JP3106602B2 - 連続溶融金属めっき装置 - Google Patents
連続溶融金属めっき装置Info
- Publication number
- JP3106602B2 JP3106602B2 JP03269636A JP26963691A JP3106602B2 JP 3106602 B2 JP3106602 B2 JP 3106602B2 JP 03269636 A JP03269636 A JP 03269636A JP 26963691 A JP26963691 A JP 26963691A JP 3106602 B2 JP3106602 B2 JP 3106602B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- roll
- warp
- fluid
- molten metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続溶融金属めっき装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続溶融金属めっき装置でめっき鋼帯を
製造するには、めっき浴中に軸支されたシンクロールの
周りを周回させることにより鋼帯の進行方向を上方へ反
転させる。この反転の際にシンクロールによって曲げら
れること、さらにはそれ以前の母材形状に起因して、鋼
帯に幅方向の反りが発生することが知られている。溶融
金属めっきでは、めっき後の鋼帯の表面にガスワイピン
グ装置によりガスを吹付けてめっき付着量を所定の値に
制御しているため、ガス吹付け時の鋼帯に前記反りが生
じていると、鋼帯の幅方向にガス吹付け圧力が一定にな
らず、めっき厚の幅方向の均一性が阻害され、めっき鋼
帯の品質低下の原因となる。
製造するには、めっき浴中に軸支されたシンクロールの
周りを周回させることにより鋼帯の進行方向を上方へ反
転させる。この反転の際にシンクロールによって曲げら
れること、さらにはそれ以前の母材形状に起因して、鋼
帯に幅方向の反りが発生することが知られている。溶融
金属めっきでは、めっき後の鋼帯の表面にガスワイピン
グ装置によりガスを吹付けてめっき付着量を所定の値に
制御しているため、ガス吹付け時の鋼帯に前記反りが生
じていると、鋼帯の幅方向にガス吹付け圧力が一定にな
らず、めっき厚の幅方向の均一性が阻害され、めっき鋼
帯の品質低下の原因となる。
【0003】従来より、めっき厚の幅方向の均一性を向
上させるため、めっき浴の浴面下にタッチロールやパッ
ド等からなる鋼帯の支持装置を設置することにより、鋼
帯の振動を防止するとともに、鋼帯に対する前記支持装
置の拘束力を付随的に利用して前記反りの発生を抑止し
ていた。
上させるため、めっき浴の浴面下にタッチロールやパッ
ド等からなる鋼帯の支持装置を設置することにより、鋼
帯の振動を防止するとともに、鋼帯に対する前記支持装
置の拘束力を付随的に利用して前記反りの発生を抑止し
ていた。
【0004】しかし、タッチロールやパッドによる付随
的な抑止策では、前記反りを完全に解消することが難し
い。溶融金属めっきラインが低速で進行する場合は余り
問題でなかったものの、特に、薄目付化や高速化を図る
場合にはガスワイピングノズルを鋼帯にかなり近接させ
る必要があり、従来には殆ど問題とされなかったような
小さな反りに起因しためっき付着量の不均一が問題とな
ってきた。
的な抑止策では、前記反りを完全に解消することが難し
い。溶融金属めっきラインが低速で進行する場合は余り
問題でなかったものの、特に、薄目付化や高速化を図る
場合にはガスワイピングノズルを鋼帯にかなり近接させ
る必要があり、従来には殆ど問題とされなかったような
小さな反りに起因しためっき付着量の不均一が問題とな
ってきた。
【0005】そこで、特開平2−200759号公報等には、
前記シンクロールの下流に設置され、めっき浴中で軸支
される一対のスナップロールで鋼帯を鋼帯搬送方向と直
交する方向に押込み、該鋼帯に曲げ加工を施すことによ
り、前記反りを矯正する装置が提案されている。
前記シンクロールの下流に設置され、めっき浴中で軸支
される一対のスナップロールで鋼帯を鋼帯搬送方向と直
交する方向に押込み、該鋼帯に曲げ加工を施すことによ
り、前記反りを矯正する装置が提案されている。
【0006】めっき浴中に配置したスナップロールを用
いるこの装置は、反り矯正を比較的容易に行うことがで
き、スナップロールの配置や径を適切に選定すれば反り
の矯正精度も高い。しかし、スナップロールの軸受けも
めっき浴内に浸漬されるため、一般に耐食鋼で製作され
てはいるものの、長時間にわたる使用で溶融金属による
腐食摩耗を生じ、例えばスナップロールの回転軸と軸受
けとの間のギャップが増大してロールの振れ回りが発生
し、これに伴って鋼帯も振動してしまうため、めっき厚
みが不均一になってしまう。
いるこの装置は、反り矯正を比較的容易に行うことがで
き、スナップロールの配置や径を適切に選定すれば反り
の矯正精度も高い。しかし、スナップロールの軸受けも
めっき浴内に浸漬されるため、一般に耐食鋼で製作され
てはいるものの、長時間にわたる使用で溶融金属による
腐食摩耗を生じ、例えばスナップロールの回転軸と軸受
けとの間のギャップが増大してロールの振れ回りが発生
し、これに伴って鋼帯も振動してしまうため、めっき厚
みが不均一になってしまう。
【0007】また、このようにめっき浴中に配置された
スナップロール等の各種ロールの表面には溶融金属によ
る合金属が形成され易く、形成された合金属が鋼帯の表
面に疵を付けるという問題もあった。特公昭63−50418
号公報や特開平3−31464 号公報には、シンクロールを
通過してめっき浴中を上方に移動する鋼帯の表面に溶融
金属を噴出することにより、鋼帯に曲げ加工を施して、
鋼帯の反りを矯正する技術が提案されている。
スナップロール等の各種ロールの表面には溶融金属によ
る合金属が形成され易く、形成された合金属が鋼帯の表
面に疵を付けるという問題もあった。特公昭63−50418
号公報や特開平3−31464 号公報には、シンクロールを
通過してめっき浴中を上方に移動する鋼帯の表面に溶融
金属を噴出することにより、鋼帯に曲げ加工を施して、
鋼帯の反りを矯正する技術が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】鋼帯に溶融金属を噴出
することによって、鋼帯に曲げ加工を施すこれらの技術
によれば、鋼帯表面における前記疵等の発生を抑止する
ことはできる。
することによって、鋼帯に曲げ加工を施すこれらの技術
によれば、鋼帯表面における前記疵等の発生を抑止する
ことはできる。
【0009】しかし、従来の技術は、鋼帯をS字状また
は逆S字状に曲げてめっき浴の出側で反りを矯正する技
術である。したがって、前述のスナップロールの押し込
みによって鋼帯に曲げ加工を加えて母材の反りそのもの
を消去してしまう技術に比較すると、鋼帯表面に溶融金
属を噴出することにより曲げ加工を行う技術では、得ら
れる曲げ加工の程度が小さく、鋼帯の反り矯正の精度が
十分でない。また、めっき浴槽内の溶融金属流は必ずし
も安定しないためパスラインも安定しているとは言い難
い。
は逆S字状に曲げてめっき浴の出側で反りを矯正する技
術である。したがって、前述のスナップロールの押し込
みによって鋼帯に曲げ加工を加えて母材の反りそのもの
を消去してしまう技術に比較すると、鋼帯表面に溶融金
