JPH08253640A - 帯電防止性に優れた樹脂組成物 - Google Patents

帯電防止性に優れた樹脂組成物

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JPH08253640A
JPH08253640A JP5895295A JP5895295A JPH08253640A JP H08253640 A JPH08253640 A JP H08253640A JP 5895295 A JP5895295 A JP 5895295A JP 5895295 A JP5895295 A JP 5895295A JP H08253640 A JPH08253640 A JP H08253640A
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acid
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JP5895295A
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Nobumoto Kojima
伸元 小島
Hideo Amamiya
英夫 雨宮
Kozo Ichikawa
功三 市川
Kaoru Yoda
馨 依田
Shinji Okajima
信二 岡嶋
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 1〜96重量%のスチレン系重合体、1〜9
6重量%の(メタ)アクリル酸エステル系重合体及び3
〜20重量%のポリエ−テルエステルアミドの混合物1
00重量部に、スルホン酸塩0.4〜5重量部、アルキ
ル硫酸塩0.4〜5重量部又は(ポリ)エチレングリコ
ール0.05〜5重量部の群から選ばれる1種又は2種
以上の化合物を含有することを特徴とする帯電防止性に
優れた樹脂組成物。 【効果】透明性に優れた樹脂組成物が得られ、これらの
優れた特徴を生かした分野、例えば照明機器、家電製
品、OA機器などに用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は実用物性、透明性、耐衝
撃性及び帯電防止性に優れた樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスチレン系樹脂、例えばスチレン
重合体(PS樹脂等)、スチレン−アクリロニトリル共
重合体(AS樹脂)、アクリル系樹脂などの汎用樹脂は
透明性及び電気絶縁性に優れ、その特徴の故に照明器
具、家電製品、OA機器などに多く使用されている。一
方、これら電気絶縁性を必要としない分野においては、
摩擦、接触等によって容易に帯電し、塵埃を吸着して外
観を損ねるばかりか、IC等の静電破壊を引き起こすな
ど、電気絶縁性の良さが逆に欠点になっている。又、近
年磁気記録媒体の高密度化に伴い、記録媒体容器の帯電
による吸着のためのいわゆるドロップアウト現象を生じ
るので当該分野においては深刻な問題となっている。上
記問題を解決するため、従来、低分子量の界面活性剤で
ある帯電防止剤を前記汎用樹脂内部に練り込んだり、あ
るいは成形物表面に塗布したりして表面固有抵抗を低下
させて対応してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
スチレン系樹脂やアクリル系樹脂に帯電防止剤を練り込
んだ場合、樹脂表面に帯電防止剤が存在する間は帯電防
止効果が持続するが、樹脂表面を水洗したり布等で拭い
たりすることにより帯電防止剤が一担除去されると、樹
脂内部に存在する帯電防止剤が表面に滲出することが困
難であるので帯電防止性能を著しく低下する。更に所定
の帯電防止性能を達成させるためには比較的多量の帯電
防止剤の練り込みあるいは塗布が必要となり、成形物表
面のベタつきの原因となる。
【0004】かかる問題を解決するために永久的な帯電
防止性能を付与する方法としては、ポリオキシエチレン
鎖及びスルホン酸塩、カルボン酸塩あるいは第4級アン
モニウム塩を含有するビニル共重合体とアクリル系樹脂
を配合した特開昭55−36237号公報、特開昭63
−63739号公報、特定のポリエーテルアミドエラス
トマーと特定のグラフト重合体を配合してなる特開昭6
2−119256号公報、特定のポリエーテルアミドエ
ラストマー、グラフト(共)重合体及びカルボキシル基
を含有する変性ビニル系重合体を配合した特開昭62−
241945号公報が提案されているが、それぞれ市場
からの入手が困難である高分子化合物を使用するため、
製造コストが高くなる上、アクリル系樹脂の特徴である
透明性及び耐候性を損ねるなどの問題があり、本問題の
一日も早い解決が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題に鑑み鋭意研究した結果、スチレン系重合体、(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体、ポリエ−テルエステ
ルアミド、所望により特定のスチレン−アクリロニトリ
