JPH08249179A - 集積回路においてデータをパイプライン化する方法及び装置 - Google Patents

集積回路においてデータをパイプライン化する方法及び装置

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JPH08249179A
JPH08249179A JP8025100A JP2510096A JPH08249179A JP H08249179 A JPH08249179 A JP H08249179A JP 8025100 A JP8025100 A JP 8025100A JP 2510096 A JP2510096 A JP 2510096A JP H08249179 A JPH08249179 A JP H08249179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプライン化データを、クロック入力上に
受信した第1のクロックによって読取りサイクルを開始
する同期集積メモリ回路において使用する方法及び装
置。 【解決手段】 読取りサイクルに関連するデータは非同
期的にメモリを通って伝播し、パイプライン回路へ入力
されるデータになる。装置は、読取りサイクル中に発生
したデータを、レジスタの幾つかの枝路の表明された1
つへ精密なタイミングで舵取りする舵取り回路を含む。
次のクロックを受信した時に、表明された枝路内に記憶
されているデータを出力として選択する選択回路が使用
される。前記次のクロックは、第1のクロックの後に発
生するプログラム可能な数のクロックの1つである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはデータ
を処理するシステムに関する。特定的には、本発明は、
ある回路内において読取りサイクルが開始されてから選
択された数のクロックの後に該回路から出力データを発
生する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリシステムは過去数年の間に
急速に進展してきている。メモリチップ当たりのビット
数が4倍に増大したことにより、メモリシステムサイズ
はおおよそ3年毎に2倍になっている。従って、DRA
Mの新しい各世代毎にメモリシステム内に必要とされる
個々のチップの数は僅か半分定度になる。システム内の
メモリチップの数が減少したので、データ出力ピンの合
計数が減少している。出力ピンの数が少なければ、メモ
リシステムの帯域幅が縮小する。しかしながら、マイク
ロプロセッサ及びマルチプロセッサシステムが進歩する
につれて、メモリシステムに対する要望が増加し続けて
いる。最も重要なことは、コンピュータシステムが益々
データ帯域幅を必要とすることである。即ち、システム
は、所与の時間間隔内にメモリの出力パッドにより多く
の情報を提示することを要求する。従って、各メモリチ
ップの帯域幅を増大させる要望が存在している。ビット
密度及びサブストレート空間の貴重な価値を保つ必要が
あるために、帯域幅を増大させることは複雑である。帯
域幅を増すというこの要望のために、新しい型のメモリ
システムを開発する必要があった。一つの有望な新しい
メモリチップアーキテクチャは、同期ダイナミック、も
しくはスタティックランダムアクセスメモリ(SDRA
MもしくはSSRAM)である。これらのチップはデー
タ流れを制御するためにクロックを使用しているので、
従来のメモリチップが提供するよりも遙かに大きい出力
データ帯域幅を提供する。これらの同期設計において
は、データ出力の帯域幅を増すためにパイプライン方式
が使用される。この説明では、例示SDRAMを通る
(列アドレスから出力まで)アドレス・アクセス時間を
15 nsとする。パイプライン化しない場合には、読取
りサイクルは 15 ns毎に発生する。同期DRAMにお
いては、総合データ転送速度を3倍に増すためには3の
待ち時間(もしくは呼出し時間、またはレイテンシー、
即ちパイプラインの深さ)を使用することができる。即
ち、 15 nsアドレス・アクセス時間のSDRAMの場
合には、読取り要求及びデータ出力は5ns毎に行うこ
とができる。第1の要求は時点T0に行うことができ
る。その要求によるデータは 15 ns(3クロック)後
にDRAMの出力に現れる(有効になる)。第2の読取
り要求はT+5nsに行われ、第3の読取り要求はT+
10 nsに現れる。またT+ 10 nsに現れるクロック
は、第1の読取りサイクルによるデータが出力に現れる
ように命令する。T+ 15 nsの現れる第4の読取り要
求と一致して、第1の要求によるデータが出力に現れて
使用可能となる。このデータには、爾語の読取りサイク
ルによって5nsおきに新しいデータが後続する。その
結果、システムのサイクル時間はアドレス・アクセス時
間よりも遙かに短くなり、帯域幅は劇的に増大する。
【0003】もし 7.5nsのサイクル時間で動作させれ
ば、この同じ 15 nsのアドレス・アクセス時間部分
は、1クロックだけの遅れでデータを出力することがで
きる。即ち、第1の読取りサイクルはT0に開始され
る。第2の読取りサイクルはT+7.5nsに開始され、
第1の読取りサイクルによるデータはこの時点に出力さ
れるように命令される。第1のデータが出力上に現れ、
読出されるにつれて、第3のサイクルがT+ 15 nsに
開始される。この動作を2の待ち時間と呼ぶ。この例示
した 15 nsアドレス・アクセス時間部分は、5nsサ
イクル時間の2の待ち時間で正しく動作させるには遅過
ぎる。より高い周波数で動作するDRAMの待ち時間は
より大きくなってしまう。従って、多くの異なる動作周
波数で最適に使用できるように、特定のメモリ部分の待
ち時間をプログラムする能力を与えることが望ましい。
例えば、第1のサイクルのアクセスが完了する前に第2
及び第3のサイクルを開始させることによって、同期メ
モリは従来のメモリ設計に比して大きく増大した帯域幅
を提供できるようになる。しかし不幸にも、この増大し
た帯域幅を達成すにはある費用が必要であった。現在の
パイプライン方式は、パイプを通してデータを循環もし
くは“ステップ”させるためには多数の伝送ゲートもし
くはラッチを使用する必要がある。典型的なパイプライ
ン回路は、NMOS及びPMOSトランジスタで作られ
た複数の伝送ゲートで形成されている。データはパイプ
ライン回路を通してクロックされ、伝送ゲートによって
限定される段を通して順次に進行させられる。例えば、
2の待ち時間の場合には、パイプを通してデータをステ
ップさせるには2組の伝送ゲートを使用する。第1の組
のゲートは、メモリを通して入力バッファに受信された
データを進めるために動作可能にされる。第2の組のゲ
ートは、新しいデータが入力に印加されると、前のデー
タを出力に進めるように動作可能にされる。同様に3の
待ち時間は、各並列データ通路を通して幾つかの位置に
配置された3組の伝送ゲートを必要とする。
【0004】この方策は同期回路からパイプライン方式
でデータを出力するという一般的な目的は達成するが、
幾つかの理由から満足することはできない。この方策が
必要とする多数の伝送ゲートは幾つかの重要なRAM設
計特性に悪い影響を与える。SDRAM内の中間伝送ゲ
ートは、例えばメモリの各カラムデコーダの出力に最適
に配置することができる。これらのメモリは多数のカラ
ムデコーダ出力を有している。従って、例えば3の待ち
時間を生成するためには極めて多数の伝送ゲートが必要
になる。これらの各伝送ゲートは電力を消費し、貴重な
サブストレートの領域を占め、そして信号通路に抵抗及
び容量を付加するので、アドレス・アクセス時間に遅れ
を付加する。その結果、共通パイプライン化技術を使用
する同期DRAM回路は、同じ容量の非同期回路よりも
実質的に大きいサブストレート空間を占めるようにな
る。更に、これらの共通技術を使用すると、これらはサ
イクル時間を減少させるという目的は達成するものの、
電力要求が大きく、アドレス・アクセス時間が長いメモ
リデバイスになってしまう。プログラム可能な待ち時間
を使用する場合には、伝送ゲートの数は更に増加する。
例えば、もし伝送ゲートを使用して2もしくは3の選択
可能な待ち時間を実現するものとすれば、総合データ通
路内のゲートの最適配置は異なる待ち時間毎に異なる。
この方策を実現すると、サブストレート空間が急速に減
少するようになる。
【0005】従って、データ通路内の多くの伝送ゲート
の必要性を縮小乃至は排除する高速パイプライン化技術
が要望されている。更にこの技術は、どのような望まし
い値のプログラム可能な待ち時間をも支援することが望
ましい。ビット密度、サブストレート領域、及び電力消
費の価値を大きく損ねることなく、これらの要望を満足
すべきである。
【0006】
【発明の概要】本発明は、サブストレート領域を過大に
占有することなく、極めて高い周波数でデータをパイプ
ライン化することができるプログラム可能な待ち時間を
可能にしたパイプライン回路を提供する。詳述すれば、
同期システム内において使用するためにデータをパイプ
ライン化する方法及び装置が提供される。1つの特定実
施例においては、装置は、クロック入力上に受信される
第1のクロックによって読取りサイクルが開始されるメ
モリシステムと共に使用されるように設計されている。
読取りサイクルはデータを非同期的に発生し、このデー
タはパイプライン回路へ入力される。回路は、読取りサ
イクル中に発生したデータを、レジスタの幾つかの枝路
の表明された( asserted )1つへ舵取りする舵取り回路
を含んでいる。次のクロックを受信した時にこの表明さ
れた枝路からの出力データを選択する選択回路が使用さ
れる。この、次のクロックは第1のクロックの後に発生
する幾つかの数のクロックの1つである。1つの特定実
施例では、第1のクロックの後のクロックの数は1つで
ある(即ち、2の待ち時間を有するパイプライン効果が
達成される)。別の実施例では、第1のクロックの後の
クロックの数は2つである(即ち、3の待ち時間が達成
される)。本発明の更に別の実施例は、1と3との間で
プログラム可能な選択された待ち時間を可能にする。
【0007】システムの各枝路は1対のラッチを含み、
それらの一方は論理“1”入力信号に応答し、他方は論
理“0”入力信号に応答する。各パイプライン枝路内の
この1対のラッチをリセットするリセット回路も設けら
れている。1つの特定実施例では、各枝路内のこの1対
のラッチは、その枝路が出力として選択されなくなると
直ちにリセットされる。単一の枝路は各サイクル中にリ
セットされる。舵取り回路と共働して枝路を通してデー
タを舵取りし、ラッチさせる同期回り込み( wrap-aroun
d ) カウンタシステムも設けられている。またこのカウ
ンタは、出力データのためにある枝路を選択するのに直
接使用される。このカウンタは自己開始であり、各クロ
ックで迅速にインクリメントする。舵取り回路も設けら
れている。舵取り回路は、1サイクル時間に等価な時間
の間複数の信号の1つを順次に発生(表明)し、その順
序は狭いデータパルスの到着の直前にインクリメントす
るように時間決めされている。データパルスはクロック
サイクル時間に対して狭いことが好ましい。この狭いデ
ータパルスの到着の前に舵取り信号を発生させることに
よって、データパルスはシステムの幾つかの枝路の1つ
へ舵取りされる。データパルスが到着する直前に、正確
な相対的タイミングで舵取り信号を発生させることを可
能にするために、共通タイミング信号が使用される。1
つの特定実施例では、共通タイミング信号は、複数のプ
レデコード( predecode ) 信号ラインの1つの上にパル
スが存在することを検出することによって生成される。
共通タイミング信号は、センス増幅器をストローブする
(従ってデータパルスを生成する)ために使用され、ま
た舵取り信号に精密なタイミングを与えるためにも使用
される。システムのデータ通路の終わり近くでこの共通
タイミング信号を使用することによって、データ信号を
高い周波数で舵取りすることができる。この配列は、温
度、電源電圧等の変動によってもたらされるタイミング
の変動に適応する。
【0008】サイクル毎にシステムの出力を使用不能に
する回路も設けられている。本発明の他の特定の実施例
は、たとえあるデータが使用可能になる前にそのデータ
が出力として選択されたとしても、パイプラインの出力
内のグリッチを防止する機能を含んでいる。その結果、
プログラム可能な待ち時間を有する小さい、効率的な、
そして高速なパイプライン回路が得られる。データの発
生と、情報を幾つかのレジスタの1つへ舵取りすること
とに共通タイミング信号を使用することによって、正確
なタイミングが得られる。データは、伝送ゲートを使用
することなくメモリ回路の入力からパイプライン回路の
入力まで非同期的に流れる。本発明の本質及び長所は、
添付図面に基づく以下の説明から明白になるであろう。
【0009】
【実施例】図1に本発明による待ち時間舵取り回路10
0を示す。この回路は、図2に示す3つの同一区分、即
ち枝路の1つである。これは、図2の回路に比して幾分
簡易化されているが、総合動作の概要は理解できるよう
に、図6、8及び11に示す他の回路からの機能は含ん
でいる。舵取り回路100は、相補もしくは真の I/O
信号ライン(以下 I/O# 及び I/O という)からのデー
タ信号を1つの表明された枝路のノード N01 もしくは
N04 へそれぞれ舵取りし、そこから例えば同期メモリ
デバイスの出力パッド150へ舵取りするのに使用され
る。回路は、複数の制御信号を使用して I/O ラインか
らのデータを、精密なタイミングで確実に出力パッド1
50まで伝播させる。信号の舵取りは、メモリデバイス
からのデータを迅速且つ正確にパイプライン出力させる
ように使用することができる。当業者には明白なよう
に、本発明は、DRAM、SRAM、ROM、フラッシ
ュメモリ等を含む如何なる同期メモリデータと共に使用
することもできる。更に、本発明のパイプライン化方式
は、効率的な高速パイプラインを必要とする他の応用に
使用するように変更することもできる。
【0010】本明細書を通して、本発明の特定の実施例
を説明する。即ち、DRAMシステムの出力データ通路