属を噴出することにより曲げ加工を行う技術では、得ら
れる曲げ加工の程度が小さく、鋼帯の反り矯正の精度が
十分でない。また、めっき浴槽内の溶融金属流は必ずし
も安定しないためパスラインも安定しているとは言い難
い。
【0010】ここに、本発明の目的は、鋼帯に振動等を
発生させずに反りを高精度で矯正でき、特に高速ライン
においてもめっき厚の精度をさらに向上させることがで
きる連続溶融金属めっき装置を提供することにある。
発生させずに反りを高精度で矯正でき、特に高速ライン
においてもめっき厚の精度をさらに向上させることがで
きる連続溶融金属めっき装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】鋼帯の反りを矯正・消去
するには、鋼帯をロールに巻付けて適切な加工曲率を与
えて塑性変形を加えることが有効である。そして、従来
は、前記加工曲率の付与をめっき浴に浸漬したスナップ
ロールが鋼帯を直接的に押し込むことにより行ってき
た。
するには、鋼帯をロールに巻付けて適切な加工曲率を与
えて塑性変形を加えることが有効である。そして、従来
は、前記加工曲率の付与をめっき浴に浸漬したスナップ
ロールが鋼帯を直接的に押し込むことにより行ってき
た。
【0012】しかし、本発明者らは上記課題を解決する
ため種々検討を重ねた結果、鋼帯に与えるべき加工曲率
が以前と同等程度であれば、必ずしもスナップロールを
用いなくとも前記加工曲率を付与することは可能であ
り、例えば鋼帯との当接面が鋼帯長手方向に円弧形状を
成し、かつ前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面
への溶融金属噴出部を有する反り矯正用鋼帯支持部材を
用い、前記反り矯正用鋼帯支持部材により流体である溶
融金属を介して鋼帯を間接的に支持することにより、鋼
帯に曲げ加工を施せばよいことを知見した。
ため種々検討を重ねた結果、鋼帯に与えるべき加工曲率
が以前と同等程度であれば、必ずしもスナップロールを
用いなくとも前記加工曲率を付与することは可能であ
り、例えば鋼帯との当接面が鋼帯長手方向に円弧形状を
成し、かつ前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面
への溶融金属噴出部を有する反り矯正用鋼帯支持部材を
用い、前記反り矯正用鋼帯支持部材により流体である溶
融金属を介して鋼帯を間接的に支持することにより、鋼
帯に曲げ加工を施せばよいことを知見した。
【0013】すなわち、本発明者らは、鋼帯に対して溶
融金属の噴流を衝突させて鋼帯を曲げたのではスナップ
ロールを用いて曲げた場合のように滑らかな加工曲率が
得られないが、前記反り矯正用鋼帯支持部材を用い、該
反り矯正用鋼帯支持部材と鋼帯との間に前記反り矯正用
鋼帯支持部材から溶融金属を供給して薄い流体層を形成
させて鋼帯を流体を介して支持することにより、スナッ
プロールを用いた場合と同様に高精度の反り矯正が行え
るとともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との直接的
な接触を防ぐことが可能となり、鋼帯表面における疵の
発生も抑止されることを知見して、本発明を完成した。
融金属の噴流を衝突させて鋼帯を曲げたのではスナップ
ロールを用いて曲げた場合のように滑らかな加工曲率が
得られないが、前記反り矯正用鋼帯支持部材を用い、該
反り矯正用鋼帯支持部材と鋼帯との間に前記反り矯正用
鋼帯支持部材から溶融金属を供給して薄い流体層を形成
させて鋼帯を流体を介して支持することにより、スナッ
プロールを用いた場合と同様に高精度の反り矯正が行え
るとともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との直接的
な接触を防ぐことが可能となり、鋼帯表面における疵の
発生も抑止されることを知見して、本発明を完成した。
【0014】ここに、本発明の要旨とするところは、溶
融金属を収容するめっき浴槽と、該めっき浴槽内で軸支
されたシンクロールとを有する連続溶融金属めっき装置
であって、前記シンクロール通過後の鋼帯の片面それぞ
れに少なくとも1個ずつめっき浴中で当接するように配
置された反り矯正用鋼帯支持部材を有し、該反り矯正用
鋼帯支持部材は、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状を成す
とともに、 (ii)前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面への溶
融金属噴出部を有し、 (iii) 鋼帯に対する押し込み量を調整する機構を有する
ことを特徴とする連続溶融金属めっき装置である。
融金属を収容するめっき浴槽と、該めっき浴槽内で軸支
されたシンクロールとを有する連続溶融金属めっき装置
であって、前記シンクロール通過後の鋼帯の片面それぞ
れに少なくとも1個ずつめっき浴中で当接するように配
置された反り矯正用鋼帯支持部材を有し、該反り矯正用
鋼帯支持部材は、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状を成す
とともに、 (ii)前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面への溶
融金属噴出部を有し、 (iii) 鋼帯に対する押し込み量を調整する機構を有する
ことを特徴とする連続溶融金属めっき装置である。
【0015】上記の本発明において、前記シンクロール
は、その表面上に左右対称に2条以上のロール全周に亘
る流体吹出し口を有するとともに、その吹出し口のロー
ル径方向に2枚以上の仕切板を有する流体支持ロールで
あることが、鋼帯の反りを矯正するとともに鋼帯の表面
の疵の防止を図るためには望ましい。
は、その表面上に左右対称に2条以上のロール全周に亘
る流体吹出し口を有するとともに、その吹出し口のロー
ル径方向に2枚以上の仕切板を有する流体支持ロールで
あることが、鋼帯の反りを矯正するとともに鋼帯の表面
の疵の防止を図るためには望ましい。
【0016】上記の本発明において、さらに、 (i)前記シンクロールの鋼帯巻掛け面以外のロールの周
面近傍に配置された流体室と、 (ii)前記流体室に設けられ、前記シンクロールと鋼帯と
の界面に溶融金属を噴出するように配置された溶融金属
噴出部とを有することが望ましい。
面近傍に配置された流体室と、 (ii)前記流体室に設けられ、前記シンクロールと鋼帯と
の界面に溶融金属を噴出するように配置された溶融金属
噴出部とを有することが望ましい。
【0017】
【作用】以下、本発明を作用効果とともに詳述する。本
発明では、溶融金属を収容するめっき浴槽と、該めっき
浴槽内で軸支されたシンクロールとを有する溶融金属め
っき装置において、前記シンクロール通過後の鋼帯の片
面それぞれに少なくとも1個ずつめっき浴中で当接する
ように配置された反り矯正用鋼帯支持部材を設ける。
発明では、溶融金属を収容するめっき浴槽と、該めっき
浴槽内で軸支されたシンクロールとを有する溶融金属め
っき装置において、前記シンクロール通過後の鋼帯の片
面それぞれに少なくとも1個ずつめっき浴中で当接する
ように配置された反り矯正用鋼帯支持部材を設ける。
【0018】この反り矯正用鋼帯支持部材は、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状をなす