ル−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート系共重合
体、特定の界面活性剤及び特定の(ポリ)エチレングリ
コールを配合することにより、更にはスチレン系重合体
と(メタ)アクリル酸エステル系重合体、所望によりス
チレン−アクリロニトリル−ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート系共重合体を配合したときに得られる
混合物とポリエーテルエステルアミドとの屈折率の差を
0.02以下にすることによって、透明性と耐衝撃性を
有する帯電防止性に優れた樹脂組成物が得られることを
見出した。
【0006】即ち、本発明の第1の発明は、 A.1〜96重量%のスチレン系重合体、 B.1〜96重量%の(メタ)アクリル酸エステル系重
合体、 C.3〜20重量%のポリエ−テルエステルアミド、の
混合物100重量部に、下記成分D、E又はFの群から
選ばれる1種又は2種以上の化合物を含有することを特
徴とする帯電防止性に優れた樹脂組成物に関するもので
ある。 D.式2
【0007】
【化2】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子または炭素原
子数12以下のアルキル基を示し、XはNa、Li及び
Kからなる群から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ
金属原子を表す)で示されるスルホン酸塩0.4〜5重
量部。 E.一般式 R3 −OSO3 M (式中、R3 は炭素原子数8〜20のアルキル基を示
し、MはK、Na及びNH4 からなる群から選ばれた1
種又は2種以上のアルカリ金属又はイオンを示す)で表
されるアルキル硫酸塩0.4〜5重量部。 F.重量平均分子量が62〜1200の(ポリ)エチレ
ングリコール0.05〜5重量部。
【0008】本発明の第2の発明は、前記成分AとBと
Cとの合計100重量部当り0.1〜20重量部の成分
Gのスチレン−アクリロニトリル−ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート系共重合体を配合することを特徴
とする帯電防止性に優れた樹脂組成物に関するものであ
る。更には本発明には、成分A及びB、必要に応じて成
分Fの混合物の屈折率と成分Cの屈折率の差を0.02
以下にすることによって、透明性と耐衝撃性を有する帯
電防止性に優れた樹脂組成物に関することも含まれる。
【0009】本発明で成分Aとして用いるスチレン系重
合体には、スチレン系単量体からなる単独重合体、共重
合体、あるいは所望により他の単量体との共重合体が含
まれる。スチレン系単量体としてはスチレン、α−メチ
ルスチレン、α−エチルスチレンのような側鎖アルキル
置換スチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレンの
ようなアルキル置換スチレン、モノクロルスチレン、ジ
クロルスチレン、トリブロモスチレン、テトラブロムス
チレン等のハロゲン化スチレン等が挙げられ、特に好ま
しくはスチレン及びα−メチルスチレンである。スチレ
ン系重合体には、かかるスチレン系単量体の少なくとも
一種が用いられる。また所望に応じてアクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリル、フマロニトリル等のアクリ
ロニトリル系単量体、マレイミド、N−フェニルマレイ
ミド等のマレイミド系単量体、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル等のアクリル酸エステル系単量体、マレ
イン酸、無水マレイン酸等のマレイン酸系単量体等を前
記スチレン系単量体と共重合させてもよい。
【0010】また、衝撃強度改良のため、前記スチレン
系重合体はゴム質重合体の存在下に重合させることでゴ
ムがグラフトされたグラフト重合体とすることも可能で
あり、ゴム質重合体としては、スチレン−ブタジエン共
重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エチ
レン−プロピレン−ジエン共重合体、ブタジエン−アク
リル酸エステル共重合体等が挙げられる。スチレン系重
合体は塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の
方法によって得られる。スチレン系重合体の含有量は、
1〜96重量%であり、好ましくは20〜80重量%で
あり、さらに好ましくは30〜70重量%である。
【0011】本発明で成分Bとして用いる(メタ)アク
リル酸エステル系重合体は(メタ)アクリル酸エステル
系単量体の単独重合体、共重合体、又は所望により他の
単量体との共重合体である。(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体としては、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタク
リレートのようなアルキルメタクリレート、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレートのようなアルキルアクリレート
等が挙げられ、特に好ましくはメチルメタクリレートで
ある。
【0012】(メタ)アクリル酸エステル系重合体に
は、かかる(メタ)アクリル酸エステル系単量体の少な
くとも一種が用いられる。また、所望に応じてスチレ
ン、アクリロニトリル、マレイミド、アクリル酸、メタ
クリル酸、無水マレイン酸等の単量体も前記(メタ)ア
クリル酸エステル系単量体と併用して共重合させてもよ
い。(メタ)アクリル酸エステル系重合体の含有量は1
〜96重量%であり、好ましくは20〜80重量%であ
り、さらに好ましくは30〜70重量%である。
【0013】本発明で成分Cとして用いるポリエーテル
エステルアミドは特に限定されないが、(1)両末端に
カルボキシル基を有するポリアミド、と(2)ポリ(オ
キシアルキレン)グリコールとを(3)ジルコニウム有
機酸塩の存在下で反応させて得られたものが特に好まし
い。
【0014】本発明における成分(1)の両末端にカル
ボキシル基を有するポリアミドの原料であるアミド形成
性モノマーとしては、ラクタム、アミノカルボン酸、又
はジカルボン酸及びジアミンであり、両末端にカルボキ
シル基を有するポリアミドとしては、これらアミド形成
性モノマー単独の開環重合体や重縮合体、また、該アミ
ド形成性モノマーの2種以上を同時に反応させた重合体
であってもよい。また、重合反応は溶媒を用いなくても
よいが、各種溶媒を用いることもできる。特に、溶媒と
して炭素数4〜20のジカルボン酸成分の存在下で重合
反応を行うのが好ましく、このため、該アミド形成性モ
ノマー1種若しくは2種以上と、溶媒としての炭素数4
〜20のジカルボン酸との重合反応体が存在してもよ
い。
【0015】ラクタムとしては、カプロラクタム、エナ
ントラクタム、ドデカラクタム、ウンデカノラクタム等
が好ましく、アミノカルボン酸としてはω−アミノカプ
ロン酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル
酸、ω−アミノペルゴン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸等が好ましく、ジカルボン
酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、セパシン酸、
ウンデカシジ酸、ドデカンジ酸、イソフタル酸、ジアミ
ンとしては、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレン
ジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジア
ミン等が好ましい。これらのうち特に好ましいものはカ
プロラクタム、12−アミノドデカン酸及びアジピン酸
−ヘキサメチレンジアミンであり、特に好ましいもの
は、透明性向上の面からカプロラクタムである。溶媒と
しての炭素数4〜20のジカルボン酸としては、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン
酸、アゼライン酸、セパシン酸、ウンデカンジ酸、ドデ
カンジ酸などの脂肪族ジカルボン酸や、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸など
の芳香族ジカルボン酸や、1、4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ジシクロヘキシル−4、4’−ジカルボン酸
などの脂肪族ジカルボン酸などが挙げられ、これらのう
ち好ましいものは脂肪族モノカルボン酸であり、特に好
ましいものは透明性向上の面からアジピン酸である。
(1)は無溶媒下、又は溶媒存在下、好ましくは溶媒と
して炭素数4〜20のジカルボン酸成分存在下で上記ア
ミド形成性モノマーを常法により開環重合あるいは重縮
合させることにより得られる。また、(1)の重量平均
分子量は300〜10000、好ましくは500〜50
00である。
【0016】本発明における成分(2)のポリ(オキシ
アルキレン)グリコールとしては、ポリオキシエチレン
グリコール、ポリ(1、2−および1、3−オキシプロ
ピレン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グ
リコール、ポリ(オキシヘキサメチレン)グリコール、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック
又はランダム共重合体、ビスフェノール類のアルキレン
オキサイド重付加物などが挙げられ、好ましいものはポ
リオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ビス
フェノール類及び/又はジフェニルチオエーテル類のア
ルキレンオキサイドの重付加物であり、特に好ましいも
のは、スチレン系重合体と(メタ)アクリル酸エステル
系重合体との相溶性の向上、及び耐衝撃性の面から、ビ
スフェノールA及び/又は4、4’−ジヒドロキシジフ
ェニルチオエーテルのエチレンオキサイド重付加物であ
る。
【0017】(2)の数平均分子量は通常300〜30
