JP2000263123A - 鋼帯のワイピング装置 - Google Patents

鋼帯のワイピング装置

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JP2000263123A
JP2000263123A JP11070606A JP7060699A JP2000263123A JP 2000263123 A JP2000263123 A JP 2000263123A JP 11070606 A JP11070606 A JP 11070606A JP 7060699 A JP7060699 A JP 7060699A JP 2000263123 A JP2000263123 A JP 2000263123A
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wiping
roll
rolls
elastic body
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Takeshi Miyata
武志 宮田
Akinobu Kamimaru
秋信 神丸
Masaharu Saisuu
正晴 斎数
Masaaki Kawagata
正昭 河形
Isamu Hara
勇 原
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極薄鋼帯及び表面品質の厳しい鋼帯のいずれに
も対応可能なワイピング装置を提供する。 【解決手段】鋼帯2の搬送方向Lに並ぶ複数のワイピン
グロールと、そのワイピングロールを挟んで鋼帯表面に
対向し当該ワイピングロールを鋼帯2表面に押し付ける
ための複数のバックアップロール5とを備える。また、
上記ワイピングロールの代わりにバックアップロール5
と鋼帯2との間に設置される上側のステーショナリワイ
パー13を備える。そのステーショナリワイパー13
は、鋼帯2の搬送方向Lに並ぶ複数の弾性体保持ロール
15と、その弾性体保持ロール15同士を連結して各弾
性体保持ロール15の回転を拘束する廻り止めキー16
と、各弾性体保持ロール15から上記鋼帯2表面に向け
て突設する弾性体17と、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リバース圧延機な
どで鋼帯を圧延等をするときに、鋼帯の表面に付着した
圧延油等を拭き取り除去する鋼帯のワイピング装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯を冷間圧延する際には、圧延油をロ
ールバイト部分に供給する。供給した圧延油の一部は鋼
帯表面に付着したままとなるため、そのまま鋼帯を巻き
取ると鋼帯に横滑りが生じる。また、鋼帯への付着分だ
け、使用した圧延油が圧延油供給系統に回収されないた
め圧延油の原単位を悪化させる一因となる。
【0003】このため、リバース圧延機の入出側やタン
デム圧延機の出側等には、通常、鋼帯表面に付着してい
る冷却水や圧延油などを拭き取り除去する目的で、ワイ
ピング装置が設けられる。一般に使用される上記ワイピ
ング装置としては、例えば、ロール式のワイピング装置
とパッド式のワイピング装置とがある。
【0004】ロール式のワイピング装置は、搬送される
鋼帯を挟んで上下に設けられた各ワイピングロールをそ
れぞれ鋼帯の表面に押し付けて当該鋼帯を挟み込み、鋼
帯の搬送に応じて各ワイピングロールが回転すること
で、鋼帯表面の圧延油等を拭き取り除去するものであ
る。このとき、ワイピングロールの接触面積を増やして
ワイピング能率を向上させる目的で、複数のワイピング
ロールを鋼帯を挟んで千鳥状(例えば、鋼帯の上側に2
列、下側に1列)に配設する所謂,レベラ型のワイピン
グ装置が使用されることが多い。
【0005】また、パッド式のワイピング装置は、搬送
される鋼帯を挟んで上下に設けられたゴムチューブ等か
らなる各弾性体をそれぞれ鋼帯の表面に押しつけること
で鋼帯を挟み込んで、鋼帯表面の圧延油等を拭き取り除
去するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ールを千鳥状に配置する,いわゆるレベラ型のロール式
ワイピング装置では、ロールの押圧力に比例して鋼帯が
上下に波うった状態となるため、高速搬送される極薄鋼
帯をワイピングする際には、上記ロールの押圧力が制限
されてワイピング性が悪いという問題がある。
【0007】また、上記パッド式のワイピング装置で
は、鋼帯表面を擦ることで圧延油等を拭き取るために、
押圧力が大きすぎると上記ロール式に比べて鋼帯に擦り
