JP3025031B2 - ロールポリッシング装置およびその配置方法 - Google Patents

ロールポリッシング装置およびその配置方法

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JP3025031B2
JP3025031B2 JP3026186A JP2618691A JP3025031B2 JP 3025031 B2 JP3025031 B2 JP 3025031B2 JP 3026186 A JP3026186 A JP 3026186A JP 2618691 A JP2618691 A JP 2618691A JP 3025031 B2 JP3025031 B2 JP 3025031B2
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隆 乗鞍
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孝雄 坂中
秀一 田端
一雄 池田
俊二 庄田
和博 梁井
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一雄 村岡
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯板の圧延技術に
おいて、表面品質の優れた金属帯板を圧延製造するのに
好適なロールポリッシング装置およびその配置方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、表面品質の優れた金属帯板を
圧延製造するには、圧延ロールの表面に付着した異物が
被圧延材である金属帯板に転写し、金属帯板の表面品質
を低下させないよう圧延ロール表面に付着した異物を常
時除去し、みがく必要がある。従来、圧延ロール表面に
付着した異物を除去し、みがく方法として、圧延ロール
表面を適当な材質の帯板にて押圧しつつ横行させること
によりポリッシングする方法がとられていた。
【0003】また、圧延ロールの研削装置として特公平
1−33242号公報に記載のものがある。この装置
は、圧延ロールをミルから取外すことなく、ミル内でロ
ール表面を一定厚み研削するもので、研摩材(砥粒)を
表面に付着させた研削ベルトと、該研削ベルトを圧延ロ
ールの外周面に圧接させると押付部材を先端に有する支
持ロッドと、その押付力を検出するロードセルと、該支
持ロッドを収縮自在に支承し、ロール軸方向に横行する
研削機本体と、前記支持ロッドに支承され、前記研削ベ
ルトを送給するリール装置とから構成されるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の帯板をロールに
押し付けて行うロールポリッシング方法では、下記の
(1)および(2)の問題があった。 (1)ロールと接触する帯板の接触部が摩耗損傷するこ
とにより、ロールポリッシング効率が低下するという問
題。 (2)帯板にてロール表面より接ぎ取られた異物がロー
ルと帯板間に溜り、その異物によるロールの傷付や、そ
の異物が再度ロールに付着したり、金属帯板上に落下す
ることにより、被圧延材である金属帯板の表面品質を低
下させる問題。
【0005】また、特公平1−33242号公報に記載
の圧延ロールの研削装置は、研摩材(砥粒)を表面に付
着させた研削ベルトでロールを一定厚み研削するもの
で、ロール表面に付着した異物を除去し、みがくロール
ポリッシング装置とは異なる。したがって、上記(2)
の問題、すなわち、異物がロールと帯板間に溜ることに
より金属帯板の表面品質を低下させる問題については何
ら配慮がされていなかった。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決し、表
面品質の優れた金属帯板を圧延製造するのに好適なロー
ルポリッシング装置およびその配置方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ロールと平行に配置されたガイドビーム
と、このガイドビームに軸方向に移動自在に支承された
ポリッシャー本体と、このポリッシャー本体に、ロール
の軸心方向に向かって移動自在に支承されたポリッシャ
ーヘッドフレームと、このポリッシャーヘッドフレーム
の先端部においてロールに圧接されるポリッシングベル
トと、前記ポリッシャーヘッドフレームに設けられ、前
記ポリッシングベルトを送給するリール手段と、前記ポ
リッシャーヘッドフレームの先端部に支持され、多数の
透き間を有する弾性体とを備えるものである。また、前
記弾性体に代え、またはそれと併用して、前記ポリッシ
ャーヘッドフレームの先端部にバキュームによって吸引
