JPH08244348A - 感熱記録型磁気券シート - Google Patents

感熱記録型磁気券シート

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JPH08244348A
JPH08244348A JP7049391A JP4939195A JPH08244348A JP H08244348 A JPH08244348 A JP H08244348A JP 7049391 A JP7049391 A JP 7049391A JP 4939195 A JP4939195 A JP 4939195A JP H08244348 A JPH08244348 A JP H08244348A
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JP
Japan
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acrylamide
meth
recording layer
type magnetic
layer
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Application number
JP7049391A
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English (en)
Inventor
Katsumi Moronuki
克己 諸貫
Hiroyuki Harada
裕之 原田
Emiko Ono
恵美子 大野
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Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブロッキングのない感熱記録型磁気券シートを
提供する。 【構成】感熱記録層の保護層に用いる樹脂をコアシェル
タイプの共重合体エマルジョンとすることにより、耐水
性が向上し、磁気記録層の結着剤をコアシェルタイプの
共重合体エマルジョンもしくは反応性乳化剤を用いて乳
化したSBRとすることでさらに良好なブロッキング耐
性を有する感熱記録型磁気券シートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗車券、回数券、定期
券などに有効な感熱記録型磁気券シートに関し、さらに
詳しくは磁気記録層、感熱記録層ともに記録特性が良好
な感熱記録型磁気券シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乗車券、回数券、定期券など
のチケット類の自動販売化が進められている。その際に
用いられるチケット類は、支持体の片側に磁気記録層、
もう一方の面に電子写真方式、静電記録方式、ジアゾ記
録方式、キレート方式等の記録層が設けられている。し
かしながら、これらの方式では装置が複雑で大型となり
コストも高くなる。これらの欠点を改良するために無色
ないしは淡色の塩基性染料を用いた感熱記録方式が用い
られるようになった。
【0003】一方、磁気記録層は出力ばらつきが少ない
こと、折れ曲がったとき割れが生じないこと、磁気ヘッ
ドを摩耗させないこと、などが要求されるが、特に支持
体に紙を用いた場合、折れ曲がったとき割れが生じ、読
み取りができなくなるという重大な問題が生じる。さら
に反対面に無色ないしは淡色の塩基性染料を用いた感熱
記録層を設ける本発明の感熱記録型磁気券シートにおい
ては、磁気記録層に用いる薬品が感熱記録層に悪影響を
与えないことが必要である。
【0004】本目的のため、本発明者らは特願平5−2
22798で磁気記録層に用いる水性結着剤として、反
応性乳化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエンラテ
ックスを用ること、さらにその耐ブロッキング性を改良
する目的で、特願平5−222800において磁気記録
層に炭酸ジルコニウムアンモニウムを添加することを提
案した。
【0005】確かにこれらの改良により、優れた感熱記
録型磁気券シートが得られるが、さらに高度な耐ブロッ
キング性を付与するため更に各種検討した結果本発明を
なすに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁気記録層
が折れ曲がったとき割れが生じず、しかも無色ないしは
淡色の塩基性染料を用いた感熱記録層の発色能および地
肌に問題を生じさせない、という特徴を維持しつつ、巻
き取り状態で保管中に生じる磁気記録層と感熱記録層と
のブロッキングを解決することを目的とする。
【0007】ブロッキングとは磁気記録層と感熱記録層
とが接着しする現象を言い、各種環境下、特に高温、高
湿時や水に接触した後に生じる。
【0008】この巻き取り状態でブロッキングが生じる
と記録体の送行性が不規則となり、記録を行う際印字の
縮みを生じたり、ジャムリの原因になったりして発券不
可能となるなどの使用上の重大な問題を生じるだけでな
く、感熱記録面に磁性体が転移し、この磁性体が非常に
硬いため感熱記録時に感熱記録ヘッドに摩耗を生じせし
めその寿命を縮めるという問題も生じる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、支持体表面の一方の
面に強磁性体粉末と結着剤を主成分とする磁気記録層を
設け、もう一方の面に無色ないしは淡色の塩基性染料、
呈色剤と結着剤を主成分とする感熱発色層を設け、さら
