JPH08248661A - 電子写真感光体用基体の洗浄方法 - Google Patents
電子写真感光体用基体の洗浄方法Info
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- JPH08248661A JPH08248661A JP4706495A JP4706495A JPH08248661A JP H08248661 A JPH08248661 A JP H08248661A JP 4706495 A JP4706495 A JP 4706495A JP 4706495 A JP4706495 A JP 4706495A JP H08248661 A JPH08248661 A JP H08248661A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 軸方向の一端が閉塞されていても良い導電性
円筒状基体の表面に感光層を設けて成る電子写真感光体
に使用する導電性円筒状基体の洗浄方法であって、導電
性円筒状基体を洗浄液に浸漬し、次いで、導電性円筒状
基体を引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に5〜
35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥を同
時に行なうことを特徴とする電子写真感光体基体の洗浄
方法。 【効果】 本発明によれば、導電性円筒状基体を洗浄液
に浸漬し、引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に
5〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥
を同時に行なえるので、効率的な乾燥を行える。
円筒状基体の表面に感光層を設けて成る電子写真感光体
に使用する導電性円筒状基体の洗浄方法であって、導電
性円筒状基体を洗浄液に浸漬し、次いで、導電性円筒状
基体を引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に5〜
35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥を同
時に行なうことを特徴とする電子写真感光体基体の洗浄
方法。 【効果】 本発明によれば、導電性円筒状基体を洗浄液
に浸漬し、引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に
5〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥
を同時に行なえるので、効率的な乾燥を行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体用基体
の洗浄方法に関し、更に詳しくは、洗浄液中に基体を入
れ、前記洗浄液中にて前記基体の汚れを除去し、その後
前記基体を乾燥させる電子写真感光体用基体の洗浄方法
に関するものである。
の洗浄方法に関し、更に詳しくは、洗浄液中に基体を入
れ、前記洗浄液中にて前記基体の汚れを除去し、その後
前記基体を乾燥させる電子写真感光体用基体の洗浄方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、一般に、導電性円筒
状基体(以下、基体と略す)の表面に感光層を形成して
製造する。この基体には、加工性などの理由からアルミ
ニウム又はアルミニウム合金が一般に用いられる。
状基体(以下、基体と略す)の表面に感光層を形成して
製造する。この基体には、加工性などの理由からアルミ
ニウム又はアルミニウム合金が一般に用いられる。
【0003】さて、基体の加工時には、切削油、防錆油
などの油脂が使用される。そのため、電子写真感光体用
に加工された後の基体表面には油脂が残留している。ま
た、加工中に発生する金属粉、その他大気中の各種塵埃
が基体表面に付着している。このように、表面に各種汚
れが付着した状態で感光層を形成しようとすると、各種
汚れにより感光層の均一な形成が著しく困難となる。こ
の場合、感光層が形成されたとしても画像不良等が発生
し、電子写真感光体としての機能を満たせない。そのた
め、電子写真感光体の製造時には基体表面を十分に洗浄
し、油脂などの各種汚れを取り除く必要がある。
などの油脂が使用される。そのため、電子写真感光体用
に加工された後の基体表面には油脂が残留している。ま
た、加工中に発生する金属粉、その他大気中の各種塵埃
が基体表面に付着している。このように、表面に各種汚
れが付着した状態で感光層を形成しようとすると、各種
汚れにより感光層の均一な形成が著しく困難となる。こ
の場合、感光層が形成されたとしても画像不良等が発生
し、電子写真感光体としての機能を満たせない。そのた
め、電子写真感光体の製造時には基体表面を十分に洗浄
し、油脂などの各種汚れを取り除く必要がある。
【0004】従来、基体の洗浄には、1,1,1−トリ
クロロエタン、フロン113等の塩素系溶剤が、脱脂
性、不燃性、速乾性の面から広く使用されていた。
クロロエタン、フロン113等の塩素系溶剤が、脱脂
性、不燃性、速乾性の面から広く使用されていた。
【0005】これらの溶剤は、乾燥性が良く、洗浄液か
ら引き上げるとすぐに乾燥してしまう。そのため、あえ
て乾燥工程を設ける必要がなかった。ただし、より均一
に乾燥させるために蒸気洗浄法を用いることは知られて
いる。
ら引き上げるとすぐに乾燥してしまう。そのため、あえ
て乾燥工程を設ける必要がなかった。ただし、より均一
に乾燥させるために蒸気洗浄法を用いることは知られて
いる。
【0006】しかしながら、従来基体の洗浄に広く用い
られてきた1,1,1−トリクロロエタン等の塩素系溶
剤は、分子内に塩素を含むため、基体表面に塩素が残留
することが避けられない。基体表面に塩素が残留すると
特に基体表面が金属で構成されている場合、表面腐食の
起点となる。近年の電子写真用感光体においては、この
ような問題は高画質化の妨げとなることが知られてい
る。
られてきた1,1,1−トリクロロエタン等の塩素系溶
剤は、分子内に塩素を含むため、基体表面に塩素が残留
することが避けられない。基体表面に塩素が残留すると
特に基体表面が金属で構成されている場合、表面腐食の
起点となる。近年の電子写真用感光体においては、この
ような問題は高画質化の妨げとなることが知られてい
る。
【0007】また、1,1,1−トリクロロエタン等の
塩素系溶剤では、油脂などの主に分子間力により付着し
た汚れに付いては十分な洗浄が可能であるが、静電気に
より付着する塵埃については静電気を取り除けないた
め、液流などの物理的力を用いて塵埃を取り除けたとし
ても、大気中の塵埃を再付着してしまうという問題点が
ある。
塩素系溶剤では、油脂などの主に分子間力により付着し
た汚れに付いては十分な洗浄が可能であるが、静電気に
より付着する塵埃については静電気を取り除けないた
め、液流などの物理的力を用いて塵埃を取り除けたとし
ても、大気中の塵埃を再付着してしまうという問題点が
ある。
【0008】また近年、1,1,1−トリクロロエタン
についてはオゾン層破壊物質(略称ODS)として、近
年中に世界的に使用できなくなるという問題点もある。
についてはオゾン層破壊物質(略称ODS)として、近
年中に世界的に使用できなくなるという問題点もある。
【0009】以上のような問題から、クロロフルオロカ
ーボン(Hydro Chloro Fluoro Carbon;略称HCF
C)、炭化水素系溶剤、水系など各種代替洗浄法が提唱
されている。
ーボン(Hydro Chloro Fluoro Carbon;略称HCF
C)、炭化水素系溶剤、水系など各種代替洗浄法が提唱
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HCF
Cについては使用期間が世界的に限定されており、恒久
的な技術ではない。
Cについては使用期間が世界的に限定されており、恒久
