JPH08252142A - シートのリクライニング装置 - Google Patents

シートのリクライニング装置

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JPH08252142A
JPH08252142A JP8457395A JP8457395A JPH08252142A JP H08252142 A JPH08252142 A JP H08252142A JP 8457395 A JP8457395 A JP 8457395A JP 8457395 A JP8457395 A JP 8457395A JP H08252142 A JPH08252142 A JP H08252142A
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JP
Japan
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plate
connecting pin
lock
base plate
reclining device
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JP8457395A
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Inventor
Akira Nemoto
晃 根本
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連結ピン自体の剛性を増加させることなく、
リクライニング装置に高いロック強度を確保する。 【構成】 連結ピン32が、各側面に延出端32a、32b をそ
れぞれ延出させて、ロックプレート28に設けられてい
る。そして、連結ピン32での長孔状のガイド孔34の挿通
のもとで、ロックギヤ22、ロックプレート28間が連動可
能に連結されるとともに、円弧状の一対の長孔40、41 へ
の延出端32a、32b の挿通によって、連結ピンが、ベース
プレート12、カバープレート38間に架設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートクッションに
対する、シートバックの傾斜角度(リクライニング角
度)を任意に調整、設定可能とするシートのリクライニ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートバックをシートクッシ
ョンに対して前後方向に揺動可能に支持し、シートバッ
クの揺動のもとで、シートクッションに対するシートバ
ックの傾斜角度(リクライニング角度)を任意に調整、
設定可能とするシートのリクライニング装置が、自動車
その他の種々のシートに提供されている。
【0003】リクライニング装置は、たとえば、シート
クッションサイドに固定されるベースプレートと、シー
トバックサイドに固定されるアームプレートとを具備し
て構成され、アームプレートが、ベースプレートに対し
て揺動可能に、ヒンジを介して連結、支持されている。
【0004】この種のリクライニング装置は、通常、ベ
ースプレートに対するアームプレートの揺動を任意に規
制可能に構成されている。このような、ベースプレート
に対するアームプレートの揺動規制は、たとえば、アー
ムプレートに形成された歯部と、ロックばね(偏倚手
段)の偏倚力のもとで歯部に噛合可能なロックギヤとの
組み合わせによって行われ、操作レバーによる歯部、ロ
ックギヤ間の噛合解除操作により、アームプレートの揺
動規制が解除可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6に示す
ように、公知のリクライニング装置210 においては、た
とえば、ベースプレート212 に枢着されてアームプレー
ト214 の歯部220 に噛合されるロックギヤ222 が、連結
ピン232 を有して形成され、対応する長孔状のガイド孔
234 への連結ピンの遊挿によって、ロックギヤが、操作
レバーにより回動するロックプレート228 に対して、連
動可能に連結されている。
【0006】このようなリクライニング装置において
は、通常、ロックギヤ222 が、偏倚力による回動のもと
で、アームプレートの歯部220 に下方から噛合(ロッ
ク)されているため、前後方向への負荷がアームプレー
ト214 に作用すると、アームプレートが対応する方向に
揺動しようとして、ロックギヤ222 をロック位置から逃
がす方向、つまりは下方に押圧する。
