JP2006289444A - 圧延機及び圧延方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる圧延機及び圧延方法を提供すること。
【解決手段】 クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロール12a,12bで圧延材Sをワイピングすると共に、クーラントCの飛散及び圧延材Sへの再付着を防止して、クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロール14a,14bで更に圧延材Sをワイピングし、第2ワイパーロール14a,14bにワイピングされる圧延材Sの端部近傍から排出されるクーラントCを圧延方向下流側からエアーAを噴射して除去するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧延材の表面に付着する異物を除去するワイパー装置を備えた圧延機及び圧延方法に関する。
一般に圧延機においては、圧延時の摩擦発熱や加工発熱によって作業ロール及び圧延材が絶えず加熱される。作業ロール及び圧延材の温度が高くなると、圧延精度が低下するばかりでなく、圧延材と作業ロールとの焼き付きが生じ、製品の表面品質が低下するおそれがある。このため、この作業ロール及び圧延材の過度の温度上昇を防止するために、作業ロール及び圧延材の表面にクーラントを噴射供給して、冷却及び潤滑を行っている。
圧延機で圧延された圧延材は最終的にはコイル状に巻き取られるが、上記クーラントが圧延材の表面に付着したままだと、巻き取り時に圧延材に滑りが生じて軸方向に巻きずれ(テレスコピック)が発生し、操業安定性が損なわれる。また、後行程の焼鈍過程においては、光沢ムラやさびが発生し、圧延材の表面品質を著しく損ねてしまう。
このような問題を防止するために、圧延機の出側には、圧延材の表面からクーラント等の付着物を除去するためのワイパー装置が設けられており、このようなワイパー装置を備えた従来の圧延機は、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特開平5−293531号公報 特開平10−146611号公報
しかしながら、特許文献1では、ワイパーロールを支持する複数個の長さの短いバックアップロールの軸受に潤滑油を供給する必要があると共に、その潤滑油の飛散を防止するために軸受ごとに潤滑油を回収しなければならず、装置の複雑化を招いてしまう。また、高速圧延時においては、小さな軸受に高負荷がかかり、寿命が短くなるので、ランニングコストの増加と生産性の低下を招いてしまう。更には、除去されたクーラントは板幅より外側のワイパーロール表面に付着し、その回転の遠心力によって圧延方向下流側に飛散するため、この飛散したクーラントが圧延材の表面に再付着するおそれがある。そして、ワイパーロールのたわみを両端に設けられた押圧装置によって矯正するようにしているが、ワイパーロールの直径が小さいために、その押し付けは板端近傍に限定され、板幅方向全域に対するたわみ矯正及び押し付け力の均一性がない。この結果、圧延材の板幅方向においてはクーラント除去効果が不均一になる一方、長さ方向においては波打ちが発生してしまう。
特許文献2では、ワイパーロール通過後において、圧延材の幅方向にエアーを噴射させ、その両幅側縁部からエアーを吸引するようにしているので、エアーを吸引する真空吸引装置の導入コストがかかってしまう。また、このような真空吸引装置等を備えることにより、可逆式圧延機では圧延材を巻き取る巻き取り装置までの距離が長くなり、未圧延長さや各種計測器までの距離が長くなるので、製品歩留まりの低下を招いてしまう。更には、特許文献1と同様に、飛散したクーラントが圧延材に表面に再付着するおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる圧延機及び圧延方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る圧延機は、
圧延材を圧延する上下一対からなる作業ロールと、
前記圧延材と前記作業ロールとを冷却及び潤滑するためのクーラントを供給するクーラント装置と、
前記圧延材に付着した前記クーラントを除去するワイパー装置とを備える圧延機において、
前記ワイパー装置は、圧延方向上流側から、
前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールと、
前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止する遮蔽部と、
前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールと、
前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍に対して圧延方向下流側からエアーを噴射するエアー噴射装置とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る圧延機は、
第1の発明に係る圧延機において、
前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールの軸端をそれぞれ支持する軸端支持部材と、