的な技術ではない。
【0011】水系の洗浄については、油脂を洗浄する
際、主に界面活性剤を水に分散させた洗浄剤を用いるた
め、特に基体表面がアルミニウム等のイオン化傾向が大
きい金属である場合、洗浄剤と金属の間の電気化学反応
により基体表面の腐食が生じることがあり、電子写真感
光体用基体に用いた場合、画像不良等の問題が発生する
場合もある。
際、主に界面活性剤を水に分散させた洗浄剤を用いるた
め、特に基体表面がアルミニウム等のイオン化傾向が大
きい金属である場合、洗浄剤と金属の間の電気化学反応
により基体表面の腐食が生じることがあり、電子写真感
光体用基体に用いた場合、画像不良等の問題が発生する
場合もある。
【0012】また、水ですすいだ後に、液を切った上で
水を乾燥をさせる必要がある。しかしながら、均一に液
切り、乾燥をさせないと、基体表面にシミを発生し易
い。
水を乾燥をさせる必要がある。しかしながら、均一に液
切り、乾燥をさせないと、基体表面にシミを発生し易
い。
【0013】水の乾燥法としては、特開平4−3353
55号公報などには、温純水に基体を浸漬した後、一定
速度で引き上げる工程が提案されている。しかしなが
ら、速度、水の純度の制御は、かなりの困難がある。
55号公報などには、温純水に基体を浸漬した後、一定
速度で引き上げる工程が提案されている。しかしなが
ら、速度、水の純度の制御は、かなりの困難がある。
【0014】また、引き上げ時に基体が浸漬される水槽
は、常に純水をオーバーフローさせねばならず、かなり
の量の排水を出す問題がある。
は、常に純水をオーバーフローさせねばならず、かなり
の量の排水を出す問題がある。
【0015】また、炭化水素系溶剤については、乾燥性
の良い溶剤は引火点が常温付近のものが多く、さらには
容易に蒸発し易いので、溶剤中毒の問題もあり、安全上
問題が多い。
の良い溶剤は引火点が常温付近のものが多く、さらには
容易に蒸発し易いので、溶剤中毒の問題もあり、安全上
問題が多い。
【0016】そのため、引火点の比較的高い(60℃以
上)溶剤が洗浄用として数多く製品化されているが、こ
の場合、逆に、蒸発が遅いという問題がある。
上)溶剤が洗浄用として数多く製品化されているが、こ
の場合、逆に、蒸発が遅いという問題がある。
【0017】蒸発が遅い場合、特開昭63−11981
号公報などに開示されているように、加熱などによる乾
燥工程が必要になる。しかし、基体に付着している洗浄
液が多いと蒸発までに長時間を要し、生産工程には使用
しにくい。
号公報などに開示されているように、加熱などによる乾
燥工程が必要になる。しかし、基体に付着している洗浄
液が多いと蒸発までに長時間を要し、生産工程には使用
しにくい。
【0018】洗浄液に粘性があると、基体付着量が多く
なり、特に乾燥性が悪くなる。
なり、特に乾燥性が悪くなる。
【0019】蒸気洗浄法で表面に付着した洗浄液を除
去、乾燥する方法も知られているが、引火点を有する溶
剤に対して、洗浄に充分な量の蒸気を発生するように加
熱することは、爆発の危険性などの面から安全上の問題
がある。
去、乾燥する方法も知られているが、引火点を有する溶
剤に対して、洗浄に充分な量の蒸気を発生するように加
熱することは、爆発の危険性などの面から安全上の問題
がある。
【0020】そのため、基体に付着した洗浄液を液切り
した後に乾燥をすることが望ましい。
した後に乾燥をすることが望ましい。
【0021】液切りの方法としては、遠心力、エアーナ
イフなどがあるが、本来の洗浄には関係ない工程が付与
されることになる。
イフなどがあるが、本来の洗浄には関係ない工程が付与
されることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、基体洗浄
後の乾燥工程が重要であるのに関わらず、今までは殆ど
問題とされていなかった。また、液切りと乾燥は別の装
置で行われていた。
後の乾燥工程が重要であるのに関わらず、今までは殆ど
問題とされていなかった。また、液切りと乾燥は別の装
置で行われていた。
【0023】本発明が解決しようとする課題は、洗浄液
の液切りと乾燥を同時に、簡便に行える方法を提供する
ことにある。
の液切りと乾燥を同時に、簡便に行える方法を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、軸方向の一端が閉塞されていても良い導電
性円筒状基体の表面に感光層を設けて成る電子写真感光
体に使用する導電性円筒状基体の洗浄方法であって、導
電性円筒状基体を洗浄液に浸漬し、次いで、導電性円筒
状基体を引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に5
〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥を
同時に行なうことを特徴とする電子写真感光体基体の洗
浄方法を提供する。
するために、軸方向の一端が閉塞されていても良い導電
性円筒状基体の表面に感光層を設けて成る電子写真感光
体に使用する導電性円筒状基体の洗浄方法であって、導
電性円筒状基体を洗浄液に浸漬し、次いで、導電性円筒
状基体を引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に5
〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥を
同時に行なうことを特徴とする電子写真感光体基体の洗
浄方法を提供する。
【0025】本発明によれば、基体を洗浄液に浸漬し、
次いで、基体を引き上げた後、基体の軸方向に5〜35
m/秒の風を当てることにより、洗浄液の液切りと乾燥
を同時に、簡便に行なうことができる。その際、基体の
軸方向に当てる風の風速が、5m/秒よりも遅い場合、
液切りと乾燥の効率が悪くなる傾向にあり、また、35
m/秒よりも速い場合、装置の強度を特に高める必要が
あり、装置が高価となるので、好ましくない。
次いで、基体を引き上げた後、基体の軸方向に5〜35
m/秒の風を当てることにより、洗浄液の液切りと乾燥
を同時に、簡便に行なうことができる。その際、基体の
軸方向に当てる風の風速が、5m/秒よりも遅い場合、
液切りと乾燥の効率が悪くなる傾向にあり、また、35
m/秒よりも速い場合、装置の強度を特に高める必要が
あり、装置が高価となるので、好ましくない。
【0026】また、軸方向の一端が閉塞されている導電
性円筒状基体の場合、開放部側から風を当てることによ
り内部の乾燥も迅速に行うことができる。
性円筒状基体の場合、開放部側から風を当てることによ
り内部の乾燥も迅速に行うことができる。
【0027】そして、加熱した風を基体に当てることに
より、洗浄後の乾燥を更に早めることができる。風の加
熱温度としては、室温以上で120℃以下の範囲が好ま
しい。風の温度が室温よりも低いと乾燥に長時間を要す
る傾向にあり、また、風の温度が120℃を越える場
合、使用する洗浄液の種類によっては、洗浄液の沸点を
越えてしまい、基体に当たった後の風中における洗浄液
の上記濃度が高くなる傾向にあるので、好ましくない。
より、洗浄後の乾燥を更に早めることができる。風の加
熱温度としては、室温以上で120℃以下の範囲が好ま
しい。風の温度が室温よりも低いと乾燥に長時間を要す
る傾向にあり、また、風の温度が120℃を越える場
合、使用する洗浄液の種類によっては、洗浄液の沸点を
越えてしまい、基体に当たった後の風中における洗浄液
の上記濃度が高くなる傾向にあるので、好ましくない。
【0028】さらに、基体に当てる風を循環させること
により、外部に排気する量を減らすことができるので、
環境衛生上好ましい。
により、外部に排気する量を減らすことができるので、
環境衛生上好ましい。
【0029】循環する空気により基体の液切り、乾燥を
行うと、空気中に溶剤のミストが混入する。その際に
は、ミスト分離装置を用いて溶剤のミストを分離しなが
ら空気を循環させることがより好ましい。この場合、風