とともに、 (ii)前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面への溶
融金属噴出部を有し、 (iii) 鋼帯に対する押し込み量を調整する機構を有する
ように構成される。
とともに、 (ii)前記鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面への溶
融金属噴出部を有し、 (iii) 鋼帯に対する押し込み量を調整する機構を有する
ように構成される。
【0019】すなわち、本発明では、シンクロールを通
過して搬送される鋼帯に、前述の特開平2−200759号公
報等により提案された装置と同様に、めっき浴中で鋼帯
に曲げ加工を施すことにより、鋼帯の幅方向の反りを矯
正する。しかし、本発明では、スナップロールを用いて
前記曲げ加工を行うのではなく、上記の構成を有する前
記反り矯正用鋼帯支持部材をシンクロール通過後の鋼帯
の片面それぞれに当接するように新たに設置して、鋼帯
に曲げ加工を行う。
過して搬送される鋼帯に、前述の特開平2−200759号公
報等により提案された装置と同様に、めっき浴中で鋼帯
に曲げ加工を施すことにより、鋼帯の幅方向の反りを矯
正する。しかし、本発明では、スナップロールを用いて
前記曲げ加工を行うのではなく、上記の構成を有する前
記反り矯正用鋼帯支持部材をシンクロール通過後の鋼帯
の片面それぞれに当接するように新たに設置して、鋼帯
に曲げ加工を行う。
【0020】本発明によれば、鋼帯と前記反り矯正用鋼
帯支持部材との界面にめっき浴である溶融金属を供給す
ることにより、薄い流体層を形成させて鋼帯を溶融金属
を介して間接的に支持することができるため、スナップ
ロールを用いた場合と同様に高精度の反り矯正が行える
とともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との直接的な
接触を防ぐことが可能となり、鋼帯表面における疵の発
生も抑止できる。
帯支持部材との界面にめっき浴である溶融金属を供給す
ることにより、薄い流体層を形成させて鋼帯を溶融金属
を介して間接的に支持することができるため、スナップ
ロールを用いた場合と同様に高精度の反り矯正が行える
とともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との直接的な
接触を防ぐことが可能となり、鋼帯表面における疵の発
生も抑止できる。
【0021】このように、本発明によれば、従来のスナ
ップロールを用いた反り矯正方法および流体を鋼帯に噴
射する反り矯正方法の双方の長所を兼備し、スナップロ
ールと同等の鋼帯押し出し量を確保することができるた
めに鋼帯に生じている反りを充分に矯正することができ
るとともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間には
溶融金属のめっき液を介しているために鋼帯に直接的に
接触するのはめっき液のみであるから鋼帯の表面に疵を
発生することがない。
ップロールを用いた反り矯正方法および流体を鋼帯に噴
射する反り矯正方法の双方の長所を兼備し、スナップロ
ールと同等の鋼帯押し出し量を確保することができるた
めに鋼帯に生じている反りを充分に矯正することができ
るとともに、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間には
溶融金属のめっき液を介しているために鋼帯に直接的に
接触するのはめっき液のみであるから鋼帯の表面に疵を
発生することがない。
【0022】なお、上記の本発明にかかる連続溶融金属
めっき装置では、搬送する鋼帯に応じてストリップの押
し出し量を調整可能とすることにより、反り量の違いに
応じて最適な曲げ加工を付与することができる。そこ
で、前記反り矯正用鋼帯支持部材はストリップに対する
押し込み量を変更する機構を設ける。
めっき装置では、搬送する鋼帯に応じてストリップの押
し出し量を調整可能とすることにより、反り量の違いに
応じて最適な曲げ加工を付与することができる。そこ
で、前記反り矯正用鋼帯支持部材はストリップに対する
押し込み量を変更する機構を設ける。
【0023】また、本発明においては、前記反り矯正用
鋼帯支持部材が従来の装置のスナップロールの機能も有
するため、スナップロールは設置しなくともよい。さら
に、本発明における反り矯正内容、反り矯正用鋼帯
支持部材、鋼帯の振動抑制効果、シンクロールの鋼
帯浮揚支持による効果、薄鋼帯の加工および鋼帯の
浮揚高さを添付図面を適宜参照しながら詳述する。
鋼帯支持部材が従来の装置のスナップロールの機能も有
するため、スナップロールは設置しなくともよい。さら
に、本発明における反り矯正内容、反り矯正用鋼帯
支持部材、鋼帯の振動抑制効果、シンクロールの鋼
帯浮揚支持による効果、薄鋼帯の加工および鋼帯の
浮揚高さを添付図面を適宜参照しながら詳述する。
【0024】反り矯正内容 図1は、鋼帯1の反り矯正用鋼帯支持部材2、3を配置
した本発明にかかる連続溶融金属めっき装置の一例の鋼
帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。鋼帯1は、
めっき浴に浸漬される以前から多数のロール (図示しな
い)によって曲げられながら搬送されているため、シン
クロール4を通過した後の鋼帯1には幅方向の反りを発
生している。この反りに対する直近のロールによる影響
を考えると、シンクロール4によって正の反り(図面向
って左方を凸とする反り)が発生する。
した本発明にかかる連続溶融金属めっき装置の一例の鋼
帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。鋼帯1は、
めっき浴に浸漬される以前から多数のロール (図示しな
い)によって曲げられながら搬送されているため、シン
クロール4を通過した後の鋼帯1には幅方向の反りを発
生している。この反りに対する直近のロールによる影響
を考えると、シンクロール4によって正の反り(図面向
って左方を凸とする反り)が発生する。
【0025】図1に示す本発明の一例では、反り矯正用
鋼帯支持部材2、3が、それぞれの設置位置を上下方向
にずらして、シンクロール4を通過した後の鋼帯1の片
面にそれぞれ当接するように配設されている。鋼帯1に
対するそれぞれの押し込み量を変化させることによっ
て、鋼帯1へ付与する加工曲率を変化させることがで
き、鋼帯1の反り量をコントロール・矯正する。なお、
図1に示す装置で用いた反り矯正用鋼帯支持部材2、3
の構造は、後述する。
鋼帯支持部材2、3が、それぞれの設置位置を上下方向
にずらして、シンクロール4を通過した後の鋼帯1の片
面にそれぞれ当接するように配設されている。鋼帯1に
対するそれぞれの押し込み量を変化させることによっ
て、鋼帯1へ付与する加工曲率を変化させることがで
き、鋼帯1の反り量をコントロール・矯正する。なお、
図1に示す装置で用いた反り矯正用鋼帯支持部材2、3
の構造は、後述する。
【0026】反り矯正のメカニズムは、スナップロール
を用いる従来の反り矯正技術と同様であり、反り矯正用
鋼帯支持部材3の鋼帯1に対する押し込み量が大きくな
れば、反り矯正用鋼帯支持部材3の側への鋼帯1の曲げ
半径が小さくなり、負の反り(図面向って右方を凸とす
る反り)を大きくする。同様に、反り矯正用鋼帯支持部
材2の押し込み量が大きくなれば、反り矯正用鋼帯支持
部材2の側への曲げ半径が小さくなり、正の反りが大き