【0007】通常時においては、着座者の上体からの荷
重が、負荷としてアームプレート214 に作用するにすぎ
ないため、その負荷はさほど大きくなく、ロックギヤ22
2 のロック状態が、連結ピン232 による支持のもとで、
十分に維持されている。
【0008】しかしながら、公知の構成においては、図
示のように、ロックギヤ222 が、連結ピン232 の、いわ
ゆる片持ちのもとで、ロックプレート228 に対して支持
されているにすぎないため、緊急時等で瞬間的に作用す
る過大な負荷が、アームプレートに作用すると、その過
大な負荷は、アームプレートから、図中に一点鎖線で示
すような曲げ方向の負荷として、連結ピンに大きく作用
する。
【0009】つまり、アームプレート214 への過大な負
荷の作用のもとでは、図6に一点鎖線で示すような連結
ピン232 の曲がりにより、ロックギヤ222 が、アームプ
レートの歯部220 に対してずれる虞れがあるため、連結
ピンの曲がりに起因するアームプレート、ロックギヤ間
のロック強度の低下が予想される。
【0010】そこで、公知の構成においては、径の増加
や材質の変更等によって、連結ピン自体に高い剛性を確
保しているが、たとえば、径の増加のもとでは、対応す
るロックプレートの長孔状のガイド孔の幅も、同様に拡
張しなければならないため、ロックプレートの大型化、
ひいてはリクライニング装置の全体的な大型化が避けら
れない。
【0011】また、他方、材質の変更による高い剛性の
確保においては、連結ピンが特殊化しやすく、コストの
上昇を招く虞れがある。
【0012】この発明は、連結ピン自体の剛性を増加さ
せることなく、高いロック強度を確保可能としたシート
のリクライニング装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、連結ピンが、ロックプレートの
各側面に延出端をそれぞれ延出させて設けられるととも
に、連結ピンの挿通される長孔状のガイド孔が、対応す
る形状でロックギヤに穿設され、連結ピンのいずれかの
延出端によるガイド孔の挿通によって、ロックプレー
ト、ロックギヤ間が連動可能に連結されている。
【0014】そして、枢着点を中心とした連結ピンの移
動範囲を少なくとも覆うカバープレートが、ロックプレ
ートの外方から、ベースプレートに対して固着されると
ともに、連結ピンの移動軌跡に沿った一対の円弧状の長
孔が、ベースプレート、カバープレートにそれぞれ形成
され、各長孔への挿通によって、連結ピンが、ベースプ
レート、カバープレート間に架設されている。
【0015】
【作用】この発明によれば、ベースプレート、カバープ
レート間での連結ピンの架設により、ロックギヤが、い
わゆる両持ちのもとで支持されるため、片持ちに起因す
る曲げが確実に防止される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0017】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートのリクライニング装置10は、シートクッションサ
イドに固定されるベースプレート12と、シートバックサ
イドに固定されるアームプレート14とを具備し、アーム
プレートが、ヒンジピン16の回りを揺動可能に、ベース
プレートに対して連結、支持されている。
【0018】ヒンジピン16は、たとえば、ベースプレー
ト12に突設され、挿通孔18を介したヒンジピンの挿通に
より、アームプレート14が、ベースプレートに対して回
動自在に連結されている。
【0019】図1、図2に示すように、たとえば、部分
的な外歯車状の歯部20が、アームプレート14の下端に形
成されるとともに、歯部に噛合可能なロックギヤ22が、
歯部の下方で、ベースプレート12に対して回動可能に設
けられている。
【0020】アームプレートの歯部20は、たとえば、着
座姿勢での角度調整範囲(リクライニング範囲)にわた
る、ヒンジピン16、つまりは挿通孔18を中心とした円弧
上に形成され、アームプレート14の任意の角度における
歯部、ロックギヤ22間の噛合(ロック)によって、ベー
スプレート12に対するアームプレートの揺動を規制する
ように構成されている。
【0021】なお、ロックギヤ22は、たとえば、枢支ピ
ン24への一端の枢着により、ベースプレート12に対して
取り付けられ、アームプレートの歯部20に、下方から噛
合可能となっている。
【0022】そして、操作レバー26により回動されるロ
ックプレート28が、枢支ピン30への一端の枢着により、