の加熱温度は、洗浄液の沸点を越えない範囲とする必要
がある。
行うと、空気中に溶剤のミストが混入する。その際に
は、ミスト分離装置を用いて溶剤のミストを分離しなが
ら空気を循環させることがより好ましい。この場合、風
の加熱温度は、洗浄液の沸点を越えない範囲とする必要
がある。
【0030】乾燥後の基体表面には洗浄液の残査が残る
ことがある。残査が有ると、洗浄工程の後の感光層形成
に不具合が生ずる恐れがある。そのため、少なくとも乾
燥工程の直前に基体に接触する洗浄液の全てが揮発分で
ある洗浄液を用いることが好ましい。
ことがある。残査が有ると、洗浄工程の後の感光層形成
に不具合が生ずる恐れがある。そのため、少なくとも乾
燥工程の直前に基体に接触する洗浄液の全てが揮発分で
ある洗浄液を用いることが好ましい。
【0031】特に洗浄液が有機溶剤である場合におい
て、本発明は乾燥性を特に早め、好ましい。
て、本発明は乾燥性を特に早め、好ましい。
【0032】そして、近年は水溶性溶剤に水を添加する
ことで引火点を上昇あるいは消失させて、より安全に使
おうとすることが多い。この際、すばやく乾燥させるこ
とは、基体への水起因のダメージを抑える上でも重要で
ある。このようなときに、本発明はより効果的な乾燥工
程を提供できる。
ことで引火点を上昇あるいは消失させて、より安全に使
おうとすることが多い。この際、すばやく乾燥させるこ
とは、基体への水起因のダメージを抑える上でも重要で
ある。このようなときに、本発明はより効果的な乾燥工
程を提供できる。
【0033】本発明の洗浄方法に使用する洗浄剤として
は、各種有機溶剤、水、各種界面活性剤、補助剤
を溶解した水溶液(いわゆる洗剤)、酸、アルカリ及
び/又はその塩類を溶解した水、水溶性有機溶剤に水
を混合したもの、などが挙げられる。
は、各種有機溶剤、水、各種界面活性剤、補助剤
を溶解した水溶液(いわゆる洗剤)、酸、アルカリ及
び/又はその塩類を溶解した水、水溶性有機溶剤に水
を混合したもの、などが挙げられる。
【0034】有機溶剤としては、例えば、塩化メチレ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリ
クロロエタン、パークレン、トリクレンの如き塩素系溶
剤;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
の如きアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンの
如きケトン類;プロピレングリコール、3−メチル−3
−メトキシ−1−ブタノールの如き多価アルコール類;
N−メチルピロリドンの如き3級アミン;ヘキサン、オ
クタン、シクロヘキサン、1−ペンテン、テルペン、ト
ルエン、キシレン、脂肪族ナフサ、ナフテンナフサ、芳
香族石油ナフサ、石油エーテル、石油ナフサ、ミネラル
スピリットの如き炭化水素系溶剤が挙げられる。これら
は必要に応じて、単独又は複数の溶剤を混合して用いる
ことができる。
ン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリ
クロロエタン、パークレン、トリクレンの如き塩素系溶
剤;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
の如きアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンの
如きケトン類;プロピレングリコール、3−メチル−3
−メトキシ−1−ブタノールの如き多価アルコール類;
N−メチルピロリドンの如き3級アミン;ヘキサン、オ
クタン、シクロヘキサン、1−ペンテン、テルペン、ト
ルエン、キシレン、脂肪族ナフサ、ナフテンナフサ、芳
香族石油ナフサ、石油エーテル、石油ナフサ、ミネラル
スピリットの如き炭化水素系溶剤が挙げられる。これら
は必要に応じて、単独又は複数の溶剤を混合して用いる
ことができる。
【0035】水は、用途に応じて、その純度を調節して
用いることが好ましい。例えば、脱脂洗浄後のリンスに
用いる場合は、導電率10μS/cm以下の純水を用い
ることが好ましい。
用いることが好ましい。例えば、脱脂洗浄後のリンスに
用いる場合は、導電率10μS/cm以下の純水を用い
ることが好ましい。
【0036】界面活性剤を使用した洗浄液では、界面活
性剤と、洗浄力補助成分を水に溶かして用いることがで
きる。
性剤と、洗浄力補助成分を水に溶かして用いることがで
きる。
【0037】ノニオン系界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類、及び前記界面活性剤の分子中に1個ないし
は複数個のフッ素を有するもの等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類、及び前記界面活性剤の分子中に1個ないし
は複数個のフッ素を有するもの等が挙げられる。
【0038】アニオン系界面活性剤としては、例えば、
アルキル硫酸塩類、アルキルベンゼン硫酸塩類、アルキ
ルエーテル硫酸塩類、ポリオキシアルキルエーテル硫酸
塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸塩類、N−アシルアミノ酸及びその塩類、アルキルエ
ーテル酢酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩類、アルキルスルホカルボン酸塩類、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩
類、アルキルリン酸エステル塩類等が挙げられる。
アルキル硫酸塩類、アルキルベンゼン硫酸塩類、アルキ
ルエーテル硫酸塩類、ポリオキシアルキルエーテル硫酸
塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸塩類、N−アシルアミノ酸及びその塩類、アルキルエ
ーテル酢酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩類、アルキルスルホカルボン酸塩類、α−オレフ
ィンスルホン酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩
類、アルキルリン酸エステル塩類等が挙げられる。
【0039】尚、本発明で用いる界面活性剤濃度は、各
活性剤のミセル限界濃度(c.m.c.)以上で用いる
ことが好ましい。例えば、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル系では、c.m.c.は0.001〜
0.1%である。
活性剤のミセル限界濃度(c.m.c.)以上で用いる
ことが好ましい。例えば、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル系では、c.m.c.は0.001〜
0.1%である。
【0040】また、界面活性剤は親水部分と疎水部分を
その分子中に持っており、界面活性剤として機能するた
めにはそのバランスが重要である。
その分子中に持っており、界面活性剤として機能するた
めにはそのバランスが重要である。
【0041】このバランスはH.L.B.という指標で
あらわされ、その値が大きいほど親水性であり、小さい
ほど疎水性である。洗浄用には13〜15の範囲が好ま
しいといわれている。
あらわされ、その値が大きいほど親水性であり、小さい
ほど疎水性である。洗浄用には13〜15の範囲が好ま
しいといわれている。
【0042】そしてノニオン系界面活性剤については、
ある温度以上で用いると界面活性剤と水が分離してしま
い、十分な洗浄ができなくなる。この温度を曇点とい
い、この温度以下で用いることが必要である。
ある温度以上で用いると界面活性剤と水が分離してしま
い、十分な洗浄ができなくなる。この温度を曇点とい
い、この温度以下で用いることが必要である。
【0043】各種界面活性剤とともに用いることができ
る補助剤としては、例えば、トリポリリン酸ナトリウム
