JP3466544B2 - ラチェット式レバー機構 - Google Patents

ラチェット式レバー機構

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JP3466544B2
JP3466544B2 JP2000187343A JP2000187343A JP3466544B2 JP 3466544 B2 JP3466544 B2 JP 3466544B2 JP 2000187343 A JP2000187343 A JP 2000187343A JP 2000187343 A JP2000187343 A JP 2000187343A JP 3466544 B2 JP3466544 B2 JP 3466544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動レバーの回
動操作力をブレーキユニットの制動軸に伝達するラチェ
ット式レバー機構、特に、シートを昇降可能に支持する
シートリフターの駆動手段として適用可能なラチェット
式レバー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、着座者の体形や好み等に応じ
たシートの高さ、および、運転等に適した視点の高さ等
を任意の調整のもとで確保可能とするシートリフター
が、着座姿勢制御装置として自動車等のシートに装着さ
れている。
【0003】シートリフターは、たとえば、シートを昇
降自在に支持するフロント、リヤのリフターリンクを備
えている。そして、ハンドル、レバー等を駆動部材とし
た駆動手段による各リンクの同期した回動のもとでシー
トを昇降可能に、この種のシートリフターは構成されて
いる。
【0004】ところで、シートリフターの駆動手段とし
て、たとえば、特開平11−342036号公報等に開示のよう
な、駆動レバーに連動可能な二股形状のラチェット爪体
を有して形成され、このラチェット爪体の一方のラチェ
ット爪を、駆動レバーの回動操作に伴う傾動のもとでラ
チェットギヤに選択的に噛合させた後、駆動レバーを更
に回動させることによってラチェットギヤ、ひいてはブ
レーキユニットの制動軸等からその回転力を出力可能と
した、いわゆるラチェット式レバー機構が提供されてい
る。
【0005】このようなラチェット式レバー機構によれ
ば、駆動レバーの回動操作であるため、てこの原理によ
り、その操作力は軽くなる。そして、特定の切り換え操
作を要することなく、駆動レバーの繰り返しの回動動作
のもとで、任意の一方向への回転力が出力できるため、
シートリフターに対する駆動操作の簡略化がはかられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前出の特開平
11−342036号等のような、公知のラチェット式レバー機
構においては、ラチェット爪体をラチェットギヤに噛合
させることで、駆動レバーによるラチェットギヤの回転
が確保可能となっている。しかし、ラチェットギヤは外
歯車であり、なおかつ、その傾動によってラチェットギ
ヤに噛合される二股形状のラチェット爪体はラチェット
ギヤの半径延長線上に比較的大きくなりやすいため、ラ
チェット式レバー機構の平面形状の大型化が避けられな
い。
【0007】また、公知の構成においては、駆動レバー
と、ラチェット爪体の枢着されたレバープレートとが、
個別のリターンばねの偏倚力のもとでそれぞれのニュー
トラル位置に偏倚、保持されているため、部品点数の増
加が避けられず、構成の複雑化、およびコストの上昇を
伴いやすい。
【0008】この発明は、平面形状の小型化をはかり、
なおかつ、構成の簡素化をはかるラチェット式レバー機
構の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、外歯車としてなるラチェットギ
ヤが、所定軸線上に配置されたブレーキユニットの制動
軸に少なくとも連動可能に連結されるとともに、このラ
チェットギヤに噛合可能なラチェット爪が、ラチェット
ギヤの回転軸との同軸上を回転自在に配設されたレバー
プレートに対し、ラチェットギヤに対する2方向の噛合
位置間を平行移動可能とする四節リンク状に、一対のリ
ンクアームを介して連結、支持されている。
【0010】また、レバープレートのニュートラル位置
をベースブラケットの特定箇所との整列位置として、ま
た、ラチェット爪のニュートラル位置をラチェットギヤ
に対する非噛合位置として、それぞれ規定し、単一のリ