内に使用するように設計されている実施例を説明する。
この特定実施例では、データはパルスの形状(例えば、
1−5ns幅のパルス)でDRAMを通って伝播する。
好ましい実施例では、回路は、 1994 年6月30日に同時
出願された出願番号第 08/269,451 号「CMOS集積回
路における高速伝播技術」に開示されているような高速
伝播CMOS論理を使用することによって実現されてい
る。当業者には、他の方式によって実現できることは明
白であろう。この特定実施例において読取りサイクルを
開始させるクロックサイクルは、4つの動作を発生させ
る。第1に、回路の1つの枝路の2つの記憶ノード(図
1に示す枝路のノード N01 及び N04 のような)がリ
セットされる。次に(同時に)、普通の非同期読取りア
クセスが開始され、このアクセスは I/O もしくは I/O
# ラインの何れかの上のデータパルスが発生すると終了
する。第3に、読取りサイクルは舵取り信号を生成さ
せ、この舵取り信号は非同期データパルスが到着する直
前に発生する。最後に、舵取り信号は I/O もしくは I
/O# からのデータを適切な記憶ノード上へ舵取りし、記
憶ノードの1つをセットする。次のクロックサイクル
は、このデータを出力として選択する。データは複数の
受信回路(例えば、プロセッサ、キャッシュメモリ等)
の何れかへ出力することができる。
【0011】2の待ち時間を達成するには少なくとも2
つの回路100が必要であり、3の待ち時間を達成する
ためには少なくとも3つの回路100が並列に存在しな
ければならない。回路100の数を増加させることによ
って、より多くの待ち時間を得ることもできる。1つの
特定実施例では、ユーザには本発明のパイプライン回路
によって1から3までの待ち時間仕様が与えられてい
る。図1の待ち時間舵取り回路100の若干の面は、回
路の動作の説明を簡略化するために一般化されている。
さらなる詳細に関しては後の図面に基づいて説明する。
1つの特定実施例では、メモリデバイスからの I/O 信
号は、スタンバイ中は高レベル(以下単に、高というこ
とがある)である。従って、何れかのライン上の低信号
(以下単に、低ということがある)はデータの存在を表
す。これらの信号は一般に負データパルスであり、例え
ば2ns幅であることができる。1つの特定実施例で
は、 I/O 信号はメモリ読取りアクセス要求の後に約 1
0 nsの非同期の遅れをもって生成される。しかしなが
ら、パイプライン方式を使用すると、メモリ要求はアク
セス時間より短い間隔で行うことができる。2の待ち時
間にすると、パイプラインデータによって I/O 信号を
7.5nsおきに発生させ、また新しいデータを 7.5ns
おきに出力パッド上に配置することが可能になる。3の
待ち時間にすると、 I/O 信号及び新しい出力データを
5ns間隔で発生させることができる。
【0012】102及び104で示すようなPMOSト
ランジスタの記号はゲートに小円を含んでいる。114
及び116で示すようなNMOSトランジスタの記号は
このような小円は含んでいない。PMOSトランジスタ
102及び104のソースの上の短い水平線は、正の電
源VCCを表している。NMOSトランジスタ114及び
116のソースは接地されている。I/O# もしくは I/O
ラインの何れかが低に移行すると、PMOSトランジ
スタ102もしくは104がターンオンになる。この時
点に、データを受信するように可能化された1つの回路
100内で PIPECNTDEL0 が低にされる(そして PIPEC
NTDEL1 及び PIPECNTDEL2 が他の回路内で高にな
る)。 I/O# もしくは I/O 上の低パルスは PIPECNTDE
L0 上の低レベル(先に低にリセットされている)と組
合わされてノード N01 もしくは N04 をセットさせる
(即ち、正の電源電圧VCCまで引上げられる)。ノード
N01 及び N04 は、本質的に1対のデータラッチから
なる。ノード N01 は受信された論理“1”によって高
にセットされ、ノード N04 は受信された論理“0”に
よって高にセットされる。PIPECNTDEL0 は、図7、
8、及び9に関連して後述するように回路110によっ
て作られる信号である。 PIPECNTDEL0 信号の発生のタ
イミングは、回路110によって制御される。一般的に
言えば、 PIPECNTDEL 信号は、 I/O ライン上に信号が
到着することに関連して発生するように時間決めされて
いる。比較的長い持続時間である PIPECNTDEL 信号は、
I/O 信号を発生させることができる窓を作る。対応す
る信号(例えば、 PIPECNTDEL1 及び 2)が、この図に
は示されていない対応回路枝路に供給される。どのデー
タを受信するには、どの PIPECNTDEL (0、1、もしく
は2)を動作可能にするのかの選択はサイクル毎に変化
し、選択された待ち時間(例えば、2、3、もしくはそ
れ以上)とカウンタ ( PIPECNT )の状態とに依存する。
この選択は、回路112によって制御される。回路11
0及び112の詳細に関しては、図8を参照して後述す
る。これらの回路110及び112は一緒になって、デ
ータを受信するように動作可能にされた回路100のノ
ード N01 もしくは N04 へ、 I/O# もしくは I/O ラ
インからの負データパルスを舵取りする。“舵取り”と
は、信号 PIPECNTDEL0 が低になった時に、もし信号
(例えば、負パルスの形状の)がライン I/O# 上に発生
して枝路0がデータを受信できるようになるものとすれ
ば、その信号がノード N01 へ舵取りされてそれを高に
セットし、一方他の回路100内の対応するノードには
影響を与えないことを意味する。もしライン I/O 上に
負パルスが到着し、また信号 PIPECNTDEL0 が低にされ
ていれば、そのデータはノード N04 へ舵取りされてそ
れを高にセットする。もしライン I/O もしくは I/O#
の何れかに信号が到着し、そして信号 PIPECNTDEL0 が
低にされなければ( PIPECNTDEL1 もしくは 2 が低に
されているので) そのデータは別の枝路へ舵取りされ、
ノード N01もしくは N04 は何れも変化しない。この機
能により、連続するサイクル中に単一の組の I/O ライ
ン上に到着する信号を、異なる枝路内の複数の異なるノ
ードへ舵取りすることが可能になり、パイプライン効果
が達成されるのである。
【0013】特定のノード(例えば、図1のノード N01
もしくは N04)へ適切に舵取りされたデータは、適切
なクロック入力が到着するまで待機する。適切なクロッ
ク入力が到着すると、 PCNT0 が迅速に高に選択され
る。これにより、データは出力パッド150に伝播でき
るようになる。 PCNT0 は、本質的に、図7に基づいて
後述するカウンタによって生成される PIPECNT0 から導
出される。 PCNT0 信号は、カウント信号 PIPECNT0 が
高に選択され、且つ出力がこのサイクルに動作可能にさ
れている場合に限って高に選択される。1つの特定実施
例では、出力制御回路は出力をターンオフ(開回路)さ
せる機能を含み、それによってメモリ出力パッドは自由
に別の信号を持つことができる。この制御回路の詳細に
関しては図6及び11を参照して後述する。PCNT0 が
選択されると、NMOSトランジスタ126、134、
及び140がターンオンする。これは、何れかのノード
N01 もしくは N04 上の高“セット”レベルと組合わ
されて、出力パッドを高もしくは低にさせる。例えば、
もしPIPECNTDEL0 信号が低にされている時に負パルス
がライン I/O 上に到着すれば、トランジスタ104及
び108が同時にターンオンしてノード N04 を高にセ
ットする(両ノード N01 及び N04 は、先に低にリセ
ットされている)。ノード N04 は、NMOSトランジ
スタ128のゲートに結合されている。ノードN04 が
高に移ると、トランジスタ128はターンオンする。ク
ロック入力を受信すると(この読取りサイクルを開始さ
せた入力の後に)、 PIPECNT0 及び PCNT0 が選択され
(出力が動作可能にされている)、NMOSトランジス
タ126をターーンオンさせる。両トランジスタ128
及び126がターンオンすると、PMOSトランジスタ
132及び142のゲートは接地に引下げられ、これら
のトランジスタをターンオンさせる。 PIPECNT0 が高に
選択されると PIPECNT1 は選択解除され低になる。詳細
は後述するが、これらの PIPECNT 信号は高速同期回り
込みカウンタによって生成される。任意の時点には信号
( PIPECNT0-2 )の1つだけが高に選択される。 PIPEC
NT1 が低であると、PMOSトランジスタ130及び1
44がターンオンする。両PMOSトランジスタ130
及び132がターンオンすると、ノード PULLUP もVCC
に引上げられ、PMOS出力トランジスタ146がター
ンオフする。従って出力パッド150は接地に引下げら
れる。この時点には、ノードNO1は未だ低にリセット
されているから、NMOSトランジスタ136及び13
8はオフである。同様にして、もしデータがライン I/O
# に到着しても、ノード N01 はPMOSトランジスタ
102、106を通して高にセットされており、ノード
N04 は未だ低にリセットされている。この場合PCNT0
は高に選択され、ライン PULLUP 及び PULLDN はトラ
ンジスタ140、138、及び134、136を介して
接地に引下げられる。これはPMOSトランジスタ14
6をターンオンさせ、NMOSトランジスタ148をタ
ーンオフさせるので出力パッド150は高に引上げられ
る。
【0014】システムを通る信号の伝播が高速であるた
めに、潜在的にライン PULLUP 及びPULLDN は出力にグ
リッチを生じ易い。出力のグリッチを回避するために、
幾つかの機能が設けられている。第1に、次のクロック
入力を受信した結果として現在の PIPECNT(出力)サイ
クルが完了すると、直ちに、次のパイプカウント PIPEC
NT1 が迅速に高に選択されるので、PMOSトランジス
タ130及び144が非導電にされる。またこの時点に
は、NMOSトランジスタ126、134、及び140
は、 PCNT0 が選択されずに低であることによってター
ンオフにされている。NMOSトランジスタ134、1
40、及びPMOSトランジスタ130、144が全て
オフであると、この特定の枝路は最早 PULLUP または P
ULLDN の状態には影響しなくなる。その結果 PULLUP 及
び PULLDN は、次の選択された枝路(もしくは出力不能
化回路によって)新しい電圧に駆動されるまで、それら
の現在の電圧に留まる。もし、現枝路の選択解除と、次
の枝路の選択とが同時に行われても、データは未だノー
ド N01 もしくは N04 に対応する次の枝路のノード
(例えば枝路1のノード N02 及び N05)に到着してお
らず、出力にはグリッチは発生しない。それどころか、
次の枝路が選択されても何も起こらない。データが次の
枝路のノード N02 もしくは N05 へ最終的に到着して
セットした場合に限って、ノード PULLUP または PULLD
N が電圧を変化させる。従って次のデータが出力として
使用可能になるまで、出力は高、低、もしくは開回路に
留まる。もし次のデータが現在のデータと同一のデータ
であれば、ノード PULLUP 及び PULLDN は電圧を変化さ
せず、従って、たとえそのデータが使用可能になる前に
次の PIPECOUNT がそのデータを選択したとしても、出
力にグリッチを生じることはない。
【0015】当業者ならば理解しているように、 PULLD
N の立ち下がりよりも PULLUP の立ち上がりが速くなる
ように設計し、NMOSトランジスタ148がターンオ
ンするよりも速くPMOSトランジスタ146をターン
オフさせることができる。同様に、 PULLUP の立ち下が
りよりも PULLDN の立ち上がりが速くなるように設計
し、PMOSトランジスタ146がターンオンするより
も速くNMOSトランジスタ148をターンオフさせる
ことができる。これにより電力消費が節約されることに
なる。ノード N01 及び N04 に有効信号が確実に配置
されるように、 RESET0 信号も使用される。1つの特定
実施例では、枝路0( PIPECNT0 によって出力データに
選択された枝路)の場合、この信号は PIPECNT1 信号が
高に選択されるサイクル(即ち、 PIPECNT0 が出力デー
タに選択されたサイクルの直後のサイクル)の始まりに
正パルスとして選択される。 RESET0 信号は、NMOS
トランジスタ114及び116のゲートに印加される。
正のパルスとして信号が印加されるとノード N01 及び
N04 は接地され、これらのノードはデータを使用する
ことができない状態にリセットされる。またこの信号は
インバータ120によって反転され、インバータ120
の出力はPMOSトランジスタ124をターンオンさせ
てPMOSトランジスタ132及び142のゲートを高
にリセットし、これもまたデータが使用できないことを
表す状態にする。これらの各ノードが適切にリセットさ
れると、回路は I/O もしくは I/O# 上に負パルスの形
状の新しいデータを受信する準備が整い、次の時点に P
IPECNTDEL0 が再びデータを枝路0へ舵取りする。この
新しいデータは、次の時点に PIPECNT0 が高に選択され
ると出力される。リセットパルスのタイミングは、 I/O
D しくは I/O# 上の新しいデータがPIPECNTDEL0 に
よってこの特定枝路(枝路0)に舵取りされる前に終了
していなければならないことに注目されたい。本発明の
1つの特定実施例では、待ち時間が3にセットされてい
る場合は、新しいデータがあるノードに到着する前に R
ESET パルスを開始及び停止させるための 10 nsの窓
が存在する。この時間は、クロックサイクル時間とは無
関係である。待ち時間が2の場合は、長めの時間を使用
することができる。当業者ならば、この窓内で RESET