前記軸端支持部材を上下方向に移動可能に支持する構造支持体とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る圧延機は、
第2の発明に係る圧延機において、
前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールはフラットロールであり、
板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させると共に、前記第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを同方向にクロスして配置させる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る圧延機は、
第3の発明に係る圧延機において、
第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを逆方向にクロスして配置させる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る圧延機は、
第3または4の発明に係る圧延機において、
前記圧延材の板幅に応じてクロス角を設定するクロス角設定機構を備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る圧延機は、
第2の発明に係る圧延機において、
前記軸端支持部材を取り付けた前記第1ワイパーロールと、前記軸端支持部材を取り付けた前記第2ワイパーロールとを、相互に交換して設置する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る圧延方法は、
圧延時に冷却及び潤滑するためのクーラントを供給した後、圧延材に付着した前記クーラントを除去する圧延方法において、
クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールで前記圧延材をワイピングすると共に、前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止して、クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールで更に前記圧延材をワイピングし、前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍から排出される前記クーラントを圧延方向下流側からエアーを噴射して除去する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係る圧延方法は、
第7の発明に係る圧延方法において、
前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールにフラット加工を施し、板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明に係る圧延方法は、
第7または8の発明に係る圧延方法において、
クラウニング加工またはクロス配置のどちらか一方が少なくとも第2ワイパーロールに付与される
ことを特徴とする。
第1の発明に係る圧延機によれば、圧延材を圧延する上下一対からなる作業ロールと、前記圧延材と前記作業ロールとを冷却及び潤滑するためのクーラントを供給するクーラント装置と、前記圧延材に付着した前記クーラントを除去するワイパー装置とを備える圧延機において、前記ワイパー装置は、圧延方向上流側から、前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールと、前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止する遮蔽部と、前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールと、前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍に対して圧延方向下流側からエアーを噴射するエアー噴射装置とを備えることにより、前記圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
第2の発明に係る圧延機によれば、第1の発明に係る圧延機において、前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールの軸端をそれぞれ支持する軸端支持部材と、前記軸端支持部材を上下方向に移動可能に支持する構造支持体とを備えることにより、前記ワイパーロールの芯合わせやロール組み替え動作等のメンテナンス性を向上させると共に強度を補強することができる。
第3の発明に係る圧延機によれば、第2の発明に係る圧延機において、前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールはフラットロールであり、板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させると共に、前記第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを同方向にクロスして配置させることにより、前記圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