ターンばねの偏倚力をこのレバープレート、およびラチ
ェット爪に一体的に付与することによって、これらをそ
れぞれのニュートラル位置に偏倚、保持可能としてい
る。そして、ラチェット爪と一体的に設けられた駆動レ
バーの駆動操作による、リターンばねの偏倚力に抗した
ニュートラル位置から任意の方向への平行移動により、
ラチェット爪をラチェットギヤに噛合させるとともに、
同一方向への、この駆動レバーの更なる駆動操作によ
る、ラチェットギヤを伴ったレバープレートの一体的な
回動のもとで、このラチェットギヤの回転をブレーキユ
ニットの制動軸に伝達可能としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1、図2に示すように、この発明に係る
ラチェット式レバー機構10においては、外歯車としてな
るラチェットギヤ12が回転自在に配設、支持されるとと
もに、このラチェットギヤに噛合可能なラチェット爪14
が、ラチェットギヤに対する2方向の噛合位置間を平行
移動可能に、回動可能なレバープレート16に対し、一対
のリンクアーム18を介した四節リンク状に連結、支持さ
れている。
【0013】そして、図1、図2に加えて図3を見ると
わかるように、この発明のラチェット式レバー機構10
は、ベースブラケット20とカバーブラケット22とを基体
としたユニット体として具体化されており、一般には、
駆動レバー24、およびシートリフターの下降規制手段等
としてのブレーキユニット26との組み合わせ等のもと
で、シートリフター等のような、掛かる負荷の大きな装
置の駆動手段として利用可能に構成されている。
【0014】なお、シートリフター自体は公知であり、
また、この種のラチェット式レバー機構を駆動手段とし
て設けたシートリフターとしては、特開平11−342036号
公報等に開示されたものが例示できるため、この発明の
趣旨でない、このシートリフターに対する詳細な説明
は、ここでは省略する。
【0015】図1ないし図3に示すように、ラチェット
ギヤ12は、回転軸28をその回転中心に一体的に持つギヤ
プレート周面の外歯車として形成され、この発明の実施
の形態においては、挿通孔30,32への回転軸の遊挿のも
とでベースブラケット20、カバーブラケット22間に回転
自在に配設、支持されている。そして、この実施の形態
においては、ブレーキユニット26の、一方向への回転に
その制動力の付与された制動軸34に対する、この回転軸
28の係着のもとで、ラチェットギヤ12が、制動軸に一体
的に回転可能に連結、支持されている。
【0016】図2、図3を見るとわかるように、たとえ
ば、ラチェットギヤの回転軸28に貫通孔状のセレーショ
ン軸受を設け、制動軸34をこの回転軸の軸受に対応する
セレーション軸とすることによって、この回転軸、制動
軸間の一体的な係着の容易化がはかられる。
【0017】なお、このブレーキユニット26の構成は公
知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、
ここでは詳細に説明しない。
【0018】ここで、図1ないし図3に示すように、こ
の発明においては、レバープレート16が、ラチェットギ
ヤの回転軸28との同軸上、つまりは回転軸回りを回転自
在に、挿通孔36を介して配設されている。そして、この
レバープレート16に、一対のリンクアーム18の一端を枢
支ピン38によって枢着するとともに、このリンクアーム
の他端に枢支ピン40を介してラチェット爪14を枢着する
ことによって、このラチェット爪が、平行移動の可能な
四節リンク状に、レバープレートに対して連結、支持さ
れている。
【0019】ラチェット爪14は、歯状部を直線上に位置
させた、いわゆるラックとして形成されている。そし
て、枢支ピン38,40を支点としたレバープレート16に対
するリンクアーム18の回動、およびリンクアームに対す
るラチェット爪14の回動のもとでレバープレート、およ
びラチェットギヤ12に対する平行移動を可能に、このラ
チェット爪は支持されている。
【0020】このような構成においては、リンクアーム
18の回動を伴う、レバープレート16に対する平行移動に
よって、ラチェット爪14はラチェットギヤ12に噛合され
る。そして、ラチェット爪14の平行移動方向が、ラチェ
ットギヤ12への噛合のない、図1に示す、いわゆるニュ
ートラル位置からの双方向として設定されていることか
ら、ラチェット爪の平行移動によるラチェットギヤへの
その噛合方向は、この2方向のうちのいずれかとして選