パルスのタイミングを調整することが可能であろう。
【0016】回路100はある程度簡略化されている
が、本発明の幾つかの面は示されている。第1に、 I/O
もしくは I/O# 信号が現れる時点に PIPECNTDEL0 信
号が低にされていない限り I/O ライン上に提示される
信号はノード N01 もしくは N04 へ伝播(舵取り)し
ない。 I/O 信号は短い間隔(若干の実施例では5ns
のような)で発生する例えば2ns幅のパルスであり得
るから、 PIPECNTDEL0信号は適切なタイミングが必要で
ある。このタイミングは、遅延回路110を使用して調
整される。任意のサイクル中にどの PIPECNTDEL 信号を
発生させるかの選択は、読取り要求が開始された時点の
PIPECNT カウンタの状態と、選択されている待ち時間
とによって決定される。データがノード N01 もしくは
N04 を高にセットすると、 PCNT0 が選択された時に
限って(これは PIPECNTDEL0が選択された時、そして出
力可能化回路118によってデータ出力が可能にされた
時に限って発生する)そのデータが出力として選択され
る。即ち、ノード N01 もしくは N04 からのデータ
は、ある数のクロックの後に PCNT0 信号が選択される
まで出力パッド150上に配置されることはない。この
ゲーティング効果はデータのパイプライン化制御に使用
される。図1の回路100と同じ枝路をN個使用するこ
とによって、2からNまでのどのような深さのデータパ
イプラインをも形成することができる。
【0017】図2に、本発明による舵取り回路200の
1つの特定実施例を示す。同一の3つの枝路を有するこ
の回路は、2もしくは3の待ち時間を支援する。1の待
ち時間は、以下に説明する分離した回路によって達成さ
れる。3つの各枝路の殆どの部分は図1に示す回路10
0と同一である。当業者ならば、より多数の枝路を使用
することによってより大きい待ち時間を実現できよう。
遅延回路110、待ち時間選択回路112、出力可能化
(制御)回路118、及び出力トランジスタ146及び
148のような図1に含まれる若干の機能は図2には示
されていない。それよりも、これらの機能の特定実施例
を以下に説明する。図1に示されていない本発明の1つ
の特定実施例の幾つかの機能が図2に示されている。即
ち、各記憶ノード N01 - N06 は、1対のインバータで
形成されているラッチ262A−C、260A−Cを含
む。これらのラッチは、システムが漏洩電流に配慮を要
するような低周波数で動作している場合でも、これらの
各ノードに情報を保持するために使用されているのであ
る。これらは、これらがそれぞれのリセットパルスによ
って、もしくは I/O または I/O# 上の新しいデータに
よってオーバパワーされる( overpowered ) 得るように
十分に高いインピーダンスを有し、しかもそれぞれのノ
ード上のどのような漏洩電流をも打破するように十分に
低いインピーダンスを有するように形成されている。本
明細書を通して言及される同じようなラッチもそれぞれ
の入力信号によってオーバパワーされる。これらのノー
ドにラッチを設けることによって、極めて低い周波数で
の動作が支援される。付加的なPMOSラッチ264A
−Cがノード N013 - N015 を高に保持するように位置
決めされている。これらのノードが高にセットされる
と、ラッチ264A−Cは信号に変化が発生するまで高
レベルを維持する。ノード N013 - N015 は、それぞれ
の RESET 信号が印加されるとPMOSトランジスタ2
24A−Cによって高にリセットされる。 RESET 機能
はライン PULLUP もしくは PULLDN 上の信号をリセット
しないことに注目されたい。これらの信号は新しい出力
データによって置換されるまで保持される。これは、グ
リッチのない出力を確実にするのを援助する。例えば、
第1のサイクルにおいて I/O# からの負データパルスが
トランジスタ202Aのゲートに印加され、トランジス
タ206Aを通して枝路0の記憶ノード N01 へ舵取り
され、 PCNT0 が高に選択された時に PULLUP 及び PUL
LDN を接地に引下げるものとしよう。もし次のサイクル
にデータが再びライン I/O# 上に現れれば、それは枝路
1のノード N02 へ舵取りされてそれを高にセットす
る。これにより(信号 PCNT1 が選択されると) トラン
ジスタ236B、238Bがライン PULLUP 及び PULLD
N を接地に引下げる。しかしながら、これらのラインは
既に接地電位にあるから、最終データ出力は高に留ま
る。たとえデータが到着してノード N02 を高にセット
する前に PCNT1が選択されたとしても、そのようにな
る。
【0018】PULLUP 及び PULLDN を枝路1からの出力
サイクルの間高に引上げる必要がある場合(即ち、デー
タが真の I/O ライン上に到来し、そしてノード N05
を高にセットするように舵取りされている)、 PIPECNT
1 及び PCNT1 が選択されるとノード N014 は接地に引
下げられる。PMOSトランジスタ230B及び244
Bはオンであるから、これにより PULLUP 及び PULLDN
は高に引上げられる。PIPECNT1 が高に選択されている
場合には PIPECNT2 は選択されずに常に低であるため
に、これらのトランジスタはオンなのである。更に、各
PIPECNT サイクルの終わりは、先に選択されたPMO
Sトランジスタ230、244、及び先に選択されたN
MOSトランジスタ226、234、及び240がター
ンオフするためにライン PULLUP 及び PULLDN が分離さ
れることによって完了する。これらのトランジスタは、
例えば PIPECNT2 が高に選択されて枝路1が選択されな
くなると PIPECNT1 が選択解除されて低になるために、
同時にターンオフする。あるサイクルの終わりに PULLU
P 及び PULLDN が1つの枝路から分離されると、これら
のノードは次の枝路によって供給される新しいデータを
直ちに引き受けることができるようになる。
【0019】たとえ新しいデータが到着する前にそれが
要求されたとしても、この回路がグリッチを伴わずに
(しかしながら、遅れて)サイクルからサイクルへ移行
することに注目されたい。再度、読取りサイクルの開始
から I/O もしくは I/O# 上に負パルスが生成するまで
の非同期の遅れが 10 nsであるものとする。この例で
は、データは枝路0へ舵取りされる。また、読取り待ち
時間が2であるものとする。即ち、当該読取りサイクル
を開始させたクロックに続く最初のクロックを受信する
と、そのデータが出力として選択されるものとする。も
しクロックサイクル時間が 10 nsより長ければ、デー
タはそれが出力として選択される前にメモリを通して非
同期的に伝播している。即ち、ノード N01 もしくは N
04 は PCNT0 が高に選択される前に高にセットされて
いる。次の外部クロックを受信すると直ちに PCNT0(も
しくは後続サイクルの場合には PCNT1 または PCNT2)
は高に選択され、上述したように新しいデータが出力に
現れる。一方、もしサイクル時間が 10 nsより短けれ
ば、データはそれが使用可能になる前に要求されること
になる。即ち、未だに低状態にリセットされているノー
ド N01 もしくはノード N04 の何れかが高にセットさ
れる前に PIPECNT0 が高に選択される。この場合次のク
ロックによって PIPECNT0 が選択されても、非同期的に
伝播するデータが到着するまでは出力に変化は生じな
い。即ち、新しいデータが到着するまでは、ノード PUL
LUP 及び PULLDN はそれらの先行状態に留まり、出力は
その先行状態即ち高、低、もしくは開回路に留まる。
【0020】さて、 I/O もしくは I/O# に負データパ
ルスが最後に発生すると、ノード N04 もしくは N01
は高にセットされ、この新しいデータは PIPECNT0 が未
だに高に選択されているので直ちに出力へ伝播する。こ
の場合も、もし新しいデータが古いデータと同一であれ
ば、出力はグリッチを生ずることなく安定に維持され
る。またもし出力が切り替わるものとすれば、出力はそ
れに置換される新しいデータが使用可能になるまで、先
行データを有効に保持する。この出力の状態は、次の2
つの条件が満たされるまで変化しない。即ち、データが
メモリを通して非同期的に伝播して出力において使用可
能になったこと、及び適切なクロックが受信されてこの
データを出力として選択することである。どちらが先に
発生するかは問題ではない。しかしながら、もし次のク
ロックで PIPECNT が進められデータを出力として選択
しようとした時に、メモリを通って非同期的に伝播する
そのデータが未だに使用できなければ、クロックからの
アクセス時間が増加する。異なる待ち時間における回路
200の動作を以下に説明する。再度、データがメモリ
を通して非同期的に伝播してノード N01 もしくは N04
の何れかを高にセットするのに 10 nsを要するもの
とする。また、例えばノード N04 もしくは N01 が高
にセットされ、 PIPECNT0 が高に選択されてから出力が
有効になるまでに5nsを要するものとする。図3に2
の待ち時間のためのタイミング図を示してある。この例
では、データ要求はほぼ 11 nsおきに行われる。図3
は、出力信号が図2の回路200の単一の枝路を通って
伝播するのに必要な信号の相互作用を示している。即ち
データは PIPECNTDEL0 によって舵取りされてノードN0
1 もしくはノード N04 の何れか(負データパルスが
I/O# もしくは I/Oの何れに発生するかに依存する)を
高にセットするように示されている。 PIPECNT0 及び P
CNT0 によって選択されるこの枝路を、枝路0と呼ぶ。
矢印は信号間の関係(例えば、1つの信号の立ち上がり
縁もしくは立ち下がり縁が第2の信号の移行をもたらす
ような)を示している。図11に関して後述するよう
に、 PCNT 信号は通常は関連 PIPECNT 信号と等価であ
る。出力が動作不能にされた時に限って、それらは異な
るのである。従って、この説明では PIPECNT 信号に注
目する。
【0021】図3に示すように、任意の時点には信号 P
IPECNT0-2 の1つだけが選択(高に)される。全てのク
ロックサイクルの立ち上がり縁が、信号間の移行をトリ
ガする。例えば、もし PIPECNT0 が高であれば、クロッ
クの次の立ち上がり縁によって PIPECNT1 が高になり、
PIPECNT0 は低になる。またクロック信号の立ち上がり
縁は RESET 信号をも駆動する。1つの特定実施例で
は、 RESET0 信号は PIPECNT1 の立ち上がり縁によって
トリガされ、枝路0のノード N01 及び N04 を低にリ
セットし、ノード N013 を高にリセットする。同様に、
PIPECNT2 の立ち上がり縁は RESET2 信号を生成させ
る。これらの信号の生成とタイミングに関しては図10
を参照して後述する。メモリ読取りアクセス要求は便宜
上クロック0と呼び、また開始読取りサイクルとも呼ぶ
特定のクロックで行われる。このサイクルは、要求が開
始された時点からほぼ 10 nsの非同期伝播遅延の後
に、メモリから信号を負パルスとして I/O もしくは I
/O# の何れかの上に出力させる。図3に示す例では、開
始読取りサイクルは、 PIPECNT2 の立ち上がりを生じさ
せるサイクルに発生する。これはその後に別のクロック
を受信したか否かには無関係に、読取りサイクルの開始
後のある時点に PIPECNTDEL0 を低にさせる( PIPECNT
DEL1 ではなく PIPECNTDEL0 が発生するように選択し
たのは、後述するよに2の待ち時間を選択した結果であ
る)。1つの特定実施例のこの例の場合、 PIPECNTDEL0
はクロック0で読取りサイクルが開始されてから 8.5
s後に低にされる。従って、クロック周波数には無関係
にこのデータは枝路0へ舵取りされ、ノード N01 もし
くは N04 の何れか(信号が I/O# に発生するのか、も
しくは I/O に発生するのかに依存する)を高にセット
する。 PIPECNTDEL0 信号は PIPECNT2 信号が選択され
た後の指定された時点に、より詳しくはデータパルスが
I/O もしくは I/O# に到着する直前に出現する。現在
の PIPECNTDEL 信号(ここでは PIPECNTDEL0)によって
限定される窓の間に I/O 信号が到着するように十分な
余裕が設けてある。この余裕によって、温度、電力その
他の影響によって生じる信号タイミングの変動を受け入
れることができる。 PIPECNTDEL 信号の生成及びタイミ
ングの詳細に関しては図8に基づいて後述する。
【0022】この読取りサイクルに関連する負の I/O
データパルスは PIPECNTDEL0 信号が低にされている間
に発生するので、データは枝路0内のあるノード(即
ち、ノード N01 もしくは N04 )へ舵取りされる。負
パルスの舵取りによってノードN01 もしくは N04
は、そのリセットされた低状態から高へセットされる。
そのノードは後刻(例えば、そのデータを読出したサイ
クルが完了した後に) RESET0 パルスによってリセット
されるまで高に留まる(1実施例では、ラッチによっ
て)。次の外部クロック入力(クロック1)を受信する
と、次のパイプカウント( PIPECNT0 )が可能な限り急
速に高に選択され、先に選択されていたパイプカウント
( PIPECNT2 )は選択解除されて急速に低になる。これ
は新しい枝路を選択し、先に選択されていた枝路を切り
離す。 PIPECNT0 が高に選択されると、トランジスタ2
34A、226A、及び240Aはターンオンし、もし
ノード N04 が高にセットされるか、もしくはノード N
01 が高にセットされれば、ノード PULLUP 及び PULLD
N は高に引上げられる。次いでこれらの信号は、メモリ
デバイスの出力パッド150へ伝播する。I/O ライン
上に到着する次のデータは、カウンタがインクリメント
され PIPECNTDEL1 信号が低にされているために、枝路