疵を付けやすく、表面品質の厳しい鋼帯には使用できな
い場合があるという問題がある。さらに、近年の圧延設
備においては、同一ラインで多種多様の鋼帯を圧延する
場合が多い。このような、極薄鋼帯及び表面品質の厳し
い鋼帯のいずれをも圧延する設備においては、従来、上
記ロール式のワイピング装置とパッド式のワイピング装
置の両方をパスラインに沿って並列に設置しておき、圧
延する鋼帯に応じて両装置を使い分けている。このた
め、圧延ラインを新設する際には、上記両ワイピング装
置を独立且つ並列して設置する必要があるため設備コス
トが高くなる。また、多種多様の鋼帯に対応可能に既設
の圧延設備を改造する場合には、両ワイピング装置を並
列に設置するだけの空間を確保できないおそれがあると
いう問題がある。
【0008】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、極薄鋼帯及び表面品質の厳しい鋼帯の
いずれにも対応可能なワイピング装置を提供することを
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した鋼帯のワイピング
装置は、鋼帯の搬送方向に並ぶ複数のワイピングロール
と、そのワイピングロールを挟んで鋼帯表面に対向し当
該ワイピングロールを鋼帯表面に押し付けるための複数
のバックアップロールとを備える鋼帯のワイピング装置
において、上記ワイピングロールの代わりにバックアッ
プロールと鋼帯との間に設置されるステーショナリワイ
パーを備え、そのステーショナリワイパーは、鋼帯の搬
送方向に並ぶ複数の弾性体保持ロールと、その弾性体保
持ロール同士を連結して各弾性体保持ロールの回転を拘
束する連結部材と、各弾性体保持ロールから上記鋼帯表
面に向けて突設する弾性体と、からなることを特徴とす
るものである。
【0010】ここで、上記ワイピング装置は、鋼帯表面
の一方の面だけをワイピングする装置として適用しても
構わない。本発明においては、ワイピングロールでワイ
ピングするロール式ワイパーとして機能すると共に、ワ
イピングロールの代わりに当該ワイピングロールのあっ
た位置に上記ステーショナリワイパーを取り付けること
でパッド式ワイパーとして機能する。
【0011】ここで、ステーショナリワイパーの本体
は、ワイピングロールと同様なロール形状の弾性体保持
ロールからなるので、ステーショナリワイパーの取付け
や位置合わせが容易であると共に、ワイピングロール用
の付属装置等(スクレーパ等)が設置されていても、そ
の装置等と干渉することなく、当該ステーショナリワイ
パーをバックアップロールと鋼帯との間に設置すること
ができる。
【0012】なお、ステーショナリワイパーは、バック
アップロールを通じて伝達される押圧力で鋼帯表面に押
し付けられる。次に、請求項2に記載した発明は、請求
項1に記載した構成に対して、上記パッド式ワイパーと
鋼帯表面の間に、平板状のパッド板を介挿したことを特
徴とするものである。
【0013】上記平板状のパッド板としては、モルトプ
レーンが例示できる。本発明によれば、パッド板を介挿
するだけで簡易にパッドの接触が均一化する。また、鋼
帯との接触面積が広くなると共に平坦な面で接触するの
で、ワイピングのための押圧力を高めても鋼帯が波うつ
ことが回避されると共に擦り疵の発生が低減する。つま
り、ワイピング能率を従来よりも高めた状態で、高速搬
送される極薄鋼帯の表面のワイピングが実施可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。本実施の形態は、図1に示すよう
に、リバース圧延機1で鋼帯2を圧延する圧延工程に適
用したものであって、リバース圧延機1の前後にそれぞ
れワイピング装置Aが設置されている。
【0015】なお、図1中、符号3は左右のテンション
リールを、符号4は、鋼帯2の搬送方向を変更するデフ
レクタロールである。本実施の形態のワイピング装置A
は、図2に示すように、ロール式のワイピング装置Aで
あって、複数のバックアップロール5,ロール連結部材
6、及びシリンダ装置7によって装置本体が構成され、
また、ワイピングロール8によってワイパーが構成され
ている。すなわち、上記複数のバックアップロール5
は、鋼帯2の搬送方向Lに沿って相互に所定間隔を開け
て配列し、その複数のバックアップロール5が、ロール
連結部材6によって回転自在に連結・支持されている。
本実施の形態では、鋼帯2の上側に配置されるワイピン
グ装置Aの本体には、3列のバックアップロール5が設
置され、鋼帯2の下側に配置されるワイピング装置Aの