択可能となっている。
【0021】なお、このラチェット式レバー機構10にお
いては、駆動レバー24がラチェット爪14に一体的に設け
られている。この実施の形態においては、駆動レバー2
4、ラチェット爪14が別体に形成され、たとえば固定ピ
ン42によって、これらが一体的に連結、固定されてい
る。
【0022】つまり、この構成においては、ラチェット
ギヤ12に対するラチェット爪14の噛合操作は、駆動レバ
ー24によって行われる。
【0023】そして、ベースブラケット20との組み合わ
せのもとでユニットベースをなすカバーブラケット22
が、たとえば、ラチェットギヤ12、およびラチェットギ
ヤ14を覆って配置され、図3に示すように、たとえば、
ベースブラケットの挿通孔44に対する脚部22a先端の挿
通、係止のもとで、ベースブラケットに対して連結、固
定されている。
【0024】ところで、この構成においては、ラチェッ
ト爪14の連結、支持されたレバープレート16が、ラチェ
ットギヤの回転軸34の回りを回転自在に配設されている
ことから、このレバープレートを、所定の初期位置、つ
まりはニュートラル位置に偏倚、保持可能とする必要が
ある。
【0025】そこで、図1ないし図3に示すように、こ
の発明では、このレバープレート16のニュートラル位置
を、ベースブラケット20の特定箇所、たとえばいずれか
の脚部20aとの整列位置として規定し、リターンばね46
の偏倚力のもとで、レバープレートを、そのニュートラ
ル位置に偏倚、保持可能としている。そして、この発明
においては、この単一のリターンばね46の偏倚力を、レ
バープレート16、およびラチェット爪14の双方に一体的
に付与することによって、レバープレートのみならず、
ラチェット爪をもそのニュートラル位置に偏倚、保持可
能としている。
【0026】図1ないし図3を見るとわかるように、こ
の発明においては、ねじりばねをリターンばね46として
用いている。そして、たとえば、ブレーキユニット26の
本体回りへの巻装のもとで、このリターンばね46は配設
され、ほぼ同一幅に形成された各挟持部、たとえば、ベ
ースブラケットの脚部20a、レバープレート16の折曲片1
6a、およびラチェット爪の挟持片48をこのリターンばね
の一対の端末46a,46b間で一体的に挟持することによっ
て、レバープレート、およびラチェット爪をそれぞれの
ニュートラル位置に偏倚、保持可能に、このリターンば
ねは構成されている。
【0027】なお、ラチェット爪14の挟持片48は、たと
えばラチェット爪と別体に形成され、たとえば、固定ピ
ン42によって、駆動レバー24と共にラチェット爪に一体
的に固定されている。
【0028】この発明のように、ベースブラケット20、
カバーブラケット22をユニットベースとしてユニット化
されたラチェット式レバー機構10においては、通常、ベ
ースブラケットが固定基部を兼ねるため、このベースブ
ラケットを、ブレーキユニット26と共に、所定の固定部
材、たとえばシートリフターのアッパフレーム50等に固
定することによってその配設がはかられる(図2参
照)。
【0029】レバープレート16、ラチェット爪14がリタ
ーンばね46の偏倚力によってそのニュートラル位置にそ
れぞれ偏倚、保持された状態、つまり駆動レバー24の非
操作状態を、ラチェット式レバー機構10の初期状態とし
て図1に示す。通常、この種のラチェット式レバー機構
10においては、駆動レバー24の操作方向がシートの昇降
方向に一致するため、この初期状態から駆動レバーを図
中時計方向に回動させることによってシートの上昇(ア
ップ)が、また図中反時計方向に駆動レバーを回動させ
ることによってシートの下降(ダウン)が、それぞれ確
保可能となる。
【0030】この、図1に示す初期状態から、駆動レバ
ー24を、たとえば、アップ方向となる時計方向に一致す
る上方に、リターンばね46、ひいてはリターンばねの図
中上端末46aに作用する偏倚力に抗して引き上げると、
リンクアーム18を介した上方への平行移動のもとで、ラ
チェット爪14が、図4に示すようにラチェットギヤ12に
噛合される。
【0031】ラチェットギヤ12へのラチェット爪14の噛
合状態においては、レバープレート16に対するそれ以降
のラチェット爪の平行移動は阻止されるため、この状態
で駆動レバー24を同一方向、つまりアップ方向となる時
計方向に、リターンばねの図中上端末46aに作用する偏
倚力に抗して更に回動させれば、図5に示すように、ラ