1のノード N02 もしくは N05に現れる。このデータ
は、クロック2の直後に PIPECNT1 が選択されると、ラ
イン PULLUP 及び PULLDN を駆動する。1サイクル後、
I/O ラインに印加されるデータは、信号 PIPECNTDEL2
が負になって現れることによって枝路2ののNO3も
しくはNO6へ舵取りされる。クロック3を受信して信
号 PIPECNT2 が選択されると、ライン PULLUP 及び PUL
LDN は再度新しいデータを受信する。このプロセスは、
枝路0、1、2、0、1、2、0、等々へのデータの舵
取り、次いでこれらの枝路からのデータの検索を続行す
る。最初のデータは、その読取りサイクルが開始された
時に存在しているカウントに依存して、どの枝路へも舵
取りされ得る。最後の読取りサイクルが完了した後は、
出力を開回路にすることができる。これを達成する回路
の詳細に関しては、図5、6、及び11を参照して後述
する。
【0023】図3のタイミング図は、その出力が選択さ
れる前に、即ち 10 nsのサイクル時間中に I/O もし
くは I/O# にデータが到着することを示している。しか
しながら、後述するように 7.5nsのサイクル時間を選
択することもできる。図4は、待ち時間が3の場合のタ
イミング図の例を示す。3の待ち時間の場合には、デー
タは読取りサイクルの開始の2クロック後に出力を開始
し、それによってより高い周波数での動作が可能にな
る。この図も、図2の回路200を参照する。この回路
200は、どの PIPECNT 信号によってどの PIPECNTDE
L 信号を発生させるかという異なる選択を生成すること
によって、3の待ち時間を達成するために使用すること
ができる。図4は、3の待ち時間と約 5.5nsのサイク
ル時間とを用いる動作を示している。この場合も図4の
クロック信号の立ち上がり縁が PIPECNT 信号間の移行
を生じさせる。繰り返しになるが、このタイミング図は
枝路0のノード N01 もしくは N04 へのデータの舵取
りを示している(即ち、 I/O ライン上の負パルスは P
IPECNTDEL0 信号が低にされている間に発生する)。 I
/O# もしくは I/Oの何れかの上の低パルスと、 PIPECNT
DEL0 の低信号との組合わせがデータを舵取りしてノー
ド N01 もしくは N04 の何れかを高にセットする。 P
IPECNT0 信号の選択がこのデータをノード PULLUP 及び
PULLDN へ転送させ、メモリ部分のパッド150上に出
力として出現させ続ける。しかしながら、3の待ち時間
の場合には、読取りサイクルを開始させたクロック、即
ちクロック2から2番目のクロックまで PIPECNT0 は発
生しない。選択された待ち時間が3である場合には PIP
ECNT1 が高に選択されてから固定された時間の後に PIP
ECNTDEL0 が低にされ、一方待ち時間が2である場合に
は PIPECNT2 が高に選択されてから同じ固定された時間
の後に PIPECNTDEL0 が低にされていたことに注目され
たい。 10 nsの非同期遅延を有する1つの特定実施例
の PIPECNTDEL0 信号は、 PIPECNT1 が選択され(同時
に PIPECNT2 が高にされ) てから 8.5ns後に低にされ
る。
【0024】図2の舵取り回路200の動作によって、
出力データを迅速に且つ効率的にパイプライン化するこ
とができる。高周波数における動作が支援される。特定
のシステムに対して適切な待ち時間を選択すると、ユー
ザもしくはメモリ設計者はメモリ動作を最適化すること
ができる。2の待ち時間では、読取りサイクルの開始か
ら2番目のクロックで回路200からデータが出力され
る。即ち、クロック0が読取りサイクルを開始させ、ク
ロック1はその読取りサイクルから出力すべきデータを
選択し、そしてクロック2が有効データを受信回路にラ
ッチする。回路200は、有効データを複数の如何なる
受信回路に出力するのにも使用することができる。例え
ば、データはキャッシュシステムもしくは中央処理ユニ
ットへ供給することができる。読取りサイクルの開始か
らノード N01 もしくは N04 にデータが到着するまで
の非同期遅延が 10 nsであり、また出力バッファを通
る非同期遅延が5nsであるような実施例の場合には、
読取りサイクルが開始されてから 15 nsより早くデー
タが出力上で有効になることはあり得ない。即ち、受信
回路がデータを正しく受信するためにはクロック0とク
ロック2との間の時間は少なくとも 15 nsでなければ
ならない。従って待ち時間が2の場合には、サイクル時
間は 7.5nsより大きいか、もしくは等しくなければな
らない。サイクル時間が 7.5nsである場合には、 PIP
ECNT0 は読取りサイクルの開始から1クロック( 7.5n
s)後に、そのデータがノード N01 もしくは N04 を
高にセットする 2.5 ns前に新しいデータを要求す
る。出力はグリッチを有していないが、その代わりにク
ロック1がこのデータを出力として選択してから 2.5
ns後に、そのデータが最終的にノード N01 もしくは
N04 に到着した時に限って切り替えが開始される。デ
ータはクロック2によって約5ns後に出力において有
効となる。
【0025】一方待ち時間が3の場合には、クロック番
号3にデータは受信チップ内にラッチされる。2の待ち
時間の場合のように、この場合も読取りサイクルの開始
から10 nsの非同期の遅延の後にデータはノード N01
もしくは N04 を高にセットし、5ns中に出力バッ
ファを通して入手することができる。しかしながら、3
の待ち時間においては、この 15 nsの時間間隔中に3
つのクロックが存在する。従って各クロック期間は5n
sに短縮することができる。この3の待ち時間と、5n
sのサイクル時間とを用いると、読取りサイクルの開始
から 10 ns後のクロック番号2にデータは出力として
選択される。クロック0から 10 nsの非同期の遅延の
後にノード N01 もしくは N04 が高にセットされ、ま
たこれもクロック0から 10 ns遅れたクロック2によ
って PIPECNT0 が選択されると、5ns後に(即ち 15
nsに)データは出力において有効になる。これは第3
クロックと同時発生であり、第3クロックはデータを受
信回路(例えば、CPU、キャッシュ等)内にラッチす
る。待ち時間2の動作と、待ち時間3の動作との間の主
な機能の差は、 PIPECNTDEL を論理的に選択した時にど
の PIPECNT が選択されるかである。この選択は、デー
タが出力として選択される前に発生するクロックの数を
決定する。別の差は、どのサイクルで出力を可能化する
かの制御である。
【0026】クロック周波数が高くなると、使用可能な
最小の待ち時間も増加する。上例の場合5nsのサイク
ル時間で動作させるには、(少なくとも)3の待ち時間
が必要である。 7.5nsのサイクル時間で動作させるに
は、(少なくとも)2の待ち時間が必要である。(説明
中の回路を使用して)1の待ち時間で動作させるには少
なくとも 15 nsのサイクル時間があれば可能であるも
のと考えられる。アクセス時間を最小にするには、シス
テム設計者は彼の目標動作周波数で動作する最小待ち時
間を選択すべきである。本発明の効率的なプログラム可
能な待ち時間によれば待ち時間の選択が可能であり、従
って設計者は特定の要望に対してシステムを最適化する
ことができる。この柔軟性は、速度、電力及びサブスト
レート領域のような他のメモリ設計パラメタの利点と妥
協せずに得ることができる。1つの特定実施例では、1
の待ち時間を支援するように設計された付加的な回路で
舵取り回路200を増補することができる。図5に示し
た回路280は、1の待ち時間が望まれる場合に使用す
ることができる。単一のメモリ部分上にこの回路を一緒
に使用することによって、ユーザは一層広範囲の出力待
ち時間を選択することができる。回路200と同様に回
路280は信号 PULLUP 及び PULLDNの状態を駆動す
る。2以上ではなく1の待ち時間を使用するようにシス
テムを(もしくは設計者が)選択する場合に回路280
を使用することができる。もし所望の待ち時間が1より
も大きければ、信号 CL1(カラム読出し待ち時間=1)
が低に駆動され、NANDゲート284の出力が高にな
り、両NORゲート286及び288の出力が低にな
り、そしてインバータ290の出力が高になる。4つの
トランジスタ292、294、296及び298は全て
オフになる。それにより、回路280は1より大きい待
ち時間の時には動作不能にされる。
【0027】しかしながら、もし1の待ち時間を望むの
であれば、図2の回路200を動作不能にして図5の回
路280を動作可能にする。動作可能にされた回路28
0の動作は入力信号 OUTOFF の状態に依存する。もし O
UTOFF が論理1であればインバータ282は0を出力
し、NANDゲート284は1を出力し、そしてNOR
ゲート286、288は0を出力する。トランジスタ2
92、294、296及び298は全てオフになる。後
述するように、これにより図6の回路300は出力を開
回路にすることができる。もし OUTOFF が論理0であ
り、 CL1 が論理1であればNANDゲート284の出
力は低になり、各NORゲート286、288へ低入力
を供給することによって回路280を動作可能にする。
この場合も、データはメモリを通して非同期的に流れて
I/O もしくは I/O# へ低パルスを供給する。もし低パ
ルスがライン I/O 上を伝播するものとすれば、NOR
ゲート286は高パルスを出力し、インバータ290は
低パルスを出力するのでPMOSトランジスタ292、
294はターンオフする。この低パルスは PULLUP 及び
PULLDN の両方をVCCまで引上げるのに十分に長い持続
時間である。これらは、これらを切り替える次のサイク
ルまでVCCに留まる(図6の回路300内に含まれるラ
ッチによる)。 PULLUP 及び PULLDN の両方がVCCにあ
ると、出力は接地に駆動される。同様に、ライン I/O#
に低パルスが発生するとNORゲート288が高パルス
を出力するので、NMOSトランジスタ296及び29
8がターンオンする。これは PULLUP 及び PULLDN の両
方を接地するので出力はVCCまで引上げられる。 PULLU
P 及び PULLDN は、次のサイクルによって高に切り替え
られるまで接地され続ける。
【0028】1の待ち時間では、パイプライン方式は存
在しないことに注目されたい。即ちI/O もしくは I/O#
上に負パルスの形状のデータが発生すると、そのデー
タは直ちに出力まで非同期的に伝播する。出力が切り替
えられるまでに、データは第2もしくは第3のクロック
の到着を待機しない。信号 PULLUP 及び PULLDN は、メ
モリデバイスの出力パッドに結合可能な出力信号 OUT
TTL を駆動するのに使用される。1つの特定実施例で
は、 OUT TTLは図6の出力回路300によって生成さ
れる。この回路300は、図5の回路280から(1の
待ち時間の場合)、及び図2の回路200から(1より
大きい待ち時間の場合) PULLUP 及び PULLDN 信号出力
を受信することができる。回路200もしくは280の
何れかによって PULLUP 及び PULLDN の両方がVCCへ駆
動されるとPMOSトランジスタ314がオフにされ、
NMOSトランジスタ318がオンにされるので出力は
接地に駆動される。回路200もしくは280の何れか
によって両方が接地へ駆動されるとPMOSトランジス
タ314がオンにされ、NMOSトランジスタ318が
オフにされるので出力はVCCへ駆動される。好ましく
は、出力パッドを急速に駆動するために、PMOSトラ
ンジスタ314及びNMOSトランジスタ318のチャ
ネル幅は共に比較的大きくする。1つの特定実施例で
は、例えばPMOSトランジスタ314のチャネル幅は
400μであり、NMOSトランジスタ318のチャネル
幅は 250μである。
【0029】OUTOFF が高になるとインバータ302の
出力が低になり、PMOSトランジスタ304がターン
オンする。これは PULLUP をVCCまで引上げる。同時
に、NMOSトランジスタ316がターンオンして PUL
LDN を接地に引下げる。両トランジスタ314及び30
8がターンオフすると、出力は開回路になる。インバー
タ306及び308は PULLUP の状態をラッチし、一方
インバータ310及び312は PULLDN の状態をラッチ
して新しいデータが到着するまで無期限に与えられた状
態を維持する。信号 OUTOFF は本質的に出力不能化命令
として機能し、PMOSトランジスタ314及びNMO
Sトランジスタ318の両方をターンオフさせるのに役
立つている。以上説明したように、選択された待ち時間
が1に等しい場合には、ある信号がI/O ライン上に生
成されると直ちに、その信号は如何なる付加的なクロッ
クをも待機することなく出力パッド( OUT TTL )上に
配置される。即ち、データは出力まで全て非同期で流れ
る。選択された待ち時間が2に等しい場合には、クロッ
ク0によって開始された読取りサイクルからの出力信号
は、次のクロック(即ち、クロック1)を受けてからに
限って出力パッド上に配置される。選択された待ち時間
が3に等しい場合には、クロック0によって開始された
読取りサイクルからの出力信号は、クロック2を受けて
からに限って出力パッド上に配置される。例えば非同期
メモリデバイスからの出力のための待ち時間を選択的に
決定する能力が、その結果である。大きい待ち時間を選
択することによって、システムは極めて高い周波数の動
作を支援することが可能になる。データが入力から PIP
ECNTDEL 信号によって行われる舵取りまで全て非同期で
流れるので、読取りサイクルから出力までのアクセス時
間は短い。信号が一連の中間伝送ゲートを通過すること
によって低速化されることはない。そうではなく、信号
は単一の(例えば、PMOS)舵取りゲートを通過する
のである。しかも、回路は比較的簡単であり、サブスト
レートの領域を僅かにしか占有しない。例えば同期DR
