JP2017104769A - 異物除去装置、ヘアライン加工システムおよび異物除去方法 - Google Patents

異物除去装置、ヘアライン加工システムおよび異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われた樹脂フィルム等のワークから異物を十分に除去することができる異物除去装置、ヘアライン加工システムおよび異物除去方法を提供する。【解決手段】異物除去装置は、ヘアライン加工されたワークWを搬送する搬送部(例えば、ワーク巻出ロール12やワーク巻取ロール14)と、搬送部により搬送されるワークWに押し当てられることによりワークW上の異物を除去する弾性部材32とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘアライン加工が行われたワーク上の毛羽等の異物を除去する異物除去装置、このような異物除去装置を備えたヘアライン加工システムおよびこのような異物除去装置による異物除去方法に関する。
従来から、表面が平滑な樹脂フィルムにヘアライン加工を行うことにより(具体的には、樹脂フィルムの表面で紙やすり等の研磨材を滑らせて単一方向に髪の毛ほどの細かい傷をつけることにより)、樹脂フィルムの表面につや消しの効果が生まれるとともに質感を出すような処理が行われていた。しかしながら、このようなヘアライン加工を行うと、樹脂フィルムの表面に削りカスからなる毛羽等の異物が形成されてしまい、不良となるおそれがあった。
このため、従来では、樹脂フィルムにヘアライン加工を行った後、この樹脂フィルムの表面に付着した毛羽等の異物を水で洗い流すことにより当該異物を除去していた(例えば、特許文献1等参照)。
実開昭58−5716号公報
しかしながら、樹脂フィルムの表面に付着した毛羽等の異物を水で洗い流すだけでは、当該異物を樹脂フィルムから十分に除去することができず、ヘアライン加工が行われた樹脂フィルムに異物が残留してしまうという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われた樹脂フィルム等のワークから異物を十分に除去することができる異物除去装置、ヘアライン加工システムおよび異物除去方法を提供することを目的とする。
本発明の異物除去装置は、ヘアライン加工されたワークを搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられることによりワーク上の異物を除去する弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
このような異物除去装置によれば、搬送部により搬送されるワークに弾性部材を押し当てることによりワーク上の異物を除去するため、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われたワークから異物を十分に除去することができる。より詳細には、弾性部材がワークに押し当てられる際に当該弾性部材が弾性変形することにより弾性部材がワークに押し当てられる力が強くなり、よって弾性部材とワークとの間に働く摩擦力が大きくなるため、従来よりも多くの異物を弾性部材により除去することができるようになる。
本発明の異物除去装置においては、前記弾性部材は板状のゴムを含んでいてもよい。
本発明の異物除去装置においては、前記搬送部によるワークを搬送する向きにおける前記弾性部材の下流側には、前記弾性部材により除去された異物を回収する異物回収部材が設けられていてもよい。
この場合、前記異物回収部材は、前記搬送部により搬送されるワークの表面に接触しながら回転する粘着ロールを含んでいてもよい。
本発明の異物除去装置は、前記弾性部材を、前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられる当接位置と、前記搬送部により搬送されるワークから退避した退避位置との間で移動させる弾性部材移動機構を更に備えていてもよい。
本発明の異物除去装置においては、前記弾性部材は前記搬送部によるワークの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられていてもよい。
本発明の異物除去装置においては、前記弾性部材は前記搬送部によるワークの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられており、各前記弾性部材を、前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられる当接位置と、前記搬送部により搬送されるワークから退避した退避位置との間で移動させる弾性部材移動機構が各々の前記弾性部材に対応して設けられており、複数の前記弾性部材のうち少なくとも1つの前記弾性部材が前記当接位置に位置するよう各前記弾性部材移動機構を制御する制御部を更に備えていてもよい。
この場合、前記制御部は、前記搬送部によるワークを搬送する向きにおける上流側から順に、前記弾性部材を前記当接位置から前記退避位置に移動させた後に前記当接位置に戻すような動作を行うよう各前記弾性部材移動機構を制御するようになっていてもよい。
