JPH08206724A - スケール剥離装置 - Google Patents

スケール剥離装置

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JPH08206724A
JPH08206724A JP3945695A JP3945695A JPH08206724A JP H08206724 A JPH08206724 A JP H08206724A JP 3945695 A JP3945695 A JP 3945695A JP 3945695 A JP3945695 A JP 3945695A JP H08206724 A JPH08206724 A JP H08206724A
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JP
Japan
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rolled
jet
scale
strip
rolling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3945695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yoshikawa
雅司 吉川
Keiji Mizuta
桂司 水田
Hironori Fujioka
宏規 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Priority to TW085107354A priority patent/TW310285B/zh
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製鉄機械の熱間圧延設備におけるスケール剥
離装置に関するもので、熱間圧延時の被圧延材の品質低
下を防ぐことを目的としている。 【構成】 被圧延材1を挟んで上下に対向配置した一対
あるいは複数対の圧延ロール4によって構成される熱間
圧延ラインにおいて、各圧延ロールの上流側にあるスト
リップ表面に対して、液体又は気体もしくはプラズマを
流体とした2つの噴流が互いに衝突するような対向流と
なるよう噴流ノズルを配置したデスケーラ5を設置した
もので、噴流ノズルの傾斜角はストリップ表面に水平な
方向から15°〜60°傾けて互いに向き合う方向に配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄機械の熱間圧延設
備におけるデスケーラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の熱間圧延設備におけるデス
ケーラ装置(金属板表面のスケール剥離装置)の1例を
示し、(a)は要部斜視図、(b)は同側面図である。
【0003】図において1′は被圧延金属板材(ストリ
ップ)、2′はスリット噴流ノズル、3′は液体噴流を
示し、従来の熱間圧延ラインでのデスケーリングに際し
ては、ストリップ1′の表面平坦部に対し、これと傾斜
して配設した複数本よりなるスリット噴流ノズル2′か
ら液体噴流3′を一方向から噴射して衝突させて熱間圧
延作業中にストリップ表面に生じたスケールを剥離して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
噴流を一方向からストリップ表面に噴射衝突させる従来
のデスケーラにおいては、衝突後、噴射流体が被圧延材
表面に沿ってライン方向へ流れて行くため、噴射流体の
滞留時間が長く、被圧延材が必要以上に冷却されてしま
う不具合がある。
【0005】このように被圧延材の温度が低下すると、
被圧延材の変形抵抗が大きくなり後行程の熱間圧延時に
問題となる不具合が生ずる。
【0006】また、圧延に望ましい温度以下に被圧延材
温度を低下させる場合も生じ、被圧延材の品質を低下さ
せたり、新たに加熱装置を設ける必要が生ずる。
【0007】本発明は上記従来技術の各不具合点を解消
し、噴流のストリップ表面の滞留時間を短縮し、ストリ
ップの温度低下を低減する新たなスケール剥離装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明のスケール剥離装置は、被圧延金属
板材を挟んで上下に対向配置した一対あるいは複数対の
圧延ロールによって構成される熱間圧延ラインにおい
て、各圧延ロールの上流側にある熱間被圧延材(ストリ
ップ)の表面に対して、液体又は気体もしくはプラズマ
を流体とした2つの噴流が互いに衝突するように噴流ノ
ズルを配置したことを特徴としている。
【0009】また上記噴流ノズルの取付け配置位置とし
ては、熱間被圧延材(ストリップ)の表面に対し、該表
面に水平な方向からの傾斜角が15°〜60°となるよ
う互いに向き合う方向に傾けて配置することが効果的で
ある。
【0010】また、互いに向き合わせたスリット噴流が
被圧延材と衝突して形成する2本の衝突線の間隔が、板
幅中央部から端部に向かって拡大するように、スリット
噴流ノズルを板面垂直方向の軸まわりに傾けて設定する
とよい。
【0011】さらにこの場合、スリット噴流が被圧延材
と衝突して形成する2本の衝突線のなす角度が3°〜3
0°であることが好ましい。
【0012】また、本発明スケール剥離装置において
は、さらに被圧延材の噴流衝突面に沿って圧延ライン方
向と直角な方向に流れる横流れ気流を与える手段を追加