に該感熱発色層上に保護層を設けた感熱記録型磁気券シ
ートにおいて、該保護層の樹脂として核粒子としてのシ
ードエマルジョンの存在下に、(メタ)アクリルアミド
および必要に応じて用いられる該(メタ)アクリルアミ
ドと共重合可能な不飽和単量体からなる単量体成分を共
重合させて得られる共重合エマルジョンを主成分とする
ことにより、ブロッキングの少ない感熱記録型磁気券シ
ートが得られることを見い出した。
【0010】本発明に用いる保護層は、核粒子としての
シードエマルジョンの存在下に、(メタ)アクリルアミ
ドおよび必要に応じて用いられる該(メタ)アクリルア
ミドと共重合可能な不飽和単量体からなる単量体成分を
共重合させて得られる共重合エマルジョンを主成分とす
る塗布液を感熱発色層上に塗布することにより得られ
る。
【0011】また、本共重合エマルジョンは特開平5−
69665号公報に具体的に提案されている通りであ
り、非常に優れた特徴があるが特に本願のような感熱記
録型磁気券シートに用いた場合特別な効果を発現する。
【0012】本発明では、共重合エマルジョンと架橋反
応するホルマリン、グリオキザール、メラミン樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、
ケトン−アルデヒド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、炭
酸ジルコニウムアンモニウムなどの架橋剤を併用するこ
とが好ましい。
【0013】本発明は、磁気記録層に用いる結着剤とし
て反応性乳化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエン
ラテックス、または核粒子としてのシードエマルジョン
の存在下に、(メタ)アクリルアミドおよび、必要に応
じて用いられる該(メタ)アクリルアミドと共重合可能
な不飽和単量体からなる単量体成分を供重合させて得ら
れる共重合体エマルジョンを用いることにより、さらに
優れた耐ブロッキング性が得られる。前者の具体例とし
ては旭化成製:L1396、大日本インキ化学工業製:
ラックスターSB301、同じくDS−405、同じく
DS−407が、後者の具体例としては三井東圧化学
製:バリアスターTH044が例示される。
【0014】本発明の感熱記録層に使用される塩基性染
料、呈色剤及び結合剤は従来公知のものが使用される。
塩基性染料としては、 (1) トリアリールメタン系化合物 例えば、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド(クリスタル・バイオレ
ット・ラクトン)、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3−ビス−(p−エチルカルバゾール−3−イル)−3
−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニ
ルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド等; (2) ジフェニルメタン系化合物 例えば、4,4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリン
ベンジルエーテル、N−ハロフェニルロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等; (3) キサンテン系化合物 例えば、ローダミンB−アニリノラクタム、3−ジエチ
ルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−ブチルアミノフルオラン,3−ジエチ
ルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−エチル−トリルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−シクロヘキシル−メチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロロ−7−(β−エトキシエチル)アミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−
(γ−クロロプロピル)アミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−
N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−(N−イソアミル−N−エチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
等; (4) チアジン系化合物、 例えば、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロ
ベンゾイルロイコメチレンブルー等; (5) スピロ系化合物、 例えば、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン、3−エ
チル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピロ
−ジナフトピラン、3−メチルナフト−(3−メトキシ
−ベンゾ)−スピロピラン等; さらには、これらの混
合物が利用され、用途に応じて、所望される特性によっ
て選択される。
【0015】呈色剤としては酸性物質が用いられ、例示
すると、パラオキシ安息香酸ベンジルエステル、ヒドロ