AMと共に使用する場合には、本発明によるシステムは
出力パイプライン機能を提供するにも拘わらず、そのチ
ップはパイプライン化されていない類似同期DRAMと
ほぼ同一のサイズである。
【0030】図7に、 PIPECNT 生成回路330を示
す。 PIPECNT 生成回路330は、図2の舵取り回路2
00のためのパイプカウントを生成するのに使用され
る。概述すれば、 PIPECNT 生成回路330は高性能
の、3で除算する回り込み同期カウンタである。特定の
最大待ち時間要求(この場合は3)を支援するように3
進カウントが選択されている。回路330は LRAS 入力
を含む。この入力は、1つの特定実施例ではDRAMシ
ステム内に使用して、もし RAS が活動状態でなければ
回路を動作不能にするために使用可能である。この機能
は不活動状態の RAS サイクル中の読取りが不可能であ
る時の電力を節約する。ライン LRAS 上の低信号はNM
OSトランジスタ346をターンオフさせ、PMOSト
ランジスタ352を通してノード N20を高に引上げる。
これはカウンタがカウントを前進させるのを防ぎ、カウ
ンタをその現在のカウントにロックする。しかしなが
ら、 RAS が活動状態になると LRAS 上の高信号がNM
OSトランジスタ346をターンオンさせることによっ
て回路330を動作可能にし、新しい各クロックがカウ
ントを前進させるのを可能にする。 LRAS 信号は、 RAS
が不活動状態に移行してから、回路200の枝路内に
記憶されているデータを出力するのに十分な数のサイク
ルの間活動状態に留まらなければならない。
【0031】1の待ち時間を使用する場合にはカウント
回路330は必要ではない。従ってこの回路は CL1 信
号を高にすることによって動作不能にすることができ
る。これにより、NORゲート334の出力は低信号に
なる。この論理0が各NANDゲート368、362、
及び358の入力の一方に印加される。これはノード N
15 - N17 の全てを低に維持し、NMOSトランジスタ
372、366、及び360を全てオフにする。同時
に、NORゲート334の低出力はNANDゲート37
8、396、及び414の出力を高にさせるので、それ
らが反転された出力はPMOSトランジスタ374、3
92、及び410をターンオンさせる。従って、 N21、
N22 、及び N23 が高になりPMOSトランジスタ38
4、402、及び420がターンオフする。インバータ
338の出力はNMOSトランジスタ340、342、
及び343へ高入力を供給する。 PIPECNT0 、1 、及び
2 は全て接地に留まって電力を節約する。更に、もしメ
モリデバイスが未だにサブストレートバイアスを有して
いなければ(即ち、電力増加信号が未だに高になってい
なければ)、回路330は動作不能である。これは、イ
ンバータ332及びNORゲート334を通して pwrup
信号を印加して、1の待ち時間で説明したように、回路
330を動作不能にすることによって達成する。当業者
には明白なように、もし回路がサブストレートバイアス
だけで動作しようする(DRAMにおけるように)が、
サブストレートバイアスが生成される前に動作すること
を許されていなければ、ラッチアップが発生し得る。
【0032】パイプカウント回路330は、本質的に、
clkt2 から PIPECNT0 、1 、もしくは 2 まで最小の
遅延で移行するようになっている自己開始同期カウンタ
である。 clkt2 は、クロック入力の立ち上がり縁の直
後に発生する短い持続時間の正のパルスである。以下の
説明では LRAS が高、 CL1 が低、そして pwrup が高
であるものとする。即ち、回路330は動作可能にされ
ている。カウントは clkt2 上に正のパルスが現れた結
果発生する。 clkt2 の立ち上がり縁でNMOSトラン
ジスタ344がターンオンし、ノード N20 が接地に引
下げられる。NMOSトランジスタ344がターンオン
すると、NMOSトランジスタ360、366、及び3
72のソースが接地に引下げられる。この時点にノード
N15、N16 、もしくは N17 の何れかが高になる。説明
の都合上、 clkt2 の発生によってノード N15 が高に
なったものとする。これは、 clkt2 を受信する前に P
IPECNT2 が高に選択された( PIPECNT0 及び 1 は低)
場合である。NMOSトランジスタ372のゲートに論
理1が印加されるためこのトランジスタは導通してノー
ド N21 はノード N29 に従って接地される。後述する
ように、この時点にはPMOSトランジスタ374はオ
フである。インバータ380及び382で形成されるラ
ッチは、逆の状態にされるまでノード N21 を何れかの
状態に留まらせる。ラッチは容易にオーバパワーされる
ように設計されている。ノード N21の低信号は極めて大
きいPMOSトランジスタ384をターンオンさせ、信
号ライン PIPECNT0 を迅速に高にさせる。インバータ3
86、388で形成されている別のラッチは PIPECNT0
上の信号を高に維持する。 PIPECNT0 が高に移ると、先
に選択されていたライン PIPECNT2 は大きいNMOSト
ランジスタ426を介して選択解除され、低になる。こ
れにより、例えばカウント2から0への移行が極めて高
速になる。
【0033】PIPECNT0 上の高信号はインバータ388
に低出力を生じさせ、NANDゲート378の出力を高
にし、インバータ376の出力を低にさせる。これらの
論理ゲートの小さい遅延の後に、PMOSトランジスタ
374がターンオンする。これは、 clkt2 上のパルス
の立ち下がり縁の後に発生する。その結果PMOSトラ
ンジスタ374はノード N21 を高にリセットし、PM
OSトランジスタ384をターンオフさせるが、それは
PIPECNT0 が高に切り替わった後に限られる。PMOS
トランジスタ384がオフになり、次のクロックで PIP
ECNT1 が高に移ると PIPECNT0 はNMOSトランジスタ
390を通して急速に接地まで引下げられることが可能
になる。 PIPECNT0 が高に選択されると、論理1がNA
NDゲート362への入力に印加される。NORゲート
334は論理1をNANDゲート362の他方の入力へ
供給する。従ってNANDゲート362は論理0を出力
する。インバータ鎖364の遅延(この遅延は clkt2
上のパルスの幅よりも大きく選択されている)の後、N
MOSトランジスタ366のゲートへ接続されているノ
ード N16 は高に引上げられて次のクロックのための準
備が整う。同様に、NMOSトランジスタ372のゲー
トへ接続されているノード N15 は、次のクロックの前
に低に引下げられる。それは、 PIPECNT0 が高に選択さ
れてNORゲート336の出力を低に引下げるからであ
る。この次のクロックは、トランジスタ372がオフに
なっているために、ノード N21 には影響を与えない。
しかしながら、トランジスタ366がオンであるため
に、次のクロックはノード N22を低に引下げる。 PIPEC
NT1 が高に選択されると、NMOSトランジスタ390
は PIPECNT0 を選択解除して低にする。
【0034】PIPECNT 信号を高速で正に移行させるの
は、部分的に、大きいチャネル幅(例えば、 1000 μ程
度) を有するPMOSトランジスタ384、402、及
び420を使用して各 PIPECNT 信号に結合されている
電線及び論理に伴う比較的大きい容量(キャパシタン
ス)を急速にプルアップすることによって達成されてい
る。遅延を更に減少させるために、これらのPMOSト
ランジスタがノードを高に引上げる前に、それらの反対
側のNMOSトランジスタ390、408、及び426
を既にオフにしておく。即ち、例えば、 PIPECNT1 (N
MOSトランジスタ390のゲート)が低である時点に
PMOSトランジスタ384は PIPECNT0を高に引上げ
る。NMOSトランジスタ390、408、及び426
も高速での負への移行を達成するために比較的大きいチ
ャネル幅になっている。またこれらのNMOSトランジ
スタはそれらの反対側のPMOSトランジスタが既にオ
フである間に導通する。それは、PMOSトランジスタ
が限定された持続時間のパルスの間オンになるからであ
る。更に、高速動作を達成するために、 clkt2 に単一
のトランジスタ(即ち、NMOSトランジスタ344)
だけを駆動することを要求することによって clkt2 上
の容量は最小にされている。もしカウンタが3つの普通
のNANDゲート(各ノード N21、N22 、N23 毎に1つ
のゲート)を使用して実現されていれば、3つの分離し
たNMOSトランジスタ及び3つのPMOSトランジス
タがノード clkt2 に接続されることになる。これは c
lkt2 の容量に大きく付加される。
【0035】クロックと新しい PIPECNT の選択との間
の極めて短い遅延は、クロックから出力まで極めて短い
アクセス時間をもたらしている。図3及び4のタイミン
グ図の例に示すように、パイプカウント回路330が発
生する信号は急速な移行を有しており、高への移行は c
lkt2 が高へ移行してから僅かに2インバータ遅延であ
り、それ自体は外部から受信したクロックが高へ移行し
てから僅か2インバータ遅延に過ぎない。各信号 PIPEC
NT0 - PIPECNT2 は1クロックサイクルの間高に選択さ
れ、2クロックサイクルの間低に選択される。一方その
他は交替で選択される。これらの信号は、特定の対のラ
ッチ、即ち枝路0の記憶ノード N01 及び N04 内に記
憶されているデータを選択するために図2の舵取り回路
200と共に使用され、このデータはメモリデバイスか
ら出力データとして出力される。パイプカウント回路3
30は自己開始式である。何れかのサイクルにおいて、
もし PIPECNT0 及び PIPECNT1 が共に選択されなければ
( PIPECNT2 が選択されていようと、いまいと) 、NO
Rゲート336、NANDゲート368、遅延回路37
0、及びトランジスタ372は、次のサイクルに PIPEC
NT0 を選択させる。この後は、爾後のサイクルにおいて
PIPECNT1 、 PIPECNT2 、 PIPECNT0 、 PIPECNT1 等々
のように選択される。
【0036】PIPECNT 信号はまた、以下に図8を参照
して説明するパイプカウント遅延回路440と共に使用
される。図1及び2に基づいて上述したように、本発明
の I/O ラインからのデータを舵取りして記憶ノード N
01 - N06 の1つを高にセットするためには、2つの事
象が発生することが必要である。即ちライン I/O もし
くは I/O# 上に低パルスが現れなければならず、また単
一の PIPECNTDEL 信号は低でなければならない。もし P
IPECNTDEL0 が低になれば、データは枝路0のノード N
01 もしくは N04 へ舵取りされる。もし PIPECNTDEL1
もしくは PIPECNTDEL2 が低になれば、データは枝路
1もしくは2のノード N02 または N05、もしくはノー
ド N03 または N06 へそれぞれ舵取りされる。パイプ
カウント遅延回路440は PIPECNTDEL 信号が適切な時
点に発生し、適切な枝路へ舵取りされるのを確実にする
ために使用される。高周波数では、これは特に困難な問
題である。1つの特定実施例では、各 PIPECNTDEL 信号
は、読取りサイクルが開始されてから約 8.5ns後にイ
ンクリメントし、選択された待ち時間に依存して PIPEC
NT 出力の特定の1つに従う(反転されている)。パイ
プカウント遅延回路440は、所望の待ち時間を表す情
報を含む幾つかの入力に基づいて PIPECNTDEL 信号を生
成する。もし1の待ち時間を使用するのであればこの回
路全部が不要であり、従って使用不能にされる。回路は
信号 CL1を高にすることによって使用不能にされる。こ
れによりインバータ442は低信号を出力するので、P
MOSトランジスタ526、528、及び530がター
ンオンする。またNANDゲート444が高信号を発生
し、インバータ446が低信号を出力するので、NMO
Sトランジスタ514、518、522がターンオフす
る。インバータ448の高出力はPMOSトランジスタ
516、520、及び524をターンオフさせる。トラ
ンジスタ514及び516がオフで、トランジスタ52
6がオンであると、インバータ534の入力は高にな
り、同様にインバータ538及び542の入力も高にな
る。これにより PIPECNTDEL2 信号が高レベルにされる
ので、舵取り回路200が I/O ラインからのデータを
ノード N01 - N06 へ舵取りすることはなくなる。そう
ではなく、図5の代替回路が動作可能にされ、如何なる
付加的なクロックをも待機することなくデータを I/O
ラインから出力パッドへ非同期的に伝播可能になる。
【0037】しかしながら、2もしくは3の待ち時間を
使用する場合には、ライン CL1 には0が入力される。
さらに、モードレジスタ等を使用して待ち時間を2もし
くは3の何れかにプログラム可能に指定することができ
る。例えば、1つの特定実施例では、 MREG4 ライン上
に論理0を印加すると2の待ち時間が選択され、論理1
を印加すると3の待ち時間が選択されるようになってい
る。もし2の待ち時間が選択されれば、トランジスタ4
78/480、486/488、及び494/496で
形成されているマルチプレクサの上側半分が動作可能に
なる。もし3の待ち時間が選択されれば、トランジスタ
482/484、490/492、及び498/500
で形成されているマルチプレクサの下側半分が動作可能
になる。より多くの枝路を有する装置に使用するための
他の選択方式を使用して、より多くの考え得る待ち時間
を有する回路を作るのに使用することもできる。メモリ
設計は、ユーザがモードレジスタ等の中の値に上書きす
ることによって、導入された部分の待ち時間を変更でき
るように実現することができる。信号 PIPECNT0 及び P
IPECNT1 は、図7の PIPECNT 回路330から受信され
る。上書き PIPECNT2 信号はNORゲート564によっ
