JPH07292215A - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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JPH07292215A
JPH07292215A JP6111711A JP11171194A JPH07292215A JP H07292215 A JPH07292215 A JP H07292215A JP 6111711 A JP6111711 A JP 6111711A JP 11171194 A JP11171194 A JP 11171194A JP H07292215 A JPH07292215 A JP H07292215A
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polymer
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resin composition
weight
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Kenichi Shinohara
健一 篠原
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Du Pont KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱老化性および耐グリース性が改善され、
ウェルド部分の物性低下に問題のないポリアセタール樹
脂組成物の提供。 【構成】 ポリアセタール樹脂、グリシジル基を側鎖に
含むオレフィン系ポリマー、およびオキサゾリル基を有
するスチレンポリマーから本質的に成るポリアセタール
樹脂組成物であって、グリシジル基を側鎖に含むオレフ
ィン系ポリマーとオキサゾリル基を有するスチレンポリ
マーとの含有量が、ポリアセタール樹脂組成物に対して
合計して0.1〜15重量%であり、かつオキサゾリル
基を有するスチレンポリマーの含有量は、グリシジル基
を側鎖に含むオレフィン系ポリマー100重量部に対し
て、50〜200重量部であることを特徴とするポリア
セタール樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアセタール樹脂組
成物、さらに詳しくは、耐熱老化性および耐グリース性
が改善され、ウェルド部分の物性低下の問題のないポリ
アセタール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、優れた繰り返し
疲労特性、耐摩擦摩耗特性およびプラスチック材料の中
でも優れたバランスの機械特性を有するため、自動車や
電機・電子部品として幅広く利用されている。しかしな
がら、ポリアセタール樹脂は、一般に高温においては酸
化劣化しやすく、長期にわたって90〜120℃の高温
下で繰り返し使用されると、この優れた機械的特性が継
続されないで、その急激な低下が認められるという問題
がある。したがって、ポリアセタール樹脂を高温におい
て長期にわたって使用するためには耐熱老化性(長時間
熱安定性)を改良することが必要であり、そのためにこ
れまで種々の改善が試みられてきた。例えばポリアセタ
ール樹脂にポリアミドやポリカルボジイミド等の酸化防
止剤や熱安定剤を添加する方法が、米国特許第4098
843号、同第4845161号に記載されている。ま
た、耐熱老化性および耐グリース性(長時間耐油性)を
改善したポリアセタール樹脂として、ポリアセタール樹
脂と、エポキシ基、ニトリル基およびオキサゾリル基か
ら選ばれる少なくとも1の官能基を有する化合物とから
なるポリアセタール樹脂組成物が知られている(特願平
3−118909号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形におけるような、異なった樹脂の流入口またはゲート
からの注入または射出された樹脂が鋳型内で合体する部
分、すなわちウェルド部分についての耐熱老化性などの
物性低下については依然として十分な改良がなされてい
ない。本発明は、耐熱老化性および耐グリース性が改善
され、ウェルド部分の物性低下に問題のないポリアセタ
ール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した課
題を解決するために鋭意研究の結果、ポリアセタール樹
脂に、特定量のグリシジル基を側鎖に含むオレフィン系
ポリマーおよびオキサゾリル基を有するスチレンポリマ
ーを配合することによって耐熱老化性および耐グリース
性が改善され、ウェルド部分の物性低下に問題のないポ