第4の発明に係る圧延機によれば、第3の発明に係る圧延機において、第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを逆方向にクロスして配置させることにより、前記圧延材を安定して搬送させることができる。
第5の発明に係る圧延機によれば、第3または4の発明に係る圧延機において、前記圧延材の板幅に応じてクロス角を設定するクロス角設定機構を備えることにより、クロス角を容易に変更することができる。
第6の発明に係る圧延機によれば、第2の発明に係る圧延機において、前記軸端支持部材を取り付けた前記第1ワイパーロールと、前記軸端支持部材を取り付けた前記第2ワイパーロールとを、相互に交換して設置することにより、メンテナンス性を向上させることができる。
第7の発明に係る圧延方法によれば、圧延時に冷却及び潤滑するためのクーラントを供給した後、圧延材に付着した前記クーラントを除去する圧延方法において、クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールで前記圧延材をワイピングすると共に、前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止して、クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールで更に前記圧延材をワイピングし、前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍から排出される前記クーラントを圧延方向下流側からエアーを噴射して除去することにより、前記圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
第8の発明に係る圧延方法によれば、第7の発明に係る圧延方法において、前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールにフラット加工を施し、板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させることにより、前記圧延材の板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
第9の発明に係る圧延方法によれば、第7または8の発明に係る圧延方法において、クラウニング加工またはクロス配置のどちらか一方が少なくとも第2ワイパーロールに付与されることにより、前記圧延材の板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
次に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る圧延機の概略図、図2はワイパー装置の概略図、図3はクラウニング加工を施したワイパーロールの断面図、図4はワイパーロールの支持構造を示した概略図、図5はフラット加工を施したワイパーロールの断面図、図6は圧延時におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したワイパーロールとの面圧を示した図、図7は他のワイパー装置におけるフラット加工を施したワイパーロールのクロス配置図、図8は図7の上視図、図9は他のワイパー装置におけるフラット加工を施したワイパーロールの他のクロス配置図、図10は図9の上視図、図11は圧延時におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したクロス配置のワイパーロールとの面圧を示した図、図12は本発明の他の実施例に係る圧延機の概略図である。なお、図中の矢印は圧延方向を示している。
図1に示すように、タンデム式の圧延機1は前段の圧延スタンド2,後段の圧延スタンド3,クーラントヘッダー4及びワイパー装置5から構成されている。圧延スタンド2,3は同じ構成をなしており、圧延スタンド2には、圧延材Sを圧延する作業ロール6a,6bと、この作業ロール6a,6bを支持する中間ロール7a,7bと、この中間ロール7a,7bを支持する補強ロール8a,8bとが設けられており、同様に、圧延スタンド3には、圧延材Sを圧延する作業ロール9a,9bと、この作業ロール9a,9bを支持する中間ロール10a,10bと、この中間ロール10a,10bを支持する補強ロール11a,11bとが設けられている。
クーラントヘッダー4は複数のノズル(図示省略)を圧延材Sの幅方向に並べた構成になっており、作業ロール6a,6b,9a,9bの圧延方向上流側及び下流側に設けられ、上下方向から圧延材Sと作業ロール6a,6b,9a,9bとを冷却及び潤滑するためのクーラントC(水または油あるいは水と油を混合したもの)を噴射するものである。
図2に示すように、ワイパー装置5は後段スタンド3の圧延方向下流側に設けられ、圧延材Sの表面に付着したクーラントC等の付着物を除去するものである。ワイパー装置5には、圧延方向上流側から上下一対からなる第1ワイパーロール12a,12b、上下遮蔽版13a,13b、上下一対からなる第2ワイパーロール14a,14b及びエアー噴射装置15a,15bが設けられている。