て生成され、 PIPECNT0もしくは PIPECNT1 の何れもが
高に選択されない場合に高に選択される。信号 PIPECNT
0 、 PIPECNT1 もしくは PIPECNT2 は、 clkt2 パルス
が高になった後に極めて迅速に状態を変化させてクロッ
クから出力までの高速アクセス時間を達成する。 clkt2
パルスは図7のインバータ鎖350によって遅延さ
れ、また図8のインバータ鎖562によって更に遅延さ
れて clkt2 の約 3.3ns後に正のパルスを発生する。
この遅延は、回路のメモリ部分を通るデータパルスの非
同期伝播遅延を追跡し、その遅延の 1/3 にほぼ等し
い。このパルスは PIPECNT 信号がインクリメントを完
了した後に発生し、それらが5ns後に再度インクリメ
ントできるようになる前に終了する。この正のパルス
は、トランジスタ対452/454、456/458、
及び460/462で形成されているマルチプレクサを
通して各 PIPECNT 出力の新しい状態を伝播させる。マ
ルチプレクサ出力のカウントデータは、 clkt2 信号が
図7のパイプカウント回路へ入力されてから約3.4ns
後にインクリメントされる。インバータ468、47
2、及び476はこの新しいデータを、約 0.1ns後に
ノード N25、N26 、及び N27 へ伝播させる。即ちノー
ド N25 - N27 は 3.5ns遅れで(インバータ列350
及び562による遅延、マルチプレクサ452/454
を通る遅延、及びインバータ468による遅延等によっ
て) PIPECNT0 、1 、2 の反転された移行に追随する。
【0038】マルチプレクサを通過した信号はインバー
タ対トランジスタ対466/468、470/472、
及び474/476で形成されているラッチによって維
持される。ノード N25 - N27 上のデータは非同期的に
ノード N28 - N30 へ伝播するが、どの入力 N25 - N27
が所与の出力 N28 - N30 を生成するかは選択された
待ち時間に依存する。例えば、もし2の待ち時間が選択
されれば、ノード N25からの信号がノード N28 へ渡さ
れる。ノード N26 上の信号はノード N29へ、またノー
ド N27 上の信号はノード N30 へ渡される。即ち、 P
IPECNT0 が高に選択されることによって適切な遅延の後
に信号 PIPECNTDEL1 は低にされる。 PIPECNTDEL2 は
PIPECNT1 の選択によってもたらされ、 PIPECNTDEL0
は PIPECNT2 に追随する。この信号配列を図2の舵取り
回路200と共に使用する場合、読取りサイクルの開始
後に最初のクロックを受信すると出力パッド150にデ
ータが出力されるようになり、つまり図3に示すように
2の待ち時間が得られたことになる。3の待ち時間が選
択されると、ノード N25 - N27 上の信号はマルチプレ
クサの下側半分を通過する。即ち、ノード N25 からの
データはノード N29 へ渡され、ノード N26 からのデ
ータはノード N30 へ渡され、そしてノード N27 から
のデータはノード N28 へ渡される。この場合、 8.5n
s早く PIPECNT2 が選択されることによって信号 PIPEC
NTDEL1 は低にされる。 PIPECNTDEL2 は PIPECNT0 に
追随し、 PIPECNTDEL0 は PIPECNT1 に追随する。これ
により、読取りサイクルの開始から2クロック後にデー
タは回路200によって出力パッド上に配置され、従っ
て図4に示すような3の待ち時間が得られることにな
る。
【0039】異なる待ち時間を選択することの効果は、
図3及び4のタイミング図を参照すると理解できる。図
4では3の待ち時間が選択され、 8.5ns早く PIPECNT
1 が選択されることによって信号 PIPECNTDEL0 は低に
されている。クロック0がこの読取りサイクルを開始さ
せ、クロック1はデータを枝路2(もし使用可能であれ
ば)からデータを選択し、そしてクロック2は枝路0か
らのデータを選択してこの読出したデータを枝路0内へ
舵取りする。従って、所望の3の待ち時間が達成されて
いる。図3では2の待ち時間が選択され、 8.5ns早く
PIPECNT2 が高に選択されることによって信号 PIPECNT
DEL0 は低にされている。この場合、クロック0が読取
りサイクルを開始させ、データを枝路0内へ舵取りす
る。クロック1は枝路0内のこのデータを出力として選
択し、2の待ち時間を達成する。この信号通路の配列に
より、異なる待ち時間の間で極めて効率的且つ簡単な選
択が可能になっている。勿論、どの PIPECNTDEL をどの
PIPECNT に追随させるかを選択するのに、他の論理手
段を使用することができる。例えば、NANDゲートも
しくはNORゲートのような組合わせ論理を使用して、
同じような手法で信号を選択することができる。
【0040】適切な信号がノード N28、N29 、もしくは
N30 に到着すると、それは別の組のマルチプレクサ
(トランジスタ対514/516、518/520、及
び522/524で形成)を使用して回路の残余を通っ
て進められる。そのタイミングはタイミング信号 COUNT
DEL によって制御される。このタイミング信号は次の P
IPECNTDEL 信号で発生し、メモリに対して読取り要求が
行われてから適切な時間の後に先に発生した PIPECNTDE
L 信号を終了させるように設計されている。好ましい実
施例では、これらの信号は、データが I/O ライン上に
到着する直前に移行する。高周波数で動作している場合
には、正確なタイミングが絶対的に不可欠である。以下
の回路はこのシステムが必要とする正確なタイミングを
提供する。COUNTDEL 信号を生成するタイミング回路6
00の1つの特定実施例を図9に示す。I/O データを
回路200(図2)の種々の枝路へ舵取りするのに使用
されるPIPECNTDEL 信号は正確なタイミングを必要とす
る。このタイミングは、 I/Oライン上の負データパルス
と共に発生するように調整しなければならない。カラム
デコーダ出力(DRAMの)が選択されると、アクセス
トランジスタが選択されたカラムのビット及びビット#
を、先に同一電圧に平衡させたローカル I/O及び I/O#
ラインに結合する。ビット及びビット# ラインの一方が
高であり、他方が低である。差動的にノードへ供給され
る異なる電圧は、真の、及びその相補ローカル I/O ラ
イン間に差動電圧をゆっくり発生させる。十分なアナロ
グ信号が発生した後に、ダイナミック差動センス増幅器
622がこの差動電圧によって表されるデータをストロ
ーブする。センス増幅器ストローブは幅の狭いパルスで
あり、センス増幅器は、ローカル I/O 及び I/O# ライ
ンから受信した差動電圧の極性に依存して、真の、もし
くは相補(大域) I/O ラインの何れかに狭い負パルス
を出力する。信頼できる動作を行わせるためには、セン
ス増幅器をストローブする前に十分長く待機して十分な
信号が得られるようにすることが重要である。また、こ
れはメモリのアドレス・アクセス時間に付加されるか
ら、必要以上に長く待機しないことも重要である。セン
ス増幅器のストローブのタイミングを正確にするため
に、選択されたカラムのデコードが発生してから固定さ
れた遅延の後に、このタイミングを、ローカル I/O 差
動信号を発生させる信号に実際的に厳密に追随させる。
1つの特定実施例では、この固定された遅延は回路60
0を使用して制御される。
【0041】1つの特定実施例では、このタイミング回
路600は8つのプレデコーダ出力GYA0 - GYA7 を受
信し、4つのNORゲート602−608、2つのNA
NDゲート610、612、及び1つのNORゲート6
14からなる論理NOR回路において一緒に論理和す
る。当業者には明白なように、多くのカラムデコーダの
出力を論理和してセンス増幅器ストローブタイミング信
号を生成することは実際的ではない。しかしながら、1
組8つの「8の中の1つ」のプレデコード出力(それら
のパルスの1つは最終カラムデコーダ出力パルスが高に
なる直前に高になる)を一緒に論理和することは実際的
である。これもまた当業者には明白なように、もし選択
されたラインパルスが高ではなく低であれば、論理NA
ND回路を使用してプレデコードライン内の信号を検出
することもできる。大域Yアドレスパルスの何れかが高
になるとNORゲート602−608の1つの出力が低
になり、NANDゲート610もしくは612の何れか
が高になるのでNORゲート614に低パルス出力を発
生させる。それ以前には、NORゲート614の出力は
高であり、インバータ鎖616の出力は低であった。従
ってNORゲート614の出力が短時間(インバータ鎖
616の遅延に等しい)の間低に移行すると、NORゲ
ート618は高パルスを出力する。このパルスは、例え
ば1ns幅のパルスであってよい。この狭いパルスを選
択したことにより、 I/O ライン上には狭いデータパル
スが発生する。 I/O ライン上のデータパルスが狭い
と、後述するようにタイミング余裕が改善される。この
パルスの先縁は、プレデコーダ入力の1つが発生(最終
列のデコードの発生にほぼ一致する)してから4論理遅
延後に発生させることができる。
【0042】COUNTDEL の出力上の正のパルスは緩衝さ
れ、選択されたメモリアレイの選択されたセンス増幅器
だけをストローブするためにバッファ及び選択論理62
0によって論理的に選択される。センス増幅器ストロー
ブはカラムを発生させるものと同一信号( GYA0 - GYA7
の1つ)によって発生されるから、カラム選択に対す
るそのタイミングは極めて良好である。センス増幅器ス
トローブ信号は、カラムが発生してから約 2.5ns後に
生成され、差動信号を発生させるための時間を与えてい
る。センス増幅器及びその出力バッファの遅延の後、 C
OUNTDEL 上の正のパルスから約4ns後に、真の、もし
くは相補(大域) I/O ラインの何れかに2ns幅の負
データパルスが発生する。前述したように、 PIPECNTDE
L 信号は極めて正確なタイミングで前進させなければな
らない。所要のタイミング精度を達成するために、2つ
の別々の概念を使用する。第1に、 I/O 上のデータは
できる限り短いパルスとして発生させる。この短いパル
スは、 PIPECNTDEL が誤差を伴わずにインクリメントで
きる時間の窓を最大にする。この窓は、2nsパルス
で、5nsサイクル時間に対しては3ns幅である。も
しセンス増幅器が(パルスではなく)代替として論理レ
ベルを出力するものとすれば、 PIPECNTDEL をデータの
インクリメントと正確に同時にインクリメントさせて誤
差に対する余裕を残しておかなければならない。第2
に、センス増幅器ストローブタイミングをセットする
( I/O もしくは I/O# の何れかに負パルスを生成す
る)のと同じ COUNTDEL 信号が、 PIPECNTDEL 信号の前
進のタイミングをセットするためにも使用される。勿
論、 COUNTDEL 以外の信号を使用することもできる。重
要なのは、データを適切に舵取りするために、同一の信
号を使用して I/O パルスの生成と、 PIPECNTDEL の前
進の両方を行わせることである。
【0043】再び図8を参照する。 COUNTDEL パルスが
NANDゲート444を動作させるために使用されてい
ることが分かる。もし1の待ち時間が選択され、 COUNT
DEL信号パルスが高であれば、NANDゲート444は
負パルスを出力し、このパルスはインバータ446によ
って反転される。従って多分1ns幅の正パルスがイン
バータ446の出力に生成される。この正パルスによっ
てノード N28 - N30からのデータはトランジスタ対51
4/516、518/520、及び522/524で形
成されるマルチプレクサを通って信号 PIPECNTDEL1、2
、もしくは 0になる。即ち、もし PIPECNTDEL0 を低
にするのであれば、NANDゲート512から論理0を
出力させ、それを(特定の時点に)トランジスタ522
及び524で形成されるマルチプレクサを通して伝播さ
せ、インバータラッチ540/542によってラッチさ
せ、インバータ542−560によって緩衝させ、そし
てPIPECNTDEL0 として出力させる。 COUNTDEL から PI
PECNTDEL0(もしくは PIPECNTDEL1 または 2)までの
合計遅延は約 2.5nsである。これは、NANDゲート
444、インバータ446、NMOSトランジスタ52
2、及びインバータ542、556、558、及び56
0を通る遅延である。この 2.5nsの遅延はCOUNTDEL
から狭い I/O データパルスの先縁までの 4.0nsより
も小さくなるように特に選択されているのである。従っ
て、 PIPECNTDEL 信号は I/O ラインパルスが低になる
直前にインクリメントされる。 PIPECNTDEL 信号は比較
的長い持続時間であり、1クロックサイクル時間の間有
効に留まっている。これは、 I/O パルスが到着できる
ようにする窓を作るのに役立つ。
【0044】図8の回路440の1つの特定実施例の種
々のノードにおけるタイミングは、以下のように要約す
ることができる。 PIPECNT0 、1 、2 は、あるクロック
の各立ち上がり縁の後に迅速に進められる。マルチプレ
クサ452/454等は、クロックの立ち上がり縁から
約 3.3ns後に動作可能にされる。NANDゲート50
4−512の出力は、マルチプレクサ452/454等
が動作可能にされてから約 1.2ns、即ちクロックの立
ち上がり縁から約 4.5ns後にインクリメントされる。
分離した通路内において、信号 COUNTDEL パルスはクロ
ックの発生後約6nsに正に立ち上がり、1ns後に立
ち下がる。インバータ446は、クロックの 6.5ns後
に始まる正の1ns幅のパルスを出力する。この時点
に、マルチプレクサ514/516等が動作可能にな
り、 2.0ns早く(クロックから 4.5ns後に)有効に
なるNANDゲート504、508、512からのデー
タを通過させる。最後に、 PIPECNTDEL 出力は、クロッ