リアセタール樹脂組成物が得られることを見出して本発
明を完成した。すなわち本発明は、ポリアセタール樹
脂、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマー、
およびオキサゾリル基を有するスチレンポリマーから本
質的に成るポリアセタール樹脂組成物であって、グリシ
ジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーとオキサゾリ
ル基を有するスチレンポリマーとの含有量が、ポリアセ
タール樹脂組成物に対して合計して0.1〜15重量%
であり、かつオキサゾリル基を有するスチレンポリマー
の含有量は、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポ
リマー100重量部に対して、50〜200重量部であ
ることを特徴とするポリアセタール樹脂組成物に関す
る。
【0005】本発明で使用されるポリアセタール樹脂
は、これまで普通に知られているポリアセタール樹脂で
あって、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒド、ホル
ムアルデヒドの環状オリゴマーであるトリオキサン、テ
トラオキサン等を重合または共重合させて得られる重合
体、またはこれらのアルデヒド類と環状エーテルもしく
は環状アセタール、例えばエチレンオキサイド、プロピ
オンオキサイド、1,3−ジオキソラン等を共重合させ
て得られる重合体である。そしてこのポリアセタール樹
脂は、主鎖が −(CH2O)n− 単位(nは自然数)およ
び/または −(CHR−O)n− 単位(Rはアルキル、
nは自然数)からなり末端基が保護されていないか、ま
たは −OCOCH3、−OCH3、−OCH2、−OH等
の基で保護された線状ポリマーであって、数平均分子量
が10,000〜100,000、好ましくは20,00
0〜70,000のものである。
【0006】本発明のグリシジル基を側鎖に含むオレフ
ィン系ポリマーは、例えばエチレン−グリシジルメタク
リレートのランダム共重合体、エチレン−メチルアクリ
レート−グリシジルメタクリレートの3元ランダム共重
合体、エチレン−ブチルアクリレート−グリシジルメタ
クリレートの3元ランダム共重合体、エチレン−ビニル
アセテート−グリシジルメタクリレートの3元ランダム
共重合体等が挙げられるが、これに限定されるものでは
ない。本発明のオキサゾリル基を有するスチレンポリマ
ーは、例えば2−ビニル−2−オキサゾリンとスチレン
とのランダム共重合体等であり、周知のラジカル共重合
反応によって得ることができる。
【0007】グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポ
リマーとオキサゾリル基を有するスチレンポリマーとの
含有量は、ポリアセタール樹脂組成物に対して合計して
0.1〜15重量%、好ましくは1〜10重量%であ
る。含有量が0.1重量%より少ないと、高温での耐熱
老化性および耐グリース性の改善が十分でなく、一方1
5重量%より多いと、ポリアセタール樹脂の本来の特性
である高強度、高弾性が損なわれる。グリシジル基を側
鎖に含むオレフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有す
るスチレンポリマーとを溶融混練すると、グリシジル基
を側鎖に含むオレフィン系ポリマーの体積比率がオキサ
ゾリル基を有するスチレンポリマーの体積比率より大き
いため、図3のように、グリシジル基を側鎖に含むオレ
フィン系ポリマーが海構造となりオキサゾリル基を有す
るスチレンポリマーが島構造となる相分離構造をとる。
ところが、ポリアセタール樹脂、グリシジル基を側鎖に
含むオレフィン系ポリマーおよびオキサゾリル基を有す
るスチレンポリマーを溶融混練し、溶融状態で3成分が
十分接触すると、図1のように、ポリアセタール樹脂が
海となり、ポリアセタール樹脂とより相溶性のあるオキ
サゾリル基を有するスチレンポリマーがグリシジル基を
側鎖に含むオレフィン系ポリマーを取り込んでコアシェ
ル構造となり、熱的に安定な構造となる。
【0008】オキサゾリル基を有するスチレンポリマー
の含有量は、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポ
リマー100重量部に対して、50〜200重量部であ
る。オキサゾリル基を有するスチレンポリマーが、20
0重量部より多いと、図2のように、グリシジル基を側
鎖に含むオレフィン系ポリマー粒子がオキサゾリル基を
有するスチレンポリマーに取り込まれず単独でポリアセ
タール樹脂中に存在するようになり、この単独でポリア
