JPH08245058A - 不良指示方法と不良抜取方法およびそれらの装置 - Google Patents

不良指示方法と不良抜取方法およびそれらの装置

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JPH08245058A
JPH08245058A JP8206095A JP8206095A JPH08245058A JP H08245058 A JPH08245058 A JP H08245058A JP 8206095 A JP8206095 A JP 8206095A JP 8206095 A JP8206095 A JP 8206095A JP H08245058 A JPH08245058 A JP H08245058A
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JP8206095A
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Hiroyuki Hashimoto
弘之 橋本
Masashi Nishida
真史 西田
Hiroshi Sato
博 佐藤
Hideto Sakata
英人 坂田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ウェブにシワなどの二次的不良を発生させず、
安全作業であり、不良位置を不良抜取工程に正確に指示
し、不良部分の抜取りが迅速に、作業ロスなく行える方
法と装置を提供する。 【構成】移送され巻取られるウェブにマークを付すマー
キング過程と、ウェブの移送距離を計測する移送距離計
測過程と、不良検出信号の入力により不良位置データを
記憶手段に記憶する不良記憶過程と、を有する不良指示
方法、とそれらのマークとデータに基づき不良除去を行
う不良除去方法、およびそれらの装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷機、グラ
ビア印刷機、コーティング装置、製紙機械、プラスチッ
クシート製造装置、等のウェブの製造加工装置におい
て、製造加工後に巻き取られ巻取体となるウェブの不良
部分の位置を指示する方法と装置、および指示された位
置において巻取体のウェブから不良部分を抜取る方法と
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機、グラビア印刷機、コ
ーティング装置、製紙機械、プラスチックシート製造装
置、等のウェブの製造加工装置においては、製造の最初
の段階で製造条件出しと呼ばれる製品の品質チェックと
製造条件の調整が繰り返し行われる。この製造条件出し
が終わるとそこからは良品(正紙と呼ぶ)が製造される
が、通常これらの製造加工装置においては、製造加工後
のウェブは紙管等の芯に巻き取られて巻取体となってお
り、外見からはどこからが良品であるか判定することが
できない。また原材料のウェブに繋ぎ目等の不良がある
場合や製造加工の途中で不良が発生した場合にも、巻取
体のどの部分に不良があるのかを外見からだけでは判定
することはできない。そこで、製造加工機械のオペレー
タは正紙の開始位置や、不良が発生すると不良部分のウ
ェブの端部にラベルを貼ったり、紙片やテープを挿入
し、巻取体の外部にそのラベル、紙片またはテープの一
部が露出するようにし、後工程で不良部分を抜取る作業
の目印とすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウェブ
にテープ等を添付することは、製造加工装置のオペレー
ターが手作業で行うのが普通であるが、その作業負荷が
少なからず負担となり、また運転中の製造加工装置に対
し接近して作業を行うことは大変大きな危険を伴うもの
である。また、添付までに若干の時間を必要とし、目印
のテープの実際の位置と本来テープを挿入添付すべき位
置との誤差が大きくなるため、後工程での不良再確認作
業の負荷が大きくなる。また、不良品を除く際に、安全
を見込んで必要以上に製品を廃棄するため損失が大きい
等の問題がある。また、機械による添付は信頼性が低
く、テープ等を挿入添付することによって、薄いフィル