して設けることも効果的であり、また対向する噴流が被
圧延材表面と衝突する衝突点間隔を、スプレーの衝突幅
+10mm程度に設定するも好ましい。
【0013】
【作用】上記のように構成された本発明のスケール剥離
装置によれば、噴射ノズルより噴射された噴射流体は、
被圧延材表面に衝突した後、被圧延材表面のスケールを
剥離させながらストリップ表面に沿って流れ、続いて対
向して噴射される流体と衝突してストリップから離れる
方向に流れ、スケールを持ち去る。
【0014】またこの時被圧延材の噴流衝突面に沿っ
て、圧延ライン方向と直角方向(板材の幅方向)に、ブ
ロア等によって横流れ気流を与えることにより、噴射流
体、スケールともストリップ上から横方向に運び出すこ
とができる。
【0015】また、2つの噴流の衝突線のなす角度を3
°〜30°に設定すれば、噴流の幅方向速度成分によっ
て噴射流体、スケールともストリップ表面より斜め横方
向に運び去ることができる。
【0016】さらにストリップの下面のデスケーリング
においては、上記スケールの横流し手段は必要がない。
【0017】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明する。図1は本発明の一実施例に係る対向噴流デスケ
ーラの概略図で、(a)は1対の熱間圧延ミルの上流側
にデスケーラを配置した場合、(b)は複数対の圧延ミ
ルの各上流側にそれぞれデスケーラを設置した場合を示
す。
【0018】図1において1はストリップ、4は圧延ロ
ール、5はデスケーラで、ストリップ1は矢印図示方向
に送られ熱間圧延ミルで圧延される。
【0019】圧延条件としては例えば圧延材厚さ30m
t 、圧延速度8m/min、噴射流体は水、ストリッ
プ表裏両面の流量800l/min(1m幅当り)、噴
射圧力150kgf/cm2 でデスケーリングを行なう
と、ミル入側と出側間のストリップの温度低下は、従来
板厚平均で30℃であったものが、本発明を用いると対
向する噴流の圧延材表面における衝突点間隔を50mm
とするとき、5℃にまで低減できる。
【0020】図2は本発明対向噴流デスケーラの詳細図
で、(a)は作用状態を示す斜視図、(b)は側面図、
(c)は同様の作用説明図である。
【0021】スリット噴流ノズル2はストリップ1の表
面に対して液体又は気体もしくはプラズマを流体とした
噴流3が互いに衝突するようストリップ表面に水平な方
向からの傾斜角が15°〜60°の範囲で互いに向き合
う方向に傾斜して配置される。そしてこのスリット噴流
ノズル2を所要間隔を置いて並設することによりデスケ
ーラ5を形成している。
【0022】またストリップ1の噴流衝突面に沿って、
圧延ライン方向と直交する方向に横流れ気流を与えるよ
うな手段(例えばブロア等)を与えることにより、噴流
3やストリップ表面のスケールをストリップ上より横方
向に運び出すことができる。
【0023】図3はデスケーラ5における噴流ノズルの
配置図を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、
(c)はスプレー衝突幅説明図である。デスケーラ5は
ストリップ1の水平面に対し15°〜60°の傾斜角を
もって互いに向き合う方向に傾いて設置されると共に、
スリット噴流3がストリップと衝突して形成する2本の
衝突線のなす角度を3°〜30°に形成している。
【0024】このように形成することにより噴流3の幅
方向速度成分によって噴射流体、スケールともストリッ
プ表面より斜め横方向に運び出すことができる。
【0025】なお図3においてAは噴流衝突幅、Bはス
プレー衝突幅を示し、噴流衝突幅A=スプレー衝突幅B
+10mm程度に設定している。この衝突間隔は板の冷
却を最小限にするために小さい程良いが、本発明におい
てはスプレー同志が直接衝突するのを防ぐためスプレー
幅+10mm程度としている。
【0026】図4は噴流ノズル圧と反転流発生限界衝突
角の関係を示したもので、図に示すように衝突角θを1
5°〜60°の範囲に設定すれば、噴流は被圧延材に衝
突後、噴出方向と逆向きに反転するのを10%以下にで
きるので、反転流により必要以上に冷却域長さが長くな
ることが防止できる。
【0027】また、ライン方向と噴流方向の被圧延材表
面への投影像のなす角を与えるとライン方向に対して直
角方向の流速成分が生じ剥離後のスケールを被圧延材表
面より板幅方向に流し出すことができる。
【0028】このとき、この角度が2°以下では幅が1
m以上の圧延材に対して、流出能力が不足する。又、3
0°以上とすると板中央と端の噴流衝突点間隔の差が大
きくなり板幅方向の冷却量の差が問題となる。
【0029】この場合には、図5に示す様にノズル向き
を各ノズルごとに変えて噴流衝突点間隔が一定となるよ
うに調整されたノズル配列を用いると良い。
【0030】以上本発明の実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく本発明
技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスケール剥
離装置によれば、噴射ノズルより対向噴射された噴流に
よる被圧延材表面のスケール剥離作用時のストリップ表
面の滞留時間が短かくなるためストリップの温度低下を
低減できるので熱間圧延時の被圧延材の品質低下を防ぐ
ことができる。
【0032】また、圧延ライン方向と直角方向(板材の