セタール樹脂中に存在するグリシジル基を側鎖に含むオ
レフィン系ポリマーによりウェルド強度が著しく低下
し、また分散の不均一化によるクラックの発生等の原因
となる。一方、50重量部より少ないと、オキサゾリル
基を有するスチレンポリマーが発揮する熱安定効果と、
グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーが発揮
する熱安定効果とが相乗的に発揮されず耐熱老化性を十
分改善することができない。なお、グリシジル基を側鎖
に含むオレフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有する
スチレンポリマーを同時に添加することが望ましい。そ
の他本発明のポリアセタール樹脂組成物は、通常ポリア
セタール樹脂組成物に添加される抗酸化剤、熱安定剤、
ホルムアルデヒド吸収剤、紫外線吸収剤、着色顔料、離
型剤、潤滑剤等、ポリアセタール樹脂の特性を損なわな
い範囲で添加することができる。
【0009】さらにまた本発明は、ポリアセタール樹
脂、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマー、
およびオキサゾリル基を有するスチレンポリマーから本
質的に成るポリアセタール樹脂組成物であって、グリシ
ジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーとオキサゾリ
ル基を有するスチレンポリマーとの含有量が、ポリアセ
タール樹脂組成物に対して合計して0.1〜15重量%
であり、かつオキサゾリル基を有するスチレンポリマー
の含有量は、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポ
リマー100重量部に対して、50〜200重量部であ
るポリアセタール樹脂組成物を成形して得られる成形品
にも関する。本発明の成形品は、上記したポリアセター
ル樹脂組成物から公知の成形方法により得ることができ
る。これらの成形方法には射出成形方法、溶融押出成形
方法、圧縮成形、流延成形などの熱可塑性樹脂を成形す
るための通常の方法が含まれる。
【0010】さらにまた本発明は、グリシジル基を側鎖
に含むオレフィン系ポリマー100重量部と、オキサゾ
リル基を有するスチレンポリマー50〜200重量部を
溶融混練して得られた混合物を、全樹脂組成物の0.1
〜15重量%の量でポリアセタール樹脂に配合し溶融混
練することを特徴とするポリアセタール樹脂組成物の製
造方法にある。
【0011】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、例
えば各成分を十分混合した後、1軸あるいは2軸スクリ
ューの押出し成形機を用いて溶融混練してペレットを得
る等、公知の方法により得ることができる。しかしなが
ら、オキサゾリル基を有するスチレンポリマーがグリシ
ジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーを取り込んで
コアシェル構造をより高い確率で生成させるためには、
オキサゾリル基を有するスチレンポリマーとグリシジル
基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーの分散の均一性を
一層高めることが望ましい。したがって、望ましい本発
明のポリアセタール樹脂組成物の製造方法としては、グ
リシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーとオキサ
ゾリル基を有するスチレンポリマーを溶融混練し、得ら
れた混合物、例えばペレット状の混合物をポリアセター
ル樹脂に配合し溶融混練する製造方法が挙げられる。
【0012】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。ポリアセタール樹脂としてはホモポリマータイプを
使用し、グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマ
ーとしてはエチレン−n−ブチルアクリレート−グリシ
ジルメタクリレート3元ランダム共重合体およびエチレ
ン−メチルアクリレート−グリシジルメタクリレート3
元ランダム共重合体を使用し、オキサゾリル基を有する
スチレンポリマーとしてはスチレンと2−ビニル−2−
オキサゾリンの共重合体を使用した。
【0013】実施例1〜3および比較例1〜9 表1に示す各成分を35mm二軸スクリュー押出成形機
(東芝TEM35)にてバレル設定温度200℃の条件
下、溶融混練し、水冷後、裁断して樹脂ペレットを製造
した。得られた樹脂ペレットを用いて射出成形機(東