本体には、2列のバックアップロール5が設置されてい
る場合を例示している。そして、上記ロール連結部材6
は、押圧装置であるシリンダ装置7によって、鋼帯2に
向けて進退可能となっている。
【0016】上記上側のワイピング装置Aには、バック
アップロール5と鋼帯2との間に2列のワイピングロー
ル8が設けられ、下側のワイピング装置Aには、バック
アップロール5と鋼帯2との間に1列のワイピングロー
ル8が設けられている。各ワイピングロール8は、それ
ぞれ2列のバックアップロール5に摺接して、鋼帯搬送
方向Lへの移動が阻止された状態で回転可能となってい
る。本実施形態のワイピングロール8は無駆動状態の場
合を例示している。
【0017】ここで、図2中、符号10はスクレーパを
示し、回転するワイピングロール8に付着した圧延油や
ゴミなどを擦り取り、ワイピング能率の低下を抑えるも
のである。符号11はスクレーパ10を保持する保持部
を示している。また、本実施形態のワイピング装置A
は、図3に示すように、上記ワイピングロール8の代わ
りに取り付けられるステーショナリワイパー13,14
を備える。
【0018】上側のステーショナリワイパー13は、本
発明に基づくもので、上記ワイピングロール8と同一径
のロールからなる2つの弾性体保持ロール15を本体と
している。この2つの弾性体保持ロール15は、鋼帯搬
送方向Lに、上記ワイピングロール8と同じ間隔をあけ
て配列している。また、2つの弾性体保持ロール15に
おける互いに鋼帯搬送方向Lで対向する位置にキー溝1
5aが形成され、その対向する一対のキー溝15aに廻
り止めキー16(連結部材)が取り付けられることで、
2つの弾性体保持ロール15は、互いに回転を拘束し合
う状態で連結される。
【0019】また、弾性体保持ロール15における鋼帯
2表面と対向する位置には、弾性体取付け溝15bが形
成され、その弾性体取付け溝15bに取り付けられたゴ
ム材などの弾性体17が鋼帯2表面に向けて突出してい
る。図3では、弾性体17を中空部材であるチューブゴ
ムで構成した場合を例示している。また、下側のステー
ショナリワイパー14は、バックアップロール5と鋼帯
2表面との間に介挿される板状のホルダ18と、そのホ
ルダ18から鋼帯2表面に向けて突出する弾性体19と
から構成される。
【0020】上記ホルダ18は、下面に対し、2つのバ
ックアップロール5とそれぞれ当接する凹部18aを持
つと共に、上面に対し、弾性体を取り付けるための弾性
体取付け溝18bを持つ。上記弾性体取付け溝18bに
は、ゴム材などからなる角柱形の弾性体19が取り付け
られている。また、上記バックアップロール5を当接す
る凹部18aに薄板状の弾性体20が取り付けられてい
て、押圧したバックアップロール5に圧痕が付くことを
防止している。
【0021】次に、上記実施形態のワイピング装置Aの
作用・効果などについて説明する。ワイピングロール8
をワイパーとして使用する場合、つまりロール式ワイパ
ーとして使用する場合には、図2に示すように、バック
アップロール5と鋼帯2表面との間にワイピングロール
8を設置する。このとき、各ワイピングロール8は、そ
の周面が各バックアップロール5の周面に摺接すること
で、回転が許容された状態となっている。そして、上下
の各シリンダ装置7のピストンロッドをそれぞれ鋼帯2
に向けて前進させることで、各ワイピングロール8は鋼
帯2表面に押し付けられた状態となる。
【0022】この状態で、鋼帯2を搬送すると、鋼帯2
の送りによってワイピングロール8が回転しながら鋼帯
2表面のワイピングが行われる。また、ワイピングロー
ル8に付着した圧延油やゴミなどはスクレーパ10によ
って擦りとられる。また、パッド式ワイパーとして使用
する場合には、上下の各シリンダ装置7のピストンロッ
ドを後退させてワイピングロール8を引き抜いた後に、
上記の各ステーショナリワイパー13,14を取り付け
る。
【0023】本実施形態では、各ステーショナリワイパ
ー13,14と鋼帯2との間にモルトプレーン21(平
板状のパッド板)を介挿する。このとき、上側のステー
ショナリワイパー13の弾性体保持ロール15は、上記
2列のワイピングロール8の組とほぼ同じ形状であるの
で、取付け作業がワイピングロール8と同様な作業でで
きるので容易であるばかりか、占有空間もほぼ同じなた
め、ワイピングロール8用の装置であるスクレーパ10
を待避させる必要がない。
【0024】また、下側のステーショナリワイパー14
を取り付ける場合も、ステーショナリワイパー14を鋼
帯2の幅方向からバックアップロール5と鋼帯2との間
に差し込むだけで取り付けられるので取付け作業(ワイ