ベースプレート12に対して回動自在に支持されている。
図1、図2に示すように、実施例においては、ロックプ
レート28が、操作レバー26の一部として一体的に形成さ
れている。
【0023】ここで、図1に加えて図3を見るとわかる
ように、この発明においては、連結ピン32が、各側面に
延出端32a、32b をそれぞれ延出させて、ロックプレート
28に設けられるとともに、連結ピンの挿通される長孔状
のガイド孔34が、対応する形状でロックギヤ22に穿設さ
れている。
【0024】たとえば、転動自在なローラ36が、連結ピ
ン32のベースプレートサイドの延出端32a の回りに配設
され、連結ピンの当該延出端をローラと共にロックギヤ
のガイド孔34の内部に挿通、配置して、ロックプレート
28が、ロックギヤ22に対し、連結ピンを介して連動可能
に連結されている(図2参照)。
【0025】なお、実施例においては、図2に示す初期
位置からの操作レバー26の引き上げ操作のもとで、ロッ
クギヤ22をアームプレートの歯部20から離反させるよう
に、ロックギヤのガイド孔34が形成されている。
【0026】そして、図1、図3に示すように、ロック
プレート28、つまりは操作レバー26の外方に、カバープ
レート38が配置され、枢支ピン24、30 の端末を利用し
て、ベースプレート12に固定されている。
【0027】たとえば、枢着点、つまりは枢支ピン30を
中心としたロックプレート28の回動に伴う、連結ピン32
の移動範囲を少なくとも覆う大きさ、形状に、カバープ
レート38は成形されている。
【0028】ここで、この発明においては、連結ピン32
の移動軌跡に沿った円弧状の一対の長孔40、41 が、ベー
スプレート12、カバープレート38にそれぞれ形成され、
各長孔への延出端32a、32b のそれぞれの挿入のもとで、
連結ピン32がベースプレート、カバープレート間に架
設、配置されている。
【0029】ベースプレート、カバープレートの長孔4
0、41 は、たとえば、連結ピン32の径よりわずかに幅広
に形成されている。つまり、連結ピン32は、多少の遊び
を有して、長孔40、41 に挿通されている。
【0030】そして、たとえば、カバープレート38から
延出した連結ピンの延出端32b を利用して、アームプレ
ートの歯部20に対する噛合方向、つまりはロック方向へ
の偏倚力が、ロックギヤ22に付与されている。ロックギ
ヤ22をアームプレートの歯部20とのロック方向に偏倚さ
せるロックばね44として、たとえば、引張コイルばねが
利用でき、このロックばねは、連結ピンの延出端32b と
カバープレートの係止片38a との間に張設されている。
【0031】このような構成においては、ロックばね44
の偏倚力に抗した操作レバー26の引き上げ操作により、
ロックギヤ22がロックプレート28に連動して、ロック解
除方向に回動されるとともに、操作レバーの操作力解除
により、ロックギヤが、ロックばねの偏倚力のもとで対
応方向に回動されて、アームプレートの歯部20とのロッ
ク位置に移動、保持される。
【0032】なお、図1、図2の参照符号46は、ロック
解除時にアームプレート14を前方に偏倚するためのリタ
ーンばねである。リターンばね46として、たとえば、ベ
ースプレートのヒンジピン16に一端の係止を伴って巻装
された、いわゆるぜんまいばねが利用でき、このリター
ンばねの他端は、その偏倚力をアームプレート14に付与
可能に、アームプレートの係止ピン48に係止されてい
る。
【0033】ところで、このようなリクライニング装置
10において、たとえば、着座者等からの荷重がアームプ
レート14に入力されると、アームプレートが、ヒンジピ
ン16を中心として対応方向に揺動しようとするため、そ
の負荷は、下方に押圧する力として、ロックギヤ22に作
用する(図2参照)。
【0034】しかしながら、この発明のシートのリクラ
イニング装置10においては、図3に示すように、ロック
プレート28の連結ピン32が、一対の長孔40、41 への延出
端32a、32b の挿通のもとでベースプレート12、カバープ
レート38間に架設されている。このような構成において
は、ベースプレート12、カバープレート38間における、
いわゆる両持ちのもとで、連結ピン32が支持されている
ため、ロックギヤ22を下方に押圧しようとするアームプ
レート12からの負荷は、連結ピンをせん断する方向の力
として作用する。
【0035】ところで、このような連結ピン32のせん断
は、曲げに比較して多大な力を要する。つまり、連結ピ