の如き縮合リン酸塩、ゼオライト、クエン酸ナトリウ
ム、アルカリ塩類などが挙げられる。
る補助剤としては、例えば、トリポリリン酸ナトリウム
の如き縮合リン酸塩、ゼオライト、クエン酸ナトリウ
ム、アルカリ塩類などが挙げられる。
【0044】なお、界面活性剤を使用した洗浄液では、
乾燥する直前に、洗浄液成分を溶解し、なおかつ不揮発
成分を含まない液(水など)でリンスする必要がある。
乾燥する直前に、洗浄液成分を溶解し、なおかつ不揮発
成分を含まない液(水など)でリンスする必要がある。
【0045】酸、アルカリ及びその塩類としては、例え
ば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、硝酸、塩酸、
クエン酸、クロム酸、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、
塩化カリウム、塩化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム
等が挙げられるが、ここに挙げたものに限定されるもの
ではない。
ば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、硝酸、塩酸、
クエン酸、クロム酸、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、
塩化カリウム、塩化ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム
等が挙げられるが、ここに挙げたものに限定されるもの
ではない。
【0046】酸、アルカリ及び/又はその塩類を洗浄剤
として用いた場合においても、望ましくは、乾燥する直
前に水などでリンスした方が表面の仕上がりがきれいで
ある。
として用いた場合においても、望ましくは、乾燥する直
前に水などでリンスした方が表面の仕上がりがきれいで
ある。
【0047】そして、望ましくは、乾燥する直前に、洗
浄液成分を溶解し、なおかつ不揮発成分を含まない液
(水など)でリンスした方が表面の仕上がりがきれいで
ある。
浄液成分を溶解し、なおかつ不揮発成分を含まない液
(水など)でリンスした方が表面の仕上がりがきれいで
ある。
【0048】水溶性有機溶剤に対して水を適度に溶解し
て使用することもできる。その際に用いる水溶性有機溶
剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコールの如きアルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトンの如きケトン類、プロピレングリコー
ル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの如き
多価アルコール類、N−メチルピロリドンの如き3級ア
ミン等が挙げられるが、ここに挙げたものに限定される
ものではない。
て使用することもできる。その際に用いる水溶性有機溶
剤としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコールの如きアルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトンの如きケトン類、プロピレングリコー
ル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの如き
多価アルコール類、N−メチルピロリドンの如き3級ア
ミン等が挙げられるが、ここに挙げたものに限定される
ものではない。
【0049】本発明の洗浄方法に用いられる導電性円筒
状基体は、その中身が充填されていても中空基体でもよ
い。中空基体の場合、その両端が開放しているものでも
よいし、あるいはその片端のみが開放しているものでも
よい。また基体の材料としては導電性材料が好ましく、
例えば、アルミニウム、銅、マンガン、シリコン、マグ
ネシウム、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケ
ル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等
の金属又はこれらの合金の金属シリンダ、或いは導電性
ポリマ−、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミニ
ウム、パラジウム、金等の金属又はこれらの合金を電解
重合、化学重合、気相重合、塗料塗布、蒸着、或いはラ
ミネ−トしたプラスチックフィルム等から成る円筒状中
空基体、又はこれらに対して表面酸化処理したもの等が
挙げられるが、ここに挙げたものに限定されるものでは
ない。
状基体は、その中身が充填されていても中空基体でもよ
い。中空基体の場合、その両端が開放しているものでも
よいし、あるいはその片端のみが開放しているものでも
よい。また基体の材料としては導電性材料が好ましく、
例えば、アルミニウム、銅、マンガン、シリコン、マグ
ネシウム、亜鉛、ステンレス、クロム、チタン、ニッケ
ル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等
の金属又はこれらの合金の金属シリンダ、或いは導電性
ポリマ−、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミニ
ウム、パラジウム、金等の金属又はこれらの合金を電解
重合、化学重合、気相重合、塗料塗布、蒸着、或いはラ
ミネ−トしたプラスチックフィルム等から成る円筒状中
空基体、又はこれらに対して表面酸化処理したもの等が
挙げられるが、ここに挙げたものに限定されるものでは
ない。
【0050】本発明の洗浄方法によって洗浄された電子
写真感光体用基体の外周面には、感光層が設けられる。
写真感光体用基体の外周面には、感光層が設けられる。
【0051】感光層は、電荷発生材料を主体とする電荷
発生層と、電荷輸送材料を主体とする電荷輸送層を順次
積層した第1のタイプのもの、電荷輸送層及び電荷発生
層を順次積層した第2のタイプのもの、電荷発生材料を
電荷移動媒体の中に分散せしめた第3のタイプであって
も良い。
発生層と、電荷輸送材料を主体とする電荷輸送層を順次
積層した第1のタイプのもの、電荷輸送層及び電荷発生
層を順次積層した第2のタイプのもの、電荷発生材料を
電荷移動媒体の中に分散せしめた第3のタイプであって
も良い。
【0052】第1のタイプの感光層は、電荷発生材料の
蒸着層から成る電荷発生層、あるいは電荷発生材料の微
粒子を必要に応じて結着剤樹脂を溶解した溶媒中に分散
して得た分散液を塗布、乾燥させて電荷発生層を形成
し、その上に電荷輸送材料を単独、あるいは必要に応じ
て結着剤樹脂を併用し溶解した溶液を塗布、乾燥させて
電荷輸送層を形成することによって製造することができ
る。
蒸着層から成る電荷発生層、あるいは電荷発生材料の微
粒子を必要に応じて結着剤樹脂を溶解した溶媒中に分散
して得た分散液を塗布、乾燥させて電荷発生層を形成
し、その上に電荷輸送材料を単独、あるいは必要に応じ
て結着剤樹脂を併用し溶解した溶液を塗布、乾燥させて
電荷輸送層を形成することによって製造することができ
る。
【0053】第2のタイプの感光層は、電荷輸送材料を
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液を導電性支持体上に塗布、乾燥させて電荷輸送層
を形成し、その上に電荷発生材料の蒸着層から成る電荷
発生層、あるいは電荷発生材料の微粒子を溶剤又は結着
剤樹脂溶液中に分散して得た分散液を塗布、乾燥させて
電荷発生層を形成することにより製造することができ
る。
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液を導電性支持体上に塗布、乾燥させて電荷輸送層
を形成し、その上に電荷発生材料の蒸着層から成る電荷
発生層、あるいは電荷発生材料の微粒子を溶剤又は結着
剤樹脂溶液中に分散して得た分散液を塗布、乾燥させて
