JPH08245857A - ポリアセタール樹脂組成物およびそれらの成形品 - Google Patents
ポリアセタール樹脂組成物およびそれらの成形品Info
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Abstract
溶接部分の物性低下のない、さらに摩擦特性の改善され
たポリアセタール樹脂組成物およびそれらの成形品を提
供する。 【構成】 ポリアセタール樹脂100重量部に対し、側
鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポリマーをベー
スとするポリマー組成物2〜7重量部および可塑度1以
上のジメチルシロキサンポリマー0.5〜2.5重量部を
含有するポリアセタール樹脂組成物、およびこの樹脂組
成物100重量部に対し、さらにカーボンブラック0.
05〜0.5重量部を含有するポリアセタール樹脂組成
物、ならびにそれらの成形品。 【効果】 ジメチルシロキサンポリマーの添加により、
摩擦特性が著しく改善され、さらにカーボンブラックの
添加により成形性および摩耗量がさらに改善される。摩
耗や鳴きが問題となる開閉機構部品などの成形品および
その成形材料として極めて好適である。
Description
成物、さらに詳しくは、ポリアセタール樹脂、側鎖にグ
リシジル基を有するオレフィン系ポリマーをベースとす
るポリマー組成物およびジメチルシロキサンポリマーか
ら本質的になる樹脂組成物、ならびにさらにカーボンブ
ラックを含有する樹脂組成物に関する。またこれらの樹
脂組成物を成形した優れた耐熱老化性及び耐グリース性
を有しかつ溶接部分の物性低下のない、さらに耐摩擦特
性の改善された成形品に関する。
疲労特性および耐摩耗性ならびにバランスのとれた機械
的特性を有するプラスチック材料であることから、自動
車や電機・電子部品など広範な分野に使用されている。
しかしながら、ポリアセタール樹脂は、一般に高温にお
いては酸化劣化し易く、90〜120℃の高温下で長期
間繰り返し使用した場合、機械的特性が急激に低下しそ
れを維持できない。
良する種々の提案があり、たとえば、ポリアミドやポリ
ジカルボイミドなどの酸化防止剤や熱安定剤を添加する
方法が米国特許第4,098,843号、第4,845,1
61号などに開示されている。また、特開平4−345
649号公報には、ポリアセタール樹脂および官能基と
してエポキシ基、ニトリル基および/またはオキサゾリ
ル基を有する化合物からなる、耐熱老化性および耐グリ
ース性(長期耐油性)を改良したポリアセタール樹脂組
成物が開示されている。
脂、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポリマー
および側鎖にオキサゾリル基を有するスチレンポリマー
から本質的になる、耐熱老化性および耐グリース性を有
し、さらに溶接部分の物性低下のない改良されたポリア
セタール樹脂組成物を開発し提案した(特願平6−11
1711号)。
セタール樹脂に種々の改良が加えられてきたが、これら
の改良されたポリアセタール樹脂組成物を用いて成形し
たギヤ、スイッチ、ローラー、開閉機構部品、カムなど
の高負荷のかかる成形品の場合、使用時に摩耗や鳴きの
問題が発生することがあるので、耐摩耗性など摩擦特性
の改良がさらに要求されている。
ース性を有し、溶接部分の物性低下のない、ポリアセタ
ール樹脂の摩擦特性をさらに改良したポリアセタール樹
脂組成物を提供することを目的とする。
タール樹脂、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系
ポリマーおよび側鎖にオキサゾリル基を有するスチレン
ポリマーから本質的になるポリアセタール樹脂組成物
に、ジメチルシロキサンポリマーを添加することにより
耐摩耗性が著しく改善されること、またカーボンブラッ
クをさらに配合することにより摩耗量が著しく低下する
ことを見出し、本発明を完成した。
部に対し、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポ
リマーをベースとするポリマー組成物2〜7重量部およ
び可塑度1以上のジメチルシロキサンポリマー0.5〜
2.5重量部を含有するポリアセタール樹脂組成物なら
びにそれらの成形品である。
レフィン系ポリマーの単独である樹脂組成物; b) ポリマー組成物が、側鎖にグリシジル基を有するオ
レフィン系ポリマー100重量部およびオキサゾリル基
を有するスチレンポリマー50〜200重量部からなる
溶融混合物である樹脂組成物;および c) 前記a)およびb)のそれぞれの樹脂組成物100重