チェットギヤが、対応量だけ対応方向、つまりはアップ
方向に回転される。そして、ブレーキユニットの制動軸
34をラチェットギヤ12と一体的に回動させることによっ
て、この回転を制動軸からシートリフターに出力、伝達
させ、これによりシートリフターを作動させることによ
って、シートは対応量だけ上昇される。
【0032】図5を見るとわかるように、駆動レバー24
の回動範囲は、たとえば、カバーブラケット22の脚部22
aに対するレバープレート16等の係合によって規制され
る。そして、この後、駆動レバー24に対する操作力を、
リターンばね46の偏倚力以下に低下させれば、レバープ
レート16は、リターンばねの偏倚力、つまりはリターン
ばねの図中上端末46aに作用する偏倚力のもとでそのニ
ュートラル位置方向に戻ろうとする。
【0033】このとき、図5を見るとよくわかるよう
に、リターンばねの図中上端末46aからの偏倚力は、レ
バープレートの折曲片16aには直接付与されていないた
め、駆動レバー24に対する操作力を、リターンばね46の
偏倚力以下に低下させると、まずは、その偏倚力のもと
で、ラチェット爪14は、ラチェットギヤ12からの噛合解
除方向、つまりはニュートラル位置方向に平行移動され
る。そして、図6に示すように、折曲片16aとの整列位
置に挟持片48が移動した状態において、ラチェット爪14
はそのニュートラル位置に維持され、その後における、
リターンばねの図中上端末46aからの偏倚力による回動
のもとで、レバーブラケット16、およびラチェット爪14
は、レバーブラケットのニュートラル位置、つまりは図
1に示す初期位置に一体的に戻され、かつ保持される。
【0034】なお、図1に示すニュートラル位置から駆
動レバー24を再度アップ方向に回動操作すれば、上記と
同様に、ラチェットギヤ12、ひいては制動軸34の対応す
る回転量だけシートが上昇されるため、この動作を繰り
返すことで、操作者はシートを所望の高さまで上昇させ
ることができる。
【0035】また、シートを下降させる場合において
は、駆動レバー24を、リターンばねの図中下端末46bに
作用する偏倚力に抗してニュートラル位置からダウン方
向(図1の下方、および反時計方向)に回動させて、図
7に示すように、ラチェット爪14をその平行移動のもと
でラチェットギヤ12に噛合させ、この状態から、駆動レ
バーを、リターンばねの下端末に作用する偏倚力に抗し
てダウン方向に更に回動させることにより、ラチェット
ギヤの回転量、ひいては制動軸34の回転量に応じたシー
トの下降が確保可能となる。
【0036】上記のように、この発明のラチェット式レ
バー機構10においては、単一のリターンばね46の偏倚力
によってレバープレート16、およびラチェット爪14をそ
れぞれのニュートラル位置に偏倚、保持可能としてい
る。
【0037】つまり、レバープレート16、ラチェット爪
14等に対する個別のリターンばねが不要となることか
ら、この発明によれば、その部品点数の削減が確実には
かられ、これによって、ラチェット式レバー機構10の構
成の簡素化、およびコストの低減が十分にはかられる。
【0038】また、リターンばね46をブレーキユニット
26回りに巻装、配置したねじりばねとし、挟持部となる
レバープレートの折曲片16a、ラチェット爪の挟持片4
8、およびベースブラケットの脚部20aをこのリターンば
ねの端末46a,46b間で一体的に挟持すれば足りるため、
レバープレート16、およびラチェット爪14のためのリタ
ーンばねの単一化が、構成の複雑化を伴うことなく容
易、かつ適切に確保可能となる。
【0039】そして、この構成においては、ねじりばね
としてなるリターンばね46をベースブラケット裏面のブ
レーキユニット26に巻装すれば足りるため、ユニットと
してのその厚み方向での大型化が確実に防止できる。従
って、リターンばね46の単一化が、ラチェット式レバー
機構10の大型化を伴うことなく容易に確保可能となる。
【0040】なお、駆動レバー24を任意の方向に繰り返
し回動操作することによる駆動動作、つまり方向選択を
同時に可能とした操作性の高い駆動動作は、この発明の
ラチェット式駆動機構10においても従来と何等変わらな
いため、この高い操作性を損なうことなく、その構成の
簡素化、およびコストの低減が容易に確保できる。
【0041】また、この発明においては、ラチェット爪
14が四節リンク状に連結、支持された平行移動の可能な
ラックであることから、このラチェット爪自体の平面形
状の大型化、特にラチェットギヤ12の半径延長線方向で