電荷発生層を形成することにより製造することができ
る。
【0054】第3のタイプの感光層は、電荷輸送材料を
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液に電荷発生材料の微粒子を分散させて、これを導
電性支持体上に塗布、乾燥させることによって製造する
ことができる。
単独、あるいは必要に応じて結着剤樹脂を併用し溶解し
た溶液に電荷発生材料の微粒子を分散させて、これを導
電性支持体上に塗布、乾燥させることによって製造する
ことができる。
【0055】第1及び第2のタイプの感光層の場合、電
荷発生層の厚さは5μm以下が好ましく、0.01〜2
μmの範囲が特に好ましく、電荷輸送層の厚さは3〜5
0μmの範囲が好ましく、5〜30μmの範囲が特に好
ましい。第3の電子写真感光体の場合、感光層の厚さは
3〜50μmの範囲が好ましく、5〜30μmの範囲が
特に好ましい。
荷発生層の厚さは5μm以下が好ましく、0.01〜2
μmの範囲が特に好ましく、電荷輸送層の厚さは3〜5
0μmの範囲が好ましく、5〜30μmの範囲が特に好
ましい。第3の電子写真感光体の場合、感光層の厚さは
3〜50μmの範囲が好ましく、5〜30μmの範囲が
特に好ましい。
【0056】第1及び第2のタイプの感光層における電
荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、5〜100重量%
の範囲が好ましく、40〜80重量%の範囲が特に好ま
しい。第1及び第2のタイプの感光層の電荷発生層中の
電荷発生材料の割合は、5〜100重量%の範囲が好ま
しく、40〜80重量%の範囲が特に好ましい。第3の
タイプの感光層中の電荷輸送材料の割合は、5〜99重
量%の範囲が好ましく、また電荷発生材料の割合は、1
〜50重量%の範囲が好ましく、3〜20重量%の範囲
が特に好ましい。なお、第1〜第3のいずれの感光層の
作製においても、結着剤樹脂と共に可塑剤、増感剤を用
いることができる。
荷輸送層中の電荷輸送材料の割合は、5〜100重量%
の範囲が好ましく、40〜80重量%の範囲が特に好ま
しい。第1及び第2のタイプの感光層の電荷発生層中の
電荷発生材料の割合は、5〜100重量%の範囲が好ま
しく、40〜80重量%の範囲が特に好ましい。第3の
タイプの感光層中の電荷輸送材料の割合は、5〜99重
量%の範囲が好ましく、また電荷発生材料の割合は、1
〜50重量%の範囲が好ましく、3〜20重量%の範囲
が特に好ましい。なお、第1〜第3のいずれの感光層の
作製においても、結着剤樹脂と共に可塑剤、増感剤を用
いることができる。
【0057】電荷発生材料としては、例えば、モノアゾ
顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等のアゾ顔料類;
各種金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ナフ
タロシアニン等のフタロシアニン顔料類;ペリノン顔
料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料等の縮合多環顔料類;スクエアリウム色素類;アズ
レニウム色素類;チアピリリウム色素類;シアニン色素
類等を挙げることができる。
顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等のアゾ顔料類;
各種金属フタロシアニン、無金属フタロシアニン、ナフ
タロシアニン等のフタロシアニン顔料類;ペリノン顔
料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン
顔料等の縮合多環顔料類;スクエアリウム色素類;アズ
レニウム色素類;チアピリリウム色素類;シアニン色素
類等を挙げることができる。
【0058】特に、フタロシアニン類は半導体レーザや
発光ダイオード等の長波長光源を用いる電子写真システ
ムに於いては感度が高く好適である。
発光ダイオード等の長波長光源を用いる電子写真システ
ムに於いては感度が高く好適である。
【0059】電荷発生材料は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることもできる。
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることもできる。
【0060】電荷輸送材料は、低分子化合物と高分子化
合物に大きく分けられる。
合物に大きく分けられる。
【0061】低分子化合物の電荷輸送材料としては、例
えば、ピレン;N−エチルカルバゾール、N−イソプロ
ピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のカル
バゾール類;N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフ
ェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、p−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデ
ヒドジフェニルヒドラゾン、p−(N,N−ジエチルア
ミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−
(N,N−ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒドジフェ
ニルヒドラゾン、1−[4−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)ベンジリデンイミノ]−2,3−ジメチルインドリ
ン、N−エチルカルバゾール−3−メチリデン−N−ア
ミノインドリン、N−エチルカルバゾール−3−メチリ
デン−N−アミノテトラヒドロキノリン等のヒドラゾン
類;2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール
類;1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[キノリル−(2)]−3−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン類;トリ−p
−トリルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−
4,4’−ジアミン等のアリールアミン類;1,1−ビ
ス(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニ
ル−1,3−ブタジエン等のブタジエン類;4−(2,
2−ジフェニルエテニル)−N,N−ジフェニルベンゼ
ンアミン、4−(1,2,2−トリフェニルエテニル)
−N,N−ジフェニルベンゼンアミン等のスチリル類等
が挙げられる。
えば、ピレン;N−エチルカルバゾール、N−イソプロ
ピルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール等のカル
バゾール類;N−メチル−N−フェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフ
ェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバ
ゾール、p−(N,N−ジメチルアミノ)ベンズアルデ
ヒドジフェニルヒドラゾン、p−(N,N−ジエチルア
ミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン、p−
(N,N−ジフェニルアミノ)ベンズアルデヒドジフェ
ニルヒドラゾン、1−[4−(N,N−ジフェニルアミ
ノ)ベンジリデンイミノ]−2,3−ジメチルインドリ
ン、N−エチルカルバゾール−3−メチリデン−N−ア
ミノインドリン、N−エチルカルバゾール−3−メチリ
デン−N−アミノテトラヒドロキノリン等のヒドラゾン