ンの曲げ方向に負荷の作用する公知の構成と異なり、こ
の発明のリクライニング装置10によれば、アームプレー
ト14からの負荷が、連結ピン32をせん断しようとする力
としてロックギヤ22に作用するため、連結ピンの曲がり
等に起因する、アームプレートの歯部20に対するロック
ギヤのずれ等が確実に防止できる。
【0036】そのため、緊急時等において、過大な負荷
がアームプレート14に瞬間的に作用しても、連結ピン32
のせん断方向への負荷の作用により、連結ピンの曲がり
等が確実に阻止され、アームプレートの歯部20、ロック
ギヤ22間の確実なロックにより、そのロック強度が十分
に高く維持される。従って、この発明によれば、リクラ
イニング装置10のロックの確実性が容易に向上される。
【0037】そして、延出端32a、32b を各側面に延出さ
せて、連結ピン32をロックプレート28に設けるととも
に、ベースプレート12、カバープレート38に、連結ピン
の移動軌跡に沿った円弧状の一対の長孔40、41 を設け、
この長孔に、連結ピンの各延出端をそれぞれ挿入すれば
足りる。そのため、リクライニング装置10における高い
ロック強度が、構成を複雑化することなく容易に確保で
きる。
【0038】また、曲げ方向に負荷の作用する公知の構
成と異なり、この発明においては、連結ピン32に作用す
る負荷の方向をせん断方向としているため、連結ピン自
体にさほど高い剛性が要求されない。つまり、連結ピン
32の径の増加や材質の変更等を招くことなく、リクライ
ニング装置10のロック強度が高く維持できるため、径の
増加に伴う全体的な大型化、および、材質の変更に伴う
コストの上昇等が、確実に防止できる。
【0039】ここで、実施例においては、ロックプレー
ト28をロックギヤ22の外方に配置しているが、ロックプ
レート、ロックギヤ間が連動可能であれば足りるため、
ロックギヤ、ロックプレートの位置関係はこれに限定さ
れず、たとえば、ロックプレートをベースプレート12、
ロックギヤ間に配置し、連結ピン32の対応サイドの延出
端32b の遊挿のもとで、ロックプレート、ロックギヤ間
を連動可能に連結してもよい。
【0040】また、ロックプレート28を操作レバー26の
一部として一体的に形成しているが、操作レバーの操作
のもとで回動可能であれば足りるため、ロックプレート
を操作レバーと別体に成形し、対応する連結ピン等によ
って連動可能に連結する構成としてもよい。
【0041】しかしながら、ロックプレート28を操作レ
バー26と一体的に形成すれば、部品点数が増加しないた
め、構成の簡素化に伴う、作業性の向上が容易にはから
れる。
【0042】更に、転動自在なローラ36を介して、連結
ピン32をロックギヤのガイド孔34に挿通しているが、こ
れに限定されず、たとえば、ローラの省略のもとで、連
結ピンをガイド孔に直接的に挿通してもよい。
【0043】しかしながら、ローラ36を連結ピン32の回
りに転動自在に設ければ、ロックギヤのガイド孔34の内
部における、連結ピンの移動が、ローラの転動のもとで
円滑に行われるため、ロックプレート28に対するロック
ギヤ22の連動が、円滑かつ的確に得られる。
【0044】また、実施例においては、ロックギヤ22、
ロックプレート28が、枢着点となる枢支ピン24、30 を中
心として、それぞれ回動可能に設けられている。このよ
うに、ロックギヤ22、ロックプレート28を直線的な移動
ではなく、回動可能とすれば、それぞれの一端の枢着の
みで、それぞれの的確な移動が確保できるため、構成の
簡単化が容易にはかられる。
【0045】ところで、この発明のシートのリクライニ
ング装置10においては、ベースプレート12、カバープレ
ート38の円弧状の長孔40、41 が、連結ピン32の径よりわ
ずかに幅広に形成されている。このような構成とすれ
ば、ロックギヤ22の下方への負荷の作用により、連結ピ
ン32が、わずかな遊びを経てベースプレート12、カバー
プレート38の長孔40、41 に係止されるため、通常時にお
ける、長孔の周縁に対する連結ピンの接触が防止され
る。
【0046】従って、通常時での、長孔40、41 の周縁に
対する連結ピン32の接触に起因する異音等の発生が確実
に防止され、着座者等に不快感を与えることがない。
【0047】また、実施例においては、操作レバー26の
引き上げ操作のもとでロック解除される構成を例示して
いるが、これに限定されず、たとえば、操作レバーの押
し下げによって、アームプレートの歯部20に対するロッ
クギヤ22の噛合解除、つまりはロック解除を行う構成と
してもよい。
