う成形品、または本発明の第2の態様に従
う陽極活物質前駆体を含む陽極前駆体が提供される。
【0008】カソード即ち陽極活物質前駆体は規定の形
状をもたず、規定の形状を有する陽極前駆体とは区別さ
れ、電気化学セルのハウジング内でカソードに与えられ
たスペースを占める。陽極即ちカソード前駆体は、最終
的なセルのカソードを形成すべく充電し得る。
【0009】本発明の6番目の態様によれば、アノード
及びカソードを有するセルハウジングを含む電気化学セ
ルであって、前記カソードが少なくとも最初は本発明の
第5の態様に従う陽極前駆体を含む電気化学セルが提供
される。
【0010】本発明セルは、溶融塩電解質を含むアルカ
リ金属/金属ハロゲン化物からなる再充電可能な電気化
学セルであって、前記溶融塩電解質が少なくとも1種の
前記アルカリ金属の塩からなる電気化学セルであり得
る。電解質はセル作動温度で溶融状態であり得、カソー
ド内のアルカリ金属はアルカリ金属合金で置き換えても
よい。特に、アルカリ金属がセル作動温度で溶融状態で
あるならば、セルは更に、液体アルカリ金属を溶融塩電
解質から分離する固体電解質セパレーターを含み、前記
固体電解質は前記アルカリ金属のイオンに対して、また
アルカリ金属合金の場合には少なくとも1種の前記アル
カリ金属のイオンに対してイオン伝導性である。
【0011】このようなセルは所謂ZEBRAセルに分
類され、ナトリウム金属のアノードと遷移金属塩化物、
例えば塩化鉄や塩化ニッケルを含むカソードとを備えて
いる。
【0012】一般に活物質前駆体は、充電することで実
施され得る化学的または電気化学的レドックス反応等に
よって処理または加工すると、セルまたはバッテリーの
電極の放電のために電気化学的に活性となる活物質を与
える化学化合物または化合物の混合物である。
【0013】かかる前駆体は、活物質自体には変換され
ないが、他の態様で機能性である成分、例えば金属伝導
経路を与えたり、活物質のための機械的支持体、por
ifier、エキスパンダー、電荷蓄積、ゲッター、及
び、電極の性能を高めるための当分野において公知の他
の添加剤を与える成分も含み得る。
【0014】少なくとも1種の遷移金属と、溶融塩電解
質の化学構造に入り込むことができるアルカリ金属ハロ
ゲン化物とを併用する、例えばニッケルまたは鉄と塩化
ナトリウムと併用し、且つアルミニウムのごとき還元剤
を含む、上記タイプのセルのための陽極活物質前駆体が
公知である。充電すると、前駆体混合物は金属ハロゲン
化物、即ち陽極活物質自体に変換され、還元剤がその場
でハロゲン化されて例えば塩化アルミニウムを形成し、
これが過剰な塩化ナトリウムと結合して塩化アルミニウ
ムナトリウム溶融電解質を形成すると共に、負極には当
量のアルカリ金属、例えばナトリウムが形成される。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記セルの陽
極活物質前駆体を製造する新規の方法を提供する。該方
法においては、使用するアルカリ金属水酸化物は、上述
のごとき電気化学セルにおいて使用されるときアルカリ
金属カチオンが溶融塩電解質の構造中に入り込めるよう
に選択する必要がある。
【0016】前駆体は、加熱したときに、還元ステップ
において還元条件を誘導し、及び/または還元雰囲気下
で導電性になるかもしくは導電性を維持する化合物を含
み得る。
【0017】従って本発明は、少なくとも1種のアルカ
リ金属ハロゲン化物と、電極の性能を高めるための当分
野において公知の任意の添加剤との均密混合物中の微細
金属粒子からなる、多孔度及び孔径分布が制御可能な電
極前駆体及び成形品を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様によれば、
前駆体の金属成分は、微細粒状の鉄及び/またはニッケ
ル、As、Sb及びBiからなる群から選択される最高
50mol%の少なくとも1種の元素、及び必要によっ
ては少量のアルミニウムからなる。微細アルカリ金属ハ
ロゲン化物は、少量のフッ化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム及び当分野において公知の他のドーパントを加えた塩
化ナトリウムからなる。As、Sb及びBiからアルミ
ニウム及びドーパントハロゲン化物までの、全ての添加