芝)にてダンベル片を作成したが、ダンベル片は、ゲー
トが一箇所でありウェルド部を作らないタイプの試験片
(試験片I)とゲートが試験片の両端にあり試験片の中
央部分にウェルドを生じるタイプの試験片(試験片II)
の2種類作成した。射出成形機は型締力150トン、成
形条件は設定樹脂温度205℃、金型温度85℃、射出
保圧力1000kg/cm2であった。
【0014】実施例4、5 表1に示す量のA−1とB−1をタンブラーミキサーで
15分間混合し、その後35mm二軸スクリュー押出成形
機(東芝TEM35)にてバレル設定温度190℃の条
件下、溶融混練し、水冷後、裁断して樹脂ペレットを製
造した。得られた樹脂ペレットを用いて射出成形機(東
芝)にてダンベル片を作成したが、ダンベル片は、ゲー
トが試験片の両端にあり試験片の中央部分にウェルドを
生じるタイプの試験片(試験片III)を作成した。射出
成形機は型締力150トン、成形条件は設定樹脂温度2
05℃、金型温度85℃、射出保圧力1000kg/cm2
であった。さらに、得られた樹脂ペレットと表1に示す
ポリアセタール樹脂を35mm二軸スクリュー押出成形機
(東芝TEM35)にてバレル設定温度200℃の条件
下、溶融混練し、水冷後、裁断して樹脂ペレットを製造
した。得られた樹脂ペレットを用いて射出成形機(東
芝)にてダンベル片を作成したが、ダンベル片は、ゲー
トが一箇所でありウェルド部を作らないタイプの試験片
(試験片I)とゲートが試験片の両端にあり試験片の中
央部分にウェルドを生じるタイプの試験片(試験片II)
の2種類作成した。射出成形機は型締力150トン、成
形条件は設定樹脂温度205℃、金型温度85℃、射出
保圧力1000kg/cm2であった。なお、実施例および
比較例で用いた樹脂および添加剤は次の通りである。
【0015】POM1:メルトインデックス1.0g/
10分(190℃,荷重1060g)のポリアセタール
ホモポリマー(デュポン社製デルリン100PNC1
0) POM2:メルトインデックス6.3(190℃,荷重
1060g)のポリアセタールホモポリマー(デュポン
社製デルリン500PNC10) A−1:ブチルアクリレートのモノマー含有率30%、
グリシジルメタクリレートのモノマー含有率5%である
エチレン−n−ブチルアクリレート−グリシジルメタク
リレート3元ランダム共重合体(デュポン社製) A−2:メチルアクリレートのモノマー含有率30%、
グリシジルメタクリレートのモノマー含有率6%である
エチレン−メチルアクリレート−グリシジルメタクリレ
ート3元ランダム共重合体(住友化学工業(株)製ボンド
ファースト7M) B−1:オキサゾリンモノマー含有率5%であるスチレ
ンと2−ビニル−2−オキサゾリンの共重合体(日本触
媒(株)製エポクロスRPS−1005)
【0016】(ウェルド部分の接合力の評価)得られた
試験片Iおよび試験片IIの引張降伏強度をD638に基
づき測定した。ウェルド部分の接合力は、次の式により
求めた。結果は表1に示す。 ウェルド部分の接合力=100×(試験片Iの引張降伏
強度)/(試験片IIの引張降伏強度)
【0017】(耐熱老化性評価)試験片Iを125℃に
昇温させた送風エアーオーブンに入れ1800時間放置
後取り出し、D638に基づく引張降伏強度を測定し
た。結果は表1に示す。高温耐熱性は、次の式により求
めた。結果は表1に示す。 高温耐熱性=100×(エージング後の引張降伏強度)
/(初期の引張降伏強度)
【0018】(ウェルド部分の透過顕微鏡観察)実施例
1、実施例4の試験片IIおよび実施例4の試験片IIIの
ウェルド部分よりマイクロトームによって薄膜サンプル
を切り出しその透過型電子顕微鏡観察を行った。実施例
1の試験片IIについての電子顕微鏡写真を図1に、実施
例4の試験片IIについての電子顕微鏡写真を図2に、実
施例4の試験片IIIについての電子顕微鏡写真を図3に
示した。
【0019】図1から、A−1の殆どがB−1に取り込
まれコアシェル構造を形成していることがわかる。その
平均粒子径は0.6ミクロン(最大粒径6ミクロン)で
ポリアセタール樹脂マトリックスに分散していた。ま
た、B−1に取り込まれていないA−1の単独粒子も観
察されるが、その粒子径は0.25ミクロン(最大粒径
0.51ミクロン)で溶融樹脂の流れによるせん断によ
って引き伸ばされ大きく変形していた。図2から、A−
1はすべてB−1に取り込まれコアシェル構造を形成し
ていることがわかる。その平均粒子径は0.86ミクロ
ン(最大粒径3.0ミクロン)でポリアセタール樹脂マ
トリックスに分散していた。図3から、B−1がA−1
に分散する海島構造をとっていることがわかる。B−1
の平均粒子径は約5.2ミクロン(最大粒径15.5ミク
ロン)であった。