クの 8.5ns後にマルチプレクサ514/516等が動
作可能になってから2ns後にインクリメントされる。
最も重要なのは、それらが2ns幅の I/O パルスが到
着する 1.5ns前にインクリメントされることである。
サイクル時間が5nsの場合、 PIPECNTDEL 信号は、こ
れも5ns後に、即ち2ns幅の I/O データパルスの
終わりから約 1.5ns後にインクリメントされる。従っ
て、5nsサイクル時間においては、各 PIPECNTDEL は
I/O データパルスの両側の 1.5nsの間有効になり、
出現し、消滅して I/O データを適切に舵取りする。こ
のパルスは、抵抗性の I/O ラインの遠い端における立
ち上がり及び立ち下がり時間がかなり遅いために、多分
1ns幅ではなく、2ns幅である。同様に、インバー
タ504−512の出力は、インバータ446の出力に
おける1ns幅のパルスの両側に2nsの間有効であ
る。従ってNANDゲート504、508、512の出
力へのデータの到着が2nsだけ早くても、もしくは遅
くても PIPECNTDEL のタイミングに変化を与えることは
ない。これらの余裕によって、 PIPECNTDEL 信号のタイ
ミングの調整が可能になり、またこのパイプライン化の
方法が実現可能になるのである。
【0045】図8の回路440の1つの特定実施例で
は、NANDゲート504、508、及び512の出力
を不能にするために読取り信号を使用することができ
る。即ちもし読取りサイクルが活動状態になければ、信
号ライン READ 上に低信号を印加するとNANDゲート
504、508、もしくは512の出力の全てが論理1
になる。どの PIPECNTDEL 信号も低にならず、そして、
これらの信号を切り替える電力は消費されない。図10
に、本発明によるリセット回路630の1つの特定実施
例を示す。パイプラインリセット回路630は、本発明
の舵取り回路200への入力である RESET0 - 2 信号を
生成するために使用される。 RESET0 信号(正パルス)
は回路200(図2)のノード N01 及び N04 を低に
リセットし、ノード NO13 を高にリセットする。この枝
路0のリセットは、枝路0からデータを出力するサイク
ルに続くサイクル内で早めに発生する。即ち、それは、
枝路0が最早出力として選択されなくなった直後の、出
力として枝路1を選択するサイクル内で早めに発生す
る。しかしながら、 RESET0 パルスは、新しいデータが
I/O もしくは I/O#から枝路0内へ舵取りされる前に
終了する。回路630は、前述したようにサイクル内で
早めに正パルスを出力するクロック信号 clkt2 によっ
て駆動される。インバータ鎖644によって遅延が付加
される。鎖内のインバータの数は、パイプカウントが次
のカウントへ進んだ後にリセット信号が生成されるよう
に選択されている。例えば図2の回路200の記憶ノー
ド N01 もしくは N04 は、 PIPECNT0 が選択解除され
た後のある点において低にリセットする必要があるが、
このリセットは新しいデータが PIPECNTDEL0 によって
舵取りされてノード N01もしくは N04 を高にセットす
る前に終了しなければならない。1つの特定実施例で
は、リセット回路630は、クロックの受信から多分3
ns後に正パルスがインバータ鎖644の出力に発生す
るように調整されている。この時点に信号 PIPECNT0 、
1 、もしくは 2 の1つが丁度高に選択される。従っ
て、NANDゲート632−636の1つの出力が低に
なる。例えば、もし PIPECNT1 が丁度高に選択されてい
れば、NANDゲート632は低パルスを出力し、 RES
ET0 は高パルスを出力し、このパルスは新しいデータが
枝路0内へ舵取りされる前に終了する。他の RESET 信
号(1及び2)は、このサイクルにはリセットパルスを
発生しない。同様にして PIPECNT2 信号が選択されると
RESET1 信号が生成され、PIPECNT0 信号が選択される
と RESET2 信号が生成される。 RESET 信号の生成の相
対タイミングは変更することができる。しかしながら、
各 RESET 信号は、その枝路が最早出力として選択され
なくなった後に発生し、新しいデータがその枝路に到着
する前に終了しなければならない。
【0046】1の待ち時間が選択されると、インバータ
631は低出力を供給し、各 RESET0 - 2 は高出力にな
る。この場合、図2の動作不能にされた回路200の全
てのノード N01、N02 、N03 、N04 、N05 、及び N06
は低にリセットされ続ける。リセット信号の電圧は変化
せず、従って電力が節約される。殆どのメモリ回路は、
例えばこのチップと並列の他の同様メモリチップが選択
されたような時には、出力を開回路にするように要求さ
れる。所与のクロックサイクルがデータを出力するの
か、もしくは開回路状態を提供するのかを決定するため
の論理は、当分野においては公知である。本発明の目的
から、この情報はそれが効力を生ずるサイクルの開始の
前に有効になる必要がある。 OUTEN(出力可能化)と呼
ぶ信号があるサイクルの終わりに発生する(高になる)
と、前述したように次の有効データが次のクロックで出
力されるようになる。開回路出力を得るために、図6の
回路300において OUTOFF が高になる。この高レベル
はインバータ302によって反転され、PMOSトラン
ジスタ304へ低入力を供給する。これはノード PULLU
P を高に引上げ、出力PMOSトランジスタ314をタ
ーンオフさせる。 OUTOFF が高レベルになるとNMOS
トランジスタ316がターンオンしてノード PULLDN を
低に引下げ、出力NMOSトランジスタ318をターン
オフさせる。トランジスタ314及び318がオフであ
ると、出力は開回路である。
【0047】電力を節約するためには、この出力不能化
サイクル中に、どのトランジスタもPULLUP を低に引下
げないように、もしくは PULLDN を高に引上げないよう
にする必要がある。暫時図2の回路200に戻って、 P
IPECNT が進む(例えば、 PIPECNT1 から PIPECNT2
へ)と、 PIPECNT1 は速やかに高を選択して枝路0のP
MOSトランジスタ230A及び244Aをターンオフ
させ、 PIPECNT2 は速やかに低へ選択解除されてこれも
また枝路0のNMOSトランジスタ234A、226
A、及び240Aをターンオフさせる。即ち、回路20
0の先に選択されていた枝路0が PULLUP を低に、もし
くは PULLDN を高にし続けることを阻止される。しかし
ながら、 PIPECNT1 が選択されている間は枝路1からの
データが、この出力不能化サイクル中に PULLUP を低
に、もしくは PULLDN を高にしようとはしない。これ
は、たとえ PIPECNT1 が高に選択されていても、この出
力不能化サイクル中に PCNT1 を低に維持することによ
って達成される。 PIPECNT1 は高に選択されて、上述し
たように、先に選択されていた枝路のPMOSトランジ
スタ230A及び244Bをターンオフさせなければな
らない。開回路出力を有するサイクルでは、たとえ信号
PIPECNT0 - 2 が高に選択されていても、 PCNT0 - 2の
全ては低である。
【0048】PCNT0 - 2 信号は、図11の回路650
において PIPECNT0 - 2 信号から導出される。以下に説
明するように、もし1つのサイクルの終わりに OUTEN
が高であれば、信号 PCNT0 - 2 は次のクロックに信号
PIPECNT0 - 2 の高にそれぞれ追随する。これは、1よ
り大きい待ち時間で説明済の動作を与える。しかしなが
ら、もし1つのサイクルの終わりに OUTEN が低であれ
ば、信号 PCNT0 - 2は、その対応信号 PIPECNT0 - 2 が
次のサイクルに高に選択されると低を維持する。PIPECN
T0 が高に選択されるサイクルの終わりには、 OUTEN
は高もしくは低であり、それぞれ、次のサイクルの出力
を可能化もしくは不能化する。もし OUTEN が低であ
り、 PIPECNT0 が高であれば、トランジスタ668は小
さいインバータ674をオーバパワーしてノード N42
を低に引下げる。この時点にはNMOSトランジスタ6
72はオフであり、インバータ676はノード N43 を
高に駆動する。インバータ674及び676は PIPECNT
0 が低に移行した後もこの状態を維持する。一方、もし
OUTEN が高であり、 PIPECNT0 が高であれば、NMO
Sトランジスタ670及び672は共にオンであり、イ
ンバータ676をオーバパワーしてノード N43 を接地
に引下げる。インバータ674はノード N42を高に駆動
し、 PIPECNT0 が低に移行した後もこの状態をラッチ
し、維持する。従って、次のクロックで PIPECNT0 が低
に移行すると、インバータ674及び676からなるラ
ッチは最早状態を変えることはできず、それに代わって
PIPECNT0 が低に切り替わる直前の OUTEN の値を表す
データを維持する。
【0049】PIPECNT0 が低に移行した時にもし OUTEN
が低であれば( PIPECNT1 が発生した時に出力を不能
化するために)、ノード N42 は低になり、ノード N43
は高になる。 N42 が低であるのでNMOSトランジ
スタ678はオフになり、 N43 が高であるのでPMO
Sトランジスタ680もオフになる。この時点には N43
が高であるのでトランジスタ688はオンになり、 P
CNT1 を低に保つ。このように、先行サイクルの終わり
には OUTEN が低であるので PCNT1 は次のサイクルに
PIPECNT1 の高には追随しないから、新しいデータは枝
路1からは回路200(図2)の出力に現れない。 PIP
ECNT1 が高に移行すると、図示してない他の回路が回路
300(図6)の OUTOFF を高に駆動する。これは PUL
LUP を高に駆動し、 PULLDN を低に駆動して出力を開回
路にする。一方、もし先行サイクルの終わりに OUTEN
が高であれば( PIPECNT0 が高である時に)、ノード N
42 は高になり、ノード N43 は低になる(図11)。
この場合、トランジスタ678及び680がオンにな
り、トランジスタ688がオフになる。従って、 PCNT1
は PIPECNT1 の高に追随し、次のサイクルの終わりに
は PIPECNT1 の低に追随する( PIPECNT0 は未だに低で
ある)。 PCNT1 が高に選択されているので、回路20
0(図2)のノード N02 もしくは N05 からのデータ
がノード PULLUP 及び PULLDN を共に引上げるか、もし
くは共に引下げる。同様にして、 PCNT0 及び 2 は、
PIPECNT0 及び 2 (それらが選択された時に)にそれ
ぞれ、追随するか、もしくは追随しないの何れかであ
る。
【0050】以上のように、回路650は、 PIPECNT
信号が選択されている時に出力データを供給させるため
に回路200の枝路を動作可能にする、もしくは PIPEC
NT信号が選択されている時にその枝路を動作不能にする
ための効率的且つ小型の回路を提供している。以上が本
発明の特定実施例の完全な説明であるが、種々の変更を
施すことが可能である。例えば、システムには別の回路
枝路を設けて1から4までの待ち時間を有するメモリシ
ステムから出力を発生できるようにすることが可能であ
る。また更に、上述した回路は多くの待ち時間の何れか
を支援するように複製することができる。パイプライン
は多くの同期メモリ製品と共に使用することが可能であ
る。回路は低が活動状態、もしくは高が活動状態である
装置に適応させることができる。また回路は正及び/ま
たは負の縁でトリガされるように適応させることも可能
である。幾つかの例において特定のチャネル幅を記載し
たが、これらのパラメタは本発明による1つの特定実施
例に関連させたに過ぎない。当業者ならばこの明細書に
よってチャネル幅及びトランジスタの型を特定の要求に
適合させるように変更することが可能であろう。
【0051】従って、本発明の開示は例示に過ぎず、特
許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定するものでは
ないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの特定実施例による舵取り回路の
一部分の簡易回路図である。
【図2】本発明の1つの特定実施例による舵取り回路の
回路図である。
【図3】2の待ち時間が選択された場合の図2の回路の
タイミング図である。
【図4】3の待ち時間が選択された場合の図2の回路の
タイミング図である。
【図5】1の待ち時間が選択された場合の舵取り信号の
ための代替回路である。
【図6】図2及び5の回路の出力を出力パッドまで伝播
させる出力回路である。
【図7】図2の回路内に使用するパイプカウントを生成
するパイプカウント生成回路である。
【図8】図2の回路内に使用する遅延信号を生成するパ
イプカウント遅延回路である。
【図9】本発明の1実施例と共に使用するタイミング信
号を作るカウント遅延生成回路である。
【図10】図2の回路をリセットするために使用される
リセット生成回路である。
【図11】図2の回路と共に使用するパイプライン可能
化回路である。
【符号の説明】
100 舵取り回路 110 遅延回路 112 待ち時間選択回路 118 出力可能化回路 150 出力パッド 200 舵取り回路 280 舵取り回路 300 出力回路 330 パイプカウント生成回路 440 パイプカウント遅延回路 600 タイミング回路 620 バッファ及び選択論理 622 差動センス増幅器 630 リセット回路 650 パイプライン可能化回路

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック入力から受けた第1のクロックに
    よって、データを発生する読取りサイクルを開始するよ
    うになっている、同期メモリ装置内に使用する集積回路
    において、 上記第1のクロックによって開始された上記読取りサイ