くなる。
を用いる従来の反り矯正技術と同様であり、反り矯正用
鋼帯支持部材3の鋼帯1に対する押し込み量が大きくな
れば、反り矯正用鋼帯支持部材3の側への鋼帯1の曲げ
半径が小さくなり、負の反り(図面向って右方を凸とす
る反り)を大きくする。同様に、反り矯正用鋼帯支持部
材2の押し込み量が大きくなれば、反り矯正用鋼帯支持
部材2の側への曲げ半径が小さくなり、正の反りが大き
くなる。
【0027】このように、シンクロール4の回りを周回
して上方へ搬送される鋼帯1と直交する縦断面における
反り矯正用鋼帯支持部材2、3およびシンクロール4の
相対的な位置関係により、鋼帯1に付与される加工曲率
の程度が変化する。したがって、これら個々の位置を操
業中に全て動かすと、前記加工曲率の変化が極めて複雑
となってしまい、鋼帯に付与する曲げ半径の制御が面倒
になってしまう。そこで、実際の操業にあっては、通板
する鋼帯1の寸法、強度さらにはライン張力に応じて、
反り矯正用鋼帯支持部材2およびシンクロール4の位置
を基本的には固定し、反り矯正用鋼帯支持部材3の押し
込み量のみを調整することにより、鋼帯1に付与する曲
げ加工の程度を制御して鋼帯1に生じる反りを抑制・解
消すればよい。
して上方へ搬送される鋼帯1と直交する縦断面における
反り矯正用鋼帯支持部材2、3およびシンクロール4の
相対的な位置関係により、鋼帯1に付与される加工曲率
の程度が変化する。したがって、これら個々の位置を操
業中に全て動かすと、前記加工曲率の変化が極めて複雑
となってしまい、鋼帯に付与する曲げ半径の制御が面倒
になってしまう。そこで、実際の操業にあっては、通板
する鋼帯1の寸法、強度さらにはライン張力に応じて、
反り矯正用鋼帯支持部材2およびシンクロール4の位置
を基本的には固定し、反り矯正用鋼帯支持部材3の押し
込み量のみを調整することにより、鋼帯1に付与する曲
げ加工の程度を制御して鋼帯1に生じる反りを抑制・解
消すればよい。
【0028】図2には、図1に示す装置を用いて、反り
矯正用鋼帯支持部材2および3の鋼帯との対向面の距離
を適宜変更して、厚さ:0.8mm、幅:1800mm の鋼帯の反り
量の変化を評価した結果をグラフで示す。
矯正用鋼帯支持部材2および3の鋼帯との対向面の距離
を適宜変更して、厚さ:0.8mm、幅:1800mm の鋼帯の反り
量の変化を評価した結果をグラフで示す。
【0029】すなわち、反り矯正用鋼帯支持部材3の押
し込み量を調整することによって負から正に至る反りを
自由に作ること、すなわち鋼帯1に生じた反りを矯正す
ることができる。例えば、反り矯正用鋼帯支持部材2お
よび3の半径をそれぞれ300mm、250 mmとした場合 (□
印) には、0〜20mmの押し込み量域で負の反りを、25mm
以上の押し込み量域で正の反りを、それぞれ得ることが
できる。つまり、IM=25mm近傍で押し込み量を増減すれ
ば、適当な値で鋼帯に生じる反りを0とすることができ
る。なお、板厚が変わった場合にも同様にして最適な押
し込み量を選定し、この最適値の近傍で押し込み量を増
減することにより、鋼帯に生じる反りの矯正を図ること
ができることは言うまでもない。
し込み量を調整することによって負から正に至る反りを
自由に作ること、すなわち鋼帯1に生じた反りを矯正す
ることができる。例えば、反り矯正用鋼帯支持部材2お
よび3の半径をそれぞれ300mm、250 mmとした場合 (□
印) には、0〜20mmの押し込み量域で負の反りを、25mm
以上の押し込み量域で正の反りを、それぞれ得ることが
できる。つまり、IM=25mm近傍で押し込み量を増減すれ
ば、適当な値で鋼帯に生じる反りを0とすることができ
る。なお、板厚が変わった場合にも同様にして最適な押
し込み量を選定し、この最適値の近傍で押し込み量を増
減することにより、鋼帯に生じる反りの矯正を図ること
ができることは言うまでもない。
【0030】反り矯正用鋼帯支持部材 本発明における反り矯正用鋼帯支持部材(2、3)は、シン
クロールを通過後の鋼帯の片面それぞれに少なくとも1
個ずつめっき浴中で当接するように配置されて使用さ
れ、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状をなす
とともに、 (ii)前記反り矯正用鋼帯支持部材に、前記鋼帯と反り矯
正用鋼帯支持部材との界面への溶融金属めっき噴出部を
有し、 (iii) 鋼帯に帯する押し込み量を調整する機構を有する
ように構成される。
クロールを通過後の鋼帯の片面それぞれに少なくとも1
個ずつめっき浴中で当接するように配置されて使用さ
れ、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状をなす
とともに、 (ii)前記反り矯正用鋼帯支持部材に、前記鋼帯と反り矯
正用鋼帯支持部材との界面への溶融金属めっき噴出部を
有し、 (iii) 鋼帯に帯する押し込み量を調整する機構を有する
ように構成される。
【0031】円弧形状の具体的形状は、何ら限定を要さ
ない。幾何学的に厳格な意味における円弧である必要は
なく、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面に溶融金
属めっきを介在させることができる程度の円弧形状であ
ればよい。
ない。幾何学的に厳格な意味における円弧である必要は
なく、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との界面に溶融金
属めっきを介在させることができる程度の円弧形状であ
ればよい。
【0032】また、図3(a)および図3(b)は、ともに、本
発明における反り矯正用鋼帯支持部材2、3の実施例を
示す略式斜視図である。本発明における反り矯正用鋼帯
支持部材2、3は、図3(a)に示すように幅方向に伸びる
流体吹出しノズルを形成して溶融金属噴出部11を構成し
てもよく、あるいは図3(b)に示すように多数の噴出口を
形成して溶融金属噴出部11を構成してもよく、何ら限定
するものではない。いずれにしても、反り矯正用鋼帯支
持部材と鋼帯との界面に溶融金属を噴出することができ
ればよい。
発明における反り矯正用鋼帯支持部材2、3の実施例を
示す略式斜視図である。本発明における反り矯正用鋼帯
支持部材2、3は、図3(a)に示すように幅方向に伸びる
流体吹出しノズルを形成して溶融金属噴出部11を構成し
てもよく、あるいは図3(b)に示すように多数の噴出口を
形成して溶融金属噴出部11を構成してもよく、何ら限定
するものではない。いずれにしても、反り矯正用鋼帯支
持部材と鋼帯との界面に溶融金属を噴出することができ
ればよい。
【0033】また、反り矯正用鋼帯支持部材の形状は、
前述のように、鋼帯との当接面側は円弧形状であること
が必要であるが、その他の部位は円弧形状である必要は
なく、特に限定を要さない。むしろ、図3(a) または図
3(b) に示す例のように、直方体型であれば、全体とし
ての剛性を確保し易く、望ましい。支持部材の押し込み
量調整機構については、公知の手段でよく例えば、本発
明者らが開示した特開平2−200759号公報に記載された
手段等でよい。
前述のように、鋼帯との当接面側は円弧形状であること
が必要であるが、その他の部位は円弧形状である必要は
なく、特に限定を要さない。むしろ、図3(a) または図
3(b) に示す例のように、直方体型であれば、全体とし
ての剛性を確保し易く、望ましい。支持部材の押し込み