本発明のヘアライン加工システムは、ワークを搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送されるワークにヘアライン加工を行うヘアライン加工部と、前記搬送部により搬送される、前記ヘアライン加工部によりヘアライン加工が行われたワークに押し当てられることによりワーク上の異物を除去する弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
このようなヘアライン加工システムによれば、搬送部により搬送される、ヘアライン加工部によりヘアライン加工が行われたワークに弾性部材を押し当てることによりワーク上の異物を除去するため、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われたワークから異物を十分に除去することができる。
本発明の異物除去方法は、ヘアライン加工されたワークを搬送部により搬送する工程と、前記搬送部により搬送されるワークに弾性部材を押し当てることによりワーク上の異物を除去する工程と、を備えたことを特徴とする。
このような異物除去方法によれば、搬送部により搬送されるワークに弾性部材を押し当てることによりワーク上の異物を除去するため、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われたワークから異物を十分に除去することができる。
本発明の異物除去装置、ヘアライン加工システムおよび異物除去方法によれば、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われた樹脂フィルム等のワークから異物を十分に除去することができる。
本発明の実施の形態による異物除去装置を備えたヘアライン加工システムの構成の一例を概略的に示す概略構成図である。 図1に示すヘアライン加工システムの異物除去装置における弾性部材や粘着ロール等の構成を示す斜視図である。 図1に示すヘアライン加工システムの異物除去装置における粘着ロールの表面から異物を除去する機構の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態による異物除去装置を備えたヘアライン加工システムの構成の他の例を概略的に示す概略構成図である。 図4に示すヘアライン加工システムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態による異物除去装置やこのような異物除去装置を備えたヘアライン加工システムを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による異物除去装置を備えたヘアライン加工システムの構成の一例を概略的に示す概略構成図であり、図2は、図1に示すヘアライン加工システムの異物除去装置における弾性部材や粘着ロール等の構成を示す斜視図であり、図3は、図1に示すヘアライン加工システムの異物除去装置における粘着ロールの表面から異物を除去する機構の構成を示す側面図である。また、図4は、本実施の形態による異物除去装置を備えたヘアライン加工システムの構成の他の例を概略的に示す概略構成図であり、図5は、図4に示すヘアライン加工システムの動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態によるヘアライン加工システム10は、帯状の樹脂フィルム等のワークWを巻き出すワーク巻出ロール12と、ワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWにヘアライン加工を行うヘアライン加工部20と、ヘアライン加工部20によりヘアライン加工が行われたワークW上の毛羽等の異物を除去する複数の異物除去部30と、各異物除去部30により異物が除去されたワークWを巻き取るワーク巻取ロール14とを備えている。本実施の形態では、ワーク巻出ロール12およびワーク巻取ロール14を組み合わせることにより、ワークWを搬送する搬送部が構成されている。なお、ワークWを搬送する搬送部として、ワーク巻出ロール12やワーク巻取ロール14以外にも、これらのワーク巻出ロール12およびワーク巻取ロール14の間に設けられ、ワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWを搬送する1または複数の搬送ロール(図示せず)が用いられるようになっていてもよい。このようなヘアライン加工システム10におけるヘアライン加工部20および異物除去部30の構成の詳細について以下に説明する。
ヘアライン加工部20は、帯状の研磨フィルム26を巻き出す研磨フィルム巻出ロール22と、研磨フィルム巻出ロール22から巻き出された研磨フィルム26をワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWに押し当てるヘアライン加工ロール28と、ヘアライン加工ロール28から送られた研磨フィルム26を巻き取る研磨フィルム巻取ロール24とを有している。また、図1に示すように、ワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWにおける研磨フィルム26が押し当てられる箇所の裏側にはバックアップロール29が設けられており、ヘアライン加工ロール28とバックアップロール29の間のニップ部で研磨フィルム26がワークWに押し当てられながらこれらのワークWおよび研磨フィルム26が互いに反対方向に移動することにより当該ワークWに対して単一方向に髪の毛ほどの細かい傷がつけられるようになる。このようにして、ヘアライン加工部20においてワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWにヘアライン加工が行われる。