キシフタル酸ジメチルエステル、2,4−ヒドロシキベ
ンゾフェノン、N−ステアリル−P−アミノフェノー
ル、3,4−ビスフェノールA、4−ヒドロキシサリチ
ルアニリド、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4′−エチリデンビスフェノール、4,4′−
ジイソプロピリデンンジフェノール(ビスフェノール
A)、4,4'−(1−メチルペンチリデン)ビスフェノ
ール、テトラメチルビスフェノールA、4,4'−(α−
メチルベンジリデン)ビスフェノール、4,4'−(p−
フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,
4'−〔1.3−フェニレンビス(1−メチルエチリデ
ン)〕ビスフェノール、4,4'−シクロヘキシリデンビ
スフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イ
ソプロピルフェニル)プロパン、α,α'−ビス(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピル
ベンゾフェノン、n−ブチルビス(ヒドロキシフェニ
ル)アセテート、α,α',α"−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
4,4′−〔1−〔4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−メチルエチル〕フェニル〕エチリデン〕ビス
フェノール、没食子酸ステアリル、2,3,4,4'テトラ
ヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−4'−イ
ソプロポキシジフェニルスルホン、2,2−ビス(4,
4'−ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4′−チオビ
ス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、2,2−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイド、ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)サルファド、テト
ラメチルビスフェノールS等があげられ、用途により2
種以上の物質を混合使用することもできる。
【0016】結合剤としては、デンプン類、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコ
ール、変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体な
どの水溶性バインダー、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル
酸メチル−ブタジエン共重合体などのラテックス系水分
散バインダーなどが利用される。
【0017】次に、目的に応じ感熱層及び又は保護層に
は以下の薬品が添加される。
【0018】顔料としては、ケイソウ土、タルク、カオ
リン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミ
ニウム、尿素−ホルマリン樹脂などが利用される。
【0019】その他に、ヘッド摩耗防止、スティッキン
グ防止などの目的で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パ
ラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、カスター
ワックス等のワックス類を、また、感度向上剤としてメ
タターフェニル、パラベンジルビスフェニル、ヒドロキ
シナフトエ酸のエステル類、ステアリン酸アミド、トリ
ベンジルアミン、ナフタレン誘導体、ジベンジルテレフ
タレート、蓚酸ジベンジル、蓚酸ビス(パラメチルベン
ジル)などの各種蓚酸エステル等を用いることができ
る。
【0020】さらに、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム等の分散剤、また、消泡剤等の界面活性剤、着色剤
としての蛍光染料などこの分野で公知の各種助剤が所望
に応じて利用される。
【0021】本発明の磁気記録層は、強磁性体粉末とし
てはγフェライト、バリウムフェライト、ストロンチウ
ムフェライトなどが使用されるが、磁気記録情報が通常
の磁石で消去されないためには1500から5000エ
ルステッドのバリウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライトが多く使用される。
【0022】結着剤としては有機溶剤に可溶なスチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、塩
化ビニル、ポリウレタン、天然ゴムなどが用いられる
が、地球環境及びコストの点から水性結着剤を用いたほ
うが好ましく前記の樹脂(スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリル
酸メチル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル、ポリウレ
タンなど)をエマルジョン化した水性バインダーが適し
ているが、特に反応性乳化剤を用いて乳化したスチレン
−ブタジエンラテックス、または核粒子としてのシード
エマルジョンの存在下に、(メタ)アクリルアミドおよ