量調整機構については、公知の手段でよく例えば、本発
明者らが開示した特開平2−200759号公報に記載された
手段等でよい。
【0034】鋼帯の振動抑止効果 スナップロールやシンクロールには必ず回転部分がある
が、溶融金属めっき浴内では腐食され易く、たとえ材質
を最適に選定しても長期間にわたって使用すると、軸受
部でのがたつきや回転むらが発生しやすい。特に、スナ
ップロールは、シンクロールを通過して上方に搬送され
る鋼帯を左右方向から支持するために鋼帯に対する巻付
き角度が小さく、回転軸を補助的に駆動する必要があ
る。したがって、使用中に駆動系からの振動等が発生し
易く、鋼帯に振動を伝播してめっき厚の不均一を発生さ
せ易い。
が、溶融金属めっき浴内では腐食され易く、たとえ材質
を最適に選定しても長期間にわたって使用すると、軸受
部でのがたつきや回転むらが発生しやすい。特に、スナ
ップロールは、シンクロールを通過して上方に搬送され
る鋼帯を左右方向から支持するために鋼帯に対する巻付
き角度が小さく、回転軸を補助的に駆動する必要があ
る。したがって、使用中に駆動系からの振動等が発生し
易く、鋼帯に振動を伝播してめっき厚の不均一を発生さ
せ易い。
【0035】そこで、本発明では、ロール等の鋼帯搬送
部材により直接的に鋼帯を支持・搬送するのでなく、め
っき浴を、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間に介在
せしめて鋼帯の搬送を行うことにより、鋼帯と反り矯正
用鋼帯支持部材との直接的な接触を防ぐことができると
ともに前記回転部分を省略することができるため、鋼帯
に伝播される前記振動等を完全に除去できる。また、め
っき浴を、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間に介在
せしめて鋼帯の搬送を行うため、鋼帯と反り矯正用鋼帯
支持部材との間で生じるスリップを完全に防止すること
もでき、鋼帯の表面に疵を付けることもない。
部材により直接的に鋼帯を支持・搬送するのでなく、め
っき浴を、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間に介在
せしめて鋼帯の搬送を行うことにより、鋼帯と反り矯正
用鋼帯支持部材との直接的な接触を防ぐことができると
ともに前記回転部分を省略することができるため、鋼帯
に伝播される前記振動等を完全に除去できる。また、め
っき浴を、鋼帯と反り矯正用鋼帯支持部材との間に介在
せしめて鋼帯の搬送を行うため、鋼帯と反り矯正用鋼帯
支持部材との間で生じるスリップを完全に防止すること
もでき、鋼帯の表面に疵を付けることもない。
【0036】シンクロールの鋼帯浮揚支持による効果 図5は、以上説明してきた本発明にかかる連続溶融金属
めっき装置において、さらに、シンクロールにおいて鋼
帯を浮揚支持した場合の一例の鋼帯搬送部を抽出して示
す略式説明図である。以下、図5に示す本発明の一態様
を説明する。
めっき装置において、さらに、シンクロールにおいて鋼
帯を浮揚支持した場合の一例の鋼帯搬送部を抽出して示
す略式説明図である。以下、図5に示す本発明の一態様
を説明する。
【0037】同図において、鋼帯1はめっき浴槽に導か
れ、シンクロール4の回りを周回して、本発明で用いる
反り矯正用鋼帯支持部材2、3により、幅方向の反りを
矯正・解消されて、さらに上方に引き上げられて、めっ
き浴槽外に搬出される。
れ、シンクロール4の回りを周回して、本発明で用いる
反り矯正用鋼帯支持部材2、3により、幅方向の反りを
矯正・解消されて、さらに上方に引き上げられて、めっ
き浴槽外に搬出される。
【0038】ここで、図5に示す本発明にかかる連続溶
融金属めっき装置では、 (i) シンクロール4として、後述する流体支持ロール
4' を用いているとともに (ii)該シンクロール4の上方に、該シンクロール4と鋼
帯との当接面に溶融金属を噴出するための流体室5が設
けられている。
融金属めっき装置では、 (i) シンクロール4として、後述する流体支持ロール
4' を用いているとともに (ii)該シンクロール4の上方に、該シンクロール4と鋼
帯との当接面に溶融金属を噴出するための流体室5が設
けられている。
【0039】以下、流体支持ロール4' と流体室5とに
ついて、図10および図11を参照しながら説明する。図10
は前記流体支持ロール4' の構成の一例を示す略式断面
図であり、図11は流体支持ロール4' と液体室5とを組
合わせた状況の一例を示す略式斜視図である。
ついて、図10および図11を参照しながら説明する。図10
は前記流体支持ロール4' の構成の一例を示す略式断面
図であり、図11は流体支持ロール4' と液体室5とを組
合わせた状況の一例を示す略式斜視図である。
【0040】鋼帯1を巻掛けて鋼帯を搬送しつつ支持す
るロール本体4'には、ロール胴長方向に離間させて流
体を吹き出すノズル12が設けられている。通常、これら
のノズル12はロール中心に対して左右対称に2条以上、
ロール全周に亘って設けられている。ノズル12に対する
流体供給は流体供給管13を経て行われる。ロール本体
4' は通常、中空となっていて1種の溜めとして機能す
る。図示例ではロール胴長方向に離間平行して2条のノ
ズル12が設けられている。
るロール本体4'には、ロール胴長方向に離間させて流
体を吹き出すノズル12が設けられている。通常、これら
のノズル12はロール中心に対して左右対称に2条以上、
ロール全周に亘って設けられている。ノズル12に対する
流体供給は流体供給管13を経て行われる。ロール本体
4' は通常、中空となっていて1種の溜めとして機能す
る。図示例ではロール胴長方向に離間平行して2条のノ
ズル12が設けられている。
【0041】流体支持ロール4' の鋼帯巻掛け面と反対
側には、ロール表面に対向させて設けた流体室5が設け
られている。流体室5と流体支持ロール4' との境界に
形成されたスリット部は、流体支持ロールと鋼帯との界
面に流体を供給する流体噴出ノズル14を構成している。
図示例では、この流体噴出ノズルを両側に2つ設けてい
る。符号15はこの流体室への流体供給管を示す。
側には、ロール表面に対向させて設けた流体室5が設け
られている。流体室5と流体支持ロール4' との境界に
形成されたスリット部は、流体支持ロールと鋼帯との界
面に流体を供給する流体噴出ノズル14を構成している。
図示例では、この流体噴出ノズルを両側に2つ設けてい
る。符号15はこの流体室への流体供給管を示す。
【0042】図10に示す構造では、ロール本体4' は内
側ロール16に外側ロール17を組み込んだ構成となってい
る。ノズル12は内、外側ロール16、17によって形成さ
れ、この流体吹き出しノズル12の吹き出し角度 (θ)
は、図示のようにロール中心軸に対して、30゜≦θ≦90
゜に調整されている。図示例ではノズル12の内壁の角度
が異なっているが、そのような場合、最大角度をノズル
吹き出し角度として本発明では規定する。
側ロール16に外側ロール17を組み込んだ構成となってい
る。ノズル12は内、外側ロール16、17によって形成さ
れ、この流体吹き出しノズル12の吹き出し角度 (θ)
は、図示のようにロール中心軸に対して、30゜≦θ≦90
゜に調整されている。図示例ではノズル12の内壁の角度
が異なっているが、そのような場合、最大角度をノズル
吹き出し角度として本発明では規定する。
【0043】これまでの説明からもわかるように、流体