00、好ましくは700〜2000である。数平均分子
量が300未満ではスチレン系重合体、アクリル酸エス
テル系重合体及び所望によりスチレン−アクリロニトリ
ル−ヒドロキシアルキルアクリレート系共重合体及び/
又はスチレン−アクリロニトリル−ヒドロキシアルキル
メタクリレート系共重合体に練り込んだ際の耐衝撃性が
劣り、3000を越えると当該樹脂との相溶性が低下し
たり、帯電防止性が不十分となるので好ましくない。
(2)は、上記(1)と該(2)の合計重量に基づいて
5〜90重量%の範囲で用いられる。5重量%未満では
樹脂の帯電防止性が劣り、90重量%を越えると樹脂の
耐衝撃性が低下するので好ましくない。
【0018】本発明における(3)ジルコニウム有機酸
塩としては、ジルコニウムと有機酸との完全塩、不完全
塩及び酸化ジルコニウム及び/又は水酸化ジルコニウム
と有機酸との錯塩が挙げられる。(3)の有機酸塩とし
てはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロ
ン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸、シクロヘキサンカルボン酸、フェニル酢酸、安
息香酸、サリチル酸などのモノカルボン酸の塩、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マ
レイン酸、フマル酸、フタル酸、クロトン酸などのジカ
ルボン酸の塩が挙げられ、これらのうち好ましいものは
炭素数1〜8の脂肪族モノカルボン酸の塩であり、特に
好ましいものは、帯電防止性能の面から、酢酸塩及びプ
ロピオン酸塩である。以上(3)と例示したものは2種
以上を併用してもよい。本発明における(3)の量は
(1)と(2)との合計量に基づいて通常0.01〜1
0重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。含有
量が0.01未満では、練り込んだ際の帯電防止性が劣
り、10重量部を越えると反応物がゲル化しやすくなる
ので好ましくない。
【0019】本発明で成分Cとして用いるポリエーテル
エステルアミドの重合方法は特に限定されず、例えばア
ミド形成ポリマーおよびジカルボン酸を反応させて
(1)を形成せしめ、これに(2)と(3)を加えて高
温、減圧下で重合反応させる方法である。このポリエー
テルエステルアミドの含有量は、3〜20重量%である
ことが必要である。この量が3重量部未満では充分な帯
電防止性が得られず、20重量部を越える場合、剛性が
低下し好ましくない。この成分A、成分B、成分C及び
所望により成分Gからなる樹脂組成物より成形される成
形品が透明性を示すためには、接触液としてα−クロロ
ナフタリンを用いて23℃にてアッベ屈折計で測定し
た、成分A及びBの混合物の屈折率、或いは成分A,B
及びGの混合物の屈折率と成分Cの屈折率の差が0.0
2以下が好ましく、0.01以下がより好ましい。
【0020】本発明で成分Gとして用いるスチレン−ア
クリロニトリル−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート系共重合体は、スチレン単量体、アクリロニトリル
単量体、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量
体との共重合体である。スチレン系単量体としてはスチ
レン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレンのよう
な側鎖アルキル置換スチレン、ビニルトルエン、p−メ
チルスチレンのような該アルキル置換スチレン、モノク
ロルスチレン、ジクロルスチレン、トリブロモスチレ
ン、テトラブロムスチレン等のハロゲン化スチレン等が
挙げられ、特に好ましくはスチレン及びα−メチルスチ
レンである。スチレン−アクリロニトリル−ヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレート系共重合体には、かかる
スチレン系単量体の少なくとも一種が用いられる。アク
リロニトリル単量体としてはアクリロニトリル、メタア
クリロニトリル、フマロニトリル等が挙げられ、特に好
ましくはアクリロニトリルである。ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート単量体としては、ヒドロキシメチ
ルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレ
ート、ヒドロキシブチルメタクリレート等が挙げられ、
特に好ましくはヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレートである。また、所望に応じて
マレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系
単量体、アクリル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル
酸メチル等のアクリル酸エステル系単量体、マレイン