される複数の孔を設けたものである。また、前記弾性体
に代え、またはそれと併用して、前記ポリッシングベル
トとして多数の透き間を有するものを用いたものであ
る。
【0008】前記弾性体は、好ましくは、前記ポリッシ
ャーヘッドフレームに着脱自在に固定支持されたもので
ある。また、前記リール手段は前記ポリッシャーヘッド
フレームに対し独立して移動自在に支承される構造とし
たものである。
【0009】また、上記のロールポリッシング装置を1
対の作業ロールの圧延方向出側にそれぞれ配置したもの
である。さらに、ロールポリッシング装置を作業ロール
を支持する1対の支持ロールの圧延方向入側にそれぞれ
配置したものである。
【0010】
【作用】ポリッシングベルトはリール手段にて巻取りお
よび巻出される。これによってポリッシングベルトは、
必要に応じて摩耗損傷していない新品のベルトに容易に
交換可能となるので、ロールポリッシング効率が低下す
ることがない。
【0011】また、ロール表面の異物はポリッシングベ
ルトにてロール表面より剥ぎ取られ、その剥ぎ取られた
異物は、ポリッシングベルトの幅方向両端のロールとの
透き間、または多数の透き間を有するポリッシングベル
トを用いればその透き間を通過し、前記ベルトを支持し
ている多数の透き間を有する弾性体の透き間に吸収保持
される。または、その異物は、ベルトの幅方向両端の透
き間またはベルトにあけた透き間から直接、あるいは、
弾性体の透き間を通してポリッシャーヘッドフレームに
設けた孔からバキューム吸引にて除去される。また、前
記弾性体またはバキューム吸引の孔を設けなくても、多
数の透き間を有するポリッシングベルトを用いれば、異
物はベルト内部の透き間に保持され、そのベルトを巻取
り、異物を除去できる。また、多数の透き間を有する弾
性体は、十分に異物を吸収した後、取はずし交換され
る。これらによって一度剥ぎ取られた異物が、ロール表
面を傷つけたり、ロールおよび金属帯板上に付着しなく
なるので、被圧延材である金属帯板の表面品質を低下さ
せることがない。
【0012】ポリッシングベルトを送給するリール手段
をポリッシャーヘッドフレームに対して独立して移動自
在にしておけば、ベルト送給時にベルトとポリッシャー
ヘッドフレームの先端部との間隔を自在に取れるため、
新しいベルト部分を使用するためのベルトの送給がスム
ースに行なえる。
【0013】また、ロールポリッシング装置を作業ロー
ルの圧延方向出側に配置することにより、圧延時に作業
ロールに付着した異物が作業ロールと支持ロール間に噛
込まれ、圧着される前にその異物を除去することが可能
となる。また、ロールポリッシング装置を支持ロールの
圧延方向入側に配置することにより、作業ロールより支
持ロールに転位した異物が、支持ロールとこの支持ロー
ルをさらに支持する第2の支持ロール間に噛込まれ、圧
着される前にその異物を除去することが可能となる。こ
れらにより被圧延材である金属帯板の表面品質を低下さ
せることがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3により
説明する。まず、本実施例のロールポリッシング装置の
全体構成について述べる。図1および図2において、被
圧延材であるストリップ1は1対の作業ロール2にて圧
延される。作業ロール2は軸受3にて支持され、軸受3
はさらにハウジング4にて支持されている。一方、作業
ロール2と平行にガイドビーム5が配置されており、ガ
イドビーム5はハウジング4に固定された支持フレーム
6にて支持されている。ガイドビーム5には、ビーム軸
方法に摺動可能な如く円筒状のガイドブッシュ7が取付
けられている。ガイドブッシュ7には舟型爪8が取付け
られており、舟型爪8はガイドブッシュ7に設けた溝5
Aを通って伸び、その先端部8Aをスクリューシャフト
10のスクリュー状の溝10Aに嵌め合されている。ス
クリューシャフト10は、軸受12を介して回転可能に
ガイドビーム5の内側に取付けられている。
【0015】さらにスクリューシャフト10の一端はガ
イドビーム5の端部の外側に伸び、その外側の端部には
スプロケット13が取付けられている。スプロケット1
3にはチェーン14にてスプロケット15が連結され、
スプロケット15は、支持フレーム6に固定されたモー
タ16の出力軸に取付けられている。
【0016】また、ガイドブッシュ7は1対のガイドフ
レーム7Aを有しており、ガイドブッシュ7と1対のガ
イドフレーム7Aとでポリッシャー本体を構成してい
る。また、ガイドフレーム7Aは、ポリッシャーヘッド
フレーム9の1対のコの字状フレーム9Aに伸縮可能に
嵌め合わされている。さらにポリッシャーヘッドフレー