図3に示すように、ワイパーロール12a,12b,14a,14bは薄肉の中空状で且つクラウニング加工が施され、その軸方向中心部の外径は太く、端部に向かって細くなるように形成されている。そして、図4に示すように、ワイパーロール12a,12b,14a,14bは圧延材Sを上下方向から挟み込むように設けられており、第1ワイパーロール12a,12bの両端は軸端支持部材16a,16bにより回転可能に支持されると共に、第2ワイパーロール14a,14bの両端は軸端支持部材17a,17bにより回転可能に支持されている。つまり、ワイパーロール12a,12b,14a,14bは圧延材Sにより連れ回りされるようになっている。
図4に示すように、ワイパー装置5にはハウジング18が設けられており、その圧延方向略中央には構造支持体19が支持されている。軸端支持部材16a,16bはハウジング18の圧延方向上流側の内面と構造支持体19との間で上下方向に移動自在に支持されており、軸端支持部材17a,17bはハウジング18の圧延方向下流側の内面と構造支持体19との間で上下方向に移動自在に支持されている。そして、軸端支持部材16a,16b,17a,17bは概ね同形状に形成されると共に、軸端支持部材16aと軸端支持部材17a,軸端支持部材16bと軸端支持部材17bは相互に交換可能になっており、それぞれ独立に移動可能になっている。
また、図2に示すように、上遮蔽版13aは、ワイパー装置5(ハウジング18)の圧延方向略中央の上方において、第1ワイパーロール12aと第2ワイパーロール14aとの間に支持されており、その下部には溝部20が板幅方向(ワイパーロール12a,12bの軸方向)に延設されている。この溝部20は概ね圧延材Sの最大板幅よりも長く、第1ワイパーロール12a,12bのバレル長さ程度に設置すればよい。一方、下遮蔽板13bは、ワイパー装置5(ハウジング18)の圧延方向略中央の下方において、第1ワイパーロール12bと第2ワイパーロール14bとの間に支持されている。そして、エアー噴射装置15a,15bは複数のノズル(図示省略)を圧延材Sの幅方向に並べた構成になっており、第2ワイパーロール14a,14bの圧延方向下流側において、上下方向から圧延材Sと第2ワイパーロール14a,14bとにエアーAを噴射して、圧延材S及び第2ワイパーロール14a,14bの表面に付着したクーラントC等の付着物を除去している。
次いで、ワイパー装置5内を通過した圧延材Sは、巻き取り装置(図示省略)に搬送され、コイル状に巻き取られる。
従って、搬送される圧延材Sは、回転する作業ロール6a,6b間及び作業ロール9a,9b間において、その圧下力及びベンディング力の調整により、所定の板厚に圧延される。このとき、作業ロール6a,6b,9a,9aは、その背後から支持する中間ロール7a,7b,10a,10bや補強ロール8a,8b,11a,11b等のロール群によって、ロールたわみが常に修正されている。なお、上述した本実施例における背後から支持するロール群の形態はこれに限定されることはなく、鉛直方向から複数のロール群で支持するものやクラスター状に並んだ複数の多段ロール群によって支持するものであっても構わない。
また、圧延時において、圧延材Sと作業ロール6a,6bまたは作業ロール9a,9aとの間には、摩擦発熱や加工発熱が発生して、圧延材S及び作業ロール6a,6b,9a,9aの温度が高くなるが、クーラントヘッダー4からクーラントCを噴射させることにより、冷却及び潤滑させることができる。クーラントヘッダー4の構成は、1列構成または複数列構成であってもよく、その供給方法は、複数のノズルを同時にON/OFFするゾーンクーラント方式や各ノズルをON/OFFするスポットクーラント方式等であってもよい。更には、毎分1000メートルを越えるよう高速圧延時のクーラントにおいては、高い冷却性能が求められるため、水と油を混合したものが使用されるが、このときの水に対する油の混合比は、例えば、3〜5%程度であるが、この値に限定されることはない。
そして、圧延中に噴射されたクーラントCが表面に付着された圧延材Sはワイパー装置に搬送され、第1ワイパーロール12a,12b間及び第2ワイパーロール14a,14b間で挟持されることによりワイピングされ、クーラントCが除去される。
ここで、一般的な圧延ラインでは、タンデム式の圧延機1であれば先行する圧延材と後続する圧延材との溶接点通過前後に、また、後述するリバース式の圧延機24であれば圧延材の先端及び後端の部分において、加速または減速を伴うことは周知である。従って、回転駆動力を持たないワイパーロール自体の重量が重くなると、ワイパーロールの慣性力によって圧延材の加減速に追従できなくなるおそれがある。これにより、両者の間で速度差が生じてワイパーロールがスリップしてしまう。スリップが生じると圧延材に擦りキズが入り、圧延材の品質低下や歩留り低下を招くことになり、ワイパー装置としての基本性能を満足しなくなる。
そこで、本発明においては、中空に形成された第1ワイパーロール12a,12b及び第2ワイパーロール14a,14bを設けることにより、慣性力を低減させ、スリップを防止させることによって、圧延材Sの品質低下や歩留り低下を防止することができると共に、高速圧延にも対応することができる。