図1に示すように、ヘアライン加工部20によりヘアライン加工が行われたワークW上の毛羽等の異物を除去する異物除去部30はワークWの搬送方向に沿って並ぶよう複数(図1に示す例では3つ)設けられている。ここで、図1および図2に示すように、各異物除去部30は、ワークWに押し当てられることによりワークW上の異物を除去する板状のゴム等の弾性部材32と、弾性部材32を図1における上下方向に移動させる弾性部材移動機構34と、ワークWを搬送する向きにおける弾性部材32の下流側に設けられ、弾性部材32により除去された異物を回収する異物回収部材としての粘着ロール36と、ワークWにおける粘着ロール36が押し当てられる箇所の裏側に設けられたバックアップロール38とを有している。ここで、弾性部材移動機構34は、図1の実線に示すようなワークWに押し当てられる当接位置と、図1の二点鎖線に示すようなワークWから上方に退避した退避位置との間で弾性部材32を移動させるようになっている。弾性部材32が図1の実線に示すような当接位置に位置しているときには、当該弾性部材32が弾性変形することによりその先端部分がワークWに押し当てられるようになり、このことにより、ヘアライン加工部20においてワークWの表面に形成された毛羽等の異物をワークW上から除去することができるようになる。また、ワークWにおける弾性部材32の裏側には平板状の受け部33が設けられており、当接位置に位置する弾性部材32が弾性変形することによりその先端部分がワークWに押し当てられる際に、このワークWの裏側が平板状の受け部33により受けられることによりワークWが湾曲してしまうことを防止することができるようになっている。なお、ワークWにおける弾性部材32の裏側に平板状の受け部33が設けられる代わりに、ワークWの裏面に接するバックアップロール(受けロール)が設けられるようになっていてもよい。また、図1に示すように、各弾性部材移動機構34は制御部50に接続されており、当該制御部50が各弾性部材移動機構34に指令信号を送ることにより各弾性部材移動機構34は当接位置と退避位置との間で弾性部材32を移動させるようになっている。
また、ワークWを搬送する向きにおける弾性部材32の下流側には、弾性部材32により除去された異物を回収する異物回収部材として粘着ロール36が設けられている。このことにより、粘着ロール36とバックアップロール38との間のニップ部にワークWが送られたときに弾性部材32によりワークW上から除去された毛羽等の異物を粘着ロール36の外周面に付着させることにより当該異物を回収することができるようになる。より詳細には、図3に示すように、各異物除去部30において、粘着ロール36には当該粘着ロール36の外周面に接触する板状のゴム等からなるドクターブレード40が設けられており、粘着ロール36の外周面に付着した毛羽等の異物はこのドクターブレード40により粘着ロール36の外周面から掻き落とされるようになる。また、図3に示すように、粘着ロール36の近傍には異物受皿42が設けられており、ドクターブレード40により粘着ロール36の外周面から掻き落とされた毛羽等の異物はこの異物受皿42に収容されるようになる。このような粘着ロール36、ドクターブレード40および異物受皿42が設けられていることにより、弾性部材32によりワークWの表面から除去された異物がヘアライン加工システム10の周囲に飛散してしまうことを防止することができるようになる。
本実施の形態では、ワーク巻出ロール12やワーク巻取ロール14からなる搬送部と、上記の各異物除去部30を組み合わせることにより本発明に係る異物除去装置が構成されている。また、本発明に係る異物除去装置に上記の制御部50が含まれるようになっていてもよい。
次に、図1乃至図3に示すようなヘアライン加工システム10の動作について説明する。ヘアライン加工システム10において帯状の樹脂フィルム等のワークWに対してヘアライン加工を行うにあたり、まずワーク巻出ロール12からワークWを繰り出し、この繰り出されたワークWをヘアライン加工部20に送る。ヘアライン加工部20では、ヘアライン加工ロール28とバックアップロール29の間のニップ部で研磨フィルム26がワークWに押し当てられながらこれらのワークWおよび研磨フィルム26が互いに反対方向に移動することにより当該ワークWに対して単一方向に髪の毛ほどの細かい傷がつけられるようになる。このようにして、ヘアライン加工部20においてワーク巻出ロール12から巻き出されたワークWに対してヘアライン加工が行われる。その後、ヘアライン加工が行われたワークWは3つの異物除去部30を順に通過するようになる。この際に、ヘアライン加工によりワークWの表面に形成された毛羽等の異物が各異物除去部30により除去されるようになる。具体的には、各異物除去部30において、図1の実線に示すような当接位置に位置している弾性部材32が弾性変形しながらその先端部分がワークWに押し当てられることにより、ワークWの表面に形成された毛羽等の異物がワークW上から除去される。このようにして、3つの異物除去部30を通過することにより毛羽等の異物が除去されたワークWがワーク巻取ロール14に巻き取られるようになる。