ム9は、ピン11、シリンダー18、ピン17を介して
ガイドブッシャ7に連結されている。
【0017】シリンダー18はヘッド側配管口18Bお
よびロッド側配管口18Aを有している。また、ポリッ
シャーヘッドフレーム9の先端には、断面コの字状をし
かつ多数の透き間を有するスポンジ状の弾性体19が容
易に着脱可能なように嵌め合い固定されている。この弾
性体19と作業ロール2間にポリッシングベルト20が
挾み込まれている。ポリッシングベルト20は好ましく
は多数の透き間を有するネット状のベルトである。
【0018】ポリッシングベルト20は巻出しリール2
1と巻取リール22にガイドローラ23,24を介して
連結されている。巻出しリール21は、図示されていな
い軸受を介してリール支持台25に固定されており、ガ
イドローラ23も同様に図示されていないシャフトを介
してリール支持台25に取付けられている。さらに巻出
しリール21には、図2に示すようにトルクリミッター
33が取付けられている。リール支持台25は、ポリッ
シャーヘッドフレーム9のコの字状フレーム9Aと摺動
可能に嵌め合わされている。さらにリール支持台25は
引張スプリング27でガイドブッシュ7と連結されてお
り、ガイドブッシュ7にはリール支持台25のストロー
ク制限用のストッパー28が設けられている。
【0019】一方、巻取リール22は、同様に図示され
ていない軸受を介してリール支持台26に固定されてお
り、ガイドローラ24も同様に図示されていないシャフ
トを介してリール支持台26に取付けられている。さら
に巻取リール22にはスプロケット29、チェーン3
0、スプロケット31を介してモータ32が連結されて
いる。モータ32はリール支持台26に固定されてい
る。リール支持台26は、同様にポリッシャーヘッドフ
レーム9のコの字状フレーム9Aと摺動可能に嵌め合わ
されている。さらにリール支持台26は、同様に引張ス
プリング27でガイドブッシュ7と連結されており、ガ
イドブッシュ7にはリール支持台26のストローク制限
用のストッパー28が設けられている。
【0020】次に動作について延べる。まず、ポリッシ
ャーヘッドフレーム9の横行動作は次のように行われ
る。モータ16にてスプロケット15、チェーン14、
スプロケット13を介してスクリュウーシャフト10を
回転させ、そのスクリュウ状の溝10Aに沿って舟型爪
を押圧し、ガイドビーム5をガイドとしてポリッシャー
本体7,7Aをロール軸方向に横行させる。
【0021】ポリッシャーヘッドフレーム9の伸縮動作
は次のように行われる。シリンンダ18のヘッド側配管
口18Bより空圧または油圧を供給することによりシリ
ンダロッド47は伸び、スポンジ状の弾性体19を介し
てポリッシングベルト20が作業ロール2に押付けられ
る。図示されていない作業ロール駆動系で作業ロール2
を回転させつつ、このようにポリッシングベルト20を
押し付け、かつ上記の横行動作を行うことによりロール
ポリッシングが達成される。
【0022】また、シリンダー18のロッド側配管口1
8Aより空圧または、油圧を供給することにより図3に
示すようにシリンダロッド47は縮み、ポリッシャーヘ
ッドフレーム9およびスポンジ状の弾性体19は作業ロ
ール2より離される。また、リール支持台25,26も
スプリングリング27の力によりポリッシャーフレーム
9と同様に作業ロール2より離れるが、一定量離れた
後、ストッパー28によりストロークが制限され、弾性
体19とベルト20間にギャップを生じさせる。図3に
示すこの状態は、ポリッシャー逃げ位置およびポリッシ
ングベルト20の送給位置を示す。
【0023】ポリッシングベルト20の送給は次のよう
に行なう。モータ32にてスプロケット31、チェーン
30、スプロケット29を介して巻取リール22を回転
させ、ベルト20を巻取る。また、巻出しリール21
は、それに伴いトルクリミター33がフリーとなり、ベ
ルト20を巻出す。
【0024】以上のように構成した本実施例によれば、
ポリッシングベルト20は、必要に応じて摩耗損傷して
いない新品のベルトに容易に交換可能となるので、ロー
ルポリッシング効率が低下することがない。また、ロー
ル表面の異物はポリッシングベルト20にてロール表面
より剥ぎ取られ、その剥ぎ取られた異物は、ポリッシン
グベルトの幅方向両端のロール2との透き間および多数
の透き間を有するポリッシングベルト20を用いればそ
の透き間を通過し、スポンジ状の弾性体19の透き間に
吸収保持される。また、スポンジ状の弾性体19は、十
分に異物を吸収した後、取はずし交換される。これによ
って一度剥ぎ取られた異物が、ロール表面を傷つけた
り、ロール2およびストリップ1上に付着しなくなるの