び必要に応じて用いられる該(メタ)アクリルアミドと
共重合可能な不飽和単量体からなる単量体成分を共重合
させて得られる共重合エマルジョンが磁気記録特性が良
くかつ経済的でさらに反対面に感熱記録層を設けた本願
のような構成でも不具合を生じさせることもなく好適に
用いられる。
【0023】なお、本発明では前記のエマルジョン化し
た水性バインダーの耐ブロッキング性能を上げるために
ホルマリン、グリオキザール、メラミン樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリアミドーエピクロルヒドリン樹脂、ケトン
ーアルデヒド樹脂、ポリエチレニミン樹脂、炭酸ジルコ
ニウムアンモニウムなどの架橋剤を用いることが好まし
い。
【0024】なお、本発明の効果を損なわない範囲でデ
ンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール
などの水溶性樹脂および前記の架橋剤を用いることがで
きるが、水溶性樹脂および架橋剤のみの組み合わせでは
本発明の目的は達成できない。
【0025】磁気塗料作成時、必要に応じ本発明の効果
を損なわない範囲でポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸
塩、スチレン−マレイン酸塩などの分散剤、ポリエチレ
ンオキサイド、ワックス類、カーボングラファイトなど
の添加剤が用いられる
【0026】本発明の磁気記録層は磁気塗料をリバース
コーター、ロッドコーター、ブレードコーター、グラビ
アコーター等により乾燥後の塗布量が20〜60g/m
2になるように基紙上に塗布、又は印刷される。その後
未乾燥のまま直ちに配向用磁石により配向がかけられ
る。
【0027】本発明に用いられる基紙は木材パルプを主
原料とし、他にタルク、炭酸カルシウムなどの填料、合
成樹脂、ロジン、変性澱粉などの内添サイズ剤よりなる
紙で、表面にサイズ剤で処理してあってもよい。また、
表面サイズ処理以外に合成樹脂、澱粉などの結合剤と無
機・有機の顔料主体の塗布層をアンダーコートすること
が好ましい。その塗布量は3〜30g/m2好ましくは
5〜15g/m2である。このほか目的に応じ合成紙、
合成樹脂シートなども勿論用いられる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、これらに限定されるものではない。なお、
例中の『部』、『%』は、特に限らない限りそれぞれ
『重量部』、『重量%』を示す。
【0029】実施例1磁気記録層塗布液の作成 バリウムフェライト(戸田工業製:MC127) (固形)100部 ポリカルボン酸ナトリウム(東亜合成製:アロンT-40) (固形) 5部 反応性乳化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエンラテックス (大日本インキ製:ラックスターSB301) (固形) 30部 パラフィンワックス(ミサワセラミック製:パテラックスNS-70S) (固形) 5部 炭酸ジルコニウムアンモニウム(第1稀元素化学製:ジルコゾールAC-7) (固形) 2部 水 200部
【0030】感熱記録層塗布液の作成 A液調整 3−ジ−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 10部 20%ポリビニルアルコール(クラレポバール105、クラレ製)10部 水 20部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が0.8μmとな
るまで粉砕した。 B液調整 4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン 10部 20%ポリビニルアルコール(クラレポバール105、クラレ製)10部 水 20部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとな
るまで粉砕した。 C液調整 メタターフェニル 10部 20%ポリビニルアルコール(クラレポバール105、クラレ製)10部 水 20部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が1.0μmとな
るまで粉砕した。 感熱塗布液の作成 A液40部、B液80部、C液40部、20%ポリビニ
ルアルコール(クラレポバール105:クラレ製)60
部、水50部を混合撹拌し、感熱記録層用塗布液を得
た。
【0031】感熱記録層用オーバーコート塗布液の作成 本発明の20%共重合体エマルジョン(バリアスターT
H044:三井東圧化学製:粒子径0.22μm)40
0部、シリカ(P−527:水澤化学製)10部、30
%ステアリン酸亜鉛分散液(D−523 中京油脂製)
30部、架橋剤として30%エポキシ系ポリアミド樹脂
(ユーラミンP−5600:三井東圧化学製)10部、
水200部を混合撹拌し、保護層用塗布液を得た。
【0032】記録体の作成 坪量150g/m2の紙の片面に磁気記録層塗布液をリ
バースロールコーターを用いて固形分で30g/m2
布し、磁場配向後110℃で乾燥した。次に反対面にバ
ーコーターを用いて感熱記録層塗布液を固形分で6g/
2塗布し60℃で乾燥した。更に同様に、感熱記録層
上に感熱記録層用オーバーコート塗布液を固形分で4g
/m2塗布し、60℃で乾燥して保護層を形成し、グロ
スキャレンダーでベック平滑度が、磁気面200秒、感
熱面150秒となるように平滑化処理して本発明の実施
例1の感熱記録型磁気券シートを得た。