ム材料の場合等ではウェブにシワが発生する、ウェブが
切断する、等により不良が拡大することもある。また、
添付されたテープ等が不良抜取作業までの間に脱落した
り、露出した目印の部分が切り取られて不良抜取作業で
見逃されることがある。
【0004】そこで本発明の目的は、ウェブにシワなど
の二次的不良を発生させず、安全作業であり、不良位置
を不良抜取工程に正確に指示し、不良部分の抜取りが迅
速に、作業ロスなく行える方法と装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明は、移送され
1つの巻取体として巻取られるウェブの巻取体の開始位
置および終了位置にマークを付すマーキング過程と、ウ
ェブの移送距離を計測し移送距離データを生成する移送
距離計測過程と、不良検出信号の入力により、その入力
時の前記移送距離データである不良位置データを記憶手
段に記憶する不良記憶過程と、を有する不良指示方法、
である。
【0006】また本発明は、前記マーキング過程は、前
記巻取体の開始位置および終了位置とともに、前記開始
位置を起点としてウェブの所定量の移送距離ごとにマー
クを付す不良指示方法、である。また本発明は、前記不
良記憶過程は、前記不良位置データとともに、不良の内
容を示すデータである不良内容データとを記憶手段に記
憶する不良指示方法、である。
【0007】また本発明は、巻取体のウェブの不良位置
が記憶された記憶手段から不良位置データを読取る不良
データ読取過程と、巻き解かれて移送される前記ウェブ
の移送距離を計測し移送距離データを生成する移送距離
計測過程と、前記ウェブの巻取体に付されたマークの検
出信号を入力しマーク位置データを生成するマーク検出
過程と、前記不良位置データと、前記移送距離データ
と、前記マーク位置データと、に基づき前記移送される
ウェブの不良位置が不良抜取位置に到達した位置におい
てウェブの移送を停止する制御を行う移送制御過程と、
を有する不良抜取方法、である。
【0008】また本発明は、マーキング手段と、移送距
離計測手段と、不良記憶手段と、を有する不良抜取装置
であって、前記マーキング手段は移送され1つの巻取体
として巻取られるウェブの巻取体の開始位置および終了
位置にマークを付し、前記移送距離計測手段はウェブの
移送距離を計測し移送距離データを生成し、前記不良記
憶手段は不良検出信号の入力により、その入力時の前記
移送距離データである不良位置データを記憶手段に記憶
する、不良指示装置、である。
【0009】また本発明は、不良データ読取手段と、移
送距離計測手段と、マーク検出手段と、移送制御手段を
有する不良抜取装置であって、前記不良データ読取手段
は巻取体のウェブの不良位置が記憶された記憶手段から
不良位置データを読取り、前記移送距離計測手段は巻き
解かれて移送される前記ウェブの移送距離を計測し移送
距離データを生成し、前記マーク検出手段は前記ウェブ
の巻取体に付されたマークの検出信号を入力しマーク位
置データを生成し、前記移送制御手段は前記不良位置デ
ータと、前記移送距離データと、前記マーク位置データ
と、を入力し前記移送されるウェブの不良位置が不良抜
取位置に到達した位置においてウェブの移送を停止する
制御を行う、不良抜取装置、である。
【0010】
【作用】本発明の不良指示方法によれば、マーキング過
程により移送され1つの巻取体として巻取られるウェブ
の巻取体の開始位置および終了位置にマークが付され、
移送距離計測過程によりウェブの移送距離が計測され移
送距離データが生成され、不良記憶過程により不良検出
信号が入力されると、その入力時の前記移送距離データ
である不良位置データが記憶手段に記憶される。
【0011】また本発明の不良指示方法によれば、前記
マーキング過程により、前記巻取体の開始位置および終
了位置とともに、前記開始位置を起点としてウェブの所
定量の移送距離ごとにマークが付される。したがって、
移送距離データをマーク位置において校正することがで
き、計測される移送距離が長くなっても誤差の累積がな
く、移送距離データの精度が向上する。また本発明の不
良指示方法によれば、前記不良記憶過程により、前記不
良位置データとともに、不良の内容を示すデータである