また、従来の圧延機においては、ワイパーロールが圧延材から回転駆動力を得ると共に、ワイパー用のバックアップロールもワイパーロールから回転駆動力を得ている。そのため、圧延材の加減速にバックアップロールが追従できずにスリップし、双方のロールに擦りキズを発生させ、結果的にそれが圧延材に転写され、圧延材の品質低下を招くことになる。バックアップロールとワイパーロールとの間のスリップを防止するために、加減速レートを低くすることも考えられるが、生産性の低下を招くことになり、得策ではない。
そこで、本発明では、バックアップロールを使用しないことによって、バックアップロールの軸受寿命低下によるランニングコスト増大及び軸受給油機構設置による設備の複雑化の問題を回避できる。更に、歩留りが向上され、設備導入コスト及びランニングコストの低減を図ることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
上述したように、ワイパーロール12a,12b,14a,14bは、その両端において軸端支持部材16a,16b,17a,17bによって支持されている。従って、図5に示すようなフラット加工を施したワイパーロール(後述するワイパーロール21a,21b,22a,22b)を単純に設けると、圧延材への押し付け力、つまり、圧延材Sと第1ワイパーロール12a,12bまたは第2ワイパーロール14a,14bとの間の面圧が不均一になり、圧延材Sの形状を乱すおそれがある。また、板幅方向でのワイピング性の不均一を生じる。
ここで、図6を用いて、圧延材の幅方向におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したワイパーロールとの面圧を比較する。図6中、クラウニング加工を施したワイパーロールの面圧を実線で示し、フラット加工を施したワイパーロールの面圧を一点鎖線で示す。
図6に示すように、フラット加工を施したワイパーロールでは、板幅中央部において面圧が低く、板端部に向かうに従い面圧が高くなることが解る。即ち、面圧の低いところでは、クーラント除去能力が低下し(残油量大)、逆に面圧の高いとこでは、ワイピング性能が増大し過ぎて圧延材の形状を乱すことになる。一方、クラウニング加工を施したワイパーロールでは、板端部近傍に少し面圧の高い部分が存在するが、板幅内全域において略滑らかで一定の面圧を付加することができる。これにより、クーラント除去能力は圧延材の幅方向に略一様になり、作業ロールによって圧延された形状を維持し、異常な板形状の乱れを生じることはない。また、図6には、圧延材の板幅変更時の面圧分布も合わせて示してあるが、板幅が変更されると、フラット加工を施したワイパーロールでは、板幅方向の面圧分布は不均一になっている。一方、クラウニング加工を施したワイパーロールでは、板幅が変更になっても板幅方向の面圧分布はほとんど変化せず、略一定の面圧を付加することができる。
このように、クラウニング加工を施したワイパーロール12a,12b,14a,14bを設けることにより、圧延材Sの板幅に依存せず、板幅方向に略一定の面圧を付加することができ、クーラント除去能力も板幅方向に一様に形成させることができる。また、圧延材Sの形状を維持することができるので、圧延材Sの長手方向の波うちやキズの発生を防止することができる。
クーラント除去方法は、先ず、第1ワイパーロール12a,12bにより、圧延材Sの表面に厚い層状に形成されたクーラントCが除去される。圧延材Sの表面に付着したクーラントCは、第1ワイパーロール12a,12bのワイピングにより圧延材Sの幅方向外側または圧延材方向上流側へ流される。板幅外に流されたクーラントCは、そのまま圧延材Sの下方に落下するか、あるいは板幅外の第1ワイパーロール12aと第1ワイパーロール12bの隙間表面に載って圧延方向下流側に持ち出される。このとき、第1ワイパーロール12a,12bは圧延材Sの搬送に伴い回転されるので、その遠心力によりクーラントCは飛散される。
この飛散したクーラントCが再度圧延材Sの表面に付着しないように設けられているのが上下遮蔽板13a,13bであり、上遮蔽板13aと下遮蔽板13bとでは構造が異なっている。上遮蔽板13aは板状に形成され、その端部には上方に飛散したクーラントCを集めて圧延材Sの幅方向外側に向けて排出する溝部20が設けられている。一方、下遮蔽板13bは板状に形成され、下方に飛散したクーラントCを集めて圧延材Sの幅方向外側あるいは下方に向けて排出するようになっている。
このようにして、第1ワイパーロール12a,12b通過後の圧延材SへのクーラントSの再付着を防止することで、第2ワイパーロール14a,14b搬送時における圧延材Sの表面に付着したクーラントSの膜厚さをできるだけ薄くすることができる。これにより、第2ワイパーロール14a,14bのクーラント除去負荷を低減させることができる。
その後、圧延材Sの表面に薄く残留したクーラントCは第2ワイパーロール14a,14bのワイピングにより更に除去される。なお、第2ワイパーロール14a,14bは、メンテナンス性から判断して第1ワイパーロール12a,12bと同仕様のものが好ましい。更に、第2ワイパーロール14a,14bのワイピングにより圧延材Sの幅方向外側に除去されたクーラントSは、板幅外の第2ワイパーロール14a,14bの下方に落下するか、あるいは第2ワイパーロール14a,14bの表面に付着して、その回転と共に圧延方向下流側に持ち出される。ここで、1回転当たりに持ち出されるクーラントCの総量は、第1ワイパーロール12a,12bで持ち出される量と比較して非常に少なく、第2ロール14a,14bのワイピング時においてはクーラントCは飛散することはない。
