JPS5927929Y2 - 鋼帯の脱スケ−ル装置 - Google Patents

鋼帯の脱スケ−ル装置

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JPS5927929Y2
JPS5927929Y2 JP17639480U JP17639480U JPS5927929Y2 JP S5927929 Y2 JPS5927929 Y2 JP S5927929Y2 JP 17639480 U JP17639480 U JP 17639480U JP 17639480 U JP17639480 U JP 17639480U JP S5927929 Y2 JPS5927929 Y2 JP S5927929Y2
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JP
Japan
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steel strip
descaling agent
descaling
hopper
scale
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JP17639480U
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JPS5797607U (ja
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邦彦 新納
晴彦 小西
忠彦 尾崎
或也 篠塚
歳一 中井
秀男 大堀
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川崎製鉄株式会社
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Publication date
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【考案の詳細な説明】 この考案は例えば熱間圧延を行なうことにより鋼帯の表
面に発生したスケールを除去するための脱スケール装置
に関するものである。
周知のように熱間圧延を行なって得た鋼帯にはかなりの
スケールが発生しており、そのためこの鋼帯を冷間圧延
するに先立ってスケールを除去する必要がある。
従来、スケール除去装置として、第1図に示すように熱
間圧延された鋼帯1を巻戻機2にセットするとともにこ
の巻戻機2からブライドルローラ3を介して酸洗槽4に
送り込み、しかる後酸洗処理された鋼帯1をブライドル
ローラ3を介して巻取機5に巻取り、鋼帯1が酸洗槽4
を通過する間に表面層のスケールを酸洗によって除去す
るように構成した装置や、硫酸等の酸に代え溶融苛性ソ
ーダを用いる装置等化学的にスケールを除去する装置、
あるいはショツトブラスト、液体ホーニング、サン、ド
ブラストさらには曲げ加工等機械的手段によりスケール
を除去する装置が知られている。
しかしながら、化学的処理によりスケールを除去する装
置では廃液処理に大容量の設備が必要となり、その費用
が多大となり、特に溶融苛性ソーダを用いる装置にあっ
ては溶融苛性ソーダが高価であるために著しく費用が嵩
む欠点があった。
また、ショツトブラスト等機械的手段によりスケールを
除去する装置では、脱スケール時に多量の粉塵が発生し
、作業環境が害される等の問題があった。
この考案は上記の問題を有効に解決することのできる銅
帯の脱スケール装置を提供することを目的とするもので
ある。
以下この考案の一実施例を第2図ないし第5図を参照し
て説明すると、第2図はこの考案の一実施例の全体構成
を示す略解図であって、巻戻機6と巻取機7との間に、
鋼帯8を下方から上方へ走行させた後上方から下方へ走
行させて巻取機7に到らしめるように多数段のブライド
ルローラ9が配置されており、そして鋼帯8が下方から
上方に走行する個所に脱スケール装置10が設置されて
いる。
第3図はその脱スケール装置10を示す略解図であって
、砂、砂鉄あるいはショツト粒子等の脱スケール剤11
を収容する1対のホッパー12.12が鋼帯8を中心に
した対称位置に架台13にて支持されており、各ホッパ
ー12.12の下部流出口12a、12aは前記鋼帯8
に接近して開口するよう配置され、各ホッパー12.1
2内の脱スケール剤11が鋼帯8に向けて流出するよう
に構成されている。
また、前記ホッパー12.12の底面にはホッパー12
.12内の脱スケール剤11に振動を与えることにより
脱スケール剤11の流下量換言すれば脱スケール剤11
の鋼帯8に対する押圧力を調節するためのバイブレータ
−14,14が取付けられており、さらに前記ホッパー
12.12の底部にシリンダー15.15にて開閉され
るダンパー16.16が設けられている。
前記ホッパー12.12の下部流出口12 a 、12
Hのわずか上方には、空気を鋼帯8に吹き付けること
により鋼帯8の表裏各面に付着している微細スケールや
脱スケール剤11を除去するための1対のパージノズル
17,17が鋼帯8を挾んで配置されでおり、また前記
下部流出口12a、12aのわずか下方に1対のシール
ロール18.18が配置されている。
このシールロール18.18は第3図ないし第5図に示
すように鋼帯8の表裏各面に接触して鋼帯8の走行に伴
って回転し、もって前記下部流出口12 a 、12
aから流出した脱スケール剤11が鋼帯8に沿って落下
して外部に漏れないようにするものであって、第4図に
示すように下部流出口12a、12aの幅とほぼ同一の
長さを有しており、そして下部流出口12 a 、12
aとシールロール18.18の両側部には側板19,
19が添設されておす、シたがってシールロール18.
18とこの側板19,19とによって脱スケール剤11
を一時溜めておくためのいわゆる貯溜部が形成されてい
る。
なお、前記シールロール18.18の下部には各々の外
