JPH05293531A - ロールワイパ - Google Patents

ロールワイパ

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JPH05293531A
JPH05293531A JP4128031A JP12803192A JPH05293531A JP H05293531 A JPH05293531 A JP H05293531A JP 4128031 A JP4128031 A JP 4128031A JP 12803192 A JP12803192 A JP 12803192A JP H05293531 A JPH05293531 A JP H05293531A
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rolls
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JP4128031A
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Shinji Sasaki
伸二 佐々木
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0269Cleaning
    • B21B45/0275Cleaning devices
    • B21B45/0278Cleaning devices removing liquids
    • B21B45/0284Cleaning devices removing liquids removing lubricants

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属帯に付着している圧延油を幅方向に均等
にそして表面全体からムラなく除去し且つその金属帯に
形状不良や幅方向の板厚変動を生じさせない。 【構成】 冷間圧延された金属帯Sの通板路の上下に配
置された一対のワイピングロール5毎にその背後方向に
2列で各列毎に複数個の長さの短い単位バックアップロ
ール6がそれぞれバックアップロールフレーム7によっ
て回転自在に直線状に配置されたバックアップロール列
8と、前記フレーム7を支持しワイピングロール5に向
かって押圧手段10によって両側をそれぞれ押圧される支
持フレーム9とを備えたロールワイパにおいて、それぞ
れ両端が固定されていない各ワイピングロール5の一端
が他方の他端より突出している各突出胴部5aを互いに対
向する各ワイピングロール5の背後方向にそれぞれ備え
られた支持フレーム9の一端側から相互に押圧可能に各
支持フレーム9に押圧手段11を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延後の金属帯表
面に付着している圧延油をその全幅方向に均等にそして
表面全体からムラなく除去出来ると共に、その金属帯に
主として形状不良状態をしかも幅方向の板厚変動をも生
じさせないロールワイパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属帯の冷間圧延は、圧延素材を冷間圧
延機に通板することによって行われる。この冷間圧延に
おいては、圧延ロール及び金属帯の冷却,金属帯の潤滑
による圧延性の向上,金属帯等から発生する摩耗粉の除
去等を通じて冷間圧延された金属帯表面の光沢等を含む
品質向上などを目的として一般に圧延油が使用されてい
る。このような冷間圧延工程の1事例を示す図7により
説明する。例示の冷間圧延工程は一旦薄肉金属帯コイル
を得てこれを素材として更に極薄金属帯に圧延する場合
である。リール1に装着された金属帯コイルから巻き出
された金属帯Sは、デフレクタロール2を経て圧延機本
体3(図例はセンジミア圧延機)のハウジング内に入
る。このとき圧延ロール3aの近傍に設置されている圧延
油噴射ノズル3bから圧延油がスプレーされる。このよう
に圧延ロール3aで冷間圧延された金属帯Sはデフレクタ
ロール2を経て巻出し側とは反対側のリール1'に巻き
取られる。このような1回のパスでは圧延率が不足する
場合には、前述の場合とは逆にリール1'側を上流の巻
出し側として金属帯Sを逆方向に走行させて同様に圧延
油をスプレーしながら冷間圧延が行われる。
【0003】このように圧延油を使用して比較的高速で
冷間圧延すると金属帯Sの表面に付着した圧延油が、金
属帯Sをコイル状に巻き取る際に横すべりを生じさせて
うまく巻き取ることが出来なかったり,圧延油自体が邪
