JPH0824962B2 - 板曲げ機における中だれ防止加工方法 - Google Patents

板曲げ機における中だれ防止加工方法

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JPH0824962B2
JPH0824962B2 JP3169022A JP16902291A JPH0824962B2 JP H0824962 B2 JPH0824962 B2 JP H0824962B2 JP 3169022 A JP3169022 A JP 3169022A JP 16902291 A JP16902291 A JP 16902291A JP H0824962 B2 JPH0824962 B2 JP H0824962B2
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JP
Japan
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ram
bending
bending machine
plate bending
plate
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JP3169022A
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JPH04367321A (ja
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原 俊 明 櫛
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshin Spinning Co Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレスブレーキのような
板曲げ機(以下、単に板曲げ機という)において、曲げ
加工反力によって板曲げ機のラム及びテーブルが撓む
(中開きともいう)ことにより惹起される被加工材の曲
げ角度に生じる中だれ現象を防止する曲げ加工方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】板曲げ機による板曲げ加工においては、
被加工材たる板材の長手方向中程において曲げ角度が所
定より甘くなるといういわゆる中だれ現象が生じること
が知られている。
【0003】上記中だれ現象は、板曲げ機のラムとテー
ブルが曲げ加工の反力によって撓むことが原因で発生す
ることもまた解明されている。
【0004】従来、上記のような中だれ現象を防止する
方法としては、種々の対応措置がとられている。この対
応措置は、例えば、曲げ加工の下死点においてラムを機
械的にロックすると共に、テーブルの中央部を下方から
油圧シリンダ等の駆動力で微小量押上げることにより、
曲げ加工した板材の曲げの長さ方向中央部分に生じる中
だれ現象を修正解消するといった具合に、総じてテーブ
ル又はラムの中央部を中だれ量に見合う程度、加工時に
高く補正したり、予め高く形成しておくといった内容で
ある。
【0005】しかし、上記の従来とられている対応措置
は、ある範囲での中だれ現象に対しては効果的である
が、加工条件が種々様々なすべての板曲げ加工において
適正に効果がある訳ではない。曲げるべき板材の硬さや
厚さ、或は、曲げ角度等の諸要因により、テーブル中央
部を単に中高に予め形成したり、曲げ加工時に中高に形
成するだけでは不充分だからである。しかも、加工時に
テーブルの中央部を中高補正する形式の板曲げ機は、本
来の板曲げ機の構造に、テーブル中央部を中高に補正す
るための機構や構造が付加されるため、機械の重量も嵩
張りがちになるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、予めラム又はテーブルの中央部が
中高に形成された板曲げ機において、曲げ加工の諸条件
に違いがあっても、常に、適正な板曲げ加工、つまり中
だれ現象の生じない板曲げ加工を実現するための方法を
開発することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明方法の構成は、スライド作
動させられるラムとこのラムに対向して配設されたテー
ブルとを具備した板曲げ機において、前記ラム又はテー
ブルの少なくとも一方を、相手側に対向する側を中高に
形成しておき、前記ラム又はテーブルを曲げ加工の下死
点近傍において前記ラムの摺動面に直交する軸に関し揺
動又は角回転させることを特徴とするものである。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図に拠り説明する。図
1は本発明方法を適用する板曲げ機の一例の正面図、図
2は図1の曲げ機の右側図、図3〜図6は、それぞれ本
発明方法による曲げ作動状態におけるラムとテーブルの
関係を模式的に示した正面図である。