支持ロールのロール本体4' は通常の搬送用ロールとし
ての機能も有するため、鋼帯の先端部を通板するときの
扱いが非常に容易になる。また、疵や形状不良等の問題
の少ない、厚手材や低グレード材に対して、特にライン
の切替等の労力なしに流体浮揚搬送からロール搬送ある
いはその逆に容易に移行できる。
支持ロールのロール本体4' は通常の搬送用ロールとし
ての機能も有するため、鋼帯の先端部を通板するときの
扱いが非常に容易になる。また、疵や形状不良等の問題
の少ない、厚手材や低グレード材に対して、特にライン
の切替等の労力なしに流体浮揚搬送からロール搬送ある
いはその逆に容易に移行できる。
【0044】さらに、流体による鋼帯の浮揚搬送を開始
するには、まず流体供給管13および15を経て外部より流
体を流体支持装置に導入するが、そのとき導入する流体
は、図11に示すように、ロール本体4' と流体室5にそ
れぞれ供給する。ここで、ロール本体4' に送られた流
体は、図10に示すようにロール中央の中空部18に蓄えら
れ、次いで、その流体は図10に示す矢印方向に流れ、内
側ロール16の端面テーパー面に設けられた孔19を介して
ノズル12より放射状に噴出する。
するには、まず流体供給管13および15を経て外部より流
体を流体支持装置に導入するが、そのとき導入する流体
は、図11に示すように、ロール本体4' と流体室5にそ
れぞれ供給する。ここで、ロール本体4' に送られた流
体は、図10に示すようにロール中央の中空部18に蓄えら
れ、次いで、その流体は図10に示す矢印方向に流れ、内
側ロール16の端面テーパー面に設けられた孔19を介して
ノズル12より放射状に噴出する。
【0045】このとき、ロール4'の下面のノズル12から
の液体の噴出は、図11に示すように、流体室5のロール
に対向する円弧部20によって抑止されている。一方、ロ
ール下面に設置した流体室5に供給された流体は、ロー
ル表面との境界線に形成されたスリット部から成る流体
噴出ノズル14より外部に噴出する。
の液体の噴出は、図11に示すように、流体室5のロール
に対向する円弧部20によって抑止されている。一方、ロ
ール下面に設置した流体室5に供給された流体は、ロー
ル表面との境界線に形成されたスリット部から成る流体
噴出ノズル14より外部に噴出する。
【0046】すると、ロール軸方向には、ノズル12を出
た流体はロール中央に向って送り込まれ、その後、鋼帯
とロール間に蓄えられている流体に衝突・反転して鋼帯
の板端より流出する。一方、ロール円周方向には、ノズ
ル14を出た流体が一旦ロール頂上部に向って送り込まれ
るが、その後同様に反転し、流体室5の下部より流出す
る。
た流体はロール中央に向って送り込まれ、その後、鋼帯
とロール間に蓄えられている流体に衝突・反転して鋼帯
の板端より流出する。一方、ロール円周方向には、ノズ
ル14を出た流体が一旦ロール頂上部に向って送り込まれ
るが、その後同様に反転し、流体室5の下部より流出す
る。
【0047】このように、両ノズル12および14から流体
を噴出させることにより、鋼帯はロール4' に巻掛けな
がら流体を介して浮揚・支持される。本発明では、シン
クロールの代替として鋼帯を浮揚させた流体支持ロール
を用いると、ロールと鋼帯との間にドロスその他の異物
を巻き込むことに起因する押し込み疵の発生が抑制され
る。つまり、流体支持部材を使った振動やスリップ抑止
効果との相乗によって製品品質が一層向上する。
を噴出させることにより、鋼帯はロール4' に巻掛けな
がら流体を介して浮揚・支持される。本発明では、シン
クロールの代替として鋼帯を浮揚させた流体支持ロール
を用いると、ロールと鋼帯との間にドロスその他の異物
を巻き込むことに起因する押し込み疵の発生が抑制され
る。つまり、流体支持部材を使った振動やスリップ抑止
効果との相乗によって製品品質が一層向上する。
【0048】薄物材の加工 スナップロールによる曲げ加工を付与することによる鋼
帯の反り矯正では、一般的に、薄物材であるほど小径の
スナップロールを必要とするが、めっき浴中に配置する
ロールの場合には小径化に伴うロールのたわみが問題と
なるために小径化が難しく、従来は、薄物材に対しては
ロールの曲げ加工により鋼帯の反りを矯正することは難
しかった。
帯の反り矯正では、一般的に、薄物材であるほど小径の
スナップロールを必要とするが、めっき浴中に配置する
ロールの場合には小径化に伴うロールのたわみが問題と
なるために小径化が難しく、従来は、薄物材に対しては
ロールの曲げ加工により鋼帯の反りを矯正することは難
しかった。
【0049】しかし、本発明によれば、図4に示すよう
に、スナップロールの径に相当する反り矯正用鋼帯支持
部材2または3の接触面の半径Rを小さくしても、その
後部長さlを適当な値に保っておけば、全体としての剛
性を確保して反り矯正用鋼帯支持部材に生じるたわみを
防止することができ、薄物材についても十分な反り矯正
を行うことができる。
に、スナップロールの径に相当する反り矯正用鋼帯支持
部材2または3の接触面の半径Rを小さくしても、その
後部長さlを適当な値に保っておけば、全体としての剛
性を確保して反り矯正用鋼帯支持部材に生じるたわみを
防止することができ、薄物材についても十分な反り矯正
を行うことができる。
【0050】鋼帯の浮揚高さについて 本発明では、反り矯正用鋼帯支持部材により直接的に鋼
帯を支持するのでなく、流体 (溶融金属) を介して反り
矯正用鋼帯支持部材により鋼帯を浮揚支持するために
は、反り矯正用鋼帯支持部材の円弧形状に鋼帯を沿わせ
ることが重要である。このためには、反り矯正用鋼帯支
持部材の鋼帯との対向面から流体を鋼帯〜反り矯正用鋼
帯支持部材間の界面に供給することにより、前記界面に
流体層を形成させることができる。
帯を支持するのでなく、流体 (溶融金属) を介して反り
矯正用鋼帯支持部材により鋼帯を浮揚支持するために
は、反り矯正用鋼帯支持部材の円弧形状に鋼帯を沿わせ
ることが重要である。このためには、反り矯正用鋼帯支
持部材の鋼帯との対向面から流体を鋼帯〜反り矯正用鋼
帯支持部材間の界面に供給することにより、前記界面に
流体層を形成させることができる。
【0051】浮揚高さは数mm程度以内にすることが加工
曲率の精度向上のために有効であり、例えば1mm程度の
浮揚高さにすることが望ましい。なお、ランニングコス
トの観点からは浮揚高さを小さくすることが望ましい。
以下、本発明を実施例を参照しながら詳述するが、これ
は本発明の例示であってこれにより本発明が限定される
ものではない。
曲率の精度向上のために有効であり、例えば1mm程度の
浮揚高さにすることが望ましい。なお、ランニングコス
トの観点からは浮揚高さを小さくすることが望ましい。
以下、本発明を実施例を参照しながら詳述するが、これ
は本発明の例示であってこれにより本発明が限定される
ものではない。
【0052】
【実施例】図6に示すように、溶融亜鉛めっき浴槽10
に、図5に示す構成の本発明にかかる溶融亜鉛めっき装
置を適用し、溶融亜鉛めっき浴7中には、流体支持ロー
ル4' を用いたシンクロール4、流体室5および図3
(a) に示す構成の2つの反り矯正用鋼帯支持部材2、3
を配置した。溶融亜鉛めっき浴7中の溶融亜鉛をポンプ
6で循環させ、反り矯正用鋼帯支持部材2、3とシンク
ロール4および流体室5に供給した。
に、図5に示す構成の本発明にかかる溶融亜鉛めっき装
置を適用し、溶融亜鉛めっき浴7中には、流体支持ロー