幅方向)に横流れ気流を与えることにより噴射流体やス
ケールをストリップ上から横方向に運び出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る対向噴流デスケーラの
概略図で、(a)は1対の熱間圧延ミルの上流側にデス
ケーラを配置した状態図、(b)は複数対の圧延ミルの
各上流側にデスケーラを配置した場合の状態図である。
【図2】本発明対向噴流デスケーラの詳細図で、(a)
は作用状態を示す斜視図、(b)は側面図、(c)は作
用説明図である。
【図3】本発明デスケーラにおける噴流ノズルの配置図
で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)はスプレ
ー幅説明図である。
【図4】本発明における噴流ノズルの配置角度に関する
説明図である。
【図5】本発明の噴流ノズルの配列を変えた別の実施例
の上面図である。
【図6】従来のデスケーラの概略図で、(a)は斜視
図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ストリップ 2 スリット噴流ノズル 3 噴流 4 圧延ロール 5 デスケーラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延金属板材を挟んで上下に対向配置
    した一対あるいは複数対の圧延ロールによって構成され
    る熱間圧延ラインにおいて、各圧延ロールの上流側にあ
    る熱間被圧延材(ストリップ)の表面に対して、液体又
    は気体もしくはプラズマを流体とした2つの噴流が互い
    に衝突するように噴流ノズルを配置したことを特徴とす
    る金属板表面のスケール剥離装置。
  2. 【請求項2】 熱間被圧延材(ストリップ)の表面に対
    し、該表面に水平な方向からの傾斜角が15°〜60°
    となるよう互いに向き合う方向に傾けてスリット噴流ノ
    ズルを配置したことを特徴とする請求項1記載のスケー
    ル剥離装置。
  3. 【請求項3】 互いに向き合わせたスリット噴流が被圧
    延材と衝突して形成する2本の衝突線の間隔が、板幅中
    央部から端部に向かって拡大するように、スリット噴流
    ノズルを板面垂直方向の軸まわりに傾けて設定すること
    を特徴とする請求項1記載のスケール剥離装置。
  4. 【請求項4】 スリット噴流が被圧延材と衝突して形成
    する2本の衝突線のなす角度が3°〜30°であること
    を特徴とする請求項3記載のスケール剥離装置。
  5. 【請求項5】 被圧延材の噴流衝突面に沿って圧延ライ
    ン方向と直角な方向に流れる横流れ気流を与える手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載のスケール剥離装
    置。
  6. 【請求項6】 対向する噴流が被圧延材表面と衝突する
    衝突点間隔を、スプレーの衝突幅+10mm程度に設定
    することを特徴とする請求項1記載のスケール剥離装
    置。
JP3945695A 1995-02-06 1995-02-06 スケール剥離装置 Withdrawn JPH08206724A (ja)

Priority Applications (2)

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JP3945695A JPH08206724A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 スケール剥離装置
TW085107354A TW310285B (en) 1995-02-06 1996-06-18 The hot rolling equipment

Applications Claiming Priority (1)

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JP3945695A JPH08206724A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 スケール剥離装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101377512B1 (ko) * 2012-04-26 2014-03-26 현대제철 주식회사 소재 표면 이물질 제거장치
CN109719146A (zh) * 2019-01-07 2019-05-07 东北大学 一种针对高表面质量中厚板产品的高效除鳞方法
CN109719145A (zh) * 2019-01-07 2019-05-07 东北大学 一种针对热轧短流程产线炉生氧化铁皮的高效除鳞方法

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CN109719146A (zh) * 2019-01-07 2019-05-07 东北大学 一种针对高表面质量中厚板产品的高效除鳞方法
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CN109719146B (zh) * 2019-01-07 2020-11-17 东北大学 一种针对高表面质量中厚板产品的高效除鳞方法

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