酸、無水マレイン酸等のマレイン酸系単量体等も前記ス
チレン系単量体、アクリロニトリル系単量体、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート単量体をスチレン−ア
クリロニトリル−ヒドロキシアルキルメタクリレート単
量体と併用して共重合できる。
【0021】スチレン単量体、アクリロニトリル単量
体、及びヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート単量
体の組成比は特に限定されるものではないが、機械的強
度や透明性の観点から、スチレン単量体/アクリロニト
リル単量体/ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
比は20〜80/10〜40/10〜40(重量比)が
好ましい。
【0022】成分Gの含有量は成分A、B及びCの合計
100重量部当り0.1〜20重量部であり、好ましく
は0.1〜10重量部であり、さらに好ましくは0.5
〜8重量部である。成分Gが0.1重量部未満の場合
は、スチレン系重合体及び(メタ)アクリル酸エステル
系重合体とポリエーテルエステルアミドとの相溶性が劣
り、機械的強度が低下する。一方、含有量が20重量部
を越える場合には、屈折率の差を0.02以下に合わせ
ることが困難となり、透明性の低下をまねく。
【0023】本発明においては、成分D,E又はFを用
いるが、これらは、成分D、E又はFから選ばれる1種
を用いることだけでなく、2種を併用することができ
る。本発明で成分Dとして用いる化合物は、式3記載
の、
【0024】
【化3】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子または炭素原
子数12以下のアルキル基を示し、XはNa、Li及び
Kからなる群から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ
金属原子を表す)で示されるスルホン酸塩である。
【0025】スルホン酸塩としてはベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、イソプロピル
ベンゼン、n−ブチルベンゼン、イソブチルベンゼン、
sec−ブチルベンゼン、t−ブチルベンゼン、ペンチ
ルベンゼン、ドデシルベンゼン、キシレン、エチルトル
エン、シメン、t−ブチルトルエン、ジエチルベンゼン
の各スルホン酸のアルカリ金属塩を例示することができ
る。アルカリ金属塩としてはNa、Li及びKからなる
群から任意に選ぶことができる。上記スルホン酸ナトリ
ウムが帯電防止性の点から最も好ましい。
【0026】成分Dを単独で使用する場合の成分Dの含
有量は、成分A、B及びCの合計100重量部当り、
0.4〜5重量部が好ましく、さらに好ましくは0.7
〜4重量部である。成分Dが0.4重量部未満である場
合には、帯電防止性が不充分であり、一方、5重量部を
越えると、該樹脂組成物が押出機、成形機等で熱履歴を
受けると変色したり、成形物表面にシルバーを発生した
り、強度とりわけ耐衝撃強度が低下するので好ましくな
い。
【0027】本発明で成分Eとして用いる一般式:R3
−OSO3 M(式中、R3 は炭素原子数8〜20のアル
キル基を示し、MはK、Na及びNH4 からなる群から
選ばれた1種又は2種以上のアルカリ金属又はイオンを
示す)で表されるアルキル硫酸塩は、炭素原子数8〜2
0のアルキル基を有するK、Na、NH4 の各硫酸塩で
あり、代表的にオクチル硫酸ナトリウム、エチルヘキシ
ル硫酸ナトリウム、ウンデシル硫酸ナトリウム、ドデシ
ル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸カリウム、ドデシル硫
酸アンモニウムの各硫酸塩を例示することができる。前
記硫酸塩は単独もしくは2種以上を混合して用いること
ができる。
【0028】成分Eを単独で使用する場合の成分Eの含
有量は、成分A、B及びCの合計100重量部当り、
0.4〜5重量部が好ましく、さらに好ましくは0.7
〜4重量部である。成分Eが0.4重量部未満である場
合には、帯電防止性が不充分であり、一方、5重量部を
越えると、該樹脂組成物が押出機、成形機等で熱履歴を
受けると変色したり、成形物表面にシルバーを発生した
り、強度とりわけ耐衝撃強度が低下するので好ましくな
い。
【0029】本発明で成分Fとして用いる(ポリ)エチ
レングリコールは平均分子量が62〜1200のもので
あり、その例としてエチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール並びに重量平均分子
量が200、300、400、600、1000である
低分子量のポリエチレングリコールを挙げることができ
る。これらの(ポリ)エチレングリコールは単独で、も
しくは2種以上を混合して用いることができる。平均分
子量が前記範囲を越えると帯電防止性は不充分になるの
で好ましくない。
【0030】成分Fを単独で使用する場合の成分Fの含
有量は、成分A、B及びCの合計100重量部当り、
0.05〜5重量部が好ましく、さらに好ましくは0.