魔をして両端縁が正確に揃った状態に金属帯コイルを正
確に巻き取ることが出来なかったり,冷間圧延後の金属
帯Sに施す以後の処理に悪影響を及ぼし金属帯の品質や
製造歩留を低下させることがあり、しかも金属帯Sによ
り持ち去られる高価な圧延油を充分回収利用せずに単に
消費したのでは不経済である。そこで金属帯Sの表面に
付着して圧延機本体3を通過し前述の如き所定の役目を
果たした後の圧延油は、金属帯Sの各走行方向における
圧延機本体3よりも下流の巻取り側に設置されているワ
イピング装置4又は4'によって除去・回収し再利用さ
れるのである。
【0004】このようなワイピング装置4又は4'を用
いて冷間圧延された金属帯Sの表面に付着した圧延油を
ワイピングするときは、前述したように圧延油が所定の
目的を果たした後に効率良く充分に回収されて再使用出
来ることと共に、このためにも金属帯S表面の幅方向に
均等にそして表面全体に亘ってムラなくワイピングが行
われることが必要である。しかも、折角圧延された金属
帯Sが何よりもこのワイピング時に形状不良を生じ耳折
れ等の発生に至らないようにすることと金属帯Sの幅方
向に板厚変動をも生じさせないようにすることが、この
ワイピング時をはじめこの後の巻き取り以降の工程にお
ける金属帯Sの表面疵の発生,前記耳折れ等の諸欠陥の
発生,このような品質及び歩留の低下,操業トラブルの
発生,作業環境の汚染などの防止のために重要なことで
ある。しかしながら、例えば通常、冷間圧延された金属
帯Sの通販路の上下に配置されていて、それぞれ両端部
の軸支され固定された一対のワイピングロールを備えた
ロールワイピング装置4又は4'を用いてワイピングす
る場合においては、このワイピングロールのスリップに
よる金属帯Sの表面疵の発生を防止するために、このワ
イピングロール軸の両端部を押圧してワイピングロール
の金属帯Sに対する接触圧を高めると、ワイピングロー
ルに撓みが生じて金属帯Sの幅方向中央部の接触圧が弱
まって圧延油のワイピング作用が幅方向に不均等になる
と共に表面全体からムラなく圧延油を除去出来なくなっ
て圧延油の除去作用効果が劣り、また金属帯Sの両端縁
部近傍におけるワイピングロールの接触圧が高くなるた
め金属帯Sの両端縁部近傍に形状不良を生じ形状を崩し
てしまい、且つその近傍の板厚が薄口化され不均等に変
動する現象が発生する欠点があった。
【0005】このように金属帯Sの両端縁部近傍のみが
強く押圧されること無くワイピングを行うことの出来る
ゴムホースワイパの場合においては、弾性を有するゴム
ホースと金属帯Sとの接触が非常に良好で圧延油の除去
作用効果は優れているが、ゴムホースは単に固定し押圧
されているだけであって回転しないために軟らかいゴム
ホースに噛み込まれた金属粉や粉塵等の異物の影響によ
り金属帯Sに表面疵が発生し易いと共に摩耗し易いゴム
ホースを頻繁に交換しなければならない欠点があった。
以上に説明したような均等にムラなく且つ他の諸々の欠
点もなく圧延油をワイピングすることは、金属帯Sを薄
肉に且つ高速に冷間圧延すればする程非常に困難となっ
ていき、以前から種々な方法や装置が提案され実施され
てきたが、いずれも一長一短であった。
【0006】例えば、冷間圧延された金属帯Sの通板路
の上下に配置された一対のワイピングロール毎にその背
後方向に長さの短いロールを連続的に配した2列のバッ
クアップロール列を備えたロールワイパが開示されてい
る(特開昭63-309317号参照)。このロールワイパは、通
常のバックアップロールをロール胴長方向に複数個に分
割した形態の長さの短いバックアップロール(ここでは
これを単位バックアップロールと言う)を使用してお
り、またこの単位バックアップロールは長さが短いこと
からロール径を小さくすることが出来、そして各単位バ
ックアップロール毎にこれをワイピングロールに向けて
押圧する押圧手段として弾性部材を備えていて、この弾
性部材によってバックアップロール列の中央部の押圧力
を強く両端縁部近傍のそれを弱く調節することによって
金属帯Sの幅方向に均等にそして表面全体に亘ってムラ
なく圧延油をワイピングしようとするものである。
【0007】しかしながら、このような弾性部材によっ
て発生される押圧力はその弾性部材に付与された変位量
に比例するので、例えば弾性部材としてバネを使用する
場合に段階的にバネ定数を異にするバネを準備しなけれ
ばならないし、各ワイピングロールの幅方向の予め定め
られた位置毎に異なる適正な押圧力を発生させるバネ定
数のバネを多数準備せざるを得ず、このように段階的に
バネ定数を異にする多数のバネを準備しても各ワイピン