また、各異物除去部30において弾性部材32の先端部分がワークWに押し当てられる状態が長く続くとワークWの表面から除去された毛羽等の異物がこの弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留してしまうおそれがある。このため、所定の期間が経過する度に弾性部材移動機構34により弾性部材32を図1の二点鎖線に示すような退避位置に移動させ、この滞留している異物を弾性部材32よりも下流側に設けられた粘着ロール36に送るようにする。このような弾性部材32の移動は制御部50が弾性部材移動機構34に指令信号を送ることによって行われるようになっている。そして、弾性部材32がワークWから上方に離間することにより粘着ロール36に送られた異物は当該粘着ロール36の外周面に付着する。その後、粘着ロール36の外周面に付着した毛羽等の異物はドクターブレード40により粘着ロール36の外周面から掻き落とされ、この掻き落とされた異物は異物受皿42に収容されるようになる。
また、本実施の形態によるヘアライン加工システムは図1に示すような構成のものに限定されることはない。本実施の形態によるヘアライン加工システムとして図4に示すような構成のものが用いられてもよい。
図4に示すヘアライン加工システム10aは、図1に示すヘアライン加工システム10と比較して異物除去部30の数が2つになるとともに下流側の異物除去部30にのみ粘着ロール36およびバックアップロール38が設けられた点が異なるのみであり、他の構成部材については図1に示すヘアライン加工システム10と実質的に同一となっている。図4に示すヘアライン加工システム10aを説明するにあたり、図1に示すヘアライン加工システム10と同じ構成部材については同じ参照符合を付けてその説明を省略する。
上述したように、図4に示すヘアライン加工システム10aでは、ワークWの搬送方向に沿って並ぶよう2つの異物除去部30が直列に設けられており、下流側の異物除去部30にのみ粘着ロール36およびバックアップロール38が設けられている。言い換えると、上流側の異物除去部30には粘着ロール36やバックアップロール38が設けられていない。このような構成のヘアライン加工システム10aにおいて、上流側の異物除去部30および下流側の異物除去部30の各々において弾性部材32の先端部分がワークWに押し当てられる状態が長く続くことによりワークWの表面から除去された毛羽等の異物がこの弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留してしまった場合でも、各異物除去部30において弾性部材移動機構34により弾性部材32を図4の二点鎖線に示すような退避位置に移動させることにより、この滞留している異物を下流側の異物除去部30に設けられた粘着ロール36により回収することができるようになる。
このような動作の詳細について図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5のフローチャートにおいて、2つの異物除去部30のうち上流側の(すなわち、図4において左側に位置する)異物除去部30を「第1の毛羽除去機構」とし、下流側の(すなわち、図4において右側に位置する)異物除去部30を「第2の毛羽除去機構」とする。ヘアライン加工システム10aの通常運転では、上流側の異物除去部30である第1の毛羽除去機構において弾性部材32が当接位置に位置するとともに下流側の異物除去部30である第2の毛羽除去機構でも弾性部材32が当接位置に位置することにより、各々の異物除去部30においてワークWから毛羽等の異物が除去されるようになる(STEP1)。そして、通常運転を終了すると(STEP2の「YES」)、ワーク巻出ロール12からのワークWの繰り出しが停止される。また、上流側の異物除去部30である第1の毛羽除去機構において弾性部材32が退避位置に移動するとともに下流側の異物除去部30である第2の毛羽除去機構でも弾性部材32が退避位置に移動する(STEP3)。このことにより、ヘアライン加工システム10aは休止状態となる。
また、上流側の異物除去部30および下流側の異物除去部30の各々において弾性部材32の先端部分がワークWに押し当てられる状態が長く続くことによりワークWの表面から除去された毛羽等の異物がこの弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留してしまった場合には、これらの異物除去部30のメンテナンス運転を行う。具体的には、上流側の異物除去部30である第1の毛羽除去機構のメンテナンス運転を行う場合には(STEP4の「YES」)、この上流側の異物除去部30において弾性部材移動機構34により弾性部材32を当接位置から退避位置に移動させる(STEP5)。このことにより、上流側の異物除去部30における弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留している異物を下流側の異物除去部30における弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に送ることができるようになる。そして、一定の時間が経過すると上流側の異物除去部30において弾性部材移動機構34により弾性部材32を退避位置から当接位置に戻すよう移動させる(STEP6)。