3〜2重量部である。成分Fが0.05重量部未満であ
る場合には、帯電防止性が不充分であり、一方、5重量
部を越える場合には、耐熱性が低下するため好ましくな
い。また、成分DとEとを併用する場合には、DとEの
合計量が0.4〜5重量部、好ましくは、0.7〜4重
量部である。合計量が0.4重量部未満である場合に
は、帯電防止性が不充分であり、一方、5重量部を越え
ると、該樹脂組成物が押出機、成形機等で熱履歴を受け
ると変色したり、成形物表面にシルバーを発生したり、
強度とりわけ耐衝撃強度が低下するので好ましくない。
また、成分DとF、EとFとの組み合わせにする場合に
は、それぞれ単独で使用する場合の含有量の範囲にある
必要がある。
【0031】本発明の樹脂組成物の製造方法としては特
に制限がないが、例えば、本発明の構成成分である特定
のスチレン系重合体、特定の(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体、ポリエーテルエステルアミド、所望に用い
るスチレン−アクリロニトリル−ヒドロキシアルキルア
クリレート系共重合体及び/又はスチレン−アクリロニ
トリル−ヒドロキシメタクリレート、所望により用いる
スルホン酸塩又はアルキル硫酸塩及び所望により用いる
エチレングリコールまたは低分子量のポリエチレングリ
コールを単軸押出機、バンバリーミキサーの如き混合機
で溶融、混合するような方法で製造される。
【0032】本発明の樹脂組成物に、さらにカチオン
系、アニオン系、非イオン系の帯電防止剤を含有させて
帯電防止性を一層向上させることもできる。又、通常の
可塑剤、離型剤、耐光剤、酸化防止剤、難燃剤、着色
剤、安定剤等の添加剤の併用は本発明の効果を何ら妨げ
るものではない。
【0033】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例により具体的
に説明する。実施例及び比較例において下記のものを用
いた。スチレン系重合体として三井東圧化学社製「ライ
タックA120PC」を使用した。(メタ)アクリル酸
エステル系重合体としてクラレ社製「パラペットHR」
及び/又は「パラペットGF」を使用した。ポリエーテ
ルエステルアミドとして三洋化成工業社製「ペレスタッ
ト7350B」(d=1.53)を使用した。スチレン
−アクリロニトリル−ヒドロキシアルキルメタクリレー
ト系共重合体として「アルコライザーAB」を使用し
た。スルホン酸塩として日本油脂社製「ニューレックス
パウダーF」(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム)を使用した。アルキル硫酸塩として関東化学社製
「n−ドデシル硫酸ナトリウム(一級)」を使用した。
エチレングリコールとして三井東圧化学社製のものを使
用し、ポリエチレングリコールとして以下の平均分子量
のものを使用した。 200:日本油脂社製「PEG200」 1000:日本油脂社製「PEG1000」 3000:日本油脂社製「PEG4000」
【0034】樹脂組成物については、次の方法によって
試験した。 1)表面固有抵抗値:射出成形(シリンダー温度220
℃、金型温度40℃)により4cm×4cm×2mm厚
さの板にして、以下の各条件下でHIRESTA−IP
(三菱油化製)を使用した。 (1)成形直後:23℃、50%RHの条件にて24時
間状態調整した後測定した。 (2)150日放置後:23℃、50%RHで150日
放置した後、蒸留水で十分洗浄後、表面の水分を除去
し、23℃、50%RHの条件にて24時間状態調整し
た後測定した。 2)曲げ弾性率:ASTM D−790に準拠して測定
した。 3)アイゾット衝撃強さ(ノッチ付):ASTM D−
256に準拠して常温にて測定した。 4)ビカット軟化温度:ASTM D−1525に準拠
して測定した。 5)全光線透過率(HAZE):射出成形(シリンダー
温度220℃、金型温度50℃)により5cm×5cm
×3mm厚さの板にして、全光線透過率を東京電色社製
のヘーズメーター(TC−HIII型)を用いた。 6)成形品の外観:射出成形機内(シリンダー温度24
0℃)で3分間滞留後、4cm×4cm×2mm厚さの
板に成形し、表面の変色、シルバーの発生程度を観察し
た。 7)屈折率:JIS K−7105に準拠して測定し
た。各成分について射出成形(シリンダー温度220
℃、金型温度50℃)により、50×50×3mmの板