【0048】図4に示すように、このようなリクライニ
ング装置110 においても、歯部120を下端に有するアー
ムプレート114 が、ヒンジピン116 を介してベースプレ
ート112 に回動自在に支持され、歯部に噛合可能なロッ
クギヤ122 が、歯部の下方で、枢支ピン124 によってベ
ースプレートに枢着されている。
【0049】また、図4に加えて図5を見るとわかるよ
うに、操作レバー126 と一体的なロックプレート128
が、ロックギヤ122 に隣接して配置されている。そし
て、連結ピン132 が、ロックプレート128 の各側面に延
出端132a、132b をそれぞれ延出させて設けられ、ロック
ギヤ122 の長孔状のガイド孔134 に対する、転動自在な
ローラ136 を介した延出端132aの挿通によって、ロック
プレート、ロックギヤ間が、連結ピンを介して連動可能
に連結されている。
【0050】なお、この構成においては、ロックプレー
ト128 、つまり、操作レバー126 が、たとえば、ヒンジ
ピン116 によって回動自在に支持されている。
【0051】図5を見るとわかるように、このリクライ
ニング装置110 においても、ロックプレート128 、つま
りは操作レバー126 の外方に、カバープレート138 が配
置、固定され、ベースプレート112 、カバープレートの
対応する円弧状の長孔140、141 への延出端132a、132b の
挿通により、連結ピン132 がベースプレート、カバープ
レート間に架設されている。
【0052】このような構成においても、ロックプレー
トの連結ピン132 がベースプレート112 、カバープレー
ト138 の長孔140、141 間に架設されるため、ロックギヤ
122からの負荷は、連結ピンのせん断方向に作用する。
従って、このリクライニング装置110 においても、前記
実施例と同様に、連結ピン132 の両持ちのもとで、アー
ムプレートの歯部120 、ロックギヤ122 間のロック強度
が、確実に高く維持される。
【0053】なお、この発明は、自動車等のシートのリ
クライニング装置として適するとはいえ、これに限定さ
れず、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートや、理
髪用、あんま用および家庭用等の種々のシートのリクラ
イニング装置に、この発明を応用してもよい。
【0054】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
リクライニング装置によれば、ベースプレート、カバー
プレート間に架設した、いわゆる両持ちの連結ピンによ
って、ロックギヤを支持しているため、ロックギヤを下
方に押圧しようとする負荷は、連結ピンのせん断方向に
作用する。そして、連結ピンは、せん断方向の負荷のも
とでは曲がりにくく、連結ピンの曲がり等に起因する、
アームプレートの歯部に対するロックギヤのズレ等が確
実に防止されるため、アームプレートに緊急時等の過大
な負荷が瞬間的に作用しても、歯部、ロックギヤ間のロ
ック強度が、十分に高く維持される。
【0056】従って、この発明によれば、リクライニン
グ装置のロックの確実性が容易に向上される。
【0057】また、延出端を各側面にそれぞれ延出させ
て、連結ピンをロックプレートに設けるとともに、ベー
スプレート、カバープレートに、連結ピンの移動軌跡に
沿った一対の円弧状の長孔を設け、この長孔に、連結ピ
ンの各延出端をそれぞれ挿通すれば足りる。そのため、
構成が複雑化することもなく、簡単な構成に拘らず、リ
クライニング装置の高いロック強度が容易に確保でき
る。
【0058】更に、連結ピンの径の増加や材質の変更等
を招くことなく、リクライニング装置のロック強度が高
く維持できるため、径の増加に伴う全体的な大型化、お
よび、材質の変更に伴うコストの上昇等が確実に防止さ
れる。
【0059】また、ベースプレート、カバープレートの
円弧状の長孔を連結ピンの径よりわずかに幅広に形成す
れば、連結ピンが、わずかな遊びを経てベースプレー
ト、カバープレートの長孔にそれぞれ係止されるため、
通常時における、長孔の周縁に対する連結ピンの接触が
防止される。従って、通常時での、長孔の周縁に対する
連結ピンの接触に起因する異音等の発生が確実に防止さ
れ、着座者等に不快感を与えることがない。
【0060】そして、ロックプレートを操作レバーと一
体的に形成すれば、部品点数が増加しないため、構成の
簡素化に伴う、作業性の向上が容易にはかられる。
【0061】更に、転動自在なローラを介して、連結ピ