で、ストリップ1の表面品質を低下させることがない。
【0025】また、ポリッシングベルト20を送給する
リール21,22をポリッシャーヘッドフレーム9に対
して独立して移動自在に設けたので、ベルト送給時に図
3に示すようにベルトとポリッシャーヘッドフレーム9
の先端部との間隔を自在に取れるため、新しいベルト部
分を使用するためのベルトの送給がスムースに行なえ
る。
【0026】なお、本実施例のモータ16は、電動モー
タでも油圧、空圧モータでもよい。また、モータ32は
電動モータでも油圧、空圧モータ、ロータリーアクチュ
エータでもよい。
【0027】本発明の他の実施例を図4に示す。本実施
例では、舟型爪8とスクリューシャフト10に代え、ボ
ールベアリング34、ボールベアリング用スクリューシ
ャフト35および連結シャフト36を用いた例である。
【0028】本発明のさらに他の実施例を図5に示す。
本実施例は、ポリッシャーヘッドフレーム9とリール支
持台25、26を一体構造としたポリッシャーヘッド3
7からなるものである。本実施例では、ポリッシャーヘ
ッド逃げ時、ポリッシングベルト20とスポンジ状の弾
性体19との間にはギャップは生じない。
【0029】本発明のまた他の実施例を図6に示す。本
実施例は、スポンジ状の弾性体19を無しとし、直接ポ
リッシャーヘッド38でポリッシングベルト20を作業
ロール2に押付けるものである。スポンジ状の弾性体1
9を用いなくても、ポリッシングベルトを適当な厚さの
透き間を多数有する構造にすることにより、ロール表面
から剥ぎ取った異物をベルト内部の透き間に保持させ、
そのベルトを巻取り、異物を除去できる。
【0030】本発明のまたさらに他の実施例を図7に示
す。本実施例はポリッシャーヘッドフレーム9の先端部
に複数の孔39Aを設けたポリッシャーヘッド39およ
びそれに接続されたホース40を有するものである。ポ
リッシング時発生する異物は、ポリッシングベルト2
0、スポンジ状の弾性体19、孔39Aの開いたポリッ
シャーヘッド39、ホース40を通して図示されていな
い排気ファンにて吸引除去される。
【0031】本発明のさらに他の実施例を図8に示す。
本実施例は透き間を有する弾性体19を無しとし、直接
先端部に複数の孔41Aを設けたポリッシャーヘッド4
1でポリッシングベルト20を作業ロール2に押付ける
ものである。ポリッシング時発生する異物は、ベルト2
0、孔41Aの空いたポリッシャーヘッド41、ホース
40を通して図示されていない排気ファンにて吸引除去
される。
【0032】これまでの実施例では、ポリッシングされ
るローラは作業ロール2であったが、ガイドローラ等他
のローラであっても適用可能である。
【0033】また、これまでの実施例では、ポリッシン
グベルト20を横向きに送給する例を示したが、図9に
示すように縦向きに送給してもよい。この場合、リール
支持台42は、巻取リール用と巻出リール用を一体化し
た構造としてもよい。
【0034】ロールポリッシング装置、すなわち、ポリ
ッシャーの配置に関する一実施例を図10に示す。本実
施例は、1対の対向する作業ロール2を支持する1対の
中間ロール43、さらにその中間ロール43を支持する
1対の補強ロール44からなる多段圧延機において、作
業ロール2用のポリッシャー45を圧延方向出側に配置
し、中間ロール43用のポリッシャー46を圧延方向入
側に配置したものである。
【0035】本実施例においては、作業ロール2の出側
にポリッシャー45を配置したので、圧延時に作業ロー
2ルに付着した異物が作業ロールと中間ロール43間に
噛込まれ、圧着される前にその異物を除去することが可
能となる。また、中間ロール43の入側にポリッシャー
46を配置したので、作業ロール2から中間ロール43
に転位した異物が、中間ロールと補強ロール44間に噛
込まれ、圧着される前にその異物を除去することが可能
となる。これらにより被圧延材である金属帯板1の表面
品質を低下させることがない。
【0036】なお、これまでの実施例では、ポリッシン
グベルト20は透き間を有するものとして説明したが、
透き間を有しないものでも良い。この場合、ポリッシン
グ時に剥ぎ取った異物はベルトの幅方向両端のロールと
の透き間を通過し、スポンジ状の弾性体の透き間に保持
されるか、もしくはバキュームにて吸引除去される。ま
た、リール21,22を支持するリール支持第25,2
6がポリッシャーヘッドフレーム9に対して独立して移
動する方向は、ポリッシャーヘッドフレーム9の移動方
向と同方向としたが、図2に示す退避位置においてポリ
ッシングベルト20とロール2およびポリッシングベル
ト20と弾性体19との間に隙間が確保されればそれ以