量部に対し、さらにカーボンブラック0.05〜0.5重
量部を含有させた樹脂組成物;ならびに d) 前記a)、b)およびc)のそれぞれの樹脂組成物の
成形品である。
ール樹脂として、アルデヒド類、たとえばホルムアルデ
ヒド、ホルムアルデヒドの環状オリゴマーであるトリオ
キサン、テトラオキサン等のホモポリマーまたはそれら
の共重合体、またこれらのアルデヒド類と環状エーテル
類またはアセタール類、たとえばエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、1,3−ジオキソラン等との共
重合体など一般的なポリアセタール樹脂を使用すること
ができる。
O)n−(ここにnは正数を表す)および/または−(C
HR−O)n−(ここにRはアルキル基を、nは正数を表
す)で表される繰り返し単位を主鎖とし、末端が保護さ
れていないかもしくは−OCCH3、−OCH3、−OC
H2、−OHなどの保護基で保護された、数平均分子量
が10,000〜100,000、好ましくは20,00
0〜70,000の鎖状ポリマーである。
シジル基を有するオレフィン系ポリマーをベースとする
ポリマー組成物として、側鎖にグリシジル基を有するオ
レフィン系ポリマーを単独、またはこのオレフィン系ポ
リマーとオキサゾリル基を有するスチレンポリマーとの
溶融混合物が使用される。
ポリマーとして、たとえばエチレン−グリシジル(メ
タ)アクリレートのランダム共重合体、エチレン−メチ
ル(メタ)アクリレート−グリシジル(メタ)アクリレ
ートの3元ランダム共重合体、エチレン−ブチル(メ
タ)アクリレート−グリシジル(メタ)アクリレートの
3元ランダム共重合体、エチレン−ビニルアセテート−
グリシジル(メタ)アクリレートの3元ランダム共重合
体などが挙げられ、これらの1種の単独または2種以上
を混合して使用することができるが、これらに限定され
るものではない。
は、たとえば2−ビニル−2−オキサゾリンとスチレン
との共重合体などであり、周知のラジカル共重合反応を
利用して容易に製造することができる。
配合は、成形品の耐熱老化性および耐グリース性を改善
するが、特に側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系
ポリマーとオキサゾリル基を有するスチレンポリマーと
の溶融混合物を用いることにより、側鎖にグリシジル基
を有するオレフィン系ポリマーの単独使用よりも耐熱老
化性がさらに改善される。ポリマー組成物の配合量は、
過少では高温での耐熱老化性および耐グリース性の十分
な改善効果が得られず、また過大ではポリアセタール樹
脂成形品の有する本来の機械的特性である高強度、高弾
性が損なわれる。好ましい配合量は、ポリアセタール樹
脂100重量部に対し、2〜7重量部である。
基を有するオレフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有
するスチレンポリマーとの溶融混合物を用いる場合に
は、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポリマー
100重量部に対し、オキサゾリル基を有するスチレン
ポリマー50〜200重量部を配合した溶融混合物を使
用する。オキサゾリル基を有するスチレンポリマーの配
合量が過少な場合、側鎖にグリシジル基を有するオレフ
ィン系ポリマー粒子が、オキサゾリル基を有するスチレ
ンポリマー中に取り込まれず単独でポリアセタール樹脂
中に存在するようになり、成形品の溶接強度を著しく低
下させるばかりでなく、分散の不均一化によるクラック
発生の原因になる。一方、オキサゾリル基を有するスチ
レンポリマーの配合量が過大な場合には、オキサゾリル
基を有するスチレンポリマーによる熱安定効果とグリシ
ジル基を有するオレフィン系ポリマーによる熱安定効果
とが相乗的に作用せず、耐熱老化性を十分に改善するこ
とができない。
ロキサンポリマーとして、ウイリアムス可塑度計で測定
した可塑度が1.0以上、好ましくは1.4〜1.9のも
のを使用する。可塑度が小さすぎると樹脂組成物の溶融
混練時や成形時に組成物が混練機や成形機のスクリュー
表面で滑る現象が起き、また金型への一定量の充填が困
難になる。これらのジメチルシロキサンポリマーは一般
にポリマー粘度が極めて大きく、通常のシリコーンオイ
ルの粘度表現は困難であるが、潤滑剤として一般に使用
されるシリコーンポリマーの粘度150,000csに
比較してはるかに高粘度のポリマーである。GPCによ
り測定した平均分子量は約550,000〜700,00
0である。