【0020】表1に示すように、実施例1〜5の組成物
は、比較例1〜9と比較して、高温耐熱性に優れかつウ
ェルド接合力が改良されていることがわかる。また、実
施例1と実施例4を比較すると、実施例4のように予め
グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマーとオキ
サゾリル基を有するスチレンポリマーを溶融混練してペ
レットを作成した後、得られたペレットとポリアセター
ル樹脂を再び溶融混練した方が、ウェルド接合力がより
改良できることがわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明のポリアセタール樹脂組成物によ
り成形品を成形すると、耐熱老化性および耐グリース性
に優れ、かつウェルド部分の物性低下の問題のない成形
品を提供することができる。
【0022】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の試験片IIについての透過型電子顕微
鏡写真を示す。
【図2】実施例4の試験片IIについての透過型電子顕微
鏡写真を示す。
【図3】実施例4の試験片IIIについての透過型電子顕
微鏡写真を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアセタール樹脂、グリシジル基を側
    鎖に含むオレフィン系ポリマー、およびオキサゾリル基
    を有するスチレンポリマーから本質的に成るポリアセタ
    ール樹脂組成物であって、グリシジル基を側鎖に含むオ
    レフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有するスチレン
    ポリマーとの含有量が、ポリアセタール樹脂組成物に対
    して合計して0.1〜15重量%であり、かつオキサゾ
    リル基を有するスチレンポリマーの含有量は、グリシジ
    ル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマー100重量部に
    対して、50〜200重量部であることを特徴とするポ
    リアセタール樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリアセタール樹脂、グリシジル基を側
    鎖に含むオレフィン系ポリマー、およびオキサゾリル基
    を有するスチレンポリマーから本質的に成るポリアセタ
    ール樹脂組成物であって、グリシジル基を側鎖に含むオ
    レフィン系ポリマーとオキサゾリル基を有するスチレン
    ポリマーとの含有量が、ポリアセタール樹脂組成物に対
    して合計して0.1〜15重量%であり、かつオキサゾ
    リル基を有するスチレンポリマーの含有量は、グリシジ
    ル基を側鎖に含むオレフィン系ポリマー100重量部に
    対して、50〜200重量部であるポリアセタール樹脂
    組成物を成形して得られる成形品。
  3. 【請求項3】 グリシジル基を側鎖に含むオレフィン系
    ポリマー100重量部と、オキサゾリル基を有するスチ
    レンポリマー50〜200重量部とを溶融混練して得ら
    れた混合物を、全樹脂組成物の0.1〜15重量%の量
    でポリアセタール樹脂に配合し溶融混練することを特徴
    とするポリアセタール樹脂組成物の製造方法。
JP6111711A 1994-04-28 1994-04-28 ポリアセタール樹脂組成物 Pending JPH07292215A (ja)

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JP6111711A JPH07292215A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 ポリアセタール樹脂組成物
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US08/732,243 US5760138A (en) 1994-04-28 1995-04-28 Polyacetal resin compositions
DE69503504T DE69503504T2 (de) 1994-04-28 1995-04-28 Polyazetalharzzusammensetzungen
CA002188551A CA2188551A1 (en) 1994-04-28 1995-04-28 Polyacetal resin compositions
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