JPH0825035B2 - 電縫管のガスシール溶接方法 - Google Patents

電縫管のガスシール溶接方法

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JPH0825035B2
JPH0825035B2 JP2303204A JP30320490A JPH0825035B2 JP H0825035 B2 JPH0825035 B2 JP H0825035B2 JP 2303204 A JP2303204 A JP 2303204A JP 30320490 A JP30320490 A JP 30320490A JP H0825035 B2 JPH0825035 B2 JP H0825035B2
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seal welding
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洋実 高木
健策 河野
富司 加藤
錠治 大脇
眞二 小島
昭夫 佐藤
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日本鋼管株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば、ラインパイプのように溶接部の高
靭性を要求される電縫管を黒皮付ホットコイルから製造
する場合のガスシール溶接方法に関するものである。
[従来の技術] ガスシールド溶接に於いては、溶接部への冷却水を
排除すること、溶接部の酸素濃度を低くすること、
オープンパイプの対向面の酸化物を除去すること等が必
要である。
例えば、特開昭62−158574、特開昭59−1071及び特公
昭63−36875に示されるように、パイプ内面側を不活性
のガスでシールしている。
また、溶接部の気密性を高める一方法として、内面の
二重シールボックス構造とし、特開昭59−1070に示され
るようにパイプ内面にシール部材を接触させる方法が提
案されている。
また、特開昭62−212082では、オープンパイプの対向
面の酸化物をエッジデスケーラにより除去している。
[解決しようとする課題] しかし、溶接部の高靭性を要求される電縫管を黒皮付
ホットコイルから製造する場合、上記の対策をすべて採
用し、ガスシールド溶接を実施しても、通常溶接に比較
して靭性が全く向上しないという問題がある。
なお、その対策として酸洗コイルの使用が考えられる
が、酸洗設備の能力上、ラインパイプの厚肉材には適用
できない。一方、新設備を設置するには投資額が莫大に
なる。
また、オンラインにメカニカルディスケーラを設置す
る方法も考えられるが、同様に投資額が莫大になる。
本発明は、特別な設備投資をすること無く、上記の問
題点を解消できるようにした電縫管のガスシール溶接方
法を提供することを課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の電縫管のガスシール溶接方法は、フィンパス
成形後で溶接前に、パイプ内面側の浮遊スケールをミス
トで洗浄除去すると共に、溶接部の局部シールに際しパ
イプ内面側シール装置は保持ローラを除きパイプと非接
触としてシールすることを特徴とするものである。
そして、必要により、更にフィンパス成形前にコイル
エッジ部内外面のスケールをグラインダ等により除去す
るものである。
[作用] 前記のように、靭性が向上しない理由は、パイプ内面
側を不活性のガスでシールする際に、コイルから剥離し
た浮遊スケーがVスロートから吹き上がり、溶接部に残
存することによるのもと考えられる。
そこで、フィンパス成形によりコイルから剥離したス
ケールを洗浄除去する。そして、ここで完全には除去さ
れずに内面シール部に飛散したスケールも、内面シール
装置をパイプ内面と非接触にすることにより、シール装
置上に堆積することがないようにする。
こうして、溶接部にスケールが残存することがないよ
うにすることにより、溶接部の靭性を向上させることが
できる。
そして、フィンパス成形前にコイルエッジ部内外面の
スケールをグラインダ等により除去することにより溶接
部の靭性を更に向上させることができる。
[実施例] 以下、本発明方法の一実施例を第1図を参照しながら
説明する。
コイルはスリッタで所定の幅にされてから、ブレーク
ダウンロールで初期成形され、ケージロール群で中間成
形され、フィンパスロール1で最終成形される。
そして、シームガイド2によりシーム部が案内され
て、溶接機3によりシーム部が溶着され、スクイズロー
ル4により完全に溶接される。
この場合、フィンパス成形では、パイプが管径方向に
圧縮されるため、ホットコイルに密着しているスケール
が剥離する。
そこで、フィンパスロール1とシームガイド2との間
に設けられたパイプ内壁洗浄ノズル12から例えばミスト
状に冷却水を噴出させ、パイプ内面側のスケールを洗浄
除去する。そして、シームガイド2の位置に堰14を設け
ると共に、その前に吸引ノズル13を設け、溜まった冷却
水及びスケールを吸引して排出する。なお、ノズル12か
らエアを噴出させ、スケールを除去するようにしてもよ
い。
溶接機3の位置には、内面シールド装置15が設けられ
ているが、前後の保持ローラ16を除きパイプ内面に接触
しないようにして、内面シール部に飛散したスケールが
内面シール装置に堆積することがないようにしている。
また、パイプ内面にスケールが堆積しないようにするた
め、パイプ進行方向の出側には堰は設けてない。
なお、スケールが多量の場合には、例えばスリッタ後
でコイルエッジ部内外面の軽微なディスケーリングをグ
ラインダ11により行うとよい。このディスケーリングは
フィンパスロール入口で行ってもよい。
次に、APIラインパイプ規格のグレードX65の材料につ
いて本発明法で溶接した場合を、従来法と対比して第1
表に示す。
この表に明らかなように、スケール洗浄除去をすると
共に、内面非接触でシールした本発明方法により溶接部
靭性が格段と向上している。
[発明の効果] 本発明の電縫管のガスシール溶接方法は上記のような
もので、格別の設備投資を要することなく、溶接部の靭
性を格段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための設備の一例を示す
説明図である。
フロントページの続き (72)発明者 大脇 錠治 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小島 眞二 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 昭夫 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−205688(JP,A) 特開 昭60−180679(JP,A) 実公 昭58−14061(JP,Y2) 実公 昭61−24370(JP,Y2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィンパス成形後で溶接前に、パイプ内面
    側の浮遊スケールをミストで洗浄除去すると共に、溶接
    部の局部シールに際しパイプ内面側シール装置は保持ロ
    ーラを除きパイプと非接触としてシールすることを特徴
    とする電縫管のガスシール溶接方法。
  2. 【請求項2】フィンパス成形前にコイルエッジ部内外面
    のスケールをグラインダ等により除去する請求項1に記
    載の溶接方法。
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