グロールの幅方向の或る位置での押圧力が最適でない場
合にはその都度その位置だけの押圧力を適正に調節する
ことが困難であると共に、仮に調節出来たとしても稼働
を停止しないで各単位バックアップロールの押圧力を調
節し直すことは実質的に困難であり、しかも或るワイピ
ング条件(金属の種類,板厚や板幅などの寸法,形状,
表面状態等)に丁度適正に合わすように押圧力の調節が
出来たとしてもその状態のままで次の異なる条件でのワ
イピングを行う場合には少なくとも必要に応じてバネを
交換し調節し直さなければ圧延油を幅方向に均等にそし
て金属帯表面全体に亘ってムラなく除去することは出来
ない欠点があった。従って、ワイピング不良による事
故、特に冷間圧延される金属帯が薄肉で合紙を使用せず
に加・減速しながらコイリングするときの金属帯コイル
の形状不良による品質や歩留の低下などが相変わらず続
いていたのである。つまり、このようにワイピングロー
ル毎にその背後方向に弾性部材を備えている長さの短い
単位バックアップロールを連続的に配置した2列のバッ
クアップロール列を備えたロールワイパにおいても、各
ワイピングロールは基本的にその両端が軸受部で支持さ
れ固定されており且つこの軸受部に押圧力が加えられる
ために、金属帯の両端縁部近傍ではこのように構成され
たワイピングロールを用いてワイピングするときに形状
不良が生じ且つその板厚が変動する現象が発生するのを
防止することは出来なかったのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の欠点を解消し、各単位バックアップロールの押圧力を
それぞれ変化させるような複雑な構造を採用しなくて
も、種々の条件下におけるワイピングにおいて、金属帯
の表面に付着している圧延油を全幅に亘って均等にそし
て表面全体をムラなく最良のワイピングが出来るよう
に、そして折角圧延した金属帯の両端縁部近傍に形状不
良を生じさせ形状を崩してしまうことなく、しかもその
両端縁部近傍の板厚が薄口化され不均等に変動する現象
が発生しないように、ワイピングすることの出来るロー
ルワイパを構成することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく種々検討した結果、金属帯表面に付着している
圧延油を全幅に亘って均等にそして表面全体をムラなく
ワイピングするためには、前記特開昭63-309317号公報
に開示されているロールワイパと同様に、先ず冷間圧延
された金属帯の通板路の上下に配置された一対のワイピ
ングロールに、各ワイピングロール毎にその背後方向に
2列で各列毎に複数個の長さの短い単位バックアップロ
ールを回転自在に直線状に配置したバックアップロール
列を設け、更にこのようなバックアップロール列を支持
すると共に当該一対のワイピングロールに向かって押圧
手段によって両側をそれぞれ押圧される支持フレームを
備えたロールワイパを準備した。そして、このようなロ
ールワイパにおいて前課課題を達成するために、前記各
バックアップロール列によって支持される各ワイピング
ロールがいずれもその両端が全く軸支されて固定されて
いないロールであり、各ワイピングロールの一端が互い
に他方のワイピングロールの他端より突出した状態に配
置されることによって各ワイピングロールの突出胴部を
形成して、当該各ワイピングロールの突出胴部を、互い
に対向する各ワイピングロールの背後方向にそれぞれ備
えられた支持フレームの一端側にそれぞれ取り付けられ
た押圧手段によって相互に押圧すればよいこと、尚且つ
このような各支持フレームを剛性の大きなものに形成し
て前述の如く相互に押圧すれば一層よいことを究明して
本発明を完成したのである。
【0010】以下、本発明に係るロールワイパを図面に
より詳細に説明する。図1は本発明に係るロールワイパ
の1実施例の構造を示す正面説明図、図2は図1におけ
るA−A線断面説明図、図3は図1のB部における1実
施例の構造を示す断面説明図、図4は図1のB部におけ
る他の実施例の構造を示す断面説明図、図5は図4のD
−D線矢視図、図6は図1のC−C線断面説明図であ
る。
【0011】本発明に係るロールワイパは、図1及び図
2にその1実施例を示すように、冷間圧延された金属帯
Sの通板路(図中における金属帯Sと同じ位置)の上下
に配置された一対のワイピングロール5と、このワイピ
ングロール5毎にその背後方向に配置された2列で各列
毎に複数個の長さの短い単位バックアップロール6がそ
れぞれバックアップロールフレーム7によって回転自在
に直線状に配置されたバックアップロール列8と、この