剤は沈殿ステップで既に存在していてもよいし、均密混
合物が生成されるならば成形前の任意のステップで個々
にまたは一緒に添加してもよい。
【0019】本発明の電極前駆体の好ましい用途は、ナ
トリウム/塩化ニッケルまたはナトリウム/塩化鉄バッ
テリーの放電または過放電状態の陽極を製造することで
ある。金属成分と金属ハロゲン化物成分との均密分散系
は、電気化学セルの高い反応速度、即ち高電力密度が実
現するように大きな反応表面と連続導電性マトリックス
とを与え得るように設計される。
【0020】このようなセルの陽極前駆体はこれまでは
一般的に、粒状形態の金属成分を粒状形態のアルカリ金
属ハロゲン化物と物理的に混合することにより調製され
た。金属成分の一次粒子の最小粒径は、微粉末金属の入
手可能性と自燃性によって制限された。
【0021】鉄の場合であれば、空気中で取り扱うと表
面の酸化によって金属は失活化または不動態化される
が、加工時にナトリウムハロゲン化物と接触させるとこ
れは一層早まる。失活化は、電荷受容の電気化学的性能
が劣化し、放電時の容量収率が低下を意味する。この種
のセルにおいては金属、例えば鉄は充電時に金属ハロゲ
ン化物に変換されることが理解される。このように空気
中では微粉末金属が不動態化することから、これまでは
還元環境で熱処理して金属表面の酸化物層を除去し、電
極の比抵抗を小さくすることが行われている。本発明の
活物質前駆体を製造する方法に類似の還元ステップが、
粉末金属から前駆体を形成するにも拘わらず従来の製法
にも必要となり得る。
【0022】本発明の活物質前駆体を製造するために
は、ナトリウム/塩化鉄セル及び/またはナトリウム/
塩化ニッケルセルの再利用処理から得られる遷移金属塩
化物溶液を使用し得る。
【0023】本発明の好ましい態様においては、遷移金
属塩、特に遷移金属塩化物FeCl3及びNiCl2の酸
性水溶液を最高2ステップの反応段階で中和し得る。
【0024】第1ステップにおいては、化学量論量まで
の水酸化ナトリウム水溶液を金属塩化物溶液に撹拌しな
がら添加し得る。水酸化ナトリウムの反応により懸濁液
中に塩化ナトリウムと、反応過程に従って金属オキシ水
酸化物及び/または水酸化物及び/またはオキシ塩化物
及び/またはヒドロキシ塩化物の沈殿物との混合物がで
きる。
【0025】水酸化ナトリウム対金属塩化物の比を化学
量論量以下に選択したならば、残留する金属塩化物アニ
オンを次のステップで、アンモニア水溶液または有機塩
基、例えばアルキルアンモニウム化合物を加えることに
より約pH7に中和し得る。最初の加水分解段階で形成
された金属水酸化物及び/またはオキシ塩化物及び/ま
たはヒドロキシ塩化物のほかに、加水分解生成物は、詳
細は後述する変性多孔質構造を得るための基礎を与える
溶解及び/または懸濁した塩化アンモニウムまたは有機
塩基塩化物によって富化される。即ちこの第2の沈殿ス
テップを実施すると生成物の多孔質構造を変性すること
ができる。
【0026】1つまたは2つの沈殿ステップのあとの液
体は程度の差こそあれ実質的に飽和アルカリ塩溶液であ
り、本発明は、残留する固体/液体残留物即ち「ケー
ク」の塩含有量が出来る限り所期の比に近付くように、
濾過、遠心または当分野において公知の他の機械的分離
手段によって溶液を除去することを含む。残留物の塩含
有量を更に低下させるために、分離後に水による任意の
洗浄ステップを行うこともできる。
【0027】上記作業の後、湿潤した粗生成物は均密混
合物中に遷移金属化合物とアルカリ金属ハロゲン化物と
を所期の比で含むが、それでも成形には適当でないこと
がある。その場合には混合物の含水量を適当な手段、例
えばニーダーまたはパグミルにおいて水分を蒸発させた
り加えたりすることにより調節し、適正なコンシステン
シーを得ねばならない場合もある。
【0028】本発明によれば、このように形成されたペ
ースト状または粉末状混合物を、電極として使用するの
に適した物体に成形する。材料の粘性に従い、成形には
押出、一軸プレス、または型内で焼結することによる圧
縮が含まれ得る。
【0029】適当な形状としては特に、粒子凝集体、顆
粒、ペレット及び圧縮体が挙げられる。圧縮体はシート
または押出物の形態の自立性のものでもよいし、導電性
マトリックスまたは集電体を含んでもよい。
【0030】成形処理に次いで、このように形成された