類;2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール
類;1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−[キノリル−(2)]−3−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン類;トリ−p
−トリルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−
4,4’−ジアミン等のアリールアミン類;1,1−ビ
ス(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジフェニ
ル−1,3−ブタジエン等のブタジエン類;4−(2,
2−ジフェニルエテニル)−N,N−ジフェニルベンゼ
ンアミン、4−(1,2,2−トリフェニルエテニル)
−N,N−ジフェニルベンゼンアミン等のスチリル類等
が挙げられる。
【0062】また、高分子化合物の電荷輸送材料として
は、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、
ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ
−9−ビニルフェニルアンスラセン、ピレン−ホルムア
ミド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリフェニルアルキ
ルシラン等が挙げられる。
は、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、
ポリビニルアンスラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ
−9−ビニルフェニルアンスラセン、ピレン−ホルムア
ミド樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、トリフェニルメタンポリマー、ポリフェニルアルキ
ルシラン等が挙げられる。
【0063】電荷輸送材料は、ここに記載したものに限
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
定されるものではなく、その使用に際しては単独、ある
いは2種類以上を混合して用いることができる。
【0064】必要に応じて使用することのできる結着剤
樹脂は、疎水性で、電気絶縁性のフィルム形成可能な高
分子化合物を用いるのが好ましい。そのような高分子重
合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられる。
樹脂は、疎水性で、電気絶縁性のフィルム形成可能な高
分子化合物を用いるのが好ましい。そのような高分子重
合体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテ
ート、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタジエン共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルフォ
ルマール、ポリスルホン等が挙げられる。
【0065】結着剤樹脂はここに記載したものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独あるいは2
種以上の混合物として用いることもできる。
れるものではなく、その使用に際しては単独あるいは2
種以上の混合物として用いることもできる。
【0066】また、成膜性、可撓性、機械的強度を向上
するために、これらの結着剤樹脂と共に、周知の可塑
剤、表面改質剤等の添加剤を使用することもできる。
するために、これらの結着剤樹脂と共に、周知の可塑
剤、表面改質剤等の添加剤を使用することもできる。
【0067】可塑剤としては、例えば、ビフェニル、塩
化ビフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、
ジブチルフタレート、ジエチルグリコールフタレート、
ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフ
タレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、各種のフルオロ炭化水素等が挙
げられる。
化ビフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェニル、
ジブチルフタレート、ジエチルグリコールフタレート、
ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフ
タレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、各種のフルオロ炭化水素等が挙
げられる。
【0068】表面改質剤としては、例えば、シリコンオ
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。
イル、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0069】前記感光層に必要に応じて用いられる増感
剤としては、いずれも周知のものが使用できる。
剤としては、いずれも周知のものが使用できる。
【0070】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
トラシアノエチレン、メチルバイオレット、ローダミン
B、シアニン染料、メロシアニン染料、ピリリウム染
料、チアピリリウム染料等が挙げられる。
【0071】また、保存性、耐久性、耐環境依存性を向
上させるために、感光層中に酸化防止剤や光安定剤等の
劣化防止剤を含有させることもできる。その例として
は、フェノール化合物、ハイドロキノン化合物、アミン
化合物等を挙げることができる。
上させるために、感光層中に酸化防止剤や光安定剤等の
劣化防止剤を含有させることもできる。その例として
は、フェノール化合物、ハイドロキノン化合物、アミン
化合物等を挙げることができる。
【0072】更に、導電性支持体と感光層との接着性を
向上させたり、導電性支持体から感光層への自由電荷の
注入を阻止するため、導電性支持体と感光層との間に、
必要に応じて接着層あるいはバリアー層を設けることも
できる。
向上させたり、導電性支持体から感光層への自由電荷の
注入を阻止するため、導電性支持体と感光層との間に、
必要に応じて接着層あるいはバリアー層を設けることも
できる。
【0073】これらの層に用いられる材料としては、前
記結着剤樹脂に用いられる高分子化合物のほか、カゼイ
ン、ゼラチン、エチルセルロース、ニトロセルロース、
カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリ
マーラテックス、スチレン−ブタジエン系ポリマーラテ
ックス、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリウレ
タン、フェノール樹脂、酸化アルミニウム、酸化スズ、
酸化チタン等が挙げられ、その膜厚は1μm以下が望ま
しい。
記結着剤樹脂に用いられる高分子化合物のほか、カゼイ
ン、ゼラチン、エチルセルロース、ニトロセルロース、
カルボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリ
マーラテックス、スチレン−ブタジエン系ポリマーラテ
ックス、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリウレ
タン、フェノール樹脂、酸化アルミニウム、酸化スズ、
酸化チタン等が挙げられ、その膜厚は1μm以下が望ま
しい。
【0074】電荷発生層及び電荷輸送層を有する積層型
の感光層を塗工によって形成する場合、結着剤樹脂を溶
解する溶剤は、結着剤樹脂の種類によって異なるが、下