各バックアップロールフレーム7を支持していると共に
各ワイピングロール5に向かって例えば図示した油圧シ
リンダ或は電動式スクリュウのような押圧手段10,10で
両側をそれぞれ押圧される剛性の大きな支持フレーム9
とを備えている。
【0012】そして、このような一対のワイピングロー
ル5は、それぞれ2列のバックアップロール列8によっ
て上下方向に支持されてはいるが、その両側が例えば軸
受部を用いて固定されておらず自由に移動出来るように
構成されている。また、この各ワイピングロール5の一
端を互いに他方のワイピングロール5の他端より突出し
た状態に配置して、各ワイピングロール5の突出胴部5a
を形成する。このようにして形成された両突出胴部5a
を、互いに対向する各ワイピングロール5の背後方向に
それぞれ備えられた支持フレーム9の一端側から相互に
押圧するために、当該支持フレーム9の一端側にそれぞ
れ押圧手段11が設けられているのである。
【0013】このような本発明に係るロールワイパにお
いて、一対のワイピングロール5の長さは異なってもか
まわないが、それぞれ同じであることがこのワイピング
ロール5の設計上で簡単に且つ同様に機能させるために
好ましく、更にロールの互換性やロール本数の削減や余
備品といったワイピングロールの管理面とか,ロール研
摩面とか,ロール搬送面とかで非常に好ましいのであ
る。
【0014】また、各ワイピングロール5は、その両端
が各ワイピングロール5の背後方向にそれぞれ備えられ
た支持フレーム9の両端にそれぞれ形成された係止部9a
に狭持され、各ワイピングロール5の軸方向に移動しな
いように拘束することが前述の如き両突出胴部5aを相互
に安定して正確に且つ確実に押圧出来て、前記課題を達
成する上で好ましいのである。具体的には、図1及び図
3に示すように、各ワイピングロール5の両端にそれぞ
れころがり軸受12を取り付けて、これらの各ころがり軸
受12の端面が各支持フレーム9の両端にそれぞれ形成さ
れた係止部9aの係止面9bの間に狭持されるように構成し
てもよいし、或は図4及び図5に示すようにこれらの各
軸受12の端面から貫き出た各ワイピングロール5の軸部
5bが各支持フレーム9の係止部9aに予め設けておいたか
なり大きな各凹部9cに遊嵌されるように構成してもよい
のである。この後者の場合は、各支持フレーム9の係止
部9aに各ワイピングロール5を着脱するとき、図5に例
示するように、各支持フレーム9の両端に別個の係止部
9aをセットボルト13で取り付けたり或は取り外したりし
ながら行ってもよい。
【0015】更に前述の如く各ワイピングロール5の両
突出胴部5aを相互に押圧するための押圧手段11は、図1
及び図6に例示するように、各支持フレーム9の一端側
にそれぞれ取り付けて設けられており、具体的には互い
に対向する各ワイピングロール5の突出胴部5aを押圧す
るための例えば油圧シリンダ等のシリンダ11aと、この
シリンダ11aのロッドに連結された支持部材11bと、この
支持部材11bに回転自在に軸支など支持されていて当該
突出胴部5aに直接に接触して相互に押圧する一対の押圧
ロール11cとを備えているのが好ましい。
【0016】
【作用】以上に説明したように形成又は構成された本発
明に係るロールワイパにおいては、冷間圧延された金属
帯Sの通板路の上下に配置された一対のワイピングロー
ル5が備えられている。この一対のワイピングロール5
は、そのワイピングロール5毎にその背後方向に配置さ
れた2列で各列毎に複数個の長さの短い単位バックアッ
プロール6がそれぞれバックアップロールフレーム7に
よって回転自在に直線状に配置されて構成されているバ
ックアップロール列8により、回転自在に支持されてい
る。しかもこの各ワイピングロール5は、それぞれその
両側が格別軸受部を用いて軸支したりせずに全く固定さ
れていないために、単に前記バックアップロール列8に
よって支持されているにすぎないので、その両端まで全
く自由に移動出来る。そして、前記各バックアップロー
ル列8において各バックアップロール6を回転自在に直
線状に配置するバックアップロールフレーム7が剛性の
大きな各支持フレーム9に固定されている。更にこの各
支持フレーム9の両側には各ワイピングロール5に向か
ってそれぞれ押圧される押圧手段10が設けられており、
このような押圧手段10を付勢するとかかる一対のワイピ
ングロール5は冷間圧延された金属帯Sの幅方向表面に
当接してその表面に付着している圧延油をワイピングす
ることが出来るのである。
【0017】このようなロールワイパにおいて、前記各
支持フレーム9は、中実支持フレームであれ、剛性を高