外の方向、例えばポリッシャーヘッドフレーム9の移動
方向に直交する方向であってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0038】まず、ポリッシングベルトはリール手段に
て巻取および差出しされるため、必要に応じて摩耗損傷
していない新品のベルトに容易にかつ迅速に交換可能と
なり、常に高いロールポリッシングの効率を保つことが
できる。また、ポリッシングベルトを適当な厚さの透き
間を多数有する構造にすることにより、ロール表面から
剥ぎ取った異物をベルト内部の透き間に保持させ、その
ベルトを巻取り、異物を除去できる。
【0039】また、ベルトを保持する多数の透き間を有
する弾性体を設けたので、その弾性体の透き間にロール
表面により剥ぎ取られた異物を保持させることができ
る。さらにバキューム吸を行なうことにより前記異物を
常に除去でき、透き間を有する弾性体を交換引を行なう
ことにより前記異物を常に除去でき、透き間を有する弾
性体を交換する必要がない。また、バキューム吸引を行
うことにより、直接異物を除去できる。これらにより、
一度剥ぎ取られた異物がロール表面を傷つけたり、ロー
ルおよび金属帯板に付着しなくなるので、被圧延材であ
る金属帯板の表面品質を低下させることがない。
【0040】また、透き間を有する弾性体は容易に交換
可能な構造のため、交換に要する時間が短く作業性が良
い。また、ベルトを送給するリール手段が、ポリッシャ
ーフレームに対して独立して移動自在に支承されている
ため、ベルト送給時スムースにポリッシングベルトが送
給可能である。
【0041】また、ロールポリッシング装置が作業ロー
ルの圧延方向出側に配置されているので、圧延時に、作
業ロールに付着した異物が作業ロールと支持ロール間に
歯込まれ、圧着される前に異物除去可能である。また、
ロールポリッシング装置が作業ロールを支持する支持ロ
ールの圧延方向入側に配置されているので、作業ロール
からその支持ロールに転位した異物が、支持ロールとこ
の支持ロールをさらに支持する第2支持ロール間に歯込
まれ、圧着される前に異物除去可能である。これらによ
り被圧延材である金属帯板の表面品質を低下させること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるロールポリッシング装
置の平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示すロールポリッシング装置の動作説明
図である。
【図4】本発明の他の実施例によるロールポリッシング
装置の平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例によるロールポリッ
シング装置の平面図である。
【図6】本発明のまた他の実施例によるロールポリッシ
ング装置の側面図である。
【図7】本発明のなおさらに他の実施例によるロールポ
リッシング装置の側面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例によるロールポリッ
シング装置の側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例によるロールポリッ
シング装置の側面図である。
【図10】本発明の一実施例によるロールポリッシング
装置の配置方法を示す図である。
【符号の説明】
1 ストリップ(被圧延材) 2 作業ロール 5 ガイドビーム 7 ガイドブッシュ(ポリッシャー本体) 7A ガイドフレーム(ポリッシャー本体) 9 ポリッシャーヘッドフレーム 19 弾性体 20 ポリッシングベルト 21 巻出リール 22 巻取リール 25,26 リール支持台 39A 吸引される孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂中 孝雄 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 田端 秀一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 池田 一雄 北九州市八幡東区枝光1丁目1番1号 新日本製鐵株式會社 八幡製鐵所内 (72)発明者 庄田 俊二 北九州市八幡東区枝光1丁目1番1号 新日本製鐵株式會社 八幡製鐵所内 (72)発明者 梁井 和博 山口県光市大字島田三四三四番地 新日 本製鐵株式會社 光製鐵所内 (72)発明者 小原 紳一 山口県光市大字島田三四三四番地 新日 本製鐵株式會社 光製鐵所内 (72)発明者 村岡 一雄 山口県光市大字島田三四三四番地 新日 本製鐵株式會社 光製鐵所内 (56)参考文献 特開 平4−162903(JP,A) 特開 昭58−223556(JP,A) 実開 昭60−84105(JP,U) 実開 昭63−34503(JP,U) 実開 昭63−106506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロールと平行に配置されたガイドビーム