層を溶解しないものの中から選択することが望ましい。
具体的な有機溶剤の例としては、例えば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール等のアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メチルセロソルブ等のエーテル類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン等のスルホキシド及びスルホン類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエ
タン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン
等の芳香族類等が挙げられる。
の感光層を塗工によって形成する場合、結着剤樹脂を溶
解する溶剤は、結着剤樹脂の種類によって異なるが、下
層を溶解しないものの中から選択することが望ましい。
具体的な有機溶剤の例としては、例えば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール等のアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メチルセロソルブ等のエーテル類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン等のスルホキシド及びスルホン類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエ
タン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン
等の芳香族類等が挙げられる。
【0075】塗工法としては、例えば、浸漬コーティン
グ法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティン
グ法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティン
グ法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング
法、カーテンコーティング法等のコーティング法を用い
ることができるが、中でも浸漬コーティング法は、均一
な層厚の塗膜を形成し易いので特に好ましい。
グ法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティン
グ法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティン
グ法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング
法、カーテンコーティング法等のコーティング法を用い
ることができるが、中でも浸漬コーティング法は、均一
な層厚の塗膜を形成し易いので特に好ましい。
【0076】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を用いて本発明を
更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定さ
れるものではない。
【0077】[実施例1]3−メトキシ−3−メチル−
1−ブタノール(以下、MMBと省略する。)(商品
名:ソルフィット (株)クラレ製)100%から成る洗
浄液を60℃に加温し、洗浄液中に、表面を鏡面状に切
削したアルミニウムドラム(直径60mm×長さ247m
m;以下、導電性基体という。)を浸漬し、超音波発振
機(600W、28kHz)にて3分間処理した。
1−ブタノール(以下、MMBと省略する。)(商品
名:ソルフィット (株)クラレ製)100%から成る洗
浄液を60℃に加温し、洗浄液中に、表面を鏡面状に切
削したアルミニウムドラム(直径60mm×長さ247m
m;以下、導電性基体という。)を浸漬し、超音波発振
機(600W、28kHz)にて3分間処理した。
【0078】次に、別に用意したMMB100%から成
る洗浄液を60℃に加温し、この洗浄液中に、先に洗浄
した導電性基体を浸漬し、超音波発振機(600W、2
8kHz)にて3分間リンスした。
る洗浄液を60℃に加温し、この洗浄液中に、先に洗浄
した導電性基体を浸漬し、超音波発振機(600W、2
8kHz)にて3分間リンスした。
【0079】その後、リンスした導電性基体を(株)丸三
商会製の乾燥機「VAC DRYKS−3040」の乾
燥室に入れ、100℃にて2分間、導電性基体の軸方向
に33.2m/秒の風で乾燥させた。
商会製の乾燥機「VAC DRYKS−3040」の乾
燥室に入れ、100℃にて2分間、導電性基体の軸方向
に33.2m/秒の風で乾燥させた。
【0080】(株)円三商会製の乾燥機「VAC DRY
KS−3040」は、図1に示した構成を有し、乾燥
室内に導電性基体をセットした後、下側から空気を吸引
し、吸引した空気の全部又は一部を導電性基体の上側及
び又は側面から戻して循環させることができ、導電性基
体に風を当てて、液切りと乾燥を同時に行なう装置であ
る。
KS−3040」は、図1に示した構成を有し、乾燥
室内に導電性基体をセットした後、下側から空気を吸引
し、吸引した空気の全部又は一部を導電性基体の上側及
び又は側面から戻して循環させることができ、導電性基
体に風を当てて、液切りと乾燥を同時に行なう装置であ
る。
【0081】このようにして得た導電性基体の上に、共
重合ナイロン(商品名「CM−8000」東レ社製)7
部をメタノール60部及びn−ブタノール40部から成
る混合溶媒に溶解した溶液を用いて、浸漬法によって乾
燥後の膜厚が1μmとなるように塗布した後、乾燥させ
て、中間層を形成した。
重合ナイロン(商品名「CM−8000」東レ社製)7
部をメタノール60部及びn−ブタノール40部から成
る混合溶媒に溶解した溶液を用いて、浸漬法によって乾
燥後の膜厚が1μmとなるように塗布した後、乾燥させ
て、中間層を形成した。
【0082】次に、チタニルフタロシアニンを合成し、
濃硫酸溶液から再結晶させて得た結晶をアトライターミ
ルにより90℃で90分間粉砕したもの5部に、ブチラ
ール樹脂(商品名「エスレックBL−1」積水化学社
製)5部及び塩化メチレン90部を混合し、振動ミルを
用いて分散して、電荷発生層用塗料を得た。この塗料を
上記中間層の上に浸漬法によって乾燥後の膜厚が0.3
μmとなるように塗布した後、乾燥させて、電荷発生層
を形成した。
濃硫酸溶液から再結晶させて得た結晶をアトライターミ
ルにより90℃で90分間粉砕したもの5部に、ブチラ
ール樹脂(商品名「エスレックBL−1」積水化学社
製)5部及び塩化メチレン90部を混合し、振動ミルを
用いて分散して、電荷発生層用塗料を得た。この塗料を
上記中間層の上に浸漬法によって乾燥後の膜厚が0.3
μmとなるように塗布した後、乾燥させて、電荷発生層
を形成した。
【0083】更に、式
【0084】
【化1】
【0085】で表わされるヒドラゾン化合物9部及びポ
リカーボネート(商品名「ユーピロンZ200」三菱ガ
ス化学(株)社製)10部を、塩化メチレン60部及びモ
ノクロルベンゼン20部から成る混合溶媒に溶解した溶
液を用いて、前記電荷発生層上に浸漬法によって乾燥後
の膜厚が20μmとなるように塗布した後、乾燥させ
て、電荷輸送層を形成して、電子写真感光体を得た。
リカーボネート(商品名「ユーピロンZ200」三菱ガ
ス化学(株)社製)10部を、塩化メチレン60部及びモ
ノクロルベンゼン20部から成る混合溶媒に溶解した溶
液を用いて、前記電荷発生層上に浸漬法によって乾燥後
の膜厚が20μmとなるように塗布した後、乾燥させ
て、電荷輸送層を形成して、電子写真感光体を得た。
【0086】[実施例2]実施例1において、導電性基
体の軸方向に当てる風の風速を33.2m/秒から5.
4m/秒に変更した以外は、実施例1と同様にして洗浄
を行った。
体の軸方向に当てる風の風速を33.2m/秒から5.