めるために格別に特定の形状や構造に形成或は構成した
支持フレームであれ、いずれにしても断面係数を大きく
することにより剛性を大きく高めることによって、冷間
圧延された金属帯Sの表面に直接押圧される一対のワイ
ピングロール5からの各反力に抗するように支持するた
めの各支持フレーム9が極力撓まないようにすることが
重要である。しかしながら、より大きな剛性を保有させ
た各支持フレーム9とはいっても、やはり前述の一対の
ワイピングロール5からの反力によって弾性変形するの
は如何ともし難く、それぞれその両端から中央部に向か
って上方と下方とに湾曲した状態に撓むものである。こ
のような撓みの生じた各支持フレーム9によって間接的
に支持される一対のワイピングロール5も同様に撓むの
である。従って、このままでは前述したように、撓みの
生じた一対のワイピングロール5によって金属帯Sの幅
方向中央部の接触圧が弱まって圧延油のワイピング作用
が幅方向に不均等になると共にその表面全体に亘ってム
ラなく除去出来なくなって圧延油の除去作用効果が劣
り、また逆に金属帯Sの両端縁部近傍におけるワイピン
グロール5からの接触圧が高くなるために、金属帯Sの
両端縁部近傍に形状不良を生じその形状を崩してしま
い、且つその両端縁部近傍の板厚が薄口化され不均等に
変動する現象が発生し易くなる。このように各支持フレ
ーム9からの要因により一対のワイピングロール5に生
じた撓みの悪影響は、腰が弱く変形し易い薄口化された
金属帯Sになるほど、また高速圧延に基づいてこのよう
な薄口の金属帯Sの表面に付着した圧延油を高速ワイピ
ングするほど大きく及ぼされて、かかる現象がより顕著
になるのである。
【0018】そこで、本発明に係るロールワイパにあっ
ては、前述の如く各バックアップロール列8によって上
下方向に支持されてはいるが、例えば軸支されたりして
全く固定されていないロールである一対のワイピングロ
ール5を用いて、この各ワイピングロール5の一端が互
いに他方のワイピングロール5の他端より突出した状態
に配置し、各ワイピングロール5にそれぞれ突出胴部5a
を形成しておいて、このように形成された各突出胴部5a
を、互いに対向する各ワイピングロールの背後方向にそ
れぞれ備えられた前記各支持フレーム9の一端側にそれ
ぞれ取り付けられた押圧手段11すなわちこの押圧手段11
の一対の押圧ロール11cによって相互に直接押圧するの
である。このように各突出胴部5aを押圧することによっ
て、前述の如く一対のワイピングロール5に生じる撓み
を消失させて真直な状態に矯正することが出来るように
なり、このような撓みによる悪影響を解消させることが
出来るようになるので、諸々の悪い現象の発生を防止出
来るのである。
【0019】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係るロール
ワイパには、以下に述べる諸々の効果が認められる。 (1) ワイピングロールの交換や保有本数といったロール
管理やロールの研摩搬送面まで簡単に実施することが出
来て、その構造も比較的で簡単で実用的であり、安価に
設置できる。 (2) 通板する金属帯の表面に直接押圧されてその表面に
付着している圧延油をワイピングする一対のワイピング
ロールから金属帯への接触圧をその幅方向へ任意に均等
化することが出来るので、その構造が比較的簡単である
にも拘らず、冷間圧延された金属帯に付着している圧延
油を幅方向に均等にそして表面全体に亘ってムラなく除
去出来ると共にその金属帯の両端縁部近傍の板厚が薄く
なるという幅方向の板厚変動を生じさせない効果を有し
ている。 (3) しかも冷間圧延後の金属帯の処理において、諸々の
表面疵や耳折れ等の欠陥を発生させることなく、更に操
業トラブルなく金属帯コイルに整然と巻き取ることが出
来るので、金属帯の品質や製造歩留を向上させ得る。 (4) 圧延油を充分且つ確実に除去し回収出来るので、再
利用出来て経済性を有するばかりか、作業環境を汚染す
ることもない。 (5) 金属帯を例えば0.3mm以下の薄ゲージに高速圧延す
るとき、殆んど何ら問題なく好適に圧延油のワイピング
が出来るのは顕著な作用効果であり、その工業的価値に
非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールワイパの1実施例の構造を
示す正面説明図である。
【図2】図1におけるA−A線断面説明図である。
【図3】図1のB部における1実施例の構造を示す断面
説明図である。
【図4】図1のB部における他の実施例の構造を示す断
面説明図である。