ンをロックギヤのガイド孔に挿通すれば、ロックギヤの
ガイド孔の内部における、連結ピンの移動が、ローラの
転動のもとで円滑に行われるため、ロックプレートに対
するロックギヤの連動が、円滑かつ的確に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートのリクライニング装置の
概略分解斜視図である。
【図2】シートのリクライニング装置の概略正面図であ
る。
【図3】連結ピンを中心とした、シートのリクライニン
グ装置の部分拡大縦断面図である。
【図4】この発明の別実施例における、シートのリクラ
イニング装置の概略正面図である。
【図5】別実施例における、連結ピンを中心とした、シ
ートのリクライニング装置の部分拡大縦断面図である。
【図6】連結をピン中心とした、従来のシートのリクラ
イニング装置の部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10、110 シートのリクライニング装置 12、112 ベースプレート 14、114 アームプレート 16、116 ヒンジピン 20、120 アームプレートの歯部 22、122 ロックギヤ 24、124 枢支ピン(枢着点) 26、126 操作レバー 28、128 ロックプレート 30 枢支ピン(枢着点) 32、132 連結ピン 32a、32b、132a、132b 連結ピンの延出端 34、134 ガイド孔 36、136 ローラ 38、138 カバープレート 40、140 ベースプレートの長孔 41、141 カバープレートの長孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対応形状の長孔状のガイド孔内における
    連結ピンの移動により、ロックギヤを操作レバーとの連
    動のもとで対応方向に移動可能とし、アームプレートの
    歯部に対するロックギヤの噛合により、ベースプレート
    に対するアームプレートの揺動を規制可能としたシート
    のリクライニング装置において、 ロックギヤの一端、および、操作レバーに連動して回動
    可能なロックプレートの一端が、ベースプレートに対し
    て個別に枢着され、 連結ピンが、ロックプレートの各側面に延出端をそれぞ
    れ延出させて設けられるとともに、連結ピンの挿通され
    る長孔状のガイド孔が、対応する形状でロックギヤに穿
    設され、連結ピンのいずれかの延出端によるガイド孔の
    挿通によって、ロックプレート、ロックギヤ間が連動可
    能に連結され、 枢着点を中心とした連結ピンの移動範囲を少なくとも覆
    うカバープレートが、ロックプレートの外方から、ベー
    スプレートに対して固着されるとともに、連結ピンの移
    動軌跡に沿った円弧状の一対の長孔が、ベースプレー
    ト、カバープレートにそれぞれ形成され、 各長孔への挿通によって、連結ピンが、ベースプレー
    ト、カバープレート間に架設されたことを特徴とするシ
    ートのリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 ベースプレート、カバープレートの長孔
    が、連結ピンの径よりわずかに幅広に形成された請求項
    1記載のシートのリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 ロックプレートが、操作レバーの一部と
    して一体的に形成された請求項1または2記載のシート
    のリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 連結ピンが、転動自在なローラを介し
    て、ロックギヤのガイド孔内に挿通され、ローラの転動
    のもとで、ガイド孔に対する連結ピンの移動を確保可能
    とした請求項1ないし3のいずれか記載のシートのリク
    ライニング装置。
JP8457395A 1995-03-17 1995-03-17 シートのリクライニング装置 Pending JPH08252142A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102629A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Tochigiya Co Ltd ヒンジ装置

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