    クルによって読出された上記データを、あるレジスタの
    複数の枝路の中の表明された1つの枝路へ舵取りする舵
    取り手段と、 次のクロックを受信した時に、上記表明された枝路内に
    記憶されている上記読取りサイクルからの上記データを
    出力として選択する選択手段とを備えていることを特徴
    とする集積回路。
  2. 【請求項2】上記データは、パルスの形状である請求項
    1に記載の回路。
  3. 【請求項3】上記各枝路は第1及び第2のラッチをも含
    み、上記第1のラッチは論理“1”に応答し、上記第2
    のラッチは論理“0”に応答する請求項3に記載の回
    路。
  4. 【請求項4】上記第1及び第2のラッチは、ある読取り
    サイクルの開始時にリセットされる請求項3に記載の回
    路。
  5. 【請求項5】出力カウントを発生する回り込みカウンタ
    をも備え、上記出力カウントは上記クロックのサイクル
    毎に変化する請求項1に記載の回路。
  6. 【請求項6】上記カウンタからの第1のカウント状態が
    上記第1のクロックによって生成され、上記第1のカウ
    ント状態は、上記舵取り手段に、上記レジスタの上記複
    数の枝路の上記表明された1つへデータを舵取りさせる
    ために使用され、 上記第1のクロックからある数のクロックサイクルの後
    に発生する上記カウンタからの第2のカウント状態は、
    上記表明された枝路内に記憶されている上記データを出
    力として選択するために上記選択手段によって使用され
    る請求項5に記載の回路。
  7. 【請求項7】上記クロックサイクルの数は1である請求
    項6に記載の回路。
  8. 【請求項8】上記クロックサイクルの数は2である請求
    項6に記載の回路。
  9. 【請求項9】上記クロックサイクルの数はプログラム可
    能にセットできる請求項6に記載の回路。
  10. 【請求項10】上記クロックサイクルの数は1もしくは
    2にプログラム可能にセットできる請求項6に記載の回
    路。
  11. 【請求項11】上記クロックサイクルの数は0、1もし
    くは2にプログラム可能にセットできる請求項6に記載
    の回路。
  12. 【請求項12】上記クロックサイクルの数は1より大き
    くすることができる請求項6に記載の回路。
  13. 【請求項13】上記クロックサイクルの数は1より大き
    くプログラム可能にセットできる請求項6に記載の回
    路。
  14. 【請求項14】上記カウンタからの第1のカウント状態
    が上記第1のクロックによって生成され、上記第1のカ
    ウント状態は、上記舵取り手段に、上記レジスタの上記
    複数の枝路の上記表明された1つへデータを舵取りさせ
    るために使用され、 上記カウンタからの第2のカウント状態が第2のクロッ
    クによって生成され、上記第2のカウント状態は、上記
    舵取り手段に、上記レジスタの上記複数の枝路の第2の
    表明された1つへデータを舵取りさせるために使用さ
    れ、 上記カウンタからの第3のカウント状態は、上記表明さ
    れた枝路内に記憶されている上記データを出力として選
    択するために上記選択手段によって使用され、 上記カウンタからの第4のカウント状態は、上記第2の
    表明された枝路内に記憶されている上記第2のデータを
    出力として選択するために上記選択手段によって使用さ
    れる請求項5に記載の回路。
  15. 【請求項15】上記第3のカウント状態は、上記第2の
    カウント状態と同一のクロックサイクルに発生する請求
    項14に記載の回路。
  16. 【請求項16】上記第3のカウント状態は、上記第2の
    カウント状態からあるクロックサイクルの後に発生する
    請求項14に記載の回路。
  17. 【請求項17】上記装置はダイナミックランダムアクセ
    スメモリである請求項1に記載の回路。
  18. 【請求項18】上記装置はスタティックランダムアクセ
    スメモリである請求項1に記載の回路。
  19. 【請求項19】上記装置はリードオンリーメモリである
    請求項1に記載の回路。
  20. 【請求項20】上記装置は非揮発性メモリである請求項
    1に記載の回路。
  21. 【請求項21】上記回り込みカウンタは自己開始カウン
    タである請求項1に記載の回路。
  22. 【請求項22】上記回り込みカウンタは、単一のトラン
    ジスタのゲートを表明することによってトリガされる出
    力カウントを変化させる請求項5に記載の回路。
  23. 【請求項23】上記回り込みカウンタは、反対に引込ま
    れることなく複数のノードの1つをある論理レベルに引
    込むことによって出力カウントを変化させる請求項5に
    記載の回路。
  24. 【請求項24】上記回り込みカウンタは単一のトランジ
    スタのゲートを表明することによって出力カウントを変
    化させ、上記単一のトランジスタは複数のノードに結合
    されていて反対に引込まれることなく上記ノードの1つ
    をある論理レベルに引込む請求項5に記載の回路。
  25. 【請求項25】クロック入力から受けた第1のクロック
    によって、出力されるデータを発生する読取りサイクル
    を開始するようになっている、同期メモリ装置内に使用
    する集積回路において、 上記クロックのサイクルである出力カウント状態を発生
    する回り込みカウンタと、 1つの入力として上記出力カウント状態を受信し、別の
    入力として遅延信号を受信し、舵取り信号を生成して上
    記第1のクロックによって開始された上記読取りサイク
    ルによって読出された上記データを、あるレジスタの複
    数の枝路の中の表明された1つの枝路へ舵取りする舵取
    り回路と、 上記出力カウント状態によって駆動され、次のクロック
    を受信した時に上記表明された枝路内に記憶されている
    上記読取りサイクルからの上記データを出力として選択
    する選択回路とを備えていることを特徴とする集積回
    路。
  26. 【請求項26】上記各枝路は第1及び第2のラッチをも
    含み、上記第1のラッチは論理“1”に応答し、上記第
    2のラッチは論理“0”に応答する請求項25に記載の
    回路。
  27. 【請求項27】上記第1及び第2のラッチは、ある読取
    りサイクルの開始時にリセットされる請求項26に記載
    の回路。
  28. 【請求項28】上記集積回路の出力を不能化する不能化
    回路をも備えている請求項25に記載の回路。
  29. 【請求項29】上記各枝路は、上記集積回路の出力が不
    能化されている時には出力として選択されるのを阻止さ
    れる請求項28に記載の不能化回路。
  30. 【請求項30】上記遅延信号のタイミングは、上記同期
    メモリ装置のデータ通路内の信号ライン上のデータパル
    スの存在を検出することによって発生される請求項25
    に記載の回路。
  31. 【請求項31】上記遅延信号は、上記信号ライン上の上
    記データパルスよりも持続時間の短いパルスである請求
    項30に記載の回路。
  32. 【請求項32】複数のセンス増幅器をも備え、上記セン
    ス増幅器は上記遅延信号に基づいてストローブされる請
    求項30に記載の回路。
  33. 【請求項33】上記センス増幅器は、1対のデータライ
    ンの一方にデータパルスを生成する請求項32に記載の
    回路。
  34. 【請求項34】上記データパルスは、上記メモリ装置の
    最小サイクル時間に対して狭いパルスである請求項30
    に記載の回路。
  35. 【請求項35】上記集積回路の出力を開回路化する手段
    をも備えている請求項25に記載の回路。
  36. 【請求項36】上記舵取り回路は、 2の待ち時間と3の待ち時間との間を選択する待ち時間
    選択入力と、 上記待ち時間選択に応答して上記舵取り信号のための通
    路を選択する通路選択手段をも備えている請求項25に
    記載の回路。
  37. 【請求項37】上記通路選択手段はマルチプレクサであ
    る請求項36に記載の回路。
  38. 【請求項38】上記舵取り回路は、 上記遅延信号に応答して選択された信号通路に沿う上記
    舵取り信号の伝播のタイミングをとるゲーティング手段
    をも備えている請求項25に記載の回路。
  39. 【請求項39】1の待ち時間でデータを出力する付加的
    な回路をも備えている請求項25に記載の回路。
  40. 【請求項40】1の待ち時間が選択された時に上記付加
    的な回路は使用不能にされる請求項39に記載の回路。
  41. 【請求項41】2もしくはそれより大きい待ち時間が選
    択された時に上記付加的な回路は使用不能にされる請求
    項39に記載の回路。
  42. 【請求項42】上記回り込みカウンタは3つのカウント
    状態の間を循環する請求項25に記載の回路。
  43. 【請求項43】複数のプレデコードラインを有するメモ
    リにおいて、センス増幅器をストローブするタイミング
    を生成する方法であって、上記方法は、 上記複数のプレデコードラインの何れかの上のデータパ
    ルスを検出する段階と、 ストローブ信号を生成する段階と、 上記センス増幅器をストローブして出力信号を生成する
    段階とを備えていることを特徴とする方法。
  44. 【請求項44】上記出力信号はパルスである請求項43
    に記載の方法。
  45. 【請求項45】上記ストローブ信号は、上記データパル
    スよりも持続時間の短いパルスである請求項43に記載
    の方法。
  46. 【請求項46】上記プレデコード信号の部分集合は、論
    理NOR回路への入力である請求項43に記載の方法。
  47. 【請求項47】上記プレデコード信号の部分集合は、論
    理NAND回路への入力である請求項43に記載の方
    法。
  48. 【請求項48】同期メモリ装置からのデータをパイプラ
    イン化する方法において、上記方法は、 第1のデータを発生する第1の読取りサイクルを開始さ
    せる第1のクロック信号をクロック入力から受ける段階
    と、 上記第1の読取りサイクルによって発生した上記第1の
    データを、あるレジスタの複数の枝路の第1の表明され
    た1つへ舵取りする段階と、 第2のデータを発生する第2の読取りサイクルを開始さ
    せる第2のクロック信号を上記クロック入力から受ける
    段階と、 上記第2の読取りサイクルによって発生した上記第2の
    データを、上記レジスタの上記複数の枝路の第2の表明
    された1つへ舵取りする段階とを備えていることを特徴
    とする方法。
  49. 【請求項49】上記各枝路は第1及び第2のラッチをも
    含み、上記第1のラッチは論理“1”に応答し、上記第
    2のラッチは論理“0”に応答する請求項48に記載の
    方法。
  50. 【請求項50】ある特定の枝路の上記第1及び第2のラ
    ッチは、データが上記特定の枝路へ舵取りされる前にリ
    セットされる請求項49に記載の方法。
  51. 【請求項51】上記第2のクロック信号を受けた時に、
    上記第1のデータを出力として選択する段階をも備えて
    いる請求項48に記載の方法。
  52. 【請求項52】第3のクロックサイクルを受けると、上
    記第1のデータを出力として使用不能にする段階をも備
    えている請求項51に記載の方法。
  53. 【請求項53】第3のデータを発生する第3の読取りサ
    イクルを開始させる第3のクロック信号をクロック入力
    から受ける段階と、 上記第3の読取りサイクルによって発生した上記第3の
    データを、上記レジスタの上記複数の枝路の第3の表明
    された1つへ舵取りする段階と、 上記第3のクロック信号を受けたことによって、上記第
    1のデータを出力として選択する段階をも備えている請
    求項48に記載の方法。
  54. 【請求項54】第4のクロックサイクルを受けると、上
    記第1のデータを出力として使用不能にする段階をも備
    えている請求項53に記載の方法。
  55. 【請求項55】上記装置は、 少なくとも3つの出力を有し、所与のサイクル中に上記
    出力の1つが表明されるようになっている回り込みカウ
    ンタと不能化信号を受信するようになっていて、少なく
    とも3つの出力を有する不能化回路をも備え、 上記不能化回路の上記少なくとも3つの出力は、上記不
    能化信号が表明されていない限り、上記カウンタの上記
    少なくとも3つの出力に追随する請求項48に記載の方
    法。
  56. 【請求項56】受信された論理“1”を受けるとセット
    される第1のレジスタと、受信された論理“0”を受け
    るとセットされる第2のレジスタと、データ出力とを有
    する装置からグリッチのないデータの出力を達成する方
    法において、上記方法は、 上記両レジスタをリセットし、データが到着して上記レ
    ジスタをセットするまでリセットさせ続ける段階と、 入力信号を受信して上記レジスタの一方をセットする段
    階と、 上記両レジスタを出力として同時に選択する段階とを備
    え、 上記データ出力は、上記第1のレジスタがセットされて
    出力として選択されることによって“1”に切り替えら
    れ、 上記データ出力は、上記第2のレジスタがセットされて
    出力として選択されることによって“0”に切り替えら
    れ、そして上記データ出力は、上記レジスタが出力とし
    て選択され、上記レジスタの一方がセットされるまで切
    り替わらないことを特徴とする方法。
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