しかし、圧延の進行と共に第2ワイパーロール14a,14bの表面には、次々と除去したクーラントCが付着するため、放置すると飛散の原因となる。そこで、第2ワイパーロール14a,14bの圧延材Sの両端近傍に対して圧延方向下流側からエアー噴射装置15a,15bからエアーAを噴射して、第2ワイパーロール14a,14bの表面に堆積したクーラントCを圧延材S及び第2ワイパーロール14a,14bから遠方に吹き飛ばすようにしている。第2ワイパーロール14a,14bの表面に付着しているクーラントCは非常に微量なため、吹き飛ばした後のクーラントCが含まれたエアーAを回収する必要はない。
従来の圧延機においては、第1ワイパーロールと第2ワイパーロールとの間に圧延材の幅方向全域にエアーを供給するためのブロワ装置と、供給したエアーを吸引するための装置及び真空吸引源が必要であったが、本発明では、飛散したクーラントCの再付着を防止する上下遮蔽板13a,13bを設けることにより、クーラント除去性能を維持でき、設備コストの低減を図ることができる。
また、ワイパーロール12a,12b,14a,14bの軸端部を軸端支持部材16a,16b,17a,17bにより独立に支持させることにより、各ロールの芯合わせやロール組み替え動作等のメンテナンス性が向上される。更に、構造支持体19によりハウジング18の強度補強を行えるので、ハウジング18の薄肉化にも寄与することができる。
そして、上述したような構成をなすことにより、ワイパー装置5を部品点数の少ないコンパクトなものにできるので、イニシャルコスト及びランニングコストの低減を図ることができる。しかも、ワイパー装置5のコンパクト化によって、圧延機1から巻き取り装置までの距離が短くできるので歩留りの向上が図れ、作業ロール6a,6bまたは作業ロール9a,9bの出側に配置される板厚計や形状検出器までの距離が短くできるので、圧延精度の向上を図ることができる。
次に、図5に示したフラット加工を施した第1ワイパーロール21a,21b及び第2ワイパーロール22a,22bを備えた場合について説明する。
図7,8に示すように、ワイパー装置23には、圧延方向上流側から上下一対からなる第1ワイパーロール21a,21b、上下遮蔽版13a,13b、上下一対からなる第2ワイパーロール22a,22b及びエアー噴射装置15a,15bが設けられている。ワイパーロール21a,21b,22a,22bは薄肉の中空状で且つフラット加工が施されている。そして、第1ワイパーロール21a,21b及び第2ワイパーロール22a,22bは、それぞれ板幅方向に対して上下のロール軸が互いにクロスして配置されており、第1ワイパーロール21a,21b及び第2ワイパーロール22a,22bの上下一対が所定のクロス角で同方向にクロス配置されている。
ここで、図11を用いて、圧延材の幅方向におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したクロス配置のワイパーロールとの面圧を比較する。図11中、クラウニング加工を施したワイパーロールの面圧を実線で示し、フラット加工を施したクロス配置のワイパーロールの面圧を一点鎖線で示す。
図6で示したように、フラット加工を施したワイパーロールをクロスせずに配置させた場合は、板幅方向の面圧の不均一が生じるが、図11に示すように、フラット加工を施したワイパーロールをクロス配置させることにより、クラウニング加工を施したワイパーロールと略等価な面圧分布を得ることができる。これは、圧延材の板幅変更時においても同様の効果を得ることができる。
また、図9,10に示すように、第1ワイパーロール21a,21bと第2ワイパーロール22a,22bとのクロス配置方向を逆方向に配置しても構わない。クロス配置させる場合には、圧延方向と各ロールの回転方向がクロス角分だけずれを生じることになり、圧延材Sのねじれが懸念されるが、このようなクロス配置をさせることにより、第1ワイパーロール21aと第2ワイパーロール22aとに接する圧延材Sの上面側、第1ワイパーロール21aと第2ワイパーロール22bとに接する圧延材Sの下面側、及び上下面全てにおいてモーメントの釣り合いがとれるので、圧延材Sをより安定して搬送させることができる。
従って、フラット加工を施してクロス配置させたワイパーロール21a,21b,22a,22bを設けても、圧延材Sの板幅に依存せずに、板幅方向に略一定の面圧を付加することができ、クーラント除去能力も板幅方向に一様に形成させることができる。また、圧延材Sの形状を維持することができるので、圧延材Sの長手方向の波うちやキズの発生を防止することができる。
また、ワイパーロール21a,21b,22a,22bを図4に示すような軸端支持部材16a,16b,17a,17bで独立支持させると共に、複数のクロス角を設定できるクロス角設定機構(図示省略)で支持させることにより、クロス角を容易に変更できる。なお、圧延材Sの板幅が広いときにはクロス角を大きくなるように制御すると共に、板幅が狭いときにはクロス角を小さくするように制御する。従って、クロス配置変更時の各ロールの芯合わせやロール組み替え動作等のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、クラウニング加工を施したワイパーロール12a,12b,14a,14bをクロス配置させても、同様の効果を得ることができる。更には、ワイパーロール12a,12bのうちどちらか一方をクラウニング加工し、他方をフラット加工する場合、または/かつ、ワイパーロール14a,14bのうちどちらか一方をクラウニング加工し、他方をフラット加工する場合においても、同様の効果を得ることができる。