パーの交換)が容易となる。ここで、下側のスクレーパ
10を待避させる必要があるが、ホルダ18の上下方向
の厚みを小さくしたので、上記モルトプレーン21を挿
入するスペースを確保することができる。
【0025】この状態で、鋼帯2を搬送することで、鋼
帯2の両面がモルトプレーン21によって拭き取られて
ワイピングが行われる。このとき、上側のステーショナ
リワイパー13の弾性体保持ロール15は、ワイピング
ロール8と同様にバックアップロール5に保持されて、
鋼帯搬送方向Lへの移動が阻止される。
【0026】また、下側のステーショナリワイパー14
にあっては、ホルダ18がスクレーパ10の保持部11
に当接することで、それ以上の鋼帯搬送方向Lへの移動
が阻止される。なお、ホルダ18下面から2つのバック
アップロール5間の隙間に向けて張出部を張り出させ
て、当該張出部をバックアップロール5に当接させるこ
とで、鋼帯搬送方向Lへの移動を阻止させても良い。
【0027】上記パッド式ワイパー状態では、モルトプ
レーン21によって広い接触面積で且つ平坦な面でワイ
ピングが行われるので、薄板の鋼板であってもワイピン
グで鋼帯2が波打つことが回避されると共に、接触圧を
小さめに設定してもワイピング能率を落とすこと無く確
実にワイピングが実施される。この結果、極薄鋼帯を高
速で搬送する場合であっても、鋼帯2表面にすり疵を付
けることなく、しかも、能率良く鋼帯2両面の圧延油を
拭き取ることができる。
【0028】以上のように、本実施形態のワイピング装
置Aを使用すると、1つのワイピング装置で、ロール式
のワイピングもパッド式のワイピングも行うことができ
る。また、ワイパーの交換も簡易に行うことができるの
で、ワイパー交換による圧延ラインの停止時間を短くす
ることができる。ここで、上記実施形態の説明では、廻
り止めキー16よって連結部材を構成した場合を例に説
明したが、相互に他方の弾性体保持ロール15の回転を
拘束するように両弾性体保持ロール15を連結できる構
造であれば他の連結構造を採用してもよい。ただし、キ
ー溝15aを設けて廻り止めキー16で連結する構造を
採用した場合には、キー溝15aなどの加工や組立が容
易であると共に、占有空間も最小で済むばかりか、弾性
体保持ロール15の保守も容易となる。
【0029】また、上記実施形態では、上下のワイパー
を一緒にロール式若しくはパッド式とする場合を例示し
ているが、鋼種によっては、上下のワイピング装置Aの
うち、一方のワイピング装置Aのワイパーをワイピング
ロール8とし、他方のワイピング装置Aをステーショナ
リワイパー13,14として使用してもよい。また、上
記実施形態では、ステーショナリワイパー13,14と
鋼帯2との間にモルトプレーン21を介挿した例を説明
したが、モルトプレーン21を取り付けることなく、各
ステーショナリワイパー13,14の弾性体17,19
を鋼帯2表面に押し付けてワイピングを行わせてもよ
い。この場合には、通常のパッド式ワイピング装置Aと
同等の作用・効果を発揮する。
【0030】また、上記弾性体17,19の素材や形状
は、上記説明したものに限定されるものではなく、他の
公知の素材や形状を使用することができる。また、上記
実施の形態では、バックアップロール5を2列又は3列
だけ鋼帯2の搬送方向Lに沿って配設した例を説明して
いるが、4列以上のバックアップロール5を搬送方向L
に配列させるように構成してもよい。この場合には、そ
れに応じてワイピングロール8の列も増加する。
【0031】この場合には、下側のバックアップロール
5が複列となるので、下側のステーショナリワイパーと
して上記本発明に基づくステーショナリワイパー13を
採用しても良い。さらに、3列以上ワイピングロール8
が配置される場合には、すべてを廻り止めキー16で連
結してもよいし、2個のワイピングロール8の代わり
に、上記のような上側のステーショナリワイパー13を
使用し、残りのワイピングロール8はそのまま取り付け
た状態で、つまり、パッド式とロール式を一緒に使用し
た状態でワイピングを行うようにしても良い。
【0032】また、上記鋼帯2の搬送方向Lに沿って並
ぶ複数のバックアップロール5の高さは必ずしも同じ高
さに設定する必要はなく、例えば、端のバックアップロ
ール5を相対的に鋼帯2側に近づけて配置するなどして
もよい。また、上記実施形態では、弾性体保持ロール1
5の径をワイピングロール8と同径の場合を例に説明し
ているがこれに限定されず、弾性体保持ロール15の径
をワイピングロール8よりも大きく若しくは小さくして
も良い。ただし、弾性体保持ロール15の径をワイピン
グロール8と同径若しくは略同径とした場合の方が扱い
