JP2000246324A - 熱延帯鋼の押し込み疵防止方法 - Google Patents

熱延帯鋼の押し込み疵防止方法

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JP2000246324A
JP2000246324A JP11049354A JP4935499A JP2000246324A JP 2000246324 A JP2000246324 A JP 2000246324A JP 11049354 A JP11049354 A JP 11049354A JP 4935499 A JP4935499 A JP 4935499A JP 2000246324 A JP2000246324 A JP 2000246324A
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side guide
guide
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steel strip
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JP11049354A
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Katsutoshi Kinoshita
勝敏 木下
Atsushi Ishikawa
淳 石川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のサイドガイドとピンチロールの間に設置
している左右一対のピンチロール前ノズルのみでは不十
分である鋼板表面の溶着物の除去を、より完全実施にす
ると共に、側面押し込み疵も除去可能とする熱延帯鋼の
押し込み疵防止方法を提供する。 【解決手段】熱延帯鋼(5)を製造する際に、巻取機
(10)入側の左右一対のサイドガイド(1、1)とピ
ンチロール(2、2)の間に設置している左右一対のピ
ンチロール前ノズル(3、3)から高圧水を噴射するこ
とに加え、前記サイドガイド(1、1)のそれぞれの上
端部に設けたサイドガイド上ノズル(4、4)から、前
記サイドガイド(1、1)とその上流にあるプレガイド
(6、6)の隙間(8)に向けて高圧水又は高圧空気を
噴射し、帯鋼(5)のエッジ表面に付着する溶着物9を
除去防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱延帯鋼の表面
の両端部に発生する押し込み疵を防止する圧延方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延設備の巻取機10に於いては、
帯鋼5の側面をサイドガイド1で案内した後、ピンチロ
ール2を経て帯鋼5の巻取りが行われる。この際に帯鋼
5の側面がサイドガイド1に接触することにより溶着物
9が発生し、その溶着物9が帯鋼5上に飛散落下するこ
とによって、その後ピンチロール2で圧接されて押し込
み疵が発生していた。この押し込み疵は、帯鋼5の両端
表面部に発生することが多く、その後の冷間圧延で更に
薄板となった段階では穴となり欠陥製品となるため、そ
の不良部をサイドトリームし著しく製品歩留りを低下さ
せていた。
【0003】そのため、同一出願人である特開平8−6
6714号公報に開示する如く、従来技術としては、巻
取機10入側の左右一対のサイドガイド1と上下一対の
ピンチロール2の間に設置している左右一対のピンチロ
ール前ノズル3から高圧水を噴射することにより押し込
み疵の防止を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−66714号公報に記載の方法は、押し込み疵防止
にある程度効果はあるものの、次のような問題があり満
足できるレベルには至らなかった。すなわち、巻取機入
側のサイドガイドの上流にある左右一対のプレガイドと
帯鋼の側面が接触することにより溶着物が発生し、その
溶着物が帯鋼に落下した場合、サイドガイドの内側面に
ある縦ローラと帯鋼の間に溶着物が挟まり、帯鋼の側面
に溶着物が押し込まれる現象が発生し、更なる改善が必
要となった。このように溶着物が押し込まれた後では高
圧水を噴射するだけでは除去することが難しいため、サ
イドガイドの内側面にある縦ローラで溶着物が押し込ま
れる前に溶着物を除去する必要がある。また、従来のサ
イドガイドとピンチロールの間に設置している左右一対
のピンチロール前ノズルからの高圧水噴射では、噴射水
が鋼板表面に衝突しその水圧で溶着物を流し落とすが、
サイドガイドが長く前記流し落とした溶着物が鋼板外へ
十分流しきれず一部残ってしまう問題もあった。そこで