【図5】図4のD−D線矢視図である。
【図6】図1のC−C線断面説明図である。
【図7】圧延工程の1事例の説明図である。
【符号の説明】
1,1' リール 2 デフレクタロール 3 圧延機本体 3a 圧延ロール 3b 圧延油噴射ノズル 4,4' ワイピング装置 5 ワイピングロール 5a ワイピングロールの突出胴部 5b 軸部 6 単位バックアップロール 7 バックアップロールフレーム 8 バックアップロール列 9 支持フレーム 9a 係止部 9b 係止面 9c 凹部 10 押圧手段 11 押圧手段 11a シリンダ 11b 支持部材 11c 押圧ロール 12 ころがり軸受 13 セットボルト S 金属帯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延された金属帯(S)の通板路の上
    下に配置された一対のワイピングロール(5)と、該ワイ
    ピングロール(5)毎にその背後方向に配置された2列で
    各列毎に複数個の長さの短い単位バックアップロール
    (6)がそれぞれバックアップロールフレーム(7)によっ
    て回転自在に直線状に配置されたバックアップロール列
    (8)と、該バックアップロールフレーム(7)を支持して
    いると共に該ワイピングロール(5)に向かって押圧手段
    (10)によって両側をそれぞれ押圧される支持フレーム
    (9)とを備えたロールワイパにおいて、 それぞれ両端が固定されていない一対のワイピングロー
    ル(5)を有し、各ワイピングロール(5)の一端が他方の
    ワイピングロール(5)の他端より突出した状態に配置さ
    れることによって各ワイピングロール(5)の突出胴部(5
    a)を形成し、当該各ワイピングロール(5)の突出胴部(5
    a)を互いに対向する各ワイピングロール(5)の背後方向
    にそれぞれ備えられた支持フレーム(9)の一端側から相
    互に押圧可能に当該各支持フレーム(9)の一端側にそれ
    ぞれ取り付けられた押圧手段(11)を備えていることを特
    徴とするロールワイパ。
  2. 【請求項2】 上下に配置された一対のワイピングロー
    ル(5)の長さがそれぞれ同一である請求項1に記載のロ
    ールワイパ。
  3. 【請求項3】 上下に配置された一対のワイピングロー
    ル(5)の両端が、各ワイピングロール(5)の背後方向に
    それぞれ備えられた支持フレーム(9)の両端にそれぞれ
    形成された係止部(9a)に狭持されている請求項1又は2
    に記載のロールワイパ。
  4. 【請求項4】 上下に配置された一対のワイピングロー
    ル(5)の両端にそれぞれころがり軸受(12)が取り付けら
    れており、当該各ころがり軸受(12)の端面が各ワイピン
    グロール(5)の背後方向にそれぞれ備えられた支持フレ
    ーム(9)の両端にそれぞれ形成された係止部(9a)の係止
    面(9b)間に狭持されている請求項1から3までのいずれ
    か1項に記載のロールワイパ。
  5. 【請求項5】 上下に配置された一対のワイピングロー
    ル(5)の両端にそれぞれころがり軸受(12)が取り付けら
    れており、当該各ころがり軸受(12)の端面が、各ワイピ
    ングロール(5)の背後方向にそれぞれ備えられた支持フ
    レーム(9)の両端にそれぞれ形成された係止部(9a)の係
    止面(9b)間に狭持されると共に、当該各ころがり軸受(1
    2)の端面から貫き出たワイピングロール(5)の軸部(5b)
    が、各ワイピングロール(5)の背後方向にそれぞれ備え
    られた支持フレーム(9)の両端にそれぞれ形成された各
    係止部(9a)に設けられた凹部(9c)に遊嵌されている請求
    項1から3までのいずれか1項に記載のロールワイパ。
  6. 【請求項6】 各支持フレーム(9)の一端側にそれぞれ
    取り付けられた押圧手段(11)が、互いに対向する各ワイ
    ピングロール(5)の突出胴部(5a)を押圧するシリンダ(1
    1a)と、このシリンダ(11a)のロッドに連結された支持部
    材(11b)と、この支持部材(11b)に回転自在に支持されて
    いて当該突出胴部(5a)に直接接触し相互に押圧する一対
    の押圧ロール(11c)とを備えている請求項1から5まで
    のいずれか1項に記載のロールワイパ。
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