の平面形状の大型化が確実に抑制される。つまり、この
発明によれば、ラチェット式レバー機構10をなす部材の
平面的な広がりが確実に抑制されるため、その平面形状
の小型化が十分にはかられる。
【0042】ここで、この発明の実施の形態において
は、ラチェット爪14をラックとして具体化しているが、
リンクアーム18の回動を伴う平行移動のもとでラチェッ
トギヤ12に噛合可能な形態であれば足りるため、このラ
ック形状に限定されず、たとえば略円弧形状等に、ラチ
ェット爪を形成してもよい。
【0043】しかしながら、ラチェット爪14を直線上の
歯部からなるラックとして形成すれば、平面形状の大型
化が、この点からも十分に抑制できる。
【0044】また、この実施の形態においては、ラチェ
ットギヤ12をブレーキユニットの制動軸34に一体的に係
着することによって、ラチェットギヤの回転を制動軸に
伝達可能としている。しかし、ラチェットギヤ12の回転
を制動軸34に伝達、出力可能とすれば足りるため、一体
的な係着に限定されず、たとえば、ラチェットギヤの回
転量を増大化して出力可能とする、いわゆる増速ギヤ手
段等のギヤ機構を介して、ラチェットギヤ、制動軸間を
連動可能に連結してもよい。
【0045】このように、増速ギヤ手段等をラチェット
ギヤ12、制動軸34間に介在させることによって、その回
転量の増大化等が適切にはかられるため、操作性の向上
等が確実にはかられる。
【0046】なお、この発明の実施の形態においては、
シートリフターが、ラチェット式レバー機構を駆動手段
とする装置として具体化されている。しかし、シートリ
フターに限定されず、シートの他の装置、たとえば、リ
クライニング装置やシートスライド装置等のための駆動
手段に、この発明のラチェット式レバー機構を応用して
もよい。
【0047】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】上記のように、この発明のラチェット式
レバー機構によれば、単一のリターンばねの偏倚力のも
とで、レバープレート、ラチェット爪がそれぞれのニュ
ートラル位置に偏倚、保持されるため、部品点数の削減
が確実にはかられる。従って、ラチェット式レバー機構
の構成の簡素化、およびコストの低減が十分にはかられ
る。
【0049】また、リターンばねをブレーキユニット回
りに巻装、配置したねじりばねとし、レバープレート、
ラチェット爪、およびベースブラケットのほぼ同一幅の
挟持部を、このリターンばねの端末間で一体的に挟持す
れば足りるため、レバープレート、およびラチェット爪
のためのリターンばねの単一化が、構成の複雑化を伴う
ことなく容易、かつ適切に確保可能となる。
【0050】そして、駆動レバーを任意の方向に繰り返
し回動操作することにより方向選択、および駆動動作を
同時に可能としているため、高い操作性を損なうことな
く、その構成の簡素化、およびコストの低減が容易に確
保できる。
【0051】また、ラチェット爪を平行移動可能な四節
リンク状に連結、支持しているため、このラチェット爪
自体の平面形状の大型化、特にラチェットギヤの半径延
長線方向での平面形状の大型化が確実に抑制される。つ
まり、ラチェット式レバー機構をなす部材の平面的な広
がりが確実に抑制されるため、その平面形状の小型化が
十分にはかられる。
【0052】そして、ラチェットギヤをブレーキユニッ
トの制動軸に、一体ではなく連動可能に連結することに
よって、このラチェットギヤ、制動軸間へのギヤ機構の
介在が可能となることから、その操作性の向上等が確実
にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニュートラル位置における、この発明の実施の
一形態に係るラチェット式レバー機構の概略平面図、お
よび図2の線A−Aに沿った断面図である。
【図2】ラチェット式レバー機構の概略縦断面図であ
る。
【図3】ラチェット式レバー機構の概略分解斜視図であ
る。
【図4】アップ方向回動開始時での、ラチェット式レバ
ー機構の概略平面図、および図2の線A−Aに沿った位
置におけるその断面図である。
【図5】アップ方向回動限度位置での、ラチェット式レ
バー機構の概略平面図、および図2の線A−Aに沿った
位置におけるその断面図である。
【図6】アップ方向回動限度位置からの戻し時におけ
る、ラチェット式レバー機構の概略平面図、および図2
の線A−Aに沿った位置におけるその断面図である。
【図7】ダウン方向回動開始時での、ラチェット式レバ