を作成して、切削にて10×20×3mmの試験片とし
た。接触液としてα−クロロナフタリンを用いて23℃
にてアッベ屈折計にて測定した。
【0035】実施例1 スチレン系樹脂(三井東圧化学社製「ライタックA12
0PC」)54重量部、(メタ)アクリル酸エステル系
重合体(クラレ社製「パラペットHR」)36重量部、
ポリエーテルエステルアミド(三洋化成工業社製「ペレ
スタット7350B」)10重量部、及びスルホン酸塩
(日本油脂社製「ニューレックスパウダーF」)2重量
部をタンブラーで15分間ブレンドし、ブレンド後、二
軸押出機(中谷社製「AS−30」)で溶融、混合し、
ペレット化してサンプルに供した。本サンプルについて
は、80℃で3時間乾燥した後、前記の方法で表面固有
抵抗値、曲げ弾性率、アイソット衝撃強さ、ビカット軟
化温度、全光線透過率及び成形品の外観を測定及び観察
した。その結果を表1に示す。
【0036】実施例2 実施例1において、スルホン酸塩にかえて、アルキル硫
酸塩(関東化学社製「n−ドデシル硫酸ナトリウム」)
2重量部を加えた以外は実施例1と同様にして樹脂組成
物を得、評価を行った。その結果を表1に示す。
【0037】実施例3 実施例1において、スルホン酸塩にかえて、ポリエチレ
ングリコール(日本油脂製「PEG200」)2重量部
を加えた以外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、
評価を行った。その結果を表1に示す。
【0038】実施例4 実施例1において、スチレン−アクリロニトリル−ヒド
ロキシアルキルメタクリレート系共重合体(「アルコラ
イザーAB」明成化成社製)10重量部を加えた以外は
実施例1と同様にして樹脂組成物を得、評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0039】実施例5 実施例2において、スチレン−アクリロニトリル−ヒド
ロキシアルキルメタクリレート系共重合体(「アルコラ
イザーAB」明成化成社製)10重量部を加えた以外は
実施例2と同様にして樹脂組成物を得、評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0040】実施例6 実施例3において、スチレン−アクリロニトリル−ヒド
ロキシアルキルメタクリレート系共重合体(「アルコラ
イザーAB」明成化成社製)10重量部を加えた以外は
実施例3と同様にして樹脂組成物を得、評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0041】実施例7 実施例1において、スチレン−アクリロニトリル−ヒド
ロキシアルキルメタクリレート系共重合体10重量部及
びポリエチレングリコール(日本油脂製「PEG20
0」)2重量部を加えた以外は実施例1と同様にして樹
脂組成物を得、評価を行った。その結果を表1に示す。
【0042】実施例8 実施例2において、スチレン−アクリロニトリル−ヒド
ロキシアルキルメタクリレート系共重合体10重量部及
びポリエチレングリコール(日本油脂製「PEG20
0」)2重量部を加えた以外は実施例2と同様にして樹
脂組成物を得、評価を行った。その結果を表1に示す。
【0043】比較例1 スチレン系樹脂(三井東圧化学社製「ライタックA12
0PC」)58.8重量部、(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体(クラレ社製「パラペットHR」)31.2
重量部、ポリエーテルエステルアミド(三洋化成工業社
製「ペレスタット7350B」)2重量部に変更した以
外は実施例1と同様にして樹脂組成物を得、評価を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0044】比較例2 スチレン系樹脂(三井東圧化学社製「ライタックA12
0PC」)42重量部、(メタ)アクリル酸エステル系
重合体(クラレ社製「パラペットHR」)28重量部、
ポリエーテルエステルアミド(三洋化成工業社製「ペレ
スタット7350B」)30重量部に変更した以外は実
施例1と同様にして樹脂組成物を得、評価を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0045】比較例3 スチレン系樹脂(三井東圧化学社製「ライタックA12
0PC」)90重量部、ポリエーテルエステルアミド
(三洋化成工業社製「ペレスタット7350B」)10