が容易となる。
【0033】
【実施例】上記ワイピング装置Aを使用して、ワイパー
としてのワイピングロール8とステーショナリワイパー
13,14とを適宜、切り替えて圧延を行ったところ、
1台の圧延機1で板厚0.03mm〜6.0mmまでの広範
囲の鋼帯2の圧延ができることを確認した。
【0034】また、板厚0.3mm以下の鋼帯2について
上記ステーショナリワイパー13,14を使用してワイ
ピングを行ったところ、スリップ疵の発生が防止できた
ことも確認した。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では、
従来のように2種類のワイピング装置を並列かつ独立に
設置することなく、極薄の鋼帯及び表面品質の厳しい鋼
帯の両方に対応したワイピングができるようになり、鋼
帯のワイピングのための装置の占有空間を小さく設定で
きると共に装置構成が簡易のため低コストで設備を設け
ることができるという効果がある。
【0036】しかも、ロール式とパッド式との間の交換
作業も容易となる。特に、ワイピングロール用の付属装
置(スクレーパなど)があって、当該付属装置を待避さ
せることなく、パッド式に変更することができる。さら
に、請求項2に記載した発明を採用すると、極薄板鋼帯
の高速搬送に対応可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧延ラインを示す構
成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るロール式とした状態
のワイピング装置を示す鋼帯幅方向からみた側面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係るパッド式とした状態
のワイピング装置を示す鋼帯幅方向からみた側面図であ
る。
【符号の説明】
A ワイピング装置 L 鋼帯搬送方向 1 圧延機 2 鋼帯 5 バックアップロール 6 ロール連結部材 7 シリンダ装置 8 ワイピングロール 10 スクレーパ 11 保持部 13 上側のステーショナリワイパー(本発明のステー
ショナリワイパー) 14 下側のステーショナリワイパー 15 弾性体保持ロール 15a キー溝 15b 弾性体体取付け溝 16 廻り止めキー 17 弾性体 18 ホルダ 19 弾性体 20 弾性体 21 モルトプレーン(パッド板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎数 正晴 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 河形 正昭 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 原 勇 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 3L113 AA02 AB10 AC31 AC62 BA35 DA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯の搬送方向に並ぶ複数のワイピング
    ロールと、そのワイピングロールを挟んで鋼帯表面に対
    向し当該ワイピングロールを鋼帯表面に押し付けるため
    の複数のバックアップロールとを備える鋼帯のワイピン
    グ装置において、 上記ワイピングロールの代わりにバックアップロールと
    鋼帯との間に設置されるステーショナリワイパーを備
    え、そのステーショナリワイパーは、鋼帯の搬送方向に
    並ぶ複数の弾性体保持ロールと、その弾性体保持ロール
    同士を連結して各弾性体保持ロールの回転を拘束する連
    結部材と、各弾性体保持ロールから上記鋼帯表面に向け
    て突設する弾性体と、からなることを特徴とする鋼帯の
    ワイピング装置。
  2. 【請求項2】 上記ステーショナリワイパーと鋼帯表面
    の間に、平板状のパッド板を介挿したことを特徴とする
    請求項1に記載した鋼帯のワイピング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109501181A (zh) * 2018-12-31 2019-03-22 台州市春丰机械有限公司 一种滴灌带的排水装置
WO2019090945A1 (zh) * 2017-11-08 2019-05-16 广州敏惠汽车零部件有限公司 一种滚压输送除油装置

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