ー機構の概略平面図、および図2の線A−Aに沿った位
置におけるその断面図である。
【符号の説明】
10 ラチェット式レバー機構 12 ラチェットギヤ 14 ラチェット爪 16 レバープレート 18 リンクアーム 20 ベースブラケット 24 駆動レバー 26 ブレーキユニット 34 制動軸 46 リターンばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 31/00 F16D 41/12 A47C 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともベースブラケットを有するユ
    ニットベースへの組み付けのもとで予めユニット化され
    るラチェット式レバー機構であり、 外歯車としてなるラチェットギヤが、所定軸線上に配置
    されたブレーキユニットの制動軸に少なくとも連動可能
    に連結されるとともに、このラチェットギヤに噛合可能
    なラチェット爪が、ラチェットギヤの回転軸との同軸上
    を回転自在に配設されたレバープレートに対し、ラチェ
    ットギヤに対する2方向の噛合位置間を平行移動可能と
    する四節リンク状に、一対のリンクアームを介して連
    結、支持され、 前記レバープレートのニュートラル位置を前記ベースブ
    ラケットの特定箇所との整列位置として、また、前記ラ
    チェット爪のニュートラル位置をラチェットギヤに対す
    る非噛合位置として、それぞれ規定し、単一のリターン
    ばねの偏倚力をこのレバープレート、およびラチェット
    爪に一体的に付与することによって、これらをそれぞれ
    のニュートラル位置に偏倚、保持可能とし、ラチェット
    爪と一体的に設けられた駆動レバーの駆動操作による、
    リターンばねの偏倚力に抗したニュートラル位置から任
    意の方向への平行移動により、ラチェット爪をラチェッ
    トギヤに噛合させるとともに、同一方向への前記駆動レ
    バーの更なる駆動操作による、ラチェットギヤを伴った
    レバープレートの一体的な回動のもとで、このラチェッ
    トギヤの回転をブレーキユニットの制動軸に伝達可能と
    したラチェット式レバー機構。
  2. 【請求項2】 少なくともベースブラケットを有するユ
    ニットベースへの組み付けのもとで予めユニット化され
    るラチェット式レバー機構であり、 外歯車としてなるラチェットギヤが、ブレーキユニット
    の制動軸に一体的に係着されるとともに、このラチェッ
    トギヤに噛合可能なラック状のラチェット爪が、制動軸
    回りを回転自在に配設されたレバープレートに対し、ラ
    チェットギヤに対する2方向の噛合位置間を平行移動可
    能とする四節リンク状に、一対のリンクアームを介して
    連結、支持され、 前記レバープレートのニュートラル位置を前記ベースブ
    ラケットの特定箇所との整列位置として、また、前記ラ
    チェット爪のニュートラル位置をラチェットギヤに対す
    る非噛合位置として、それぞれ規定し、単一のリターン
    ばねの偏倚力をこのレバープレート、およびラチェット
    爪に一体的に付与することによって、これらをそれぞれ
    のニュートラル位置に偏倚、保持可能とし、ラチェット
    爪と一体的に設けられた駆動レバーの駆動操作による、
    リターンばねの偏倚力に抗したニュートラル位置からの
    平行移動により、ラチェット爪をラチェットギヤに噛合
    させるとともに、同一方向への前記駆動レバーの更なる
    駆動操作による、ラチェットギヤを伴ったレバープレー
    トの一体的な回動のもとで、このラチェットギヤの回転
    をブレーキユニットの制動軸に伝達可能としたラチェッ
    ト式レバー機構。
  3. 【請求項3】 リターンばねが、ブレーキユニットに対
    する巻装のもとで配設されたねじりばねであり、ほぼ同
    一幅に形成されたベースブラケット、レバープレート、
    およびラチェット爪の所定の各挟持部をこのねじりばね
    の一対の端末間で一体的に挟持することにより、レバー
    プレート、およびラチェット爪を、それぞれのニュート
    ラル位置に偏倚、保持可能とした請求項1または2記載
    のラチェット式レバー機構。
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