また、第1ワイパーロール12a,12bに不織布ロール等の非金属ロールを用いる場合には、クラウニング加工またはクロス配置のどちらか一方が少なくとも第2ワイパーロール14a,14bに付与されることによって、同様のワイピング効果を得ることができる。クラウニング加工ロールを用いる場合においても、上述のように、第2ワイパーロール14a,14bのうちどちらか一方をクラウニング加工とし、他方をフラット加工としてもよい。
本実施例においてはタンデム式の圧延機1について説明したが、図12に示すように、リバース式の圧延機24にも適用可能である。
図12に示すように、圧延機24には、圧延スタンド2の両側にクーラントヘッダー4が設けられ、その両側にワイパー装置5が設けられ、更にその両側に巻き取り装置25が設けられている。リバース式の圧延機24では、圧延方向がパス毎に変化し、各パスで入出側の巻き取り装置25によって圧延材Sが巻き取られる。従って、ワイパー装置5も入出側に配置する必要がある。この場合、圧延材Sの各パス方向入側に配置されるワイパー装置5は、圧延材Sを上下方向から狭持し、入側で供給されるクーラントCの逆流防止のために使用される。一方、出側に配置されるワイパー装置5は、上述した同様の効果を得ることができる。
従って、本発明に係る圧延機によれば、圧延材Sを圧延する上下一対からなる作業ロール6a,6b及び作業ロール9a,9bと、圧延材Sと作業ロール6a,6b及び作業ロール9a,9bとを冷却及び潤滑するためのクーラントCを供給するクーラントヘッダー4と、圧延材Sに付着したクーラントCを除去するワイパー装置5とを備える圧延機1において、ワイパー装置5は、圧延方向上流側から、圧延材Sをワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロール12a,12bと、クーラントCの飛散及び圧延材Sへの再付着を防止する上下遮蔽板13a,13bと、圧延材Sをワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロール14a,14bと、第2ワイパーロール14a,14bにワイピングされる圧延材Sの端部近傍に対して圧延方向下流側からエアーAを噴射するエアー噴射装置15a,15bとを備えることにより、圧延材の板幅が変化しても、板幅方向において均一な押し付け力を付加させ、長さ方向の波打ちを抑えることができるので、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。そして、高速圧延時及び圧延速度の加減速領域においても、ワイパーロール12a,12b,14a,14bが圧延材Sにスリップすることがないので、擦りキズを抑えることができる。更には、ワイパー装置5がコンパクト化されることにより、イニシャルコスト及びランニングコストの低減を図ることができ、各検出器や巻き取り装置までの距離が短くできるので、圧延精度を向上させると共に歩留りを向上させることができる。
また、第1ワイパーロール12a,12b及び第2ワイパーロール14a,14bの軸端をそれぞれ支持する軸端支持部材16a,16b及び軸端支持部材17a,17bと、軸端支持部材16a,16b,17a,17bを上下方向に移動可能に支持する構造支持体19とを備えることにより、ワイパーロール12a,12b,14a,14bの芯合わせやロール組み替え動作等のメンテナンス性を向上させると共に、ワイパー装置5の強度を補強することができる。
また、フラット加工を施した第1ワイパーロール21a,21b及び第2ワイパーロール22a,22bを板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させると共に同方向にクロスして配置させることにより、圧延材Sの板幅方向の押し付け力を均一化して変形を防止し、板幅方向で均一なワイピングを行うことができる。
また、第1ワイパーロール21a,21bと第2ワイパーロール22a,22bとを逆方向にクロスして配置させることにより、圧延材Sを安定して搬送させることができる。
また、圧延材Sの板幅に応じてクロス角を設定するクロス角設定機構を備えることにより、クロス角を容易に変更することができる。
更に、軸端支持部材16a,17aは第1ワイパーロール12a,21a及び第2ワイパーロール14a,22aの軸端で相互に交換可能であり、更に、軸端支持部材16b,17bは第1ワイパーロール12b,21b及び第2ワイパーロール14b,22bの軸端で相互に交換可能である。このことから、ワイパーロールの組換え周期が第1ワイパーロールと第2ワイパーロールとで異なる場合において、待機ロールを1セットにすることができる。また、通常時においても、メンテナンス性を向上させることができる。
ワイパー装置を備えた圧延機に適用可能である。