耐摩耗性を改善するが、その配合量が過少な場合には、
成形品の耐摩耗性の十分な改良効果が得られず、また過
大な場合には、成形性に悪影響を及ぼすだけでなく、成
形品の耐摩耗性も低下する。ジメチルシロキサンポリマ
ーの好適な配合量は、ポリアセタール樹脂100重量部
に対し、0.5〜2.5重量部である。
ックを配合することにより、成形性および成形品の耐摩
耗性がさらに改善された樹脂組成物を得ることができ
る。カーボンブラックの好適な配合量は、各樹脂組成物
100重量部に対し、0.05〜0.5重量部である。カ
ーボンブラックの配合量が過少な場合には、成形品の耐
摩耗性の改善に顕著な効果が認められず、また過大な場
合には、不均一な分散や熱劣化により成形性に悪影響を
及ぼすばかりでなく、成形品の機械的特性、特に耐衝撃
性の低下の原因となり、耐摩耗性も悪化する。
特性を損なわない範囲で、通常ポリアセタール樹脂組成
物に添加される各種の添加剤、たとえば抗酸化剤、熱安
定剤、ホルムアルデヒド吸収剤、紫外線吸収剤、着色顔
料、離型剤、潤滑剤などを添加することができる。
る樹脂組成物は、公知の方法、たとえば、前記各成分を
良く混合した後、1軸または2軸スクリュー押出し機等
を用いて溶融混練し、ペレットを調製する方法などによ
り容易に調製することができる。
シジル基を有するオレフィン系ポリマーとオキサゾリル
基を有するスチレンポリマーとの溶融混合物を用いる場
合には、予め前記と同様の方法で側鎖にグリシジル基を
有するオレフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有する
スチレンポリマーとの溶融混合物からペレットを調製し
た後、得られたペレットを他の成分と再び溶融混練する
のが好ましい。この方法を採用することにより、オキサ
ゾリル基を有するスチレンポリマーが側鎖にグリシジル
基を有するオレフィン系ポリマーを取り込み、高い確率
でコアシェル構造を形成する。
常法により成形することにより、耐熱老化性および耐グ
リース性を有し、溶接部分の物性低下の小さい、かつ耐
摩耗性の優れた、各種の成形品を得ることができる。
準樹脂(商品名:デルリン 500PNC10、デュポン社製) ポリマー組成物: A;エチレン−グリシジルメタクリレート−n−ブチル
アクリレート3元ランダム共重合体(モノマー含有率:
グリシジルメタクリレート5%、n−ブチルアクリレー
ト30%、デュポン社製) B;エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体(EG
MA)とポリメチルメタクリレート(PMMA)とのグラフト
共重合体(モノマー含有率:グリシジルメタクリレート
10.5%、EGMA/PMMA=70/30、商品名:モデイバー 420
0、日本油脂(株)製) C;2−ビニルオキサゾリン(モノマー含有率:5%)
とスチレンとのランダム共重合体(商品名:エポクロス
RPS−005、日本触媒(株)製) D;ポリマー組成物A60重量部およびC40重量部を
混合し、通常の押出し成形機を用いバレル温度190℃
で溶融混練して押出し、水冷後切断して調製したペレッ
ト シリコンガムコンセントレート:ポリアセタール樹脂
(商品名:デルリン DE8100HPNC10、デュポン社製)を2
軸スクリュー押出し機に供給し、樹脂温度190〜210℃で
溶融混練した中に、サイドフィーダーより高温で軟化さ
せた可塑度1.40〜1.90の高重合度ジメチルシロキサンポ
リマー(DMSP)(BY16−140 東レ・シリコーン(株)製)
を、ポリアセタール樹脂100重量部に対して40重量
部の比率で添加して押出し、冷却後切断して調製したポ
リアセタール樹脂ベースのシリコンガムコンセントレー
ト カーボンブラック: BK−1;CARBON 35(三菱化成(株)製) BK−2;VULCAN 9(CABOT(株)製)
ンガムコンセントレートおよび/またはカーボンブラッ
クを添加または添加しないで、35mm2軸スクリュー押
出し機(TEM 35、東芝(株)製)を用いて溶融混練し、水
冷後切断して本発明の樹脂組成物(試料1〜9)および
比較用の樹脂組成物(試料11〜19)のペレットを調製し
た。調製した各ペレットの組成を表1中に示す。
および成形性の評価 前項で調製した各ペレットを通常条件で射出成形し、各
種試験用のテストピースを調製した。このテストピース
の成形において、ゲート周りの表面外観を観察し、下記
の基準で成形性を評価し、評価結果を表1中に示した。 ◎:優れている。 ○:ゲート周り近傍にのみ表面しわが認められる。 △:ゲート周りの広範囲に表面しわが認められる。 ×:表面剥離が認められる。
