JP2825355B2 - 鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業方法 - Google Patents

鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業方法

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JP2825355B2
JP2825355B2 JP3018535A JP1853591A JP2825355B2 JP 2825355 B2 JP2825355 B2 JP 2825355B2 JP 3018535 A JP3018535 A JP 3018535A JP 1853591 A JP1853591 A JP 1853591A JP 2825355 B2 JP2825355 B2 JP 2825355B2
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JP
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brush
steel strip
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浩之 伊藤
英輔 河澄
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延機の入側に設
置された鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷間圧延で発生する鋼帯の表面
欠陥として、鋼帯表面に付着した異物を鋼帯と共に圧延
することによるロールマーク(金属片等の硬質異物が原
因)、噛み込み疵(ゴム粉等の軟質異物が原因)が挙げ
られる。この対策として、冷間圧延機の入側に、流体を
鋼帯表面に噴射しながら回転ブラシで研摩して、鋼帯表
面に付着した異物を取り去ろうとする板面洗浄装置を設
置したラインが増加している。
【0003】図1に、鋼帯1のタンデム冷間圧延機2の
入側に、ブラシ式板面洗浄装置を設置したラインの例を
示す。図1において、板面洗浄装置3は洗浄液スプレー
ヘッダ4から洗浄液をスプレーしながら、上下一対のブ
ラシロール5a、5bをブラシ駆動モータ6a、6bで
回転させ、ブラシ圧下モータ7a、7bで鋼帯1の表裏
面に押し付けることによって、鋼帯1の表裏面を研摩
し、板面に付着した異物を除去する。
【0004】ブラシ回転数及びブラシ圧下力の研摩条件
は、圧延材の板厚、板幅等によりコイル毎に設定されて
いる。そして、先行コイルの鋼帯と後行コイルの鋼帯を
溶接接続した溶接点がブラシロール5a、5bを通過す
る際に、プロセス計算機8からブラシ制御装置9に指令
が送られ研摩条件の変更が行われる。なお、図中10は圧
延機入側ブライドルロールである。
【0005】図3は、従来の研摩条件の変更例を具体的
に示した図である。この例では、溶接点がブラシロール
5a、5bを通過した時以降、ブラシロール5a、5b
の圧下力を圧延材板幅の減少に応じて減少させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の硬質異物は、溶
接点の前後のある範囲の鋼帯の表面に強固に付着してお
り、板面洗浄装置でこれらの硬質異物を除去するには、
ブラシの回転数を上げるかあるいはブラシの圧下力を上
げる等の処置が必要である。一方、コイルの長手方向中
央部には、これらの硬質異物はほとんど存在せず、樹脂
製ロールの摩耗粉等の付着力の弱い異物が主体であるた
め、前記の硬質異物除去に必要なブラシ回転数及びブラ
シ圧下力でなくても十分な洗浄効果が得られる。また、
ブラシの寿命の点から見れば、溶接点前後の硬質異物除
去に必要なブラシ回転数及びブラシ圧下力にてコイル全
長を研摩した場合、ブラシの寿命は著しく短くなるとい
う問題点がある。
【0007】本発明は上記問題点を解決し、ブラシの寿
命を延長し、かつ鋼帯に付着した硬質異物を効果的に除
去し得るブラシ式板面洗浄装置の操業方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷間圧延機の
入側に設置された鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業方
法において、先行鋼帯と後行鋼帯を溶接接続した溶接点
の前後の所定範囲の洗浄を、ブラシ回転数及び/又はブ
ラシ圧下力を増加して行うことを特徴とする鋼帯のブラ
シ式板面洗浄装置の操業方法である。
【0009】
【作 用】本発明者らは調査検討の結果、ロールマーク
の発生原因となる金属片等の硬質板面付着異物は、主に
酸洗ライン出側でのコイル巻取り時の内径カキ疵、溶接
スパッタ残り、酸洗ライン入側及び冷間圧延機入側での
コイル払い出し時のガウジ疵などであり、これらは溶接
点の近傍に集中していることを見出し、本発明に到達し
た。
【0010】本発明によると、鋼帯の溶接点前後の所定
範囲のみ、板面洗浄装置のブラシの回転数及び/又はブ
ラシの圧下力を増加することによって、溶接点の近傍の
板面に付着した硬質の異物を除去して鋼帯表面のロール
マーク疵発生を効果的に防止すると共に、溶接点前後の
所定範囲以外はブラシの回転数及び/又はブラシの圧下
力を下げることによりブラシの寿命を延長できる。
【0011】
【実施例】図2に、本発明による板面洗浄装置の操業方
法の一実施例を示す。この例では、溶接点がブラシロー
ルを通過するx前よりブラシロール5a、5bの回
転数及びブラシロール5a、5bの圧下力を増加し、溶
接点前後に付着した硬質異物を除去する。
【0012】そして、溶接点がブラシロール5a、5b
を通過後ym 進んだ時点で、ブラシロール5a、5bの
回転数とブラシロール5a、5bの圧下力を下げ、ブラ
シの摩耗を最小限に抑える。溶接点前後で研摩条件を変
更する範囲xm 、ym は、硬質異物が付着している部分
の長さに余裕代を見て決定すればよい。
【0013】なお、この例ではブラシロール5a、5b
の回転数及び圧下力を増加したが、本発明はこれに限る
ものではなく、ブラシロール5a、5bの回転数又は圧
下力のいずれか一方を増加してもよい。また、ブラシロ
ール5a、5bの回転数、圧下力の研摩条件を変更する
タイミングは、ライン内の溶接点をトラッキングするプ
ロセス計算機8によって行い、研摩条件もプロセス計算
機8内にて圧延材の板厚、板幅等の条件を考慮して決定
する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、冷間
圧延機の入側で、鋼帯の溶接点近傍に付着した硬質異物
の除去が可能となり、ロールマークの発生頻度が70%以
上減少した。また、それ以外の範囲においては、板面に
付着した異物を除去するのに必要最低限のブラシ回転数
及びブラシ圧下力で運転するようにしたため、ブラシの
寿命は従来の3倍に延長された。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷間圧延機の入側にブラシ式板面洗浄装置を設
置したラインの例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図である。
【図3】従来のブラシ式板面洗浄装置の操業方法を示す
図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 タンデム冷間圧延機 3 ブラシ式板面洗浄装置 4 洗浄液スプレーヘッダ 5a、5b 上下ブラシロール 6a、6b ブラシロール駆動モータ 7a、7b ブラシロール圧下モータ 8 プロセス計算機 9 ブラシ制御装置 10 圧延機入側ブライドルロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−95405(JP,A) 特開 平1−104408(JP,A) 特開 平4−178212(JP,A) 実開 平3−68912(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 45/02 330 B08B 1/02 B21B 45/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延機の入側に設置された鋼帯のブ
    ラシ式板面洗浄装置の操業方法において、先行鋼帯と後
    行鋼帯を溶接接続した溶接点の前後の所定範囲の洗浄
    を、ブラシ回転数及び/又はブラシ圧下力を増加して行
    うことを特徴とする鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業
    方法。
JP3018535A 1991-02-12 1991-02-12 鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操業方法 Expired - Lifetime JP2825355B2 (ja)

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JPH04258309A JPH04258309A (ja) 1992-09-14
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DE102009014006A1 (de) * 2009-03-19 2010-09-23 Sms Siemag Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung eines Metallbandes

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