    と、このガイドビームに軸方向に移動自在に支承された
    ポリッシャー本体と、このポリッシャー本体に、ロール
    の軸心方向に向かって移動自在に支承されたポリッシャ
    ーヘッドフレームと、このポリッシャーヘッドフレーム
    の先端部においてロールに圧接されるポリッシングベル
    トと、前記ポリッシャーヘッドフレームに設けられ、前
    記ポリッシングベルトを送給するリール手段と、前記ポ
    リッシャーヘッドフレームの先端部に支持され、多数の
    透き間を有する弾性体とを備えることを特徴とするロー
    ルポリッシング装置。
  2. 【請求項2】ロールと平行に配置されたガイドビーム
    と、このガイドビームに軸方向に移動自在に支承された
    ポリッシャー本体と、このポリッシャー本体に、ロール
    の軸心方向に向かって移動自在に支承されたポリッシャ
    ーヘッドフレームと、このポリッシャーヘッドフレーム
    の先端部においてロールに圧接されるポリッシングベル
    トと、前記ポリッシャーヘッドフレームに設けられ、前
    記ポリッシングベルトを送給するリール手段と、前記ポ
    リッシャーヘッドフレームの先端部に設けられ、バキュ
    ームによって吸引される複数の孔とを備えることを特徴
    とするロールポリッシング装置。
  3. 【請求項3】ロールと平行に配置されたガイドビーム
    と、このガイドビームに軸方向に移動自在に支承された
    ポリッシャー本体と、このポリッシャー本体に、ロール
    の軸心方向に向かって移動自在に支承されたポリッシャ
    ーヘッドフレームと、このポリッシャーヘッドフレーム
    の先端部においてロールに圧接されるポリッシングベル
    トと、前記ポリッシャーヘッドフレームに設けられ、前
    記ポリッシングベルトを送給するリール手段と、前記ポ
    リッシャーヘッドフレームの先端部に設けられ、バキュ
    ームによって吸引される複数の孔と、前記ポリッシャー
    ヘッドフレームの先端部に支持され、多数の透き間を有
    する弾性体とを備えることを特徴とするロールポリッシ
    ング装置。
  4. 【請求項4】請求項1または3記載のロールポリッシン
    グ装置において、前記弾性体は前記ポリッシャーヘッド
    フレームに着脱自在に支持されていることを特徴とする
    ロールポリッシング装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項記載のロール
    ポリッシング装置において、前記リール手段は、前記ポ
    リッシャーヘッドフレームに対して独立して移動自在に
    支承されていることを特徴とするロールポリッシング装
    置。
  6. 【請求項6】ロールと平行に配置されたガイドビーム
    と、このガイドビームに軸方向に移動自在に支承された
    ポリッシャー本体と、このポリッシャー本体に、ロール
    の軸心方向に向かって移動自在に支承されたポリッシャ
    ーヘッドフレームと、このポリッシャーヘッドフレーム
    の先端部においてロールに圧接される多数の透き間を有
    するポリッシングベルトと、前記ポリッシャーヘッドフ
    レームに設けられ、前記ポリッシングベルトを送給する
    リール手段とを備えることを特徴とするロールポリッシ
    ング装置。
  7. 【請求項7】被圧延材を圧延する1対の対向する作業ロ
    ールと、複数の支持ロールとを有する多段圧延機におい
    て、前記1対の対向する作業ロールの圧延方向出側に
    求項1〜6のいずれか1項記載のロールポリッシング装
    置をそれぞれ配置したことを特徴とするロールポリッシ
    ング装置の配置方法。
  8. 【請求項8】被圧延材を圧延する1対の対向する作業ロ
    ールと、この作業ロールを支持する1対の支持ロールと
    を有する多段圧延機において、前記1対の支持ロールの
    圧延方向入側に請求項1〜6のいずれか1項記載のロー
    ルポリッシング装置をそれぞれ配置したことを特徴とす
    るロールポリッシング装置の配置方法。
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