特性評価試験を行った。往復摩擦摩耗試験機は、図1に
示すように、前後に往復する台(A)および重りでバラン
スできるアーム(B)からなる。テストピースを固定した
往復台(A)は、それに連結した回転盤により一定周期で
前後に往復する。一方、アーム(B)の一端に三角形平板
状テストピースを固定し、その上に重りを載せて荷重
(M)を調節できるようになっている。往復台(A)が往復
運動を開始しアーム(B)に固定したテストピースが往復
台(A)に固定したテストピース上を滑ると、アーム(B)
の他端に組み込まれた圧力センサーが往復運動にかかる
摩擦トルク(y)を測定し、レコーダーに記録する。これ
により荷重(M)を変化させて摩擦トルク変動(yi)を測
定することができる。
下記条件で測定した摩擦トルク(yi)に基づき、式1に
より各テストピースの動摩擦係数(μ)を算出し、表1中
に示した。 荷重(M1〜M5) :0.5、1.0、1.5、2.0、
3.0kg 往復移動長さ :6.5cm 回転速度(周期速度):4rpm テストピース:アーム側:三角形平板 厚さ6.4mm 往復台側:3.2mmt×18mm×100mm
2/(0.52+1.02+・・・+3.02)
トピース重量(W0)と下記条件の試験後に測定したテス
トピース重量(W1)との差を算出して摩耗量(△W)(mg)
とし、表1中に示した。 荷重(M) :3.0kg 往復移動長さ :7.5cm 回転速度(周期速度):60rpm 往復回数 :10,000回 テストピース:アーム側:三角形平板 厚さ6.4mm 往復台側:3.2mmt×18mm×100mm
性) テストピースにリチウム系グリース(商品名:マルテン
プター2,協同油脂(株)製)を塗布し、135℃のオー
ブンに188時間保持した後引張り試験を行い、各試料
の初期強度に対する保持率を算出した。保持率の算出結
果に基づき耐熱老化性および耐グリース性を下記の基準
で評価し、耐グリース性として表1中に示した。 ○:保持率80%以上 ×:保持率80%未満
ポリマーの両方を所定の範囲で含有する実施例の各試料
においては、良好な成形性を示すと共に、優れた摩擦特
性を示し、特にカーボンブラックを含有する各試料にお
いては、成形性および摩耗量がさらに改善される。一
方、ポリマー組成物およびジメチルシロキサンポリマー
のいずれかを含有しないか、また含有したとしても所定
の範囲外である比較例の各試料においては、成形性およ
び摩擦特性のバランスがとれない。さらにジメチルシロ
キサンポリマーを所定範囲で含有する各試料において
は、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポリマー
をベースとするポリマー組成物を含有するポリアセター
ル樹脂組成物の本来の特性である耐熱老化性および耐グ
リース性が損なわれず維持されている。
する樹脂組成物は、極めて成形性が優れており、その成
形品は優れた耐熱老化性および耐グリース性を有し、溶
接部分の物性低下がないばかりでなく、さらに摩擦特性
が著しく改善されている。特に摩耗や鳴きが問題となる
開閉機構部品などの成形品およびその成形材料として極
めて好適である。
の概念図。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリアセタール樹脂100重量部に対
し、側鎖にグリシジル基を有するオレフィン系ポリマー
をベースとするポリマー組成物2〜7重量部および可塑
度1以上のジメチルシロキサンポリマー0.5〜2.5重
量部を含有することを特徴とするポリアセタール樹脂組
成物。 - 【請求項2】 ポリマー組成物が、側鎖にグリシジル基
を有するオレフィン系ポリマーの単独からなる請求項1
記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリマー組成物が、側鎖にグリシジル基
を有するオレフィン系ポリマー100重量部およびオキ
サゾリル基を有するスチレンポリマー50〜200重量
部からなる溶融混合物である請求項1記載の樹脂組成
物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組
成物100重量部に対し、さらにカーボンブラック0.
05〜0.5重量部を含有することを特徴とするポリア
セタール樹脂ベースの樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のポ
リアセタール樹脂組成物を成形してなることを特徴とす
る成形品。
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