【0033】実施例2 実施例1の磁気記録層塗布液の作成において、反応性乳
化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエンラテックス
に代えて本発明の共重合体エマルジョン(バリアスター
TH044:三井東圧化学製)を、炭酸ジルコニウムア
ンモニウム(第1元素化学製:ジルコゾールAC-7 )に
代えてエポキシ系ポリアミド樹脂(ユーラミンP−56
00:三井東圧化学製)を固形分換算で同量用いた以外
は実施例1と同様にして実施例2の感熱記録型磁気券シ
ートを得た。
【0034】実施例3 実施例1の磁気記録層塗布液の作成の反応性乳化剤を用
いて乳化したスチレン−ブタジエンラテックスに代えて
ポリウレタンエマルジョン(アイゼラックスS−302
0S:保土ケ谷化学製)を、炭酸ジルコニウムアンモニ
ウムに代えてエポキシ系硬化剤(アイゼラックスO:保
土ケ谷圧化学製)を固形分換算で同量用いた以外は実施
例1と同様にして実施例3の感熱記録型磁気券シートを
得た。
【0035】比較例 実施例1の磁気記録層塗布液の作成において、反応性乳
化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエンラテックス
に代えて本発明の共重合体エマルジョン(バリアスター
TH044:三井東圧化学製)を、炭酸ジルコニウムア
ンモニウムに代えてエポキシ系ポリアミド樹脂(ユーラ
ミンP−5600:三井東圧化学製)を固形分換算で同
量用いた以外は実施例1と同様にして磁気記録層塗布液
を作成した。
【0036】比較例(つづき)感熱記録層用オーバーコート塗布液の作成 20%ポリビニルアルコール(クラレポバール105:
クラレ製)400部、シリカ(P−527:水澤化学
製)10部、30%ステアリン酸亜鉛分散液(D−52
3:中京油脂製)30部、グリオキザール10部、水2
00部を混合撹拌して得た、感熱記録層の保護層用塗布
液を用いた以外は実施例と同様にして比較例の感熱記録
型磁気券シートを得た。
【0037】以上得られた4種類の感熱記録型磁気券シ
ートを評価した。 評価項目 1.ブロッキング試験1 磁気記録面と感熱記録面とを2kg/m2の圧力で圧着
し50℃、90%RHの条件に2週間保存した後,両者
を引きはがしブロッキングの有無を調べた。 2.ブロッキング試験2 感熱記録型磁気券シートを水に1分間浸漬した後磁気記
録面と感熱記録面とを2kg/m2の圧力で圧着し60
℃、15%RHの送風乾燥機に12時間保存し乾燥せし
めた後,両者を引きはがしブロッキングの有無を調べ
た。 3.耐水性試験 感熱記録面に130℃に加熱した鉄製ブロックを、2K
g/m2の加圧条件で5秒間押し付け発色さた感熱記録
型磁気券シートを水に12時間浸漬した後60℃、15
%RHの送風乾燥機で乾燥した後オーバーコート層の白
濁具合を調べた。白濁具合は試験前後の記録濃度をマク
ベス濃度計RD−514で測定し低下の少ないものほど
白濁は少なく耐水性が良いと評価した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】表1に示したように、本発明の感熱記録
型磁気券シートは磁気記録層および感熱記録層上の保護
層の耐水性が顕著に優れており、苛酷なブロッキング試
験でも良好な結果を示している。特に磁気記録層の結着
剤として本発明の反応性乳化剤を用いて乳化したスチレ
ン−ブタジエンラテックス、または核粒子としてのシー
ドエマルジョンの存在下に、(メタ)アクリルアミドお
よび必要に応じて用いられる該(メタ)アクリルアミド
と共重合可能な不飽和単量体からなる単量体成分を共重
合させて得られる共重合エマルジョンを用いた場合に、
際立って優れたブロッキング耐性が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体表面の一方の面に強磁性体粉末と結
    着剤を主成分とする磁気記録層を設け、もう一方の面に
    無色ないしは淡色の塩基性染料、呈色剤と結着剤を主成
    分とする感熱発色層を設け、さらに該感熱発色層上に保
    護層を設けた感熱記録型磁気券シートにおいて、保護層
    の樹脂として核粒子としてのシードエマルジョンの存在
    下に、(メタ)アクリルアミドおよび必要に応じて用い
    られる該(メタ)アクリルアミドと共重合可能な不飽和
    単量体からなる単量体成分を共重合させて得られる共重
    合エマルジョンを主成分としたことを特徴とする感熱記
    録型磁気券シート。
  2. 【請求項2】該磁気記録層に用いる結着剤として反応性
    乳化剤を用いて乳化したスチレン−ブタジエンラテック
    ス、または核粒子としてのシードエマルジョンの存在下
    に、(メタ)アクリルアミドおよび必要に応じて用いら
    れる該(メタ)アクリルアミドと共重合可能な不飽和単
    量体からなる単量体成分を共重合させて得られる共重合
    エマルジョンを用いたことを特徴とする請求項1に記載
    の感熱記録型磁気券シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002020277A1 (fr) * 2000-09-04 2002-03-14 Oji Paper Co., Ltd. Materiau d'enregistrement thermique et son procede de production

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