不良内容データとが記憶手段に記憶される。したがっ
て、不良部分を除去する作業において不良内容を知るこ
とができ、作業が正確に行われるとともに負荷が軽減さ
れる。
【0012】また本発明の不良抜取方法によれば、不良
データ読取過程により巻取体のウェブの不良位置が記憶
された記憶手段から不良位置データが読取られ、移送距
離計測過程により巻き解かれて移送される前記ウェブの
移送距離が計測され移送距離データが生成され、マーク
検出過程により前記ウェブの巻取体に付されたマークの
検出信号が入力されマーク位置データが生成され、移送
制御過程により前記不良位置データと、前記移送距離デ
ータと、前記マーク位置データと、に基づき前記移送さ
れるウェブの不良位置が不良抜取位置に到達した位置に
おいてウェブの移送が停止される制御が行われる。
【0013】また本発明の不良指示装置によれば、マー
キング手段と、移送距離計測手段と、不良記憶手段と、
を有し、前記マーキング手段により移送され1つの巻取
体として巻取られるウェブの巻取体の開始位置および終
了位置にマークが付され、前記移送距離計測手段により
ウェブの移送距離が計測され移送距離データが生成さ
れ、前記不良記憶手段により不良検出信号が入力される
と、その入力時の前記移送距離データである不良位置デ
ータが記憶手段に記憶される。
【0014】また本発明の不良抜取装置によれば、不良
データ読取手段と、移送距離計測手段と、マーク検出手
段と、移送制御手段を有し、前記不良データ読取手段に
より巻取体のウェブの不良位置が記憶された記憶手段か
ら不良位置データが読取られ、前記移送距離計測手段に
より巻き解かれて移送される前記ウェブの移送距離が計
測され移送距離データが生成され、前記マーク検出手段
により前記ウェブの巻取体に付されたマークの検出信号
が入力されマーク位置データが生成され、前記移送制御
手段により前記不良位置データと、前記移送距離データ
と、前記マーク位置データと、が入力され前記移送され
るウェブの不良位置が不良抜取位置に到達した位置にお
いてウェブの移送が停止される。
【0015】
【実施例】次に、本発明について好適な実施例に基づき
説明する。図1は本発明の不良指示方法およびそれを実
施する不良指示装置本体と周辺装置の構成を示す図であ
る。図1において、1の実線の枠で囲まれた部分は本発
明の不良指示装置本体、2はイーサネット等のLAN
(Local Area Network)、3はLANを通じて不良除去
装置本体とデータの相互転送が可能であり、不良除去装
置本体で得たデータに基づきウェブから不良を除去する
ための不良除去装置本体、4はボタンスイッチ、キーボ
ード、マウス等の入力装置およびディスプレイ、プリン
タ等の出力手段からなる操作パネル、5はフロッピーデ
ィスク等の記憶媒体である。
【0016】図1において、不良指示装置本体1は更に
細部から構成されており、6は記憶手段、7は入出力制
御手段、8は演算手段であり、これらはパーソナルコン
ピュータ、エンジニアリングワークステーション等のコ
ンピュータの本体部分、あるいは演算機能を有するシー
ケンス制御装置等の制御装置である。そして演算手段8
において、9はマーキング処理ルーチン、10は移送距
離計測処理ルーチン、11は不良記憶処理ルーチンであ
る。
【0017】また、12は検査装置、13はマーキング
装置、14は距離計測装置であり、これらは不良指示装
置本体1に接続され信号またはデータの送受信が行われ
る。一方、15は給紙ユニット、16は印刷、塗工その
他の加工ユニット、17は巻取ユニットであり、これら
は製造加工装置のユニットである。また、18はウェ
ブ、19はウェブが巻取られた巻取体である。
【0018】以上の構成において本発明の不良指示装置
本体1の動作を説明する。給紙ユニットから供給される
ウェブ18は移送されて加工ユニット16に至り、加工
が施される。さらにウェブ18は移送されて最後に巻取
ユニット17に至り、巻取られ巻取体19となる。 ウ
ェブ18は加工ユニット16と巻取ユニット17との間
を移送される際に、検査装置12、マーキング装置1
3、距離計測装置14の間を抜け、検査、マーキング、
距離計測が行われる。ウェブ18の巻取体19の少なく