周面に付着した脱スケール剤11を拭き取るためのワイ
パー20.20が設けられている。
また、第4図中符号21゜21はシールロール18.1
8の両側部に形成した側溝である。
前記ホッパー12.12の下部には、その下部流出口1
2 a 、12 a、ダンパー16.16、パージノズ
ル17.17およびシールロール18.18を収容する
ケーシング22が設けられており、このケーシング22
の左右の排出口は斜め下方に傾斜して形成されるととも
に、各排出口は排出シュート23.23を介してパケッ
トコンベア24.24の下部に接続されており、したが
ってホッパー12.12から流出した脱スケール剤11
を一旦ケーシング22内に落下させた後排出シュー)
23.23を介してパケットコンベア24.24に送り
込むように構成されている。
前記ケーシング22はその左右両側壁に取付けたダクト
25.25を介して集塵機(図示せず)に接続され、ま
たその底部には空気吸入口26.26が形成され、さら
にケーシング22内の底部には空気吸入口26゜26を
所定の間隔をあけて蔽う選別板27.27が前記シール
ロール18.18の下部から斜め下方に向けて庇状に設
けられており、シールロール18.18から落下した脱
スケール剤11を選別板27.27の上面に沿って下降
させるとともに、空気吸入口26゜26から流入した外
気を選別板27.27から排出シュー) 23.23に
向けて落下する脱スケール剤11中に通すことにより、
脱スケール剤11に含まれるスケールを分離してダクト
25.25に導くようになっている。
なお、前記排出シュー) 23.23には必要に応じ脱
スケール剤11を外部に排出するための排出ダンパ28
.28が設けられている。
前記パケットコンベア24.24はホッパー12.12
の側部に立設されたものであって、その上部の投下口に
ホッパー12.12の上端部に取付けた供給シュー)
29.29が接続されており、したがって前記ケーシン
グ22から落下回収した脱スケール剤11をパケットコ
ンベア24.24にて上方に搬送し、再度ホッパー12
.12内に供給するように構成されている。
なお、パケットコンベア24.24の下部には必要に応
じて脱スケール剤11を供給するための供給口30.3
0が形成されている。
なお、第2図および第3図中符号31は鋼帯8の振れ止
めをするためのガイドロールである。
つぎに上記の装置による脱スケール処理について説明す
ると、各ホッパー12.12に脱スケール剤11を充填
した状態で鋼帯8を下方から上方に走行させると、ホッ
パー12.12の下部流出口12a12 aから流れ出
た脱スケール剤11が自重により鋼帯8に対して押し付
けられ、したがって鋼帯8は自らが走行していることに
よりその表裏面各面が脱スケール剤11にて研摩された
状態になり、その結果鋼帯8に付着しているスケールが
剥離除去される。
この場合、脱スケール剤11は静止状態においてはその
粒子が相互に干渉し合ってホッパー12.12からスム
ースに流れ出ず、鋼帯8に対する押圧力が小さくなって
しまうので、バイブレータ−14,14にて振動を与え
て脱スケール剤11を流動状態とし、脱スケール剤11
の自重を直接鋼帯8に押圧力として作用させる。
ここで、一般にスケールはFeO,Fe2O3、Fe3
O4よりなり、これらの常温における破壊強度はFe3
O4が最も大きく約400 kg/cm2である。
したがって、摩耗等を考慮して鋼帯表面に働く脱スケー
ル剤による面圧が800 kg/ cm2程度になるよ
うにホッパーの高さを選定すれば、スケールの剥離除去
に充分な押圧力を得ることができる。
なお、バイブレータ−14,14による起振力によって
脱スケール剤11の流動状態が変化するので、バイブレ
ータ−14,14の起振力を調整することにより鋼帯8
に対する脱スケール剤11の押圧力を調整することがで
きる。
上述のようにしてスケールが除去された鋼帯8は、各下
部流出口12a、12aの間を通過した後、その上部に
配置したパージノズル17.17から高圧空気が吹付け
られ、その結果鋼帯8の表裏各面に付着している微細な
スケールや脱スケール剤の粒子等が飛散除去される。
また、ホッパー12.12から流出した脱スケール剤1
1は、シールロール18.18上に落下するが、シール
ロール18.18が鋼帯8に密着するとともに第3図お
よび第5図に示す矢印方向に回転しているので、脱スケ
ール剤11がシールロール18.18と鋼帯8との間を
通って落下して外部に漏れ出ることはない。
なお、シールロール18.18が円筒体であるためにシ
ールロール18.18と鋼帯8との間には前述したよう
にいわゆる貯溜部が形成され、したがって脱スケール剤
11がこの貯溜部に溜るので、鋼帯8はこの貯溜部内を
通過する間においてもスケールが除去される。
そして、スケール除去に供された後の脱スケール剤11
はシールロール18.18にて前記貯溜部から第5図に
おける左右に搬出されて選別板27.27に落下され、
しかる後選別板27゜27上を搬出シュート23に向け
て落下する。
ここで、ケーシング22にダクト25.25を介して接
続した集塵機を起動しておくことによりケーシング22
の底部に形成した空気吸入口26.26から第5図に矢
印で示すように外気が流入し、その際外気が選別板27
.27から落下する脱スケール剤11中を通過するので
、脱スケール剤11に含まれるスケールが吸入された外
気流に乗ってダクト25に向けて搬送され、脱スケール
剤11から分別される。
そして、スケールが分離された脱スケール剤11は排出
シュー) 23.23を経てパケットコンベア24゜2
4の下部に到り、ここからパケットコンベア24゜24
にて上方に搬送されて再度ホッパー12.12に供給さ
れ、繰返し脱スケールの用に供される。
なお、上述した脱スケール処理の間においては、鋼帯8
はガイドロール31にて振れ止めされているので、表裏
両面共に均等にスケール除去される。