【0009】図1、図2に於て、1は板曲げ機のボデ
ィ、2は該ボディ1の前面側上部に設けたラムで、この
ラム2はその左右両側がボディ1側に設けられた油圧シ
リンダ3,4によって支持され、ボディ前面において曲
げ加工のための上下ストローク運動を行う。5は上記ラ
ム2の下端に取替可能に取付けられた曲げ金型(刃)で
ある。尚、油圧シリンダ3,4のピストンロッド下端と
ラム2との結合は球面座金等を用いた自在継手による連
結構造である。
【0010】一方、ボディ1の下部前面側はサイドフレ
ーム6に形成され、このサイドフレーム6の前面にテー
ブル7が配設されている。テーブル7の上面には、曲げ
加工用の溝金型8が前記曲げ金型5に対向するように取
付けられている。
【0011】本発明方法は、上記のような基本構造を具
備した板曲げ機において、まず、テーブル7の中央部分
上面が中高に形成されたものを用いる。この中高の状態
は図3に示すようにテーブル7の上面の中央部分が最も
高いが全体としてはきわめてなだらかな中高形状であ
る。そして金型8はこの中高形状に沿って取付けられ
る。
【0012】一方、ラム2の側は、ここでは下端縁がフ
ラットな直線状に形成されたものを用いる。従って、ラ
ム2に取付けられる金型5の刃先は直線状に揃った状態
である。本発明においては、上記テーブル7の中高形状
に代え、ラム2の下端縁を中高に形成したものを用いる
こともある。また、テーブル7及びラム2の双方を中高
に形成したものを用いることもある。
【0013】テーブル7の中高形状に代えラム2の側を
中高に形成する場合には、その中高の程度は上記テーブ
ル7の中高の程度とほぼ同等でよいが、テーブル7,ラ
ム2の双方とも中高に形成する場合には、両者の中高の
程度はいずれか一方を中高に形成する場合より小さくな
る。
【0014】図3に示した中高形状に形成したテーブル
7とフラットなラム2を具備した板曲げ機により本発明
方法による板曲げ加工について、図3〜図6により説明
する。尚、図3〜図6におけるラム2とテーブル7は、
図示しないが夫々の金型5,8を具備したものとして省
略的に表現されている。
【0015】まず曲げ加工すべき板材(図示せず)を位
置決めし、ラム2を降下ストローク運動させる。この降
下ストローク運動は、常法により速度切換点(曲げ加工
に入る手前)まで早送りで降下させ、速度切換点以降の
降下は曲げ加工速度での降下となる。
【0016】ラム2が曲げ加工速度により降下すると
き、テーブル7の中央部が中高になっているため、当該
ラム2はその中央部2c並びにその近傍が左,右側2
L,2Rより先にこの曲げ加工における曲げの下死点B
DCに到達することとなる。しかし、このラム2の左,
右側2L,2Rはテーブル7の中高形状ゆえにこの曲げ
加工においては曲げの下死点には達しない。実際の曲げ
加工では、ラム2の中央部2cとその近傍は、この部分
における曲げの下死点BDC乃至はその直前まで降下さ
せる。ここで、ラム2の左,右側2L,2Rがこの曲げ
加工におけるこの部位2L,2Rのそれぞれの曲げの下
死点BDL,BDRに到達するまでには、説明の便宜上
Aの距離があるものとする。なお、上記の曲げの下死点
は、曲げ角度や板厚等により、それぞれ曲げ加工ごとに
異なるものである。
【0017】而して、左,右のシリンダ3,4は、ラム
中央部2cがその曲げの下死点BDCに達していても、
なお前記Aの降下ストロークをしないとラム2の全長に
おいて板材の曲げは完了しない。しかし、この状態でラ
ム2を左,右均等に前記Aの距離を降下させると、テー
ブル7の中高形状ゆえに、前記ラム中央部2cにおける
曲げの下死点BDC近傍の板材は過剰曲げとなる。
【0018】そこで、本発明では、ラム2の左,右側2
R,2Lのストローク動作を、正面からみて揺動乃至は
角回転させるスイング動作をさせるのである。
【0019】例えば、ラム2の左側2Lを、その側2L
における曲げの下死点BDLに達するようにシリンダ3
の降下ストロークを制御する。このとき、ラム2の中央
部2cが先に到達した下死点直前の位置から、この部の
曲げの下死点BDCまで降下するように、シリンダ4は
固定しラム2の右側2Rの位置を固定することが望まし
い。但し、材料や曲げ角度によってはシリンダ4を少し
上昇側へストロークさせることもある。この状態が図5
に示した状態である。
【0020】次に、図5に示した状態から、ラム2の右
側2Rをこの曲げにおける下死点BDRに降下ストロー
クさせるが、図5の状態のままでシリンダ4のみを降下
側にストロークさせると、ラム2の中央部2cと左側2
Lが既に到達したそれぞれの曲げの下死点BDC,BD
Lより下方に降下してしまう。
【0021】そこで、ラム2の右側2Rをその側の曲げ
の下死点BDRに降下ストロークさせるときには、同時
にラム2の左側2Lは上昇側に少しストロークさせて上
記の事態を回避するのである。この状態を示したのが図
6である。この状態からシリンダ3,4を上昇させて本