とも開始位置と終了位置にはマーキング装置13によっ
てマーキングが行われる。また開始位置と終了位置がマ
ーキングされた時点の距離計測値が記憶され、開始位置
マークと終了位置マークおよびそれらの間のウェブ18
の位置が距離計測値と対応付けられる(詳細は後述す
る)。
【0019】加工条件が調整され加工ユニット16から
正紙(良品)が排出されるようになった時点において、
オペレータは操作パネル4から正紙の生産が始まったこ
とを不良指示装置本体1に入力する。この正紙の生産が
始まったウェブ18の位置、すなわち正紙開始位置を巻
取体の開始位置とすることができ、ウェブ18のその位
置にはマーキングされる。巻取体の開始位置はウェブ1
8の巻取体19の芯に近い部位に設定され、巻取体の終
了位置はウェブ18の巻取体19の外周に近い部位に設
定される。そのことにより、ウェブ18の正紙等の必要
とされる部位の位置と、距離計測値とを対応付けること
ができる。
【0020】このようにマーキング処理ルーチン9は、
オペレータの正紙入力信号によって、マーキング装置1
3にマーキング作動指令信号を出力する。また、移送距
離計測処理ルーチン10は、オペレータの正紙入力信号
によって、距離計測装置14から距離計測値を読込み、
正紙入力と関連付けて記憶手段6に記憶する。距離計測
装置14に正紙の移送距離を出力または表示させる場合
には、移送距離計測処理ルーチン10は、オペレータの
正紙入力信号によって、距離計測装置14をリセット
し、距離計測値を“0”にして、再度、距離計測を行う
ようにする。
【0021】前述のように巻取体の開始位置マークがウ
ェブ18に記載された後、移送距離計測処理ルーチン1
0は、ウェブ18の移送距離の計測を継続し、開始位置
を起点としてウェブ18の移送距離を演算する。その演
算された移送距離はマーキング処理ルーチン9によって
モニターされている。不良指示装置本体1は巻取体の開
始位置と終了位置だけにマーキングするのではなく、モ
ードの切替えにより開始位置を起点としてウェブ18の
所定量の移送距離ごとにウェブ18にマークを記載する
ことができる。その所定量の移送距離の設定、およびモ
ードの設定は操作パネル4よりオペレータが入力して設
定する、あるいはデフォルトとして所定の値を設定する
等により行う。
【0022】マーキング処理ルーチン9は、所定量の移
送距離ごとにウェブ18にマークを記載するモードの場
合には、移送距離計測処理ルーチン10によって演算さ
れた前述の移送距離に基づいて、所定量の移送距離ごと
にウェブ18にマーク(所定量移送マーク)を記載する
信号を、マーキング装置13に出力する。また移送距離
計測処理ルーチン10は距離計測装置14から距離計測
値を読込み、所定量移送マークを記載する信号の何番目
であるかと関連付けて記憶手段6に記憶する。
【0023】なお、その場合の終了位置のマークは所定
量の移送距離ごとの最後のマークと同一とすることが自
然であるが、必ずしもそのようにする必要はない。オペ
レータの操作パネル4からの終了入力の後に、マーキン
グ処理ルーチン9はマーキング装置13にマーキング作
動指令信号を出力する。またオペレータの操作パネル4
からの終了入力の後に、移送距離計測処理ルーチン10
は距離計測装置14から距離計測値を読込み、終了入力
と関連付けて記憶手段6に記憶する。
【0024】ウェブ18の上記開始位置と終了位置との
間において、不良の検知出力を検査装置12が行った場
合に、その不良検出信号の入力を受けて、移送距離計測
処理ルーチン10は距離計測装置14から距離計測値を
読込み、不良記憶処理ルーチン11は、不良位置データ
として、その入力時の距離計測値を記憶手段6に記憶す
る。また不良の内容を示す不良内容データが検査装置1
2から出力される場合においては、前記の距離計測値だ
けでなく不良内容データも不良記憶処理ルーチン11に
よって同時に記憶手段6に記憶する。不良の内容として
は、ウェブ18の移送方向と直角な幅方向の不良位置デ
ータ、不良のサイズ、色、濃度等に関する不良属性デー
タ、等である。なおドクター筋のように長い距離に連続
して生じる不良があるが、その場合には、印刷装置であ
れば版胴の一周に相当する区間を設け、その区間単位で
データを集約し記憶手段6に記憶する。
【0025】このように記憶手段6に記憶されたデータ
は、巻取体単位でデータファイルが生成され、フロッピ
ーディスク等の記憶媒体5に格納され、巻取体19とと
もに一体に管理されて、不良抜取工程等の次工程に引渡
される。あるいは、記憶媒体5に格納するかわりに、L
AN2を通じて不良抜取装置等の次工程の装置にデータ
ファイル転送が行われる。このデータファイルが生成さ
れる際に記憶手段6に記憶されたデータのマーク位置と
不良位置を示す距離データは、開始位置マークの距離デ
ータ、終了位置の距離データ、または所定量の移送距離
ごとに付されたマークの距離データを基準位置(起点ま
たは終点)として、データの書換えが行われる。
【0026】図2は本発明の不良指示装置本体の機能構
成の一例を模式的に示した図である。図2において、マ
ーキング装置には、“継ぎ準備信号”、“停止ボタン信
号”、“正紙ボタン信号”、“正紙カウンタ信号”がO
Rゲートを介して接続されており、何れの信号入力にお
いてもマーキング動作を行う。マークキングは、例えば
インクジェット方式、スプレー方式、浸透印式のゴムス
タンプ、ゴムローラの押しつけ、レーザー発光ユニッ
ト、等のマーキングヘッドによってウェブの余白の耳の
部分に行われ、その結果、例えば矩形状のマーク、ある
いは光り散乱マーク、穿孔マークが付される。余白にマ
ークを付すのは製品にマークが残らないようにするため
である。
【0027】またマークを紫外線照射により可視光を発
光する蛍光インキ等を使用した蛍光マークとする、ある
いは高発光エネルギーのレーザー照射によるウェブ表面
の光り散乱特性への改変、ウェブの穿孔等によってマー
ク形成すると、外観上見えず、またウェブの印刷絵柄や
地紋の影響を無くすことができる。また検査装置は、
“正紙ボタン信号”によって検査動作を開始し、“停止
ボタン信号”によって検査動作を停止する。検査装置か
ら出力される不良データは生産管理装置に出力される。
不良データの内容は、繰返し印刷される印刷パターンの
一周期の中の不良位置データ等である。
【0028】またロータリーエンコーダの出力信号を受
け正紙カウンタは、ウェブの移送距離を計数する。正紙
カウンタには、“正紙ボタン信号”がクリア端子(CL
R)に接続されており、“正紙ボタン信号”の入力時点
から正紙を計数し、その計数値は生産管理装置に出力さ
れる。また“設定部”において所定量の移送距離を設定
することができ、その出力信号はマーキング装置の入力
部分のORゲートに接続され、所定量の移送距離ごとに
マーキング動作が行われる。また生産管理装置におい
て、生産管理装置に入力されるデータが編集処理され
て、巻取耐単位のデータファイルが作成され、フロッピ
ーディスク等に出力される。
【0029】図3は印刷装置に本発明の不良指示装置本
体を適用する場合の不良検出、距離計測、マーキングの
位置を示す図である。図3に示すようにウェブが巻取ら
れる直前にそれらが配置される。
【0030】次に、本発明の不良除去装置本体について
説明する。図4は本発明の不良除去方法およびそれを実
施する不良除去装置本体と周辺装置の構成を示す図であ
る。図4において、101の実線の枠で囲まれた部分は
本発明の不良指示装置本体、102はイーサネット等の
LAN(Local Area Network)、103はLANを通じ
て不良除去装置本体とデータの相互転送が可能であり、
不良除去装置本体においてウェブから不良を除去するた
めのデータを提供する不良指示装置本体、104はボタ
ンスイッチ、キーボード、マウス等の入力装置およびデ
ィスプレイ、プリンタ等の出力手段からなる操作パネ
ル、105はフロッピーディスク等の記憶媒体である。
【0031】図4において、不良指示装置本体101は
更に細部から構成されており、106は記憶手段、10
7は入出力制御手段、108は演算手段であり、これら
はパーソナルコンピュータ、エンジニアリングワークス
テーション等のコンピュータの本体部分、あるいは演算
機能を有するシーケンス制御装置等の制御装置である。
そして演算手段108において、109は不良データ読
取処理ルーチン、110は移送距離計測処理ルーチン、
111はマーク検出処理ルーチン、112は移送制御処
理ルーチンである。
【0032】また、113はマーク検出装置、114は
距離計測装置であり、115は製造加工装置のドライブ
ユニットである。これらは不良除去装置本体101に接
続され信号またはデータの送受信が行われる。一方、ド
ライブユニット115とともに、116は給紙ユニッ
ト、117は不良除去ユニット、118は巻取ユニット
であり、これらは製造加工装置のユニットである。ま
た、119はウェブ、120はウェブが巻取られた巻取
体である。
【0033】以上の構成において本発明の不良除去装置
本体101の動作を説明する。給紙ユニットから供給さ
れるウェブ119は移送されて不良除去ユニット117
に至り、不良の除去が行われる。さらにウェブ1189
移送されて最後に巻取ユニット118に至り、巻取られ
巻取体120となる。ウェブ119は不良除去ユニット
117に移送される前に、マーク検出装置113、距離
計測装置114の間を抜け、マーク検出、距離計測が行
われる。ウェブ18の巻取体19の少なくとも開始位置
と終了位置には不良指示装置本体1によってマーキング
が行われている。また記憶手段106には、記憶媒体1
05またはLAN102からのデータ入力により開始位
置と終了位置がマーキングされた時点の距離計測値が読
込まれ、開始位置マークと終了位置マークおよびそれら
の間のウェブ119の位置が、その読込まれた距離計測
値と対応付けられる(詳細は後述する)。
【0034】不良除去装置本体101のオペレータは、
まず、不良指示装置本体1によって得られた不良データ
(マーク位置データ、不良位置データ、不良内容デー
タ)と、不良指示装置本体1によってマーキングされた
ウェブの巻取体19を不良除去装置本体101に設定す
る。不良データは、前述のようにデータファイルとなっ
ておりフロッピーディスク等の記憶媒体105またはL
AN102から記憶手段106に読込まれる。この読込
処理はオペレータの操作の下に不良データ読取処理ルー
チン109によって行われる。またウェブの巻取体19
は給紙ユニット116に装着される。操作パネルより不
良除去装置運転開始入力がなされると、不良除去装置本
体101の移送制御処理ルーチンはドライブユニット1
15に運転指令信号を出力する。ドライブユニット11
5はウェブ119の移送を開始する。
【0035】移送距離計測処理ルーチン110は距離計
測装置114からの計測信号に基づきウェブ119の移
送距離を計測して移送距離データを生成する。またマー
ク検出処理ルーチン111はマーク検出装置113の検
出信号が出力されるのをモニターし待機する。巻取体1
9が巻き解かれると、不良指示工程で巻取体19のウェ
ブ18に付されたマークの内で終了位置マークが最初に
現れて、マーク検出装置113の下に至る。その終了位
置マークはマーク検出装置113によって検出され検出
信号が出力される。
【0036】なお、ウェブの巻取体からウェブの巻取体
へと加工が行われる場合は、前工程におけるウェブの開
始位置は次工程における終了位置となり、前工程におけ
るウェブの終了位置は次工程における開始位置となる。
不良指示工程と不良除去工程の間に介在する工程がある
場合には、その介在する工程1つにつき1回だけ開始位
置と終了位置が入れ替わることが考慮される。マーク検
出処理ルーチン111はその検出信号を受けて、その時
点の移送距離データをマーク位置データとする処理を行
う。
【0037】前述の不良位置データと、移送距離データ
と、マーク位置データとから移送制御処理ルーチン11
2は、移送されるウェブの不良位置が不良抜取位置に到
達した位置においてウェブの移送を停止する制御を行
う。前述のように不良位置データはウェブに記載された
マーク位置を基準位置として記憶されている。したがっ
て、記憶手段106に記憶されている不良位置データ
と、移送距離計測処理ルーチンが生成する移送距離デー
タと、マーク検出処理ルーチン111が生成するマーク
位置データとに基づき、下記の数1で示すような条件で
移送を停止するように制御信号を移送制御処理ルーチン
112が生成すればよい。
【0038】
【数1】不良データの記述様式によって下記〜の内
の1つが選択され、その条件でウェブの移送を停止す
る。式中の()は不良除去装置本体で得られるデータ、
〔〕は不良指示装置本体で得られるデータに基づくデー
タである。 不良位置データが終了位置基準で記録されている、ま
たは変換されている場合; (移送距離データ)−(終了マーク位置データ)=〔不
良位置データ〕 不良位置データが終了位置基準で、直近のマークから
の距離として記録されている、または変換されている場
合; (移送距離データ)−(直近マーク位置データ)=〔不
良位置データ〕 不良位置データが開始位置基準で記録されている場
合; 〔開始終了マーク間距離データ〕−(移送距離データ)
+(終了マーク位置データ)=〔不良位置データ〕 不良位置データが開始位置基準で、直近のマークから
の距離として記録されている場合; 〔隣接マーク間距離データ〕−(移送距離データ)+
(直近マーク位置データ)=〔不良位置データ〕
【0039】図5は本発明の不良除去装置本体の機能構
成の一例を模式的に示した図である。図5において、ウ
ェブの移送量は走行量カウンタで計数され、計数値はマ
ークセンサのマーク検出信号によってリセットされる。
また走行量カウンタの計数値は不良除去装置本体に入力
される。フロッピーディスクに記憶された不良データの
ファイルはデータ読取部において読取られ不良除去装置
本体に入力される。また操作盤からオペレータが入力す
る運転指示データも不良除去装置本体に入力される。不
良除去装置本体ではこれらの入力されたデータに基づい
て、移送されるウェブの不良位置を演算し、不良位置が
不良抜取り部に到達した際にウェブの移送を停止するよ
う、モータコントローラ、ブレーキ等の移送駆動装置に
制御信号を出力する。
【0040】図6は不良抜取り部を有するウェブの移送
装置に本発明の不良除去装置本体を適用する場合の距離
計測、マーク検出装置、不良抜取り部の位置を示す図で
ある。図6に示すようにウェブの巻き出しる直後にそれ
らが配置される。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ウェブにシワなどの二
次的不良を発生させず、安全作業であり、不良位置を不
良抜取工程に正確に指示し、不良部分の抜取りが迅速
に、作業ロスなく行える不良指示方法と不良除去方法お
よびそれらの装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不良指示方法およびそれを実施する不
良指示装置本体と周辺装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の不良指示装置本体の機能構成の一例を
模式的に示した図である。
【図3】印刷装置に本発明の不良指示装置本体を適用す
る場合の不良検出、距離計測、マーキングの位置を示す
図である。
【図4】本発明の不良除去方法およびそれを実施する不
良除去装置本体と周辺装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の不良除去装置本体の機能構成の一例を
模式的に示した図である。
【図6】不良抜取り部を有するウェブの移送装置に本発
明の不良除去装置本体を適用する場合の距離計測、マー
ク検出装置、不良抜取り部の位置を示す図である。
【符号の説明】
1,103 不良指示装置本体 2,102 LAN 3,101 不良除去装置本体 4,104 操作パネル 5,105 記憶媒体 6,106 記憶手段 7,107 入出力制御手段 8,108 演算手段 9 マーキング処理ルーチン 10,110 移送距離計測処理ルーチン 11 不良記憶処理ルーチン 12 検査装置 13 マーキング装置 14,114 距離計測装置 15,115 給紙ユニット 16 加工ユニット 17,118 巻取ユニット 18,119 ウェブ 19,120 巻取体 109 不良データ読取処理ルーチン 111 マーク検出処理ルーチン 112 移送制御処理ルーチン 113 マーク検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 英人 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移送され1つの巻取体として巻取られるウ
    ェブの巻取体の開始位置および終了位置にマークを付す
    マーキング過程と、 ウェブの移送距離を計測し移送距離データを生成する移
    送距離計測過程と、 不良検出信号の入力により、その入力時の前記移送距離
    データである不良位置データを記憶手段に記憶する不良
    記憶過程と、 を有することを特徴とする不良指示方法。
  2. 【請求項2】前記マーキング過程は、前記巻取体の開始
    位置および終了位置とともに、前記開始位置を起点とし
    てウェブの所定量の移送距離ごとにマークを付すことを
    特徴とする請求項1記載の不良指示方法。
  3. 【請求項3】前記不良記憶過程は、前記不良位置データ
    とともに、不良の内容を示すデータである不良内容デー
    タとを記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1,
    2記載の不良指示方法。
  4. 【請求項4】巻取体のウェブの不良位置が記憶された記
    憶手段から不良位置データを読取る不良データ読取過程
    と、 巻き解かれて移送される前記ウェブの移送距離を計測し
    移送距離データを生成する移送距離計測過程と、 前記ウェブの巻取体に付されたマークの検出信号を入力
    しマーク位置データを生成するマーク検出過程と、 前記不良位置データと、前記移送距離データと、前記マ
    ーク位置データと、に基づき前記移送されるウェブの不
    良位置が不良抜取位置に到達した位置においてウェブの
    移送を停止する制御を行う移送制御過程と、 を有することを特徴とする不良抜取方法。
  5. 【請求項5】マーキング手段と、移送距離計測手段と、
    不良記憶手段と、を有する不良抜取装置であって、 前記マーキング手段は移送され1つの巻取体として巻取
    られるウェブの巻取体の開始位置および終了位置にマー
    クを付し、 前記移送距離計測手段はウェブの移送距離を計測し移送
    距離データを生成し、 前記不良記憶手段は不良検出信号の入力により、その入
    力時の前記移送距離データである不良位置データを記憶
    手段に記憶する、 ことを特徴とする不良指示装置。
  6. 【請求項6】不良データ読取手段と、移送距離計測手段
    と、マーク検出手段と、移送制御手段を有する不良抜取
    装置であって、 前記不良データ読取手段は巻取体のウェブの不良位置が
    記憶された記憶手段から不良位置データを読取り、 前記移送距離計測手段は巻き解かれて移送される前記ウ
    ェブの移送距離を計測し移送距離データを生成し、 前記マーク検出手段は前記ウェブの巻取体に付されたマ
    ークの検出信号を入力しマーク位置データを生成し、 前記移送制御手段は前記不良位置データと、前記移送距
    離データと、前記マーク位置データと、を入力し前記移
    送されるウェブの不良位置が不良抜取位置に到達した位
    置においてウェブの移送を停止する制御を行う、 ことを特徴とする不良抜取装置。
JP8206095A 1995-03-15 1995-03-15 不良指示方法と不良抜取方法およびそれらの装置 Pending JPH08245058A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011136262A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Kao Corp 不良品の排出方法
JP2012120994A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kao Corp 不良品の排出方法

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JP2011136262A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Kao Corp 不良品の排出方法
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