ル4' を用いたシンクロール4、流体室5および図3
(a) に示す構成の2つの反り矯正用鋼帯支持部材2、3
を配置した。溶融亜鉛めっき浴7中の溶融亜鉛をポンプ
6で循環させ、反り矯正用鋼帯支持部材2、3とシンク
ロール4および流体室5に供給した。
【0053】鋼帯1は、図示しない焼鈍炉内からスナウ
ト8を通った後、溶融亜鉛めっき浴7中に導かれシンク
ロール4の周りを周回しながら搬送方向を転換して上方
に引き上げられ、ガスワイピング装置9により所定のめ
っき量とされる。ここで、反り矯正用鋼帯支持部材3は
鋼帯のパスラインに対して固定してあり、反り矯正用鋼
帯支持部材2の押し込み量を適宜変化させることによ
り、鋼帯1に生じる反り量を矯正した。反り矯正用鋼帯
支持部材3および2の対向面の半径はそれぞれ300 mm、
250 mmとし、シンクロール4のロール径は700 mmとし
た。
ト8を通った後、溶融亜鉛めっき浴7中に導かれシンク
ロール4の周りを周回しながら搬送方向を転換して上方
に引き上げられ、ガスワイピング装置9により所定のめ
っき量とされる。ここで、反り矯正用鋼帯支持部材3は
鋼帯のパスラインに対して固定してあり、反り矯正用鋼
帯支持部材2の押し込み量を適宜変化させることによ
り、鋼帯1に生じる反り量を矯正した。反り矯正用鋼帯
支持部材3および2の対向面の半径はそれぞれ300 mm、
250 mmとし、シンクロール4のロール径は700 mmとし
た。
【0054】鋼帯1は、反り矯正用鋼帯支持部材2およ
び3に直接的に接するのではなく、流体を介して反り矯
正用鋼帯支持部材2および3に支持されている。この装
置を用いて溶融亜鉛めっきを連続的に実施したところ、
シンクロール等の各種ロールとの接触による鋼帯の疵
や、ドロスによる押し込み疵等の発生が大幅に低減され
たことが確認できた。また、ロールの回転によるガタつ
きから発生する振動や、スナップロールの駆動系から発
生する振動が完全に排除されたため、長手方向に対する
鋼帯のめっき厚の変動が防止された。
び3に直接的に接するのではなく、流体を介して反り矯
正用鋼帯支持部材2および3に支持されている。この装
置を用いて溶融亜鉛めっきを連続的に実施したところ、
シンクロール等の各種ロールとの接触による鋼帯の疵
や、ドロスによる押し込み疵等の発生が大幅に低減され
たことが確認できた。また、ロールの回転によるガタつ
きから発生する振動や、スナップロールの駆動系から発
生する振動が完全に排除されたため、長手方向に対する
鋼帯のめっき厚の変動が防止された。
【0055】さらに、鋼帯の反り矯正についても、スナ
ップロールの矯正効果とほゞ同等の矯正効果が得られた
ことが確認された。したがって、本発明にかかる装置に
よれば、鋼帯の振動が防止できた分だけ、スナップロー
ルを用いて矯正を行う従来法に比較して、ワイピングガ
スノズルを鋼帯の表面に近接させることができるため、
めっき厚の均一性が向上するとともにその偏差は基準厚
みに対応して2%以内に押さえることができた。
ップロールの矯正効果とほゞ同等の矯正効果が得られた
ことが確認された。したがって、本発明にかかる装置に
よれば、鋼帯の振動が防止できた分だけ、スナップロー
ルを用いて矯正を行う従来法に比較して、ワイピングガ
スノズルを鋼帯の表面に近接させることができるため、
めっき厚の均一性が向上するとともにその偏差は基準厚
みに対応して2%以内に押さえることができた。
【0056】なお、図6に示す装置では、図7に示すよ
うな反り矯正用鋼帯支持部材の配置としたが、この配置
以外に、例えば図8に示す配置であってもよく、いずれ
の配置であっても鋼帯の反りを矯正・消去することが確
認された。図8に示す配置とした場合には、鋼帯1の押
し込み量と反り量との関係は、図9に示すようであっ
た。つまり、流体支持部材の配置によって本発明の作用
効果は影響を受けないことがわかる。
うな反り矯正用鋼帯支持部材の配置としたが、この配置
以外に、例えば図8に示す配置であってもよく、いずれ
の配置であっても鋼帯の反りを矯正・消去することが確
認された。図8に示す配置とした場合には、鋼帯1の押
し込み量と反り量との関係は、図9に示すようであっ
た。つまり、流体支持部材の配置によって本発明の作用
効果は影響を受けないことがわかる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、幅
反りを高精度で矯正することができるためワイピングノ
ズルを鋼帯に近接させることができ、めっき付着量が幅
方向に均一なめっき鋼帯を製造することができる。ま
た、本発明によれば、振動等が抑止されているため、め
っきラインの高速化や薄目付化に対応することができる
とともに、鋼帯に対する疵発生も大幅に抑止できる。さ
らに、本発明によれば、鋼帯の幅方向の反りの矯正につ
いても、その反り量の制御は容易であり、扱い易い連続
溶融金属めっき装置を提供できる。しかも、回転部分を
減少または排除できるため経時的な精度の劣化も減少す
る。かかる効果を有する本発明の意義は極めて著しい。
反りを高精度で矯正することができるためワイピングノ
ズルを鋼帯に近接させることができ、めっき付着量が幅
方向に均一なめっき鋼帯を製造することができる。ま
た、本発明によれば、振動等が抑止されているため、め
っきラインの高速化や薄目付化に対応することができる
とともに、鋼帯に対する疵発生も大幅に抑止できる。さ
らに、本発明によれば、鋼帯の幅方向の反りの矯正につ
いても、その反り量の制御は容易であり、扱い易い連続
溶融金属めっき装置を提供できる。しかも、回転部分を
減少または排除できるため経時的な精度の劣化も減少す
る。かかる効果を有する本発明の意義は極めて著しい。
【図1】本発明にかかる連続溶融金属めっき装置の一例
の鋼帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。
の鋼帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。
【図2】図1に示す装置を用いて反り矯正用鋼帯支持部
材の鋼帯との対向面の距離を変更して、厚さ:0.8mm、
幅:1800mm の鋼帯の反り量の変化を評価した結果を示す
グラフである。
材の鋼帯との対向面の距離を変更して、厚さ:0.8mm、
幅:1800mm の鋼帯の反り量の変化を評価した結果を示す
グラフである。
【図3】本発明において用いる反り矯正用鋼帯支持部材
の形状の略式説明図であり、図3(a)は幅方向に伸びる流
体吹出しノズルを形成して溶融金属噴出部を構成した例
を、図3(b)は多数の噴出口を形成して溶融金属噴出部を
構成した例をそれぞれ示す。
の形状の略式説明図であり、図3(a)は幅方向に伸びる流
体吹出しノズルを形成して溶融金属噴出部を構成した例
を、図3(b)は多数の噴出口を形成して溶融金属噴出部を
構成した例をそれぞれ示す。
【図4】本発明において用いる反り矯正用鋼帯支持部材
の略式説明図である。
の略式説明図である。
【図5】本発明にかかる連続溶融金属めっき装置の他の
一例の鋼帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。
一例の鋼帯搬送部を抽出して示す略式説明図である。
【図6】実施例における本発明にかかる連続溶融金属め
っき装置の構成を示す略式説明図である。
っき装置の構成を示す略式説明図である。
【図7】図6に示す本発明にかかる装置における、反り