その後、下流側の異物除去部30である第2の毛羽除去機構のメンテナンス運転を行う場合には(STEP7の「YES」)、この下流側の異物除去部30において弾性部材移動機構34により弾性部材32を当接位置から退避位置に移動させる(STEP8)。このことにより、下流側の異物除去部30における弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留している異物をこの下流側の異物除去部30の粘着ロール36に移動させ、当該粘着ロール36より回収することができるようになる。そして、一定の時間が経過すると下流側の異物除去部30において弾性部材移動機構34により弾性部材32を退避位置から当接位置に戻すよう移動させる(STEP9)。このようにして第1の毛羽除去機構および第2の毛羽除去機構のメンテナンス運転がそれぞれ完了すると、ヘアライン加工が行われたワークWから各異物除去部30により毛羽等の異物を除去するような通常運転に戻るようになる(STEP1)。
以上のような構成からなる本実施の形態のヘアライン加工システム10、10aや、これらのヘアライン加工システム10、10aに設けられた異物除去装置(具体的には、各異物除去部30)によれば、ワーク巻出ロール12やワーク巻取ロール14等からなる搬送部により搬送されるワークWに弾性部材32を押し当てられることによりワークW上の異物を除去するため、シンプルな構成により、ヘアライン加工が行われたワークWから異物を十分に除去することができるようになる。より詳細には、弾性部材32がワークWに押し当てられる際に当該弾性部材32が弾性変形することにより弾性部材32がワークWに押し当てられる力が強くなり、よって弾性部材32とワークWとの間に働く摩擦力が大きくなるため、従来よりも多くの毛羽等の異物を弾性部材32により除去することができるようになる。
また、本実施の形態による異物除去装置においては、弾性部材32は板状のゴムを含むようになっている。なお、弾性部材32は板状のゴムに限定されることはなく、弾性変形することによりワークWの表面に押し当てられるものであれば他の材料が用いられてもよい。
また、本実施の形態による異物除去装置においては、搬送部によるワークWを搬送する向きにおける弾性部材32の下流側には、弾性部材32により除去された異物を回収する異物回収部材としてワークWの表面に接触しながら回転する粘着ロール36が設けられている。このことにより、弾性部材32の先端部分がワークWに押し当てられる状態が長く続くことによりワークWの表面から除去された毛羽等の異物がこの弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留してしまった場合でも、粘着ロール36等の異物回収部材によりこのような弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留する異物を回収することができるようになる。なお、搬送部によるワークWを搬送する向きにおける弾性部材32の下流側に設けられる異物回収部材は粘着ロール36に限定されることはない。弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留する異物を回収することができるものであれば、異物回収部材として粘着ロール36以外のものが用いられてもよい。
また、本実施の形態による異物除去装置においては、弾性部材32を、搬送部により搬送されるワークWに押し当てられる当接位置と、搬送部により搬送されるワークWから退避した退避位置との間で移動させる弾性部材移動機構34が設けられている。この場合には、弾性部材32の先端部分がワークWに押し当てられる状態が長く続くことによりワークWの表面から除去された毛羽等の異物がこの弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留してしまった場合でも、弾性部材32を退避位置に移動させることにより滞留している異物をワークWを搬送する向きにおける下流側に送ることができるようになる。
また、本実施の形態による異物除去装置においては、弾性部材32は搬送部によるワークWの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられている。
また、図4および図5に示すようなヘアライン加工システム10aに設けられる異物除去装置では、複数の弾性部材32のうち少なくとも1つの弾性部材32が当接位置に位置するよう制御部50が各弾性部材移動機構34を制御するようになっている。この場合には、複数の異物除去部30のメンテナンスを行う際にも、少なくとも1つの弾性部材32が当接位置に位置しているため、ある異物除去部30のメンテナンスを行う際に他の異物除去部30の弾性部材32によりワークW上の異物を除去することができるようになる。
また、図5のフローチャートに示すように、制御部50は、搬送部によるワークWを搬送する向きにおける上流側から順に、弾性部材32を当接位置から退避位置に移動させた後に当接位置に戻すような動作を行うよう各弾性部材移動機構34を制御するようになっている。この場合には、各々の異物除去部30において弾性部材32の先端部分とワークWの表面との間に滞留している毛羽等の異物を順次下流側に送ることにより最も下流側に位置する異物除去部30の粘着ロール36等により異物をまとめて回収することができるようになる。