粉末またはペース状の成形品を、アルカリ金属塩混合物
または塩化ナトリウムの融点以下の温度で加熱及び還元
処理する。温度が上昇すると、まず物理的に結合してい
る水が失われ(乾燥)、次いで化学的に結合している水
が失われ(脱ヒドロキシル化)てから還元が起こること
が熱分析から判る。従って、加熱及び還元処理は有効と
見られるならば上記ステップに分割することができ、種
々の装置及び雰囲気をこの段階に使用し得ることが判
る。即ち、乾燥と脱水は空気流中で実施することがで
き、還元は還元雰囲気内で実施される。個々のステップ
の処理条件は混合物中に存在する化合物の特定の化学的
特性に従い、文献から得ることができる。
【0031】上記方法では水蒸気と、オキシ塩化物の含
有量に対応する少量の塩酸(HCl)とが生成されると
共に、任意の第2沈殿ステップからはアンモニアが誘導
され、これらのガスの放出によって得られる製品は多孔
質となる。還元後の成形品の多孔度は、上述したような
中和段階で形成された加水分解混合物の組成によって、
即ちアンモニアまたは有機塩基による第2の沈殿ステッ
プを追加することにより制御し得る。
【0032】還元は、水素雰囲気下で、金属がニッケル
である場合には約300℃に、また金属が鉄である場合
には約500℃に加熱することにより誘導し得る。還元
ステップ後の前駆体成形品は、塩化ナトリウム及び金属
並びに、必要によっては当分野において公知のドーパン
ト並びに、必要によっては優れた導電性を与える成分の
均密混合物でできた固体多孔質体からなる。
【0033】還元雰囲気下で塩化ナトリウムの融点以下
の温度に加熱したときに導電性材料のままであるかまた
は導電性材料となる成分を加えることは本発明の範囲内
である。この材料は、前駆体製造の還元ステップで形成
された金属と同じ金属であるか、遷移金属と、B、C、
N、Si及びPからなる群の少なくとも1種の非金属と
の耐火性硬質金属化合物であることが好ましい。導電性
成分は、例えば繊維網、延伸金属シート、集電器分野で
公知の同様の形状をとるような少なくとも部分的に連続
の集電体として機能するよう設計される場合は比較的小
さい表面積を有し得、予め組み込まれたまたはフルフリ
ルアルコールのごとき適当な化合物を熱分解することに
よりその場で生成される、伝導性強化添加剤として当分
野において公知の炭素粉末や炭素ファイバーの場合は比
較的大きい表面性を有し得る。その特性に従って、導電
性強化成分は沈殿の前もしくは間に、または混合物が乾
燥によって成形性を失う前に任意の他のステップで加え
ることができる。
【0034】
【実施例】以下、非限定的な実施例を参照して本発明を
非限定的に説明する。
【0035】実施例1:1molのFeCl3を含む量
の40重量%塩化鉄水溶液(Fluka,Buchs/
スイス)を沸騰させ、0.924molのNaOHを含
む量の50重量%水酸化ナトリウム溶液(Hoechs
t AG,Frankfurt(Main)/ドイツ)
を撹拌しながら滴下して加えた。溶液を25℃に冷却
し、2.076molのアンモニア水溶液を用いて中和
した。温度を5℃に下げてから、得られた褐色系のスラ
リーを液体窒素中に滴下した。形成された固体材料を液
体窒素から分離し、減圧下−30℃の温度で2日間乾燥
した。得られた凝集粒子を一軸プレスによって2.55
キロバールで圧縮した。酸素分圧2・10-22バールの
水素下で、610℃で1時間(500℃を超える温度で
1.5時間)焼結することにより、NH4Clを蒸発さ
せると共に酸化鉄を還元した。材料は自燃性ではなかっ
たが、これはNaCl中に鉄微粉末が分散した結果であ
ると考えられる。
【0036】化学的に生成されたFe/NaCl混合物
の電子顕微鏡写真から、市販の粉末の混合物と比較して
球形のFe(<1μm)及び立方体のNaCl粒子(<
2μm)の寸法がこの化学的調製経路によって著しく小
さくなったことが判った。かかる粉末混合物において、
鉄の粒径は典型的には5μm〜30μmである。
【0037】微細粉末混合物の充電容量を、カソードと
しては鉄/塩化ナトリウム混合物が、アノードとしては
アルミニウムプレートが使用されており、カソードとア
ノードは多孔質ガラス製ディスクで分離され、260℃
の溶融NaAlCl4中に浸漬されている電気化学セル