矯正用鋼帯支持部材の配置を示す略式説明図である。
矯正用鋼帯支持部材の配置を示す略式説明図である。
【図8】反り矯正用鋼帯支持部材の配置の他の一例を示
す略式説明図である。
す略式説明図である。
【図9】図8に示す反り矯正用鋼帯支持部材の配置にお
ける押し込み量と反り量との関係を示すグラフである。
ける押し込み量と反り量との関係を示すグラフである。
【図10】本発明において、シンクロールとして用いる
ことができる流体支持ロールの一例を示す略式説明図で
ある。
ことができる流体支持ロールの一例を示す略式説明図で
ある。
【図11】本発明において、流体支持ロールと流体室と
を組合わせて用いた場合の、流体支持ロールおよび流体
室を示す略式説明図である。
を組合わせて用いた場合の、流体支持ロールおよび流体
室を示す略式説明図である。
1:鋼帯 2:反り矯正用
鋼帯支持部材 3:流体支持部材 4:シンクロー
ル 4':流体支持ロール 5:流体室 6:ポンプ 7:めっき浴 8:スナウト 9:ガスワイピ
ング装置 10:めっき浴槽 11:溶融金属噴
出部 11:溶融金属噴出部 12:ノズル 13:流体供給管 14:流体噴出ノ
ズル 15:流体供給管 16:内側ロール 17:外側ロール 18:中空部 19:孔 20:円弧部
鋼帯支持部材 3:流体支持部材 4:シンクロー
ル 4':流体支持ロール 5:流体室 6:ポンプ 7:めっき浴 8:スナウト 9:ガスワイピ
ング装置 10:めっき浴槽 11:溶融金属噴
出部 11:溶融金属噴出部 12:ノズル 13:流体供給管 14:流体噴出ノ
ズル 15:流体供給管 16:内側ロール 17:外側ロール 18:中空部 19:孔 20:円弧部
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融金属を収容するめっき浴槽と、該め
っき浴槽内で軸支されたシンクロールとを有する連続溶
融金属めっき装置であって、前記シンクロール通過後の
鋼帯の片面それぞれに少なくとも1個ずつめっき浴中で
当接するように配置された反り矯正用鋼帯支持部材を有
し、該反り矯正用鋼帯支持部材は、 (i) 鋼帯との当接面が鋼帯の進行方向に円弧形状を成す
とともに、 (ii)前記鋼帯と前記反り矯正用鋼帯支持部材との界面へ
の溶融金属噴出部を有し、 (iii) 鋼帯に対する押し込み量を調整する機構を有する ことを特徴とする連続溶融金属めっき装置。 - 【請求項2】 前記シンクロールは、その表面上に左右
対称に2条以上のロール全周に亘る流体吹出し口を有す
るとともに、その吹出し口のロール径方向に2枚以上の
仕切板を有する流体支持ロールである請求項1記載の連
続溶融金属めっき装置。 - 【請求項3】 さらに、 (i)前記シンクロールの鋼帯巻掛け面以外のロールの周
面近傍に配置された流体室と、 (ii)前記流体室に設けられ、前記シンクロールと鋼帯と
の界面に溶融金属を噴出するように配置された溶融金属
噴出部とを有することを特徴とする請求項2記載の連続
溶融金属めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03269636A JP3106602B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 連続溶融金属めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03269636A JP3106602B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 連続溶融金属めっき装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105999A JPH05105999A (ja) | 1993-04-27 |
JP3106602B2 true JP3106602B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=17475111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03269636A Expired - Fee Related JP3106602B2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 連続溶融金属めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3106602B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP03269636A patent/JP3106602B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05105999A (ja) | 1993-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007061838A (ja) | 鋼板の熱間圧延設備および熱間圧延方法 | |
JP4905051B2 (ja) | 鋼板の冷却設備および冷却方法 | |
JP2003094106A (ja) | 鋼板の冷却方法および装置 | |
JP2006289444A (ja) | 圧延機及び圧延方法 | |
JP3106602B2 (ja) | 連続溶融金属めっき装置 | |
JP5000458B2 (ja) | ガスワイピング装置 | |
JP3132108B2 (ja) | 溶融めっき装置 | |
JPH0826444B2 (ja) | 連続式溶融メッキ装置 | |
JP2000225410A (ja) | 熱間圧延におけるストリップ搬送方法および装置 | |
WO1989004381A1 (en) | Stripping excess coating liquid from an upwardly and vertically moving strip | |
JPS5886904A (ja) | 熱間厚板圧延設備における鋼板の急速冷却装置 | |
JP3530778B2 (ja) | 連続溶融金属めっき装置 | |
JPS5811490B2 (ja) | ストリップの非接触支持方法 | |
JPH07102354A (ja) | 溶融金属めっきにおけるめっき付着量制御装置 | |
JPH09256130A (ja) | 連続溶融金属メッキ装置 | |
JP3632560B2 (ja) | ホットランテーブルにおける熱延鋼帯の搬送方法 | |
JP3794085B2 (ja) | 高温鋼板の冷却装置 | |
JP3387296B2 (ja) | 形鋼の冷却装置 | |
JP2913792B2 (ja) | ストリップの流体支持装置 | |
JPS6146526B2 (ja) | ||
JPS6161871B2 (ja) | ||
JP2913812B2 (ja) | ストリップの流体支持ロールと流体支持装置 | |
JP2798314B2 (ja) | 炉内シール装置 | |
JP6365441B2 (ja) | エッジブロー装置 | |
JPH02263960A (ja) | ストリップの搬送方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000808 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |