JPH08245361A - パック化粧料 - Google Patents

パック化粧料

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JPH08245361A
JPH08245361A JP7460595A JP7460595A JPH08245361A JP H08245361 A JPH08245361 A JP H08245361A JP 7460595 A JP7460595 A JP 7460595A JP 7460595 A JP7460595 A JP 7460595A JP H08245361 A JPH08245361 A JP H08245361A
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pack cosmetic
pack
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恵一 内川
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 無機粉末と下記一般式化1で表されるポリオ
キシアルキレン変性メチルポリシロキサンとを配合する
ことを特徴とするパック化粧料。 【化1】 (式中、Rは水素原子又は炭素数1から5のアルキル
基、xは5から30の整数、yは2または3の整数、m
は0から100の整数、nは1から50の整数を表
す。) 【効果】 本発明にかかるパック化粧料は、皮膚清浄効
果に優れるとともに、使用後に皮膚表面がつるつるする
独特の使用感が得られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパック化粧料、特にその
皮膚清浄効果及び使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パック化粧料は皮膚の保湿や
清浄、血行促進などの目的で用いられており、いくつか
の種類が知られている。保湿パックの場合は、一定時間
皮膚をパック化粧料によって閉塞することにより、パッ
クからくる水分、保湿剤などと皮下からくる水分とによ
って保水され皮膚が柔軟になる。皮膚の清浄を目的とし
たパックの場合は、パックの吸着作用と同時に、乾燥剥
離時に皮膚表面の汚垢を取り去ることにより、皮膚を清
潔にする。また、パックの乾燥過程では、皮膚に適度な
緊張感を与え、乾燥後一時的に皮膚温を高め、皮膚の血
行を促進する効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにパック化粧
料は多くの機能を有しているが、それらはその目的、機
能に合った剤型でなくてはならず、いくつかの機能を一
つのパック化粧料にもたせることは困難である。例え
ば、保湿パックの場合は、十分なしっとり感が得られる
が、皮膚が清潔になった感触を得ることはできず、一方
清浄を目的としたパックの場合は、十分な清浄効果を有
しているが、乾燥剥離後の皮膚はざらざらとし、しっと
りしなやかなでつるつるとした感触を得ることはできな
い。すなわち、保湿効果を得るために保湿剤や油分の配
合量を高めると逆に清浄効果が失われてしまうため、こ
れらの機能を兼ね備えたパック化粧料を得ることはでき
なかった。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は皮膚清浄効果に優れるととも
に、使用後に皮膚表面がざらざらとせず、つるつるとし
た使用感が得られるパック化粧料を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、無機粉末と、特
定のポリオキシアルキレン変性メチルポリシロキサンと
を組み合わせて配合することにより、皮膚清浄効果に優
れると同時に、使用後の皮膚表面がつるつるする独特の
使用感を有するパック化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。すなわち、請求項1記載の
発明は、無機粉末と、下記一般式化2で表されるポリオ
キシアルキレン変性メチルポリシロキサンとを含有する
ことを特徴とするパック化粧料である。
【0005】
【化2】 (式中、Rは水素原子または炭素数1からのアルキル
基、xは5から30の整数、yは2または3の整数、m
は0から100の整数、nは1から50の整数を表
す。) 請求項2記載の発明は、請求項1記載のパック化粧料に
おいて、無機粉末の配合量が15〜60重量%で、ポリ
オキシアルキレン変性メチルポリシロキサンの配合量が
0.1〜20重量%であるパック化粧料である。請求項
3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のパック
化粧料において、無機粉末の粒子形状が平板状で、平均
粒子径が1〜20μmであるパック化粧料である。
【0006】請求項4記載の発明は、請求項3記載のパ
ック化粧料において、無機粉末がカオリンであるパック
化粧料である。請求項5記載の発明は、請求項1ないし
請求項4記載のパック化粧料において、さらに保湿剤を
1〜50重量%配合したパック化粧料である。請求項6
記載の発明は、請求項1ないし請求項5記載のパック化
粧料において、さらに増粘剤を0.05〜20重量%配
合したパック化粧料である。
【0007】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明において用いられる無機粉末としては、例えばタル
ク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、
金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パー
ミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タン
グステン酸金属塩、シリカ(無水ケイ酸)、ゼオライ
ト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコ
ウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシ
アパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ酸等が挙げ
られる。これらの無機粉末の中から一種又は二種以上を
任意に選択して使用することができる。
【0008】なお、これらの無機粉末の中でも、粒子形
状が平板状で平均粒子径が1〜20μmのものが好まし
く、そのような無機粉末としては、タルク、カオリン、
雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、リン酸水素カル
シウム等が挙げられ、それらの中でも特に好ましい無機
粉末はカオリンである。本発明において用いられるポリ
オキシアルキレン変性メチルポリシロキサンは公知の化
合物で、代表的な例としては、ジメチルシロキサンとメ
チル(ポリオキシエチレン)シロキサンの共重合体で、
ポリオキシエチレンの変性率が10〜40%のものなど
が挙げられ、これらを一種又は二種以上を任意に選択し
て用いることができる。
【0009】本発明において用いられる保湿剤として
は、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ソルビ
トール、マルチトール、ポリエチレングリコール、ポリ
オキシエチレンメチルグルコシド等が挙げられる。これ
らの保湿剤の中から一種又は二種以上を任意に選択して
使用することができる。
【0010】本発明において用いられる増粘剤として
は、例えばアラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、
トラガカントガム、キャブロブガム、クインスシード
(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペ
クチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナ
トリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カ
ルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グア
ーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニ
ウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニ
ウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト等が挙
げられる。これらの増粘剤の中から、一種又は二種以上
を任意に選択して使用することができる。
【0011】本発明において、無機粉末の配合量は15
〜60重量%の範囲であり、より好ましくは20〜60
重量%の範囲である。15重量%以下の配合量では十分
な皮膚清浄効果が得られず、一方60重量%を超える配
合量では製剤化が難しく、非常に固いペースト状もしく
はフレーク状となるため皮膚上でののびが重い、拭き取
りや洗い流しがしにくいなどの使用感が悪く、いずれの
場合も満足な結果が得られない。本発明において、一般
式化2で表されるポリオキシアルキレン変性メチルポリ
シロキサンの配合量は0.1〜20重量%の範囲であ
り、より好ましくは1〜15重量%である。0.1重量
%以下の配合量では十分なつるつるする感触やしっとり
さが得られず、一方20重量%を超える配合量ではべた
ついて油っぽいなどの使用感が悪く、いずれの場合も満
足な結果が得られていない。
【0012】本発明の請求項5のパック化粧料におい
て、保湿剤の配合量は1〜50重量%であり、より好ま
しくは5〜40重量%である。1重量%以下の配合量で
は、外観状態の滑らかさに欠け、しっとりさも十分でな
く、一方50重量%を超える配合量では水分量が少なく
なるため非常に固いペースト状もしくは固形状になるこ
ともあり、皮膚状でののびが重いなど使用感が悪く、い
ずれの場合も好ましい結果が得られていない。本発明の
請求項6のパック化粧料において、増粘剤の配合量は
0.05〜20重量%であり、より好ましくは0.1〜
20重量%である。0.05重量%以下の配合量では粘
度が低すぎるため使用しにくい。また、20重量%を超
える配合量では粘度が高すぎるため、皮膚状でののびが
重い、拭き取りや洗い流しがしにくいなど使用感が悪
く、いずれの場合も好ましい結果が得られない。
【0013】本発明にかかるパック化粧料中には、上記
構成成分の他に必要に応じ、一般的に化粧料に配合され
る成分を配合することができる。それらの成分として
は、流動パラフィン、高級アルコール、エステル油、メ
チルポリシロキサン等の油分、陰イオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、防腐剤、殺菌
剤、紫外線吸収剤、キレート剤、酸化防止剤、香料など
が挙げられる。本発明のパック化粧料の使用法は、通常
のパック類と同様であり、適度な厚さに塗布して一定時
間放置後、剥離したり、あるいは拭き取り、洗い流しを
行う。使用箇所は顔だけでなく、腕、脚など全身に用い
ることができる。
【0014】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるもの
ではない。実施例に先立ち、各実施例で用いた評価法を
説明する。
【0015】[皮膚清浄効果試験法]皮膚清浄効果とし
て、皮脂の除去力を測定した。試験は、健常人パネル5
名の額部を用い、洗顔後2時間経過した時点での自然分
泌皮脂を用いて行った。被験試料による施術の前に、額
部右側に直径2cmのガラス製カップをあて、そこにア
セトン−ジエチルエーテル(1:1)混同溶媒を2ml
入れ、5分間皮脂を抽出した。その後、被験試料2gを
額部に塗布し、15分間放置後、約37℃の水道水で洗
い流し、水気を取って乾燥させた。その後、額部左側か
ら施術前と同様の方法で、皮脂を抽出した。抽出した皮
脂は溶媒を減圧除去後、トリメチルシリル化処理し、ガ
スクロマトグラフィーで皮脂成分を定量した。皮脂成分
としては、スクワレン、トリグリセライド、遊離脂肪
酸、およびワックスエステルの総量を皮脂抽出量とし
た。以下の式により施術前の皮脂抽出量(A0)と施術
後の皮脂抽出量(A1)から皮脂除去効率(%)を求め
た。
【0016】 皮脂除去効率(%)=(A0−A1)/A0×100 評価 ○:皮脂除去効果良好 皮脂除去効率70%以上 △:皮脂除去効果普通 皮脂除去効率40%以上 ×:皮脂除去効果不良 皮脂除去効率40%以下 [官能評価試験]官能評価は、健常人女性パネル5名で
被験試料を用いて顔全体の施術を行い、施術前後での皮
膚感触の違いを以下の項目についてスコアをつけ、スコ
ア平均から次のように評価した。
【0017】スコア (項目1)つるつるする感触 2:皮膚がつるつるした感触になった。 1:やや皮膚がつるつるした感触になった。 0:皮膚の感触は変わらない。 (項目2)べたつき 2:べたつかない 1:ややべたつく 0:べたつく 評価 ○:スコア平均1.0以上 △:スコア平均0.5以上 ×:スコア平均0.5以下
【0018】[外観状態の評価]外観状態は、パック化
粧料としての使いやすさの観点から、次のように評価し
た。 評価 ○:なめらかなペースト状 △:非常に固いペースト状もしくは固形状 ▲:非常に柔らかいペースト状もしくは液状 ×:フレーク状もしくは粉末状
【0019】粉末及び油性成分の検討 下記表1の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
その評価を行った。
【表1】 ──────────────────────────────────── カオリン 40 − 40 40 ポリエチレン粉末 − 40 − − ────────────────────────────────────ホ゜リオキシエチレン 変性 4 4 − − メチルホ゜リシロキサン 流動パラフィン − − 4 − メチルポリシロキサン − − − 4 ──────────────────────────────────── グリセリン 30 30 30 30カルホ゛キシメチルセルロース 1 1 1 1 精製水 25 25 25 25 ──────────────────────────────────── 外観状態 ○ △ ○ ○ 皮膚清浄効果 ○ △ △ △ 官能評価(つるつる感) ○ × △ △ 官能評価(べたつき) ○ ○ × × ────────────────────────────────────
【0020】粉末としてポリエチレン粉末を配合した場
合は、使用時のべたつきについては差がないものの、外
観状態がなめらかでなく、皮膚清浄効果が低く、官能評
価においてもつるつるする感触が得られず、満足な結果
が得られていない。また、油性成分として、流動パラフ
ィン若しくはメチルポリシロキサンを用いた場合は、皮
膚清浄効果が低く、官能評価においてもつるつるする感
触が得られず、べたつきが感じられた。一方、無機粉末
とポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサンを用い
た場合は、いずれも高い評価を受けた。従って、無機粉
末とポリオキシアルキレン変性メチルポリシロキサンを
ともに配合することが好ましい。
【0021】無機粉末配合量の検討 下記表2の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
その外観状態の評価、皮膚清浄効果試験、官能評価試験
を行った。結果を共に表2に示す。
【表2】 ────────────────────────────────────ホ゜リオキシエチレン 変性メチルホ゜リシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 カオリン 10.0 15.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 65.0 グリセリン 55.0 50.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0カルホ゛キシメチルセルロース 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 精製水 29.0 29.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 ──────────────────────────────────── 外観状態 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 皮膚清浄効果 × △ ○ ○ ○ ○ ○ △ 官能評価(つるつる感) × △ ○ ○ ○ ○ ○ × 官能評価(べたつき) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0022】無機粉末の配合量が15重量%未満の場合
は皮膚清浄効果、つるつるする感触共に十分でなく、6
0重量%を超える場合は外観状態が悪く、パック化粧料
として使いやすい状態でなく、つるつるする感触も得ら
れない。一方、無機粉末の配合量が、15〜60重量%
では、いずれも高い評価を受けた。配合量が20〜60
重量%で、さらに改善がみられ、より高い評価を得た。
従って、無機粉末の配合量は好ましくは15〜60重量
%であり、特に好ましくは20〜60重量%である。
【0023】ポリオキシアルキレン変性メチルポリシロ
キサン配合量の検討 下記表3の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
その外観状態の評価、皮膚清浄効果試験、官能評価試験
を行った。結果を共に表3に示す。
【表3】 ────────────────────────────────────ホ゜リオキシエチレン 変性メチルホ゜リシロキサン 0 0.1 1.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 カオリン 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 グリセリン 35.0 34.9 34.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0カルホ゛キシメチルセルロース 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 精製水 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 ──────────────────────────────────── 外観状態 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 皮膚清浄効果 × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 官能評価(つるつる感) × △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 官能評価(べたつき) ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ × ────────────────────────────────────
【0024】ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキ
サンの配合量が、0.1重量%以下の場合は、つるつる
する感触が得られず、官能評価が低い。また、20重量
%を超える場合には、べたつき使用感が悪い。一方、ポ
リオキシエチレン変性メチルポリシロキサンの配合量が
0.1〜20重量%の場合は、いずれも高い評価を受け
た。また、1〜15重量%でさらに高い評価を受けた。
従って、ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサン
の配合量は好ましくは0.1〜20重量%であり、特に
好ましくは1〜15重量%である。
【0025】無機粉末の種類の検討 下記表4の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
その評価を行った。
【表4】 ──────────────────────────────────── (1)試験粉末 40 (2)ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサン 4 (3)グリセリン 25 (4)1,3−ブタンジオール 10 (5)カルボキシメチルセルロース 1 (6)精製水 20 ──────────────────────────────────── 以上の処方で試験粉末を下記の各種粉末に置き換え、評
価を行った。結果を表5に示す。
【0026】
【表5】 ──────────────────────────────────── 試験粉末 粒子形状 平均 皮膚 官能評価 粒子径 清浄効果 ──────────── (μm) つるつる感 べたつき ──────────────────────────────────── カオリン 平板状 1〜5 ○ ○ ○ タルク 平板状 5〜10 ○ ○ ○ セリサイト 平板状 4 ○ ○ ○ 白雲母 平板状 5 ○ ○ ○ 亜鉛華 柱状 0.5 ○ △ ○ 酸化チタン 塊状 0.4 ○ △ ○ 重質炭酸カルシウム 塊状 1〜10 ○ △ ○リン 酸水素カルシウム 平板状 1〜20 ○ ○ ○ シリカ 塊状 8〜12 ○ △ ○ シリカ(微粉末) 塊状 0.02 ○ △ ○ シリカ(球状) 球状 4〜6 ○ △ ○ セリサイト 平板状 0.1〜0.7 ○ △ ○ (超微粒子化処理品) 酸化チタン被覆雲母末 平板状 25〜50 ○ △ ○ ────────────────────────────────────
【0027】いずれの無機粉末でも、高い皮膚清浄効果
を示した。無機粉末中でも、粒子形状が塊状、球状等、
平板状でないものでは、つるつるする感触において、や
や劣り十分な使用感が得られない。また、粒子形状が平
板状であっても平均粒子径が1μm以下、若しくは20
μm以上のものにおいても、つるつるする感触におい
て、満足な評価が得られなかった。従って、無機粉末の
中でも粒子形状が平板状で平均粒径が1〜20μmの間
のものが特に好ましいことが明らかになった。
【0028】保湿剤の配合量の検討 下記表6の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
評価を行った。
【表6】 ────────────────────────────────────ホ゜リオキシエチレン 変性メチルホ゜リシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 カオリン 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 30.0 30.0 グリセリン 0.0 1.0 5.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 54.0カルホ゛キシメチルセルロース 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 精製水 54.0 53.0 49.0 44.0 34.0 24.0 14.0 14.0 10.0 ──────────────────────────────────── 外観状態 ▲ ▲ ○ ○ ○ ○ △ △ × 皮膚清浄効果 × △ ○ ○ ○ ○ ○ △ × 官能評価(つるつる感) × △ ○ ○ ○ ○ ○ △ × 官能評価(べたつき) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ ────────────────────────────────────
【0029】グリセリンの配合量が1重量%以下におい
ては、外観状態が液状となり、使用に適さず、皮膚清浄
効果、つるつるする感触、使用後のしっとりさも十分で
なく、一方50重量%を超える配合量では、水分が少な
くなるため、非常に固いペースト状若しくは固形状にな
ることがあり、皮膚上で伸びが重い、拭き取りや洗い流
しがしにくく皮膚清浄効果に劣る、べたつく等使用感が
悪く、いずれの場合も好ましい結果が得られない。従っ
て、保湿剤の配合量は、好ましくは1〜50重量%であ
り、特に好ましくは5〜40重量%である。
【0030】増粘剤配合量の検討 下記表7の処方で、常法によりパック化粧料を調製し、
評価を行った。
【表7】 ────────────────────────────────────ホ゜リオキシエチレン 変性メチルホ゜リシロキサン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 カオリン 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 40.0 グリセリン 31.0 30.95 30.9 30.0 26.0 21.0 11.0 6.0カルホ゛キシメチルセルロース 0.0 0.05 0.1 1.0 5.0 0.0 0.0 0.0ホ゜リヒ゛ニルアルコール 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 10.0 20.0 25.0 精製水 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 24.0 ──────────────────────────────────── 外観状態 ▲ ▲ ○ ○ ○ ○ ○ △ 皮膚清浄効果 × ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 官能評価(つるつる感) × ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ 官能評価(べたつき) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ────────────────────────────────────
【0031】増粘剤の配合量が、0.05重量%以下で
あると、粘度が低すぎるため、外観状態が非常に柔らか
いペースト状になり使用しにくく、皮膚清浄効果、つる
つるする感触においても劣り、一方、20重量%を超え
る配合量では、粘度が高すぎるため、外観状態が固いペ
ースト状もしくは固形状になり、皮膚上での伸びが重
く、拭き取りや洗い流しがしにくく皮膚清浄効果に劣
り、べたつく等使用感が悪くなってしまう。従って、増
粘剤の配合量は、好ましくは0.05〜20重量%であ
り、特に好ましくは0.1〜20%である。。
【0032】次に、本発明にかかるパック化粧料のより
具体的な例について説明する。実施例1 洗い流しタイプパック化粧料 (1)カルボキシビニルポリマー 0.4% (2)1,3−ブタンジオール 10 (3)グリセリン 20 (4)精製水 34.6 (5)カオリン 30 (6)ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサン 2 (7)ジメチルポリシロキサン 3 (8)香料 適量
【0033】製法 (1)を(2)、(3)、(4)に分散し、(5)を混
合攪拌した後(6)、(7)、(8)を混合し、ペース
ト状パック化粧料を得た。皮膚清浄効果、官能評価試験
(つるつるする感触及びべたつき)いずれも評価は○の
結果が得られた。
【0034】実施例2 洗い流しタイプパック化粧料 (1)ベントナイト 4% (2)1,3−ブタンジオール 10 (3)グリセリン 21 (4)精製水 30 (5)カオリン 30 (6)ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサン 2 (7)ジメチルポリシロキサン 3 (8)香料 適量
【0035】製法 実施例1に準ずる。皮膚清浄効果、官能評価試験(つる
つるする感触及びべたつき)いずれも評価は○の結果が
得られた。
【0036】実施例3 剥離タイプパック化粧料 (1)ポリビニルアルコール 10 (2)1,3−ブタンジオール 5 (3)精製水 56 (4)タルク 10 (5)カオリン 15 (6)ポリオキシエチレン変性メチルポリシロキサン 4 (7)香料 適量
【0037】製法 (3)に(2)、(4)、(5)を混合攪拌し、70〜
80℃に加熱後、(1)を添加し溶解する。(6)、
(7)を添加混合し、ペースト状パック化粧料を得た。
皮膚清浄効果、官能評価試験(つるつるする感触及びべ
たつき)いずれも評価は○の結果が得られた。
【0038】
【発明の効果】本発明にかかるパック化粧料は、皮膚清
浄効果に優れるとともに、使用時に皮膚表面がつるつる
する独特の使用感が得られるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉末と、下記一般式化1で表されるポ
    リオキシアルキレン変性メチルポリシロキサンとを含有
    することを特徴とするパック化粧料。 【化1】 (式中、Rは水素原子又は炭素数1から5のアルキル
    基、xは5から30の整数、yは2または3の整数、m
    は0から100の整数、nは1から50の整数を表
    す。)
  2. 【請求項2】請求項1記載のパック化粧料において、無
    機粉末の配合量が15〜60重量%で、ポリオキシアル
    キレン変性メチルポリシロキサンの配合量が0.1〜2
    0重量%であるパック化粧料。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のパック化粧
    料において、無機粉末の粒子形状が平板状で、平均粒子
    径が1〜20μmであるパック化粧料。
  4. 【請求項4】請求項3記載のパック化粧料において、無
    機粉末がカオリンであるパック化粧料。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4記載のパック化粧
    料において、更に保湿剤を1〜50重量%配合したパッ
    ク化粧料。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5記載のパック化粧
    料において、更に増粘剤を0.05〜20重量%配合し
    たパック化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000143477A (ja) * 1998-11-02 2000-05-23 Kao Corp パック化粧料
JP2002029928A (ja) * 2000-07-11 2002-01-29 Fancl Corp 低刺激パック化粧料
KR100560188B1 (ko) * 1997-11-27 2006-03-13 가부시키가이샤 시세이도 팩 화장료
JP2007145864A (ja) * 2002-05-10 2007-06-14 Schwan-Stabilo Cosmetics Gmbh & Co Kg 化粧用調製品

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