発明方法の一例による板曲げが完了する。
【0022】実際に、上記方法によって、厚さ1.2t
のSPHC材の板を、曲げ長さ1830mm、曲げ幅1
00mmとし、ダイのV溝幅10mm、V角度85°の
金型を使用して曲げ加工を行ったところ、従来の曲げ方
法に比べて飛躍的に中だれ現象が生じない板曲げ加工を
実現することができた。
【0023】以上の実施例においては、板曲げ機のラム
2は、左,右2本の油圧シリンダ3,4によって駆動す
る構造のものについて説明したが、本発明方法は、ラム
の駆動シリンダが3本又はそれ以上のものについても適
用することは勿論可能である。
【0024】また、本発明は曲げ加工において、ラム2
の降下ストローク作動と並行してテーブル7側を上昇ス
トロークさせる型式、或は、テーブル側だけを上昇スト
ロークさせる型式の曲げ機にも適用することができる。
【0025】更に、上記実施例では、テーブル7を中高
に形成し、ラム2の側はフラットに形成した板曲げ機に
ついて説明したものであるが、本発明が適用できる板曲
げ機は、テーブル7の中高に代えラム2側を中高に形成
したもの、或は、これら両者2,7を中高に形成したも
のであってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、従来板曲
げ機による曲げ加工においては曲げの長さ方向の中程に
いわゆる中だれ現象が生じるため、ラム又はテーブル側
を中高に形成して前記中だれ現象の発生防止を図ってい
たが、板材によって曲げ幅や曲げ角度が区々であるた
め、曲げ加工によっては、曲げ長さ方向の中程が強く曲
がり過ぎたり、或は、曲げ長さ方向の両端側の曲げが浅
くなるなど、未だ不充分な面があったものを、本発明で
は例えばラム側の曲げストローク動作を、いわばスイン
グ動作させることにより、テーブル側を中高に形成した
場合の中程の曲がり過ぎや、両端側の曲げ不足といった
不都合を現象を、板材の曲げ条件に拘らず、生じないよ
うにすることができるので、板曲げ機による板材の曲げ
加工方法としてきわめて有用である。
【0027】また、従来の板曲げ機では、加工前乃至は
加工時にラムやテーブルを中高に形成するため、そのた
めの機構や駆動源を付加した構造を不可欠としていた
が、本発明方法を採用すれば、テーブル又はラムを予め
必要な程度の中高に形成しておくだけで足りるので、従
来の中高形成機構やそのための駆動源が不要となり、こ
の結果、曲げ機の構造が複雑化し重量等が増大するのを
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する板曲げ機の一例の正面
図。
【図2】図1の板曲げ機の側面図。
【図3】本発明方法による曲げ加工状態における第一段
階を模式的に示した正面図。
【図4】図3と同じく第二段階の正面図。
【図5】図3と同じく第三段階の正面図。
【図6】図3と同じく第四段階の正面図
【符号の説明】
1 ボディ 2 ラム 3,4 油圧シリンダ 5 曲げ金型 6 サイドフレーム 7 テーブル 8 溝金型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド作動させられるラムとこのラム
    に対向して配設されたテーブルとを具備した板曲げ機に
    おいて、前記ラム又はテーブルの少なくとも一方を、相
    手側に対向する側を中高に形成しておき、前記ラム又は
    テーブルを曲げ加工の下死点近傍において前記ラムの摺
    動面に直交する軸に関し揺動又は角回転させることを特
    徴とする板曲げ機における中だれ防止加工方法。
  2. 【請求項2】 中高に形成するのはラム及びテーブルの
    双方である請求項1の板曲げ機における中だれ防止加工
    方法。
  3. 【請求項3】 下死点近傍で揺動又は角回転させるのは
    ラム又はテーブルのいずれか一方、又は、双方である請
    求項2の板曲げ機における中だれ防止加工方法。
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JP4924653B2 (ja) * 2009-05-08 2012-04-25 セイコーエプソン株式会社 円筒軸の製造方法
WO2023017807A1 (ja) * 2021-08-10 2023-02-16 株式会社アマダ 曲げ加工機、及び曲げ加工方法

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JPS6031569B2 (ja) * 1983-03-19 1985-07-23 有限会社 大満鉄工所 三次元プレス成形加工機
JPS60102226A (ja) * 1983-11-07 1985-06-06 Mitsubishi Electric Corp 曲げ装置

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