なお、本実施の形態による異物除去装置やこのような異物除去装置を備えたヘアライン加工システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、異物除去部30の数は図1に示すような3つや図4に示すような2つに限定されることはない。ヘアライン加工システムに設けられる異物除去部30の数が1つであってもよく、あるいは、4つ以上の異物除去部30がワークWの搬送方向に沿って直列に並ぶよう設けられていてもよい。また、ヘアライン加工システムに設けられる異物除去部30の数が1つである場合において、当該異物除去部30に粘着ロール36やバックアップロール38が設けられていなくても、当該異物除去部30の弾性部材32によりヘアライン加工が行われたワークWから少なくとも毛羽等の異物を除去することができるため、このような態様も本発明の範囲に含めるものとする。
また、本実施の形態では、ヘアライン加工が行われるワークは帯状のものに限定されることはない。変形例に係るヘアライン加工システムにおいて、枚葉状のワークに対してヘアライン加工が行われるとともに、ヘアライン加工が行われた枚葉状のワークの表面から上記の異物除去部30と同様の構成の異物除去部により毛羽等の異物が除去されるようになっていてもよい。
10、10a ヘアライン加工システム
12 ワーク巻出ロール
14 ワーク巻取ロール
20 ヘアライン加工部
22 研磨フィルム巻出ロール
24 研磨フィルム巻取ロール
26 研磨フィルム
28 ヘアライン加工ロール
29 バックアップロール
30 異物除去部
32 弾性部材
33 受け部
34 弾性部材移動機構
36 粘着ロール
38 バックアップロール
40 ドクターブレード
42 異物受皿
50 制御部
W ワーク

Claims (10)

  1. ヘアライン加工されたワークを搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられることによりワーク上の異物を除去する弾性部材と、
    を備えた、異物除去装置。
  2. 前記弾性部材は板状のゴムを含む、請求項1記載の異物除去装置。
  3. 前記搬送部によるワークを搬送する向きにおける前記弾性部材の下流側には、前記弾性部材により除去された異物を回収する異物回収部材が設けられている、請求項1または2記載の異物除去装置。
  4. 前記異物回収部材は、前記搬送部により搬送されるワークの表面に接触しながら回転する粘着ロールを含む、請求項3記載の異物除去装置。
  5. 前記弾性部材を、前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられる当接位置と、前記搬送部により搬送されるワークから退避した退避位置との間で移動させる弾性部材移動機構を更に備えた、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  6. 前記弾性部材は前記搬送部によるワークの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  7. 前記弾性部材は前記搬送部によるワークの搬送方向に沿って直列に並ぶよう複数設けられており、
    各前記弾性部材を、前記搬送部により搬送されるワークに押し当てられる当接位置と、前記搬送部により搬送されるワークから退避した退避位置との間で移動させる弾性部材移動機構が各々の前記弾性部材に対応して設けられており、
    複数の前記弾性部材のうち少なくとも1つの前記弾性部材が前記当接位置に位置するよう各前記弾性部材移動機構を制御する制御部を更に備えた、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  8. 前記制御部は、前記搬送部によるワークを搬送する向きにおける上流側から順に、前記弾性部材を前記当接位置から前記退避位置に移動させた後に前記当接位置に戻すような動作を行うよう各前記弾性部材移動機構を制御する、請求項7記載の異物除去装置。
  9. ワークを搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されるワークにヘアライン加工を行うヘアライン加工部と、
    前記搬送部により搬送される、前記ヘアライン加工部によりヘアライン加工が行われたワークに押し当てられることによりワーク上の異物を除去する弾性部材と、
    を備えた、ヘアライン加工システム。
  10. ヘアライン加工されたワークを搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送されるワークに弾性部材を押し当てることによりワーク上の異物を除去する工程と、
    を備えた、異物除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102565687B1 (ko) * 2022-10-13 2023-08-09 송경희 헤어라인패턴 형성기계의 스크래칭 스크랩 제거장치

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