本発明は、より完全に鋼板表面の溶着物を除去すると共
に、側面押し込み疵も除去可能とする熱延帯鋼の押し込
み疵防止方法の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、熱延帯鋼を製造する際に、巻取機入側
の左右一対のサイドガイドとピンチロールの間に設置し
ている左右一対のピンチロール前ノズルから高圧水を噴
射することに加え、前記サイドガイドのそれぞれの上端
部に設けたサイドガイド上ノズルから、前記サイドガイ
ドとその上流にあるプレガイドの隙間に向けて高圧水又
は高圧空気を噴射し、帯鋼のエッジ表面に付着する溶着
物を除去防止するものである。
【0006】本発明に従えば、熱延帯鋼の側面に縦ロー
ルにより押し込まれる溶融物が事前に除去できる為、帯
鋼側面の押し込み疵が低減でき、熱間圧延後の次工程に
よる冷間圧延等で更なる圧延によってエッジ表面部に現
れる穴欠陥が防止でき製品歩留りを向上できる。また、
帯鋼表面に落下した溶融物は、従来のピンチロール前ノ
ズルに加え、サイドガイド上ノズルによっても事前に除
去できる為、2段除去となり従来に比較し更に押し込み
疵の低減を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態につい
て、以下図面を用いて説明する。図1は本発明の実施例
を適用した巻取機10周辺の概略図を示し、図2はその
側面図で、図3は正面図である。
【0008】熱間圧延設備の巻取機10の上流には、図
1に示す如くピンチロール2、サイドガイド1、プレガ
イド6が設けられており、サイドガイド1は、帯鋼5側
面を圧接回転する縦ロールを装備する。サイドガイド1
及びプレガイド6は、テーブルローラ11上を走行する
帯鋼5のセンタリングを行うものであり、帯鋼5の両側
より帯鋼5を圧接して帯鋼5の走行軌道をテーブルロー
ラ11中心に位置制御し、巻取機10におけるテレスコ
ープと呼ばれる巻取り形状不良を防止する。
【0009】押し込み疵は、図3の模式図に示すような
帯鋼5表面の両側に多発し、特に熱延帯鋼5の先後端に
多く発生する。これは前述のサイドガイド1やプレガイ
ド6及び仕上圧延機上流の他のサイドガイド等に起因す
るもので、ガイドと帯鋼5側面が圧接摺動するため、帯
鋼5やガイドの一部がガイド側面に溶着し、帯鋼5の走
行時の振動により該溶着物9が剥離し、帯鋼5表面に落
下して、仕上圧延機やピンチロール2等を通過すると該
溶着物9が帯鋼表面に押し込まれて押し込み疵となるも
のと推測される。また、熱延帯鋼5の先後端部に押し込
み疵が多いのは、先後端で帯鋼5の上下動及び幅方向ぶ
れが激しくガイドに溶着した溶融物の鋼板表面への落下
が多くなるものと考えられる。
【0010】従来、鋼板表面に落下した溶着物9をピン
チロール2で圧着される前に除去するため、ピンチロー
ル2とサイドガイド1間にピンチロール前ノズル3を設
置して高圧水を噴射していたが、本発明は、それに加え
てサイドガイド上ノズル4を設置して、高圧水又は高圧
空気を単独または気液混合したものを噴射して帯鋼5表
面の溶着物9を除去するものである。
【0011】サイドガイド上ノズル4の設置方法は、巻
取機10入側の左右一対のサイドガイド1のそれぞれの
上端部に設ける。サイドガイド上ノズル4の取り付け位
置は、サイドガイド1の内側面にあるローラー7で溶着
物9が押し込まれる前に溶着物9をサイドガイド1とプ
レガイド6の隙間8に飛ばせるように、図2及び図3に
示すごとく帯鋼5の進行方向上流に向けて噴射するべく
設置する。
【0012】サイドガイド上ノズル4の水平方向取付角
度αは帯鋼5の進行方向上流に向け30〜45度に傾け
ることが好ましい。30度未満で傾斜角が小さい場合は
前記隙間8に溶着物9を吹き飛ばせず帯鋼5表面に溶着
物9が残留する場合があり、45度超えでは、高圧水又
は高圧空気と帯鋼5表面との衝突時間が短くなりエネル
ギーロスを発生させる。また、上下方向取付角θは、3
0〜70度が好ましい。上下方向取付角θが30未満で
あると帯鋼表面への垂直方向衝突圧が小さくなり帯鋼へ
溶着した溶着物9の吹き飛ばしにはエネルギー的に小さ
く、70超えでは、前記隙間8への溶着物9の吹き飛ば
し力が小さく鋼板表面へ溶着物9が残留する場合があ
る。尚、上下方向取付角は、噴射する高圧水又は高圧空
気が衝突しないよう左右一対のノズル間で前記上下取付
角以内で角度を違えて設置する。また、高圧水及び高圧
空気の噴射圧力は溶着物9を安定して除去できるよう1
0Kg/cm2以上とすることが必要であるが、好まし
くは14〜16Kg/cm2とすることが望ましく、帯
鋼5冷却効果の小さい高圧空気を使用する方が帯鋼5の
冷却制御の外乱となり難い。