において試験した。カソード材料をNi−フェルト及び
Ni粉末(Inco W 201)と接触させ、0.4
Vと0.9Vの間で循環させ、アルミニウム基準電極に
対して測定した。ここで、横断面積1cm2及び厚さ2
mmのペレットに20mAの一定電流を印加した。ペレ
ットの理論的容量はNaClの含有量によって21.0
1mAhに制限された。測定された電荷は20.07m
Ahであった。導入されたNaClの95%以上が消費
され、これは45%の鉄がFeCl2に変換されたこと
に対応した。
【0038】実施例2:1molのNiCl2を含む4
0重量%塩化ニッケル水溶液(OMG Europe
GmbH,Duesseldorf,ドイツ)を、2m
olのNaOHを含む50重量%水酸化ナトリウム水溶
液(Hoechst AG,Frankfurt/ドイ
ツ)を用いて中和した。得られた緑色のスラリーはNi
(OH)2沈殿物とNaCl溶液とを含んでいた。次い
で、塩化ナトリウムの半分の量である1molのNaC
lを残りのケーキから濾別した。空気流中で300℃ま
でゆっくり温度を上昇させることにより、湿潤なケーキ
を乾燥及び水酸基除去、即ちNi(OH)2をNiOに
変換した。電子顕微鏡で測定するとNiO一次粒子の平
均粒径は0.2μmであった。最高500℃までの温度
で水素を用いて還元すると、ニッケルと塩化ナトリウム
が微細混合物として生成された。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記作業の後、湿潤した粗生成物は均密混
合物中に遷移金属化合物とアルカリ金属ハロゲン化物と
を所期の比で含むが、それでも成形には適当でないこと
がある。その場合には混合物の含水量を適当な手段、例
えばニーダーまたはパグミルにおいて水分を蒸発させ
低下させたり、水分を加えて増加させたりすることによ
り調節し、適正なコンシステンシーを得ねばならない場
合もある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】上記方法では水蒸気と、オキシ塩化物の含
有量に対応する少量の塩酸(HCl)とが生成されると
共に、任意の第2沈殿ステップからはアンモニアが誘導
され、これらのガスの放出によって得られる製品は多孔
質となる。還元後の成形品の多孔度は、上述したような
中和段階で形成された加水分解混合物の組成によって、
即ち例えばアンモニアまたは有機塩基による第2の沈殿
ステップを追加することにより制御し得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】還元雰囲気下で塩化ナトリウムの融点以下
の温度に加熱したときに導電性材料のままであるかまた
は導電性材料となる成分を加えることは本発明の範囲内
である。この材料は、前駆体製造の還元ステップで形成
された金属と同じ金属であるか、遷移金属と、B、C、
N、Si及びPからなる群の少なくとも1種の非金属と
の耐火性硬質金属化合物であることが好ましい。導電性
成分は、例えば繊維網、延伸金属シート、集電器分野で
公知の同様の形状をとるような少なくとも部分的に連続
の集電体として機能するよう設計される場合は比較的小
さい表面積を有し得、予め組み込まれたまたはフルフリ
ルアルコールのごとき適当な化合物を熱分解することに
よりその場で生成される、伝導性強化添加剤として当分
野において公知の炭素粉末や炭素ファイバーの場合は比
較的大きい表面性を有し得る。その特性に従って、導電
性強化成分は沈殿の前もしくは間に、または混合物が乾
燥によって成形性を失う前に任意の他のステップで加え
ることができる。本発明は、電子顕微鏡により測定した
1次粒子径が1μm未満である微粒子の形態の遷移金属
と、電子顕微鏡により測定した粒径が2μm未満である
塩化ナトリウムの微粒子との均密混合物を含む組成物も
含む。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極活物質前駆体を製造する方法であっ
    て、 遷移金属ハロゲン化物水性溶液をアルカリ金属水酸化物
    及び必要によっては無金属塩基と反応させ、アルカリ金
    属ハロゲン化物を含む沈殿物を生成し;前記アルカリ金
    属ハロゲン化物を含む沈殿物を残留液から、可溶性反応
    生成物と不溶性反応生成物の比を調節する、または調節