本発明の一実施例に係る圧延機の概略図である。 ワイパー装置の概略図である。 クラウニング加工を施したワイパーロールの断面図である。 ワイパーロールの支持構造を示した概略図である。 フラット加工を施したワイパーロールの断面図である。 圧延時におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したワイパーロールとの面圧を示した図である。 他のワイパー装置におけるフラット加工を施したワイパーロールのクロス配置図である。 図7の上視図である。 他のワイパー装置におけるフラット加工を施したワイパーロールの他のクロス配置図である。 図9の上視図である。 圧延時におけるクラウニング加工を施したワイパーロールとフラット加工を施したクロス配置のワイパーロールとの面圧を示した図である。 本発明の他の実施例に係る圧延機の概略図である。
符号の説明
1,24 圧延機
2,3 圧延スタンド
4 クーラントヘッダー
5,23 ワイパー装置
6a,6b,9a,9b 作業ロール
7a,7b,10a,10b 中間ロール
8a,8b,11a,11b 補強ロール
12a,12b,21a,21b 第1ワイパーロール
13a,13b 遮蔽板
14a,14b,22a,22b 第2ワイパーロール
15a,15b エアー噴射装置
16a,16b,17a,17b 軸端支持部材
18 ハウジング
19 支持構造体
20 溝部
25 巻き取り装置

Claims (9)

  1. 圧延材を圧延する上下一対からなる作業ロールと、
    前記圧延材と前記作業ロールとを冷却及び潤滑するためのクーラントを供給するクーラント装置と、
    前記圧延材に付着した前記クーラントを除去するワイパー装置とを備える圧延機において、
    前記ワイパー装置は、圧延方向上流側から、
    前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールと、
    前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止する遮蔽部と、
    前記圧延材をワイピングし、且つクラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールと、
    前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍に対して圧延方向下流側からエアーを噴射するエアー噴射装置とを備える
    ことを特徴とする圧延機。
  2. 請求項1に記載の圧延機において、
    前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールの軸端をそれぞれ支持する軸端支持部材と、
    前記軸端支持部材を上下方向に移動可能に支持する構造支持体とを備える
    ことを特徴とする圧延機。
  3. 請求項2に記載の圧延機において、
    前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールはフラットロールであり、
    板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させると共に、前記第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを同方向にクロスして配置させる
    ことを特徴とする圧延機。
  4. 請求項3に記載の圧延機において、
    第1ワイパーロールと前記第2ワイパーロールとを逆方向にクロスして配置させる
    ことを特徴とする圧延機。
  5. 請求項3または4に記載の圧延機において、
    前記圧延材の板幅に応じてクロス角を設定するクロス角設定機構を備える
    ことを特徴とする圧延機。
  6. 請求項2に記載の圧延機において、
    前記軸端支持部材を取り付けた前記第1ワイパーロールと、前記軸端支持部材を取り付けた前記第2ワイパーロールとを、相互に交換して設置する
    ことを特徴とする圧延機。
  7. 圧延時に冷却及び潤滑するためのクーラントを供給した後、圧延材に付着した前記クーラントを除去する圧延方法において、
    クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第1ワイパーロールで前記圧延材をワイピングすると共に、前記クーラントの飛散及び前記圧延材への再付着を防止して、クラウニング加工を施した中空の上下一対からなる第2ワイパーロールで更に前記圧延材をワイピングし、前記第2ワイパーロールにワイピングされる前記圧延材の端部近傍から排出される前記クーラントを圧延方向下流側からエアーを噴射して除去する
    ことを特徴とする圧延方法。
  8. 請求項7に記載の圧延方法において、
    前記第1ワイパーロール及び前記第2ワイパーロールにフラット加工を施し、板幅方向に対して上下のロール軸を互いにクロスして配置させる
    ことを特徴とする圧延方法。
  9. 請求項7または8に記載の圧延方法において、
    クラウニング加工またはクロス配置のどちらか一方が少なくとも第2ワイパーロールに付与される
    ことを特徴とする圧延方法。
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