重量部に変更した以外は実施例1同様にして樹脂組成物
を得、評価を行った。その結果を表2に示す。
【0046】比較例4 (メタ)アルキル酸エステル系重合体90重量部、ポリ
エーテルエステルアミド10重量部に変更した以外は実
施例1と同様にして、樹脂組成物を得、評価を行った。
その結果を表2に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】表1、2に示された結果からも明らかな
ように、本発明の樹脂組成物は、透明性、耐衝撃性及び
帯電防止性に優れ、かつ実用物性が改良されたものであ
り、これらの優れた特徴を生かした分野、例えば照明機
器、家電製品、OA機器などに用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/16 108 C09K 3/16 108D //(C08L 25/04 77:12 23:04) (72)発明者 依田 馨 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 岡嶋 信二 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.1〜96重量%のスチレン系重合
    体、 B.1〜96重量%の(メタ)アクリル酸エステル系重
    合体、 C.帯電防止剤としての3〜20重量%のポリエ−テル
    エステルアミドの混合物100重量部に、下記成分D、
    E又はFの群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を
    含有することを特徴とする帯電防止性に優れた樹脂組成
    物。 D.式1 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子または炭素原
    子数12以下のアルキル基を示し、XはNa、Li及び
    Kからなる群から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ
    金属原子を表す)で示されるスルホン酸塩0.4〜5重
    量部 E.一般式 R3 −OSO3 M (式中、R3 は炭素原子数8〜20のアルキル基を示
    し、MはK、Na及びNH4 からなる群から選ばれた1
    種又は2種以上のアルカリ金属又はイオンを示す)で表
    されるアルキル硫酸塩0.4〜5重量部 F.重量平均分子量が62〜1200の(ポリ)エチレ
    ングリコール0.05〜5重量部
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物にさらに下記
    の成分Gを含有してなる帯電防止性に優れた樹脂組成
    物。 G.成分A、B及びCの合計100重量部当り0.1〜
    20重量部のスチレン−アクリロニトリル−ヒドロキシ
    アルキル(メタ)アクリレート系共重合体。
  3. 【請求項3】 成分A及びBの混合物の屈折率と成分C
    の屈折率の差が0.02以下である請求項1記載の樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 成分A、B及びGの混合物の屈折率と成
    分Cの屈折率の差が0.02以下である請求項2記載の
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 成分Cのポリエーテルエステルアミドが
    (1)両末端にカルボキシル基を有するポリアミドと
    (2)ポリ(オキシアルキレン)グリコールとを、
    (3)ジルコニウム有機酸塩の存在下で反応させて得ら
    れるものである請求項1記載の帯電防止剤。
  6. 【請求項6】 成分Cのポリエーテルエステルアミドの
    (1)両末端にカルボキシル基を有するポリアミドがカ
    プロラクタムとアジピン酸との反応生成物で、(2)ポ
    リ(オキシアルキレン)グリコールがビスフェノールA
    及び/又は4、4’−ジヒドロキシジフェニルチオエー
    テルのエチレンオキサイド重付加物で、(3)ジルコニ
    ウム有機酸塩がジルコニウム酢酸塩及び/又はジルコニ
    ウムプロピオン酸塩であることを特徴とする請求項5記
    載の帯電防止剤。
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