4m/秒に変更した以外は、実施例1と同様にして洗浄
を行った。
【0087】その後、実施例1と同様にして感光層を作
成して電子写真感光体を得た。
成して電子写真感光体を得た。
【0088】[実施例3]実施例1において、脱脂及び
リンスに用いたMMB100%の洗浄液に代えて、重量
比でMMB80%及び水20%から成る洗浄液(商品
名:ソルフィット80、(株)クラレ製)を用いた以外は
実施例1と同様にして処理した。
リンスに用いたMMB100%の洗浄液に代えて、重量
比でMMB80%及び水20%から成る洗浄液(商品
名:ソルフィット80、(株)クラレ製)を用いた以外は
実施例1と同様にして処理した。
【0089】その後、実施例1と同様にして感光層を作
成して電子写真感光体を得た。
成して電子写真感光体を得た。
【0090】[実施例4]実施例3において、導電性基
体の軸方向に当てる風の温度を100℃から40℃に変
更し、風速を33.2m/秒から33.8m/秒に変更
した以外は、実施例3と同様にして洗浄を行った。
体の軸方向に当てる風の温度を100℃から40℃に変
更し、風速を33.2m/秒から33.8m/秒に変更
した以外は、実施例3と同様にして洗浄を行った。
【0091】その後、実施例1と同様にして感光層を作
成して電子写真感光体を得た。
成して電子写真感光体を得た。
【0092】[比較例1]実施例1において、(株)丸三
商会製も乾燥機「VAC DRY KS−3040」に
代えて、シンコー科学社製の熱風循環式恒温槽(6k
w)を用いて、100℃の風を導電性基体の軸方向に
3.5m/秒で当てながら、2分間乾燥させた以外は、
実施例1と同様にして洗浄を行った。
商会製も乾燥機「VAC DRY KS−3040」に
代えて、シンコー科学社製の熱風循環式恒温槽(6k
w)を用いて、100℃の風を導電性基体の軸方向に
3.5m/秒で当てながら、2分間乾燥させた以外は、
実施例1と同様にして洗浄を行った。
【0093】なお、シンコー科学社製の熱風循環式恒温
槽は、図2に示した構成を有する恒温層であって、比較
例1では、その内部で、導電性基体をその軸方向に風が
流れるように保持しながら乾燥させた。
槽は、図2に示した構成を有する恒温層であって、比較
例1では、その内部で、導電性基体をその軸方向に風が
流れるように保持しながら乾燥させた。
【0094】なお、比較例1で得た洗浄済み導電性基体
の表面は、以下に示す評価1における結果が悪かったの
で、感光層を形成しなかった。
の表面は、以下に示す評価1における結果が悪かったの
で、感光層を形成しなかった。
【0095】[評価1]実施例1、実施例2、実施例3
及び比較例1によって得た各導電性基体の外表面及び内
表面について、洗浄液の残留状態を観察した。その際、
外表面は目視にて、内表面は触診にて観察し、その結果
を表1にまとめて示した。
及び比較例1によって得た各導電性基体の外表面及び内
表面について、洗浄液の残留状態を観察した。その際、
外表面は目視にて、内表面は触診にて観察し、その結果
を表1にまとめて示した。
【0096】
【表1】
【0097】表1から、比較例1で得た円筒状基体の外
表面には液残留が無いが、内表面には液が残っていた。
これに対し、実施例1、実施例2及び実施例3で得た各
円筒状基体の外表面及び内表面ともに液残留はなかっ
た。
表面には液残留が無いが、内表面には液が残っていた。
これに対し、実施例1、実施例2及び実施例3で得た各
円筒状基体の外表面及び内表面ともに液残留はなかっ
た。
【0098】[評価2]実施例1、実施例2、実施例3
で得た電子写真感光体の各々を、日本電気(株)製の日本
語ページプリンタ「PC−PR601」に装着し、画像
のかぶり(トナーが白べた部分に付く現象)が発生し易
い、気温10℃、湿度20%の環境にて印字評価を実施
し、その結果を表2に示した。
で得た電子写真感光体の各々を、日本電気(株)製の日本
語ページプリンタ「PC−PR601」に装着し、画像
のかぶり(トナーが白べた部分に付く現象)が発生し易
い、気温10℃、湿度20%の環境にて印字評価を実施
し、その結果を表2に示した。
【0099】
【表2】
【0100】実施例1、実施例2及び実施例3で得た電
子写真感光体のいずれにも、印字した画像にかぶりが観
察されず、印字評価結果は良好であった。
子写真感光体のいずれにも、印字した画像にかぶりが観
察されず、印字評価結果は良好であった。
【0101】なお、比較例1は、基体が充分に乾燥でき
なかったので、感光層を作成することができなかった。
なかったので、感光層を作成することができなかった。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、導電性円筒状基体を洗
浄液に浸漬し、引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方
向に5〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと
乾燥を同時に行なえるので、効率的な乾燥を行える。
浄液に浸漬し、引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方
向に5〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと
乾燥を同時に行なえるので、効率的な乾燥を行える。
【図1】実施例で用いた(株)丸三商会製の乾燥機「VA
C DRY KS−3040」の構成を示す断面図であ
る。
C DRY KS−3040」の構成を示す断面図であ
る。
【図2】比較例で用いたシンコー科学社製の熱風循環式
恒温槽の構成を示す断面図である。
恒温槽の構成を示す断面図である。
【符号の説明】 1 乾燥室 2 蓋 3 整流板 4 導電性基体 5 基体保持用治具 6 ダクト 7 ミストフィルター 8 ブロワー 9 流量調整弁 10 排気ダクト 11 給気ダクト 12 温風加熱機 13 フィルター 14 コック 15 溶剤回収タンク 16 ファン 17 金網
Claims (7)
- 【請求項1】 軸方向の一端が閉塞されていても良い導
電性円筒状基体の表面に感光層を設けて成る電子写真感
光体に使用する導電性円筒状基体の洗浄方法であって、
導電性円筒状基体を洗浄液に浸漬し、次いで、導電性円
筒状基体を引き上げた後、導電性円筒状基体の軸方向に
5〜35m/秒の風を当てることにより、液切りと乾燥
を同時に行なうことを特徴とする電子写真感光体基体の
洗浄方法。 - 【請求項2】 導電性円筒状基体の開放部側より風を当
てることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体用
基体の洗浄方法。 - 【請求項3】 加熱した風を導電性円筒状基体に当てる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光体
用基体の洗浄方法。 - 【請求項4】 導電性円筒状基体に当てる風を循環させ
ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電子写真
感光体用基体の洗浄方法。 - 【請求項5】 洗浄液の全てが揮発分である洗浄液を用
いることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の電
子写真感光体用基体の洗浄方法。 - 【請求項6】 洗浄液が有機溶剤であることを特徴とす
る請求項1、2、3、4又は5記載の電子写真感光体用
基体の洗浄方法。 - 【請求項7】 洗浄液が水溶性有機溶剤と水の混合液で
あることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
の電子写真感光体用基体の洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4706495A JPH08248661A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 電子写真感光体用基体の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4706495A JPH08248661A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 電子写真感光体用基体の洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08248661A true JPH08248661A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12764735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4706495A Pending JPH08248661A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 電子写真感光体用基体の洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08248661A (ja) |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP4706495A patent/JPH08248661A/ja active Pending
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