    し得る程度に残留液を除去することによって分離し;必
    要によっては、前記沈殿物を洗浄し、その中に含まれる
    可溶性反応生成物の含有量を調節し;必要であれば、前
    記沈殿物の水分含有量を調節して成形に適するように
    し;前記沈殿物を乾燥し、アルカリ金属ハロゲン化物の
    融点までの温度で還元し、2μm未満の平均粒径を有す
    る、遷移金属とアルカリ金属ハロゲン化物との均密混合
    物を形成することからなる方法。
  2. 【請求項2】 前記遷移金属が、鉄(Fe)、ニッケル
    (Ni)及びこれらの混合物からなる群から選択され、
    前記アルカリ金属がナトリウム(Na)であり、前記ハ
    ロゲン化物のハロゲンが塩素であり、前記溶液と水酸化
    物との反応が、化学量論量までの水酸化ナトリウム水溶
    液を前記遷移金属塩化物溶液に撹拌しながら添加し、残
    留する全ての金属塩化物アニオンを、アンモニア水溶液
    または有機塩基を加えることによってpH約7に中和す
    ることを含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記分離を機械的分離手段によって実施
    し、前記水分の調節が、それを行う場合には、ニーダー
    またはパグミルにおいて水を蒸発または添加することか
    らなる請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    方法によって製造された陽極活物質前駆体。
  5. 【請求項5】 該前駆体の金属成分が、微細粒状の、鉄
    及び/またはニッケル、As、Sb及びBiからなる群
    から選択される最高50mol%の少なくとも1種の元
    素、及び必要によっては少量のアルミニウムからなり、
    微細アルカリ金属ハロゲン化物が、フッ化ナトリウム及
    び/または臭化ナトリウムを少量加えた塩化ナトリウム
    からなる請求項4に記載の前駆体。
  6. 【請求項6】 遷移金属ハロゲン化物水性溶液をアルカ
    リ金属水酸化物及び必要によっては無金属塩基と反応さ
    せ、アルカリ金属ハロゲン化物を含む沈殿物を生成し;
    前記アルカリ金属ハロゲン化物を含む沈殿物を残留液か
    ら、可溶性反応生成物と不溶性反応生成物の比を調節す
    る、または調節し得る程度に残留液を除去することによ
    って分離し;必要によっては、前記沈殿物を洗浄し、そ
    の中に含まれる可溶性反応生成物の含有量を調節し;必
    要であれば、前記沈殿物の水分含有量を調節して成形に
    適するようにし;前記沈殿物を、電気化学セルのカソー
    ド室に配置するのに適した形態に成形し;前記沈殿物を
    乾燥し、アルカリ金属ハロゲン化物の融点までの温度で
    還元し、2μm未満の平均粒径を有する、遷移金属とア
    ルカリ金属ハロゲン化物との均密混合物を形成すること
    からなる成形品を製造する方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法によって製造され
    た成形品。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の成形品、または請求項
    4または5に記載の陽極活物質前駆体を含む陽極前駆
    体。
  9. 【請求項9】 アノード及びカソードを有するセルハウ
    ジングを含む電気化学セルであって、前記カソードが少
    なくとも最初は請求項8に記載の陽極前駆体を含む電気
    化学セル。
  10. 【請求項10】 本明細書に記載及び例示された陽極活
    物質前駆体を製造する新規な方法。
  11. 【請求項11】 本明細書に記載及び例示された新規な
    陽極活物質前駆体。
  12. 【請求項12】 本明細書に記載及び例示された成形品
    を製造する新規な方法。
  13. 【請求項13】 本明細書に記載及び例示された新規な
    成形品。
  14. 【請求項14】 本明細書に記載及び例示された新規な
    電気化学セル。
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