また、シールロール18.18はワイパー20.20に
て常に清掃されているので、脱スケール剤11等異物を
シールロール18.18と鋼帯8との間にかみ込むこと
はない。
さらに、鋼帯8を上記装置に最初に通板させる際には脱
スケール剤11を抜き取っておく必要があり、その場合
はホッパー12.12の底部に設けたダンパー16.1
6をシリンダー15.15にて開くとともに排出シュー
) 23.23に設けた排出ダンパー28.28を開い
て脱スケール剤11を外部に排出しておけばよく、また
鋼帯8の通板抜脱スケール剤11をホッパー12.12
内に充填するには、パケットコンベア24.24の下部
に設けた供給口30゜30から脱スケール剤11を投入
するとともにその脱スケール剤11をパケットコンベア
24.24にて上方に搬送し、供給シュー) 29.2
9を介してホッパー12.12内にその上部から投入す
ればよい。
以上の説明で明らかなようにこの考案の脱スケール装置
は、ホッパーの内部に充填した脱スケール剤をその自重
により走行中の銅帯に押し付けるものであって、脱スケ
ール剤を噴射する等脱スケール剤に特に運動力を付与す
るものではないから、粉塵や騒音の発生を防止すること
ができ、しかも運転コストを低く抑えることができ、ま
たケーシング内にてスケール除去を行なうとともに、ケ
ーシングを集塵機に接続してケーシング内から吸引しか
つケーシングの底部に設けた空気吸入口から外気を入れ
るようにしたから、スケール除去に伴って若干粉塵が生
じたとしても作業環境が害されることはなく、そのうえ
吸入空気により脱スケ−ル剤とスケールとを分別するこ
とができるので、特に脱スケール剤とスケールとの分離
を設ける必要がなく、シたがってこの考案によれば、粉
塵や騒音の発生がないうえに、設備が簡単でしかも運転
コストの低置な脱スケール装置を得ることができる。
さらに、この考案を他の脱スケール装置(例えば、酸洗
装置)と併用しても、大きな効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスケール除去を化学的に行なう従来装置の一例
を示す略解図、第2図はこの考案の一実施例の全体構成
を示す略解図、第3図はその脱スケール装置を示す略解
図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う矢視断面図、
第5図は要部の拡大図である。 8・・・・・・鋼帯、10・・・・・・脱スケール装置
、11・・・・・・脱スケール剤、12・・・・・・ホ
ッパー、12 a・・・・・・下部流出口、17・・・
・・・パージノズル、18・・・・・・シールロール、
22・・・・・・ケーシング、25・・・・・・ダクト
、26・・・・・・空気吸入口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 脱スケール剤を収容した1対のホッパーが下方から上方
    に向けて走行される鋼帯を挾んで配置されるとともに、
    ホッパー内の脱スケール剤や流出させかつ前記鋼帯表面
    に押付けるための流出口が、各ホッパーの下部に銅帯の
    表裏各面に接近しかつ鋼帯面に対向して開口するように
    設けられ、その下部流出口の上方に前記鋼帯を挾んで対
    向する1対の加圧気体噴射用パージノズルが配置される
    とともに前記下部流出口の下方に前記鋼帯を挾んで回転
    する1対のシールロールが設けられ、さらに前記下部流
    出口、シールロールおよび前記パージノズルを収容しか
    つ集塵機に接続されたケーシングが設けられ、かつこの
    ケーシングの底部に空気吸入口が形成されていることを
    特徴とする鋼帯の脱スケール装置。
JP17639480U 1980-12-08 1980-12-08 鋼帯の脱スケ−ル装置 Expired JPS5927929Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17639480U JPS5927929Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08 鋼帯の脱スケ−ル装置

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JP17639480U JPS5927929Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08 鋼帯の脱スケ−ル装置

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Publication Number Publication Date
JPS5797607U JPS5797607U (ja) 1982-06-16
JPS5927929Y2 true JPS5927929Y2 (ja) 1984-08-13

Family

ID=29533245

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JP17639480U Expired JPS5927929Y2 (ja) 1980-12-08 1980-12-08 鋼帯の脱スケ−ル装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61502244A (ja) * 1984-05-30 1986-10-09 チエレポヴエストスキ− フイリアル セヴエロ−ザパドノボ ザオチノボ ポリチエフニチエスコボ インスチツ−タ 圧延ストリップからスケ−ルを除去するための装置

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JPS5797607U (ja) 1982-06-16

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