【0013】本発明は以上のような方法で、帯鋼5の通
過時にサイドガイド1のそれぞれの上端部に設けたサイ
ドガイド上ノズル4から、サイドガイド1とその上流に
あるプレガイド6の隙間8に押し込み疵の原因となる溶
着物9を飛ばせるように高圧水又は高圧空気を噴射し、
帯鋼5の上に乗った押し込み物を圧延ラインの外側に飛
ばし、圧延材表面に発生する押し込み疵を低減すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本実施例
では、従来のピンチロール前ノズル3からの高圧水噴射
に加え、本発明である高圧空気によるサイドガイド上ノ
ズル4を追加して実施した。サイドガイド上ノズル4
は、サイドガイド1とプレガイド6の隙間8に高圧空気
の噴射方向を向け、両サイドガイド上ノズル4、4の水
平方向角θを40度とするべく、ピンチロール前ノズル
3から1500mm上流側のサイドガイド1上に設置
し、上下方向角は、サイドガイド上ノズル4の一方を5
0度とし、他方を噴射空気が互いに衝突しないよう40
度とした。また、噴射圧力は15Kg/cm2に設定し
た。
【0015】上記の設置方法を、フェライト単相系ステ
ンレス帯鋼5の熱間圧延に適用し、サイドガイド上ノズ
ル4の有無、すなわち従来技術と本発明とで押し込み疵
発生状況を比較したものが図4である。図で明らかなよ
うに従来技術に比べ10%以上の押し込み疵低減効果を
得た。尚、押し込み疵発生率は、熱間圧延後の帯鋼5を
冷間圧延した時点で穴検出器により穴個数を計測し、該
冷延帯鋼の長さ方向100mm当たりの穴の有無割合で
ある。
【0016】
【発明の効果】この発明にかかる熱延帯鋼の押し込み疵
防止方法は、以上説明した如き内容のものなので、プレ
ガイドによる帯鋼表面への溶融物がサイドガイドの縦ロ
ーラにより押し込まれ押し込み疵となることを防止でき
るというの効果がある。また、そのことによりその後の
冷間圧延での帯鋼エッジ表面での穴欠陥が防止でき、サ
イドトリーム量が少なく製品歩留まりの改善を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を適用した巻取機周辺の概略
図を示す。
【図2】 図1のサイドガイドの側面図である。
【図3】 図1のサイドガイドの正面図である。
【図4】 本発明導入前後における押し込み疵発生状況
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 サイドガイド 2 ピンチロール 3 ピンチロール前ノズル 4 サイドガイド上ノズル 5 帯鋼 6 プレガイド 7 縦ローラ 8 隙間 9 溶着物 10 巻取機 11 テーブルローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱延帯鋼(5)を製造する際に、巻取機
    (10)入側の左右一対のサイドガイド(1、1)とピ
    ンチロール(2、2)の間に設置している左右一対のピ
    ンチロール前ノズル(3、3)から高圧水を噴射するこ
    とに加え、前記サイドガイド(1、1)のそれぞれの上
    端部に設けたサイドガイド上ノズル(4、4)から、前
    記サイドガイド(1、1)とその上流にあるプレガイド
    (6、6)の隙間(8)に向けて高圧水又は高圧空気を
    噴射し、帯鋼(5)のエッジ表面に付着する溶着物9を
    除去防止することを特徴とする、熱延帯鋼の押し込み疵
    防止方法。
JP11049354A 1999-02-26 1999-02-26 熱延帯鋼の押し込み疵防止方法 Withdrawn JP2000246324A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007038487A1 (de) 2007-08-14 2009-02-19 Basf Coatings Ag Wässriger Beschichtungsstoff, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
KR101330279B1 (ko) 2011-10-24 2013-11-15 주식회사 포스코 전기강판 열연스트립의 이물 혼입방지장치
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JP7401756B2 (ja) 2020-02-13 2023-12-20 日本製鉄株式会社 圧延装置および圧延装置の運転方法

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Effective date: 20060509